JP2530896B2 - 金型設計システムにおける金型の抜き形状作成方法 - Google Patents

金型設計システムにおける金型の抜き形状作成方法

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JP2530896B2 JP63212170A JP21217088A JP2530896B2 JP 2530896 B2 JP2530896 B2 JP 2530896B2 JP 63212170 A JP63212170 A JP 63212170A JP 21217088 A JP21217088 A JP 21217088A JP 2530896 B2 JP2530896 B2 JP 2530896B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 金型設計システムにおける金型の抜き形状作成方法に
関し、 金型の抜き形状となる部品の稜線を無秩序に修正する
ことなく、該稜線の寸法線情報を利用して、高精度に部
品形状を修正することを目的とし、 その方法は、複数の稜線から成る部品形状の特定情報
に基づいて稜線の端点同士を順次接続し全ての稜線を閉
ループ状に接続することにより、目的の部品形状を打ち
抜く金型の抜き形状を作成する方法において、未接続の
端点を有する稜線の端点に最も近い他の稜線の未接続の
端点を検出し、前記2つの稜線のうちどちらか一方の稜
線に寸法値を与えて該稜線の未接続の端点の座標値を決
定し、前記座標値を決定した未接続の稜線の端点に他の
稜線の未接続の端点を接続することを含み構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、金型設計システムにおける金型の抜き形状
作成方法に関するものであり、更に詳しく言えば、順送
り金型の設計を行うCAD(Computer−Aided Design)シ
ステムにおいて、部品の形状情報(設計データ)から金
型の抜き形状を抽出する際の図形修正方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
近年、ICのリードフレーム等は、金型を使用して、薄
い金属板を小ステップずつ順送りしながら打ち抜くこと
により製造されている。リードフレームの形状は金型の
抜き形状(以下単に抜き形状という)を反映したもので
あり、この抜き形状はCADシステムにおいて、部品の形
状情報から抽出されている。
しかし、CADシステムにおいて、リードフレーム等の
部品形状の稜線の端点の座標値等の設計データから、金
型の抜き形状を自動的に抽出する場合、ある部品図形の
各稜線の端点付近において、線分が一致しないで分離し
てしまう図形不良部を生ずることがある。このような図
形不良部について、高精度に図形を修正することができ
る方法が望まれている。
第6図は、従来例に係る金型の抜き形状の抽出方法を
説明する金型設計システムの構成図を示している。
図において、1は順送り金型によって打ち抜こうとす
る部品の形状を構成する稜線端点の座標値を格納した記
憶装置であり、2はプロセッサである。プロセッサ2は
ループ状に部品形状の稜線を求める手段21と、部品図形
の不良個所を修正する手段22と、部品形状の稜線に基づ
く面積計算によりループ方向を求める手段23から構成さ
れている。
また、3は部品形状から抽出した金型の抜き形状を表
示する表示装置である。なお、順送り金型とは、被加工
物を小ステップずつ順送りしながら、被加工物から部品
形状を打ち抜いていく製造装置をいう。例えば、丸先が
打ち抜かれる形状を成しているポンチにより、薄い金属
板からICのリードフレーム等を打ち抜く装置がある。ま
た、金型の抜き形状とは、被加工物から打ち抜こうとす
る部品の形状をいう。目的とする打ち抜き部品によって
は、複数回の打ち抜き処理が必要となるものもある。こ
の部品形状は金型設計CADシステムにおいて、金型の抜
き形状を抽出する上で基本的な入力情報となる。
そして、抽出された金型の抜き形状データは、実際に
金型を製造するときのNC(数値制御)データの基礎とな
るものである。金型は、直線または円弧で構成された抜
き形状を象ったものとなる。なお、CADシステムにおけ
る記憶装置1には、既に設計された部品の形状情報を成
す稜線の幾何情報として、単に各稜線を示す記号と両端
点の座標値のみが格納されている。
次に、第7図のシステムの動作フローチャートを参照
しながら、従来例に係る金型の抜き形状抽出時の図形修
正方法について説明する。図において、まずで表示装
置3に表示された部品の指示稜線に対して、重複する稜
線が有るか否かをチェックするために、プロセッサ2
は、当該稜線に一致する稜線又はそれに含まれる稜線を
総当たりでサーチをする。次いででプロセッサ2は当
該稜線に一致する稜線やそれに含まれる稜線が「ある」
か「なし」かを判定する。重複する稜線がある場合(YE
S)にはで当該稜線に一致する稜線又はそれに含まれ
る稜線を削除する。
なお、で当該稜線に一致する稜線やそれに含まれる
稜線がない場合(NO)は、に進み、プロセッサ2は指
示稜線の端点の座標値を得る。次いででその端点に最
も近い端点を持つ稜線を抽出する。
さらに、で、稜線の端点間の距離が「0」か否かを
判定する。距離=0の場合は、に進む。距離≠0の場
合は、で図形不良箇所を修正する手段22を介して、2
つの稜線の交点を求めて端点の座標値を変更する。
次に、で抽出した稜線は指示稜線か否かを判定す
る。抽出した稜線が指示稜線の場合(YES)は、稜線を
ループ状に一通り検索したことになるので、動作を終了
する。また、抽出した稜線が指示稜線でない場合(NO)
はに進む。そして、で、抽出した稜線に対して、当
該稜線に一致する稜線又はそれに含まれる稜線を総当た
りでサーチし、その後、へ再び戻って、〜の動作
を繰り返す。
そして、部品形状の稜線に基づく面積計算によりルー
プ方向を求め、各稜線を囲むループを完成させる。表示
装置3は金型の抜き形状を表示するように動作する。
第8図(a)〜(c)は、従来例に係る金型の抜き形
状抽出方法に関する課題を説明する図である。同図
(a)は、部品形状の稜線E1とE2とが交わらずに分離し
ている状態を示している。このままの抜き形状を抽出す
ると金型を加工するNCデータが不正確なものとなってし
まう。同図(a)において、αは稜線E1を所定の方向に
投影した端点と端点との間の真の寸法値,βは稜線E2
端点と端点との間の真の寸法値,P1は稜線E1の端点,P2
は稜線E2の端点,θ1は稜線E1の傾き(X軸とE1とのな
す角)である。
同図(b)は、2つの稜線E1とE2とを修正した後の金
型の抜き形状を示している。図において、E1′は修正後
の稜線であり、これは、指示稜線E2と端点の座標値P2
寸法値βと傾きθ0が真の値であると仮定した場合に、
稜線E1を稜線E2の端点の座標値P2に合わせて、交点の座
標値をP1′=P2とするように稜線E1からE1′に修正した
ものである。
しかし、実際は指示稜線E2と寸法値βとが真の値であ
ると断定できないため、単に稜線E2の端点P2を交点とす
ることが出来ない。
同図(c)は、部品図形の不良箇所を修正する手段22
による修正方法を説明する図である。修正手段22は、予
め与えられたアルゴリズムに従って部品図形の不良箇所
を次のように修正する。図において、修正手段22は、稜
線E1の傾きθ1を変化させずに、稜線E2を延長した場合
の交点P2′を求める。この場合、真の寸法値βと、稜線
E2の長さβ2とはβ≠β2となっている。また、修正手段
22は、先の交点P2′と稜線E2の端点P2との間を2分する
点P2″を求める。P2″点は稜線E1の傾きθ2とする稜線E
1″と稜線E2″との交点である。そして、修正手段22
は、P2″点で稜線E2″と稜線E1″とを接続するように修
正する。しかし、この場合の稜線E2″の長さβ2と真の
寸法値βとはβ≠β2となってしまい、また稜線E1と傾
きθ1と真の傾きθ0とはθ0≠θ1となってしまう。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、第8図(c)のように、稜線E2を延長させ
て、稜線E1との交わる点を交点P2′としたり、また、交
点P2′と稜線E2の端点P2を2分する点を交点P2″とし、
2つの稜線E1,E2をループ状になるように図形を修正
し、金型の抜き形状の抽出しようとすると、次のような
問題がある。
稜線の端点の座標値が作図間違えや入力ミス等によ
って真値と異なっている場合、稜線の長さと部品の実際
の寸法値とが一致しなくなる。
寸法値を修正の基準としないと金型の抜き形状が目
的とする部品形状から大きくずれてしまうことになる。
これにより、金型の正確な抜き形状が抽出できなくな
り、金型設計システムの信頼度が低下するという問題が
ある。
本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創作されたも
のであり、金型の抜き形状となる部品の稜線を無秩序に
修正することなく、該稜線の寸法線情報を利用して、高
精度に図形を修正することが可能となる金型設計システ
ムにおける金型の抜き形状作成方法の提供を目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る金型設計システムにおける金型の抜き形
状作成方法は、複数の稜線から成る部品形状の特定情報
に基づいて稜線の端点同士を順次接続し全ての稜線を閉
ループ状に接続することにより、目的の部品形状を打ち
抜く金型の抜き形状を作成する方法において、未接続の
端点を有する稜線の端点に最も近い他の稜線の未接続の
端点を検出し、前記2つの稜線のうちどちらか一方の稜
線に寸法値を与えて該稜線の未接続の端点の座標値を決
定し、前記座標値を決定した未接続の稜線の端点に他の
稜線の未接続の端点を接続することを特徴とし、上記目
的を達成する。
〔作用〕
本発明に係る金型設計システムにおける金型の抜き形
状作成方法では、作図ミス等によって部品の稜線の端点
と他の稜線の端点とが結び付いていない場合に、2つの
稜線のうちどちらか一方の稜線に寸法値を与えて稜線の
未接続の端点の座標値を決定しているので、最も正確に
この稜線同士を接続することができる。
従って、初めに与えられた稜線の端点の座標値が正確
さを欠いるような場合でも、実際の寸法値に従って部品
形状が修正できるので、正確に金型の抜き形状を作成す
ることができる。
〔実施例〕
次に図を参照しながら、本発明の実施例について説明
する。本発明の特徴は、設計者が作図した設計データ
(部品形状データ)から、シミュレーション(二次元CA
D)上で金型の抜き形状を作成するときに、稜線と稜線
とが結び付いていない場合に、寸法引出し線と実際の寸
法値とを稜線に与えることにより、部品形状を修正する
ものである。
第1図は、本発明の実施例に係る金型設計システムの
構成図である。第1図において、12は記憶手段であり、
部品形状の稜線端点の座標値を格納した第1の格納手段
111と、この部品形状の稜線の寸法線引出端点の座標値
及び寸法値を格納した第2の格納手段112から成る。12
はプロセッサであり、この部品形状の稜線をループ状に
検出する検出手段121と、この部品図形の不良箇所を修
正する修正手段122と、この部品形状の稜線に基づく面
積計算によりループ方向を求める決定手段123から成
る。検出手段121は、修正手段122及び決定手段123はソ
フトウエアによって実現されるものである。13は、金型
の抜き形状となる部品の形状を表示する表示装置であ
る。
第2〜5図は、本発明の実施例に係る金型設計システ
ムにおける金型の抜き形状抽出方法を説明する図であ
り、第2図(a)は金型の抜き形状を説明する図であ
り、同図(b)はその抜き形状を構成する部品の稜線を
説明する図を示している。
同図(a)は、順送り金型設計を行うCADシステムに
おいて、抽出しようとする金型の抜き形状であり、換言
すれば、金型によって打ち抜こうとする部品の目標形状
を示している。同図(a)において、E1〜E12は、部品
形状を構成する稜線である。なお、a〜εは寸法値であ
る。また、同図(a)は、稜線ループを生成するときに
表示装置13に表示される画像でもある。同図(a)にお
いて、実線で示している稜線E1は端点a1,b1とを結ぶ線
分a1b1(上線を省略する)であり、同様に稜線E2〜E12
は線分a2b2〜a12b12によって示している。
また、破線に示している稜線E6′と、稜線E6は、設計
者の作図間違いや設計データの入力ミス等によって、二
重に表示装置13に表示されてしまったものである。この
ような稜線の二重表示はディスプレイ上では気付かない
ことが多いものである。同様に稜線E9′も稜線E9と二重
に表示された状態を示している。なお稜線E1は指示稜線
である。
第3図(a),(b)は、本発明の実施例に係る金型
の抜き形状抽出時の図形修正方法を説明する図であり、
同図(a)は、指示稜線E1と稜線E2との端点間が交わら
ない状態を示している。このような状態は、設計者が部
品を作図するときに、形状情報を間違えて入力したこと
が原因になる。
同図(a)において、E1は指示稜線,E2は稜線,P1
指示稜線E1の端点(=b1),P2は稜線E2の端点(=
a2),L0〜L2は寸法引出し線,α,βは寸法値,P0は寸
法引出し線L1の引出端点をそれぞれ示している。寸法値
αは、寸法引出し線L0とL1との間の距離,寸法値βは寸
法引出し線L1とL2との間の距離をそれぞれ示している。
また、P1′は、寸法引出し線L1を破線に示すように延
長した場合、指示稜線E1と、その延長線が交わる交点で
ある。さらに、P2′は、同様にその延長線と稜線E2との
交わる交点である。指示稜線E1は、X−Y基準座標に対
して、X座標上に位置している。
同図(b)は、指示稜線E1と、稜線E2との端点の座標
を移動して、図形を修正した状態を示している。同図
(b)において、指示稜線E1の端点P1と、稜線E2の端点
P2とが交わらない場合には、引出し線L0,L2との間の内
側の寸法引出し線L1の端点P0に最も近い指示稜線E1と、
寸法引出し線L1の延長線とが交わる交点P1′にそれぞれ
稜線E1,E2の端点P1,P2を移動することにより図形不良
部分を修正する。
本実施例では、検出手段121により2つの稜線の端点
間の距離が零でないことが検出されたとき、修正手段12
2は次のような修正を行う。修正手段122は稜線E1〜E12
の寸法線引出端点の座標値や寸法値α〜εを用いて、部
品図形の不良箇所を修正する。すなわち、修正手段122
は、第3図に示すような図形不良部分の2つの稜線E1
E2に対してそれぞれの稜線の長さ,角度および寸法線情
報等を総当たりで検索する。そして、この検索処理によ
って、例えば寸法引出し線L0〜L2の内、内側にある引出
し線L1と、2稜線E1,E2の交点(P1′,P2′)を求め、
2交点の内、寸法引出し点P0に最も近い点P1′を選択
し、その点を2稜線の接続点とし、選択されなかった
P2′の方の稜線E2の端点P2を置き換えることにより、稜
線の端点間の距離を0にするように修正する。
第4図は、本発明の実施例に係る金型の抜き形状抽出
時のシステムの動作フローチャートである。第4図にお
いて、まず、ある稜線E1を不図示の入力手段を介して指
示し、これを表示装置13に表示する。当該システムで
は、格納手段111から金型によって打ち抜こうとする部
品形状の稜線の端点の座標値が読み出される。
そして、ステップで、重複する稜線を削除するべ
く、プロセッサ12は指示稜線E1に対して、従来例と同様
にこの稜線E1に一致する稜線又はそれに含まれる稜線
(重なっている稜線)を総当たりでサーチとする。
次にステップで、プロセッサ12では、重なっている
稜線の存在の有無を判断する。このとき、検出手段121
が部品形状の稜線をループ状に検出し、例えば、稜線E1
の一端の座標P1=b1と、他の稜線E2の一方の端点a2の座
標とを調べる。重複する稜線が存在する場合(YES)
は、ステップでこの稜線E1に一致する稜線又はそれに
含まれる稜線を削除する。なお、重複する稜線が存在し
ない場合(NO)はステップに進む。
ステップでは、稜線E1の端点b1と他の稜線の端点と
の距離をプロセッサ12を介して求値し、ステップで検
出手段121は最も近い稜線の端点a2を抽出する。
次にステップで、稜線を接続するべく、プロセッサ
12は稜線の端点間の距離が零(0)であるかを判断す
る。零のとき(YES)は、2つの稜線が接続されている
状態なので、プロセッサ12は、「稜線E1の端点b1におけ
る隣りの稜線はE2である。」と判断する。このとき検出
手段121は、端点間の距離が零となる第2の稜線E2を検
出する。これにより、検出手段121は稜線をループ状に
求めていくようになる。
また、第3図(a)のように2つの稜線E1,E2の端点
間の距離が0でない場合は、修正が必要なので、ステッ
プに進み、検出手段121は、2稜線E1,E2に対して、
それぞれの線分a1b1,a1b2,角度,寸法値α,β,寸法
引出し線L0〜L2,引出端点P0寸法線情報等を総当たりで
サーチをする。そして、修正手段122は、設計者の指示
に従って第2の格納手段112から該当する部品形状の稜
線の寸法線引出端点の座標値及び寸法値を読み出す。
次いで、ステップで、修正手段122は第3図(a)
のように寸法引出し線L0〜L1の内、内側にある寸法引出
し線L1と、2稜線E1,E2の交点(P1′,P2′)を求め
る。
次に、ステップで修正手段122は2交点(P1′,
P2′)の内、寸法引出し線L1の引出し点P0に近い交点
P1′を選択し、その点を2稜線E1,E2の接続点とする。
次いで、ステップで、ステップにおいて選択され
なかった他方の稜線E2(P2′)の端点P2(=a2)を修正
手段122を介してステップで求めた接続点P1′に置き
換える。これにより、図形の不良箇所が修正できる。こ
のとき、格納手段111のデータを書き替えることによ
り、稜線端点の修正後の座標値を格納する。
次いで、ステップに進み、検出手段121は、抽出し
た稜線が最初の指示稜線E1であるかを判断する。ここ
で、抽出した稜線が指示稜線E1となる場合、すなわち部
品図形が完成(閉ループを構成)したとき(YES)は、
金型の抜き形状の抽出処理を終了する。
また、検出手段121が抽出した稜線E2が指示稜線E1
ない場合(NO)、すなわち、部品図形が未完成である場
合にはステップに進み、重複する稜線を排除するべ
く、抽出した稜線E2に対して、この稜線に一致する稜線
又はこれに含まれる稜線を総当たりでサーチし、ステッ
プへ再び戻って、以下同様の処理を繰り返す。
この繰り返しによって、検出手段121は、端点間の距
離が零となる第2の稜線E2を求め、この稜線E2の他方の
端点の座標P2=b2について、更に他の稜線E3の一方の端
点a3の座標を調べ端点間の距離を求める。そして端点間
の距離が零(端点P3=b3)となる第3の稜線E3を求め
る。これにより、金型の抜き形状を構成する稜線E1
E2,E3…が順次接続されるようになる。
なお、第2図(b)に示すように、稜線E6に対して、
稜線E6′が存在したり、稜線E9′に対して、稜線E9′が
存在したりする場合には、それがステップで検出さ
れ、ステップで重複の有無が判断され、ステップに
おいて、稜線E6′やE9′が削除される。
これらにより、最後の稜線E12が抽出されるまで、隣
りに位置する稜線の抽出を行い、ステップにおいて、
最後の稜線E12の隣りに位置する指示稜線E1が検出され
ると、部品形状のループ抽出処理を終了する。この指示
稜線E1を抽出するまで、ステップからに戻って抽出
処理を繰り返す。これにより、金型の抜き形状を構成す
る稜線E1〜E12が順次抽出されるようになる。
次に、抽出された稜線E1〜E12を接続するためのルー
プ方向の決定方法について説明する。第5図(a),
(b)は、本発明の実施例の金型の抜き形状のループ方
向を決定する説明図であり、同図(a)は。稜線E1〜E
12の閉ループが形成する部品図形を示している。この部
品図形は表示装置13に表示されている。
第5図(a)において、Aは、第4図に示した抽出処
理により得られた閉ループ図形(抜き形状)を示してい
る。閉ループ図形は各稜線E1〜E12の端点a1,b1〜a12
b12を接続することにより得られる。
同図(b)は、部品図形のループ方向を決定する手段
の動作フローチャートを示している。ループ方向は稜線
に基づく面積計算により決定する。同図(b)のフロー
チャートにおいて、ステップで、まず、決定手段123
は、ある稜線E1の端点P1,P2からX軸へ垂直線を下ろ
し、X軸上の点P3,P4を得る。
次にステップにおいて、稜線の端点P1,P2,P4,P3
で囲まれる面積を求める。例えば、手段123は稜線E1
取り上げ、その端点P1,P2からX軸へ垂直線を立てた場
合に得られるX軸上の交点P3,P4とで囲まれる図形の面
積を求める。次いで、ステップにおいて稜線の端点
P1,P1の抽出方向がX軸の正方向か負方向かを判断す
る。図示のように端点P1,P2の抽出方向が正方向のとき
には面積を正値のままとする。もしも図示と反対方向
(負方向)のときには、面積値を負値とする。
さらに、ステップにおいて、全ての稜線について面
積計算を行い、これら稜線に基づく面積値に符号を付け
る。次にステップにおいて先に計算した面積値を加算
し、合計面積値が「正」のときは、「稜線の順番は右廻
りである」と判断する。「負」のときは、左廻りである
から、接続順序を逆にすべく、指示稜線E1の隣りの稜線
を反対側に接続する。
これらにより、稜線E1〜E12の閉ループが形成する部
品図形について、金型の抜き形状が画定され、高精度に
金型の抜き形状Aを抽出することができ、この抜き形状
Aを表示装置13に表示をすることができる。ここで抽出
された金型の抜き形状情報は、金型を実際に製造すると
きに必要なNC(数値制御)データの基礎になる。
このようにして、本発明の実施例に係る金型設計シス
テムにおける金型の抜き形状抽出方法では、金型によっ
て打ち抜こうとする部品の形状情報から抽出したある稜
線E1の一方の端点b1の座標値と、この座標値に最も近似
する端点a2を持つ他の稜線E2が検出された場合,すなわ
ち、他の稜線E2の端点a2の座標値が稜線E1の端点b1の座
標値と異なる場合に、ステップPで、稜線E1に寸法線
引出端点P0と実際の部品の寸法値αとを与えて該稜線E1
の端点b1の座標値を修正し、ここで座標値を修正した稜
線E1と該稜線E1の寸法線引出端点P0とが交わる交点P1
を求め、ステップで、この交点P1′に稜線E2を接続す
るように稜線E2の端点a2の座標値を実際の寸法値を用い
て修正している。
このため、部品形状の情報が作図ミス等により正確さ
を欠いるような場合、すなわち、ある稜線の端点の座標
値と同じ端点を持つべき、他の稜線が存在せずに、その
稜線の端点の座標値に最も近似する端点を持つ他の稜線
が検出されるような場合に、実際の寸法値を用いて部品
形状を正確に修正することができる。
また、本実施例の金型設計システムでは、最初の稜線
E1を指示するのみで、以後は稜線E2〜E12の取り出し抽
出が自動的に行われ、しかも、修正手段122が、稜線の
寸法線引出端点の座標値や寸法値を用いて部品形状の図
形不良を自動修正している。
従って、部品形状を成す稜線の座標値の入力ミス等に
よる図形不良を自動修正することができるので、金型の
抜き形状を正確に抽出することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る金型設計システム
における金型の抜き形状作成方法では、作図ミス等によ
って部品の稜線の端点と他の稜線の端点とが結び付いて
いない場合に、2つの稜線のうちどちらか一方の稜線の
寸法値を与えて稜線の未接続の端点の座標値を決定して
いるので、最も正確にこの稜線同士を結び付けることが
できる。
従って、実際の寸法値に従って部品形状が修正できる
ので、正確に金型の抜き形状を作成することができる。
これにより、CADシステムにおいて、高精度,高信頼
度の順送り金型が設計できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る金型設計システムの構
成図、 第2図(a),(b)は、本発明の実施例に係る金型の
抜き形状抽出方法を説明する図、 第3図(a),(b)は、本発明の実施例に係る金型の
抜き形状抽出時の図形修正方法を説明する図、 第4図は、本発明の実施例に係る金型の抜き形状抽出時
のシステムの動作フローチャート、 第5図(a),(b)は、本発明の実施例に係る金型の
抜き形状抽出時のループ方向を決定する説明図、 第6図は、従来例に係る金型の抜き形状抽出方法を説明
する金型設計システムの構成図、 第7図は、従来例に係る金型の抜き形状抽出時のシステ
ムの動作フローチャート、 第8図は、従来例に係る金型の抜き形状抽出方法に関す
る課題を説明する図である。 (符号の説明) 1,11…記憶装置、21,111…第1の格納手段、112…第2
の格納手段、2,12…プロセッサ、21,121…ループ状に稜
線を求める手段(検出手段)、22,122…図形の不良箇所
を修正する手段(修正手段)、23,123…面積計算により
ループ方向を求める手段(決定手段)、3,13…表示装
置、E1〜E12,E6′,E9′,E1″,E2″…稜線、α〜ε
…寸法値、a1b1〜a12b12…線分、P1,P2,P3,P4,a1
a12,b1〜b12…座標値又は端点、P0…引出し点、P1′,
P2′…交点、θ0〜θ2…傾き(角度)、L0〜L2…寸法引
出し線。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の稜線から成る部品形状の特定情報に
    基づいて稜線の端点同士を順次接続し全ての稜線を閉ル
    ープ状に接続することにより、目的の部品形状を打ち抜
    く金型の抜き形状を作成する方法において、 未接続の端点を有する稜線の端点に最も近い他の稜線の
    未接続の端点を検出し、 前記2つの稜線のうちどちらか一方の稜線に寸法値を与
    えて該稜線の未接続の端点の座標値を決定し、前記座標
    値を決定した未接続の稜線の端点に他の稜線の未接続の
    端点を接続することを特徴とする金型設計システムにお
    ける金型の抜き形状作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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