JPH1117629A - 受信機の故障検出回路 - Google Patents

受信機の故障検出回路

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JPH1117629A
JPH1117629A JP9167109A JP16710997A JPH1117629A JP H1117629 A JPH1117629 A JP H1117629A JP 9167109 A JP9167109 A JP 9167109A JP 16710997 A JP16710997 A JP 16710997A JP H1117629 A JPH1117629 A JP H1117629A
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JP
Japan
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noise
electric field
receiver
reception
gain
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JP9167109A
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English (en)
Inventor
Yuzo Yoneyama
祐三 米山
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信機の雑音指数の劣化を含む故障を簡単な
構成により検出する。 【解決手段】 故障検出部4は切替回路5を制御して雑
音発生器6を選択し、その雑音信号を受信部2経由で受
信電界検出部3に出力させ、その結果、受信電界検出部
3から出力される電界情報電圧bから受信電界検出部に
入力されるレベルを得て、その値から受信部の利得Gを
求める。そして正常時の利得と比較して、受信機の故障
を検出する。次に、故障検出部は切替回路を制御して終
端抵抗器7を選択し、熱雑音のみを受信させる。そして
同様に、受信電界検出部3に入力されるレベルを得る。
このとき既に受信部の利得Gが分かっているために、こ
の値から受信部の雑音指数NFを求めることが可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線信号の受信を
行う受信機の故障を検出する故障検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の故障検出回路では、受信信号が
到来しない場合にも、容易に受信機自体の機能を監視す
ることができるように別途、雑音発生器を用いて受信機
の故障を検出するようにしている。即ち、例えば特開昭
57−170640号に開示された受信機では、受信チ
ャネルのすべてを含むスペクトラム分布を有する診断信
号を故障診断用の入力信号として発生させる監視用雑音
発生器を用い、故障検出を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の故障検出回路では、受信機の故障診断用の入力信号
として監視用雑音発生器のみを用いているため、受信機
の雑音指数が劣化した場合にこれを検出することができ
ないという課題があった。即ち、監視用雑音発生器で発
生する雑音は熱雑音に対して大きなエネルギーを持って
いるため、受信機の熱雑音が増加し雑音指数が変化して
もこれの検出を行うことができないという問題があっ
た。したがって本発明は、簡単な構成で受信機の雑音指
数の劣化を含む故障を検出することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、アンテナからの受信信号を入力と
し、この受信信号の周波数変換を行い中間周波数信号
(IF信号)を出力する受信部と、IF信号を入力とし
て電界情報電圧を出力する受信電界検出部とからなる受
信機において、雑音発生器、終端抵抗器及び切替回路を
有し、切替回路によりアンテナ出力と、雑音発生器出力
と、終端抵抗器出力とを選択して受信部に入力できるよ
うにする。したがって、切替回路により雑音発生器およ
び終端抵抗器を選択することで、受信機は雑音発生器か
ら出力される雑音信号および熱雑音のみを受信すること
ができ、この結果、受信機の雑音指数の劣化を含む故障
を検出することができる。また、電界情報電圧を入力と
して故障検出を行う故障検出部を有し、故障検出部にお
いて切替回路を制御して雑音発生器および終端抵抗器を
選択し、この時の電界情報電圧を入力して、受信機の故
障を検出し故障情報を出力する。したがって、雑音発生
器および終端抵抗器が選択された時の電界情報電圧を入
力して、故障検出部にて受信部の利得および雑音指数を
求め、正常時の値と比較することで受信部の故障を検出
することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明に係る受信機の故障検出回
路の構成を示すブロック図である。図1において、本受
信機は、アンテナ1と、受信部2と、受信電界強度検出
部3と、故障検出部4と、切替回路5と、雑音発生器6
と、終端抵抗器7とを有する。
【0006】受信部2は、通常、アンテナ1からの受信
信号を入力すると周波数変換を行い中間周波数信号(I
F信号)aを出力する。受信電界検出部3は、IF信号
aを入力すると電界情報電圧bを出力する。切替回路5
は、アンテナ1からの受信信号と、雑音発生器6及び終
端抵抗器7とを選択してこれらの何れかを受信部2に入
力できるようにしている。
【0007】また、故障検出部4は電界情報電圧bを入
力すると、この電界情報電圧bに基づいて故障検出を行
うものであり、この故障検出部4において切替信号dを
出力して、前記切替回路5を制御し雑音発生器6および
終端抵抗器7を選択するものである。そして、この時の
電界情報電圧bをそれぞれ入力して受信機の故障を検出
し、故障情報cとして出力するものである。
【0008】次に、図1に示す本故障検出回路の動作に
ついて説明する。図1の受信機において通常の運用中
は、故障検出部4が切替回路5を制御して、アンテナ1
を選択しアンテナ1からの受信信号が受信可能となって
いる。アンテナ1からの受信信号の受信電界は未知であ
り、更に電波状況によって時々刻々変化している。
【0009】一方、受信機の故障診断を行う時には、故
障検出部4は切替回路5を制御して、雑音発生器6およ
び終端抵抗器7を選択する。この時、アンテナ1からの
受信信号は切り離され、受信部2は、雑音発生器6で発
生する雑音信号および終端抵抗器7で発生する熱雑音の
みを受信することになる。そしてこのとき雑音発生器6
で発生する雑音信号は、熱雑音に対して十分高いエネル
ギーであるとする。
【0010】ここで上記の熱雑音は、以下の式で求めら
れる。即ち、 熱雑音=K・T・B (1) 式(1)において、Kはボルツマン定数(K=1.38
×10-23[W・sec/K] Tは絶対温度[K] Bは受信帯域幅[Hz]である。
【0011】受信機において受信帯域幅Bは固定である
ため、式(1)からわかるように、この熱雑音のレベル
は周囲温度の変化のみによって変動する値である。従っ
て、周囲温度がわかっていれぱ、熱雑音のレベルは既知
な値として得られる。以下、説明を簡単にするため、周
囲温度が一定の場合について説明する。例えば、T=3
00K(27゜C),B=21kHzとすると、熱雑音
の値は式(2)に示す値になる。即ち、
【0012】 熱雑音=1.38×10-23×300×21×103[W] =8.694×10-17[W] (2) 式(2)の値を、通常の受信機入力電圧として使用する単位で表すと、 熱雑音=10×log(8.694×10-17×103 ) =−17.6[dBμV] (3) となる。
【0013】一方、雑音発生器7から出力される雑音信
号は、上述したように熱雑音に対して十分高いエネルギ
ーであり、例えば一例として以下の値とする。 雑音信号=30[dBμV] この値は、熱雑音に対して10000倍(40dB)以
上も大きな値である。
【0014】これらの値を用いて、以下、本故障検出回
路の詳細な動作を説明する。まず、故障検出部4が切替
回路5を制御して雑音発生器6を選択し、雑音信号を受
信する。雑音発生器6で発生する雑音信号は、受信部2
にてIF信号に周波数変換されて受信電界検出部3に入
力される。通常、受信部2は、多段接続の増幅器によっ
て構成されており、雑音信号レベルはこれらの増幅器に
よって増幅されて、受信電界検出部3に入力される。
【0015】ここで、受信部2の利得をG[dB]、雑
音指数をNF[dB]とする。受信機の雑音指数NFは
せいぜい6dB(4倍)程度であるため、受信電界検出
部3に入力されるレベルは、以下の値になる。即ち、 {30[dBμV]+(−17.6+NF)[dBμV]}+G ≒(30+G)[dBμV] (4)
【0016】従って故障検出部4では、まず受信電界検
出部3から出力される電界情報電圧bから受信電界検出
部3に入力されるレベルを得て、その値から受信部2の
利得Gを求めることができる。そして正常時の利得と比
較して、受信機の故障を検出することが可能である。
【0017】次に、故障検出部4は切替回路5を制御し
て終端抵抗器7を選択し、熱雑音のみを受信する。この
時、受信電界検出部3に入力されるレベルは、以下の値
になる。 (−17.6+NF+G)[dBμV] (5)
【0018】故障検出部4では、同様にして受信電界検
出部3に入力されるレベルを得る。このとき既に受信部
2の利得Gが分かっているために、この値から受信部2
の雑音指数NFを求めることが可能になる。そして、求
めた雑音指数NFを正常時のものと比較して雑音指数N
Fの異常を検出することができる。したがって、本発明
の故障検出回路を用いれば、受信部2の利得Gの異常だ
けでなく、雑音指数NFの異常も検出することが可能と
なる.
【0019】このように、本故障検出回路では、故障診
断用の入力信号として雑音発生器6による雑音信号以外
に、終端抵抗器7よる熱雑音を利用するため、雑音指数
NFの検出が可能となり、したがって受信機の雑音指数
の劣化を含む故障を検出することができる。また、故障
診断用の入力信号を得るために従来の雑音発生器の他
に、終端抵抗器7のみを付加すれば良く、したがって簡
単な構成で故障検出回路を実現することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ンテナからの受信出力信号を入力して周波数変換を行い
中間周波数信号を出力する受信部と、中間周波数信号を
入力して電界情報電圧を出力する受信電界検出部とから
なる受信機において、雑音発生器と、終端抵抗器と、切
替回路とを備え、切替回路は、アンテナ、雑音発生器お
よび終端抵抗器の各出力の何れかを選択して受信部に入
力として与え、該受信部の出力に基づいて受信電界検出
部から出力される電界情報電圧に基づき受信機の故障検
出を行うようにしたので、簡単な構成により受信機の雑
音指数の劣化を含む故障を的確に検出できる。また、故
障検出部を設け、故障検出部は、切替回路を制御して雑
音発生器および終端低抗器の各出力の何れか一方を選択
し、この時の電界情報電圧を入力して受信部の利得およ
び雑音指数を求め、正常時の値と比較することにより受
信機の故障を検出するようにしたので、受信機の雑音指
数を含む異常を的確に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の受信機の故障検出回路の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】 1…アンテナ、2…受信部、3…受信電界検出部、4…
故障検出部、5…切替回路、6…雑音発生器、7…終端
抵抗器、a…中間周波数信号(IF信号)、b…電界情
報電圧、c…故障情報、d…切替信号。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナからの受信出力信号を入力して
    周波数変換を行い中間周波数信号を出力する受信部と、
    中間周波数信号を入力して電界情報電圧を出力する受信
    電界検出部とからなる受信機において、 雑音発生器と、終端抵抗器と、切替回路とを備え、 前記切替回路は、前記アンテナ、雑音発生器および終端
    抵抗器の各出力の何れかを選択して前記受信部に入力と
    して与え、前記受信部の出力に基づいて前記受信電界検
    出部から出力される電界情報電圧に基づき受信機の故障
    検出を行うことを特徴とする受信機の故障検出回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記電界情報電圧に基づいて故障検出を行う故障検出部
    を備え、 前記故障検出部は、前記切替回路を制御して前記雑音発
    生器および終端低抗器の各出力の何れか一方を選択し、
    この時の電界情報電圧を入力して前記受信部の利得およ
    び雑音指数を求め、正常時の値と比較することにより受
    信機の故障を検出することを特徴とする受信機の故障検
    出回路。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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