JPH11178619A - ピアスの形成方法 - Google Patents

ピアスの形成方法

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JPH11178619A
JPH11178619A JP35584997A JP35584997A JPH11178619A JP H11178619 A JPH11178619 A JP H11178619A JP 35584997 A JP35584997 A JP 35584997A JP 35584997 A JP35584997 A JP 35584997A JP H11178619 A JPH11178619 A JP H11178619A
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JP
Japan
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head
pin
noble metal
forming
ceramic member
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Pending
Application number
JP35584997A
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English (en)
Inventor
Shinya Obayashi
伸也 大林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭部に装飾や形状的な変化を付けたり、頭部
をピンに固定することが困難であるという問題があっ
た。 【解決手段】 ピン1の一端部に頭部2を取り付けるピ
アスの形成方法であって、上記ピン1の一端部側に凸状
部もしくは凹状部3を形成し、この凸状部もしくは凹状
部3に上記頭部2を鋳ぐるんで取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピアスの形成方法に
関し、特にピンに頭部を鋳ぐるんで取り付けるピアスの
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、ピアスは、図5に示すように、ピン11の一端部に
幅広部を設け、この幅広部に宝飾品などから成る頭部1
2を装着して構成されていた。このピン11は、例えば
金(K18)、ステンレス鋼、チタン、アルミナ(Al
2 3 )、ジルコニア(ZrO2 )、あるいはサファイ
アなどで形成され、頭部12は貴石、半貴石、金(K1
8)、銀、白金、表面に金(K24)めっきを施した真
鍮などの宝飾品で構成される。
【0003】また、ピン11と頭部12を金やステンレ
ス鋼などで形成する場合、ピン11と頭部12を一体に
形成したり、溶接やロー付けによって接合され、ピン1
1をアルミナ(Al2 3 )、ジルコニア(Zr
2 )、或いはサファイアなどで形成して頭部12を金
(K18)や真鍮などで形成する場合、頭部12に穴を
形成してこの穴にピン11の一端部を挿入してエポキシ
系樹脂やアクリル系接着剤などで接着していた。
【0004】ところが、この従来のピアスでは、ピン1
1を金(K18)やステンレス鋼などで形成する場合、
金は貴金属で安定な金属であるが、人体からの発汗など
によってイオン化し、生体アレルギーなどを惹起するお
それがあるという問題があった。特に、ピン11と頭部
12を溶接やロー付けなどで接合すると、この溶接部や
ロー付け部からの腐食が激しく、生体アレルギーを起こ
しやすい。
【0005】また、ピン11と頭部12をエポキシ系接
着剤やアクリル系接着剤などで接着する場合、接着され
た部位は、ピアスを耳朶などに付けたり外したりするた
びに繰り返して引っ張り荷重や圧縮荷重を受け、またピ
ン11には回転の力も加わることから、接着剤が剥がれ
るという問題があった。さらに、人体からの発汗で接着
剤が劣化し、この劣化した接着剤が簡単に剥がれるとい
う問題もあった。
【0006】そこで、本出願人は、実願平4−8598
1号において、図6に示すように、ピン11と頭部12
をセラミック部材で形成するとともに、頭部12に穴1
5を設け、この穴15にピン11の一端部を挿着して頭
部12とピン11をガラス溶着することによって、頭部
12をピン11に固定することを提案した。
【0007】このように、ピン11をセラミック部材で
形成すると、人体に全く為害性がなくなると共に、ピン
11と頭部12をガラス溶着して固定すると、ピン11
と頭部12を強固に固定することができ、この接合部が
人体からの発汗などによって腐食することもないという
利点を有する。
【0008】ところが、頭部12をセラミック部材で形
成すると、頭部12の形成が困難であると共に、この頭
部12に装飾や形状的な変化を付けることが困難であ
り、ピン11と頭部12の取り付けも煩雑であるという
問題があった。
【0009】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、頭部に形状的な変化を付けて
装飾効果を持たせたり、ピンに取り付けることが困難で
あるという従来の問題点を解消したピアスの形成方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るピアスの形成方法では、ピンの一端
部に頭部を取り付けるピアスの形成方法において、前記
ピンの一端部側に凸状部もしくは凹状部を形成し、この
凸状部もしくは凹状部に前記頭部を鋳ぐるんで取り付け
る。
【0011】上記ピアスの形成方法では、前記ピンがセ
ラミック部材から成り、前記頭部が金属部材から成るこ
とが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は、請求項1に係るピアスの形成
方法の一実施形態を示す図であり、1はピン、2は頭
部、3は凸状部もしくは凹状部である。
【0013】前記ピン1は、例えば直径φ0.6〜1.
3mmなどに形成される。このピアスを耳朶に孔を開け
るためのピアスとして用いる場合は、ピン1の先端部を
尖鋭に形成する。このピン1は例えばチタンやステンレ
ス鋼などの金属部材で形成してもよいが、人体への為害
性と形成の安定性を考慮すると、セラミック部材である
ことが望ましい。セラミック部材で形成する場合は、ジ
ルコニア質焼結体やアルミナ質焼結体などから成る。ジ
ルコニア質焼結体の曲げ強度は、10000〜2000
0Kg/cm2 であり、極めて折れにくい反面、着色し
にくいという問題がある。一方、アルミナ質焼結体は、
曲げ強度は2500〜5000Kg/cm2 でジルコニ
ア質焼結体よりも小さいが、着色顔料を添加した焼結体
を得やすい。したがって、曲げ強度を優先させる場合
は、ジルコニア質焼結体で形成すると共に、装飾効果を
優先させる場合は、アルミナ質焼結体で形成する。この
ようなジルコニア質焼結体には、例えば酸化イットリウ
ム(Y2 3 )、酸化カルシウム(CaO)、あるいは
酸化マグネシウム(MgO)などの部分安定化剤を少量
添加したものなどがあり、アルミナ質焼結体には、焼結
助剤として酸化マグネシウム(MgO)、酸化カルシウ
ム(CaO)、あるいはシリカ(SiO2 )などを少量
添加したものなどがある。このようなジルコニア質焼結
体やアルミナ質焼結体は、所望の原料粉末に一時的結合
剤などを添加して、加圧成形法や射出成形法などで生セ
ラミック体を形成し、この生セラミック体を1400〜
1700℃程度の温度で焼成して研磨することにより形
成される。
【0014】このピン1の一方端には、凸状部3が形成
されている。この凸状部3部分には、この凸状部3を完
全に包囲するように、頭部2が取り付けられている。こ
の頭部2は、例えば金(Au)、銀(Ag)、白金(P
t)、或いはこれらを主成分とする合金などの貴金属材
料や真鍮もしくは樹脂の表面に金めっき、銀めっき、ロ
ジウムめっき、白金めっき、パラジウムめっきなどの貴
金属めっきを施したものなどで形成される。このように
ピン1の一端部側に形成された凸状部3を完全に包囲す
るように頭部2を取り付けると、頭部2をピン1に強固
に取り付けることができる。この場合、凸状部3が例え
ば0.2mm以上の厚みを有する頭部の構成材料で包囲
されるように形成すると、頭部2の脱落などを防止でき
る。
【0015】凸状部3は、ピン1の一端部寄りの周面の
全体に形成してもよく、一端部寄りの周面の一部に形成
してもよい。また、凸状部3は、図2に示すように、凹
状部3としてもよく、さらに凸状部3と凹状部を組み合
わせたものでもよい。また、凸状部もしくは凹状部3を
複数形成してもよい。この場合も、凸状部もしくは凹状
部3が包囲されるように頭部2を取り付ける。
【0016】この頭部2は、ピン1の凸状部もしくは凹
状部3に鋳ぐるみ成形法で取り付けられる。すなわち、
図4に示すように、まず、セラミック焼結体から成るピ
ン1の一端部側の凸状部もしくは凹状部3に、例えば銀
などから成る頭部2の原型を取り付けて、全体の原型を
形成する。次に、原型をゴムにくるんで加硫成形してゴ
ム型を形成し、このゴム型をメスで分割して原型を取り
出すことによってゴム型内に製品形状の空洞を形成す
る。次に、ゴム型の空洞の所定部分にセラミック焼結体
から成るピン1を位置させて他の空洞部分にワックスを
注入して凝固させる。これを取り出してロー模型とす
る。なお、多数個取りする場合は、このロー模型をツリ
ー状に形成してもよい。次に、このロー模型を水又は結
合剤を加えた泥漿(スラリー)中に埋没させて乾燥した
後に加熱してワックス部分が空洞になった鋳型を形成す
る。次に、鋳型を適温に加熱しながら、溶解した貴金属
材料などを空洞部分に注湯して徐冷することによって凝
固させる。この場合、セラミック焼結体(セラミック部
材)から成るピン1の凸状部もしくは凹状部が貴金属材
料などの溶解液で完全に包囲されるように鋳型に流し込
んで凝固させる。注湯の際には、必要に応じて鋳型を回
転させる遠心鋳造法や溶解液を加圧したり他方端から吸
引する吸引加圧鋳造法を採用して行ってもよい。最後
に、鋳型をばらして鋳物を取り出した後に鋳肌を研磨し
て完成する。
【0017】このように、ピン1をセラミック部材で形
成すると共に、頭部2を貴金属材料や樹脂材料で形成す
ると、セラミック部材と金属部材とは融点や軟化点が大
きく異なることから、良好に鋳ぐるみ成形できる。特
に、金、銀、白金、もしくはこれらの合金のように、比
較的融点の高い貴金属材料でも、鋳ぐるみ成形が可能と
なる。鋳ぐるみ成形を行う場合、頭部を種々の形状のも
のに形成でき、デザインも多種多様なバリエーションの
ものや、極めて小型のものも形成できる。また、図1に
示す実施形態では、棒状のピン1の一端部側に頭部2を
鋳ぐるみ成形して取り付けることについて述べたが、棒
状のピンに限らず、図2に示すように、馬蹄形のピン1
の一端部側に頭部2が取り付けられるように鋳ぐるみ成
形して、いわゆるアメリカンピアスとしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るピアスの形
成方法によれば、ピンの一端部に凸状部もしくは凹状部
を形成して、この凸状部もしくは凹状部に頭部を鋳ぐる
んで取り付けることから、頭部に装飾や形状的な変化を
つけたり、頭部をピンに取り付けることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピアスの形成方法の一実施形態を
示す図である。
【図2】本発明に係るピアスの形成方法の他の実施形態
を示す図である。
【図3】本発明に係るピアスの形成方法のその他の実施
形態を示す図である。
【図4】本発明に係るピアスの形成方法の工程を示す図
である。
【図5】従来のピアスを示す図である。
【図6】従来の他のピアスを示す図である。
【符号の説明】
1‥‥‥ピン、2‥‥‥頭部、3‥‥‥凸状部もしくは
凹状部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンの一端部に頭部を取り付けるピアス
    の形成方法において、前記ピンの一端部側に凸状部もし
    くは凹状部を形成し、この凸状部もしくは凹状部に前記
    頭部を鋳ぐるんで取り付けることを特徴とするピアスの
    形成方法。
  2. 【請求項2】 前記ピンがセラミック部材から成り、前
    記頭部が金属部材から成ることを特徴とする請求項1に
    記載のピアスの形成方法。
JP35584997A 1997-12-24 1997-12-24 ピアスの形成方法 Pending JPH11178619A (ja)

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JP35584997A JPH11178619A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 ピアスの形成方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014112670A1 (ko) * 2013-01-21 2014-07-24 Youn Sang-Gil 피어싱 악세사리 제조방법 및 제조도구
KR101967222B1 (ko) * 2018-03-09 2019-04-09 황민우 은핀장식구 및 그 제조방법

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