JPH11179613A - 細径真直ばね線材の定尺切断・定量収納装置 - Google Patents

細径真直ばね線材の定尺切断・定量収納装置

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JPH11179613A
JPH11179613A JP9364198A JP36419897A JPH11179613A JP H11179613 A JPH11179613 A JP H11179613A JP 9364198 A JP9364198 A JP 9364198A JP 36419897 A JP36419897 A JP 36419897A JP H11179613 A JPH11179613 A JP H11179613A
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length
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cut
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Hidenori Harada
秀則 原田
Yoichi Okada
洋一 岡田
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Totoku Electric Co Ltd
Original Assignee
Totoku Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期真直性を損なうことなく切断面にバリの
ない所定長に正確に切断された真直ばね線材を所定本数
正確に収納できる定尺切断・定量収納装置を提供する。 【解決手段】 供線ボビン3を回転可能に保持する供線
部2と、線材W1の定張力付与部4と、線材W1を所定
長送る定尺送り部10と、送られた線材W1を所定長に
切断する切断部19と、所定長の切断線材W2の搬送部
25と、所定長の切断線材W2を所定本数収納する収納
容器26を備えた収納部27と、駆動用モータ(図示せ
ず)とからなり、定尺送り部10および切断部19の作
動を前記駆動用モータにより回転するそれぞれの偏心カ
ム(17以外は図示せず)により同期作動させ、また供
線ボビン3を定張力付与部4の張力検知要素8の検知信
号に基づき回転・停止させ、収納部27の収納容器26
の切断線材W2の収納本数を切断部19の切断作動から
計数する構成とした定尺切断・定量収納装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ピックアップ装置の
サスペンションワイヤ等、電子部品あるいは光学部品の
真直ばね材として使用される細径真直ばね線材の定尺切
断・定量収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】細径真直ばね線材は、例えば図6に図示
する如き光ピックアップ装置のサスペンションワイヤと
して用いられる。図6は光ピックアップ装置50の概略
斜視図を示す。光ピックアップ装置50の対物レンズ5
2は対物レンズ保持枠53を介し4本のサスペンション
ワイヤ51A,51B,51C,51Dにより支持さ
れ、この対物レンズ52の側周にはフォーカッシングコ
イル54、トラッキングコイル55およびマグネット5
6A,56Bがそれぞれ配置されている。フォーカッシ
ングコイル54とトラッキングコイル55に電流が流れ
ると電磁力F1およびF2を生じ、この電磁力F1およ
びF2により対物レンズ52がフォーカッシング方向お
よびトラッキング方向にそれぞれ移動する構造となって
いる。サスペンションワイヤ51A,51B,51C,
51Dのそれぞれの両端は対物レンズ保持枠53と側板
58の固定部57にはんだ付け接続されている。サスペ
ンションワイヤ51A,51B,51C,51Dを対物
レンズ保持枠53と側板58の固定部57にはんだ付け
接続する際には正確な位置に固定する必要があるので、
サスペンションワイヤ51A,51B,51C,51D
を位置決め治具で仮止めした後はんだ付け接続がなされ
ていて、この位置決め治具にはサスペンションワイヤ5
1A,51B,51C,51Dを挿通し仮止めするため
の微小なクリアランスの溝が設けられている。
【0003】従って、このように使用されるサスペンシ
ョンワイヤ51にあっては、各サスペンションワイヤ5
1の長さにばらつきがあると4本のサスペンションワイ
ヤユニットの重量バランスが悪くなり、対物レンズ52
に要求される傾きの高精度性が崩れ光ピックアップ装置
の性能低下をもたらす。例えば、長さ17mmのサスペ
ンションワイヤ51の場合、長さ精度を±0.2mmの
範囲内に抑えることが必要である。また、サスペンショ
ンワイヤ51にそりや歪みがあると、この傾向が顕著と
なり光ピックアップ装置の更なる性能低下の原因とな
る。また、サスペンションワイヤ51の切断面にバリが
あると位置決め治具への挿入時にひっかかりを生じ光ピ
ックアップ装置の自動組み立て工程に支障をきたす原因
となる。このため、サスペンションワイヤ51の製造お
よび定尺切断に当たっては真直性、切断寸法或いは切断
面の平滑さなどに細心の注意が払われる。
【0004】かかるサスペンションワイヤ51等の細径
真直ばね線材には、ばね性に優れるりん青銅線やベリリ
ウム銅線等の銅合金線が用いられている。製造方法とし
ては、銅合金母線を引き抜き加工により所要線径まで引
き落とした後、加工工程で線材に蓄積された歪みや曲が
りを除去し線材に真直ばね性を付与するため、線材を矯
正ロールに通して真直化処理するか或いは特開平7−6
636号公報に開示するように線材に所定の張力を付加
しながら還元性ガス雰囲気の加熱炉中を通過させて真直
化処理を施した後、比較的胴径の大きなボビンに巻き取
って細径真直ばね線材を得る方法が一般的である。
【0005】得られた細径真直ばね線材は用途に応じ所
用長さに切断され所用本数毎に収納されて提供される
が、従来の細径真直ばね線材の定尺切断手段および定量
収納手段は、次のようなものであった。定尺切断手段と
しては、細径真直ばね線材の巻装されたボビンに張力を
付加した供線部からゴムローラ式の線材送り手段により
線材を引取り、線材送り手段のローラの回転量から所定
線材長を計尺しながら送り出し、送り出された所定長さ
の線材を切断部の台上に保持し上方から下ろされる1枚
刃式の切断刃で押し切りする構成であった。また、切断
線材本数の計量手段としては、線材を多数本定尺切断し
た後、線材の質量を測定しその測定質量から線材本数を
換算して収納容器に詰め供給していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の定尺切断手段で
は、線材の切断設定長さが線材を送り出すゴムローラの
回転量から計測される方式であるため送り長さの精度に
劣り、線材の切断長さにばらつきが生ずる欠点があっ
た。また、供線部には線材の繰り出し張力を適正に制御
する機構がないので線材に変動張力が加わり易いため、
折角真直化処理した線材に再び歪みや曲がりを与える結
果となっていた。また、線材の切断部は1枚刃による押
し切り方式のため平滑に切断することが難しく、切断面
にバリの発生することが避けられなかった。更に、切断
線材の本数計量手段は線材の質量を測定しその測定質量
から線材本数を換算する方式であるため、線材の切断長
さのばらつきや計量器誤差などから正確な線材の本数を
確定することが難しく、切断本数管理に問題を有してい
た。例えば、外径0.13mm,切断長さ17mmのサ
スペンションワイヤの1本の質量は約0.002gに過
ぎない。このため、計量誤差を考慮して重量を約10%
程度多く計量して所定本数として供給することが行わ
れ、線材の切断本数の正確な管理が難しいことが過剰生
産、過剰納入を生む原因となっていて、線材の生産コス
トへ影響を及ぼす結果となっていた。
【0007】そこで、本発明の目的は、所要の長さに精
確かつ平滑に切断した歪みや曲がりのない真直ばね線材
を正確な所要本数で供給することのできる、細径真直ば
ね線材の定尺切断装置および定量収納装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、細径真直ばね
線材を巻装した供線ボビンを回転可能に保持する供線部
と、真直ばね線材に所定張力を付与する荷重要素と真直
ばね線材の張力を検知し前記供線ボビンの回転を制御す
る信号を送る張力検知要素を備えた定張力付与部と、支
点位置を変えることによりストローク長を定め該ストロ
ーク長から真直ばね線材の送り長さを所定長に設定する
副尺目盛り付きの長さ設定ロッド要素と該長さ設定ロッ
ド要素に連結され該長さ設定ロッド要素により設定され
た所定長さだけ真直ばね線材を把持し前進摺動し再び線
材把持を解除し元の定位置まで後退摺動する摺動要素と
前記所定長さだけ真直ばね線材が送られたときにのみ真
直ばね線材を固定する線材把持要素を備えた定尺送り部
と、前記所定長さずつ送り出されたてきた真直ばね線材
を切断する上下一対のギロチン式切断刃要素と線材押さ
え要素と前記切断刃要素の上下動から線材切断本数をカ
ウントする切断カウント要素を備えた切断部と、前記切
断部で切断された所定長の真直ばね線材を搬送する搬送
部と、前記搬送部からの所定長の真直ばね線材を収納す
る収納容器を備えた収納部と、駆動用モータとからな
り、前記供線ボビンは前記張力検知要素からの信号に基
づき前記駆動用モータにより回転するよう構成され、前
記長さ設定ロッド要素の動作と該動作と連動する前記摺
動要素の線材把持・解除動作および前記摺動要素の前進
・後退動作並びに前記線材把持要素の線材固定・解除動
作並びに前記切断部の切断刃要素の上下動作は前記駆動
用モータと同期して駆動するよう構成され、線材の定尺
切断と定量収納が連続して行われる機構構成としたこと
を特徴とする細径真直線材の定尺切断・定量収納装置を
提供することにある。
【0009】上記本発明において、前記長さ設定ロッド
要素と連結して作動する前記摺動要素の線材把持・解除
動作及び前記摺動要素の前進・後退動作並びに前記線材
把持要素の線材固定・解除動作並びに前記切断部の切断
刃要素の上下動作を前記駆動用モータと同期回転するそ
れぞれの偏心カムにより駆動させる構成とすると好都合
である。
【0010】また、上記本発明において、前記収納部に
複数個の収納容器を配置し、前記切断カウント要素から
の切断カウント信号に基づき前記収納容器に所定長の線
材が所定本数収納される毎に前記収納容器を自動的に切
り替える収納容器切替え要素を設ける構成とすると好都
合である。
【0011】
【作用】本発明の細径真直ばね線材の定尺切断・定量収
納装置では各構成部において次のような作用を奏する。
供線部と定張力付与部では、供線部に保持されるを供線
ボビンを駆動用モータにより回転可能に構成し、供線ボ
ビンから繰り出される真直ばね線材に定張力付与部の荷
重要素により適正張力を付与し、前記線材に適正張力よ
り大きな張力が加わってきたときは定張力付与部の張力
検知要素がこれを検出し、過剰張力検知信号を前記駆動
用モータへ送り駆動用モータにより供線ボビンを回転さ
せて前記線材の過剰張力を解消し、前記線材が適正張力
にあるときは駆動用モータによる供線ボビンの回転を止
めるよう構成しているので、真直ばね線材は常に適正張
力範囲内で供線され、真直ばね線材に歪みや曲がりを与
えることなく真直ばね線材の初期真直度を保ったまま次
工程へ送り込むことが出来る。定尺送り部では、長さ設
定ロッド要素は支点位置を自由に移動設定できるよう形
成されており、しかも長さ設定ロッド要素の支点位置は
副尺付き目盛りにより高精度に調整することができるの
で、この支点位置を中心点としたロッド要素のストロー
ク長さを線材の所定送り長さに定めれば、ロッド要素と
連結された摺動要素は所定長さだけ正確に線材を切断部
に送ることができる。切断部では、切断刃要素を上下一
対のギロチン式切断刃で構成するとともに、線材押さえ
要素により線材切断時の線材の跳ね上がりを防止してい
るので、線材切断面はバリやダレの発生のない平滑な切
断面を得ることができる。また、切断刃要素の上下動を
カウントする切断カウント要素を設けているので、工程
内で線材の切断本数を正確に管理することができ、生産
・納入のロスが解消される。上記構成部に加え搬送部と
搬送部と連係する収納容器を備えた収納部を設け、摺動
要素の線材把持・解除動作および長さ設定ロッド要素と
連結した摺動要素の前進・後退動作並びに線材把持要素
の線材固定・解除動作並びに切断部の切断刃要素の上下
動作を駆動用モータと同期駆動する構成としているの
で、供線から定尺切断および定量収納までを連続工程で
行うことができる。また、摺動要素の線材把持・解除動
作及び長さ設定アーム要素と連結する摺動要素の前進・
後退動作並びに線材把持要素の線材固定・解除動作並び
に切断部の切断刃要素の上下動作を前記駆動用モータと
同期回転するそれぞれの偏心カムにより駆動させる構成
とすれば、各動作を高速で同期作動させることができ
る。更に、収納部に複数個の収納容器を配置して収納容
器に所定長の線材が所定本数収納される毎に収納容器を
自動的に切り替える収納容器切替え要素を設け、収納容
器の切替えを切断部の切断カウント要素からの切断カウ
ント信号に基づき動作するよう構成すれば、供線から定
尺切断、定量収納までを完全自動化することができる。
【0012】
【実施例】以下、図に示す本発明の実施例に基づいて本
発明を更に詳細に説明する。なお、これにより本発明が
限定されるものではない。
【0013】図1は、本発明の細径真直ばね線材の定尺
切断・定量収納装置の概要を示す正面説明図である。細
径真直ばね線材の定尺切断・定量収納装置1は、細径真
直ばね線材W1の巻装されたボビン3を駆動用モータ
(図示せず) により回転可能にして保持する供線部2
と、供線部2から繰り出される線材W1に所要張力を付
与する荷重要素5とこの荷重要素5と通過する線材W1
を挟んで対向する位置に設けた近接センサスイッチ式の
張力検知要素8を備えた定張力付与部4と、定張力付与
部4からの線材W1の送り長さを所定長さに計尺設定す
る線材長さ設定ロッド要素11と長さ設定ロッド要素1
1に連結され長さ設定ロッド要素11により設定された
所定長さだけ線材W1を把持し摺動前進しその後線材把
持を解除し再び元の定位置まで後退する摺動要素15と
摺動要素15により線材W1が所定長さだけ送られたと
きにのみ線材W1を固定する線材把持要素16とを設け
た定尺送り部10と、定尺送り部10から所定長さずつ
送り出されてくる線材W1をその所定長で切断する上下
一対のギロチン式切断刃要素22と切断時の線材の跳ね
上がりを押さえる線材押さえ要素23A,23Bと切断
刃要素22の上下動から線材切断本数をカウントする切
断カウント要素(図示せず)を設けた切断部19と、所
定長に切断された線材W2を搬送するコンベア式搬送部
25と、搬送された所定長の線材W2を収納する収納容
器26を備えた収納部27とを順次配列して構成され
る。そして、長さ設定ロッド要素11と連動する摺動要
素15の前進・後退動作および摺動要素15の線材把持
・解除動作並びに線材把持要素16の線材固定・解除動
作並びに切断刃要素24の上下動作を駆動用モータ(図
示せず)と同期する各偏心カム(17以外は図示せず)
により同期作動する構成としてある。また、収納部27
はターンテーブル28に複数の収納容器26を配置して
形成し、切断部19の切断カウント要素(図示せず)か
ららの信号に基づき収納容器26に所定長の線材W2が
所定本数収納される毎にターンテーブル28をモータ
(図示せず)により回転し、収納容器26を自動的に切
り替える収納容器切り替え要素29を設け、振動器30
により収納容器26に振動を与え所定長に切断された線
材W2が収納容器26に整列されて収納されるよう構成
している。
【0014】更に詳細に各構成部につき図2〜図4に沿
い説明する。図2は定張力付与部4の正面説明図で、荷
重要素5はプラスチックフィルムをリング状に形成し、
リング状フィルム6の内側に重り7を載せリング状フィ
ルム6の上端を基台に固定してある。線材W1の外径に
応じ重り7の重量を変える。荷重要素5をプラスチック
フィルムで形成することによりプラスチックフィルムの
弾性力と表面滑らかさから線材W1への荷重の安定化と
線材W1の傷や歪み防止が図られる。また、線材W1を
挟み荷重要素5と対向する位置には近接センサスイッチ
式の張力検知要素8が配置される。線材W1に加わる張
力が大きくなって荷重要素5と張力検知要素8との間隔
が所定間隔より開いてくると張力検知要素8からの検知
信号に基づき駆動用モータ(図示せず)により供線ボビ
ン3を回転させ線材W1に加わる張力を軽減し、荷重要
素5と張力検知要素8との間隔が所定間隔以内にあると
きは張力検知要素8からの検知信号により供線ボビン3
の駆動用モータによる回転が停止される。9は線材送り
ガイドで、ガイドの曲率を供線ボビン3の胴径の曲率よ
り大きく形成し線材W1の真直性に影響を及ぼさないよ
うに配慮してある。このようにして、線材W1に常に安
定した適正張力が加わるようにして過度な張力や変動張
力による線材W1への歪み、曲がりを防止している。図
3は、線材W1の定尺送り部10の正面説明図で、定尺
送り部10は、線材送り長さ設定ロッド要素11と、ロ
ッド12の先端部に連結され長さ設定ロッド要素11に
より設定されたストロークを線材W1を把持しながら基
台B上を前進摺動し所定長さ摺動した後線材把持を解除
し再び基台B上の元の定位置まで後退する摺動要素15
と、線材W1が設定長さだけ送られたときにのみ線材W
1を把持する線材把持要素16とからなる。線材送り長
さ設定ロッド要素11は、支点位置13を移動できるよ
うにしたロッド12と、螺設軸を有するロッド支持軸1
4とこのロッド支持軸14に螺合されロッド12上の支
点位置13を移動させる副尺目盛り付スライド部材SB
と、ロッド支持軸14に平行して設けられたスケールS
とからなる。ロッド12上の支点位置13の設定操作
は、スライド部材SBを移動させスケールSの目盛りの
所定に合わせることにより、スライド部材SBと連動す
るロッド12上の支点位置13が設定される。そして、
ロッド12の後端部には駆動用モータ(図示せず)と同
期する偏心カム17が接していて、偏心カム17の回転
運動がロッド12先端の水平運動に変えられ、ロッド1
2の支点位置13を起点としたロッド12の長さだけの
摺動要素15の前進後退の往復運動となる。また、摺動
要素15の線材把持・解除動作と線材把持要素16の線
材把持・解除動作も駆動用モータ(図示せず)と同期す
るそれぞれ別々の偏心カム(図示せず)により摺動要素
15の前進後退と同期連動するよう構成されている。長
さ設定ロッド要素11は、スケールSの目盛りとスライ
ド部材SBの副尺目盛りにより、線材送り長さを5/1
00mm精度で調整することが可能となる。また、摺動
要素15および線材把持要素16の線材把持部分は線材
の傷防止のためウレタンゴム等で形成されている。ま
た、定尺送り部10の線材案内にはセラミックチップ製
のガイドダイス18が設けられている。図4は、線材切
断部19の正面説明図で、切断部19は、固定下刃20
と上下動する可動上刃21の2枚刃のギロチン式切断刃
要素22と、固定下刃20と可動上刃21のそれぞれの
横に沿わせて基台Bからばね24A,24Bにより吊る
された樹脂製の線材押さえ要素23A、23Bと、図示
されないが可動上刃21の上下動から線材切断本数をカ
ウントする切断カウント要素からなる。線材押さえ要素
23A、23Bにより線材切断時の線材W1の跳ね上が
りが防せがれ線材切断面のバリの発生を防止している。
可動上刃21の上下動は駆動用モータ(図示せず)と同
期する偏心カム(図示せず)により動作し、前記摺動要
素15の前進・後退動作の偏心カム17および前記摺動
要素15の線材把持・解除動作の偏心カム(図示せず)
並びに前記線材把持要素16の線材把持・解除動作の偏
心カム(図示せず)とそれぞれ同期作動するように構成
される。
【0015】次に、外径0.13mmのりん青銅細径真
直ばね線材を、本発明の定尺切断・定量収納装置を用い
て所定長に切断した試料と、従来の定尺切断手段を用い
て所定長に切断した試料について、定尺切断後の真直ば
ね線材の真直性測定比較結果および切断長さの測定比較
結果をそれぞれ表1および表2に示す。
【0016】
【表1】 各試料とも切断長を200mmにとり、曲率基準チャー
トにて各試料の曲率半径を測定した(この測定方法は線
材の真直性評価の標準的方法である)。表1の真直性測
定結果からも明らかな如く、本発明装置により定尺切断
した線材は切断後も初期真直性を保持している。これは
本発明装置の工程内で線材に過度の張力や曲がりによる
歪みが加わっていないことを示している。
【0017】
【表2】 各試料とも切断長を17mmに設定し、それぞれ100
0本切断しその中から無作為に25本を取り出して試料
とした。長さの測定は副尺目盛り付きのノギスにより測
定した。表2の線材の定尺切断長の測定結果からも明ら
かな如く、本発明装置により定尺切断した線材は設定切
断長とほぼ一致し、しかも切断長のバラツキが少ないこ
とが分かる。これは本発明装置の長さ設定ロッド要素で
線材長さが極めて高精度に設定され、定尺送り部と切断
部との連動も安定していることを示している。
【0018】また、上記本発明による試料と従来手段に
よる試料について、定尺切断後の切断側面を拡大鏡によ
り観察した結果を図5に示す。図5の線材の切断側面の
拡大写真からも見られるように、図5(a)に示す本発
明装置による線材の切断面はバリの発生もなく垂直に切
断されている。これに対し、従来手段による線材の切断
面にはバリが多く発生している。これは本発明装置の2
枚刃のギロチン式切断刃要素と切断時の線材の跳ね上が
りを防止する線材押さえ要素の効果の大きいことを示し
ている。
【0019】
【発明の効果】本発明の細径真直ばね線材の定尺切断・
定量収納装置によれば、細径真直ばね線材の初期真直度
を損なうことなく、細径真直ばね線材を所望の設定長さ
に高精度にバラツキなく切断でき、しかもバリのない切
断面を得ることが出来る。更に、細径真直ばね線材の定
尺切断本数を正確に計量収納することができるようにな
り、製造工程における生産数量管理が容易となり、過剰
生産、過剰納入による生産の無駄が省け、生産コストの
削減に大きく寄与することができる。また、本発明装置
により製造された細径真直ばね線材は品質が安定してい
るので、使用側における生産性の向上にも大きく寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の細径真直ばね線材の定尺切断・定量収
納装置の1実施例の概要を示す正面説明図である。
【図2】本発明の細径真直ばね線材の定尺切断・定量収
納装置の定張力付与部の1実施例を示す正面説明図であ
る。
【図3】本発明の細径真直ばね線材の定尺切断・定量収
納装置の定尺送り部の1実施例を示す正面説明図であ
る。
【図4】本発明の細径真直ばね線材の定尺切断・定量収
納装置の切断部の1実施例を示す正面説明図である。
【図5】同図(a)は本発明装置により定尺切断した細
径真直ばね線材の切断側面の拡大写真図を示す。同図
(b)は従来の定尺切断手段により切断した細径真直ば
ね線材の切断側面の拡大写真図を示す。
【図6】細径真直ばね線材の使用例を示す光ピックアッ
プ装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 細径真直ばね線材の定尺切断・定量収納装置 2 供線部 3 ボビン 4 定張力付与部 5 荷重要素 8 張力検知要素 10 定尺送り部 11 長さ設定ロッド要素 12 ロッド 13 支点 14 ロッド支持軸 15 摺動要素 16 線材把持要素 17 偏心カム 19 切断部 20 固定刃 21 可動刃 22 切断刃要素 23A,23B 線材押さえ要素 25 搬送部 26 収納容器 27 収納部 28 ターンテーブル 29 収納容器切り替え要素 30 振動器 W1 細径真直ばね線材 W2 切断済細径真直ばね線材 S スケール SB スライド部材 B 基台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細径真直ばね線材を巻装した供線ボビン
    を回転可能に保持する供線部と、真直ばね線材に所定張
    力を付与する荷重要素と真直ばね線材の張力を検知し前
    記供線ボビンの回転を制御する信号を送る張力検知要素
    を備えた定張力付与部と、支点位置を変えることにより
    ストローク長を定め該ストローク長から真直ばね線材の
    送り長さを所定長に設定する副尺目盛り付きの長さ設定
    ロッド要素と該長さ設定ロッド要素に連結され該長さ設
    定ロッド要素により設定された所定長さだけ真直ばね線
    材を把持し前進摺動し再び線材把持を解除し元の定位置
    まで後退摺動する摺動要素と前記所定長さだけ真直ばね
    線材が送られたときにのみ真直ばね線材を固定する線材
    把持要素を備えた定尺送り部と、前記所定長さずつ送り
    出されたてきた真直ばね線材を切断する上下一対のギロ
    チン式切断刃要素と線材押さえ要素と前記切断刃要素の
    上下動から線材切断本数をカウントする切断カウント要
    素を備えた切断部と、前記切断部で切断された所定長の
    真直ばね線材を搬送する搬送部と、前記搬送部からの所
    定長の真直ばね線材を収納する収納容器を備えた収納部
    と、駆動用モータとからなり、前記供線ボビンは前記張
    力検知要素からの信号に基づき前記駆動用モータにより
    回転するよう構成され、前記長さ設定ロッド要素の動作
    と該動作と連動する前記摺動要素の線材把持・解除動作
    および前記摺動要素の前進・後退動作並びに前記線材把
    持要素の線材固定・解除動作並びに前記切断部の切断刃
    要素の上下動作は前記駆動用モータと同期して駆動する
    よう構成され、線材の定尺切断と定量収納が連続して行
    われる機構構成としたことを特徴とする細径真直ばね線
    材の定尺切断・定量収納装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1において、前記長さ設定ロ
    ッド要素と連結して作動する前記摺動要素の線材把持・
    解除動作及び前記摺動要素の前進・後退動作並びに前記
    線材把持要素の線材固定・解除動作並びに前記切断部の
    切断刃要素の上下動作を前記駆動用モータと同期回転す
    るそれぞれの偏心カムにより駆動させる構成としたこと
    を特徴とする細径真直ばね線材の定尺切断・定量収納装
    置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または請求項2において、
    前記収納部に複数個の収納容器を配置し、前記切断カウ
    ント要素からの切断カウント信号に基づき前記収納容器
    に所定長の真直ばね線材が所定本数収納される毎に前記
    収納容器を自動的に切り替える収納容器切替え要素を設
    けたことを特徴とする細径真直ばね線材の定尺切断・定
    量収納装置。
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