JPH1117651A - 相関器 - Google Patents

相関器

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JPH1117651A
JPH1117651A JP18322397A JP18322397A JPH1117651A JP H1117651 A JPH1117651 A JP H1117651A JP 18322397 A JP18322397 A JP 18322397A JP 18322397 A JP18322397 A JP 18322397A JP H1117651 A JPH1117651 A JP H1117651A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの相関器で同期検波と遅延検波を選択で
きるようにする。 【解決手段】 第1相関部10Aとその第1相関部の信
号転送部11の最終セルの出力を入力する第2相関部1
0Bを設け、第1相関部の加算部13の出力と第2相関
部の加算部16の出力を、加算部19に送ることにより
同期検波方式を選択し、乗算部20に送ることにより遅
延検波方式を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信における拡散符号との相関をとるための相関器に係
り、特にフェージング下でもそうでない場合でもビット
誤り率の低減を図ることができるようにした相関器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に従来の相関器100の概略構成を
示す。この相関器100は、入力信号を転送クロックに
同期して転送する複数のセルからなる信号転送部10
1、あらかじめ拡散符号に対応した係数がセットされた
複数の乗算器からなる乗算部102、その乗算部102
の各乗算器の出力をすべて加算する加算部103を具備
している。
【0003】この相関器100では、信号転送部101
に転送されてきた各セルの受信拡散符号と乗算部102
の各乗算器にセットされている係数とが乗算され、両者
が一致すれば相関ピーク値が出力するので、これにより
もとの送信データを取り出すことができる。
【0004】図10はこの相関器100を組み込んだス
ペクトル拡散通信装置の復調器200の概略構成を示す
図である。この復調器200は、入力信号と局部発振信
号を乗算するミキサ201A,201B、キャリアを除
去するローパスフィルタ202A,202B、入力アナ
ログ信号を3ビット〜4ビットで量子化するA/D変換
器203A,203B、図9に示した相関器100A,
100B、その相関器100A,100Bから出力され
る信号で局部発振信号の位相を制御するPLL周波数シ
ンセサイザを構成する局部発振回路204、π/2移相
器205、A/D変換器203A,203Bと相関器1
00A,100Bの動作クロックCLKを発生させる同
期追尾部206、相関ピークの周期にあった信号を生成
するビット同期部207を具備する。
【0005】上記した局部発振回路204は、ミキサ2
11、サンプルアンドホールド回路212、ループフィ
ルタ213、電圧制御発振器214を具備する。また、
同期追尾部206は、1ビット分の遅延回路221、加
算器222、サンプルアンドホールド回路223、ルー
プフィルタ224、電圧制御発振器225、分周器22
6を具備する。また、ビット同期部207は、2乗器2
31、232、加算器233、巡回積分器234、最大
値検出器235を具備する。
【0006】ここでは、入力信号を同相成分(I)と直
交成分(Q)に分離するために、局部発信回路204か
ら出力される信号(入力信号のキャリア周波数と同じ周
波数)とその信号を移相器205でπ/2だけ移相した
信号を、ミキサ201A,201Bでそれぞれ乗算し、
その乗算信号のキャリア周波数成分をローパスフィルタ
202A,202Bで除去してから、A/D変換器20
3A,203Bに入力してデジタル化し、相関器100
A,100Bに入力させる。
【0007】この相関器100A,100Bで得られた
相関ピークの情報は、局部発振回路204に取り込まれ
て、その発振出力信号の位相が入力信号の位相と一致す
るように制御される。
【0008】ビット同期部207においては、相関器1
00Aからの「相関ピーク*cosθ」を2乗器231で
2乗したものと相関器100Bからの「相関ピーク*si
nθ」を2乗器232で2乗したものを加算器233で
加算することにより、データとキャリアの位相差θを除
去して、相関ピーク信号の出力される周期にあった信号
を生成し、同期追尾部206の分周器226の制御信号
f1、相関ピーク信号を2値のデータに変換するための
タイミング信号f2、復調されたデータに同期して出力
するクロック信号f3等に使用される。
【0009】同期追尾部206は、本来的に、入力アナ
ログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器のサン
プリング周波数と入力信号のビットレートとが完全には
一致していないために、相関ピーク信号を用いてその補
正を行うものためのものであり、A/D変換器203
A,203B、相関器100A,100Bのクロックf
4、局部発振回路204のサンプルホールド回路212
の制御信号f5を発生する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にクロックを必要とする相関器100を使用した復調器
200では、局部発振信号と入力信号との位相差を無く
すために、PLL周波数シンセサイザを用いた局部発振
回路を使用して、キャリア同期検波を行う必要がある。
【0011】しかし、このキャリア同期検波では、PL
Lの振る舞いに従うことになるが、一般的にフェージン
グによる急激な位相変動には追従することができず、軽
減困難な誤りと呼ばれるものがバースト的に発生する問
題がある。
【0012】また、この同期検波方式では、ビット同期
部において復調されたデータに同期したクロック等を発
生させるが、そのためには、相関ピークの情報が不可欠
である。この相関ピークの振幅は、キャリアとの位相差
θに依存しており、通常その位相差の影響をなくすため
に、同相成分と直交成分に分離した信号を2乗器23
1、232で各々2乗してから加算器233で足しあわ
せるという操作を行うために回路規模が大きくなるとい
った問題もある。
【0013】一方、クロックを必要としないSAWコリ
レータ等で使用される遅延検波と呼ばれる検波方式で
は、キャリアとの位相を合わせる必要が無く、同期検波
に比較してフェージングに強いとされているが、フェー
ジング下でない状態においては、同期検波に比べてビッ
ト誤り率が大きいという問題がある。
【0014】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、同期検波方式と遅延検波方式
を選択可能にして、上記した問題を解決することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明は、転送クロックにより入力信号を順次転
送する複数のセルからなる第1信号転送部、該第1信号
転送部の各セルの出力値に所定の係数を乗算する複数の
乗算器からなる第1乗算部、該第1乗算部の各乗算器の
出力値をすべて加算する第1加算部を有する第1相関部
と、前記転送クロックにより前記第1信号転送部の最終
転送出力を入力して順次転送する複数のセルからなる第
2信号転送部、該第2信号転送部の各セルの出力値に所
定の係数を乗算する複数の乗算器からなる第2乗算部、
該第2乗算部の各乗算器の出力値をすべて加算する第2
加算部を有する第2相関部と、前記第1加算部の加算出
力と前記第2加算部の加算出力を加算する第3加算部
と、前記第1加算部の加算出力と前記第2加算部の加算
出力を乗算する第3乗算部と、を具備し、前記第1信号
転送部のセル数と前記第2信号転送部のセル数を同一に
設定した。第2の発明は、第1の発明において、前記第
1加算部の加算出力と前記第2加算部の加算出力を、上
記第3加算部又は上記第3乗算部に送るための第1切替
え手段を設けた。第3の発明は、第1の発明において、
前記第3加算部の加算出力、又は前記第3乗算部の乗算
出力を選択するための第2切替え手段を設けた。第4の
発明は、第2又は第3の発明において、前記第1又は第
2切替え手段を、入力信号のフェージングの程度に応じ
て制御するよう構成した。第5の発明は、第1乃至第4
の発明において、前記転送クロックと同一又は異なった
周波数の転送クロックにより入力信号を順次転送する複
数のセルからなる第3信号転送部、該第3信号転送部の
各セルの出力値に所定の係数を乗算する複数の乗算器か
らなる第4乗算部、該第4乗算部の各乗算器の出力値を
すべて加算する第4加算部を有する第3相関部と、前記
第3信号転送部の最終転送出力を前記第1信号転送部の
入力に送るとともに前記第4加算部の加算出力を前記第
1加算部に送る第1経路と、前記第4加算手段の加算出
力を前記第1信号転送部の入力に送る第2経路を選択す
る第3切替え手段と、を設けた。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1は本発明の第1の実施の形態
の相関器10の構成を示す図である。11は入力信号が
転送クロックCLKにより順次転送される複数のセルか
らなる第1信号転送部、12は第1信号転送部11の各
セルの出力値を所定の係数がセットされた個々の乗算器
で乗算する第1乗算部、13は第1乗算部12の各乗算
結果をすべて加算する第1加算部である。以上により、
第1相関部10Aが構成されている。
【0017】14は第1信号転送部11の最終セルから
の信号が入力して転送クロックにより順次転送される複
数のセルからなる第2信号転送部、15は第1乗算部1
2と同様な第2乗算部、16は第1加算部13と同様な
第2加算部である。以上により、第2相関部10Bが構
成されている。
【0018】17,18は第1加算部13、第2加算部
16の加算結果を第3加算部19に送るか、第3乗算部
20に送るかを選択するスイッチである。前記第1信号
転送部13と第2信号転送部16は、セルの個数が同一
であり、CCDの他に、サンプルアンドホールド回路、
シフトレジスタ等でも構成できる。
【0019】まず、これを同期検波方式で動作させるに
は、スイッチ17,18を第3加算部19の側に切り替
えて、第1加算部13の加算結果、および第2加算部1
6の加算結果を加算器19に送る。そして、第1乗算部
12、第2乗算部14の各乗算器の係数を受信すべき拡
散符号に応じた値に設定し、第1信号転送部11にキャ
リア周波数成分を取り除いた信号(図10で説明したミ
キサ201A,201B等で除去した信号)を入力す
る。この信号が転送クロックCLK(通常このクロック
には、チップレートの周波数と同じか或いはその2倍の
周波数が使用される。)と同期して順次後段のセルへ、
さらに第2信号転送部14に転送されていき、各セルに
現在ある信号が拡散符号と一致したタイミングのとき、
第3加算部19から相関値がピークとして出力する。
【0020】一例として、拡散符号を16チップの直交
Gold符号(具体的には、「0100101110001
110」)、転送クロックCLKをチップレートと同じ
周波数(10MHz)とすると、第1信号転送部11、
第2信号転送部14のセル個数はいずれも8個必要(図
1において、i=8、n=16)であり、第1乗算部1
2、第2乗算部15の各乗算器の係数を、 (w1,w2,w3,w4,w5,w6,w7,w8,w9,w10,w11,w12,w13,w14,w15,w16) =(-1, 1, 1, 1,-1,-1,-1, 1, 1, 1, -1, 1, -1, -1, 1 -1) のように設定しておけば、入力信号(キャリア周波数成
分が取り除かれている)が拡散部号(上記係数)と一致
したときに、図2に示すように、相関ピークがビットレ
ート(1.6μs)ごとに検出される。
【0021】次に、遅延検波方式で動作させるために
は、スイッチ17,18を第3乗算部20の側に切り替
えて、第1加算部13の加算結果、および第2加算部1
6の加算結果を第3乗算部20に送る。第1信号転送部
11には、キャリア周波数成分が乗ったままの(又は、
キャリア周波数成分を落とした)信号を入力する。ま
た、第1乗算部12,第2乗算部15には、同じ係数を
設定する。
【0022】入力された信号が転送クロックCLKに同
期して第1、第2信号転送部11,14に転送されてい
き、拡散符号とその入力信号が一致したとき第1加算部
13,第2加算部16から相関ピークがでる。ここで、
第2加算部16からは、第1加算部13に比べて1ビッ
ト分前の相関ピークが出力される。これらを乗算器20
で掛け算することにより、遅延検波を実現できる。
【0023】この遅延検波には、一次変調に差動符号化
を用いる必要がある。一例として、拡散符号を11チッ
プのバーカー符号(具体的には、「111000100
10」)を用いて、図3、図4に沿って説明する。
【0024】例えば、キャリア周波数を22MHzと
し、チップレートを11Mcpsとすると、1チップ内
に2サイクルの波が存在する。その波を1波8サンプリ
ングすると、サンプリング周波数(転送クロックCL
K)は、176MHzになる。また、このときは、1チ
ップに16個のセルを必要とするため、第1、第2の信
号転送部11,14には各々176個のセル(合計で3
52個)が必要となる。
【0025】以上から、22MHzのキャリア周波数成
分を持った入力信号は、176MHzの転送クロックC
LKでサンプリングされ、そのサンプリング値が176
MHzのクロックと同期して、第1、第2の信号転送部
11,14の各セルに転送される。ここで、第1、第2
の乗算部12,15の係数を予め次のように決めてお
く。 w2 = w10 = w178 = w186 = -1, w6 = w14 = w182 = w190 = 1 w18 = w26 = w194 = w202 = 1, w22 = w30 = w198 = w206 = -1 w34 = w42 = w210 = w218 = -1, w38 = w46 = w214 = w222 = 1 w50 = w58 = w226 = w234 = -1, w54 = w62 = w230 = w23 = 1 w66 = w74 = w242 = w250 = 1, w70 = w78 = w246 = w254 = -1 w82 = w90 = w258 = w266 = -1, w86 = w94 = w262 = w270 = 1 w98 = w106 = w274 = w282 = -1, w102 = w110 = w278 = w286 = 1 w114 = w122 = w290 = w298 = -1, w118 = w126 = w294 = w302 = 1 w130 = w138 = w306 = w314 = 1, w134 = w142 = w310 = w318 = -1 w146 = w154 = w322 = w330 = 1, w150 = w158 = w326 = w334 = -1 w162 = w170 = w338 = w346 = 1, w166 = w174 = w342 = w350 = -1 他はすべて0
【0026】サンプリングされた信号が各セルに順次転
送されて行き、それらの信号が拡散符号に対応したタイ
ミングの時に第1、第2加算部13,16から相関ピー
クがでる。例えば、送信するベースバンドデータを「1
010」とすると、図4に示すように、まずベースバン
ドデータを差動符号化して、「11001」にした後、
これに8ビットのバーカーコードを乗算し、これに1ビ
ット当たり2サイクルのキャリアを乗算して、送信信号
を得る。
【0027】したがって、相関器10では、上記したよ
うな設定を行うことによって、図5に示すように、第1
相関部10Aには、まず「1」に相当する信号が、さら
にまた「1」に相当する信号が入ってきて、これらの信
号が拡散符号と一致するタイミングt1になったとき
に、第2相関部10Bの加算部16からは正(負)のピ
ークが出力され、第1相関部10Aの加算部13からも
正(負)のピークが出力され、このとき第3乗算部20
からは、正のピークが出力される。
【0028】次に「0」に相当する信号が入ってきて、
拡散符号と一致するタイミングt2になったときに、加
算部16からは前の「1」に相当する信号が入ってくる
ために正(負)のピークが、また加算部13からは今新た
に入ってきた「0」に相当する信号により負(正)のピ
ークが出力される。このためこのとき第3乗算部20か
らは負のピークが出力される。
【0029】更に次に「0」に相当する信号が入ってき
て拡散符号と一致するタイミングt3になったときは、
加算部16からは前の「0」に相当する信号が入ってく
るため負(正)のピークが、また加算部13からは今度
新たに入ってきた「0」に相当する信号により負(正)
のピークが出力される。このため、このとき第3乗算部
20からは正のピークが出力される。
【0030】同様にして、次に「1」が入ってきた場合
には、加算部16からは負(正)のピークが、加算部1
3からは正(負)のピークが出力され、第3乗算部20
により負のピークが出力される。
【0031】ここで、第3乗算部20の出力の正のピー
クを「1」に、負のピークを「0」に対応させると、復
調データとしては「1010」となり、送信データと一
致することになる。
【0032】以上の説明において、( )内はキャリア
の位相が反転している場合である。この遅延検波方式行
う場合には、キャリアとの位相の同期をとる必要はな
い、また、遅延検波により位相が揃っていない熱雑音等
のランダムノイズは更に小さくなるので、S/Nの改善
が期待できる。
【0033】以上から、本実施の形態では、最初にキャ
リアとの同期を必要としない遅延検波方式により相関ピ
ークを得ておいて、その情報からビット同期部において
相関ピークに同期したクロックの再生を行い、次に同期
検波方式に切り替えてデータを復調し、それに同期した
クロックは最初に得たクロックを基にして再生すること
ができる。このようにすれば、復調器を構成する上で入
力信号を同相成分(I)と直交成分(Q)に分ける必要
がなくなるので、ビット同期部に図10に示したような
2乗器231,232や加算器233を必要としなくな
るため、回路規模を小さくする構成が可能となる。
【0034】上記のようにして一旦ビット同期を取った
後は、フェージング下においては、遅延検波方式を選択
することによりビット誤り率を低減することができ、フ
ェージング下でない場合には、同期検波方式を選択する
ことにより、ビット誤り率を遅延検波方式に比べて低減
することができる。これは、フェージングを検出してこ
れに応じて例えば自動的に切り替えることにより行う。
なお、上記説明では、同期検波のときの各種条件と遅延
検波のときの各種条件を異ならせたが、これは説明のた
めであり、同一の拡散符号で拡散されたデータを受信す
るときは、例えば遅延検波の説明に使用した条件を使用
して、同期検波のときには乗算部12,14の中の不要
な乗算器の係数を0に設定すればよい。
【0035】また、上記の説明では、第3加算部19、
第3乗算部20の入力側においてスイッチ17、18に
より同期検波方式と遅延検波方式を選択するようにした
が、これに限らず、第1加算部13の出力と第2加算部
16の出力を常時第3加算部19、第3乗算部20に入
力させておき、その第3加算部19、第3乗算部20の
出力をスイッチ等により選択するようにしてもよい。
【0036】[第2の実施の形態]図6は第2の実施の形態
の相関器10’の構成を示す図である。この例では、図
1に示した構成に加えて、入力信号の入力部分に、第3
信号転送部21、第4乗算部22、第4加算部23を設
け、更にスイッチ24、25を設けた。これらは、第3
相関部10Cを構成する。ここでは、キャリア周波数成
分が入ったままの入力信号を相関器10’に入力する。
【0037】まず、同期検波を行う場合は、スイッチ1
7,18を加算器19の側に接続し、スイッチ24はオ
フにし、スイッチ25は第4加算部23を第1信号入力
部11に接続するよう切り換える。この同期検波では、
信号転送部21、乗算部22、加算部23は信号抽出部
として動作する。すなわち、1チップ内に存在する多く
のキャリア情報を1つにまとめ、加算部23から出力す
る。
【0038】例えば、キャリア周波数を100MHz、
チップレートを10Mcpsとすると、1チップ内に波
が10サイクル分入る。また信号転送部21のサンプリ
ング周波数(転送クロックCLK’)を200MHzに
して、その信号転送部21のセルの個数を20個用意す
る(図6において、m=20)。そして、乗算部22の
係数を次のように設定する。 w1 = w3 = w5 = w7 = w9 = w11 = w13 = w15 = w17 = w19 = 1 w2 = w4 = w6 = w8 = w10 = w12 = w14 = w16 = w18 = w20 = -1
【0039】キャリア周波数成分を含んだままの入力信
号が入った場合、図7に示すように、1チップ内のキャリ
アの情報を1つにまとめてキャリア周波数成分を取り除
き、その信号を第1信号転送部11に転送する。このと
きの加算部23からの出力例を図8に示す。キャリア周
波数成分が取り除かれ、拡散符号に応じた値の信号が出
力されていることが分かる。
【0040】第1信号転送部11、第2信号転送部14
では、転送クロックCLKをチップレートと同じ10M
Hz又はその2倍の20MHzで動作させる。これによ
って、拡散部号と一致したタイミングのときに加算部1
9から相関ピークが得られる。
【0041】なお、第1の信号転送部11のセルの個数
は、転送クロックCLKがチップレートと同じ場合はチ
ップ長の半分の個数、転送クロックCLKがチップレー
ト2倍の場合はチップ長と同じ個数必要であり、これは
第2の信号転送部14のセルの個数についても同様であ
る。
【0042】一方、遅延検波方式で相関をとる場合は、
スイッチ17、18を第3乗算部20の側に接続し、ス
イッチ24はオンにし、スイッチ25は第3信号転送部
21と第1信号転送部11とを接続するよう設定する。
そして、信号転送部21のセルの個数と信号転送部11
のセルの個数の合計が、信号転送転送部14のセルの個
数と同じになるように設定する。
【0043】動作的には、第1の実施の形態で説明した
遅延検波の動作と同じであるが、すべでの信号転送部1
1、14、21の転送クロックCLK,CLK’を同じ
に設定する必要がある。なお、この遅延検波方式では、
サンプリング点を多く必要とするため、セルの個数を固
定した場合に、同期検波方式よりもチップ長は短くな
る。
【0044】以上のように、この第2の実施の形態で
は、同期検波方式を選択したときに、第3の信号転送部
21、乗算部22、加算部23を信号抽出部として働か
せて、そこで入力信号のキャリア周波数成分を除去する
ことができる。
【0045】
【発明の効果】以上から本発明によれば、1つの相関器
で同期検波と遅延検波を実現でき、それらを切り替える
ことにより、回路規模を大きくすること無しに、フェー
ジング下においても、またフェージング下でない場合で
も、ビット誤り率を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の相関器のブロッ
ク図である。
【図2】 同実施の形態の相関器を同期検波方式として
動作させたときの相関ピーク波形を示す図である。
【図3】 同実施の形態の相関器を遅延検波方式として
動作させるときの説明図である。
【図4】 同実施の形態の相関器を遅延検波方式として
動作させるときの送信信号の説明図である。
【図5】 同実施の形態の相関器を遅延検波方式として
動作させるときの乗算器20の部分の動作説明図であ
る。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の相関器のブロッ
ク図である。
【図7】 同実施の形態の相関器を同期検波方式として
動作させるときの説明図である。
【図8】 同実施の形態の相関器を同期検波方式として
動作させたときの加算部23の出力波形を示す図であ
る。
【図9】 従来の相関器のブロック図である。
【図10】 従来の復調器のブロック図である。
【符号の説明】
10,10’:相関器、10A:第1相関部、10B:
第2相関部、10C:第3相関部、11:第1信号転送
部、12:第1乗算部、13:第1加算部、14:第2
信号転送部、15:第2乗算部、16:第2加算部、1
7,18:スイッチ、19:第3加算部、20:第3乗
算部、21:第3信号転送部、22:第4乗算部、2
3:第4加算部、24,25:スイッチ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転送クロックにより入力信号を順次転送す
    る複数のセルからなる第1信号転送部、該第1信号転送
    部の各セルの出力値に所定の係数を乗算する複数の乗算
    器からなる第1乗算部、該第1乗算部の各乗算器の出力
    値をすべて加算する第1加算部を有する第1相関部と、 前記転送クロックにより前記第1信号転送部の最終転送
    出力を入力して順次転送する複数のセルからなる第2信
    号転送部、該第2信号転送部の各セルの出力値に所定の
    係数を乗算する複数の乗算器からなる第2乗算部、該第
    2乗算部の各乗算器の出力値をすべて加算する第2加算
    部を有する第2相関部と、 前記第1加算部の加算出力と前記第2加算部の加算出力
    を加算する第3加算部と、 前記第1加算部の加算出力と前記第2加算部の加算出力
    を乗算する第3乗算部と、 を具備し、 前記第1信号転送部のセル数と前記第2信号転送部のセ
    ル数を同一に設定したことを特徴とする相関器。
  2. 【請求項2】前記第1加算部の加算出力と前記第2加算
    部の加算出力を、上記第3加算部又は上記第3乗算部に
    送るための第1切替え手段を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の相関器。
  3. 【請求項3】前記第3加算部の加算出力、又は前記第3
    乗算部の乗算出力を選択するための第2切替え手段を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の相関器。
  4. 【請求項4】前記第1又は第2切替え手段を、入力信号
    のフェージングの程度に応じて制御することを特徴とす
    る請求項2又は3に記載の相関器。
  5. 【請求項5】前記転送クロックと同一又は異なった周波
    数の転送クロックにより入力信号を順次転送する複数の
    セルからなる第3信号転送部、該第3信号転送部の各セ
    ルの出力値に所定の係数を乗算する複数の乗算器からな
    る第4乗算部、該第4乗算部の各乗算器の出力値をすべ
    て加算する第4加算部を有する第3相関部と、 前記第3信号転送部の最終転送出力を前記第1信号転送
    部の入力に送るとともに前記第4加算部の加算出力を前
    記第1加算部に送る第1経路と、前記第4加算手段の加
    算出力を前記第1信号転送部の入力に送る第2経路を選
    択する第3切替え手段と、 を設けたことを特徴とする請求項1乃至4に記載の相関
    器。
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