JPH11179429A - 丸棒鋼矯正機ガイドバーフェーシング - Google Patents
丸棒鋼矯正機ガイドバーフェーシングInfo
- Publication number
- JPH11179429A JPH11179429A JP34658097A JP34658097A JPH11179429A JP H11179429 A JPH11179429 A JP H11179429A JP 34658097 A JP34658097 A JP 34658097A JP 34658097 A JP34658097 A JP 34658097A JP H11179429 A JPH11179429 A JP H11179429A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide bar
- facing
- round bar
- bar facing
- straightening machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Metal Extraction Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 矯正された丸棒鋼の表面肌性状を改善するた
めの矯正機付属部品であるガイドバーフェーシングを提
供すること。 【解決手段】 丸棒鋼の矯正機において、矯正ロールの
中心に丸棒鋼を通過させるために必要なガイドバーフェ
ーシングの材質を、重量％で、Ｃ：３．３〜３．５％、
Ｓｉ：２．０〜２．２％、Ｍｎ：０．５％以下、Ｐ：
０．１％以下、Ｓ：０．０３５％以下、残部Ｆｅよりな
る鋳物を用いると共に、ガイドバーフェーシング下部後
端を分割して上下可能な硬質樹脂構造としたことを特徴
とする丸棒鋼矯正機ガイドバーフェーシング。
めの矯正機付属部品であるガイドバーフェーシングを提
供すること。 【解決手段】 丸棒鋼の矯正機において、矯正ロールの
中心に丸棒鋼を通過させるために必要なガイドバーフェ
ーシングの材質を、重量％で、Ｃ：３．３〜３．５％、
Ｓｉ：２．０〜２．２％、Ｍｎ：０．５％以下、Ｐ：
０．１％以下、Ｓ：０．０３５％以下、残部Ｆｅよりな
る鋳物を用いると共に、ガイドバーフェーシング下部後
端を分割して上下可能な硬質樹脂構造としたことを特徴
とする丸棒鋼矯正機ガイドバーフェーシング。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、矯正された丸棒鋼
の表面肌性状を改善するための矯正機付属部品であるガ
イドバーフェーシングに関するものである。
の表面肌性状を改善するための矯正機付属部品であるガ
イドバーフェーシングに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のガイドバーフェーシングの構造に
ついて図３に示す。この図３に示すように、丸棒鋼の矯
正時ガイドバーフェーシングは、丸棒鋼の表面肌仕様に
より材質の異なった、軟らかいもの或いは硬いものに交
換する必要があるが、現状は硬い材質のガイドバーフェ
ーシングのままで矯正を行い、丸棒鋼の表面肌性状に悪
影響を与えているのが実状である。
ついて図３に示す。この図３に示すように、丸棒鋼の矯
正時ガイドバーフェーシングは、丸棒鋼の表面肌仕様に
より材質の異なった、軟らかいもの或いは硬いものに交
換する必要があるが、現状は硬い材質のガイドバーフェ
ーシングのままで矯正を行い、丸棒鋼の表面肌性状に悪
影響を与えているのが実状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、一定
水準の表面肌性状を維持するには、その仕様によりガイ
ドバーフェーシングを常に交換しなければならない。そ
のような交換を行うことは極めて非能率的であり、生産
性が悪いという問題があり、また、交換しない場合には
丸棒鋼の表面肌性状が悪くなるという問題がある。これ
らの問題を解消するために、本発明では、従来の鋳物の
ガイドバーフェーシングの材質を変更し、また、ガイド
バーフェーシングの一部を硬質樹脂との組み合わせ構造
とした新しいガイドバーフェーシングを提供するもので
ある。
水準の表面肌性状を維持するには、その仕様によりガイ
ドバーフェーシングを常に交換しなければならない。そ
のような交換を行うことは極めて非能率的であり、生産
性が悪いという問題があり、また、交換しない場合には
丸棒鋼の表面肌性状が悪くなるという問題がある。これ
らの問題を解消するために、本発明では、従来の鋳物の
ガイドバーフェーシングの材質を変更し、また、ガイド
バーフェーシングの一部を硬質樹脂との組み合わせ構造
とした新しいガイドバーフェーシングを提供するもので
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨とすると
ころは、丸棒鋼の矯正機において、矯正ロールの中心に
丸棒鋼を通過させるために必要なガイドバーフェーシン
グの材質を、重量％で、Ｃ：３．３〜３．５％、Ｓｉ：
２．０〜２．２％、Ｍｎ：０．５％以下、Ｐ：０．１％
以下、Ｓ：０．０３５％以下、残部Ｆｅよりなる鋳物を
用いると共に、ガイドバーフェーシング下部後端を分割
して上下可能な硬質樹脂構造としたことを特徴とする丸
棒鋼矯正機ガイドバーフェーシングにある。
ころは、丸棒鋼の矯正機において、矯正ロールの中心に
丸棒鋼を通過させるために必要なガイドバーフェーシン
グの材質を、重量％で、Ｃ：３．３〜３．５％、Ｓｉ：
２．０〜２．２％、Ｍｎ：０．５％以下、Ｐ：０．１％
以下、Ｓ：０．０３５％以下、残部Ｆｅよりなる鋳物を
用いると共に、ガイドバーフェーシング下部後端を分割
して上下可能な硬質樹脂構造としたことを特徴とする丸
棒鋼矯正機ガイドバーフェーシングにある。
【０００５】以下、本発明について詳細に説明する。先
ず、本発明に係るガイドバーフェーシングの材質である
が、従来の材質の１つである鋳物の比較的軟らかい材質
のＦＣ２５（Ｃ：３．２〜３．４％、Ｓｉ：１．２〜
１．９％、Ｍｎ：０．６〜０．９％以下、Ｐ：０．１５
％以下、Ｓ：０．１５％以下）と比較的硬い材質のＦＣ
Ｄ４５（Ｃ：３．４％以上、Ｓｉ：１．８１％以上、Ｍ
ｎ：０．５％以下、Ｐ：０．１％以下、Ｓ：０．０３５
％以下）の中間の成分に当たるＣ：３．３〜３．５％、
Ｓｉ：２．０〜２．２％、Ｍｎ：０．５％以下、Ｐ：
０．１％以下、Ｓ：０．０３５％以下、残部Ｆｅよりな
る鋳物を使用することにより硬度低減を図り、ある程度
の表面肌仕様の丸棒鋼の表面肌性状を向上させる。ま
た、その寿命は、偏磨耗を防ぎ均一磨耗するよう組織を
粗大化させることにより極端な短寿命化を防ぐものであ
る。さらに、表面肌仕様の厳しい丸棒鋼については、硬
質樹脂を上記成分と組み合わせ構造にすることにより、
その厳しい仕様に満足する表面肌性状を向上させること
にある。
ず、本発明に係るガイドバーフェーシングの材質である
が、従来の材質の１つである鋳物の比較的軟らかい材質
のＦＣ２５（Ｃ：３．２〜３．４％、Ｓｉ：１．２〜
１．９％、Ｍｎ：０．６〜０．９％以下、Ｐ：０．１５
％以下、Ｓ：０．１５％以下）と比較的硬い材質のＦＣ
Ｄ４５（Ｃ：３．４％以上、Ｓｉ：１．８１％以上、Ｍ
ｎ：０．５％以下、Ｐ：０．１％以下、Ｓ：０．０３５
％以下）の中間の成分に当たるＣ：３．３〜３．５％、
Ｓｉ：２．０〜２．２％、Ｍｎ：０．５％以下、Ｐ：
０．１％以下、Ｓ：０．０３５％以下、残部Ｆｅよりな
る鋳物を使用することにより硬度低減を図り、ある程度
の表面肌仕様の丸棒鋼の表面肌性状を向上させる。ま
た、その寿命は、偏磨耗を防ぎ均一磨耗するよう組織を
粗大化させることにより極端な短寿命化を防ぐものであ
る。さらに、表面肌仕様の厳しい丸棒鋼については、硬
質樹脂を上記成分と組み合わせ構造にすることにより、
その厳しい仕様に満足する表面肌性状を向上させること
にある。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面に従っ
て詳細に説明する。図１は矯正機のガイドバーフェーシ
ングの概念図である。この図１に示すように、丸棒鋼材
は左右のガイドバーフェーシング１でガイドされ、上下
にある矯正ロール２、３の中心を通過して矯正される。
この時丸棒鋼材４とガイドバーフェーシング１の接触に
より丸棒鋼材４に疵が入る。
て詳細に説明する。図１は矯正機のガイドバーフェーシ
ングの概念図である。この図１に示すように、丸棒鋼材
は左右のガイドバーフェーシング１でガイドされ、上下
にある矯正ロール２、３の中心を通過して矯正される。
この時丸棒鋼材４とガイドバーフェーシング１の接触に
より丸棒鋼材４に疵が入る。
【０００７】図２は本発明に係るガイドバーフェーシン
グの構造を示す平面図である。この図２に示すように、
鋳物材質のガイドバーフェーシング１の材質を変更する
ことにより、丸棒鋼材の表面疵を減少させ、肌性状を向
上させる。この時の通過丸棒鋼材は、表面肌仕様の比較
的ゆるいものとし、硬質樹脂製ガイドバーフェーシング
５は使用しないようにするため、鋼材に当たらない位置
にずらして置く。次に、表面肌仕様の厳しい丸棒鋼材を
通過させる時、硬質樹脂製ガイドバーフェーシング５を
鋼材に当たる位置まで接近させ、磨き作用を与えること
により、肌性状をさらに向上させることが出来る。
グの構造を示す平面図である。この図２に示すように、
鋳物材質のガイドバーフェーシング１の材質を変更する
ことにより、丸棒鋼材の表面疵を減少させ、肌性状を向
上させる。この時の通過丸棒鋼材は、表面肌仕様の比較
的ゆるいものとし、硬質樹脂製ガイドバーフェーシング
５は使用しないようにするため、鋼材に当たらない位置
にずらして置く。次に、表面肌仕様の厳しい丸棒鋼材を
通過させる時、硬質樹脂製ガイドバーフェーシング５を
鋼材に当たる位置まで接近させ、磨き作用を与えること
により、肌性状をさらに向上させることが出来る。
【０００８】
【実施例】表１に鋼種別でのガイドバーフェーシング条
件を示す。ガイドバーフェーシング条件としては、図３
に示すような、従来のガイドバーフェーシング、硬質樹
脂を使用しないガイドバーフェーシングおよび硬質樹脂
製ガイドバーフェーシングを使用した、本発明のガイド
バーフェーシングの各々使用した時の、それぞれの表面
肌性状の評価を行った。この場合の表面肌性状の評価と
して、○は肌性状の優れた状態、△は肌性状が悪い、×
は表面疵が発生した状態を示す。その結果によれば、鋼
種、Ｓ２５Ｃ、ＳＣＲ４２０、ＳＣＭ４２０、ＳＵＪ２
とも、従来のガイドバーフェーシングの場合は、表面疵
が発生した状態となり、また、硬質樹脂を使用しないガ
イドバーフェーシングの場合には肌性状が悪い。これに
対し、本発明のガイドバーフェーシングである硬質樹脂
製ガイドバーフェーシングによる場合には肌性状の優れ
た状態が得られた。
件を示す。ガイドバーフェーシング条件としては、図３
に示すような、従来のガイドバーフェーシング、硬質樹
脂を使用しないガイドバーフェーシングおよび硬質樹脂
製ガイドバーフェーシングを使用した、本発明のガイド
バーフェーシングの各々使用した時の、それぞれの表面
肌性状の評価を行った。この場合の表面肌性状の評価と
して、○は肌性状の優れた状態、△は肌性状が悪い、×
は表面疵が発生した状態を示す。その結果によれば、鋼
種、Ｓ２５Ｃ、ＳＣＲ４２０、ＳＣＭ４２０、ＳＵＪ２
とも、従来のガイドバーフェーシングの場合は、表面疵
が発生した状態となり、また、硬質樹脂を使用しないガ
イドバーフェーシングの場合には肌性状が悪い。これに
対し、本発明のガイドバーフェーシングである硬質樹脂
製ガイドバーフェーシングによる場合には肌性状の優れ
た状態が得られた。
【０００９】
【表１】
【００１０】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により丸棒鋼
材の表面肌仕様の如何に関わらず、１組のガイドバーフ
ェーシングで矯正が可能であり、しかも、生産性を損な
うことなく、高品質の肌性状が得られ、鋼材付加価値お
よび歩留りの向上を図ることが出来る極めて優れた効果
を奏するものである。
材の表面肌仕様の如何に関わらず、１組のガイドバーフ
ェーシングで矯正が可能であり、しかも、生産性を損な
うことなく、高品質の肌性状が得られ、鋼材付加価値お
よび歩留りの向上を図ることが出来る極めて優れた効果
を奏するものである。
【図１】矯正機のガイドバーフェーシングの概念図であ
る。
る。
【図２】本発明に係るガイドバーフェーシングの構造を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図３】従来のガイドバーフェーシングの構造を示す平
面図である。
面図である。
１ ガイドバーフェーシング ２ 矯正機上ロール ３ 矯正機下ロール ４ 丸棒鋼材 ５ 硬質樹脂製ガイドバーフェーシング
Claims (1)
- 【請求項１】 丸棒鋼の矯正機において、矯正ロールの
中心に丸棒鋼を通過させるために必要なガイドバーフェ
ーシングの材質を、重量％で、Ｃ：３．３〜３．５％、
Ｓｉ：２．０〜２．２％、Ｍｎ：０．５％以下、Ｐ：
０．１％以下、Ｓ：０．０３５％以下、残部Ｆｅよりな
る鋳物を用いると共に、ガイドバーフェーシング下部後
端を分割して上下可能な硬質樹脂構造としたことを特徴
とする丸棒鋼矯正機ガイドバーフェーシング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34658097A JPH11179429A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 丸棒鋼矯正機ガイドバーフェーシング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34658097A JPH11179429A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 丸棒鋼矯正機ガイドバーフェーシング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11179429A true JPH11179429A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18384391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34658097A Withdrawn JPH11179429A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 丸棒鋼矯正機ガイドバーフェーシング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11179429A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6566672B1 (en) | 2000-09-29 | 2003-05-20 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Light sensor for sheet products |
-
1997
- 1997-12-16 JP JP34658097A patent/JPH11179429A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6566672B1 (en) | 2000-09-29 | 2003-05-20 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Light sensor for sheet products |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050301 |