JPH11179029A - 遊技機の基板ケ−ス - Google Patents

遊技機の基板ケ−ス

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JPH11179029A
JPH11179029A JP36539597A JP36539597A JPH11179029A JP H11179029 A JPH11179029 A JP H11179029A JP 36539597 A JP36539597 A JP 36539597A JP 36539597 A JP36539597 A JP 36539597A JP H11179029 A JPH11179029 A JP H11179029A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部空間を広く確保できるとともに、配置レ
イアウトの自由度の向上、成形不良の防止及び不用意な
破損防止を図り得る遊技機の基板ケースを提供する。 【解決手段】 基板ケースAはケース底1とケース蓋2
とからなり、この両者の少なくとも一方はその周縁部に
側壁1b〜1eを有し、この側壁の先端で両者を重ね合
わせ、内部に制御基板を収納する。ケース底1とケース
蓋2とを、側壁1c,1eの位置に設けた結合部31で
分離不能に結合する。ケース蓋に、この結合部31を他
の部分から切断し易くするためのスリット孔38を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やスロ
ットマシン等の遊技機に装備される制御基板を収納する
基板ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機に装備される制御基板は、
その不正改造(例えばROMの不正な交換等)を防止す
るために、ケース底とケース蓋とからなる基板ケース内
に収納し、この基板ケースの開放を禁止する種々の工夫
を施している。例えば特開平9−276481号公報に
は、特殊なねじを用いたり、あるいは樹脂の熱溶接によ
り基板ケースのケース底とケース蓋とを分離不能に結合
することが開示されている。この方法によれば、制御基
板の不正改造をするためには結合部を破壊しなければな
らず、また不正改造が行われた場合には結合部及びその
周辺に破壊の痕跡が明らかに残ることになるので、制御
基板の不正改造を確実に防止できるという効果が得られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記例示の
公報のものでは、ケース底とケース蓋とを分離不能に結
合する結合部の位置を設定するに際して、次のような問
題がある。
【0004】すなわち、ケース底及びケース蓋の側壁よ
り内部に結合部を設けた場合には、この結合部により基
板ケースの内部空間が狭められることになる。特に、R
OM検査のためなど正当な理由で結合部を破壊し、その
後再度結合し得るようにするために複数の結合部を設け
る場合、これらの結合部を全て側壁より内部に設ければ
内部空間の狭小化が顕著なものとなる。また、この場
合、結合部の破壊した部分から不正改造される虞れもあ
る。
【0005】一方、ケース底及びケース蓋の側壁より外
側に突出する突出部を設け、この突出部で両者を結合し
た場合には、突出部が基板ケースの周辺に配置される他
の部材と干渉することがあり、配置レイアウトの自由度
がその分低くなる。また、突出部の基部(つまり側壁寄
りの部位)にその突出部ないし結合部を他の部分から切
断し易くするためのスリット孔を形成するとすれば成形
時の不良が生じ易くなるばかりでなく、その箇所が脆弱
となることから運搬時や取扱い時等に不用意に破損する
虞れがある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その課題とするところは、ケース底とケース蓋と
を分離不能に結合する結合部の位置を適切に設定するこ
とにより、内部空間を広く確保することができるととも
に、配置レイアウトの自由度の向上、成形不良の防止及
び不用意な破損防止を図り得る遊技機の基板ケースを提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、請求項1に係る発明は、遊技機の基板ケースとし
て、ケース底及びケース蓋の少なくとも一方がその周縁
部に側壁を有し、このケース底及びケース蓋を重ね合わ
せ、内部に制御基板を収納するように構成することを前
提とする。そして、上記ケース底とケース蓋とを側壁の
位置で分離不能に結合する一方、ケース蓋に、この側壁
位置の結合部を他の部分から切断し易くするためのスリ
ット孔を形成する。これにより、ケース底とケース蓋と
を分離不能に結合する結合部が側壁の位置に設けられて
いるため、この結合部により基板ケースの内部空間が狭
められることは殆どない。また、結合部のケース側壁か
ら外側への突出量も少ないので、基板ケースの周辺に配
置される他の部材と干渉することはなく配置レイアウト
の自由度を高めることができるとともに、成形時の不良
及び運搬時等での不用意な破損を防止することができ
る。しかも、ROM検査等のためにケース蓋の封止を解
除する必要がある場合には、ニッパ等の切断工具を用い
かつスリット孔を利用してケース蓋の結合部分を他の部
分から切断することにより、ケース蓋の封止解除つまり
開封を容易に行うことができる。また、この開封ではそ
の痕跡が明らかに残るので、制御基板の不正改造の早期
発見ひいてはその未然防止を図ることができる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の遊
技機の基板ケース、特に、上記ケース底及びケース蓋が
全体で略矩形の箱状に形成されてなるものにおいて、R
OM検査のためなど正当な理由で結合部を破壊し、その
後再度結合し得るようにするために複数の結合部を設け
る場合に、それらの結合部の好ましい配列及び結合法を
提供するものである。すなわち、結合部を、互いに向い
合う二辺の側壁に沿ってそれぞれ複数個ずつ設け、一回
の結合時にはこの各辺一個ずつ計二つの結合部を一組と
して結合する構成とする。これにより、一回の結合時に
は常に互いに向い合う二辺の側壁に位置する二つの結合
部でケース底とケース蓋とが分離不能に結合されるた
め、その分離不能の結合状態が再結合の有無に拘らず持
続的に強固に維持されることになり、不正改造の防止化
が確実に図られる。また、各結合部は側壁の位置に設け
られているため、これらの結合部を他の部分から切断し
た場合でも、その切断箇所から基板ケース内の制御基板
上のROM位置(制御基板の中央付近)までの距離が遠
く、ROMの交換等を行うことができず、この点からも
不正改造の防止化が一層確実に図られる。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1又は2記
載の遊技機の基板ケースにおいて、結合部での好ましい
結合法を提供するものである。すなわち、上記結合部
に、ケース蓋の表面側に突出しかつ締結ねじを収納する
貫通孔を有する筒部を形成し、結合時にケース底とケー
ス蓋とを重ね合わせた状態で上記締結ねじを貫通孔側か
らケース底側にねじ込んで両者を結合する構成とする。
これにより、ケース底とケース蓋との結合時には予め結
合部の筒部内に用意されている締結ねじをねじ込むだけ
の簡単な操作で結合を行うことができる。しかも、上記
筒部はケース蓋の表面側に突出しているが、ケース蓋の
表面側には他の部材は配置されないので、筒部により基
板ケース等の配置レイアウトが制約されることはない。
【0010】この場合、上述の如くニッパ等の切断工具
を用いかつスリット孔を利用してケース蓋の結合部分を
他の部分から切断する時に、その切断が上記筒部により
支障を来すことがある。そこで、請求項4に係る発明
は、上記筒部の基部に、締結ねじをケース底側にねじ込
んだ後筒部をケース蓋から切断し易くするためのくびれ
を形成する構成とする。これにより、結合部を他の部分
から切断するに先立って筒部を切断する時、上記くびれ
にて筒部を容易に切断することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1ないし図4は本発明の一実施形態に係
る基板ケースAを示す。この基板ケースAは、図示して
いないがパチンコ機の制御基板の一つである主基板を収
納するもので、パチンコ機における遊技盤の裏面側に設
けられた主基板ケース取付板に取外し可能に取り付けら
れる。
【0013】上記基板ケースAは、遊技盤裏面側の主基
板ケース取付板に取り付けられるケース底1と、このケ
ース底1に重ね合わせて取り付けられるケース蓋2とか
らなる。ケース底1及びケース蓋2は、共に透明なAB
S樹脂等の合成樹脂製のもので全体として略矩形の箱状
に形成されている。
【0014】上記ケース底1は矩形状の底板1aの周縁
部全周(つまり四辺の各縁部)に側壁1b,1c,1
d,1eを有してなり、底板1aの内面には、図11に
も示すように、略矩形状の主基板の周縁部を支持する矩
形枠状の支持部3と、主基板の四隅部を各々ケース底1
及び主基板ケース取付板にねじ止めする四つのねじ止め
ボス部4,4,…と、主基板の四隅部を各々位置決めす
る四つの位置決め部5,5,…と、縦方向又は横方向に
延びる複数の補強リブ6,6,…とがそれぞれ突出して
形成されている。
【0015】一方、上記ケース蓋2は矩形状の平板であ
り、このケース蓋2には複数の放熱孔11,11,…が
適宜開口されている。ケース蓋2の表面(外面)には、
機種名等が印刷されかつ開封履歴等を記入するためのシ
ールを貼り付けるための貼付け部12が設けられている
とともに、この貼付け部12の周囲には突部13が形成
されており、この突部13により貼付け部12に貼り付
けられたシール(図示せず)の端部を遮蔽してシールを
簡単に剥がせないようになっている。また、ケース蓋2
の裏面(内面)には、ケース底1の内面と同様に縦方向
又は横方向に延びる複数の補強リブ14,…が形成され
ている。
【0016】そして、上記ケース蓋2の一つの長辺は、
ケース底1の側壁1bに対して二箇所(部位16,1
6)でヒンジ結合されており、このヒンジ部16,16
を中心にケース蓋2をケース底1側に閉じるとケース蓋
2の各辺がそれぞれケース底1の対応する側壁1b〜1
eの先端に当接して両者1,2が重ね合わされるように
なっている。上記各ヒンジ部16は、ケース蓋2に形成
された一対の軸部17,17と、ケース底1の側壁1b
に形成された一対の係合部18,18とを備え、上記各
軸部17をそれぞれ対応する係合部18に回動可能に係
合して構成されている。
【0017】上記ケース蓋2のヒンジ部16側と反対側
の長辺は、ケース蓋2の封止時にケース底1の底板1a
に対し二箇所(部位21,21)でねじ止めにより締結
されるようになっている。この各締結部21は、図4に
明示するように、ケース蓋2の裏面側に突出して形成さ
れかつ締結ねじが挿入可能な段付きのねじ挿入孔22を
有する蓋側円筒部23と、ケース底1の底板1aの内面
側に突出して形成されかつねじ孔24を有する底側円筒
部25とからなり、上記両円筒部23,25同士を突き
合わせた状態で蓋側円筒部23のねじ挿入孔22内に挿
入した締結ねじ(図示せず)を底側円筒部25のねじ孔
24にまでねじ込むことにより締結されるようになって
いる。上記底側円筒部25は、ケース底1の側壁1dよ
り内側で支持部3ひいてはその上に支持される主基板の
側縁より外側の位置に設けられている。尚、ケース蓋2
のヒンジ部16側と反対側の長辺では、隅角部付近を除
いて、図4に示すようにケース蓋2とケース底1の側壁
1dの先端との間に所定の隙間26が設けられ、この隙
間26を通して主基板に接続されるケーブル等を配線す
るようになっている。
【0018】上記ケース蓋2の二つの短辺は、ケース蓋
2の封止時にそれぞれケース底1の対応する側壁1c,
1eの選択的な位置一個所(部位31)に特殊ねじ32
(図5参照)を用いて分離不能に結合されるようになっ
ており、この結合部31は、ケース蓋2の各短辺に沿っ
て4個ずつ設けられている。上記結合部31は、図5な
いし図7に拡大詳示するように、ケース蓋2の表面側と
裏面側の両方に突出して形成されかつ特殊ねじ32を収
納する段付きの貫通孔33を有する円筒部34と、ケー
ス底1の側壁1c又は1eに内外両方に膨出して形成さ
れかつ側壁1c又は1eの厚み中心にねじ穴35を有す
るボス部36とからなり、上記円筒部34とボス部36
とを突き合わせた状態で円筒部34の貫通孔33内に収
納された特殊ねじ32をボス部36のねじ穴35にまで
ねじ込むことにより結合されるようになっている(図8
参照)。
【0019】上記特殊ねじ32は、図9及び図10に拡
大詳示するように頭部32aのスクリュードライバーと
係合する係合溝32bの形状に特徴を有する締結ねじで
ある。つまり、上記係合溝32bの壁面のうち、スクリ
ュードライバーによる締付け時にそのスクリュードライ
バーと当接する壁面32c,32cは溝底面32dと略
直角に交差しているが、締付けを緩める時にスクリュー
ドライバーと当接する壁面32e,32eは溝底面32
dと斜めに傾斜している。従って、この特殊ネジ32を
円筒部34の貫通孔33内からボス部36のねじ穴35
にまでねじ込んで結合部31を一旦結合状態にするとそ
の結合部31は破壊しない限り分離不能になる。
【0020】上記ケース蓋2には、上記各係合部31の
ケース蓋2側の構成部分である円筒部34を他の部分か
ら切断し易くするためのスリット孔38が各円筒部34
に対応して形成されている。また、各円筒部34の表面
側部分の基部には、それぞれその円筒部34内の特殊ね
じ32をケース底1側(ボス部36のねじ穴35)にね
じ込んだ後円筒部34の表面側部分をケース蓋2から切
断し易くするためのくびれ39が形成されている。
【0021】さらに、上記ケース蓋2には、各短辺毎の
四つの結合部31,31,…のうちで結合順序を示す
「1」から「4」までの連続番号41,42がエンボス
等により表示されている。図1で上辺側の連続番号41
はケース蓋2のヒンジ部16側から昇順であり、下辺側
の連続番号42はケース蓋2のヒンジ部16側から降順
である。よって、1回目から4回目までの各結合時(封
止時)には常にケース底1及びケース蓋2(つまり基板
ケースA)の略中心を挟む二つの結合部31,31を一
組として結合するように構成されている。
【0022】尚、図1及び図4中、46及び47はケー
ス蓋2の裏面側に突出して形成されかつ貫通孔48を有
する一対の円筒部であり、この両円筒部46,47は、
それぞれケース蓋2を閉じた時にケース底1のヒンジ部
側側壁1b寄りのねじ止めボス部4に対向し、貫通孔4
8からスクリュードライバーを通してねじ止め操作を行
い得るようになっている。
【0023】次に、上記基板ケースAにおける主基板検
査時の作業手順について説明するに、主基板検査前で
は、基板ケースAのケース底1とその支持部3上に支持
された主基板とは、四つのねじ止めボス部4,4,…で
それぞれ遊技機裏面側の主基板ケース取付板に締結ねじ
による共止めをして取り付けられている。また、基板ケ
ースAのケース蓋2は、ケース底1の側壁1b〜1eの
先端に重ね合わせて閉じられ、ケース底1との間の内部
空間に主基板を収納している。この閉じ状態のときケー
ス蓋2は、二箇所の締結部21,21でケース底1に対
し通常の締結ねじによりねじ止めされているとともに、
上下両短辺の1回目用の一組の結合部31,31でそれ
ぞれ特殊ねじ32により分離不能に結合されている。
【0024】そして、このような状態から基板ケースA
内の主基板(詳しくは主基板上に実装されたROM)を
検査する時には、先ず、スクリュードライバーを用いて
二箇所の締結部21,21における締結ねじをそれぞれ
外す。続いて、上下両短辺の1回目用の一組の結合部3
1,31それぞれに対し、ニッパ等の切断工具を用い
て、円筒部34の表面側部分を切断して除去した後その
円筒部31を他の部分から切断し、封止を解除する。こ
の際、円筒部34の表面側部分の基部にくびれ39が、
円筒部34の周囲にスリット孔38がそれぞれ形成され
ていて、これらの部分の切断がし易くなっているので、
切断作業ひいては封止解除作業を容易にかつ迅速に行う
ことができる。
【0025】ニッパ等の切断工具による切断が完了した
後、ケース蓋2を開き、ROM検査のため主基板からR
OMを外し検査をする。図11及び図12はケース蓋2
を開いた状態を示し、図11中、切断工具で切り取られ
ケース底1側に残るケース蓋2の残骸2aを斜線で示
す。
【0026】ROM検査完了後は、先ず、ケース蓋2を
閉じて、二箇所の締結部21,21でそれぞれ締結ねじ
によりケース蓋2をケース底1に締結する。また、ケー
ス蓋2の上下両短辺の2回目用の一組の結合部31,3
1でそれぞれ特殊ねじ32をスクリュードライバーによ
りねじ込んでケース蓋2とケース底1とを分離不能に結
合する。この際、特殊ねじ32は、各結合部31におい
てケース蓋2側の円筒部34の貫通孔33内に予め収納
して用意されているので、結合作業を円滑に行うことが
できる。
【0027】最後に、ケース蓋2の貼付け部12に貼り
付けられたシールに開封者名や開封年月日等の所定事項
を記入し、検査印を押印する。以上によって、一回の主
基板検査のための一連の作業が終了する。
【0028】このような作業手順により、本実施形態の
基板ケースAでは、主基板検査等のための開封を3回行
うことができるとともに、開封の痕跡(切り取ったケー
ス蓋2の残骸2a)が明らかに残るので、主基板の不正
改造の防止化を図ることができる。
【0029】しかも、基板ケースAのケース蓋2とケー
ス底1とは、1回目から4回目までの各結合時に常に上
下両短辺上でかつ基板ケースAの略中心を挟んで位置す
る二つの結合部31,31で分離不能に結合されるた
め、その分離不能の結合状態つまりケース蓋2の封止を
再結合の有無に拘らず持続的に強固に維持することがで
きる。特に、本実施形態では、ケース蓋2の一つの長辺
はケース底1の側壁1bとヒンジ結合されており、結
局、ケース蓋2の四辺のうちの三辺がケース底1と分離
不能に結合されているので、ケース蓋2の封止状態のま
まではROMの取出し等は不可能であり、不正改造の防
止化を確実に図ることができる。
【0030】また、ケース蓋2とケース底1とを分離不
能に結合する結合部31は全てケース底1の側壁1c,
1eの位置に設けられているため、この結合部31によ
り基板ケースAの内部空間が狭められることは殆どな
い。また、結合部31のケース側壁1c,1eから外側
への突出量も少ないので、基板ケースAの周辺に配置さ
れる他の部材と干渉することはなく、配置レイアウトの
自由度を高めることができるとともに、成形時の不良及
び運搬時等での不用意な破損を防止することができる。
尚、各結合部31では、ケース蓋2の表面から円筒部3
4が突出しているが、ケース蓋2の表面側に他の部材が
配置されることはなく、部材干渉の問題は生じない。
【0031】さらに、上記各結合部31がケース蓋2の
上下両短辺上(ケース底1の側壁1c,1eの位置)に
設けられていることから、この結合部31のケース蓋2
側の構成部分である円筒部34をスリット孔38を利用
して他の部分から切断した場合でも、その切断箇所から
基板ケースA内の主基板上のROM実装位置(主基板の
中央付近)までの距離が遠く、ROMの交換等を行うこ
とができず、この点からも不正改造の防止化を一層確実
に図ることができる。
【0032】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、その他種々の実施形態を包含するものであ
る。例えば、上記実施形態では、ケース底1及びケース
蓋2のうち、ケース底1のみが周縁部に側壁1b〜1e
を有し、パチンコ機の主基板を収納する基板ケースAに
ついて述べたが、本発明は、逆にケース蓋のみが周縁部
に側壁を有してなるパチンコ機やスロットマシン等の遊
技機の基板ケース、あるいはケース底及びケース蓋が共
に周縁部に側壁を有してなり、側壁の先端同士を突き合
わせて両者を重ね合わせ、内部に制御基板を収納する遊
技機の基板ケースにも適用することができる。要は、ケ
ース蓋とケース底とを側壁の位置で分離不能に結合する
一方、ケース蓋に、この側壁位置の結合部を他の部分か
ら切断し易くするためのスリット孔を設ければよいので
ある。
【0033】また、上記側壁位置の結合部におけるケー
ス蓋とケース底との分離不能の結合方法としては、上記
実施形態の如き特殊ねじ32の代わりに、スクリュード
ライバーによるねじ締め時に所定の捩り力が作用すると
ねじの頭部が破損するなどの他の特殊ねじを用いる方
法、締結ねじをケース底側にねじ込んだ後ケース蓋側の
ねじ挿入孔内に封止部材を挿入する方法、あるいは樹脂
の熱溶接による方法等従来公知の方法を用いてもよいの
は勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明における遊技機の
基板ケースによれば、ケース底とケース蓋とを分離不能
に結合する結合部を側壁の位置に設けることにより、制
御基板の不正改造の防止化及びケース蓋の開封の簡易化
を図りながら、基板ケースの内部空間を広く確保するこ
とができるとともに、結合部のケース側壁から外側への
突出量を少なくして、配置レイアウトの自由度の向上、
並びに成形時の不良及び運搬時等での不用意な破損の防
止化を図ることができる。
【0035】特に、請求項2に係る発明では、ROM検
査のためなど正当な理由で結合部を破壊し、その後再結
合することを繰り返して行う場合でも、一回の結合時に
は常に互いに向い合う二辺の側壁に位置する二つの結合
部でケース底とケース蓋とが分離不能に結合されるた
め、その分離不能の結合状態を再結合の有無に拘らず持
続的に強固に維持することができ、また切断箇所からR
OMの交換等を行うことができず、不正改造の防止化を
一層確実に図ることができるという効果をも奏する。
【0036】請求項3に係る発明では、ケース底とケー
ス蓋との結合時には予め結合部の筒部内に用意されてい
る締結ねじをねじ込むだけの簡単な操作で結合を行うこ
とができ、配置レイアウトの自由度を損うことなく結合
作業の簡易・迅速化を図ることができるという効果を併
有する。
【0037】さらに、請求項4に係る発明では、結合部
を他の部分から切断するに先立って筒部を切断する時、
くびれにて筒部を容易に切断することができるので、開
封作業の簡易・迅速化をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機の基板ケース
のケース蓋を閉じた状態での平面図である。
【図2】同左側面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】図1のX−X線における断面図である。
【図5】図1のY−Y線で囲まれた部分の拡大図であ
る。
【図6】図5のZ方向から見た矢視図である。
【図7】図5のL−L線における断面図である。
【図8】特殊ねじをケース底側にねじ込んだ状態を示す
図7相当図である。
【図9】特殊ねじをその頭部側から見た正面図である。
【図10】特殊ねじの側面図である。
【図11】ケース蓋の封止を解除してケース蓋を開けた
状態を示す図1相当図である。
【図12】同じく図3相当図である。
【符号の説明】
A 基板ケース 1 ケース底 1b,1c,1d,1e 側壁 2 ケース蓋 31 結合部 32 特殊ねじ(締結ねじ) 33 貫通孔 34 円筒部 38 スリット孔 39 くびれ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース底及びケース蓋の少なくとも一方
    は、その周縁部に側壁を有し、このケース底及びケース
    蓋を重ね合わせ、内部に制御基板を収納するように構成
    された遊技機の基板ケースにおいて、 上記ケース底とケース蓋とは側壁の位置で分離不能に結
    合されており、ケース蓋にはこの側壁位置の結合部を他
    の部分から切断し易くするためのスリット孔が形成され
    ていることを特徴とする遊技機の基板ケース。
  2. 【請求項2】 上記ケース底及びケース蓋は全体で略矩
    形の箱状に形成されており、上記結合部は、互いに向い
    合う二辺の側壁に沿ってそれぞれ複数個ずつ設けられ、
    一回の結合時にはこの各辺一個ずつ計二つの結合部を一
    組として結合するように構成されている請求項1記載の
    遊技機の基板ケース。
  3. 【請求項3】 上記結合部には、ケース蓋の表面側に突
    出しかつ締結ねじを収納する貫通孔を有する筒部が形成
    され、結合時にケース底とケース蓋とを重ね合わせた状
    態で上記締結ねじを貫通孔側からケース底側にねじ込ん
    で両者を結合するように構成されている請求項1又は2
    記載の遊技機の基板ケース。
  4. 【請求項4】 上記筒部の基部には、締結ねじをケース
    底側にねじ込んだ後筒部をケース蓋から切断し易くする
    ためのくびれが形成されている請求項3記載の遊技機の
    基板ケース。
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