JPH11174897A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11174897A
JPH11174897A JP9346228A JP34622897A JPH11174897A JP H11174897 A JPH11174897 A JP H11174897A JP 9346228 A JP9346228 A JP 9346228A JP 34622897 A JP34622897 A JP 34622897A JP H11174897 A JPH11174897 A JP H11174897A
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JP
Japan
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transfer material
size
heating roller
roller
cooling
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Application number
JP9346228A
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English (en)
Inventor
Naohiko Haniyu
羽生  直彦
Buichi Shimada
武一 島田
Yoshiko Matsuoka
佳子 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ホットオフセットが発生しにくく、加熱ロー
ラ近傍部品の耐久性を確保できる。 【解決手段】 加熱ローラ91の最大サイズの転写材の
通過領域内で所定サイズの転写材の通過領域外の領域に
当接/離反可能な冷却ローラ(冷却手段)と、冷却ローラ
350を冷却する補助冷却手段と、加熱ローラ91の最
大サイズの転写材の通過領域内で最小サイズの転写材の
通過領域外の領域の温度を検知する第2の温度検知手段
(非通紙部温度検知手段)341と、転写材サイズ選択手
段と、転写材が所定サイズ以下のサイズの場合は、第2
の温度検知手段341からの情報を取り込んで、加熱ロ
ーラ91の最大サイズの転写材の通過領域内で所定サイ
ズの転写材の通過領域外の領域の温度が所定温度以上と
なると、冷却ローラ手段を加熱ローラ91に当接させ、
定着が終了すると、補助冷却手段を用いて、冷却ローラ
を冷却する制御部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱手段を有する
加熱ローラと、該加熱ローラに圧接する加圧ローラとを
有し、これら加熱ローラ,加圧ローラ間にトナー画像が
転写された転写材を通過させ、前記トナー画像を前記転
写材上に熱定着する定着装置を有する画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来の定着装置の構成図であ
る。図において、1は内部に加熱手段2を有する加熱ロ
ーラ、3は加熱ローラ1に圧接する加圧ローラである。
【0003】そして、トナー画像が転写された転写材は
これら加熱ローラ1と加圧ローラ3との間を通過するこ
とにより、トナー画像は転写材上に熱定着される。定着
装置は、幅の異なる複数種類、例えば、幅Lの転写材や
幅L′の転写材を定着可能となっている。
【0004】このような構成の定着装置では、例えば、
幅がL′の小サイズの転写材を連続して定着した際、小
サイズの転写材の通過領域外の部分(Lout:以下非通紙部
という)の温度が上昇し、ホットオフセットが発生する
ことがある。
【0005】このホットオフセットを防止するために、
加熱ローラ1の両端部に当接/離反可能に設けられた冷
却ローラ4が設けられている。小サイズの転写材を定着
する場合には、冷却ローラ4を加熱ローラ1に当接さ
せ、小サイズの転写材の通過領域外の部分を冷却するよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の定着装
置では、冷却ローラ4が加熱ローラ1の非通紙部Loutに
当接して、非通紙部Loutの冷却を行なった直後の冷却ロ
ーラ4の温度は高くなっており、引き続いて小サイズの
転写紙を連続定着する場合には、冷却能力が大幅に低下
し、ホットオフセットが発生する問題点がある。
【0007】更に、加熱ローラの非通紙部の温度上昇に
より、加熱ローラ近傍の部品の寿命も短くなる問題点も
ある。本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、
その第1の目的は、小サイズの転写材の連続定着を複数
回行なっても、ホットオフセットが発生しにくく、加熱
ローラ近傍部品の耐久性を確保できる画像形成装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、加熱手段を有する加熱ローラと、該
加熱ローラに圧接する加圧ローラとを有し、これら加熱
ローラ,加圧ローラ間にトナー画像が転写された転写材
を通過させ、前記トナー画像を前記転写材上に熱定着す
る定着装置を有する画像形成装置であって、前記加熱ロ
ーラにおける最大サイズより小さな所定サイズの転写材
の通過領域外の領域に当接/離反可能な冷却手段と、該
冷却手段を冷却する補助冷却手段と、前記加熱ローラの
最大サイズの転写材の通過領域内で最小サイズの転写材
の通過領域外の領域の温度を検知する非通紙部温度検知
手段と、画像形成を行なう転写材のサイズを選択する転
写材サイズ選択手段と、該転写材サイズ選択手段からの
情報を取込み、画像形成を行なう転写材が所定サイズ以
下のサイズの場合は、前記非通紙部温度検知手段からの
情報を取り込んで、前記加熱ローラの最大サイズの転写
材の通過領域内で所定サイズの転写材の通過領域外の領
域の温度が所定温度以上となると、前記冷却手段を前記
加熱ローラに当接させ、定着が終了すると、前記補助冷
却手段を用いて、前記冷却手段を冷却する制御部とを設
けたことを特徴とする画像形成装置である。
【0009】制御手段は、転写材サイズ選択手段からの
情報を取込み、画像形成を行なう転写材が所定サイズ以
下のサイズの場合は、非通紙部温度検知手段からの情報
を取り込んで、加熱ローラの最大サイズの転写材の通過
領域内で所定サイズの転写材の通過領域外の領域の温度
が所定温度以上となると、冷却手段を前記加熱ローラに
当接させ、定着が終了すると、補助冷却手段を用いて、
冷却手段を冷却する。
【0010】定着終了後に、冷却手段は補助冷却手段に
より冷却される。よって、引き続いて所定サイズ以下の
サイズの転写材を連続して定着しても、冷却手段は冷却
されているで、加熱ローラの非通紙部の温度上昇を防止
でき、ホットオフセットが発生しにくく、加熱ローラ近
傍部品の耐久性を確保できる。
【0011】請求項2記載の発明は、加熱手段を有する
加熱ローラと、該加熱ローラに圧接する加圧ローラとを
有し、これら加熱ローラ,加圧ローラ間にトナー画像が
転写された転写材を通過させ、前記トナー画像を前記転
写材上に熱定着する定着装置を有する画像形成装置であ
って、前記加熱ローラにおける最大サイズより小さな所
定サイズの転写材の通過領域外の領域に当接/離反可能
な冷却手段と、該冷却手段を冷却する補助冷却手段と、
転写紙のサイズと冷却手段当接開始枚数との関係が記録
されたテーブルと、画像形成枚数をカウントするカウン
ト手段と、画像形成を行なう転写材のサイズを選択する
転写材サイズ選択手段と、該転写材サイズ選択手段から
の情報を取込み、画像形成を行なう転写材が所定サイズ
以下のサイズの場合は、前記テーブルを参照して冷却手
段当接開始枚数を決定し、該冷却手段当接開始枚数以降
の画像形成は前記冷却手段を前記加熱ローラに当接さ
せ、定着が終了すると、前記補助冷却手段を用いて、前
記冷却手段を冷却する制御部とを設けたことを特徴とす
る画像形成装置である。
【0012】制御部は、転写材サイズ選択手段からの情
報を取込み、画像形成を行なう転写材が所定サイズ以下
のサイズの場合は、テーブルを参照して冷却手段当接開
始枚数を決定し、冷却手段当接開始枚数以降の画像形成
は冷却手段を前記加熱ローラに当接させ、定着が終了す
ると、補助冷却手段を用いて、冷却手段を冷却する。
【0013】定着終了後に、冷却手段は補助冷却手段に
より冷却される。よって、引き続いて所定サイズ以下の
サイズの転写材を連続して定着しても、冷却手段は冷却
されているで、加熱ローラの非通紙部の温度上昇を防止
でき、ホットオフセットが発生しにくく、加熱ローラ近
傍部品の耐久性を確保できる。
【0014】請求項3記載の発明は、加熱手段を有する
加熱ローラと、該加熱ローラに圧接する加圧ローラとを
有し、これら加熱ローラ,加圧ローラ間にトナー画像が
転写された転写材を通過させ、前記トナー画像を前記転
写材上に熱定着する定着装置を有する画像形成装置であ
って、前記加熱ローラにおける最大サイズより小さな所
定サイズの転写材の通過領域外の領域に当接/離反可能
な冷却手段と、該冷却手段を冷却する補助冷却手段と、
装置内の環境条件を検知する環境条件検知手段と、転写
紙のサイズと環境条件と冷却手段当接開始枚数との関係
が記録されたテーブルと、画像形成枚数をカウントする
カウント手段と、画像形成を行なう転写材のサイズを選
択する転写材サイズ選択手段と、該転写材サイズ選択手
段からの情報を取込み、画像形成を行なう転写材が所定
サイズ以下のサイズの場合は、前記環境条件検知手段か
らの情報情報を取込み、前記テーブルを参照して冷却手
段当接開始枚数を決定し、該冷却手段駆動開始枚数以降
の画像形成は前記冷却手段を駆動する制御部とを設けた
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0015】制御部は、転写材サイズ選択手段からの情
報を取込み、画像形成を行なう転写材が所定サイズ以下
のサイズの場合は、前記環境条件検知手段からの情報情
報を取込み、前記テーブルを参照して冷却手段当接開始
枚数を決定し、該冷却手段駆動開始枚数以降の画像形成
は前記冷却手段を駆動する。
【0016】定着終了後に、冷却手段は補助冷却手段に
より冷却される。よって、引き続いて所定サイズ以下の
サイズの転写材を連続して定着しても、冷却手段は冷却
されているで、加熱ローラの非通紙部の温度上昇を防止
でき、ホットオフセットが発生しにくく、加熱ローラ近
傍部品の耐久性を確保できる。
【0017】又、請求項2記載の発明に加え、テーブル
に冷却手段当接開始枚数と環境条件との関係も加えたこ
とにより、冷却手段当接開始枚数をより正確に決定する
ことができるので、冷却手段の駆動エネルギーを最小限
に押さえることができる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の前記環境条件検知手段は、温度、湿度のうち少なく
ともどちらか一方を検知することを特徴とする画像形成
装置である。
【0019】装置内の温度が高ければ転写材の温度も高
くなり、その結果、転写材に奪われる熱量が減るので、
加熱ローラの最大サイズの転写材の通過領域内で所定サ
イズの転写材の通過領域外の領域の温度上昇も少なくな
り、冷却手段駆動開始枚数を遅らせることができ、冷却
手段の駆動エネルギーを最小限に押さえることができ
る。
【0020】又、環境湿度が低ければ転写材の含水量も
少なくなり、その結果、加熱時に水分気化によって転写
材に奪われる熱量も減るので、加熱ローラの最大サイズ
の転写材の通過領域内で所定サイズの転写材の通過領域
外の領域の温度上昇も少なくなり、冷却手段駆動開始枚
数を遅らせることができ、冷却手段の駆動エネルギーを
最小限に押さえることができる。
【0021】請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の
冷却手段及び補助冷却手段の一例としては、請求項5記
載の発明のように、冷却手段は、ローラで、前記補助冷
却手段は、前記ローラが前記加熱ローラより離反状態
で、前記ローラを回転駆動するものがある。
【0022】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の第1か
ら第3の実施の形態を説明する。先ず、図18を用いて
本実施の第1から第3の実施例の定着装置が設けられた
画像形成装置の全体構成及び作動を説明する。尚、ここ
では、画像形成装置として複写機の場合を例にして説明
を行うものとする。
【0023】画像形成装置1の上部には自動原稿送り装
置10が備えられており、原稿載置トレイ11にセット
された原稿Gが搬送機構12により原稿載置板14上に
送られる。この原稿載置板14に載置された原稿Gは、
露光終了のタイミングで搬送機構12によって原稿受け
部13に排出される。
【0024】画像形成装置1内には、像形成手段手段で
あるドラム状の感光体21の外周に、帯電器22、現像
器23、転写器24、分離器25、クリーニング装置2
6が各々動作順に配置されており、これらが画像形成ユ
ニットとして一体として形成されている。
【0025】感光体21の感光層面に帯電器22で電荷
を付与した後、画像形成装置1の最上部に設けた原稿載
置板14に載置された原稿Gを、画像形成装置1内の上
部位置に配置した露光光学ユニット30の光学フレーム
31内に設けた露光ランプ32により露光を開始する。
【0026】すなわち、露光ランプ32と一体に移動す
るミラー33と、このミラー33の移動距離の半分の距
離を移動するV 型に構成されたミラー34及び35と、
結像レンズ36を介してV 型に配置されたミラー37及
び38と、感光体21に画像を照射するミラー39によ
り矢印方向より露光し、感光体21の感光層面に静電潜
像を形成する。
【0027】次に、画像形成ユニット20内の現像器2
3で静電潜像を現像し、感光体21の感光層面にトナー
画像による可視像を形成する。更に、画像形成装置1内
の下方上下位置に各々両面複写給紙ユニット40と、給
紙ユニット50,60,70が配置されており、給紙ユニ
ット50,60,70には異なるサイズの転写材としての
記録紙Pが収納されている。
【0028】本実施の形態例では、原稿載置板14上に
載置された原稿のサイズを検出して、対応した記録紙P
を自動的に選択するオートモードと、操作卓上に設けら
れた記録紙Pの選択スイッチにより操作者が記録紙Pを選
択するマニュアルモードとの二つのモードを有してい
る。
【0029】又、選択された記録紙Pのサイズ情報は、
後述する制御部500へ送られる。給紙ユニット50内
に収納された記録紙Pが選択されると、記録紙Pを給紙ロ
ーラ51にて1枚のみ給紙し、この記録紙Pを案内ロー
ラ52により搬送する。
【0030】同様にして、給紙ユニット60,70内に
収納された記録紙Pが選択されると、記録紙Pを給紙ロー
ラ61,71にて1枚のみ給紙し、この記録紙Pを案内ロ
ーラ62,72により搬送する。
【0031】そして、記録紙Pは、搬送路80を搬送機
構81によりトナー画像が形成された感光体21方向に
搬送される。そして、記録紙Pは画像形成装置1に設け
られたレジストローラ82で一旦停止させられ、感光体
21に形成されたトナー画像と記録紙Pとが一致するよ
うにして給紙が行われる。
【0032】次に、感光体21のトナー画像が転写器2
4により記録紙Pに転写され、この記録紙Pは分離器25
により感光体21面より分離される。そして、記録紙P
は搬送装置83で定着装置90に搬送される。
【0033】定着装置90は加熱ローラ91とこの加熱
ローラ91に圧接する加圧ローラ92とを備えており、
加熱ローラ91と、加圧ローラ92との間にトナー画像
が転写された記録紙Pが定着することにより、トナー画
像が記録紙P上に熱定着される。
【0034】定着が完了した記録紙Pは排紙案内ローラ
84により排紙される。片面複写の場合は排紙切換部材
85が下降し、そのまま排紙トレイ86に記録紙Pが排
紙される。
【0035】両面複写の場合は排紙切換部材85が上昇
し、記録紙案内部87が開放され、記録紙Pは破線矢印
の方向に搬送される。更に、搬送機構88により記録紙
Pは下方に搬送され、記録紙反転部89によりスイッチ
バックさせられ、記録紙Pの後端部は先端部となって両
面複写用給紙ユニット50内に搬送される。
【0036】記録紙Pは両面複写用給紙ユニット50に
設けられた搬送ベルト41で給紙方向に移動し、給紙ロ
ーラ42で記録紙Pを再給紙し、搬送ローラ43により
記録紙Pを搬送路80に案内する。
【0037】再び、上述したように感光体21方向に記
録紙Pを搬送し、記録紙Pの裏面にトナー画像を転写し、
定着装置90で定着した後、排紙トレイ86に排紙す
る。尚、上述した給紙以外に、手差しで給紙を行う手差
し給紙装置2も画像形成装置1に設けられている。
【0038】(第1の実施の形態例)次に、図1〜図6を
用いて第1の実施の形態例を説明する。図1は本実施の
形態例の画像形成装置の全体構成図である図18の切断
線A-Aにおける断面図、図2は図1における左側面図で
ある。
【0039】図1において、加熱ローラ91において、
191は両端面が開放された円筒状の金属(アルミニウ
ム合金)の芯金(金属ローラ基体)である。芯金191の
内部には、加熱源としてのハロゲンヒータランプ210
が設けられ、芯金191の外周面には、離型性層として
ふっ素樹脂層194が形成されている。尚、加熱源とし
ては、加熱ローラ191の内周面又は外周面に形成され
た抵抗発熱層であっても良い。
【0040】350は加熱ローラ91の最大サイズの記
録紙P(例えば、A3R,A4)の通過領域(L1)内で、所定サイ
ズの記録紙(例えば、A4R)の通過領域(L2)外の領域(Lou
t:以下、非通紙部Loutという)に当接するように設けら
れた冷却部材としての冷却ローラである。
【0041】冷却ローラ350は、シャフト351と、
シャフト351に形成され、加熱ローラ91の非通紙部
Loutに当接する弾性部材層としてのシリコンゴム層35
2とからなっている。このシリコンゴム層352の外周
面には、離型性層としてのふっ素樹脂層353が形成さ
れている。
【0042】尚、本実施の形態例では、弾性部材層とし
てシリコンゴム層352を用いたが、熱伝導率が0.16W/
mK以上で弾性を有する部材であれば、限定するものでは
ない。
【0043】又、340は加熱ローラ91の最小サイズ
の記録紙の通過領域の温度(t1)を検知する第1の温度検
知手段、341は加熱ローラ91の非通紙部Loutの温度
(t2)を検知する第2の温度検知手段である。
【0044】次に、図2を用いて、冷却ローラ350を
加熱ローラ91に当接/離反させる機構を説明する。図
において、400はピン401に対して回転可能に設け
られた略L字形のレバーである。このレバー400の一
方の回転端部には、冷却ローラ350のシャフト351
が固着され、他方の回転端部には、長穴402が開設さ
れている。
【0045】そして、ソレノイド405のスピンドル4
06に設けられたピン407が、レバー400の長穴4
02に遊嵌している。従って、ソレノイド405を駆動
することにより、レバー400がピン401を中心に回
転し、冷却ローラ350のシリコンゴム層352は加熱
ローラ91の非通紙部Loutに当接/離反するようになっ
ている。
【0046】更に、シャフト351には、第1のギヤ8
00が取り付けられている。冷却ローラ350のシリコ
ンゴム層352が加熱ローラ91より離反した状態にあ
る時、第1のギヤ800は図示しない補助冷却モータ3
44によって回転駆動される第2のギヤ801に噛合す
るようになっている。
【0047】次に、図3を用いて上記構成の定着装置の
電気的構成を説明する。図3は図1に示す定着装置の電
気的構成を説明するブロック図である。図において、3
80はハロゲンヒータランプ210を駆動する回路から
なる加熱駆動手段、410はソレノイド405を駆動す
る回路からなるソレノイド駆動手段である。
【0048】制御部500は、加熱ローラ91の最小サ
イズの記録紙の通過領域の温度を検知する第1の温度検
知手段340からの温度情報(t1)と、加熱ローラ91の
非通紙部Loutの温度を検知する第2の温度検知手段34
1からの温度情報(t2)と、画像形成装置本体の電源スイ
ッチがオンされると画像形成装置本体から送られる起動
命令と、画像形成装置本体のコピーボタンがオンされる
と画像形成装置本体から送られるコピー命令と、記録紙
サイズ情報(W)と、設定コピー枚数情報(I)と、を取り込
み、加熱駆動手段380を介してハロゲンヒータランプ
210、ソレノイド駆動手段410を介してソレノイド
405、及び補助冷却モータ駆動手段345を介して補
助冷却モータ344を駆動するものである。
【0049】次に、上記構成の定着装置の動作を図4〜
図6を用いて説明する。図4(a)は画像形成装置の全体
の動作を説明するフロー図、図4(b)は図4(a)における
ウォームアップ動作を説明するフロー図、図4(c)は図
4(a)におけるアイドリング動作を説明するフロー図、
図5及び図6は図1に示す定着装置のコピー時の動作を
説明するフロー図である。
【0050】先ず、図4(a)を用いて、画像形成装置の
全体の動作を説明する。電源スイッチがオンされると、
加熱ローラ91の温度を所定温度とする動作、即ち、ウ
ォームアップを行なう(ステップ1)。
【0051】ウォームアップが完了すると、コピーボタ
ンがオンされるまで、加熱ローラ91が所定温度を維持
するような動作、即ち、アイドリングを行なう(ステッ
プ2,3)。
【0052】コピーボタンがオンされると、コピーを行
ない(ステップ4)、コピーが終了するとステップ2へ戻
り、次のコピーボタンがオンされるまでアイドリングを
行なう。
【0053】次に、図4(b)を用いて、ウォームアップ
時の動作の説明を行なう。制御部500は第1の温度検
知手段340からの温度情報(t1)を取込み、加熱ローラ
91の温度(t1)が所定温度(T)より低いならば、所定温
度(T)以上となるまでハロゲンヒータランプ210を駆
動し(ステップ5,6)、所定温度(T)以上になると停止す
る。
【0054】次に、図4(c)を用いて、アイドリング時
の動作の説明を行なう。制御部500は加熱ローラ91
の温度検知手段340からの温度情報(t1)を取込み、加
熱ローラ91の温度が所定温度(T)より低い場合は、ハ
ロゲンヒータランプ210を駆動し(ステップ7,8)、所
定温度(T)以上になると停止する(ステップ7,9)。
【0055】アイドリング時に、装置に対して操作者が
記録紙サイズ情報(W),コピー枚数情報(I)を入力し、コ
ピーボタンをオンすると、コピーが開始される。次に、
図5び図6を用いて、コピー時の動作の説明を行なう制
御部500は、記録紙Pのサイズ情報(w)と、コピー枚数
情報(I)とを読み込み(ステップ10)、設定コピー枚数分
のコピーを行なう。
【0056】このとき、通紙される記録紙Pのサイズ(w)
が予め決められた所定サイズ(W)より大きな場合と、所
定サイズ(W)以下の場合とで大きく制御動作が異なる(ス
テップ11)。
【0057】通紙される記録紙Pのサイズ(w)が予め決め
られた所定サイズ(W)より大きな場合、一定周期で、第
1の温度検知手段340からの温度情報(t1)を取込み
(ステップ12)、加熱ローラ91の温度(t1)が設定温度
(T)以上となるようにハロゲンヒータランプ210をオ
ンオフ駆動し(ステップ13,14,15)、設定枚数(I)分のコ
ピーを行ない(ステップ16)、図4(a)のステップ2へ戻
る。
【0058】一方、通紙される記録紙Pのサイズ(w)が予
め決められた所定サイズ(W)以下の場合、制御部500
は、一定周期で、第1及び第2の温度検知手段340,
341からの温度情報(t1,t2)を取込み(ステップ17)、
非通紙部Loutの温度(t2)が所定温度より高くなれば、ソ
レノイド405を駆動して、冷却ローラ350を加熱ロ
ーラ91へ当接させ(ステップ18,19)、又、非通紙部Lou
tの温度(t2)が所定温度以下になれば、ソレノイド40
5を駆動して、冷却ローラ350を加熱ローラ91から
離反させ(ステップ18,20)、更に、加熱ローラ91の温
度(t1)が設定温度(T)以上となるようにハロゲンヒータ
ランプ210をオンオフ駆動し(ステップ21,22,23)、設
定枚数(I)分のコピーを行なう(ステップ24)。
【0059】設定枚数分のコピーが終了した際に、冷却
ローラ350が加熱ローラ91に当接している状態もあ
るので(ステップ19)、この場合は冷却ローラ350を加
熱ローラ91より離反させる(ステップ25,26)。
【0060】そして、補助冷却モータ344を駆動し、
冷却ローラ350を一定時間空回転させ、図4(a)のス
テップ2へ戻る。上記構成によれば、制御手段500
は、転写材サイズ選択手段からの情報を取込み、画像形
成を行なう記録紙が所定サイズより小さい場合は、第2
の温度検知手段341からの情報を取り込んで、加熱ロ
ーラ91の非通紙部Loutの温度(t2)が所定温度以上とな
ると、冷却ローラ350を加熱ローラ91に当接させ、
非通紙部Loutの温度上昇を防止する。
【0061】そして、定着が終了すると、補助冷却手段
である補助冷却モータ344を駆動して、冷却ローラ3
50を空回転させ、冷却ローラ350の冷却を行なうよ
うにした。
【0062】よって、引き続いて所定サイズより小さな
記録紙を連続してコピーしても、冷却ローラ350は冷
却されているで、加熱ローラ91の非通紙部の温度上昇
を防止でき、ホットオフセットが発生しにくく、加熱ロ
ーラ91近傍部品の耐久性を確保できる。
【0063】又、本実施の形態例では、冷却ローラ35
0の外周面に弾性層としてのシリコンゴム層352を形
成したことにより、加熱ローラ91と冷却ローラ350
との接触面積が広くなり、加熱ローラ91の冷却効率が
良好となる。
【0064】(第2の実施の形態例)次に、図7〜図11
を用いて第2の実施の形態例を説明する。尚、本実施の
形態例と第1の実施の形態例と同一部分には、同一符号
を付し、それらの説明は省略する。
【0065】図7を用いて、定着装置の説明を行なう。
図7は本実施の形態例の画像形成装置の全体構成図であ
る図18の切断線A-Aにおける断面図である。加熱ロー
ラ91において、291は両端面が開放された円筒状の
金属(アルミニウム合金)の芯金(金属ローラ基体)であ
る。
【0066】芯金291の内部には、加熱源としてのハ
ロゲンヒータランプ210が設けられ、芯金291の外
周面には、弾性材層としてのシリコンゴム層292と、
ふっ素樹脂層293とが形成されている。
【0067】尚、本実施の形態例では、弾性部材層とし
て、シリコンゴム層352を用いたが、熱伝導率が0.16
W/mK以上で弾性を有する部材であれば限定するものでは
ない。
【0068】355は加熱ローラ91の最大サイズの記
録紙P(例えば、A3R,A4)の通過領域(L1)内で、所定サイ
ズの記録紙(例えば、A4R)の通過領域(L2)外の領域(Lou
t:以下、非通紙部Loutという)に当接するように設けら
れた冷却部材としての冷却ローラである。
【0069】冷却ローラ355は、シャフト356と、
シャフト356に形成され、加熱ローラ91の非通紙部
Loutに当接する弾性部材層としての金属ローラ部357
とからなっている。
【0070】次に、図8を用いて上記構成の定着装置の
電気的構成を説明する。図8は図7に示す定着装置の電
気的構成を説明するブロック図である。図において、3
80はハロゲンヒータランプ210を駆動する回路から
なる加熱駆動手段、410はソレノイド405を駆動す
る回路からなるソレノイド駆動手段である。
【0071】制御部500は、加熱ローラ91の最小サ
イズの記録紙の通過領域の温度を検知する第1の温度検
知手段340からの温度情報(t1)と、画像形成装置本体
の電源スイッチがオンされると画像形成装置本体から送
られる起動命令と、画像形成装置本体のコピーボタンが
オンされると画像形成装置本体から送られるコピー命令
と、記録紙サイズ情報(W)と、設定コピー枚数情報(I)
と、画像形成装置に設けられ、コピー時にコピー枚数を
計数するカウンタからの連続コピー枚数情報(x)と、を
取り込み、ルックアップテーブル600を参照して、加
熱駆動手段380を介してハロゲンヒータランプ21
0、ソレノイド駆動手段410を介してソレノイド40
5、及び補助冷却モータ駆動手段345を介して補助冷
却モータ344を駆動するものである。
【0072】尚、ルックアップテーブル600には、図
9(a)に示すように、記録紙のサイズと、冷却手段当接
開始枚数(i)との関係が記録されている。幅が狭い記録
紙ほど非通紙部Loutの記録紙Pに吸収されない熱量が多
く、非通紙部Loutの温度上昇が大きくなり、ホットオフ
セットが早く発生するので、冷却手段当接開始枚数(i)
が早くなっている。
【0073】更に、図9(b)に示すように、コピー終了
後に冷却ローラを空回転させる際の設定コピー枚数と、
冷却ローラ空回転時間との関係も記録されている。次
に、上記構成の定着装置の動作を図10及び図11を用
いて説明する。尚、第1の実施の形態例と本実施の形態
例との相違する箇所は、コピー時の動作であり、他の部
分は同一なので、コピー時の動作のみ説明する。
【0074】制御部500は、記録紙Pのサイズ情報(w)
と、コピー枚数情報(I)とを読み込み(ステップ10)、設
定コピー枚数分のコピーを行なう。このとき、通紙され
る記録紙Pのサイズ(w)が予め決められた所定サイズ(W)
より大きな場合と、所定サイズ(W)以下の場合とで大き
く制御動作が異なる(ステップ11)。
【0075】通紙される記録紙Pのサイズ(w)が予め決め
られた所定サイズ(W)より大きな場合、連続コピー枚数
情報(x)を読み込んで(ステップ12)、一定周期で、温度
検知手段340からの温度情報(t)を取込み(ステップ1
3)、加熱ローラ91の温度が設定温度(T)以上となるよ
うにハロゲンヒータランプ210をオンオフ駆動し(ス
テップ14,15,16)、設定枚数(I)分のコピーを行ない(ス
テップ17)、図4(a)のステップ2へ戻る。
【0076】一方、通紙される記録紙Pのサイズ(w)が予
め決められた所定サイズ(W)以下の場合、制御部500
はテーブル600を参照して、冷却手段当接開始枚数
(i)を決定する(ステップ18)。
【0077】次に、一定周期で、連続コピー枚数情報
(x)を読み込んで(ステップ19)、温度検知手段340か
らの温度情報(t)を取込み(ステップ20)、加熱ローラ9
1の温度が設定温度(T)以上となるようにハロゲンヒー
タランプ210をオンオフ駆動する(ステップ21,22,23)
と共に、冷却手段当接開始枚数(i)以降は冷却ローラ3
55を加熱ローラ91に当接させる(ステップ24,25)。
【0078】設定枚数分のコピーが終了した際(ステッ
プ26)に、冷却ローラ355が加熱ローラ91に当接し
ている状態もあるので(ステップ25)、この場合は冷却ロ
ーラ355を加熱ローラ91より離反させる(ステップ2
7,28)。
【0079】そして、ルックアップテーブル600を参
照して、冷却ローラ350の空回転時間を決定し、補助
冷却モータ344を駆動し、冷却ローラ350を一定時
間空回転させ(ステップ29)、図4(a)のステップ2へ戻
る。
【0080】上記構成によれば、制御手段500は、転
写材サイズ選択手段からの情報を取込み、画像形成を行
なう記録紙が所定サイズより小さい場合は、テーブル6
00を参照して冷却手段当接開始枚数(i)を決定し、冷
却手段当接開始枚数(i)以降のコピーは冷却ローラ35
5を加熱ローラ91に当接させることにより、加熱ロー
ラ91の非通紙部Loutの温度上昇を防止する。
【0081】そして、定着が終了すると、補助冷却手段
である補助冷却モータ344を駆動して、冷却ローラ3
55を空回転させ、冷却ローラ355の冷却を行なうよ
うにした。
【0082】よって、引き続いて所定サイズより小さな
記録紙を連続してコピーしても、冷却ローラ355は冷
却されているで、加熱ローラ91の非通紙部の温度上昇
を防止でき、ホットオフセットが発生しにくく、加熱ロ
ーラ91近傍部品の耐久性を確保できる。
【0083】又、本実施の形態例では、加熱ローラ91
の外周面に、弾性材層としてシリコンゴム層292を形
成したことにより、加熱ローラ91と冷却ローラ355
の金属ローラ部357との接触面積が広くなり、加熱ロ
ーラ91の冷却効率が良好となる。
【0084】更に又、ルックアップテーブル600に、
設定コピー枚数と、冷却ローラ空回転時間との関係も記
録し、設定コピー枚数に応じて冷却ローラ355の空回
転時間を決定するようにしたことにより、冷却ローラ3
55を確実に冷却することができ、しかも、無駄な空回
転もないので、省エネルギーとなる。
【0085】(第3の実施の形態例)次に、図12及び図
13を用いて第3の実施の形態例の画像形成装置の定着
装置の加熱ローラ機械的及び電気的構成の説明を行な
う。図12は本実施の形態例の画像形成装置の全体構成
図である図18の切断線A-Aにおける断面図、図13は
図12に示す定着装置の電気的構成を説明するブロック
図である。
【0086】尚、第2の実施の形態例を説明する図1と
同一部分には、同一符号を付し、それらの説明は省略す
る。本実施の形態例と第2の実施の形態例との相違点
は、装置内の温度(t′)を検出する環境温度検知手段3
30の有無である。
【0087】又、テーブル600には、図14に示すよ
うに、記録紙Pのサイズと、冷却手段当接開始枚数(i)
と、環境温度(t′)との関係が記録されている。同じサ
イズの記録紙では、装置内の温度(t′)が高ければ、記
録紙Pの温度も高くなることで、通紙時に加熱ローラ9
1から奪う熱量が少なくなるので、加熱ローラ91の非
通紙部L1の温度との温度差が小さくなり、冷却手段当接
開始枚数が遅れるようになっている。
【0088】更に、テーブル600には、第2の実施の
形態例と同様に、図9(b)に示すような、コピー終了後
に冷却ローラを空回転させる際の設定コピー枚数と、冷
却ローラ空回転時間との関係も記録されている。
【0089】そして、動作の相違点は、定着装置のコピ
ー時の動作であり、他の動作は同一である。よって、上
記構成の定着装置の第1の実施の形態例と異なる部分の
動作を図及び図12を用いて説明する。
【0090】制御部500は、記録紙Pのサイズ情報(w)
と、コピー枚数情報(I)とを読み込み(ステップ10)、設
定コピー枚数分のコピーを行なう。このとき、通紙され
る記録紙Pのサイズ(w)が予め決められた所定サイズ(W)
より大きな場合と、所定サイズ(W)以下の場合とで大き
く制御動作が異なる(ステップ11)。
【0091】通紙される記録紙Pのサイズ(w)が予め決め
られた所定サイズ(W)より大きな場合、一定周期毎に、
連続コピー枚数情報(x)を読み込んで(ステップ12)、温
度検知手段340からの温度情報(t)を取込み(ステップ
13)、加熱ローラ91の温度が設定温度(T)以上となるよ
うにハロゲンヒータランプ210をオンオフ駆動し(ス
テップ14,15,16)、設定枚数(I)分のコピーを行ない(ス
テップ17)、図4(a)のステップ2へ戻る。
【0092】一方、通紙される記録紙Pのサイズ(w)が予
め決められた所定サイズ(W)以下の場合、先ず、制御部
500は、環境温度検知手段330から装置内の温度
(t′)を読み込み(ステップ18)、更に、テーブル600
を参照して、冷却手段当接開始枚数(i)を決定する(ステ
ップ19)。
【0093】次に、一定周期毎に、連続コピー枚数情報
(x)を読み込んで(ステップ20)、第1の温度検知手段3
40からの温度情報(t)を取込み(ステップ21)、加熱ロ
ーラ91の温度が設定温度(T)以上となるようにハロゲ
ンヒータランプ210をオンオフ駆動する(ステップ22,
23,24)と共に、冷却手段当接開始枚数(i)以降は冷却ロ
ーラ355を加熱ローラ91に当接させる(ステップ25,
26)。
【0094】設定枚数分のコピーが終了した際に(ステ
ップ27)、冷却ローラ355が加熱ローラ91に当接し
ている状態もあるので(ステップ26)、この場合は冷却ロ
ーラ355を加熱ローラ91より離反させる(ステップ2
8,29)。
【0095】そして、ルックアップテーブル600を参
照して、冷却ローラ350の空回転時間を決定し、補助
冷却モータ344を駆動し、冷却ローラ350を一定時
間空回転させ(ステップ30)、図4(a)のステップ2へ戻
る。
【0096】上記構成によれば、制御手段500は、転
写材サイズ選択手段からの情報を取込み、画像形成を行
なう記録紙が所定サイズ以下のサイズの場合は、テーブ
ル600を参照して冷却手段当接開始枚数(i)を決定
し、冷却手段当接開始枚数(i)以降のコピーは冷却ロー
ラ355を加熱ローラ91に当接させることにより、加
熱ローラ91の非通紙部Loutの温度上昇を防止する。
【0097】そして、定着が終了すると、補助冷却手段
である補助冷却モータ344を駆動して、冷却ローラ3
55を空回転させ、冷却ローラ355の冷却を行なうよ
うにした。
【0098】よって、引き続いて所定サイズより小さな
記録紙を連続してコピーしても、冷却ローラ355は冷
却されているで、加熱ローラ91の非通紙部の温度上昇
を防止でき、ホットオフセットが発生しにくく、加熱ロ
ーラ91近傍部品の耐久性を確保できる。
【0099】更に、第2の実施の形態例の構成に加え、
テーブルに冷却手段駆動開始枚数(i)と環境温度(t′)と
の関係も加えたことにより、冷却手段当接開始枚数(i)
をより正確に決定することができるので、加熱ローラ9
1の軸方向の温度変化を最小限とすることができる。
【0100】更に又、ルックアップテーブル600に、
設定コピー枚数と、冷却ローラ空回転時間との関係も記
録し、設定コピー枚数に応じて冷却ローラ355の空回
転時間を決定するようにしたことにより、冷却ローラ3
55を確実に冷却することができ、しかも、無駄な空回
転もないので、省エネルギーとなる。
【0101】尚、本発明は、上記実施の形態例に限定す
るものではない。上記実施の形態例では、環境条件とし
て、装置内の温度を用いたが、装置内の湿度でもよい。
この場合は、環境湿度が低ければ転写材の含水量も少な
くなり、その結果、加熱時に水分気化によって転写材に
奪われる熱量も減るので、加熱ローラの最大サイズの転
写材の通過領域内で所定サイズの転写材の通過領域外の
領域の温度上昇も少なくなり、冷却手段駆動開始枚数を
遅らせることができる。
【0102】更に、環境条件として、テーブル装置内の
温度と湿度の両方を用いて、冷却手段駆動開始枚数を決
定するようにしてもよい。
【0103】
【実施例】本願発明者は、上記第1から第3の実施の形
態例の効果を確認するために、冷却手段を用いた場合
と、用いない場合とで、それぞれ小サイズの記録紙を連
続してコピーし、加熱ローラ91の非通紙部Loutの温度
を調査した。
【0104】(1) 第1の実施の形態例 図17(a)に示すように、冷却ローラ350を加熱ロー
ラ91に当接/離反させると、非通紙部Loutの温度は、
ホットオフセット発生温度である240℃より低く設定さ
れた所定温度(T0:220℃)近傍で推移することを確認し
た。
【0105】(2) 第2の実施の形態例 図17(b)に示すように、冷却ローラ355を冷却手段
当接開始枚(i)以降は加熱ローラ91に当接させた場合
は、連続コピーしてもホットオフセット発生温度である
240℃以下に維持されることを確認した。
【0106】(3) 第3の実施の液体例 図17(c)に示すように、冷却ローラ355を冷却手段
当接開始枚(i)以降は加熱ローラ91に当接させた場合
は、連続コピーしてもホットオフセット発生温度である
240℃以下に維持されることを確認した。
【0107】
【発明の効果】請求項1から請求項3記載の発明によれ
ば、定着終了後に、冷却手段は補助冷却手段により冷却
される。
【0108】よって、引き続いて所定サイズより小さな
転写材を連続して定着しても、冷却手段は冷却されてい
るで、加熱ローラの非通紙部の温度上昇を防止でき、ホ
ットオフセットが発生しにくく、加熱ローラ近傍部品の
耐久性を確保できる。
【0109】請求項4記載の発明によれば、装置内の温
度が高ければ転写材の温度も高くなり、その結果、転写
材に奪われる熱量が減るので、加熱ローラの最大サイズ
の転写材の通過領域内で所定サイズの転写材の通過領域
外の領域の温度上昇も少なくなり、冷却手段駆動開始枚
数を遅らせることができ、冷却手段の駆動エネルギーを
最小限に押さえることができる。
【0110】又、環境湿度が低ければ転写材の含水量も
少なくなり、その結果、加熱時に水分気化によって転写
材に奪われる熱量も減るので、加熱ローラの最大サイズ
の転写材の通過領域内で所定サイズの転写材の通過領域
外の領域の温度上昇も少なくなり、冷却手段駆動開始枚
数を遅らせることができ、冷却手段の駆動エネルギーを
最小限に押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態例の定着装置の構成図で、図
18における切断線A-Aでの断面図ある。
【図2】図1における左側面図である。
【図3】図1に示す定着装置の電気的構成を説明するブ
ロック図である。
【図4】(a)図は画像形成装置の全体の動作を説明する
フロー図、(b)図は(a)図におけるウォームアップ動作を
説明するフロー図、(c)図は(b)図におけるアイドリング
動作を説明するフロー図である。
【図5】図1に示す定着装置のコピー動作時の制御を示
すフロー図である。
【図6】図1に示す定着装置のコピー動作時の制御を示
すフロー図である。
【図7】第2の実施の形態例の定着装置の構成図で、図
18における切断線A-Aでの断面図ある。
【図8】図7に示す定着装置の電気的構成を説明するブ
ロック図である。
【図9】図8に示すルックアップテーブルに記録された
情報を説明する図である。
【図10】図7に示す定着装置のコピー動作時の制御を
示すフロー図である。
【図11】図7に示す定着装置のコピー動作時の制御を
示すフロー図である。
【図12】第3の実施の形態例の定着装置の構成図で、
図18における切断線A-Aでの断面図ある。
【図13】図12に示す定着装置の電気的構成を説明す
るブロック図である。
【図14】図13に示すルックアップテーブルに記録さ
れた情報を説明する図である。
【図15】図13に示す定着装置のコピー動作時の制御
を示すフロー図である。
【図16】図13に示す定着装置のコピー動作時の制御
を示すフロー図である。
【図17】実施例を説明する図である。
【図18】第1から第3の実施例の定着装置が設けられ
た画像形成装置の全体構成を説明する図である。
【図19】冷却手段が設けられた定着装置の従来例を説
明する図である。
【符号の説明】
91 加熱ローラ 92 加圧ローラ 210 ハロゲンヒータランプ(加熱手段) 350 冷却ローラ(冷却手段) 500 制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を有する加熱ローラと、該加熱
    ローラに圧接する加圧ローラとを有し、これら加熱ロー
    ラ,加圧ローラ間にトナー画像が転写された転写材を通
    過させ、前記トナー画像を前記転写材上に熱定着する定
    着装置を有する画像形成装置であって、 前記加熱ローラにおける最大サイズより小さな所定サイ
    ズの転写材の通過領域外の領域に当接/離反可能な冷却
    手段と、 該冷却手段を冷却する補助冷却手段と、 前記加熱ローラの最大サイズの転写材の通過領域内で最
    小サイズの転写材の通過領域外の領域の温度を検知する
    非通紙部温度検知手段と、 画像形成を行なう転写材のサイズを選択する転写材サイ
    ズ選択手段と、 該転写材サイズ選択手段からの情報を取込み、画像形成
    を行なう転写材が所定サイズ以下のサイズの場合は、前
    記非通紙部温度検知手段からの情報を取り込んで、前記
    加熱ローラの最大サイズの転写材の通過領域内で所定サ
    イズの転写材の通過領域外の領域の温度が所定温度以上
    となると、前記冷却手段を前記加熱ローラに当接させ、
    定着が終了すると、前記補助冷却手段を用いて、前記冷
    却手段を冷却する制御部と、 を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 加熱手段を有する加熱ローラと、該加熱
    ローラに圧接する加圧ローラとを有し、これら加熱ロー
    ラ,加圧ローラ間にトナー画像が転写された転写材を通
    過させ、前記トナー画像を前記転写材上に熱定着する定
    着装置を有する画像形成装置であって、 前記加熱ローラにおける最大サイズより小さな所定サイ
    ズの転写材の通過領域外の領域に当接/離反可能な冷却
    手段と、 該冷却手段を冷却する補助冷却手段と、 転写紙のサイズと冷却手段当接開始枚数との関係が記録
    されたテーブルと、 画像形成枚数をカウントするカウント手段と、 画像形成を行なう転写材のサイズを選択する転写材サイ
    ズ選択手段と、 該転写材サイズ選択手段からの情報を取込み、画像形成
    を行なう転写材が所定サイズ以下のサイズの場合は、前
    記テーブルを参照して冷却手段当接開始枚数を決定し、
    該冷却手段当接開始枚数以降の画像形成は前記冷却手段
    を前記加熱ローラに当接させ、定着が終了すると、前記
    補助冷却手段を用いて、前記冷却手段を冷却する制御部
    と、 を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 加熱手段を有する加熱ローラと、該加熱
    ローラに圧接する加圧ローラとを有し、これら加熱ロー
    ラ,加圧ローラ間にトナー画像が転写された転写材を通
    過させ、前記トナー画像を前記転写材上に熱定着する定
    着装置を有する画像形成装置であって、 前記加熱ローラにおける最大サイズより小さな所定サイ
    ズの転写材の通過領域外の領域に当接/離反可能な冷却
    手段と、 該冷却手段を冷却する補助冷却手段と、 装置内の環境条件を検知する環境条件検知手段と、 転写紙のサイズと環境条件と冷却手段当接開始枚数との
    関係が記録されたテーブルと、 画像形成枚数をカウントするカウント手段と、 画像形成を行なう転写材のサイズを選択する転写材サイ
    ズ選択手段と、 該転写材サイズ選択手段からの情報を取込み、画像形成
    を行なう転写材が所定サイズ以下のサイズの場合は、前
    記環境条件検知手段からの情報情報を取込み、前記テー
    ブルを参照して冷却手段当接開始枚数を決定し、該冷却
    手段駆動開始枚数以降の画像形成は前記冷却手段を駆動
    する制御部と、 を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記環境条件検知手段は、温度、湿度の
    うち少なくともどちらか一方を検知することを特徴とす
    る請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却手段はローラで、 前記補助冷却手段は、前記ローラが前記加熱ローラより
    離反状態で、前記ローラを回転駆動することを特徴とす
    る請求項1乃至の4いずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014010384A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Konica Minolta Inc 用紙冷却装置及び画像形成装置
JP2014174534A (ja) * 2013-03-13 2014-09-22 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2018120070A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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