JPH11175123A - 数値制御データ作成装置と加工具の選択方法、並びに記憶媒体 - Google Patents

数値制御データ作成装置と加工具の選択方法、並びに記憶媒体

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JPH11175123A
JPH11175123A JP35020797A JP35020797A JPH11175123A JP H11175123 A JPH11175123 A JP H11175123A JP 35020797 A JP35020797 A JP 35020797A JP 35020797 A JP35020797 A JP 35020797A JP H11175123 A JPH11175123 A JP H11175123A
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JP35020797A
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English (en)
Inventor
Koji Aoyama
功嗣 青山
Hitoshi Tawara
均 田原
Atsushi Hagiyama
敦史 萩山
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物の図形データに応じた加工具を自動
的に選択して加工具選択に要する時間を節減することが
できるようにした。 【解決手段】 図形データを加工面単位に分解した後、
加工面に対応する形状と形状特性値を読み出す。次い
で、加工面形状に適合した加工具を所定の選択順位にし
たがって選択し、次いで、該加工具に属する全ての加工
具種を抽出する。次いで加工面形状と選択した加工具種
に対応する加工具のサイズ項目を選択し(S8)、選択
した加工具のサイズ項目に対応するサイズデータを抽出
し(S9)、形状特性値と前記サイズデータに基づいて
形状誤差を算出する(S10)。次に形状誤差の絶対値
が「0」より小さい加工具を使用工具から除外した後、
形状誤差の最も小さい加工具を当該加工面の使用工具に
選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は数値制御データ作成
装置と加工具の選択方法、並びに記憶媒体に関し、より
詳しくは、フライス盤等の数値制御(Numerical Contro
l ;以下「NC」という。)工作機械で使用するNCデ
ータを作成するNCデータ作成装置と被加工物を加工す
るための加工具を選択する加工具の選択方法、並びに加
工具を選択するための記憶情報が格納される記憶媒体に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】NCデータによりエン
ドミルなどの加工具を使用して被加工物の切削加工等を
行うNC工作機械においては、従来より、NCデータ作
成装置により加工具の移動軌跡を作成している。
【0003】しかしながら、従来では、被加工物を加工
するための加工具を選択する場合、主として作業者の経
験に基づき被加工物の形状に応じて加工したときの所謂
形状誤差が最小になると考えられる工具を選択してい
た。
【0004】このため、NCデータのデータ作成に関し
完全自動化には至らず、使用工具の選定にも多大な時間
を要し、また使用工具の選定を誤まったため前記被加工
物に加工が施された場合に大きな形状誤差が生じる場合
がある等の問題点があった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、被加工物の図形データに応じて最適な加
工具を選択することができるNCデータ作成装置と加工
具の選択方法、並びに記憶媒体を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のNCデータ作成装置は、被加工物を表
現する図形データに基づいて数値制御データを作成する
NCデータ作成装置において、前記図形データを加工面
単位に分解して各々加工面を抽出する加工面抽出手段
と、該加工面抽出手段により抽出された各々加工面の加
工面形状を検知する加工面形状検知手段と、該加工面形
状検知手段により検知される加工面形状に応じた加工具
を選択する加工具選択手段とを備えていることを特徴と
している。
【0007】また、請求項6記載の加工具の選択方法
は、被加工物を表現する図形データを加工面単位に分解
して各々加工面を抽出する加工面抽出ステップと、該加
工面抽出ステップにより抽出された各々加工面の加工面
形状を検知する加工面形状検知ステップと、該加工面形
状検知ステップにより検知される加工面形状に応じた加
工具を選択する加工具選択ステップとを含んでいること
を特徴としている。
【0008】また、請求項11記載の記憶媒体は、図形
データの加工面形状及び形状特性値を含む図形特性情報
と、前記加工面形状に対応した加工具を優先的に選択す
るための選択優先情報と、サイズの異なる加工具種情報
と、前記加工面形状に対応した加工具のサイズ項目を特
定するサイズ項目情報と、前記サイズ項目のサイズを特
定するサイズ情報と、前記各種情報に基づいて加工具の
選択処理を行う加工具選択処理手段が格納されているこ
とを特徴としている。
【0009】尚、本発明の他の特徴は、以下の発明の実
施の形態の説明により明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳説する。
【0011】図1は本発明に係るNCデータ作成装置の
一実施の形態を示すブロック構成図であって、該NCデ
ータ作成装置1はNCデータにより制御されるフライス
盤等のNC工作機械2及びCAD/CAM・EWS(Co
mputer Aided Design /Computer Aided Manufacturing
・Enginerring workstation )3と接続されている。
【0012】NCデータ作成装置1は、データやパラメ
ータ等の入力を行う入力部4と、固定パラメータや後述
する加工具選択プログラム等の制御プログラムが格納さ
れたROM5と、可変パラメータを一時的に記憶したり
ワークエリアとして使用されるRAM6と、後述する各
種テーブル等が格納されたハードディスクドライブ(H
DD)やフレキシブルディスクドライブ(FDD)等か
らなる記憶装置7と、データやパラメータの表示を行う
表示部8と、データやパラメータの印刷出力を行う出力
部9と、NC工作機械2との間でインターフェース(I
/F)動作を司る第1の通信I/F10と、CAD/C
AM・EWS3との間でI/F動作を司る第2の通信I
/F11と、装置全体の制御を司るCPU12とを有
し、上記各構成要素はシステムバス13を介して互いに
接続されている。
【0013】しかして、記憶装置7には、図形特性テー
ブル、選択順位マップ、加工具種テーブル、サイズ項目
マップ及びサイズデータマップが予め格納されている。
【0014】図2は図形特性テーブルのフォーマット図
であって、該図形特性テーブルには図形データに対する
加工面の形状及び形状特性値が書き込まれる。
【0015】すなわち、該図形特性テーブルにおいて
は、図形データは領域データと線要素データに区分さ
れ、領域データの図形データ欄には面高さ(基準面から
の高さ)を示す数値や加工面形状を示すために予め取極
られた特定文字(例えば文字「あ」)等が注釈として図
形データと共に記述されている。また、領域データの加
工面形状欄には、加工面形状を示す平面と断面等の加工
面形状名が書き込まれている。また、線要素データの図
形データ欄には、斜面や上凸R等の加工面形状及び斜面
の傾斜角Aを示す数値(但し、加工面形状が水平の場合
は傾斜角Aは図形データ上に付されない)やR部を示す
円弧部の半径値等の形状特性値が線分と共に書き込ま
れ、加工面形状欄には図形データ欄に記された加工面形
状名が書き込まれ、形状特性値欄には図形データ欄に記
された形状特性値が書き込まれる。尚、本実施の形態で
は、前記領域データ及び前記線要素データを総称して加
工面データともいう。
【0016】図3は選択順位マップのフォーマット図で
あって、該選択順位マップには加工面形状に対する加工
具の選択順位が書き込まれる。
【0017】すなわち、該選択順位マップにおいては、
ストレート工具14、テーパ工具15、隅凹r工具1
6、隅凸r工具17、面取り工具18等通常の加工工程
で使用される加工具の図形データがその名称と共に予め
登録される一方、加工面形状として平面、断面、斜面、
上凸R、下凸R、凹R、面取り等の加工面形状名が予め
登録されており、各種加工面形状に対して使用すべき加
工具の選択順位(優先順位)が書き込まれる。例えば、
加工面形状が平面形状や断面形状の場合は被加工物に対
しストレート工具14のみを使用して加工する必要があ
るため、ストレート工具欄に「1」が書き込まれ、他の
加工具は使用に適さないためこれらの加工具欄(テーパ
工具欄、隅凹r工具欄、隅凸r工具欄、面取り工具欄)
には選択順位は書き込まれない。また、加工面形状が斜
面形状の場合は加工具候補としてテーパ工具14とスト
レート工具15の2種類が選定され、加工具選定の優先
順位(選択順位)としてテーパ工具欄に「1」が書き込
まれ、ストレート工具欄に「2」が書き込まれる。以下
同様に、加工面形状が斜面形状、上凸R形状、下凸R形
状、凹R形状、及び面取り形状の場合についても、加工
面形状に適した加工具の選定とその優先順位(選択順
位)が書き込まれる。
【0018】図4は加工具種テーブルのフォーマット図
であって、該加工具種テーブルには上述した各加工具の
夫々に対して選択可能な加工具種が登録されている。
【0019】すなわち、加工具種テーブルにおいては、
加工具名に対応して仕様の異なる適数個の加工具が書き
込まれている。例えば、ストレート工具14については
切れ刃の形状が直線状であるため加工具種としては1種
類であるが、テーパ工具15や隅凹r工具16、隅凸r
工具17、或いは面取り工具18については各々テーパ
角a、円弧部の半径r、面取り幅cが異なる3種類の加
工具種が登録されている。すなわち、加工具種テーブル
には、テーパ工具15についてはテーパ角度の異なる3
種類の加工具種(テーパ角a1、テーパ角a2、テーパ
角a3)が登録されており、同様に隅凹r工具16、隅
凸r工具17についても円弧部の半径rが異なる3種類
の加工具種が登録され、面取り工具18についても面取
り幅cの異なる3種類の加工具種が書き込まれている。
【0020】図5はサイズ項目マップのフォーマット図
であって、該サイズ項目マップには加工面形状に対して
使用される加工具のサイズ項目が書き込まれている。
【0021】すなわち、サイズ項目マップにおいては、
前記選択順位マップと同様、加工具名及び加工面形状が
登録されており、各種加工面形状に対して使用すべき加
工具の切れ刃寸法が書き込まれている。例えば、加工面
形状が斜面形状である場合は、本実施の形態では図3に
示すように、テーパ工具15とストレート工具14とを
使用して加工されるため、該サイズ項目マップには斜面
形状のテーパ工具欄及びストレート工具欄に加工具のサ
イズ項目「a」が書き込まれる。同様に加工面形状が上
凸R形状、下凸R形状、凹R形状、面取り形状の場合に
ついても使用される加工具欄に加工具のサイズ項目が適
宜書き込まれる。
【0022】図6はサイズデータマップのフォーマット
図であって、該サイズデータマップには前記加工具種に
対する加工具のサイズデータが書き込まれている。
【0023】すなわち、サイズデータマップにおいて
は、各加工具種のサイズ項目に対して具体的なサイズデ
ータが書き込まれている。例えば、テーパ工具15には
テーパ角の異なる3種類の加工具が加工具種テーブルに
登録されているが、この場合テーパ角a1は1°、テー
パ角a2は2°、テーパ角a3は3°であることが書き
込まれている。また、各々3種類の隅凹r工具16や隅
凸r工具17についても夫々のr部の半径が書き込ま
れ、面取り工具18についても夫々の面取り幅cが書き
込まれている。
【0024】図7及び図8は本発明に係る加工具の選択
方法を示すフローチャートである。
【0025】ステップS1では記憶装置7に記憶されて
いる被加工物の図形データを読み込み、ステップS2で
は該図形データを加工面(領域及び線要素)単位に分解
して抽出する。
【0026】次に、ステップS3では図形特性テーブル
(図2)を検索し、加工面(領域及び線要素)の図形デ
ータに対応する形状と形状特性値を読み出す。次いで、
選択順位マップ(図3)を検索して加工対象となる加工
面形状に適合した加工具の種類が有るか否かを判断し、
その答が否定(No)の場合は所定のエラー処理を施し
て(ステップS15)処理を終了する一方、その答が肯
定(Yes)の場合は選択順位マップに基づいて加工面
形状に対応する最優先順位の加工具を選択する。例え
ば、加工面形状が斜面形状の場合は「1」と書き込まれ
ているテーパ工具15が選択される。
【0027】次に、ステップS6では加工具種テーブル
(図4)を検索し、選択された加工具に対応する加工具
種が登録されているか否かを判断し、その答が否定(N
o)の場合はステップS4に戻る一方、その答が肯定
(Yes)の場合はステップS7に進み、加工具種テー
ブルに基づき、選択した加工具種に対応する全ての加工
具を抽出し、図8のステップS8に進む。
【0028】ステップS8ではサイズ項目マップ(図
5)を検索し、加工面形状と選択した加工具種に対応す
る加工具のサイズ項目を選択し、続くステップS9では
加工具サイズデータマップ(図6)を検索し、抽出した
全ての加工具について選択した加工具のサイズ項目に対
応するサイズデータを抽出する。
【0029】次いで、ステップS10では各々加工面デ
ータの形状特性値と前記サイズデータに基づいて形状誤
差eを算出する。
【0030】図9は各加工具を使用した場合の加工具と
加工面形状との関係を示した図であり、このように加工
面データの形状特性値(傾斜角A、円弧部の半径R、面
取り幅C)と加工具のサイズデータ(テーパ角a、円弧
部の半径r、面取り寸法c)との相違から形状誤差eが
生じる虞がある。そこで、本実施の形態ではこれら加工
面データの形状特性値と加工具のサイズデータとから、
表1に示すように形状誤差eを算出する。
【0031】
【表1】 尚、表1中、ストレート工具14については加工形状が
水平直線状であり、形状誤差eは常に「0」となるた
め、算出する必要はない。
【0032】次いで、ステップS11では、算出した形
状誤差eが実加工時において過度の切削を招くか否かを
判断し、過度の切削を招くと判断された場合は、当該加
工具を除外する。具体的には数式(1)に示すように、
形状誤差eの絶対値が0より小さいか否かにより判断す
る。
【0033】|e|<0 …(1) すなわち、数式(1)が成立する場合は、実加工時にお
いて加工具による加工が所望の加工面形状を超えて被加
工物に対して過度の切削を行うこととなるため、数式
(1)が成立するような加工具については使用工具から
除外する。
【0034】次に、ステップS12に進み、ステップS
11で全ての加工具が除外されたか否かを判断し、その
答が肯定(Yes)のときは図7のステップS4に戻っ
て上述の処理を繰り返す一方、その答が否定(No)の
ときは除外されなかった加工具の内、形状誤差eが最小
となる加工具を選択し、続くステップS14では加工具
の選択がなされていない加工面があるか否かを判断す
る。そして、その答が肯定(Yes)のときはステップ
S2に戻る一方、その答が否定(No)のときは処理を
終了する。
【0035】このように本実施の形態においては、被加
工物の図形データに応じた加工具を自動的に選択するこ
とができるので、加工具の選択を容易且つ迅速に行うこ
とができ、切削加工等において大幅な作業効率の向上を
図ることができる。
【0036】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、複数の機器を備えたNCデータ作成シス
テムにも適用することができ、また、予め上述した動作
を司るプログラムを作成して記憶装置に保管し、必要に
応じて随時記憶装置から読み出して実行することにより
加工具の選択をより効率良く行うことができる。
【0037】
【実施例】次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
【0038】図10はCAD/CAM・EWS3により
作成された被加工物の斜視図であって、加工具による加
工がなされない非加工面20及び加工具により加工が施
される第1〜第6の加工面21〜26を有している。
【0039】図11は被加工物の図形データを示す平面
図であって、表示部8において、図形データと共に形状
を特定するための注釈が表示されている。すなわち、図
中、文字「あ」は断面形状であることを示しており、斯
かる文字「あ」が断面形状を特定する文字であること
は、NCデータ作成者やNC工作機械のオペレータ等と
の間で予め取り極められている。数値「20」、「3
0」は夫々第4の加工面24及び非加工面20の面高さ
を表示している。また、A1、上凸R2、下C3は被加
工物の形状を特定するための注釈であって、夫々第2の
加工面22の傾斜角、第1の加工面21の円弧部Rの半
径、第3の加工面23の面取り幅を示している。
【0040】本実施例では、図11の図形データを領域
データ及び線要素データに分解(すなわち、第1〜第6
の加工面21〜26に分解)し、図12に示すように、
図形特性テーブルに加工面形状及び形状特性値を書き込
む。
【0041】次いで、まず、第1の加工面21につい
て、図形特性テーブルを検索して加工面形状「上凸R」
及び形状特性値「凸R=2」を読み出す。次に選択順位
マップ(図3)を検索して上記加工面形状「上凸R」に
対応する選択順位が第1位の加工具、すなわち隅凹r工
具を選択する。次に加工具種選択テーブル(図4)を検
索し、隅凹r工具に対応する全ての加工具、すなわち隅
凹r1工具、隅凹r2工具、隅凹r3工具を抽出する。
次に、サイズ項目マップ(図5)を検索して上凸Rと隅
凹r工具とからサイズ項目「凹r」を選択し、次いで、
サイズデータマップ(図6)を検索し、上記隅凹r1工
具、隅凹r2工具、隅凹r3工具の3種類の隅凹r工具
について夫々のサイズデータ「1」、「2」、「3」を
抽出し、形状誤差eを算出する。第1の加工面21では
形状特性値が「R=2」であるから該形状特性値と上記
サイズデータとから形状誤差eは、(隅凹r1工具,隅
凹r2工具,隅凹r3工具)=(−1,0,1)とな
る。そして、隅凹r1工具の形状誤差eは「−1」であ
ることから、該隅凹r1工具を使用して加工した場合は
過度の切削がなされると判断し該隅凹r1工具を使用工
具から除外する。次いで、隅凹r2工具と隅凹r3工具
について夫々の形状誤差eを比較し、形状誤差eの小さ
い隅凹r2工具を第1の加工面21の使用工具として選
択する。
【0042】次に、第2の加工面22について、図形特
性テーブルを検索して加工面形状「斜面」及び形状特性
値「A=1」を読み出す。次に選択順位マップ(図3)
を検索して上記加工面形状「斜面」に対応する選択順位
が第1位の加工具、すなわちテーパ工具を選択する。次
に加工具種選択テーブル(図4)を検索し、テーパ工具
に対応する全ての加工具、すなわちテーパ角a1工具、
テーパ角a2工具、テーパ角a3工具を抽出する。次
に、サイズ項目マップ(図5)を検索して斜面とテーパ
工具とからサイズ項目「a」を選択し、次いで、サイズ
データマップ(図6)を検索し、上記テーパ角a1工
具、テーパ角a2工具、テーパ角a3工具の3種類のテ
ーパ工具について夫々のサイズデータ「1」、「2」、
「3」を抽出した後、形状誤差eを算出する。第2の加
工面22では形状特性値が「A=1」であるから該形状
特性値と上記サイズデータとから形状誤差eは、(テー
パ角a1工具、テーパ角a2工具、テーパ角a3工具)
=(0,−1,−2)となる。そして、テーパ角a2工
具及びテーパ角a3工具の形状誤差eは、夫々「−
1」、「−2」であることからこれらのテーパ工具を使
用して加工した場合は過度の切削がなされると判断し使
用工具から除外する。これにより形状誤差eが「0」で
あるテーパ角a1工具を第2の加工面22の使用工具と
して選択する。
【0043】次に、第3の加工面23について、図形特
性テーブルを検索して加工面形状「面取り」及び形状特
性値「C=3」を読み出す。次に選択順位マップ(図
3)を検索して上記加工面形状「面取り」に対応する選
択順位が第1位の加工具、すなわち面取り工具を選択す
る。次に加工具種選択テーブル(図4)を検索し、面と
り工具に対応する全ての加工具、すなわち面取り幅c1
工具、面取り幅c2工具、面取り幅c3工具を抽出す
る。次に、サイズ項目マップ(図5)を検索して斜面と
テーパ工具とからサイズ項目「c」を選択し、次いで、
サイズデータマップ(図6)を検索し、上記面取り幅c
1工具、面取り幅c2工具、面取り幅c3工具の3種類
の面取り工具について夫々のサイズデータ「1」、
「2」、「3」を抽出した後、形状誤差eを算出する。
第3の加工面23では形状特性値が「C=3」であるか
ら該形状特性値と上記サイズデータとから形状誤差e
は、(面取り幅c1工具、面取り幅c2工具、面取り幅
c3工具)=(2,1,0)となる。そして、これら3
種類の面取り工具の形状誤差eが最も小さい面取り幅c
3工具を第3の加工面23の使用工具として選択する。
【0044】次に、第4の加工面24について、図形特
性テーブルを検索して加工面形状「平面」を読み出す。
次に選択順位マップ(図3)を検索して上記加工面形状
「平面」に対応する選択順位が第1位の加工具、すなわ
ちストレート工具を選択する。この場合は形状誤差eの
算出を行う必要がなく、第4の加工面24の使用工具と
して直ちにストレート工具を選択する。
【0045】次に、第5の加工面25について、図形特
性テーブルを検索して加工面形状「斜面」及び形状特性
値「A=0」を読み出す。次に選択順位マップ(図3)
を検索して上記加工面形状「斜面」に対応する選択順位
が第1位の加工具、すなわちテーパ工具を選択する。次
に加工具種選択テーブル(図4)を検索し、テーパ工具
に対応する全ての加工具、すなわちテーパ角a1工具、
テーパ角a2工具、テーパ角a3工具を抽出する。次
に、サイズ項目マップ(図5)を検索して斜面とテーパ
工具とからサイズ項目「a」を選択し、次いで、サイズ
データマップ(図6)を検索し、上記テーパ角a1工
具、テーパ角a2工具、テーパ角a3工具の3種類のテ
ーパ工具について夫々のサイズデータ「1」、「2」、
「3」を抽出し、形状誤差eを算出する。第2の加工面
22では形状特性値が「A=1」であるから該形状特性
値と上記サイズデータとから形状誤差eは、(テーパ角
a1工具、テーパ角a2工具、テーパ角a3工具)=
(−1,−2,−3)となる。すなわち、形状誤差eは
全て負値となっていずれのテーパ工具を使用しても過度
に切削加工が行われるためこれらの使用工具を除外し、
再び選択順位マップ(図3)を検索する。そして、該選
択順位マップの検索により上記加工面形状「斜面」に対
応する選択順位が第2位の加工具、すなわちストレート
工具を選択する。この場合は、上記第4の加工面24と
同様、形状誤差eの算出を行う必要がなく、第5の加工
面25の使用工具としてストレート工具を選択する。
【0046】次に、第6の加工面26について、図形特
性テーブルを検索して加工面形状「断面」を読み出す。
次に選択順位マップ(図3)を検索して上記加工面形状
「断面」に対応する選択順位が第1位の加工具、すなわ
ちストレート工具を選択する。この場合も第4の加工面
24と同様、形状誤差eの算出を行う必要がなく、第6
の加工面26の使用工具として直ちにストレート工具を
選択する。
【0047】このようにして全ての第1〜第6の加工面
21〜26を加工する際の加工具が以下の如く選択さ
れ、加工具の選択処理を終了する。
【0048】 第1の加工面:隅凹r2工具(r=2) 第2の加工面:テーパ角a1工具(a=1) 第3の加工面:面取り幅c3工具(c=3) 第4の加工面:ストレート工具 第5の加工面:ストレート工具 第6の加工面:ストレート工具
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るNCデ
ータ作成装置と加工具の選択方法によれば、被加工物の
図形データに応じた加工具を自動的に選択することがで
きるので、加工具の選択を容易且つ迅速に行うことがで
き、切削加工等において大幅な作業効率の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るNCデータ作成装置の一実施の形
態を示すブロック構成図である。
【図2】図形特性テーブルのフォーマット図である。
【図3】選択順位マップのフォーマット図である。
【図4】加工具種テーブルのフォーマット図である。
【図5】サイズ項目マップのフォーマット図である。
【図6】サイズデータマップのフォーマット図である。
【図7】本発明に係る加工具の選択方法を示すフローチ
ャートである(1/2)。
【図8】本発明に係る加工具の選択方法を示すフローチ
ャートである(2/2)。
【図9】加工具と加工面形状との関係を示した図であ
る。
【図10】加工の対象となる被加工物の一実施例を示す
斜視図である。
【図11】被加工物の図形データを示す平面図である。
【図12】図10の被加工物データが書き込まれた図形
特性テーブルである。
【符号の説明】
7 記憶装置(加工具種登録手段、サイズデータ登録
手段) 12 CPU(加工面抽出手段、加工面形状検知手段、
加工具選択手段、形状特性検知手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を表現する図形データに基づい
    て数値制御データを作成する数値制御データ作成装置に
    おいて、 前記図形データを加工面単位に分解して各々加工面を抽
    出する加工面抽出手段と、該加工面抽出手段により抽出
    された各々加工面の加工面形状を検知する加工面形状検
    知手段と、該加工面形状検知手段により検知される加工
    面形状に応じた加工具を選択する加工具選択手段とを備
    えていることを特徴とする数値制御データ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記加工面抽出手段により抽出された各
    々加工面の形状特性を検知する形状特性検知手段を備
    え、 前記加工具選択手段は、前記加工面形状に対して加工を
    施す加工具の選択優先順位を決定する選択優先順位決定
    手段と、該選択優先順位決定手段により決定された加工
    具についてのサイズデータを抽出するサイズデータ抽出
    手段と、該サイズデータ抽出手段により抽出された前記
    サイズデータと前記形状特性検知手段の検知結果に基づ
    いて実加工時の形状誤差を算出する形状誤差算出手段と
    を有していることを特徴とする請求項1記載の数値制御
    データ作成装置。
  3. 【請求項3】 前記サイズデータ抽出手段は、前記加工
    具のサイズ項目を決定し、該サイズ項目についてのサイ
    ズデータを抽出することを特徴とする請求項2記載の数
    値制御データ作成装置。
  4. 【請求項4】 前記加工具選択手段は、前記形状誤差の
    絶対値が所定値以下となった加工具を選択対象から除外
    する除外手段を備えていることを特徴とする請求項2又
    は請求項3記載の数値制御データ作成装置。
  5. 【請求項5】 前記所定値は「0」であることを特徴と
    する請求項4記載の数値制御データ作成装置。
  6. 【請求項6】 被加工物を表現する図形データを加工面
    単位に分解して各々加工面を抽出する加工面抽出ステッ
    プと、該加工面抽出ステップにより抽出された各々加工
    面の加工面形状を検知する加工面形状検知ステップと、
    該加工面形状検知ステップにより検知される加工面形状
    に応じた加工具を選択する加工具選択ステップとを含ん
    でいることを特徴とする加工具の選択方法。
  7. 【請求項7】 前記加工面抽出ステップにより抽出され
    た各々加工面の形状特性を検知する形状特性検知ステッ
    プを有し、 前記加工具選択ステップは、前記加工面形状に対して加
    工を施す加工具の選択優先順位を決定する選択優先順位
    決定ステップと、該選択優先順位決定ステップにより決
    定された加工具について前記サイズデータを抽出するサ
    イズデータ抽出ステップと、該サイズデータ抽出ステッ
    プにより抽出された前記サイズデータと前記形状特性に
    基づいて実加工時の形状誤差を算出する形状誤差算出ス
    テップとを含んでいるいることを特徴とする請求項5記
    載の加工具の選択方法。
  8. 【請求項8】 前記サイズデータ抽出ステップは、前記
    加工具のサイズ項目を決定し、該サイズ項目についての
    サイズデータを抽出することを特徴とする請求項7記載
    の加工具の選択方法。
  9. 【請求項9】 前記加工具選択ステップは、前記形状誤
    差の絶対値が所定値以下となった加工具を選択対象から
    除外することを特徴とする請求項7又は請求項8記載の
    加工具の選択方法。
  10. 【請求項10】 前記所定値は「0」であることを特徴
    とする請求項9記載の加工具の選択方法。
  11. 【請求項11】 図形データの加工面形状及び形状特性
    値を含む図形特性情報と、前記加工面形状に対応した加
    工具を優先的に選択するための選択優先情報と、サイズ
    の異なる加工具種情報と、前記加工面形状に対応した加
    工具のサイズ項目を特定するサイズ項目情報と、前記サ
    イズ項目のサイズを特定するサイズ情報と、前記各種情
    報に基づいて加工具の選択処理を行う加工具選択処理手
    段が格納されていることを特徴とする記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015096511A1 (zh) * 2013-12-24 2015-07-02 沈阳飞机工业(集团)有限公司 飞机结构件智能数控加工编程系统及方法

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