JP3245142U - ピアス - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間使用しても、装飾体がピアスポストから脱落するのを防止する。【解決手段】ピアス1は、強化ガラスで構成されたピアスポスト2と、ピアスポスト2の一端部に鋳ぐるみによって一体化された装飾体3とを備える。【選択図】 図2
Description
本考案は、ピアスに関する。
従来から、ピアスポストと、ピアスポストの一端部に固定された装飾体とを備えるピアスが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のピアスでは、ピアスポストがロウ材によって装飾体に対して溶接されている。
しかしながら、特許文献1に記載のピアスでは、ロウ材を介してピアスポストが装飾体に対して固定されているため、例えば、ロウ材とピアスポストとの接触面積や、ロウ材と装飾体との接触面積の大きさによっては、装飾体に対するピアスポストの固定が不十分となる。この固定が不十分な状態でピアスを長期間使用した場合、装飾体がピアスポストから脱落するおそれがあるという問題があった。例えば、ピアスを耳たぶに装着した状態で気づかないうちに、装飾体がピアスポストから脱落した場合、耳たぶにはピアスポストだけが残ったままとなり、ピアスの審美性が損なわれる。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本考案は、長期間使用しても、装飾体がピアスポストから脱落するのを防止することができるピアスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案のピアスは、強化ガラスで構成されたピアスポストと、前記ピアスポストの一端部に鋳ぐるみによって一体化された装飾体と、を備えることを特徴とする。
本考案によれば、長期間使用しても、装飾体がピアスポストから脱落するのを防止することができる。
以下、本考案の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本考案の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。例えば、本考案を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせることもできる。
<第1実施形態>
以下、図1~図4を参照して、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るピアスの斜視図である。図2は、図1に示すピアスの縦断面図である。図1及び図2に示すように、ピアス1は、ピアスポスト(ポスト)2と、ピアスポスト2の基端部(一端部)に設けられた装飾体3とを備える。ピアス1は、2つ1組で構成されており、例えば、一方のピアス1が左の耳たぶに装着され、他方のピアス1が右の耳たぶに装着される。
以下、図1~図4を参照して、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るピアスの斜視図である。図2は、図1に示すピアスの縦断面図である。図1及び図2に示すように、ピアス1は、ピアスポスト(ポスト)2と、ピアスポスト2の基端部(一端部)に設けられた装飾体3とを備える。ピアス1は、2つ1組で構成されており、例えば、一方のピアス1が左の耳たぶに装着され、他方のピアス1が右の耳たぶに装着される。
ピアスポスト2は、棒状の部材で構成されており、耳たぶのピアスホール(不図示)へピアスポスト2を挿通させることにより、ピアス1が耳たぶに装着された状態(以下「装着状態」と言う)となる。なお、ピアスポスト2のピアスホールを挿通させる部分の外径φD2は、本実施形態ではピアスポスト2の中心軸O2方向に沿って一定となっているが、これに限定されず、例えば中心軸O2方向に沿って変化していてもよい。
また、ピアスポスト2の先端面21は、丸みを帯びている。これにより、ピアスポスト2をその先端面21側からピアスホールに挿通させる際に、例えば、先端面21が耳たぶに擦れても、ピアスポスト2がピアスホールに引っ掛かることがないため、裂傷が生じにくく、その挿通動作を安全に行うことができる。
さらに、ピアスポスト2は、装着状態において、耳たぶの後側にピアスキャッチ(不図示)が取り付け可能である。これにより、ピアスポスト2がピアスホールから脱落するのを防止することができ、よって、装着状態を安定して維持することができる。なお、ピアスポスト2は、強化ガラスで構成されている。この強化ガラスとしては、特に限定されず、例えば、物理強化ガラス(風冷強化ガラス)または化学強化ガラスを用いるのが好ましい。ピアスポスト2がこのような強化ガラスで構成されていることにより、ピアスポスト2が折れるのを防止することができる。これにより、例えばピアスポスト2をピアスホールに挿入する際に、当該ピアスポスト2の折れが防止されるため、耳たぶに裂傷が生じにくく、また、その挿通動作を安全に行うことができる。
ピアスポスト2の基端部には、装飾体3が鋳ぐるみによってピアスポスト2と一体化されて設けられている。装飾体3は、装着状態で耳たぶの前側に臨む飾りの部分(ヘッド)である。装飾体3は、円錐台形状の部材で構成されており、ピアスポスト2と同心的に配置されている。なお、装飾体3は、本実施形態では円錐台形状の部材で構成されているが、構成部材はこれに限定されず、例えば、球形の部材(球体)で構成されていてもよいし、さらに、装飾体3は装飾が施されたものであってもよい。また、装飾体3は、例えば、金、銀、プラチナ等の貴金属で構成されるのが好ましい。
前述したようにピアス1では、装飾体3が鋳ぐるみによって一体化されている。これにより、ピアスポスト2と装飾体3が分離することがないため、ピアス1を長期間使用しても、装飾体3がピアスポスト2から脱落するのを防止することができる。
また、装着状態で気づかないうちに、装飾体3がピアスポスト2から脱落した場合、耳たぶにはピアスポスト2だけが残ったままとなり、ピアス1の審美性が損なわれるという問題がある。しかしながら、ピアス1では、装飾体3が鋳ぐるみによって一体化されてことにより、このような問題が生じるのを防止することができる。
さらに、図2に示すように、ピアスポスト2の基端部には、ピアスポスト2の外径φD2が拡径されて、円板状に突出したフランジ部22が設けられている。本実施形態では、フランジ部22は、装飾体3の内部に係合する係合部として機能する。これにより、装飾体3がピアスポスト2から脱落するのをより確実に防止することができる。
なお、フランジ部22の外径φD22は、フランジ部22の以外の部分の外径φD2の1.2倍以上3倍以下が好ましく、1.5倍以上2倍以下がより好ましい。また、フランジ部22の厚さt22については、任意である。また、装飾体3に係合する係合部は、本実施形態では円板状に形成されたフランジ部22で構成されているが、フランジ部22の形状はこれに限定されず、例えば、球状に形成された部分で構成されていてもよい。
次に、ピアスポスト2を製造する方法について、図3を参照して説明する。図3は、ピアスポストの製造過程を示す縦断面図である。図3(a)に示すように、ピアスポスト2となる母材2’を用意する。母材2’は、外径φD2が先端面21から基端面23まで一定のガラス部材である。そして、母材2’の基端面23付近を軟化点まで加熱した状態で、図3(b)に示すように、基端面23をテーブル8の平面81に押し付ける。この押し付けにより、基端面23付近が拡径しつつ変形して、フランジ部22が形成される。これにより、フランジ部22を有するピアスポスト2が得られる。
次に、ピアス1を製造する方法について、図4を参照して説明する。図4は、ピアスの製造過程を示す縦断面図である。図4(a)に示すように、ピアスポスト2と金型9とを用意する。金型9は、装飾体3を成形するキャビティ91を有する。そして、キャビティ91にピアスポスト2のフランジ部22側が所定量挿入された状態とする。図4(b)に示すように、溶融金属(溶湯)Qを金型9の注入口92からキャビティ91内に注入する。そして、金型9を冷却することにより、キャビティ91内の溶融金属Qが凝固して、図4(c)に示すように、キャビティ91内で装飾体3が成形され、ピアスポスト2のフランジ部22の近傍が装飾体3によって鋳ぐるみされる。この状態から装飾体3等を離型することにより、ピアス1が得られる。
<第2実施形態>
以下、図5を参照して、第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。図5は、第2実施形態に係るピアスの縦断面図である。図5に示すように、本実施形態では、ピアス1は、ピアスポスト2と装飾体4とを備える。装飾体4は、ピアスポスト2のフランジ部22に埋設されている。このように本実施形態では、フランジ部22は、装飾体4が配置される装飾体配置部として機能する。また、装飾体4は、例えば、金属酸化物によってガラスが着色された部分で構成されている。例えば、酸化鉄を用いることにより、緑色の装飾体4とすることができる。また、酸化コバルトを用いることにより、青色の装飾体4とすることができる。なお、装飾体4には、金属酸化物に代えて、顔料が含有されている絵の具を用いることもできる。
以下、図5を参照して、第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。図5は、第2実施形態に係るピアスの縦断面図である。図5に示すように、本実施形態では、ピアス1は、ピアスポスト2と装飾体4とを備える。装飾体4は、ピアスポスト2のフランジ部22に埋設されている。このように本実施形態では、フランジ部22は、装飾体4が配置される装飾体配置部として機能する。また、装飾体4は、例えば、金属酸化物によってガラスが着色された部分で構成されている。例えば、酸化鉄を用いることにより、緑色の装飾体4とすることができる。また、酸化コバルトを用いることにより、青色の装飾体4とすることができる。なお、装飾体4には、金属酸化物に代えて、顔料が含有されている絵の具を用いることもできる。
1 ピアス
2 ピアスポスト(ポスト)
3 装飾体
22 フランジ部
2 ピアスポスト(ポスト)
3 装飾体
22 フランジ部
Claims (4)
- 強化ガラスで構成されたピアスポストと、
前記ピアスポストの一端部に鋳ぐるみによって一体化された装飾体と、を備えることを特徴とするピアス。 - 前記ピアスポストの一端部には、前記装飾体の内部に係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のピアス。
- 前記係合部は、外径が拡径したフランジ部で構成されていることを特徴とする請求項2に記載のピアス。
- 前記強化ガラスは、物理強化ガラスまたは化学強化ガラスであることを特徴とする請求項1に記載のピアス。
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2023
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