JPH11180362A - 自動二輪車のリヤキャリア装置 - Google Patents

自動二輪車のリヤキャリア装置

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JPH11180362A
JPH11180362A JP9355683A JP35568397A JPH11180362A JP H11180362 A JPH11180362 A JP H11180362A JP 9355683 A JP9355683 A JP 9355683A JP 35568397 A JP35568397 A JP 35568397A JP H11180362 A JPH11180362 A JP H11180362A
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grip
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車のシートに設ける同乗者把持用の
シートベルトを廃止したい。リヤキャリアに同乗者把持
用のグリップを設け、グリップはシートとの兼ね合いで
把持し易くしたい。同乗者把持用のグリップを使用しな
い場合には、リヤキャリアの荷物積載面積を大きくした
い。 【解決手段】 自動二輪車のシート後方に配設される荷
物積載用のリヤキャリアにおいて、前後方向に延びるリ
ヤキャリア本体31の前部に、上方に突出するように同
乗者把持用のグリップ42を設け、該グリップ42は、
キャリア本体31を横断する方向に配設され、正面視が
門型で、シート23直後に配置され、且つリヤキャリア
本体31の面に対して前後方向の一方に傾斜して配設さ
れ、該グリップをリヤキャリア本体に対して着脱自在に
結合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車の後部
に配設されるリヤキャリア装置にかかり、特にシートに
設ける同乗者用のシートベルトを廃止し、同乗者把持用
のグリップをリヤキャリアに設けたリヤキャリア装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車のリヤキャリアとしては、従
来特開平8−58652号が開示されており、図示すれ
ば、図12に示すような構造で、図のリヤキャリア10
1の前部には、高さが極めて低いストッパ102を設け
ており、ストッパ102は荷物の前端部を規制するだけ
の機能を有しているだけである。一方、二人乗りが可能
な自動二輪車においては、リヤキャリア101の前方に
配設されるシート103を前後に長い所謂タンデムシー
トとし、前後方向の中間部に横断するように同乗者用の
シートベルト104を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来のリヤキャ
リア101は、ストッパ102を備えるも、純粋に荷物
のリヤキャリア上に載置する荷物のストッパとしての機
能のみを有し、一方、シート103にはシートベルト1
04を設けている。
【0004】又同乗者が搭乗する際、運転者の臀部の後
方に極めて近接して配置されたシートベルト104を同
乗者は把持するので、運転者の背に同乗者が密着、或い
は極めて近接することとなる。又一人乗りの場合には、
同乗者がいないことから、シート103に深く座ると、
運転者の臀部にシートベルト104が接触することとな
る。更にシートベルトとリヤキャリアのストッパとを有
するので、部品点数が多くなり、コストアップとなる。
【0005】そこで、特開平6−156342号公報記
載のように、リヤキャリアの前部にグリップを起設し、
該グリップを含んでリヤキャリア全体を合成樹脂で被覆
し、全一体化したものが開示されている。この技術は、
車両のスタンドを起立し、車両を起こす際に用いる所謂
スタンディンググリップである。このスタンディンググ
リップは、車両を起立させる際に把持するもので、リヤ
キャリア面とスタンディンググリップとの間には指が入
る程度の隙間しか形成されていない。従って、シートの
後席に同乗者を乗せた場合の把持用グリップとして機能
させることには困難性が伴う。又リヤキャリアの荷物積
載面積を大きくしたい場合には、スタンディンググリッ
プが邪魔になる。
【0006】本発明は、以上の課題を解決すべくなされ
たものである。本発明の目的とする処は、シートの前後
に乗員が搭乗する式の自動二輪車において、シートに付
設される同乗者用のシートベルトを廃止し、同乗者が後
方に手を向けてリヤキャリア部分における同乗者用グリ
ップの把持を可能とする。又シート形状に対応して摘み
易い同乗者用グリップを得ることを可能とする。更に同
乗者用グリップを着脱自在とすることで、リヤキャリア
の積載面積の拡張を図ることができるようにした。この
ような自動二輪車のリヤキャリア装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、自動二輪車のシート後方に配設される荷
物積載用のリヤキャリアにおいて、前後方向に延びるリ
ヤキャリア本体の前部に、上方に突出するように同乗者
把持用のグリップを設け、グリップは、キャリア本体を
横断する方向に配設され、正面視が門型で、シート直後
に配置され、且つリヤキャリア本体の面に対して前後方
向の一方に傾斜して配設され、グリップは、リヤキャリ
ア本体に対して着脱自在に結合したことを特徴とする。
【0008】請求項1では、シート後方に配設するリヤ
キャリアのシート直後の部分に、門型の同乗者が把持す
るグリップを設けるので、シートベルトを必要とするこ
となく、シート後部に座乗する同乗者は、該グリップを
把持してその姿勢を安定して保持することができる。又
グリップはシートの後端部の形状に対応するように前後
方向に傾斜しているので、同乗者が後方に手を延ばし、
掴み易く、更に同乗者用のグリップはリヤキャリアに対
して着脱自在なので、一人乗りでリヤキャリアの荷物積
載面積を拡張したい場合には、該グリップを取り外すこ
とで、大きな積載スペースを容易に得ることができる。
【0009】請求項2では、グリップは、門型の芯金材
の周りを合成樹脂で被覆した構造とした。請求項2で
は、グリップの外装は合成樹脂なので、握り易く、握っ
た際の感触も良好であり、握り易く、使い易い同乗者把
持用のグリップを得ることが可能である。
【0010】請求項3では、グリップを門型の左右の脚
部下面を平板状に形成し、グリップ内に埋装した芯金の
上面に、リヤキャリア本体への取付用ナットを埋装、固
着した。請求項3では、リヤキャリア前部の上面に対し
て正確な傾斜角度で同乗者用グリップを取り付けること
ができ、取り付け、取り外しも確実、容易であり、取付
構造も簡素である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は自動二輪車の一例としてのスクータ
型車両の外観側面図、図2は同平面図、図3は同乗者用
グリップを取り付けた状態のリヤキャリアの外観側面
図、図4はリヤキャリアの平面図で、フレームへの取付
状態を想像線で示した図、図5はリヤキャリアと同乗者
用グリップとの結合関係を示す要部の拡大図で、一部を
破断して示した図、図6はリヤキャリアと同乗者グリッ
プの分解斜視図、図7は同乗者用グリップの背面図で、
一部の外被材を除去して芯金を示した図、図8は同グリ
ップの平面図、図9は同乗者用グリップを備えるリヤキ
ャリアのフレーム後部への取付状態を示す一部破断側面
図、図10は同乗者グリップを後傾してリヤキャリアに
設けた側面図、図11は同乗者グリップを前傾してリヤ
キャリアに設けた側面図である。
【0012】図1、図2において、本発明を実施する自
動二輪車の一例としてのスクータ型車両の概略を説明す
る。自動二輪車1のフレーム2の前端部に急激に前上傾
するように設けたダウンチューブプ2aの下部には、後
方に低位の前部2bを延設し、前部2bの後端部から急
激に後上傾するように中間部2cを連続して設け、中間
部2cから緩やかに後上傾するように後部2dを後方に
延出し、前部2b、中間部2c、後部2dはパイプ材等
からなる左右2本の部材で構成し、図示しないが、左右
の部材の適所間にはクロス部材を架設し、フレーム2を
構成する。
【0013】ダウンチューブ2aの前端部にはヘッドパ
イプ2eを固設し、これに前輪3を操向可能に支持する
フロントフォーク4を支持する。フロントフォーク4に
繋がるステアリングシャフト4aの上端部にはハンドル
5を配設し、一方、後部2dの下方には駆動輪を構成す
る後輪6を支持するスイング式のパワーユニット7を配
設する。パワーユニット7は、前部のエンジン7a、こ
れに繋がり、後方に延出するリダクションケース7b等
からなる。パワーユニット7は、これの前端部上部が、
リンク7cを介して、フレーム2の中間部2c上端部と
後部2dの前部との間に、軸支され、取付、支持されて
いる。
【0014】ヘッドパイプ2eの前方にはバッテリー8
を配設する。又フレーム2の前部2b間には燃料タンク
9を配設する。更にパワーユニット7上には、吸気チャ
ンバー10を配設し、吸気チャンバー10は車幅方向に
設けられ、右側に吸気口10aを、中間部にチャンバー
本体10bを配置し、この間を繋ぐ吸気管10cには吸
気騒音低減の目的でレゾネーター7dを備える。又左側
には吸気チャンバー10と接続するエアクリーナ11を
配設し、吸入管11a、気化器12を介してエンジン7
aのシリンダヘッドに接続されている。パワーユニット
7の後部上とフレーム2の後部2dとの間には、リヤク
ッションユニット13を介設する。又フレーム2の後部
2dの後部には、オイルタンク14を配設する。
【0015】以上のフレーム2のフロントフォーク4の
上半部、ヘッドパイプ2aの前方を含む周囲、及び前記
したバッテリー8周をフロントカバー15で覆い、ハン
ドル5の周りをハンドルカバー16で覆い、又前輪3上
をフロントカバー17で覆い、上記のハンドルカバー1
6の前面にはヘッドライト、ウインカーランプ等を備え
る照明ユニット18を設け、又上面には計器ユニット1
9を配置した。フレーム前部2b上にはフロア20を配
設し、これの後方にはシートポストカバー21を、又こ
れの後方にはリヤカバー22を設け、自動二輪車の外観
を構成し、シートポストカバー21上には前後方向に長
いシート23を配設し、この下方にはヘルメット収納ボ
ックス24を配設し、シート23でこれの開閉用蓋体を
構成する。尚、図1、図2において25はリヤフェンダ
ーである。
【0016】以上の自動二輪車1のシート23の直後か
ら後方にかけてリヤキャリア30を設ける。リヤキャリ
ア30の詳細は図3〜図6に示す如くで、又リヤキャリ
ア30のフレームへの取り付けを図9で詳細に示し、図
7、図8ではリヤキャリア30に着脱自在に取り付ける
同乗者用グリップ42の単体を示した。リヤキャリア3
0の本体31は前後方向に長い平面視略U字型で、前後
方向に延びる左右の側枠部32,32の後端部は後方に
弯曲した後枠部33で連結され、左右の側枠部32,3
2の前後方向の中間部には、この間を繋ぐクロス部34
を備え、クロス部34の左右方向中間部と後枠部33の
左右方向中間部とを繋ぐ前後方向に延びる中間枠部35
とを備える。
【0017】キャリア本体31には、図4に示すように
左右の側枠部32,32の各前部内側に突出する取付ボ
ス部36,36を対称的に設け、該ボス部36,36
は、図9に示すように下方に筒軸受け状に凹出し、ボル
ト頭が上方に突出しないように構成した。又クロス部3
4と中間枠部35との交点直下に、下方に突出するよう
に取付ボス部37を設け、これ等を含む本体31は樹脂
で全一体的に成形し、或いはアルミニウム合金で鋳造す
る。尚、図9において38は、後枠部33の下面に突設
したロープ等を引っ掛け係止部である。
【0018】リヤキャリア30の本体31のフレームへ
の取り付けは、図4の取付位置を示す図、及び図9の取
付状態の縦断側面図を示す如くである。先ず、フレーム
後部2dの左右の部材2f,2fの後端部間に、支持ス
ティ2gをブリッジ状に架設して備える。又左右の部材
2f,2fの後端部間に、後方に膨出する如き形状の平
面視略U字型の補助支持スティ2hを架設して備える。
補助スティ2hの車幅方向中間部には、取付ブラケット
2iを固設して備える。
【0019】前記した本体31の左右の側枠部31,3
1の前部間に内側に突出するように設けた前部の取り付
けボス部36,36を支持スティ2gの上面左右に臨ま
せ、取付ボス部36,36の取付孔36aの上からボル
ト39を通し、下方からナット40を螺合し、本体31
の前部をフレーム2の後部2dの左右の部材2f,2f
後端部に支持スティ2gを介して結合する。又本体31
の後部取付ボス部37には下向きに開放したネジ孔37
aを設けておき、取付ブラケット2iから上方に支持脚
部2jを起設し、該支持脚部2jに下方からボルト41
をネジ孔37aに通し、本体31の中間後部を結合す
る。以上により、リヤキャリア本体31をフレーム2の
後部から後方に延出するように取付、支持する。
【0020】以上のリヤキャリア30の本体31の前部
上に同乗者の把持用のグリップ(以下グリップと記す)
42を起立するように着脱自在に取り付ける。グリップ
42の単体を図7、図8で示し、全体の形状は図7の背
面図(正面図)で示すように高さを有する門型をなし、
又図8の平面図(底面図)で示すように凹型をなす。グ
リップ42の構造は、正面視が門型で、平面視が凹型の
芯金43を内装し、芯金43は図5の鎖線で示すように
断面が上向きの略々チャンネル状をなし、上枠部43a
は略々直線状で、左右の脚部43b,43bは末広がり
となるように各外側に傾斜し、脚部43b,43bの下
端部43c,43cは平坦に形成されており、下端部4
3cを基準として、芯金43の全体は、図5に明示した
ように後方に傾斜している。この傾斜角度は、シート2
3の後端部の傾斜に対応し、同乗者が掴み易い角度に設
定する。
【0021】以上の脚部下端部43c,43cの上面に
は、前後に離間して下方にネジ孔を向けた袋ナット状の
ナット44,44を夫々予め溶接しておく。以上の芯金
43の全周を外装材45をなす合成樹脂で満遍なく被覆
し、樹脂は厚手に被覆し、グリップ42の直線部42
a、左右の脚部42b,42b、下端取付座部42c,
42cを構成し、グリップ42は、左右の取付座面42
c,42cを基準として後傾する。前記した芯金43の
左右の脚部下端部43c,43cは、取付座面42c,
42cと同一面をなすように構成し、ナット44,44
は樹脂内に埋装される。
【0022】一方、前記した本体31の左右の側枠部3
1,31の前部で、前記した前部取付ボス部36,36
の直後には、グリップ42の取付孔31b,31bを夫
々前後に離間して設け、側枠部31,31のグリップ取
付部31a,31aの取付座面は平坦とし、且つこの部
分の肉厚を他の部分よりも厚くした。前記したグリップ
42の両脚部42c,42c下端部下面の取付座面42
c,42c下面を、左右の側枠部31,31前部の取付
部31a,31aの上に重ね合わる。これにより、取付
部31a,31aの下面に露出する芯金43の下端部4
3c,43c下面は、左右の側枠部31,31の取付部
31a,31a上に臨む。
【0023】爾後、芯金43のナット44,44と取付
部31a,31aの取付孔31b,31bとを合せ、下
方からボルト46,46を取付孔31b,31bに通
し、この上のナット44,44と螺合し、グリップ42
をリヤキャリア本体31に着脱自在に結合する。この状
態を図5で示した。グリップ42のリヤキャリア本体3
1への取付状態では、図3、図5、図10に示すよう
に、本体31の前部上に後傾するように起立して設けら
れる。
【0024】図10はシート後部を含むリヤキャリアの
側面図を示し、リヤキャリア本体31の前部で、シート
23の後端部23aの直後にグリップ42は設けられ、
グリップ42は、前述のように門型をなして本体31の
前部上に起立し、且つシート後端部23aが図10では
上端部が後方に突出するように後傾斜しているので、こ
の形状に対応するように後上傾して本体30上におい
て、シート23の後端部23a直後に臨むように起設さ
れる。従って、シート後方に座乗する同乗者は、両腕を
後に廻し、その両手で直後のグリップ42の水平な直線
部分42aを容易に掴むことができる。
【0025】図11は、シート23の後端部123aは
下端部が後方に突出するように傾斜しているので、グリ
ップ142を前上傾するような形状とし、本体31の左
右の側枠部31,31上に架設したものである。この実
施例においても、グリップ142はシート23の直後に
設けられ、シート後方に座乗する同乗者は、両腕を後に
廻し、その両手で直後のグリップ142の水平な直線部
分142aを容易に掴むことができる。
【0026】以上においては、グリップ42、或いは1
42は、リヤキャリア本体31に対して着脱自在なの
で、これを取り外すことができ、取り外すことで、リヤ
キャリア30の荷物積載面はグリップに邪魔されること
なく拡大し、大きな荷物を積載することが可能となる。
【0027】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、自動二輪車のシート後方に配設さ
れる荷物積載用のリヤキャリアにおいて、前後方向に延
びるリヤキャリア本体の前部に、上方に突出するように
同乗者把持用のグリップを設け、該グリップは、キャリ
ア本体を横断する方向に配設され、正面視が門型で、シ
ート直後に配置され、且つリヤキャリア本体の面に対し
て前後方向の一方に傾斜して配設され、グリップは、リ
ヤキャリア本体に対して着脱自在に結合したので、シー
ト後方に配設するリヤキャリアのシート直後の部分に、
門型の同乗者が把持するグリップが配設されることとな
り、シートベルトを必要とすることなく、シート後部に
座乗する同乗者は、該グリップを把持してその姿勢を安
定して保持することができる。
【0028】従って、シートに同乗者把持用のシートベ
ルトを必要とせず、シートの構造の簡素化とコストダウ
ン、及びシートの外観性の向上を図ることができる。又
グリップは、シートの後端部の前傾、又は後傾の形状に
対応するように前ぽう、又は後方に傾斜させるようにし
たので、シート後端部の形状に適合するようにして同乗
者が後方に手を延ばし、掴み易く、把持性に優れた同乗
者用のグリップを備えるリヤキャリアを得ることができ
る。更にリヤキャリアに設けた同乗者用のグリップは、
リヤキャリアに対して着脱自在なので、一人乗りでグリ
ップを不要とし、リヤキャリアの荷物積載面積を拡張し
たい場合には、該グリップを取り外すという簡単な作業
で、大きな積載スペースを容易に得ることができ、荷物
のみを積載する場合に、極めて有利である。
【0029】請求項2では、請求項1に加えるに、グリ
ップを門型の芯金材の周りを合成樹脂で被覆した構造と
したので、門型形状と合せグリップは極めて握り易く、
握った際の感触も極めて良好であり、握り易く、使い易
い、感触の良好な同乗者把持用のグリップを得ることが
可能である。
【0030】請求項3では、グリップを門型の左右の脚
部下面を平板状に形成し、グリップ内に埋装した芯金の
上面に、リヤキャリア本体への取付用ナットを埋装、固
着したので、リヤキャリア前部の上面に対して正確な傾
斜角度で同乗者用グリップを取り付けることができ、取
り付け作業も容易、確実であり、又取り外し作業も容易
であり、且つ埋装したナット下面からボルトを稼働させ
るだけですみ、取付構造も簡素である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の一例としてのスクータ型車両の外
観側面図
【図2】図1の平面図
【図3】同乗者用グリップを取り付けた状態のリヤキャ
リアの外観側面図
【図4】リヤキャリアの平面図で、フレームへの取付状
態を想像線で示した図
【図5】リヤキャリアと同乗者用グリップとの結合関係
を示す要部の拡大図で、一部を破断して示した図
【図6】リヤキャリアと同乗者グリップの分解斜視図
【図7】同乗者用グリップの背面図で、一部の外被材を
除去して芯金を示した図
【図8】上記図7のグリップの平面図
【図9】同乗者用グリップを備えるリヤキャリアのフレ
ーム後部への取付状態を示す一部破断側面図
【図10】同乗者グリップを後傾してリヤキャリアに設
けた側面図
【図11】同乗者グリップを前傾してリヤキャリアに設
けた側面図
【図12】従来例としてのリヤキャリア、及び同乗者把
持用のシートベルトを備えるシートの外観斜視図
【符号の説明】
1…自動二輪車、 23…フレーム、 30…リヤキャ
リア、 31…リヤキャリア本体、 32a…リヤキャ
リアの同乗者把持用グリップの取付面、 42…同乗者
把持用グリップ、 42a…リヤキャリア本体への取付
面、 43…芯金、 44…ナット、 45…芯金周を
被覆する合成樹脂。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動二輪車のシート後方に配設される荷
    物積載用のリヤキャリアにおいて、 前後方向に延びるリヤキャリア本体の前部に、上方に突
    出するように同乗者把持用のグリップを設け、 前記グリップは、キャリア本体を横断する方向に配設さ
    れ、正面視が門型で、シート直後に配置され、且つリヤ
    キャリア本体の面に対して前後方向の一方に傾斜して配
    設され、 前記グリップは、リヤキャリア本体に対して着脱自在に
    結合した、 ことを特徴とする自動二輪車のリヤキャリア装置。
  2. 【請求項2】 前記グリップは、門型の芯金材の周りを
    合成樹脂で被覆した構造であることを特徴とする請求項
    1記載の自動二輪車のリヤキャリア装置。
  3. 【請求項3】 前記グリップは、門型の左右の脚部下面
    が平板状に形成され、該グリップ内に埋装した芯金の上
    面に、リヤキャリア本体への取付用ナットを埋装、固着
    したことを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の自
    動二輪車のリヤキャリア装置。
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