JPH1117535A - 位相周波数比較回路およびpll回路 - Google Patents

位相周波数比較回路およびpll回路

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JPH1117535A
JPH1117535A JP9166019A JP16601997A JPH1117535A JP H1117535 A JPH1117535 A JP H1117535A JP 9166019 A JP9166019 A JP 9166019A JP 16601997 A JP16601997 A JP 16601997A JP H1117535 A JPH1117535 A JP H1117535A
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研二 谷口
Hiroyasu Yoshizawa
弘泰 吉澤
Miki Oka
幹 岡
Kazuhiko Hikasa
和彦 日笠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相周波数比較回路におけるリセット信号の
発生タイミング遅延およびリセットパルス幅を実効的に
削減し、PLL回路もしくはそれを用いたクロック発生
回路の動作周波数を向上させるとともに動作可能な電源
電圧範囲を拡大させる。 【解決手段】 位相周波数比較回路に、入力クロックお
よび帰還クロックの立上がりもしくは立下がりを検出し
てパルスを形成するパルス発生回路を設け、入力クロッ
クおよび帰還クロックでラッチ動作する一対のフリップ
フロップをパルス発生回路からのパルスに基づいてフィ
ードフォワード方式でリセットさせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL(フェーズ
・ロックド・ループ)回路を構成する位相周波数比較回
路に適用して有効な技術に関し、例えばPLL回路を用
いたクロック発生回路に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ通信用LSIや論理LSI
においては、受信信号からのタイミングクロックの再生
やラッチ回路等の動作タイミングを与えるクロックの逓
倍・分周にPLL回路が用いられている。本発明者は、
このようなクロック発生用のPLL回路に関して、より
高速な領域での動作および低消費電力化の実現について
研究を行なって来た。
【0003】PLL回路の基本構成は、図7に示すよう
に、入力クロックCKinと帰還クロックCKfの位相を
比較して帰還クロックCKfの位相が遅れているときは
アップ信号UPを、また帰還クロックCKfの位相が進
んでいるときはダウン信号DOWNを出力する位相周波
数比較回路PFD、検出された位相差に応じた電圧を発
生するチャージポンプCPおよびローパスフィルタLP
F、制御電圧に応じた周波数で発振する電圧制御発振回
路VCOである。
【0004】本発明は、このうち位相周波数比較回路P
FDに関するものである。位相周波数比較回路PFDと
しては、従来より様々な回路が提案されているが、一般
的には、図8に示すような動作タイミングに基づくもの
が多い。図9は、そのような動作を行なう位相周波数比
較回路PFDの基本構成を示す。すなわち、この位相周
波数比較回路PFDは、フリップフロップFF1,FF
2と論理ゲートG0とからなり、入力クロック信号CK
inと帰還クロック信号CKfのそれぞれの立上がり(も
しくは立下がり)に同期してアップ信号UPとダウン信
号DOWNのパルスを発生させ、双方のパルスの論理積
をとってリセット信号RSTを形成して、フリップフロ
ップFF1,FF2にリセットをかけるというものであ
る。
【0005】なお、クロック発生回路としてPLL回路
を用いる技術としては、例えばIEEEJournal of Solid-S
tate Circuits,Vol.SC-22,No.2(1987)pp255〜261"Desig
n of PLL-Based Clock Generation Circuits"に記載さ
れている技術がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す位相周波数
比較回路PFDは、入力クロックCKinおよび帰還クロ
ックCKfでラッチ動作するフリップフロップFF1,
FF2にリセット信号をフィードバックする方式である
ため、リセット信号の発生タイミングおよびリセットパ
ルス幅はフリップフロップの遅延時間の影響を大きく受
ける。そのため、リセット信号の発生タイミングの遅延
とリセットパルス幅との和がクロック周期に対して大き
くなると、次の入力クロックの変化に対してリセット信
号の影響が及んでしまい、誤った位相差検出を引き起こ
すという問題点がある。
【0007】すなわち、図9に示す位相周波数比較回路
の動作タイミングを示す図10において、リセット信号
RSの立上がりがフリップフロップFF1,FF2の遅
延時間Tpdに依存していると、入力クロック信号CKin
の周波数が高くなったときに位相差が大きいとリセット
信号RSが立下がる前に次の入力クロック信号CKinの
立上がりエッジaが来てしまい、フリップフロップFF
1がそのエッジを捕らえることができなくなって、正確
な位相比較が行なえなくなるというものである。これ
は、位相周波数比較回路の位相比較特性の劣化、クロッ
ク周波数の制限の原因となり、かかる位相周波数比較回
路を用いたPLL回路の動作周波数を制限する原因とな
る。
【0008】しかも、低消費電力化を図るため電源電圧
を下げた回路を設計し動作させると、位相周波数比較回
路を構成する論理ゲート回路の遅延時間が増大し、リセ
ット信号の発生タイミングの遅延およびリセットパルス
幅の増加とそれに伴う動作周波数の低下が著しくなる。
【0009】この発明の目的は、位相周波数比較回路に
おけるリセット信号の発生タイミング遅延およびリセッ
トパルス幅を実効的に削減し、PLL回路もしくはそれ
を用いたクロック発生回路の動作周波数を向上させると
ともに動作可能な電源電圧範囲を拡大させることにあ
る。
【0010】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0012】すなわち、PLL回路を構成する位相周波
数比較回路を、入力クロックおよび帰還クロックでそれ
ぞれラッチ動作する一対のフリップフロップと、入力ク
ロックおよび帰還クロックの立上がりもしくは立下がり
を検出してパルスを形成する一対のパルス発生回路と、
これらのパルス発生回路で形成されたパルスと上記一対
のフリッププロップの各出力とを合成する一対の信号合
成回路とで構成し、上記信号合成回路の出力によってフ
リップフロップをリセットさせるようにしたものであ
る。
【0013】上記した手段によれば、入力クロックおよ
び帰還クロックでラッチ動作するフリップフロップのリ
セットを、フリップフロップの出力の論理積をとった信
号をフィードバックさせて行なう代わりに、入力クロッ
クおよび帰還クロックから直接形成するつまりフィード
フォワード方式でリセットをかけるため、リセット信号
の発生タイミングおよびリセットパルス幅がフリップフ
ロップの遅延時間に依存しなくなり、PLL回路もしく
はそれを用いたクロック発生回路の動作周波数を向上さ
せるとともに動作可能な電源電圧範囲を拡大させること
ができる。
【0014】また、上記した手段によれば、上記パルス
発生回路でのパルスに上記フリップフロップの出力が加
算されたリセット信号が得られるため、上記パルス発生
回路を、入力クロックまたは帰還クロックを遅延する遅
延回路と、入力クロックまたは帰還クロックとその遅延
信号との論理積をとる論理ゲート回路とで構成した場合
に、遅延回路の遅延時間を大きくしなくても必要なパル
ス幅を有するリセット信号を形成することができ、その
結果上記パルス発生回路の規模を小さくすることができ
る。また、上記信号合成回路の出力をフリップフロップ
のリセット信号とするため、入力クロックの位相が進ん
でいるときはダウン信号が、また帰還クロックの位相が
進んでいるときはアップ信号が形成されないようにする
ことができ、これによって次段のチャージポンプにおけ
る貫通電流を防止することもできる。
【0015】さらに、望ましくは上記フリップフロップ
の前段に入力クロックおよび帰還クロックを遅延する遅
延回路を設けて、入力クロックおよび帰還クロックを遅
延した信号を各フリップフロップに入力させるようにす
る。
【0016】これにより、入力クロックおよび帰還クロ
ックでラッチ動作する上記フリップフロップの見かけ上
の遅延時間を小さくし、回路の応答性すなわち出力信号
(アップ信号もしくはダウン信号)の立上がりを早くす
ることができ、位相比較特性を向上させ、PLL回路も
しくはそれを用いたクロック発生回路の動作周波数を向
上させることができる。
【0017】さらに、望ましくは、上記フリップフロッ
プの前段に設けられる遅延回路もしくはその一部の回路
と、上記パルス発生回路の前段に設けられる遅延回路と
が共用されるように構成する。これにより、さらに回路
規模を小さくすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。
【0019】図1には、本発明を適用したPLL回路を
構成する位相周波数比較回路(PFD)の一実施例が示
されている。
【0020】図1に示されているように、この実施例の
位相周波数比較回路は、入力クロックCKinを遅延する
インバータ等からなる第1の遅延回路11および第2の
遅延回路12と、帰還クロックCKfを遅延するインバ
ータ等からなる第3の遅延回路13および第4の遅延回
路14と、入力クロックCKinおよびそれを第2の遅延
回路12で遅延した信号との論理積をとることでワンシ
ョットパルスを形成するANDゲート回路等からなる第
1のパルス発生回路15と、帰還クロックCKfおよび
それを第4の遅延回路14で遅延した信号との論理積を
とることでワンショットパルスを形成するANDゲート
回路等からなる第2のパルス発生回路16とを備えてい
る。なお、上記パルス発生回路15,16は、遅延回路
12,14を含んだものをワンショットパルス発生回路
とみることもできる。
【0021】図1の実施例では、上記入力クロックCK
inを第1の遅延回路11で遅延した信号が、D型フリッ
プフロップ17のクロック端子に入力され、上記帰還ク
ロックCKfを第3の遅延回路13で遅延した信号が、
D型フリップフロップ18のクロック端子に入力されて
いる。フリップフロップ17,18は、そのデータ端子
に常時ハイレベルの電圧が印加されており(図9のFF
1,FF2参照)、これによってクロックCKin,CK
fの立上がり(立下がりでも可)に同期して出力がハイ
レベルに変化するようにラッチ動作する。
【0022】また、上記フリップフロップ17の出力お
よび上記パルス発生回路15で発生されたワンショット
パルスSP1は、それらの信号の論理和をとるORゲー
ト等からなる信号合成回路19に供給され、その出力が
リセット信号RSDとしてダウン側のフリップフロップ
18に供給され、上記フリップフロップ18の出力およ
び上記パルス発生回路16で発生されたワンショットパ
ルスSP2は、それらの信号の論理和をとるORゲート
等からなる信号合成回路20に供給され、その出力がリ
セット信号RSUとしてアップ側のフリップフロップ1
7に供給されるように構成されている。
【0023】この実施例においては、特に制限されない
が、上記遅延回路11,13の遅延時間をTpd1、遅延
回路12,14の遅延時間をTpd2、フリップフロップ
17,18の遅延時間をTpdfとすると、Tpd1<Tpd2
<Tpdfとなるように設定されている。図2には、上記
実施例の位相周波数比較回路の動作タイミングチャート
が示されている。以下、このタイミングチャートを用い
て本実施例の位相周波数比較回路の動作を説明する。
【0024】なお、図2においては、理解を容易にする
ため、上記遅延回路11は偶数個のインバータからなり
入力クロックCKinは同相の遅延信号としてフリップフ
ロップ17に供給される一方、遅延回路12は奇数個の
インバータからなり入力クロックCKinが反転された逆
相の遅延信号としてパルス発生回路15に供給される場
合を示す。帰還クロック側も同様である。また、一例と
して、入力クロックCKinの位相が帰還クロックCKf
の位相より進んでいる場合を示す。つまりアップ信号U
P側にパルスが現れる。これによって、次段のチャージ
ポンプの容量が充電され、制御電圧が上昇して、発振回
路の周波数が高くなり、位相が進むことになる。
【0025】入力クロックCKinの位相が帰還クロック
CKfの位相より進んでいる場合、入力クロックCKin
の立上がりt1によってワンショットパルスSP1が立
ち上がる(t2)。このときの時間遅れはパルス発生
回路15における遅延(インバータ2段程度)である。
その後、遅延回路12で遅延された信号CKin'の立下
がりt3によってワンショットパルスSP1が立ち下が
る(t6)。このときの時間遅れもパルス発生回路1
5における遅延である。
【0026】上記ワンショットパルスSP1のパルス幅
は遅延回路12の遅延時間Tpd2に等しい。そして、上
記ワンショットパルスSP1のパルスが消える前に、フ
リップフロップ17から出力されるアップ信号UPが立
ち上がる(t5)。入力クロックCKinの立上がりから
アップ信号UPの立上がりまでの時間遅れは、遅延回
路11の遅延時間Tpd1とフリップフロップ17での遅
延時間の和に等しい。このときアップ信号UPの立上が
りt5がワンショットパルスSP1の立下がりt6より
も前に来るように、遅延回路11の遅延時間Tpd1が設
定されている。
【0027】さらに、上記ワンショットパルスSP1の
立上がりt2によってリセット信号RSDが立ち上がる
(t4)。このときの時間遅れは信号合成回路19に
おける遅延(インバータ2段程度)である。このリセッ
ト信号RSDは帰還クロック側のフリップフロップ18
に供給され、これをリセット状態にするため、位相が遅
れている帰還クロックCKfの立上がりによってダウン
信号DOWNが形成されるのが防止される。
【0028】一方、帰還クロックCKfの立上がりt7
によってワンショットパルスSP2が立ち上がる(t
8)。このときの時間遅れはパルス発生回路16にお
ける遅延である。その後、遅延回路14で遅延された信
号CKf'の立下がりt9によってワンショットパルス
SP2が立ち下がる(t10)。このときの時間遅れも
パルス発生回路16における遅延である。
【0029】上記ワンショットパルスSP2のパルス幅
は遅延回路14の遅延時間Tpd2に等しい。そして、上
記ワンショットパルスSP2の立上がりt8によってリ
セット信号RSUが立ち上がる(t9)。このときの時
間遅れは信号合成回路20における遅延である。この
リセット信号RSUは入力クロック側のフリップフロッ
プ17に供給され、これをリセット状態にするため、ア
ップ信号UPが立ち下がる(t11)。このときの時間
遅れはフリップフロップ17での遅延時間である。続
いて、リセット信号RSDも立ち下がる(t12)。こ
のときの時間遅れは信号合成回路19での遅延時間で
ある。
【0030】以上、一例として、入力クロックCKinの
位相が帰還クロックCKfの位相より進んでいる場合を
示したが、入力クロックCKinの位相が帰還クロックC
Kfの位相より遅れている場合は、ワンショットパルス
SP1,SP2およびリセット信号RSD,RSUのタ
イミングが図2とは逆になり、アップ信号UP側ではな
くダウン信号DOWN側にパルスが現れる。
【0031】上記実施例においては、入力クロックCK
inおよび帰還クロックCKfでラッチ動作するフリップ
フロップ17,18のリセットを、従来のようにフリッ
プフロップの出力の論理積をとった信号をフィードバッ
クさせて行なう代わりに、入力クロックCKinおよび帰
還クロックCKfから直接リセット信号RSD,RSU
を形成するとともに、リセット信号のパルス幅を遅延回
路12,14の遅延時間Tpd2で決定するようにしてい
るため、リセット信号の発生タイミングおよびリセット
パルス幅が位相周波数比較回路を構成するフリップフロ
ップの遅延時間に依存しなくなる。これによって、入力
クロックの周波数が高くなっても、入力クロックの次の
立上がりエッジが来る前に、リセットパルスを消滅させ
て入力クロックの次の立上がりエッジを確実に検出する
ことができる。その結果、PLL回路もしくはそれを用
いたクロック発生回路の動作周波数を向上させるととも
に動作可能な電源電圧範囲を拡大させることができる。
【0032】また、上記実施例では、遅延回路11,1
3を設けて、入力クロックCKinおよび帰還クロックC
Kfを遅延したタイミングでフリップフロップ17,1
8をラッチ動作させるようにしているため、ワンショッ
トパルスの発生タイミングを実質的な入力クロックより
も早くすることができる。そのため、フリップフロップ
17,18の見かけ上の遅延時間が小さくなり、回路の
応答性すなわちアップ信号UPもしくはダウン信号DO
WNの立上がりを早くすることができ、これによって動
作周波数を向上させることができる。
【0033】また、上記実施例では、上記パルス発生回
路15,16で発生されたワンショットパルスと上記フ
リップフロップ17,18の出力とを合成する信号合成
回路19,20を設けて、その出力を反対側のフリップ
フロップのリセット信号としているので、上記ワンショ
ットパルスに上記フリップフロップの出力が加算された
リセット信号が得られるため、上記遅延回路12,14
の遅延時間を大きくしなくても必要なパルス幅を有する
リセット信号を形成することができ、その結果回路の規
模を小さくすることができる。
【0034】また、上記信号合成回路19,20の出力
を反対側のフリップフロップのリセット信号とすること
で、入力クロックの位相が進んでいるときはダウン信号
が、また帰還クロックの位相が進んでいるときはアップ
信号が形成されないようにすることができ、これによっ
て次段のチャージポンプが、図11のように容量Cとチ
ャージアップ用のスイッチSW1とチャージダウン用の
スイッチSW2とで構成されている場合に、アップ信号
UPとダウン信号DOWNによってスイッチSW1,S
W2が同時にオンすることによって流れる貫通電流を防
止することもできる。
【0035】図3には、位相周波数比較回路PFDの第
2の実施例が示されている。この実施例の位相周波数比
較回路は、図1の実施例における遅延回路11と12、
13と14をそれぞれ共用するようにしたものである。
図1の実施例に比べてタイミングの微妙な調整は難しい
が、回路面積を減らすことができるという利点がある。
図4は、図3のより具体的な実施例を示す。この実施例
では上記遅延回路がインバータ列で構成されており、遅
延回路11と12、13と14とでそれぞれインバータ
INV1,INV2を共用するようにしている。また、
この実施例では、パルス発生回路15,16は、インバ
ータINV3とANDゲート回路G1とにより構成さ
れ、また信号合成回路19,20としてORゲート回路
を使用した場合の構成を示す。
【0036】図5は、図4の実施例の位相周波数比較回
路におけるパルス発生回路15,16および信号合成回
路19,20のより具体的な回路構成例としてCMOS
論理ゲートを用いたものを示す。図において、MOSF
ETを表す記号のゲート部分に丸印のついているものは
Pチャネル形MOSFETであり、丸印のついていない
ものはNチャネル形MOSFETである。また、図5の
実施例においては、インバータINV3を遅延回路1
2,14とみることも可能である。
【0037】図6は、さらにフリップフロップ17,1
8の具体例として、CMOS論理回路で構成した例を示
す。図5および図6の実施例回路は、CMOS回路で構
成されているため、貫通電流が防止され低消費電力化を
図ることができるとともに、高速化、回路の小規模化を
実現することができる。図5および図6の実施例におい
ては、遅延回路を構成するインバータINV1,INV
2もPチャネル形MOSFETとNチャネル形MOSF
ETとが直列形態に接続されたいわゆるCMOSインバ
ータで構成されるのが望ましいことはいうまでもない。
【0038】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明はそれに限定さ
れるものでなく、例えば実施例では、パルス発生回路で
発生されたパルスと入力クロックでラッチ動作するフリ
ップフロップの出力との論理和をとる信号合成回路の出
力をフリップフロップのリセット信号としているが、そ
れらのリセット信号(RSD,RSU)の論理積をとる
ANDゲートを設けて、その出力信号を2つのフリップ
フロップ17と18の共通のリセット信号とするように
構成することも可能である。
【0039】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるPLL
回路からなるクロック発生回路を内蔵した半導体集積回
路に適用した場合について説明したが、本発明は位相比
較回路を内蔵する半導体集積回路に利用することができ
る。
【0040】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0041】すなわち、位相周波数比較回路におけるリ
セット信号の発生タイミング遅延およびリセットパルス
幅を実効的に削減し、PLL回路もしくはそれを用いた
クロック発生回路の動作周波数を向上させるとともに動
作可能な電源電圧範囲を拡大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相周波数比較回路の第1の実施
例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例の位相周波数比較回路の動作タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図3】位相周波数比較回路の第2の実施例を示すブロ
ック図である。
【図4】位相周波数比較回路の第3の実施例を示すブロ
ック図である。
【図5】第3の実施例のより具体的な例を示す回路構成
図である。
【図6】第3の実施例のさらに具体的な例を示す回路構
成図である。
【図7】本発明に係る位相周波数比較回路を適用したP
LL回路の基本構成を示すブロック図である。
【図8】従来の位相周波数比較器の動作タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図9】従来の位相周波数比較器の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図10】従来の位相周波数比較器における欠点を説明
するタイミングチャートである。
【図11】PLL回路を構成するチャージポンプの構成
例を示す回路図である。
【符号の説明】
PFD 位相周波数比較回路 CP チャージポンプ LPF ローパスフィルタ VCO 電圧制御発振回路 11,12,13,14 遅延回路 15,16 パルス発生回路 17,18 フリップフロップ 19,20 信号合成回路 CKin 入力クロック CKf 帰還クロック RSD,RSU リセット信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日笠 和彦 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入力クロックおよび第2の入力ク
    ロックの立上がりもしくは立下がりを検出してそれぞれ
    パルスを形成する第1および第2のパルス発生回路と、
    上記第1の入力クロックおよび第2の入力クロックでそ
    れぞれラッチ動作して位相の進みに対応した信号および
    位相の遅れに対応した信号を出力する第1および第2の
    フリップフロップと、上記第1パルス発生回路で形成さ
    れたパルスと上記第1フリッププロップの出力とを合成
    する第1の信号合成回路と、上記第1パルス発生回路で
    形成されたパルスと上記第1フリッププロップの出力と
    を合成する第2の信号合成回路とを備え、上記第1信号
    合成回路の出力信号が上記第2フリップフロップのラッ
    チ動作を禁止するリセットとして供給され、上記第2信
    号合成回路の出力信号が上記第1フリップフロップのラ
    ッチ動作を禁止するリセット信号として供給されるよう
    に構成されていることを特徴とする位相周波数比較回
    路。
  2. 【請求項2】 上記第1および第2フリップフロップの
    前段にそれぞれ各入力クロックを遅延する遅延回路を備
    え、各入力クロックを遅延した信号が対応するフリップ
    フロップに入力されるように構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の位相周波数比較回路。
  3. 【請求項3】 上記第1および第2パルス発生回路は、
    それぞれ上記入力クロックを遅延する遅延回路と、該遅
    延回路で遅延されたクロックと遅延される前のクロック
    との論理積をとって上記パルスを形成する論理ゲート回
    路とにより構成されてなることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の位相周波数比較回路。
  4. 【請求項4】 上記第1および第2信号合成回路は、そ
    れぞれ上記第1および第2パルス発生回路で形成された
    パルスと上記第1および第2フリップフロップの出力と
    のそれぞれ論理和をとる論理和ゲート回路であることを
    特徴とする請求項1、2または3に記載の位相周波数比
    較回路。
  5. 【請求項5】 上記第1および第2フリップフロップの
    前段に設けられる遅延回路もしくはその一部の回路と、
    上記第1および第2パルス発生回路の前段に設けられる
    遅延回路とが共用されるように構成されていることを特
    徴とする請求項1、2、3または4に記載の位相周波数
    比較回路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載の位相周波数比較回
    路とローパスフィルタと電圧制御発振回路とを備え、 上記電圧制御発振回路から出力されるクロックが上記位
    相周波数比較回路に上記第2入力クロックとして帰還さ
    れるように構成されていることを特徴とするPLL回
    路。
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