JP3671362B2 - 位相周波数比較回路およびpll回路 - Google Patents

位相周波数比較回路およびpll回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路を構成する位相周波数比較回路に適用して有効な技術に関し、例えばPLL回路を用いたクロック発生回路に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、データ通信用LSIや論理LSIにおいては、受信信号からのタイミングクロックの再生やラッチ回路等の動作タイミングを与えるクロックの逓倍・分周にPLL回路が用いられている。本発明者は、このようなクロック発生用のPLL回路に関して、より高速な領域での動作および低消費電力化の実現について研究を行なって来た。
【0003】
PLL回路の基本構成は、図7に示すように、入力クロックCKinと帰還クロックCKfの位相を比較して帰還クロックCKfの位相が遅れているときはアップ信号UPを、また帰還クロックCKfの位相が進んでいるときはダウン信号DOWNを出力する位相周波数比較回路PFD、検出された位相差に応じた電圧を発生するチャージポンプCPおよびローパスフィルタLPF、制御電圧に応じた周波数で発振する電圧制御発振回路VCOである。
【0004】
本発明は、このうち位相周波数比較回路PFDに関するものである。位相周波数比較回路PFDとしては、従来より様々な回路が提案されているが、一般的には、図8に示すような動作タイミングに基づくものが多い。図9は、そのような動作を行なう位相周波数比較回路PFDの基本構成を示す。すなわち、この位相周波数比較回路PFDは、フリップフロップFF1,FF2と論理ゲートG0とからなり、入力クロック信号CKinと帰還クロック信号CKfのそれぞれの立上がり(もしくは立下がり)に同期してアップ信号UPとダウン信号DOWNのパルスを発生させ、双方のパルスの論理積をとってリセット信号RSTを形成して、フリップフロップFF1,FF2にリセットをかけるというものである。
【0005】
なお、クロック発生回路としてPLL回路を用いる技術としては、例えばIEEE Journal of Solid-State Circuits,Vol.SC-22,No.2(1987)pp255〜261"Design of PLL-Based Clock Generation Circuits"に記載されている技術がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示す位相周波数比較回路PFDは、入力クロックCKinおよび帰還クロックCKfでラッチ動作するフリップフロップFF1,FF2にリセット信号をフィードバックする方式であるため、リセット信号の発生タイミングおよびリセットパルス幅はフリップフロップの遅延時間の影響を大きく受ける。そのため、リセット信号の発生タイミングの遅延とリセットパルス幅との和がクロック周期に対して大きくなると、次の入力クロックの変化に対してリセット信号の影響が及んでしまい、誤った位相差検出を引き起こすという問題点がある。
【0007】
すなわち、図9に示す位相周波数比較回路の動作タイミングを示す図10において、リセット信号RSの立上がりがフリップフロップFF1,FF2の遅延時間Tpdに依存していると、入力クロック信号CKinの周波数が高くなったときに位相差が大きいとリセット信号RSが立下がる前に次の入力クロック信号CKinの立上がりエッジaが来てしまい、フリップフロップFF1がそのエッジを捕らえることができなくなって、正確な位相比較が行なえなくなるというものである。これは、位相周波数比較回路の位相比較特性の劣化、クロック周波数の制限の原因となり、かかる位相周波数比較回路を用いたPLL回路の動作周波数を制限する原因となる。
【0008】
しかも、低消費電力化を図るため電源電圧を下げた回路を設計し動作させると、位相周波数比較回路を構成する論理ゲート回路の遅延時間が増大し、リセット信号の発生タイミングの遅延およびリセットパルス幅の増加とそれに伴う動作周波数の低下が著しくなる。
【0009】
この発明の目的は、位相周波数比較回路におけるリセット信号の発生タイミング遅延およびリセットパルス幅を実効的に削減し、PLL回路もしくはそれを用いたクロック発生回路の動作周波数を向上させるとともに動作可能な電源電圧範囲を拡大させることにある。
【0010】
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
【0012】
すなわち、PLL回路を構成する位相周波数比較回路を、入力クロックおよび帰還クロックでそれぞれラッチ動作する一対のフリップフロップと、入力クロックおよび帰還クロックの立上がりもしくは立下がりを検出してパルスを形成する一対のパルス発生回路と、これらのパルス発生回路で形成されたパルスと上記一対のフリッププロップの各出力とを合成する一対の信号合成回路とで構成し、上記信号合成回路の出力によってフリップフロップをリセットさせるようにしたものである。
【0013】
上記した手段によれば、入力クロックおよび帰還クロックでラッチ動作するフリップフロップのリセットを、フリップフロップの出力の論理積をとった信号をフィードバックさせて行なう代わりに、入力クロックおよび帰還クロックから直接形成するつまりフィードフォワード方式でリセットをかけるため、リセット信号の発生タイミングおよびリセットパルス幅がフリップフロップの遅延時間に依存しなくなり、PLL回路もしくはそれを用いたクロック発生回路の動作周波数を向上させるとともに動作可能な電源電圧範囲を拡大させることができる。
【0014】
また、上記した手段によれば、上記パルス発生回路でのパルスに上記フリップフロップの出力が加算されたリセット信号が得られるため、上記パルス発生回路を、入力クロックまたは帰還クロックを遅延する遅延回路と、入力クロックまたは帰還クロックとその遅延信号との論理積をとる論理ゲート回路とで構成した場合に、遅延回路の遅延時間を大きくしなくても必要なパルス幅を有するリセット信号を形成することができ、その結果上記パルス発生回路の規模を小さくすることができる。また、上記信号合成回路の出力をフリップフロップのリセット信号とするため、入力クロックの位相が進んでいるときはダウン信号が、また帰還クロックの位相が進んでいるときはアップ信号が形成されないようにすることができ、これによって次段のチャージポンプにおける貫通電流を防止することもできる。
【0015】
さらに、望ましくは上記フリップフロップの前段に入力クロックおよび帰還クロックを遅延する遅延回路を設けて、入力クロックおよび帰還クロックを遅延した信号を各フリップフロップに入力させるようにする。
【0016】
これにより、入力クロックおよび帰還クロックでラッチ動作する上記フリップフロップの見かけ上の遅延時間を小さくし、回路の応答性すなわち出力信号(アップ信号もしくはダウン信号)の立上がりを早くすることができ、位相比較特性を向上させ、PLL回路もしくはそれを用いたクロック発生回路の動作周波数を向上させることができる。
【0017】
さらに、望ましくは、上記フリップフロップの前段に設けられる遅延回路もしくはその一部の回路と、上記パルス発生回路の前段に設けられる遅延回路とが共用されるように構成する。これにより、さらに回路規模を小さくすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0019】
図1には、本発明を適用したPLL回路を構成する位相周波数比較回路(PFD)の一実施例が示されている。
【0020】
図1に示されているように、この実施例の位相周波数比較回路は、入力クロックCKinを遅延するインバータ等からなる第1の遅延回路11および第2の遅延回路12と、帰還クロックCKfを遅延するインバータ等からなる第3の遅延回路13および第4の遅延回路14と、入力クロックCKinおよびそれを第2の遅延回路12で遅延した信号との論理積をとることでワンショットパルスを形成するANDゲート回路等からなる第1のパルス発生回路15と、帰還クロックCKfおよびそれを第4の遅延回路14で遅延した信号との論理積をとることでワンショットパルスを形成するANDゲート回路等からなる第2のパルス発生回路16とを備えている。なお、上記パルス発生回路15,16は、遅延回路12,14を含んだものをワンショットパルス発生回路とみることもできる。
【0021】
図1の実施例では、上記入力クロックCKinを第1の遅延回路11で遅延した信号が、D型フリップフロップ17のクロック端子に入力され、上記帰還クロックCKfを第3の遅延回路13で遅延した信号が、D型フリップフロップ18のクロック端子に入力されている。フリップフロップ17,18は、そのデータ端子に常時ハイレベルの電圧が印加されており(図9のFF1,FF2参照)、これによってクロックCKin,CKfの立上がり(立下がりでも可)に同期して出力がハイレベルに変化するようにラッチ動作する。
【0022】
また、上記フリップフロップ17の出力および上記パルス発生回路15で発生されたワンショットパルスSP1は、それらの信号の論理和をとるORゲート等からなる信号合成回路19に供給され、その出力がリセット信号RSDとしてダウン側のフリップフロップ18に供給され、上記フリップフロップ18の出力および上記パルス発生回路16で発生されたワンショットパルスSP2は、それらの信号の論理和をとるORゲート等からなる信号合成回路20に供給され、その出力がリセット信号RSUとしてアップ側のフリップフロップ17に供給されるように構成されている。
【0023】
この実施例においては、特に制限されないが、上記遅延回路11,13の遅延時間をTpd1、遅延回路12,14の遅延時間をTpd2、フリップフロップ17,18の遅延時間をTpdfとすると、Tpd1<Tpd2<Tpdfとなるように設定されている。図2には、上記実施例の位相周波数比較回路の動作タイミングチャートが示されている。以下、このタイミングチャートを用いて本実施例の位相周波数比較回路の動作を説明する。
【0024】
なお、図2においては、理解を容易にするため、上記遅延回路11は偶数個のインバータからなり入力クロックCKinは同相の遅延信号としてフリップフロップ17に供給される一方、遅延回路12は奇数個のインバータからなり入力クロックCKinが反転された逆相の遅延信号としてパルス発生回路15に供給される場合を示す。帰還クロック側も同様である。また、一例として、入力クロックCKinの位相が帰還クロックCKfの位相より進んでいる場合を示す。つまりアップ信号UP側にパルスが現れる。これによって、次段のチャージポンプの容量が充電され、制御電圧が上昇して、発振回路の周波数が高くなり、位相が進むことになる。
【0025】
入力クロックCKinの位相が帰還クロックCKfの位相より進んでいる場合、入力クロックCKinの立上がりt1によってワンショットパルスSP1が立ち上がる(t2)。このときの時間遅れ▲1▼はパルス発生回路15における遅延(インバータ2段程度)である。その後、遅延回路12で遅延された信号CKin'の立下がりt3によってワンショットパルスSP1が立ち下がる(t6)。このときの時間遅れ▲2▼もパルス発生回路15における遅延である。
【0026】
上記ワンショットパルスSP1のパルス幅は遅延回路12の遅延時間Tpd2に等しい。そして、上記ワンショットパルスSP1のパルスが消える前に、フリップフロップ17から出力されるアップ信号UPが立ち上がる(t5)。入力クロックCKinの立上がりからアップ信号UPの立上がりまでの時間遅れ▲3▼は、遅延回路11の遅延時間Tpd1とフリップフロップ17での遅延時間の和に等しい。このときアップ信号UPの立上がりt5がワンショットパルスSP1の立下がりt6よりも前に来るように、遅延回路11の遅延時間Tpd1が設定されている。
【0027】
さらに、上記ワンショットパルスSP1の立上がりt2によってリセット信号RSDが立ち上がる(t4)。このときの時間遅れ▲4▼は信号合成回路19における遅延(インバータ2段程度)である。このリセット信号RSDは帰還クロック側のフリップフロップ18に供給され、これをリセット状態にするため、位相が遅れている帰還クロックCKfの立上がりによってダウン信号DOWNが形成されるのが防止される。
【0028】
一方、帰還クロックCKfの立上がりt7によってワンショットパルスSP2が立ち上がる(t8)。このときの時間遅れ▲5▼はパルス発生回路16における遅延である。その後、遅延回路14で遅延された信号CKf'の立下がりt9によってワンショットパルスSP2が立ち下がる(t10)。このときの時間遅れもパルス発生回路16における遅延である。
【0029】
上記ワンショットパルスSP2のパルス幅は遅延回路14の遅延時間Tpd2に等しい。そして、上記ワンショットパルスSP2の立上がりt8によってリセット信号RSUが立ち上がる(t9)。このときの時間遅れ▲6▼は信号合成回路20における遅延である。このリセット信号RSUは入力クロック側のフリップフロップ17に供給され、これをリセット状態にするため、アップ信号UPが立ち下がる(t11)。このときの時間遅れ▲7▼はフリップフロップ17での遅延時間である。続いて、リセット信号RSDも立ち下がる(t12)。このときの時間遅れ▲8▼は信号合成回路19での遅延時間である。
【0030】
以上、一例として、入力クロックCKinの位相が帰還クロックCKfの位相より進んでいる場合を示したが、入力クロックCKinの位相が帰還クロックCKfの位相より遅れている場合は、ワンショットパルスSP1,SP2およびリセット信号RSD,RSUのタイミングが図2とは逆になり、アップ信号UP側ではなくダウン信号DOWN側にパルスが現れる。
【0031】
上記実施例においては、入力クロックCKinおよび帰還クロックCKfでラッチ動作するフリップフロップ17,18のリセットを、従来のようにフリップフロップの出力の論理積をとった信号をフィードバックさせて行なう代わりに、入力クロックCKinおよび帰還クロックCKfから直接リセット信号RSD,RSUを形成するとともに、リセット信号のパルス幅を遅延回路12,14の遅延時間Tpd2で決定するようにしているため、リセット信号の発生タイミングおよびリセットパルス幅が位相周波数比較回路を構成するフリップフロップの遅延時間に依存しなくなる。これによって、入力クロックの周波数が高くなっても、入力クロックの次の立上がりエッジが来る前に、リセットパルスを消滅させて入力クロックの次の立上がりエッジを確実に検出することができる。その結果、PLL回路もしくはそれを用いたクロック発生回路の動作周波数を向上させるとともに動作可能な電源電圧範囲を拡大させることができる。
【0032】
また、上記実施例では、遅延回路11,13を設けて、入力クロックCKinおよび帰還クロックCKfを遅延したタイミングでフリップフロップ17,18をラッチ動作させるようにしているため、ワンショットパルスの発生タイミングを実質的な入力クロックよりも早くすることができる。そのため、フリップフロップ17,18の見かけ上の遅延時間が小さくなり、回路の応答性すなわちアップ信号UPもしくはダウン信号DOWNの立上がりを早くすることができ、これによって動作周波数を向上させることができる。
【0033】
また、上記実施例では、上記パルス発生回路15,16で発生されたワンショットパルスと上記フリップフロップ17,18の出力とを合成する信号合成回路19,20を設けて、その出力を反対側のフリップフロップのリセット信号としているので、上記ワンショットパルスに上記フリップフロップの出力が加算されたリセット信号が得られるため、上記遅延回路12,14の遅延時間を大きくしなくても必要なパルス幅を有するリセット信号を形成することができ、その結果回路の規模を小さくすることができる。
【0034】
また、上記信号合成回路19,20の出力を反対側のフリップフロップのリセット信号とすることで、入力クロックの位相が進んでいるときはダウン信号が、また帰還クロックの位相が進んでいるときはアップ信号が形成されないようにすることができ、これによって次段のチャージポンプが、図11のように容量Cとチャージアップ用のスイッチSW1とチャージダウン用のスイッチSW2とで構成されている場合に、アップ信号UPとダウン信号DOWNによってスイッチSW1,SW2が同時にオンすることによって流れる貫通電流を防止することもできる。
【0035】
図3には、位相周波数比較回路PFDの第2の実施例が示されている。この実施例の位相周波数比較回路は、図1の実施例における遅延回路11と12、13と14をそれぞれ共用するようにしたものである。図1の実施例に比べてタイミングの微妙な調整は難しいが、回路面積を減らすことができるという利点がある。図4は、図3のより具体的な実施例を示す。この実施例では上記遅延回路がインバータ列で構成されており、遅延回路11と12、13と14とでそれぞれインバータINV1,INV2を共用するようにしている。また、この実施例では、パルス発生回路15,16は、インバータINV3とANDゲート回路G1とにより構成され、また信号合成回路19,20としてORゲート回路を使用した場合の構成を示す。
【0036】
図5は、図4の実施例の位相周波数比較回路におけるパルス発生回路15,16および信号合成回路19,20のより具体的な回路構成例としてCMOS論理ゲートを用いたものを示す。図において、MOSFETを表す記号のゲート部分に丸印のついているものはPチャネル形MOSFETであり、丸印のついていないものはNチャネル形MOSFETである。また、図5の実施例においては、インバータINV3を遅延回路12,14とみることも可能である。
【0037】
図6は、さらにフリップフロップ17,18の具体例として、CMOS論理回路で構成した例を示す。図5および図6の実施例回路は、CMOS回路で構成されているため、貫通電流が防止され低消費電力化を図ることができるとともに、高速化、回路の小規模化を実現することができる。図5および図6の実施例においては、遅延回路を構成するインバータINV1,INV2もPチャネル形MOSFETとNチャネル形MOSFETとが直列形態に接続されたいわゆるCMOSインバータで構成されるのが望ましいことはいうまでもない。
【0038】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、例えば実施例では、パルス発生回路で発生されたパルスと入力クロックでラッチ動作するフリップフロップの出力との論理和をとる信号合成回路の出力をフリップフロップのリセット信号としているが、それらのリセット信号(RSD,RSU)の論理積をとるANDゲートを設けて、その出力信号を2つのフリップフロップ17と18の共通のリセット信号とするように構成することも可能である。
【0039】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるPLL回路からなるクロック発生回路を内蔵した半導体集積回路に適用した場合について説明したが、本発明は位相比較回路を内蔵する半導体集積回路に利用することができる。
【0040】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
【0041】
すなわち、位相周波数比較回路におけるリセット信号の発生タイミング遅延およびリセットパルス幅を実効的に削減し、PLL回路もしくはそれを用いたクロック発生回路の動作周波数を向上させるとともに動作可能な電源電圧範囲を拡大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相周波数比較回路の第1の実施例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例の位相周波数比較回路の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図3】位相周波数比較回路の第2の実施例を示すブロック図である。
【図4】位相周波数比較回路の第3の実施例を示すブロック図である。
【図5】第3の実施例のより具体的な例を示す回路構成図である。
【図6】第3の実施例のさらに具体的な例を示す回路構成図である。
【図7】本発明に係る位相周波数比較回路を適用したPLL回路の基本構成を示すブロック図である。
【図8】従来の位相周波数比較器の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】従来の位相周波数比較器の構成例を示すブロック図である。
【図10】従来の位相周波数比較器における欠点を説明するタイミングチャートである。
【図11】PLL回路を構成するチャージポンプの構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
PFD 位相周波数比較回路
CP チャージポンプ
LPF ローパスフィルタ
VCO 電圧制御発振回路
11,12,13,14 遅延回路
15,16 パルス発生回路
17,18 フリップフロップ
19,20 信号合成回路
CKin 入力クロック
CKf 帰還クロック
RSD,RSU リセット信号

Claims (5)

  1. 第1の入力クロックおよび第2の入力クロックの立上がりもしくは立下がりを検出してそれぞれパルスを形成する第1および第2のパルス発生回路と、上記第1の入力クロックおよび第2の入力クロックでそれぞれラッチ動作して位相の進みに対応した信号および位相の遅れに対応した信号を出力する第1および第2のフリップフロップと、上記第1パルス発生回路で形成されたパルスと上記第1フリッププロップの出力とを合成する第1の信号合成回路と、上記第2パルス発生回路で形成されたパルスと上記第2フリッププロップの出力とを合成する第2の信号合成回路とを備え、上記第1信号合成回路の出力信号が上記第2フリップフロップのラッチ動作を禁止するリセットとして供給され、上記第2信号合成回路の出力信号が上記第1フリップフロップのラッチ動作を禁止するリセット信号として供給されるように構成されていることを特徴とする位相周波数比較回路。
  2. 上記第1および第2フリップフロップの前段にそれぞれ各入力クロックを遅延する遅延回路を備え、各入力クロックを遅延した信号が対応するフリップフロップに入力されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の位相周波数比較回路。
  3. 上記第1および第2パルス発生回路は、それぞれ上記入力クロックを遅延する遅延回路と、該遅延回路で遅延されたクロックと遅延される前のクロックとの論理積をとって上記パルスを形成する論理ゲート回路とにより構成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の位相周波数比較回路。
  4. 上記第1および第2信号合成回路は、それぞれ上記第1および第2パルス発生回路で形成されたパルスと上記第1および第2フリップフロップの出力とのそれぞれ論理和をとる論理和ゲート回路であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の位相周波数比較回路。
  5. 請求項1〜に記載の位相周波数比較回路とローパスフィルタと電圧制御発振回路とを備え、
    上記電圧制御発振回路から出力されるクロックが上記位相周波数比較回路に上記第2入力クロックとして帰還されるように構成されていることを特徴とするPLL回路。
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