JPH11179015A - 遊技板の裏カバー構造 - Google Patents

遊技板の裏カバー構造

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JPH11179015A
JPH11179015A JP36640697A JP36640697A JPH11179015A JP H11179015 A JPH11179015 A JP H11179015A JP 36640697 A JP36640697 A JP 36640697A JP 36640697 A JP36640697 A JP 36640697A JP H11179015 A JPH11179015 A JP H11179015A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 表示装置等の大型化に柔軟に対応することが
でき、また、配置の自由度も高め得る遊技板の裏カバー
構造を提供する。 【解決手段】 遊技板5の裏面を覆う裏カバー14を独
立した二つのサイドカバー14L,14Rで形成し、両
サイドカバー14L,14Rを遊技板5裏面の左右側辺
寄りに夫々配置して両者の間隔を開けると共に各サイド
カバー14L,14Rを夫々遊技板5に固着し、もって
遊技板5の裏面中央を裏カバー14で遮断しないように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機などの
遊技板裏面を覆うための裏カバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機の遊技板100裏面に
は、図12に示したように、浅箱形態の裏カバー101
が取り付けられている。この裏カバー101は合成樹脂
の成型品であって、ほぼ中央に表示装置や大型の入賞装
置(以下表示装置等という。)を張り出させるための通
し窓102が設けられている。なお、通常、裏カバー1
01には、前記通し窓102を塞ぐように深箱形態の防
塵カバー103が着脱及び開閉自在な形態で取り付けら
れ、また、通し窓102の横に遊技機用基盤ボックス1
04が着脱自在な形態で取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本来、裏カバー101
の通し窓102は、表示装置等の大型化に対応する目的
で設けられている。しかし、現在の裏カバー101は、
通し窓102の位置や大きさが固定的で融通性がないた
め、通し窓102の存在が表示装置等の大型化を阻害
し、或いは表示装置等の配置の自由度を妨げる原因にな
っている。
【0004】本発明は上記に鑑みなされたもので、その
目的は、表示装置等の大型化に柔軟に対応することがで
き、また、配置の自由度も高め得る遊技板の裏カバー構
造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、遊技板の裏面を覆う裏カバーを独立した二
つのサイドカバーで形成し、両サイドカバーを遊技板裏
面の左右側辺寄りに夫々配置して両者の間隔を開けると
共に各サイドカバーを夫々遊技板に固着し、もって遊技
板の裏面中央を裏カバーで遮断しないようにした遊技板
の裏カバー構造を提供する。
【0006】裏カバーを構成する二つのサイドカバーの
間が表示装置等の設置領域となる。この設置領域には上
下を遮る障害物がないため、表示装置等を従来より上方
や下方にずらして配置したり、或いは、表示装置等の寸
法を上下に伸ばして大型化することが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、図1は遊技板を裏側から
見た斜視図、図2は遊技板を裏側から見た正面図、図3
は裏カバーの分解斜視図、図4は遊技板、基盤ボック
ス、防塵カバーを含む裏カバーの分解斜視図、図5はパ
チンコ機の横断平面図、図6は遊技板の要部を示す断面
図、図7,図8は基盤ボックスの装着方法を説明する要
部断面図、図9は鍵部材を示す基盤ボックスの要部斜視
図、図10は補助樋部材の一例を示す斜視図、図11は
遊技機を裏側から見た正面図である。
【0008】図5,図11に示したようにパチンコ機な
どの遊技機Pは、四角い外枠1の前面に縦長長方形の前
枠2を取り付けてなる。前枠2は、蝶番3を介して外枠
1に取り付けられていて片開きドア状に回動し得る。前
枠2は、長方形の窓穴(図示せず)を有する額縁形状で
あって、その裏側に桟部材4を介して遊技板5が取り付
けられている。また、前枠2の裏側には桟部材4に取り
付けたヒンジ具6を介して機構板7が取り付けられてい
る。機構板7は、図11に示したように、球タンク8、
景品球案内樋9、景品球放出装置10、景品球排出樋1
1、入賞球集合樋12、入賞球処理装置13などの主要
部品を集約設置したもので、前記ヒンジ具6を中心とし
て片開きドア状に回動し得る。
【0009】前記遊技板5の裏側には図1に示したよう
に裏カバー14が取り付けられている。この裏カバー1
4は、独立した二つのサイドカバー14L,14Rを主
要構成部品とする。遊技板5の裏面に向かって右側のサ
イドカバー14Rは合成樹脂の一体成型品であり、遊技
板5に対向する腹面及び遊技板5の中心に向かう側面を
開放させた浅箱形態であって、上下両側縁に遊技板5に
ビス止めするための取付片15Rを一体に有し、また、
背面一側に後述する防塵カバー16用の軸受部17を突
設してなる。なお、前記取付片15Rには遊技板5に形
成したボス穴Hに嵌合する位置決め用のボス18Rが突
設されている。
【0010】一方、遊技板5の裏面に向かって左側のサ
イドカバー14Lは、図3に示したように、金属製の主
体部材19と、その主体部材19の上下にビス止めして
一体化する合成樹脂製の取付部材20とからなる。この
取付部材20は、前記サイドカバー14Rの取付片15
Rと同様なボス18L付きの取付片15Lを一体に有す
る。また、主体部材19は、遊技板5に対向する腹面及
び遊技板5の中心に向かう側面を開放させた浅箱形態で
あって、背面に多数の透孔21を穿設してなる。この透
孔21は、後述する基盤ボックス22の放熱作用を奏
し、また、サイドカバー14Lと遊技板5の間で入賞球
が詰まった場合などにピンを差し込んで球詰まりを解消
させる用途に使用することができる。
【0011】上記した二つのサイドカバー14L,14
Rは、遊技板5裏面の左右側辺寄りに夫々配置して両者
の間隔を広く開け、取付片15L,15Rに木ネジを通
して遊技板5に直付けする。二つのサイドカバー14
L,14Rは、遊技板5に予め形成したボス穴Hに取付
片15L,15Rのボス18L,18Rを嵌めて正確に
位置決めされる。このサイドカバー14L,14R同士
の間を設置領域として、図2二点鎖線のように大型の表
示装置等23を設置することができる。
【0012】なお、実施形態ではサイドカバー14L,
14Rの間に合成樹脂製の防塵カバー16が取り付けら
れる。この防塵カバー16は、遊技板5と対向する側が
開口する深箱形態であって、右側のサイドカバー14R
に対向する側の側辺上下に下向きの回転ピン24を有
し、また、反対側の側辺上下に穴あき片25を有する。
そして、防塵カバー16の回転ピン24をサイドカバー
14Rの軸受部17に差込み、また、防塵カバー16の
穴あき片25とサイドカバー14Lの取付部材20に設
けた受穴26に着脱自在な公知のボタン型パネルファス
ナーN(商品名「ナイラッチ:登録商標」)を差し込ん
で止める。
【0013】また、サイドカバー14L,14Rの下側
には例えば図10に示したような補助樋部材27が遊技
板5にビス止めされており、遊技板5の裏面に流れ込む
入賞球を機構板7の前記入賞球集合樋12に落下させ
る。なお、補助樋部材27や入賞球集合樋12などの入
賞球が流れる経路に、前記主体部材19と同様な球崩し
用透孔21を形成し、球詰まりが発生した場合にそこか
らピンを差し込んで球詰まりを解消させるようにすると
よい。
【0014】ところで、前記サイドカバー14Lには基
盤ボックス22を支持する取付台部としての機能があ
り、その機能を全うするために以下のような構造が備わ
っている。なお、基盤ボックス22は、図4に示したよ
うに、ボックスベース22aとボックスカバー22bの
組み合わせであって、その上下両面の一コーナー部分
(遊技板5の中心寄り且つ腹側)に回転軸28,28を
突設してなり、内部に遊技内容を制御する制御装置(図
示せず)を収めたものである。
【0015】先ず、第一にサイドカバー14Lを基盤ボ
ックス22の取付台部とするため、上の取付部材20の
下縁と下の取付部材20の上縁に前記基盤ボックス22
の回転軸28を受け入れる誘導路29が設けてある。こ
の誘導路29は、取付部材20と主体部材19の重なり
部分に形成した下向き(下の取付部材20では上向き)
凹状の溝形態であり、水平且つ遊技板5の裏面と平行に
なっている。また、誘導路29には中間位置に切り口3
0が設けてあり、その切り口30から回転軸28を出し
入れする。なお、切り口30の位置はどこでも構わない
が、好ましくは、回転軸28を出し入れするに際して基
盤ボックス22が防塵カバー16に接触しない場所がよ
い。そうすることにより、防塵カバー16を開け閉めせ
ずに回転軸28を出し入れすることができる。
【0016】第二に、サイドカバー14Lを基盤ボック
ス22の取付台部とするため、サイドカバー14Lに基
盤ボックス22固定用のロック手段31が形成されてい
る。ロック手段31は、基盤ボックス22側に設置した
鍵部材31aと、サイドカバー14Lの主体部材19に
開設した係止穴31bと、主体部材19の一側辺に立ち
上げた止め板31cとからなる。
【0017】基盤ボックス22に付属する前記鍵部材3
1aは、ほぼ「E」字形態の合成樹脂板であって、図9
に示したように、先端に鍵部31dを有する主板31e
と、その主板31eの両横に位置する支持板31fとか
らなり、支持板31fの中央部にビス32を差し込んで
基盤ボックス22の腹面に取り付けられる。図8に示し
たように鍵部材31aと基盤ボックス22の間には僅か
な間隔が設けられていて、鍵部材31aの端部を図8矢
示x方向に押圧すると支持板31fが撓んで鍵部31d
が基盤ボックス22から離れる方向に浮き上がり、ま
た、その押圧を解くと支持板31fの弾性で初期状態に
復帰する。
【0018】また、主体部材19の係止穴31bは前記
鍵部材31aの鍵部31dに対応するものであって、基
盤ボックス22が主体部材19の止め板31cに当接し
た状態で鍵部材31aの鍵部31dが引っ掛かる。この
ように鍵部材31aの鍵部31dが係止穴31bに係合
する位置が基盤ボックス22のセット位置であり、この
状態で基盤ボックス22の回転軸28は誘導路29の端
に位置している。
【0019】なお、言うまでもなくロック手段31は上
記の構造に限定されるものではなく、例えば、主体部材
19側に前記鍵部材31aに相当する部品を取り付け、
それを基盤ボックス22の縁に係合させるようにするな
ど、どのような構造であってもよい。
【0020】第三に、サイドカバー14Lを基盤ボック
ス22の取付台部とするため、サイドカバー14Lの主
体部材19が導電性の金属で構成されている。そして、
主体部材19の上端に爪片33を切り起こし、その爪片
33を上の取付部材20の小窓34から外部に突出さ
せ、さらに爪片33に端子ネジ35を締め付ける。この
端子ネジ35に基盤ボックス22のアース線を接続する
ことにより、有害なノイズを主体部材19で防止するこ
とができる。なお、遊技板5側に屈曲する主体部材19
の下側面19zは、取付部材20の樋面20zに重なる
ようになっていて、入賞球に起因して発生するノイズも
主体部材19で防止することができる。
【0021】ちなみに従来は、基盤ボックス22のノイ
ズを防止するのに、基盤ボックス22の裏側にノイズ対
策用の導電プレートを別途取り付けるようにしていた。
これに対して前記のように裏カバー14自体を導電構造
として基盤ボックス22のノイズを防止させる手段を講
ずるようにすれば、従来型の導電プレートが不要になっ
てコスト削減に効果を発揮する。
【0022】次ぎにサイドカバー14Lに対して基盤ボ
ックス22を着脱及び回動させる方法について説明す
る。先ず、図7のように基盤ボックス22の上下の回転
軸28をサイドカバー14Lの誘導路29の切り口30
に通す。その際、基盤ボックス22は図7二点鎖線のよ
うに主体部材19の背面と平行を保って真っ直ぐ移動さ
せるようにしてもよいし、同図一点鎖線のように斜めに
傾けておいて最終的に主体部材19に沿わせるようにし
てもよい。なお、実施形態の切り口30の位置は、基盤
ボックス22を前者の要領で真っ直ぐにして嵌めた場合
に基盤ボックス22の端が防塵カバー16に接触しない
設定となっている。従って、後者のように基盤ボックス
22を斜めに傾ける場合には予め防塵カバー16を開い
て基盤ボックス22の邪魔にならないようにしておく必
要がある。
【0023】次ぎに、図8矢示yのように基盤ボックス
22を主体部材19の背面上でスライドさせる。このと
き基盤ボックス22の回転軸28は誘導路29に入った
まま移動する。そして、基盤ボックス22の一側面が止
め板31cに当たると鍵部材31aの鍵部31dが主体
部材19の係止穴31bに自動的に引っ掛かり、鍵部材
31aと止め板31cにより基盤ボックス22がセット
位置で固定される。
【0024】しかして、基盤ボックス22のセット位置
は、表示装置等23の設置領域を広く確保する必要から
可能な限り遊技板5の端に寄せられている。その結果、
基盤ボックス22がセット位置にあるとき、図5のよう
に、その一部が機構板7の縁に被さって同図二点鎖線で
示した機構板7の移動ルートRを完全に塞いでしまう。
そこで、機構板7を回動させる前に、先ず図8矢示xの
ように鍵部材31aの端部を押圧して鍵部31dを係止
穴31bから外し、その状態のまま基盤ボックス22を
遊技板5の外側に向けて引っ張り、回転軸28が誘導路
29の他端に達したところで回転軸28を中心に基盤ボ
ックス22を回動させ、図5一点鎖線のように垂直に立
てる。そうすると、基盤ボックス22が機構板7の前記
移動ルートRから外れるため、機構板7を全く不都合な
く回動させることができる。また、基盤ボックス22
は、回転軸28を移動させて防塵カバー16から離れた
誘導路29の端に回転中心を移すようにしたため、防塵
カバー16を閉めたまま前記一連の作業が行える。そし
て、機構板7を閉じた後、再び基盤ボックス22を回転
させて図8矢示y方向に押し込めば、前記のように鍵部
材31aの鍵部31dが主体部材19の係止穴31bに
引っ掛かるため、基盤ボックス22がセット位置に固定
される。
【0025】なお、実施形態の遊技機P(パチンコ機)
は、基盤ボックス22のセット位置を従来よりさらに遊
技板5の端に寄せるための工夫が施されている。すなわ
ち、図5に示したように、前枠2の回動中心を中心にし
て外枠1の内側を通る仮想円弧Vを描く。そして、基盤
ボックス22の外枠1と対向する側の側面に前記仮想円
弧Vと同一か又は近似する形態の肉欠所36を形成し、
基盤ボックス22の側面が仮想円弧Vにほぼ内接するよ
うにセット位置を設定する。こうすることにより、従来
の単純な箱形の基盤ボックスに較べて、肉欠所36を設
けた分だけ基盤ボックス22を遊技板5の端に寄せるこ
とができる。また、図5に示したように外枠1の内面に
も肉欠所37を形成すれば、前記仮想円弧Vを拡大する
ことができるから、さらに基盤ボックス22を遊技板5
の端に寄せることができる。このように基盤ボックス2
2の肉欠所36と外枠1の肉欠所37を抱き合わせで実
施した場合に最も高い効果が得られるのであるが、外枠
1の肉欠所37を単独で実施することも可能である。そ
の場合でも従来の単純な箱形の基盤ボックスを現状より
さらに遊技板5の端に寄せることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の裏カバー構造は、裏カバーを独
立した二つのサイドカバーで構成するようにしたため、
表示装置等の設置領域に上下を遮る障害物がなく、表示
装置等を従来より上方や下方にずらして配置したり、或
いは、表示装置等の寸法を上下に伸ばして大型化するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技板を裏側から見た斜視図である。
【図2】 遊技板を裏側から見た正面図である。
【図3】 裏カバーの分解斜視図である。
【図4】 遊技板、基盤ボックス、防塵カバーを含む裏
カバーの分解斜視図である。
【図5】 パチンコ機の横断平面図である。
【図6】 遊技板の要部を示す断面図である。
【図7】 基盤ボックスの装着方法を説明する要部断面
図である。
【図8】 基盤ボックスの装着方法を説明する要部断面
図である。
【図9】 鍵部材を示す基盤ボックスの要部斜視図であ
る。
【図10】 補助樋部材の一例を示す斜視図である。
【図11】 遊技機を裏側から見た正面図である。
【図12】 従来の遊技板を裏側から見た斜視図であ
る。
【符号の説明】
5 …遊技板 14…裏カバー 14L…サイドカバー 14R…サイドカバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技板の裏面を覆う裏カバーを独立した
    二つのサイドカバーで形成し、両サイドカバーを遊技板
    裏面の左右側辺寄りに夫々配置して両者の間隔を開ける
    と共に各サイドカバーを夫々遊技板に固着し、もって遊
    技板の裏面中央を裏カバーで遮断しないようにしたこと
    を特徴とする遊技板の裏カバー構造。
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