JPH11180684A - 建設機械のカウンタウエイト装置 - Google Patents

建設機械のカウンタウエイト装置

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Publication number
JPH11180684A
JPH11180684A JP36649097A JP36649097A JPH11180684A JP H11180684 A JPH11180684 A JP H11180684A JP 36649097 A JP36649097 A JP 36649097A JP 36649097 A JP36649097 A JP 36649097A JP H11180684 A JPH11180684 A JP H11180684A
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JP
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weight
fitting
weights
stacked
fitting recess
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Application number
JP36649097A
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English (en)
Inventor
Mamoru Nomura
守 野村
Katsuyuki Sato
克幸 佐藤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層型カウンタウエイトを積み重ねるとき
に、各層のウエイトに設けられた挿通穴を容易に位置合
わせできるようにする。 【解決手段】 下層ウエイト10、中層ウエイト16,
24の上面側に嵌合凹部14,18,26を設けると共
に、中層ウエイト16,24、上層ウエイト28の下面
側に嵌合突起部17,25,29を設け、各嵌合凹部1
4,18,26に各嵌合突起部17,25,29を嵌合
させる構成とする。これにより、旋回フレーム3上に下
層ウエイト10、中層ウエイト16,24、上層ウエイ
ト28を積み重ねるときに、各ウエイトに設けた挿通穴
15,19,27,30の位置合わせを容易に行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧クレー
ン、油圧ショベル等の建設機械に搭載され、上部旋回体
の重量バランスをとる建設機械のカウンタウエイト装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高層ビル等の建設現場において
地上から高所への資材運搬に用いられる油圧クレーン
は、下部走行体、下部走行体上に旋回可能に搭載された
旋回フレームを有する上部旋回体、上部旋回体の旋回フ
レーム前部側に起伏可能に設けられたブーム、吊荷フッ
ク等を有する作業装置等から大略構成され、旋回フレー
ムの後部側には、吊荷を含む作業装置との重量バランス
をとるためのカウンタウエイトが搭載されている。
【0003】そして、このカウンタウエイトとして、旋
回フレームの後部側に積重ねるように配設される複数層
のウエイトからなる積層型カウンタウエイトが知られて
おり、この種の積層型カウンタウエイトでは、旋回フレ
ームに締結される最下層のウエイト上に適宜にウエイト
を積重ねることにより、吊荷の重量に応じてカウンタウ
エイト全体の重量を調整できる構成となっている。
【0004】ここで、例えば実開平3−127689号
公報には、上面側の2箇所に連結用突起部が設けられ、
下面側の2箇所に各連結用突起部と係合する連結用凹部
が設けられたウエイトを有する積層型カウンタウエイト
が開示されており、この積層型カウンタウエイトでは、
連結用突起部と連結用凹部とを係合させることにより、
ウエイトの積重ね作業時の位置合わせを行う構成となっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術による積層型カウンタウエイトでは、他のクレーン等
を用いてウエイトを順次積重ねていくときに、既に積重
ねたウエイトの上面側に設けられた連結用突起部は容易
に目視できるものの、吊り上げたウエイトの下面側に設
けられた連結用凹部は下方から覗き込むようにして目視
しなければならず、その視認性が悪いという問題があ
る。
【0006】また、上述の各ウエイトは、連結用突起部
と連結用凹部とをボルト挿通穴から離れた位置でそれぞ
れ2箇所に設けているから、積重ね作業時に連結用突起
部と連結用凹部とを係合させるときの作業性が悪い上
に、上,下のウエイト間でボルト挿通穴の位置合わせが
難しいという問題がある。
【0007】さらに、上述の積層型カウンタウエイトで
は、積重ねた各層のウエイトを締結するために2本の締
結ボルトを用いる構成となっているため、ウエイトの締
結作業、あるいは取外し作業に多大な時間を費やすだけ
でなく、各ウエイトには締結ボルト用に少なくとも2箇
所にボルト挿通穴を形成しておく必要があり、各層のウ
エイトを積重ねるときには、各ボルト挿通穴毎に上,下
方向での位置合わせ作業を行わなければならず、その作
業性が悪いという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、各層のウエイトを積重ねるときに、各層
のウエイトに設けられた挿通穴の位置合わせを容易に行
うことができるようにした建設機械のカウンタウエイト
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、旋回体の後部側に設けられ、上,下方
向にウエイトを積重ねて1層または複数層配設してなる
積層型カウンタウエイトと、前記積層型カウンタウエイ
トを形成する各層のウエイトに上,下方向に延びるよう
に設けられ、これら各層のウエイトを締結する締結具が
挿通される挿通穴とからなる建設機械のカウンタウエイ
ト装置に適用される。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、互いに積層化される前記各層のウエイトには、
上,下の衝合面のうちのいずれか一方の面側に前記挿通
穴の周囲に位置して嵌合凹部を設け、他方の面側には前
記挿通穴の周囲に位置して前記嵌合凹部に嵌合される突
出部を設け、前記嵌合凹部と突出部とによって各層のウ
エイトの挿通穴を上,下で位置合わせする構成としたこ
とにある。
【0011】このように構成したことにより、各ウエイ
トに設けた嵌合凹部と突出部とを嵌合させるだけで、各
層のウエイトの挿通穴を容易に位置合わせすることがで
き、位置合わせされた各挿通穴に挿通した1本の締結具
によって各層のウエイトを締結することができる。
【0012】また、請求項2の発明は、嵌合凹部は非円
形状に形成し、突出部は前記嵌合凹部と対応する非円形
状に形成したことにある。
【0013】このように構成したことにより、積重ねた
ウエイトが回転方向に位置ずれするのを防止でき、締結
具によって各層のウエイトを締結する作業を迅速に行う
ことができる。
【0014】また、請求項3の発明は、嵌合凹部の内側
面と突出部の外側面のうち少なくとも一方には、前記突
出部を嵌合凹部内へと案内するための傾斜面を設けたこ
とにある。
【0015】このように構成したことにより、ウエイト
の積重ね作業時に、ウエイトに設けた突出部が傾斜面に
案内されて嵌合凹部へと案内されるから、ウエイトの突
出部と嵌合凹部とを確実に嵌合させることができる。
【0016】さらに、請求項4の発明は、嵌合凹部は各
層のウエイトの上面側に設け、突出部は各層のウエイト
の下面側に設ける構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、ウエイト
の上面側に設けた嵌合凹部と下面側に設けた突出部とを
同時に目視しつつ、各層のウエイトを積重ねることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による建設機械のカ
ウンタウエイト装置の実施の形態を、油圧クレーンに適
用した場合を例に挙げ図1ないし図9を参照しつつ説明
する。
【0019】図1において、1は下部走行体、2は下部
走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、
上部旋回体2は旋回フレーム3、旋回フレーム3上に設
けられた運転室4、機械室5、後述の積層型カウンタウ
エイト9等から構成されている。また、旋回フレーム3
の前部側には、吊荷作業等を行う作業装置6が俯仰動可
能に設けられている。
【0020】ここで、旋回フレーム3の後部側は、図2
および図3に示すように、積層型カウンタウエイト9が
搭載される二又状に分岐したウエイト支持部7,7とな
り、各ウエイト支持部7の側面には、Aフレーム(図示
せず)を支持する支持ブラケット8,8が対向配置され
ている。
【0021】9は旋回フレーム3の後部側に搭載された
積層型カウンタウエイトで、この積層型カウンタウエイ
ト9は、後述の下層ウエイト10と、この下層ウエイト
10上に積重ねて配設された中層ウエイト16,24、
上層ウエイト20,28等から構成され、旋回フレーム
3の前部側に設けられた作業装置6との重量バランスを
とるものである。
【0022】10は旋回フレーム3のウエイト支持部7
上に取付けられた下層ウエイトで、この下層ウエイト1
0は、例えば中空の密閉構造をなす箱体内にコンクリー
ト等の重量調整材を充填することにより形成されてい
る。ここで、下層ウエイト10の下面側には、左右方向
に離間して旋回フレーム3の各ウエイト支持部7を収容
する収容凹部11,11と、各収容凹部11の左,右に
位置する3箇所のナット収容室12,12,12とが形
成されている。そして、下層ウエイト10は、収容凹部
11の下面をウエイト支持部7上に載置した状態でボル
ト13,13によってウエイト支持部7に取付けられて
いる。
【0023】14,14は左右方向に離間して下層ウエ
イト10の上面側に凹設された2個の嵌合凹部を示し、
図3ないし図5に示すように、各嵌合凹部14は4辺の
内側面14Aを有する四角形状の浅底穴として形成さ
れ、後述する第1の中層ウエイト16の嵌合突出部17
と嵌合するものである。そして、嵌合凹部14の内側面
14Aは、図7に示すように、鉛直方向に対して角度θ
(例えば5度〜20度)だけ傾斜した傾斜面として形成
され、この傾斜面によって第1の中層ウエイト16の嵌
合突出部17を嵌合凹部14内へと案内する構成となっ
ている。
【0024】15,15,15は下層ウエイト10内に
上,下方向に延びるように形成された挿通穴で、これら
挿通穴15の上端側は嵌合凹部14に開口し、下端側は
下層ウエイト10の下面側に形成されたナット収容室1
2に開口している。
【0025】16は下層ウエイト10上に積重ねて配設
された第1の中層ウエイトを示し、この中層ウエイト1
6は、後述の嵌合突出部17、嵌合凹部18、挿通穴1
9を含む鋳造物として一体形成されている。
【0026】17,17は左右方向に離間して第1の中
層ウエイト16の下面側に下向きに突出するように設け
られた2個の嵌合突出部で、各嵌合突出部17は4辺の
外側面17Aを有する扁平な四角柱体として形成されて
いる。そして、各嵌合突出部17は、第1の中層ウエイ
ト16を下層ウエイト10上に積重ねるときに、下層ウ
エイト10の各嵌合凹部14内に嵌合することにより、
下層ウエイト10に設けた挿通穴15と挿通穴19とを
位置合わせするものである。
【0027】18,18,18は第1の中層ウエイト1
6の上面側に設けられた3個の嵌合凹部を示し、各嵌合
凹部18は、下層ウエイト10の嵌合凹部14と同様
に、4辺の内側面18Aを有する四角形状の浅底穴とし
て形成され、後述する第1の上層ウエイト20の嵌合突
出部21、第2の中層ウエイト24の嵌合突出部25が
嵌合するものである。ここで、各嵌合凹部18の内側面
18Aは、前記嵌合凹部14の内側面14Aと同様の傾
斜面となり、この傾斜面によって第1の上層ウエイト2
0の嵌合突出部21、第2の中層ウエイト24の嵌合突
出部25を嵌合凹部18内へと案内する構成となってい
る。
【0028】19,19,19は第1の中層ウエイト1
6内に上,下方向に延びるように形成された3個の挿通
穴で、挿通穴19の上端側は各嵌合凹部18に開口し、
下端側は嵌合突出部17の底面に開口している。そし
て、中層ウエイト16の嵌合突出部17が下層ウエイト
10の嵌合凹部14内に嵌合した状態で、各挿通穴19
と下層ウエイト10の各挿通穴15とが同心上に位置合
わせされる構成となっている。
【0029】20は中層ウエイト16の左右方向中間部
に積重ねて配設された第1の上層ウエイトで、この上層
ウエイト20は、後述の嵌合突出部21、挿通穴22、
ボルト収容室23を含む鋳造物として一体形成されてい
る。
【0030】21は上層ウエイト20の下面側に下向き
に突出するように設けられた1個の嵌合突出部で、この
嵌合突出部21は、中層ウエイト16の嵌合突出部17
と同様に、4辺の外側面21Aを有する扁平な四角柱体
として形成されている。そして、嵌合突出部21は、第
1の上層ウエイト20を第1の中層ウエイト16上に積
重ねるときに、中層ウエイト16の左右方向中間部に設
けた嵌合凹部18内に嵌合することにより、中層ウエイ
ト16に設けた挿通穴19と挿通穴22とを位置合わせ
するものである。
【0031】22は第1の上層ウエイト20内に上,下
方向に延びるように形成された1個の挿通穴で、この挿
通穴22の上端側は、上層ウエイト20の上面側に凹設
されたボルト収容室23内に開口し、下端側は嵌合突出
部21の底面に開口している。そして、上層ウエイト2
0の嵌合突出部21が第1の中層ウエイト16の嵌合凹
部18内に嵌合した状態で、この挿通穴22と中層ウエ
イト16の挿通穴19とが同心上に位置合わせされる構
成となっている。
【0032】24,24は第1の上層ウエイト20の左
右両側に位置して第1の中層ウエイト16上に積重ねら
れた第2の中層ウエイトで、各中層ウエイト24は、後
述の嵌合突出部25、嵌合凹部26、挿通穴27を含む
鋳造物として一体形成されている。
【0033】25は第2の中層ウエイト24の下面側に
下向きに突出するように設けられた嵌合突出部で、この
嵌合突出部25は、前記嵌合突出部17と同様に、4辺
の外側面25Aを有する扁平な四角柱体として形成され
ている。そして、各嵌合突出部25は、中層ウエイト2
4を第1の中層ウエイト16上に積重ねるときに、中層
ウエイト16の各嵌合凹部18内に嵌合するものであ
る。
【0034】26は第2の中層ウエイト24の上面側に
設けられた嵌合凹部を示し、この嵌合凹部26は、前記
嵌合凹部14,18と同様に、4辺の内側面18Aを有
する四角形状の浅底穴として形成され、後述する第2の
上層ウエイト28の嵌合突出部29と嵌合するものであ
る。ここで、嵌合凹部26の内側面26Aは、前記嵌合
凹部14の内側面14Aと同様の傾斜面となり、この傾
斜面によって上層ウエイト28の嵌合突出部29を嵌合
凹部26内へと案内する構成となっている。
【0035】27は第2の中層ウエイト24内に上,下
方向に延びるように形成された挿通穴で、挿通穴27の
上端側は嵌合凹部26に開口し、下端側は嵌合突出部2
5の底面に開口している。そして、中層ウエイト24の
嵌合突出部25が中層ウエイト16の嵌合凹部18内に
嵌合した状態で、挿通穴27と第1の中層ウエイト16
の挿通穴19とが同心上に位置合わせされる構成となっ
ている。
【0036】28,28は各第2の中層ウエイト24上
に積重ねられた第2の上層ウエイトで、各上層ウエイト
28は、後述の嵌合突出部29、挿通穴30を含む鋳造
物として一体形成されている。
【0037】29は各第2の上層ウエイト28の下面側
に下向きに突出するように設けられた嵌合突出部で、こ
の嵌合突出部29は、前記嵌合突出部17,25と同様
に、4辺の外側面29Aを有する扁平な四角柱体として
形成されている。そして、嵌合突出部29は、上層ウエ
イト28を第2の中層ウエイト24上に積重ねるとき
に、中層ウエイト24の嵌合凹部26内に嵌合するもの
である。
【0038】30は各第2の上層ウエイト28内に上,
下方向に延びるように形成された挿通穴で、この挿通穴
30の上端側は上層ウエイト28の上面に開口し、下端
側は嵌合突出部29の底面に開口している。そして、上
層ウエイト28の嵌合突出部29が第2の中層ウエイト
24の嵌合凹部26内に嵌合した状態で、挿通穴30と
中層ウエイト24の挿通穴27とが同心上に位置合わせ
される構成となっている。
【0039】31は下層ウエイト10上に積重ねられた
第1の中層ウエイト16、第1の上層ウエイト20を締
結する締結具としてのボルトを示し、このボルト31
は、上層ウエイト20の挿通穴22、中層ウエイト16
の挿通穴19、下層ウエイト10の挿通穴15に挿通さ
れて下層ウエイト10のナット収容室12内に突出し、
このナット収容室12内でナット32が螺着されること
により、下層ウエイト10上で中層ウエイト16、上層
ウエイト20を共締めするものである。
【0040】33,33は下層ウエイト10上に積重ね
られた第1の中層ウエイト16、各第2の中層ウエイト
24、各第2の上層ウエイト28を締結する締結具とし
てのボルトを示し、各ボルト33は、上層ウエイト28
の挿通穴30、中層ウエイト24の挿通穴27、中層ウ
エイト16の挿通穴19、下層ウエイト10の挿通穴1
5に挿通されて下層ウエイト10のナット収容室12内
に突出し、このナット収容室12内でナット34が螺着
されることにより、下層ウエイト10上で中層ウエイト
16,24、上層ウエイト28を共締めするものであ
る。
【0041】本実施の形態によるカウンタウエイト装置
は上述の如き構成を有するもので、以下、このカウンタ
ウエイト装置を旋回フレーム3の後部側に締結する作業
について、図6ないし図8を参照しつつ説明する。
【0042】まず、図6に示すように、他のクレーン
(図示せず)を用いて下層ウエイト10を吊上げた後、
下層ウエイト10の収容凹部11を旋回フレーム3のウ
エイト支持部7に係合させつつ下層ウエイト10を下降
させ、ウエイト支持部7上に下層ウエイト10を載置す
る。そして、下層ウエイト10の挿通穴10Aとウエイ
ト支持部7の挿通穴7Aとを位置合わせした状態で、各
挿通穴10A,7Aにボルト13を挿通し、ウエイト支
持部7の下面側に突出したボルト13の下端側にナット
35を螺着することにより、ウエイト支持部7上に下層
ウエイト10を締結する。
【0043】次に、図7に示すように、クレーンによっ
て第1の中層ウエイト16を下層ウエイト10上に吊上
げ、下層ウエイト10の嵌合凹部14内に中層ウエイト
16の嵌合突出部17を嵌合させつつ、中層ウエイト1
6を下層ウエイト10上に積重ねる。
【0044】この場合、下層ウエイト10の上面側には
大きな面積をもって嵌合凹部14が設けられ、第1の中
層ウエイト16の下面側には大きな面積をもって嵌合突
出部17が設けられているから、嵌合凹部14と嵌合突
出部17とを同時に目視することができ、嵌合凹部14
と嵌合突出部17との嵌合状態を確認し易くなるため、
中層ウエイト16を積重ねるときの作業性を向上するこ
とができる。
【0045】また、嵌合凹部14の内側面14Aを傾斜
面として形成したから、第1の中層ウエイト16の嵌合
突出部17は、この傾斜面に案内されて確実に嵌合凹部
14内に嵌合する。この結果、下層ウエイト10上に中
層ウエイト16を積重ねたときに、下層ウエイト10の
挿通穴15と中層ウエイト16の挿通穴19とを同心上
に位置合わせすることができる。
【0046】次に、第1の中層ウエイト16の上面側に
設けた嵌合凹部18に第2の中層ウエイト24の下面側
に設けた嵌合突出部25を嵌合させつつ、中層ウエイト
16上に中層ウエイト24を積重ね、その後、中層ウエ
イト24の上面側に設けた嵌合凹部26に上層ウエイト
28の嵌合突出部29を嵌合させつつ、中層ウエイト2
4上に第2の上層ウエイト28を積重ねる。
【0047】この場合にも、第1の中層ウエイト16の
嵌合凹部18と第2の中層ウエイト24の嵌合突出部2
5とを同時に目視しつつ嵌合させることができ、中層ウ
エイト24の積重ね作業を容易に行うことができる。ま
た、中層ウエイト24の嵌合凹部26と第2の上層ウエ
イト28の嵌合突出部29とを同時に目視しつつ嵌合さ
せることができ、上層ウエイト28の積重ね作業を容易
に行うことができる。
【0048】さらに、第1の中層ウエイト16の嵌合凹
部18の内側面18Aを傾斜面として形成したから、第
2の中層ウエイト24の嵌合突出部25を、傾斜面とな
った内側面18Aに沿って確実に嵌合凹部18に嵌合さ
せることができる。また、中層ウエイト24の嵌合凹部
26の内側面26Aを傾斜面として形成したから、第2
の上層ウエイト28の嵌合突出部29を、傾斜面となっ
た内側面26Aに沿って確実に嵌合凹部26に嵌合させ
ることができる。
【0049】この結果、第1の中層ウエイト16上に第
2の中層ウエイト24を積重ねたときに、中層ウエイト
16の挿通穴19と中層ウエイト24の挿通穴27とを
同心上に位置合わせすることができ、また、中層ウエイ
ト24上に第2の上層ウエイト28を積重ねたときに、
中層ウエイト24の挿通穴27と上層ウエイト28の挿
通穴30とを同心上に位置合わせすることができる。
【0050】かくして、下層ウエイト10上に中層ウエ
イト16,24、上層ウエイト28を積重ねた状態で、
図8に示すように、これら下層ウエイト10、中層ウエ
イト16,24、上層ウエイト28の挿通穴15,1
9,27,30は、上,下方向に延びる1本の貫通穴を
形成する。そして、これら各挿通穴15,19,27,
30内に1本のボルト33を挿通し、下層ウエイト10
のナット収容室12内に突出したボルト33の下端側に
ナット34を螺着することにより、各ウエイト10,1
6,24,28を1本のボルト33によって締結するこ
とができ、各ウエイト10,16,24,28の締結作
業、取外し作業を容易に行うことができる。
【0051】また、下層ウエイト10の嵌合凹部14、
第1の中層ウエイト16の嵌合凹部18、第2の中層ウ
エイト24の嵌合凹部26を四角形状の浅底穴として形
成し、中層ウエイト16の嵌合突出部17、中層ウエイ
ト24の嵌合突出部25、第2の上層ウエイト28を扁
平な四角柱体として形成したから、中層ウエイト16、
中層ウエイト24、上層ウエイト28が回転方向に位置
ずれ等を生じるのを防止することができ、1本のボルト
33によって確実に各ウエイト10,16,24,28
を締結することができる。
【0052】さらに、上述したと同様に、第1の中層ウ
エイト16の上面側に設けた嵌合凹部18に第1の上層
ウエイト20の下面側に設けた嵌合突出部21を嵌合さ
せつつ、中層ウエイト16上に上層ウエイト20を積重
ねる。そして、図3に示すように、下層ウエイト10、
中層ウエイト16、上層ウエイト20の挿通穴15,1
9,22内に1本のボルト31を挿通し、下層ウエイト
10のナット収容室12内に突出したボルト31の下端
側にナット32を螺着することにより、各ウエイト1
0,16,20を1本のボルト31によって締結するこ
とができる。
【0053】なお、上述した実施の形態では、下層ウエ
イト10に設けた嵌合凹部14の内側面14A、第1の
中層ウエイト16に設けた嵌合凹部18の内側面18
A、第2の中層ウエイト24に設けた嵌合凹部26の内
側面26Aを傾斜面として形成した場合を例に挙げた
が、本発明はこれに限るものではなく、例えば図9に示
す変形例のように、中層ウエイト16に設けた嵌合突出
部17の外側面17A、中層ウエイト24に設けた嵌合
突出部25の外側面25A、第2の上層ウエイト28に
設けた嵌合突出部29の外側面29Aを、鉛直方向に対
して角度θだけ傾斜した傾斜面として形成してもよい。
【0054】また、上述した実施の形態では、各嵌合凹
部14,18,26を四角形状の浅底穴として形成し、
各嵌合突出部17,21,25,29を四角柱体として
形成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るもの
ではなく、例えば各嵌合凹部を円形状、楕円形状、半円
形状、三角形状、五角形状等の多角形状の浅底穴として
形成し、各嵌合突出部を円柱状、楕円柱状、半円柱状、
三角柱状、五角柱状等の多角柱状に形成してもよい。
【0055】さらに、上述した実施の形態では、各ウエ
イトの上面側に嵌合凹部を設け、下面側に嵌合突出部を
設けた場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、各
ウエイトの上面側に嵌合突出部を設け、下面側に嵌合凹
部を設ける構成としてもよい。
【0056】また、上述した実施の形態では、建設機械
として油圧クレーンを例に挙げて説明したが、本発明は
これに限るものではなく、例えば油圧ショベル等の他の
建設機械にも適用できるものである。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、互いに積層化される各層のウエイトには、上,下
の衝合面のうちのいずれか一方の面側に挿通穴の周囲に
位置して嵌合凹部を設け、他方の面側には挿通穴の周囲
に位置して嵌合凹部に嵌合される突出部を設ける構成と
したから、各層のウエイトを積重ねるときに嵌合凹部と
突出部とを嵌合させることにより、各層のウエイトに設
けた挿通穴を容易に位置合わせすることができる。しか
も、各層のウエイトを積重ねたときに、位置合わせされ
た各挿通穴に挿通した1本の締結具によって各層のウエ
イトを締結することができ、積層型カウンタウエイトの
締結作業、取外し作業を迅速に行うことができる。
【0058】また、請求項2の発明によれば、嵌合凹部
と突出部とを非円形状に形成したから、積重ねたウエイ
トが回転方向に位置ずれするのを防止でき、締結具によ
って各層のウエイトを締結する作業を迅速に行うことが
できる。
【0059】また、請求項3の発明によれば、嵌合凹部
の内側面と突出部の外側面のうち少なくとも一方には、
突出部を嵌合凹部内へと案内するための傾斜面を設ける
構成としたから、積重ねられるウエイトに設けた突出部
が傾斜面に案内されて嵌合凹部へと案内され、ウエイト
の突出部と嵌合凹部とを迅速かつ確実に嵌合させること
ができる。
【0060】さらに、請求項4の発明によれば、嵌合凹
部は各層のウエイトの上面側に設け、突出部は各層のウ
エイトの下面側に設ける構成としたから、各層のウエイ
トを積重ねるときに、ウエイトの上面側に設けた嵌合凹
部と下面側に設けた嵌合突出部とを同時に目視すること
ができ、各層のウエイトを積重ねるときの作業性を一層
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧クレーン
を示す外観図である。
【図2】図1中の積層型カウンタウエイトを示す平面図
である。
【図3】図1中の積層型カウンタウエイトを示す正面図
である。
【図4】図2中の矢示IV−IV方向からみた縦断面図であ
る。
【図5】図3中の矢示V−V方向からみた横断面図であ
る。
【図6】下層ウエイトを旋回フレーム上に締結する状態
を示す一部破断の側面図である。
【図7】下層ウエイト上に中層ウエイト、上層ウエイト
を積重ねる状態を示す一部破断の側面図である。
【図8】下層ウエイト上に積重ねた中層ウエイト、上層
ウエイトをボルトによって締結する状態を示す一部破断
の側面図である。
【図9】本発明の変形例による積層型カウンタウエイト
を示す図7と同様位置の一部破断の側面図である。
【符号の説明】
3 旋回フレーム 9 積層型カウンタウエイト 10 下層ウエイト 14,18,26 嵌合凹部 14A,18A,26A 内側面 15,19,22,27,30 挿通穴 16 第1の中層ウエイト 17,21,25,29 嵌合突出部(突出部) 17A,21A,25A,29A 外側面 20 第1の上層ウエイト 24 第2の中層ウエイト 28 第2の上層ウエイト 33 ボルト(締結具)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回体の後部側に設けられ、上,下方向
    にウエイトを積重ねて1層または複数層配設してなる積
    層型カウンタウエイトと、前記積層型カウンタウエイト
    を形成する各層のウエイトに上,下方向に延びるように
    設けられ、これら各層のウエイトを締結する締結具が挿
    通される挿通穴とからなる建設機械のカウンタウエイト
    装置において、 互いに積層化される前記各層のウエイトには、上,下の
    衝合面のうちのいずれか一方の面側に前記挿通穴の周囲
    に位置して嵌合凹部を設け、他方の面側には前記挿通穴
    の周囲に位置して前記嵌合凹部に嵌合される突出部を設
    け、前記嵌合凹部と突出部とによって各層のウエイトの
    挿通穴を上,下で位置合わせする構成としたことを特徴
    とする建設機械のカウンタウエイト装置。
  2. 【請求項2】 前記嵌合凹部は非円形状に形成し、前記
    突出部は前記嵌合凹部と対応する非円形状に形成してな
    る請求項1に記載の建設機械のカウンタウエイト装置。
  3. 【請求項3】 前記嵌合凹部の内側面と突出部の外側面
    のうち少なくとも一方には、前記突出部を嵌合凹部内へ
    と案内するための傾斜面を設けてなる請求項1または2
    に記載の建設機械のカウンタウエイト装置。
  4. 【請求項4】 前記嵌合凹部は前記各層のウエイトの上
    面側に設け、前記突出部は前記各層のウエイトの下面側
    に設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の
    建設機械のカウンタウエイト装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015078072A (ja) * 2009-03-09 2015-04-23 マニタウォック クレイン カンパニーズ, エルエルシーManitowoc Crane Companies, Llc クレーンのためのカウンタウェイトブロック及びアセンブリ
JP2016010386A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 株式会社クボタ 作業機用のバランスウエイト
JP2020026198A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 日立建機株式会社 建設機械

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