JPH11174520A - 撮像装置 - Google Patents
撮像装置Info
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- JPH11174520A JPH11174520A JP9363325A JP36332597A JPH11174520A JP H11174520 A JPH11174520 A JP H11174520A JP 9363325 A JP9363325 A JP 9363325A JP 36332597 A JP36332597 A JP 36332597A JP H11174520 A JPH11174520 A JP H11174520A
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- exposure
- shake
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- correction
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 露光中に累積する残存画像振れ量を予測し、
その予測値に基づいて露光可否判定を行い、残存画像振
れ量が許容限度を超える時間帯を回避するタイミングで
露光を行うことを可能とし、防振効果を向上させるとと
もに、確実に振れの無い画像を得る。 【解決手段】 撮像装置の振れを検知する振れ検知手段
と、前記撮像装置の振れによって発生する撮影画像の振
れの補正を行う画像振れ補正手段と、前記振れ検知手段
によって検知された振れ信号に基づいて、前記画像振れ
補正手段を作動させる画像振れ補正信号を生成する画像
振れ補正信号生成手段と、画像振れ補正中に補正誤差と
して結像面に残存する画像振れ速度によって、露光中に
累積する画像振れ量を予測する残存画像振れ量予測手段
(ステップ29〜213)と、該残存画像振れ量予測手
段によって予測された残存画像振れ量が、予め定められ
た許容値以下であれば露光可と判定し、前記残存画像振
れ量が前記許容値を超えていれば露光不可と判定する露
光可否判定手段(ステップ214〜216)とを有して
いる。
その予測値に基づいて露光可否判定を行い、残存画像振
れ量が許容限度を超える時間帯を回避するタイミングで
露光を行うことを可能とし、防振効果を向上させるとと
もに、確実に振れの無い画像を得る。 【解決手段】 撮像装置の振れを検知する振れ検知手段
と、前記撮像装置の振れによって発生する撮影画像の振
れの補正を行う画像振れ補正手段と、前記振れ検知手段
によって検知された振れ信号に基づいて、前記画像振れ
補正手段を作動させる画像振れ補正信号を生成する画像
振れ補正信号生成手段と、画像振れ補正中に補正誤差と
して結像面に残存する画像振れ速度によって、露光中に
累積する画像振れ量を予測する残存画像振れ量予測手段
(ステップ29〜213)と、該残存画像振れ量予測手
段によって予測された残存画像振れ量が、予め定められ
た許容値以下であれば露光可と判定し、前記残存画像振
れ量が前記許容値を超えていれば露光不可と判定する露
光可否判定手段(ステップ214〜216)とを有して
いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手振れによる画像
振れを補正する画像振れ補正装置を備えたスチルカメ
ラ,デジタルスチルカメラ等の撮像装置に関するもので
ある。
振れを補正する画像振れ補正装置を備えたスチルカメ
ラ,デジタルスチルカメラ等の撮像装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、スチルカメラ等の撮像装置におい
て、手振れによって発生する画像振れを抑制する手段と
して、手振れ、または直接画像振れを検出し、この振れ
を相殺するように、撮影光軸を曲げる補正光学系を駆動
したり、あるいは撮像範囲を移動したりする画像振れ補
正システムが実用化され、幾つかの製品に採用されてい
る。
て、手振れによって発生する画像振れを抑制する手段と
して、手振れ、または直接画像振れを検出し、この振れ
を相殺するように、撮影光軸を曲げる補正光学系を駆動
したり、あるいは撮像範囲を移動したりする画像振れ補
正システムが実用化され、幾つかの製品に採用されてい
る。
【0003】この画像振れ補正装置を有する撮像装置の
一例の概略構成であるブロック図を図19に示す。主な
構成要素として、撮像装置の水平振れを検出するヨー角
速度センサ1901、及び垂直振れを検出するピッチ角
速度センサ1902、スライド、または回転変位を行う
ことにより画像振れを補正する補正光学系1903、補
正光学系1903を水平方向に駆動するヨー補正アクチ
ュエータ1904、補正光学系1903を垂直方向に駆
動するピッチ補正アクチュエータ1905、補正光学系
1903の水平位置を検出する水平位置センサ190
6、補正光学系1903の垂直位置を検出する垂直位置
センサ1907、ヨー角速度センサ1901とピッチ角
速度センサ1902の出力信号を基に補正光学系190
3の目標位置を演算して該補正光学系1903の位置制
御を行うマイコンA1908、シャッタが開閉すること
により不図示の結像面への露光を行うシャッタユニット
1909、シャッタ速度・絞り値(f値)等の撮影情報
を表示する表示ユニット1910、シャッタユニット1
909のシャッタ幕開閉制御ならびに表示ユニット19
10への表示信号の出力を行うマイコンB1911、が
挙げられる。
一例の概略構成であるブロック図を図19に示す。主な
構成要素として、撮像装置の水平振れを検出するヨー角
速度センサ1901、及び垂直振れを検出するピッチ角
速度センサ1902、スライド、または回転変位を行う
ことにより画像振れを補正する補正光学系1903、補
正光学系1903を水平方向に駆動するヨー補正アクチ
ュエータ1904、補正光学系1903を垂直方向に駆
動するピッチ補正アクチュエータ1905、補正光学系
1903の水平位置を検出する水平位置センサ190
6、補正光学系1903の垂直位置を検出する垂直位置
センサ1907、ヨー角速度センサ1901とピッチ角
速度センサ1902の出力信号を基に補正光学系190
3の目標位置を演算して該補正光学系1903の位置制
御を行うマイコンA1908、シャッタが開閉すること
により不図示の結像面への露光を行うシャッタユニット
1909、シャッタ速度・絞り値(f値)等の撮影情報
を表示する表示ユニット1910、シャッタユニット1
909のシャッタ幕開閉制御ならびに表示ユニット19
10への表示信号の出力を行うマイコンB1911、が
挙げられる。
【0004】同図において、ヨー角速度センサ1901
によって検出された信号は、ハイパスフィルタ1912
でDC成分が除去され、ローパスフィルタ1913で高
周波ノイズが除去された後に、A/Dコンバータ191
4によりサンプリングされてデジタル信号に変換され、
ヨー角速度信号ΩY として、スイッチSW1のON信号
によって起動するマイコンA1908に取込まれる。
によって検出された信号は、ハイパスフィルタ1912
でDC成分が除去され、ローパスフィルタ1913で高
周波ノイズが除去された後に、A/Dコンバータ191
4によりサンプリングされてデジタル信号に変換され、
ヨー角速度信号ΩY として、スイッチSW1のON信号
によって起動するマイコンA1908に取込まれる。
【0005】ピッチ角速度センサ1902によって検出
された信号も、同様な処理が施されて、ピッチ角速度信
号ΩP としてマイコンA1908に取込まれる。
された信号も、同様な処理が施されて、ピッチ角速度信
号ΩP としてマイコンA1908に取込まれる。
【0006】水平位置センサ1906の検出信号は、A
/Dコンバータ1920によりサンプリングされてデジ
タル信号に変換され、水平位置信号YOUT として、マイ
コンA1908に取込まれる。
/Dコンバータ1920によりサンプリングされてデジ
タル信号に変換され、水平位置信号YOUT として、マイ
コンA1908に取込まれる。
【0007】垂直位置センサ1907の検出信号も、同
様にデジタル化され、垂直位置信号POUT として、マイ
コンA1908に取込まれる。
様にデジタル化され、垂直位置信号POUT として、マイ
コンA1908に取込まれる。
【0008】マイコンA1908は角速度信号ΩY , Ω
P に基づいて、補正光学系13が変位すべき目標値とな
る水平位置YIN、垂直位置PINを求め、各目標値の実際
の位置信号YOUT , POUT からの偏差をとって増幅し、
補正光学系1903の駆動信号DY , DP として出力す
る。
P に基づいて、補正光学系13が変位すべき目標値とな
る水平位置YIN、垂直位置PINを求め、各目標値の実際
の位置信号YOUT , POUT からの偏差をとって増幅し、
補正光学系1903の駆動信号DY , DP として出力す
る。
【0009】水平駆動信号DY はD/Aコンバータ19
18によりアナログ信号に変換され、ヨー補正アクチュ
エータ1904のドライバに入力される。
18によりアナログ信号に変換され、ヨー補正アクチュ
エータ1904のドライバに入力される。
【0010】垂直駆動信号DP も、同様にしてピッチ補
正アクチュエータ1905のドライバに入力される。
正アクチュエータ1905のドライバに入力される。
【0011】以上のような、スイッチSW1のON信号
によって開始する画像振れ補正動作の最中に、露光開始
スイッチであるところのスイッチSW2のON信号がマ
イコンB1911に入力されると(スイッチSW1がO
N状態のときにしかスイッチSW2はON状態にできな
い)、マイコンB1911は露光準備完了後にシャッタ
ユニット1909のシャッタ幕の開閉制御を行い、露光
を完了する。尚、露光動作中はマイコンB1911はマ
イコンA1908に画像振れ補正動作を強制的に継続さ
せる。
によって開始する画像振れ補正動作の最中に、露光開始
スイッチであるところのスイッチSW2のON信号がマ
イコンB1911に入力されると(スイッチSW1がO
N状態のときにしかスイッチSW2はON状態にできな
い)、マイコンB1911は露光準備完了後にシャッタ
ユニット1909のシャッタ幕の開閉制御を行い、露光
を完了する。尚、露光動作中はマイコンB1911はマ
イコンA1908に画像振れ補正動作を強制的に継続さ
せる。
【0012】上記構成において、マイコンA1908で
実行される画像振れ補正シーケンスを図20に示したフ
ローチャートに基づいて、またマイコンB1911で実
行される露光シーケンスを図21に示したフローチャー
トに基づいて、それぞれ説明する。尚、これらの同図に
示した各番号は各処理単位を表している。
実行される画像振れ補正シーケンスを図20に示したフ
ローチャートに基づいて、またマイコンB1911で実
行される露光シーケンスを図21に示したフローチャー
トに基づいて、それぞれ説明する。尚、これらの同図に
示した各番号は各処理単位を表している。
【0013】まず図204おいて、スイッチSW1のO
N信号の入力によって画像振れ補正シーケンスが開始さ
れ、ステップ2001で、後述の各種デジタルフィルタ
の出力値(ヨー振れ角変位Ψ、ピッチ振れ角変位Θ、更
新前のヨー振れ角速度ΩYO、更新前のピッチ振れ角速度
ΩPO、位相進み補償を行なったヨー振れ角速度ΩYN、位
相進み補償を行なったピッチ振れ角速度ΩPN)、および
図20に示した画像振れ補正シーケンスと図21に示し
た露光シーケンスとの間で共有される露光動作フラグF
RLの初期化が行われる。
N信号の入力によって画像振れ補正シーケンスが開始さ
れ、ステップ2001で、後述の各種デジタルフィルタ
の出力値(ヨー振れ角変位Ψ、ピッチ振れ角変位Θ、更
新前のヨー振れ角速度ΩYO、更新前のピッチ振れ角速度
ΩPO、位相進み補償を行なったヨー振れ角速度ΩYN、位
相進み補償を行なったピッチ振れ角速度ΩPN)、および
図20に示した画像振れ補正シーケンスと図21に示し
た露光シーケンスとの間で共有される露光動作フラグF
RLの初期化が行われる。
【0014】次にステップ2002で、図19で示した
マイコンA1908に取込まれる角速度信号ΩY , Ω
P ,及び補正光学系1903の位置信号YOUT , POUT
が更新されているかどうか確認を行い、更新されていれ
ばステップ2003に移行する。
マイコンA1908に取込まれる角速度信号ΩY , Ω
P ,及び補正光学系1903の位置信号YOUT , POUT
が更新されているかどうか確認を行い、更新されていれ
ばステップ2003に移行する。
【0015】撮像装置の振れを検知するヨー角速度セン
サ1901とピッチ角速度センサ1902が振動ジャイ
ロの場合、振動ジャイロの励振モードと検出モードの周
波数差(例えば30Hz)に振れ周波数が近づくにつれ
て、振動ジャイロの検出角速度の位相が機械的要因によ
り次第に遅れていく。
サ1901とピッチ角速度センサ1902が振動ジャイ
ロの場合、振動ジャイロの励振モードと検出モードの周
波数差(例えば30Hz)に振れ周波数が近づくにつれ
て、振動ジャイロの検出角速度の位相が機械的要因によ
り次第に遅れていく。
【0016】そこで先ずステップ2003で、角速度信
号ΩY , ΩP に対する位相進み補償を以下に示す差分方
程式に基づいて行い、高域(約20Hz)における位相
の遅れを補正しておく。
号ΩY , ΩP に対する位相進み補償を以下に示す差分方
程式に基づいて行い、高域(約20Hz)における位相
の遅れを補正しておく。
【0017】 ΩYN=AF0ΩY +AF1ΩY0−BF ΩYN (1) ΩPN=AF0ΩP +AF1ΩP0−BF ΩPN (2) 上記式において、係数AF0,AF1 ,BF は、位相遅れが
現れる帯域(約20Hz付近)において、所望とする位
相進み量が得られるように、定められる。
現れる帯域(約20Hz付近)において、所望とする位
相進み量が得られるように、定められる。
【0018】次にステップ2004で、位相進み補償を
行なった角速度信号ΩYN, ΩPNは、次式で表されるデジ
タル積分器によって積分され、それぞれ振れ角変位Ψ,
Θに変換される。
行なった角速度信号ΩYN, ΩPNは、次式で表されるデジ
タル積分器によって積分され、それぞれ振れ角変位Ψ,
Θに変換される。
【0019】 Ψ=AI ΩYN+BI Ψ (3) Θ=AI ΩPN+BI Θ (4) 上記式において、係数AI , BI は同積分器のカットオ
フ周波数、及びサンプリング周期によって定められる。
振れ角変位Ψ, Θに対して、低周波ドリフト成分を抑制
するとともに適度なセンタリング効果(振れ角変位Ψ,
Θに含まれる中心からのオフセット量が減衰していく作
用のこと)を与えるために、同積分器のカットオフ周波
数は通常0.1 〜 0.2Hzに設定される。
フ周波数、及びサンプリング周期によって定められる。
振れ角変位Ψ, Θに対して、低周波ドリフト成分を抑制
するとともに適度なセンタリング効果(振れ角変位Ψ,
Θに含まれる中心からのオフセット量が減衰していく作
用のこと)を与えるために、同積分器のカットオフ周波
数は通常0.1 〜 0.2Hzに設定される。
【0020】そして振れ角変位Ψ, Θは、ステップ20
05で、画像振れ補正信号であるところの、補正光学系
1903が変位すべき目標値となる水平位置YIN,垂直
位置PINにそれぞれ変換される。
05で、画像振れ補正信号であるところの、補正光学系
1903が変位すべき目標値となる水平位置YIN,垂直
位置PINにそれぞれ変換される。
【0021】 YIN=KY ・Ψ (5) PIN=KP ・Θ (6) 上記式において、変換係数KY , KP は撮影レンズの焦
点距離によって定められる。尚、同一の振れ角変位Ψ,
Θに対して、補正光学系1903の目標位置YIN, PIN
は通常等しいので、上記式における変換係数KY は通常
KP に等しい。
点距離によって定められる。尚、同一の振れ角変位Ψ,
Θに対して、補正光学系1903の目標位置YIN, PIN
は通常等しいので、上記式における変換係数KY は通常
KP に等しい。
【0022】次にステップ2006で、目標位置YIN,
PINの、実際の位置信号YOUT ,POUT からの偏差が取
られ、比例ゲインGY , GP で増幅されて、それぞれ補
正光学系1903の駆動信号DY , DP としてステップ
2007でマイコンA1908の出力端子から出力され
る(比例制御)。
PINの、実際の位置信号YOUT ,POUT からの偏差が取
られ、比例ゲインGY , GP で増幅されて、それぞれ補
正光学系1903の駆動信号DY , DP としてステップ
2007でマイコンA1908の出力端子から出力され
る(比例制御)。
【0023】 DY =GY ( YIN−YOUT ) (7) DP =GP ( PIN−POUT ) (8) 尚、補正アクチュエータ1904,1905が等価であ
れば、比例ゲインGY,GP は一致する。
れば、比例ゲインGY,GP は一致する。
【0024】次にステップ2008で、次回サンプリン
グ時のデータ更新に備えて、更新前の角速度信号ΩY0,
ΩP0に現在の角速度信号ΩY ,ΩP の値を移しておく。
ステップ2009ではスイッチSW1のON/OFFの
確認が行われる。
グ時のデータ更新に備えて、更新前の角速度信号ΩY0,
ΩP0に現在の角速度信号ΩY ,ΩP の値を移しておく。
ステップ2009ではスイッチSW1のON/OFFの
確認が行われる。
【0025】ここで、スイッチSW1のONが確認され
るか、あるいはスイッチSW1がOFFでもステップ2
010で露光動作フラグFRLが「1」、すなわち露光動
作中であることが確認されれば、ステップ2002に戻
って同ステップ以下のシーケンスを繰返し実行し、スイ
ッチSW1がOFFで、尚且つステップ2010で露光
動作フラグFRLが「0」、すなわち露光動作中でないこ
とが確認されれば画像振れ補正シーケンスを終了する。
るか、あるいはスイッチSW1がOFFでもステップ2
010で露光動作フラグFRLが「1」、すなわち露光動
作中であることが確認されれば、ステップ2002に戻
って同ステップ以下のシーケンスを繰返し実行し、スイ
ッチSW1がOFFで、尚且つステップ2010で露光
動作フラグFRLが「0」、すなわち露光動作中でないこ
とが確認されれば画像振れ補正シーケンスを終了する。
【0026】上述のような画像振れ補正シーケンスの実
行中に、スイッチSW2のON信号がマイコンB191
1に入力されると、図21に示した露光シーケンスが開
始され、まずステップ2101で、前述のステップ20
10でチェックされる露光動作フラグFRLを立てて
(「1」にして)、露光動作中であることをアピールし
ておく。
行中に、スイッチSW2のON信号がマイコンB191
1に入力されると、図21に示した露光シーケンスが開
始され、まずステップ2101で、前述のステップ20
10でチェックされる露光動作フラグFRLを立てて
(「1」にして)、露光動作中であることをアピールし
ておく。
【0027】次にステップ2102で一連の露光前処理
(一眼レフカメラならミラーアップ駆動、絞り駆動等、
コンパクトカメラならAFレンズ駆動等)が行われ、ス
テップ2103で周知のシャッタ幕開閉制御ルーチンを
実行して結像面への露光を行い、露光完了後、ステップ
2104で露光動作フラグFRLを倒して(「0」にし
て)露光動作が終了したことを宣言する。
(一眼レフカメラならミラーアップ駆動、絞り駆動等、
コンパクトカメラならAFレンズ駆動等)が行われ、ス
テップ2103で周知のシャッタ幕開閉制御ルーチンを
実行して結像面への露光を行い、露光完了後、ステップ
2104で露光動作フラグFRLを倒して(「0」にし
て)露光動作が終了したことを宣言する。
【0028】最後にステップ2105で、露光後処理
(一眼レフカメラならミラーダウン駆動、絞り開放復帰
駆動等、コンパクトカメラならAFレンズホームポジシ
ョン復帰駆動等)を実行して露光シーケンスを終了す
る。
(一眼レフカメラならミラーダウン駆動、絞り開放復帰
駆動等、コンパクトカメラならAFレンズホームポジシ
ョン復帰駆動等)を実行して露光シーケンスを終了す
る。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来例にお
いては、ステップ2004の積分器においてカットオフ
周波数を前記値に設定するのに伴い、位相進み現象が1
Hz近辺の振れ補正帯域にまで及ぶ問題が生じ、これを
回避するためにカットオフ周波数をより低域側に下げる
と、今度は低周波ドリフトが増大し、センタリング効果
が弱まるという問題が生じてしまう。
いては、ステップ2004の積分器においてカットオフ
周波数を前記値に設定するのに伴い、位相進み現象が1
Hz近辺の振れ補正帯域にまで及ぶ問題が生じ、これを
回避するためにカットオフ周波数をより低域側に下げる
と、今度は低周波ドリフトが増大し、センタリング効果
が弱まるという問題が生じてしまう。
【0030】この問題は上記従来例のような補正アクチ
ュエータ1904,1905の駆動信号に補正光学系1
903の目標位置が含まれる場合に限らず、同駆動信号
に補正光学系1903の目標速度が含まれるような場合
においても、補正光学系1903の目標速度に上記従来
例の補正光学系1903の目標位置と同等の低周波ドリ
フト抑制効果と、補正光学系1903のセンタリング効
果を与えるためには、ステップ2004の積分器の代わ
りに角速度信号ΩYN, ΩPNが通過するハイパスフィルタ
のカットオフ周波数を同積分器のカットオフ周波数と同
じ値に設定しなければならず、同等の位相進みが発生す
る。
ュエータ1904,1905の駆動信号に補正光学系1
903の目標位置が含まれる場合に限らず、同駆動信号
に補正光学系1903の目標速度が含まれるような場合
においても、補正光学系1903の目標速度に上記従来
例の補正光学系1903の目標位置と同等の低周波ドリ
フト抑制効果と、補正光学系1903のセンタリング効
果を与えるためには、ステップ2004の積分器の代わ
りに角速度信号ΩYN, ΩPNが通過するハイパスフィルタ
のカットオフ周波数を同積分器のカットオフ周波数と同
じ値に設定しなければならず、同等の位相進みが発生す
る。
【0031】従って、低域位相進み現象(1Hzの振れ
角変位に対して約10°の位相進み)は不可避の問題で
あり、このことが残存画像振れ発生の主原因となって、
シャッタ速度2段分の防振効果しか謳えない理由の一つ
となっていた。
角変位に対して約10°の位相進み)は不可避の問題で
あり、このことが残存画像振れ発生の主原因となって、
シャッタ速度2段分の防振効果しか謳えない理由の一つ
となっていた。
【0032】また、少なくともシャッタ速度2段分の防
振効果が得られたとしても、設定されたシャッタ速度が
遅すぎたり、元の撮像装置の振れが大きすぎたりする
と、撮影画像に残存する振れ量が許容値を超えてしま
い、シャープな画像が得られない場合があった。
振効果が得られたとしても、設定されたシャッタ速度が
遅すぎたり、元の撮像装置の振れが大きすぎたりする
と、撮影画像に残存する振れ量が許容値を超えてしま
い、シャープな画像が得られない場合があった。
【0033】(発明の目的)本発明の第1の目的は、露
光中に累積する残存画像振れ量を予測し、その予測値に
基づいて露光可否判定を行い、残存画像振れ量が許容限
度を超える時間帯を回避するタイミングで露光を行うこ
とを可能とし、防振効果を向上させるとともに、確実に
振れの無い画像を得ることのできる撮像装置を提供しよ
うとするものである。
光中に累積する残存画像振れ量を予測し、その予測値に
基づいて露光可否判定を行い、残存画像振れ量が許容限
度を超える時間帯を回避するタイミングで露光を行うこ
とを可能とし、防振効果を向上させるとともに、確実に
振れの無い画像を得ることのできる撮像装置を提供しよ
うとするものである。
【0034】本発明の第2の目的は、露光可否判定の判
定結果が露光可となる条件の枠を拡大して、レリーズタ
イムラグを回避あるいは短縮しつつ、確実に振れの無い
画像を与えることのできる撮像装置を提供しようとする
ものである。
定結果が露光可となる条件の枠を拡大して、レリーズタ
イムラグを回避あるいは短縮しつつ、確実に振れの無い
画像を与えることのできる撮像装置を提供しようとする
ものである。
【0035】本発明の第3の目的は、露光時間を変更す
ることで露光可否判定の判定結果が露光可となった場合
に、変更された露光時間に基づいたシャッタ速度とこれ
に伴う絞り値を事前に撮影者に知らせることのできる撮
像装置を提供しようとするものである。
ることで露光可否判定の判定結果が露光可となった場合
に、変更された露光時間に基づいたシャッタ速度とこれ
に伴う絞り値を事前に撮影者に知らせることのできる撮
像装置を提供しようとするものである。
【0036】本発明の第4の目的は、残存画像振れ量が
許容限度を超える時間帯を回避するタイミングで露光を
行い、防振効果を向上させるとともに、確実に振れの無
い画像を得ることのできる撮像装置を提供しようとする
ものである。
許容限度を超える時間帯を回避するタイミングで露光を
行い、防振効果を向上させるとともに、確実に振れの無
い画像を得ることのできる撮像装置を提供しようとする
ものである。
【0037】本発明の第5の目的は、レリーズタイムラ
グも発生せず防振効果も向上する場合にのみ露光が行わ
れるようにして、シャッタチャンスを逃した画像を撮影
しないようにすることのできる撮像装置を提供しようと
するものである。
グも発生せず防振効果も向上する場合にのみ露光が行わ
れるようにして、シャッタチャンスを逃した画像を撮影
しないようにすることのできる撮像装置を提供しようと
するものである。
【0038】本発明の第6の目的は、露光開始命令が下
されたにもかかわらず、露光が中止されて未露光となっ
た場合に、その旨を撮影者に知らせることのできる撮像
装置を提供しようとするものである。
されたにもかかわらず、露光が中止されて未露光となっ
た場合に、その旨を撮影者に知らせることのできる撮像
装置を提供しようとするものである。
【0039】本発明の第7の目的は、簡便な方法で残存
画像振れ量の予測値を得ることのできる撮像装置を提供
しようとするものである。
画像振れ量の予測値を得ることのできる撮像装置を提供
しようとするものである。
【0040】本発明の第8の目的は、センサ等の新たな
装置を追加せずに、簡便な構成で残存画像振れ量の予測
に用いる残存画像振れ速度ベクトルを得ることのできる
撮像装置を提供しようとするものである。
装置を追加せずに、簡便な構成で残存画像振れ量の予測
に用いる残存画像振れ速度ベクトルを得ることのできる
撮像装置を提供しようとするものである。
【0041】本発明の第9の目的は、残存画像振れ速度
の基となる画像振れ補正手段の振れ補正速度を、専用の
検出手段を用いずに得ることのできる撮像装置を提供し
ようとするものである。
の基となる画像振れ補正手段の振れ補正速度を、専用の
検出手段を用いずに得ることのできる撮像装置を提供し
ようとするものである。
【0042】本発明の第10の目的は、残存画像振れ速
度の基となる画像振れ補正手段の振れ補正速度を得る手
段が無い場合に、推定により振れ補正速度を得ることの
できる撮像装置を提供しようとするものである。
度の基となる画像振れ補正手段の振れ補正速度を得る手
段が無い場合に、推定により振れ補正速度を得ることの
できる撮像装置を提供しようとするものである。
【0043】本発明の第11の目的は、露光中に累積す
る残存画像振れ量を予測し、その予測値に基づいた画像
振れ補正効果度を露光前に撮影者に知らせることで、画
像振れ補正効果度が低いときは撮影者に手振れを抑える
工夫をするか、あるいはシャッタ速度を更に速い値に変
更するよう促し、また露光タイミング制御を行う場合
は、どの程度のレリーズタイムラグが発生する可能性が
あるかを撮影者に予め認知させることのできる撮像装置
を提供しようとするものである。
る残存画像振れ量を予測し、その予測値に基づいた画像
振れ補正効果度を露光前に撮影者に知らせることで、画
像振れ補正効果度が低いときは撮影者に手振れを抑える
工夫をするか、あるいはシャッタ速度を更に速い値に変
更するよう促し、また露光タイミング制御を行う場合
は、どの程度のレリーズタイムラグが発生する可能性が
あるかを撮影者に予め認知させることのできる撮像装置
を提供しようとするものである。
【0044】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、撮像装置の振れを
検知する振れ検知手段と、前記撮像装置の振れによって
発生する撮影画像の振れの補正を行う画像振れ補正手段
と、前記振れ検知手段によって検知された振れ信号に基
づいて、前記画像振れ補正手段を作動させる画像振れ補
正信号を生成する画像振れ補正信号生成手段とから成る
画像振れ補正装置を有する撮像装置において、画像振れ
補正中に補正誤差として結像面に残存する残存画像振れ
速度によって、露光中に累積する残存画像振れ量を予測
する残存画像振れ量予測手段と、該残存画像振れ量予測
手段によって予測された残存画像振れ量が、予め定めら
れた許容値以下であれば露光可と判定し、前記残存画像
振れ量が前記許容値を超えていれば露光不可と判定する
露光可否判定手段とを有した撮像装置とするものであ
る。
るために、請求項1記載の本発明は、撮像装置の振れを
検知する振れ検知手段と、前記撮像装置の振れによって
発生する撮影画像の振れの補正を行う画像振れ補正手段
と、前記振れ検知手段によって検知された振れ信号に基
づいて、前記画像振れ補正手段を作動させる画像振れ補
正信号を生成する画像振れ補正信号生成手段とから成る
画像振れ補正装置を有する撮像装置において、画像振れ
補正中に補正誤差として結像面に残存する残存画像振れ
速度によって、露光中に累積する残存画像振れ量を予測
する残存画像振れ量予測手段と、該残存画像振れ量予測
手段によって予測された残存画像振れ量が、予め定めら
れた許容値以下であれば露光可と判定し、前記残存画像
振れ量が前記許容値を超えていれば露光不可と判定する
露光可否判定手段とを有した撮像装置とするものであ
る。
【0045】上記構成において、前記残存画像振れ量
は、残存画像振れ速度の変化に合わせて、前記残存画像
振れ量予測手段により逐次更新され、それに合わせて前
記露光可否判定手段による判定結果も逐次更新される。
は、残存画像振れ速度の変化に合わせて、前記残存画像
振れ量予測手段により逐次更新され、それに合わせて前
記露光可否判定手段による判定結果も逐次更新される。
【0046】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、撮像装置の振れを検知する振
れ検知手段と、前記撮像装置の振れによって発生する撮
影画像の振れの補正を行う画像振れ補正手段と、前記振
れ検知手段によって検知された振れ信号に基づいて、前
記画像振れ補正手段を作動させる画像振れ補正信号を生
成する画像振れ補正信号生成手段とから成る画像振れ補
正装置を有する撮像装置において、画像振れ補正中に補
正誤差として結像面に残存する残存画像振れ速度によっ
て、露光中に累積する残存画像振れ量を予測する残存画
像振れ量予測手段と、該残存画像振れ量予測手段によっ
て予測された残存画像振れ量が、予め定められた許容値
以下であれば露光可と判定し、前記残存画像振れ量が前
記許容値を超えていても、予め設定された露光時間を変
更することで前記残存画像振れ量が許容値以下となるよ
うな露光時間が存在すれば、該露光時間に従って露光制
御を行うことを前提に露光可と判定し、前記残存画像振
れ量が許容値以下となるような露光時間が存在しなけれ
ば露光不可と判定する露光可否判定手段とを有した撮像
装置とするものである。
請求項2記載の本発明は、撮像装置の振れを検知する振
れ検知手段と、前記撮像装置の振れによって発生する撮
影画像の振れの補正を行う画像振れ補正手段と、前記振
れ検知手段によって検知された振れ信号に基づいて、前
記画像振れ補正手段を作動させる画像振れ補正信号を生
成する画像振れ補正信号生成手段とから成る画像振れ補
正装置を有する撮像装置において、画像振れ補正中に補
正誤差として結像面に残存する残存画像振れ速度によっ
て、露光中に累積する残存画像振れ量を予測する残存画
像振れ量予測手段と、該残存画像振れ量予測手段によっ
て予測された残存画像振れ量が、予め定められた許容値
以下であれば露光可と判定し、前記残存画像振れ量が前
記許容値を超えていても、予め設定された露光時間を変
更することで前記残存画像振れ量が許容値以下となるよ
うな露光時間が存在すれば、該露光時間に従って露光制
御を行うことを前提に露光可と判定し、前記残存画像振
れ量が許容値以下となるような露光時間が存在しなけれ
ば露光不可と判定する露光可否判定手段とを有した撮像
装置とするものである。
【0047】上記構成において、前記残存画像振れ量
は、残存画像振れ速度の変化に合わせて、前記残存画像
振れ量予測手段により逐次更新され、それに合わせて前
記露光可否判定手段による判定結果も逐次更新される。
は、残存画像振れ速度の変化に合わせて、前記残存画像
振れ量予測手段により逐次更新され、それに合わせて前
記露光可否判定手段による判定結果も逐次更新される。
【0048】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、シャッタ速度及び絞り値を表
示する露出制御値表示部と、露光可否判定手段によって
露光時間が変更されていなければ、予め手動あるいは自
動露出によって定められたシャッタ速度及び絞り値を前
記露出制御値表示部に表示し、前記露光可否判定手段に
よって露光時間が変更されていれば、変更された該露光
時間と手動あるいは自動露出によって定められた露出値
とから得られるシャッタ速度及び絞り値を前記露出制御
値表示部に表示する露出制御値表示制御手段とを有した
撮像装置とするものである。
請求項3記載の本発明は、シャッタ速度及び絞り値を表
示する露出制御値表示部と、露光可否判定手段によって
露光時間が変更されていなければ、予め手動あるいは自
動露出によって定められたシャッタ速度及び絞り値を前
記露出制御値表示部に表示し、前記露光可否判定手段に
よって露光時間が変更されていれば、変更された該露光
時間と手動あるいは自動露出によって定められた露出値
とから得られるシャッタ速度及び絞り値を前記露出制御
値表示部に表示する露出制御値表示制御手段とを有した
撮像装置とするものである。
【0049】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、露光開始命令を受けた後、露
光可否判定手段により露光可と判定されていれば露光を
開始し、露光可否判定手段により露光不可と判定されて
いれば、前記露光可否判定手段により露光可と判定され
るまで露光開始を保留する露光開始判定手段とを有した
撮像装置とするものである。
請求項4記載の本発明は、露光開始命令を受けた後、露
光可否判定手段により露光可と判定されていれば露光を
開始し、露光可否判定手段により露光不可と判定されて
いれば、前記露光可否判定手段により露光可と判定され
るまで露光開始を保留する露光開始判定手段とを有した
撮像装置とするものである。
【0050】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項5記載の本発明は、露光開始命令を受けた後、露
光可否判定手段により露光不可と判定されていれば露光
を禁止する露光開始判定手段を有した撮像装置とするも
のである。
請求項5記載の本発明は、露光開始命令を受けた後、露
光可否判定手段により露光不可と判定されていれば露光
を禁止する露光開始判定手段を有した撮像装置とするも
のである。
【0051】また、上記第6の目的を達成するために、
請求項6記載の本発明は、露光開始命令がキャンセルさ
れるか、あるいは露光開始判定手段によって露光が禁止
されて未露光となった場合に、該旨を表示する未露光表
示部を有した撮像装置とするものである。
請求項6記載の本発明は、露光開始命令がキャンセルさ
れるか、あるいは露光開始判定手段によって露光が禁止
されて未露光となった場合に、該旨を表示する未露光表
示部を有した撮像装置とするものである。
【0052】また、上記第7の目的を達成するために、
請求項7記載の本発明は、残存画像振れ量予測手段は、
画像振れ補正中に補正誤差として結像面に残存する残存
画像振れ速度ベクトルを求める残存画像振れ速度ベクト
ル演算手段を有し、該残存画像振れ速度ベクトルの大き
さに露光時間を乗じることにより、現時点において露光
を開始した場合の露光中に累積する残存画像振れ量の予
測値を得る撮像装置とするものである。
請求項7記載の本発明は、残存画像振れ量予測手段は、
画像振れ補正中に補正誤差として結像面に残存する残存
画像振れ速度ベクトルを求める残存画像振れ速度ベクト
ル演算手段を有し、該残存画像振れ速度ベクトルの大き
さに露光時間を乗じることにより、現時点において露光
を開始した場合の露光中に累積する残存画像振れ量の予
測値を得る撮像装置とするものである。
【0053】また、上記第8の目的を達成するために、
請求項8記載の本発明は、残存画像振れ速度ベクトル演
算手段は、画像振れ補正手段の互いに異なる二つの補正
方向の振れ補正速度を求める振れ補正速度ベクトル演算
手段を有し、振れ検知手段によって検知された振れ信号
から該振れ検知手段に起因する誤差を補償して得られる
撮像装置の振れ角速度ベクトルに撮影レンズの焦点距離
を乗じることにより得られる画像振れ速度ベクトルか
ら、前記振れ補正速度ベクトル演算手段により得られる
振れ補正速度ベクトルに前記画像振れ補正手段の敏感度
を乗じて得られる画像振れ補正速度ベクトルを差引くこ
とにより、残存画像振れ速度ベクトルを得る撮像装置と
するものである。
請求項8記載の本発明は、残存画像振れ速度ベクトル演
算手段は、画像振れ補正手段の互いに異なる二つの補正
方向の振れ補正速度を求める振れ補正速度ベクトル演算
手段を有し、振れ検知手段によって検知された振れ信号
から該振れ検知手段に起因する誤差を補償して得られる
撮像装置の振れ角速度ベクトルに撮影レンズの焦点距離
を乗じることにより得られる画像振れ速度ベクトルか
ら、前記振れ補正速度ベクトル演算手段により得られる
振れ補正速度ベクトルに前記画像振れ補正手段の敏感度
を乗じて得られる画像振れ補正速度ベクトルを差引くこ
とにより、残存画像振れ速度ベクトルを得る撮像装置と
するものである。
【0054】また、上記第9の目的を達成するために、
請求項9記載の本発明は、画像振れ補正装置は、画像振
れ補正手段の互いに異なる二つの補正方向の振れ補正変
位を検知する振れ補正変位検知手段を有し、該振れ補正
速度ベクトル演算手段は、前記振れ補正変位検知手段に
よって検知された二つの補正方向の振れ補正変位を微分
することによって前記振れ補正速度ベクトルを得る撮像
装置とするものである。
請求項9記載の本発明は、画像振れ補正装置は、画像振
れ補正手段の互いに異なる二つの補正方向の振れ補正変
位を検知する振れ補正変位検知手段を有し、該振れ補正
速度ベクトル演算手段は、前記振れ補正変位検知手段に
よって検知された二つの補正方向の振れ補正変位を微分
することによって前記振れ補正速度ベクトルを得る撮像
装置とするものである。
【0055】また、上記第10の目的を達成するため
に、請求項10記載の本発明は、振れ補正速度ベクトル
演算手段は、画像振れ補正手段の目標位置を表す目標振
れ補正変位信号を微分することによって振れ補正速度ベ
クトルを推定する撮像装置とするものである。
に、請求項10記載の本発明は、振れ補正速度ベクトル
演算手段は、画像振れ補正手段の目標位置を表す目標振
れ補正変位信号を微分することによって振れ補正速度ベ
クトルを推定する撮像装置とするものである。
【0056】また、上記第11の目的を達成するため
に、請求項11記載の本発明は、撮像装置の振れを検知
する振れ検知手段と、前記撮像装置の振れによって発生
する撮影画像の振れの補正を行う画像振れ補正手段と、
前記振れ検知手段によって検知された振れ信号に基づい
て、前記画像振れ補正手段を作動させる画像振れ補正信
号を生成する画像振れ補正信号生成手段とから成る画像
振れ補正装置を有する撮像装置において、画像振れ補正
中に補正誤差として結像面に残存する残存画像振れ速度
によって、露光中に累積する残存画像振れ量を予測する
残存画像振れ量予測手段と、該残存画像振れ量予測手段
によって予測された残存画像振れ量に基づいた画像振れ
補正効果の度合いを表示する画像振れ補正効果度表示部
とを有した撮像装置とするものである。
に、請求項11記載の本発明は、撮像装置の振れを検知
する振れ検知手段と、前記撮像装置の振れによって発生
する撮影画像の振れの補正を行う画像振れ補正手段と、
前記振れ検知手段によって検知された振れ信号に基づい
て、前記画像振れ補正手段を作動させる画像振れ補正信
号を生成する画像振れ補正信号生成手段とから成る画像
振れ補正装置を有する撮像装置において、画像振れ補正
中に補正誤差として結像面に残存する残存画像振れ速度
によって、露光中に累積する残存画像振れ量を予測する
残存画像振れ量予測手段と、該残存画像振れ量予測手段
によって予測された残存画像振れ量に基づいた画像振れ
補正効果の度合いを表示する画像振れ補正効果度表示部
とを有した撮像装置とするものである。
【0057】上記構成において、前記残存画像振れ量
は、残存画像振れ速度の変化に合わせて、前記残存画像
振れ量により逐次更新され、それに合わせて前記画像振
れ補正効果度表示部に表示される画像振れ補正効果の度
合いも逐次更新される。
は、残存画像振れ速度の変化に合わせて、前記残存画像
振れ量により逐次更新され、それに合わせて前記画像振
れ補正効果度表示部に表示される画像振れ補正効果の度
合いも逐次更新される。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0059】図1〜図4は本発明の実施の第1の形態に
おける撮像装置に係る図であり、図1は撮像装置の概略
構成を示すブロック図である。
おける撮像装置に係る図であり、図1は撮像装置の概略
構成を示すブロック図である。
【0060】図1において、本発明の実施の第1の形態
に係る画像振れ補正装置の主な構成要素としては、振れ
検知手段であるところの撮像装置の水平振れを検出する
ヨー角速度センサ11、及び垂直振れを検出するピッチ
角速度センサ12、スライド、または回転変位を行うこ
とにより画像振れを補正する画像振れ補正手段であると
ころの補正光学系13、補正光学系13を水平方向に駆
動するヨー補正アクチュエータ14、補正光学系13を
垂直方向に駆動するピッチ補正アクチュエータ15、振
れ補正変位検知手段であるところの補正光学系13の水
平位置を検出する水平位置センサ16、補正光学系13
の垂直位置を検出する垂直位置センサ17、ヨー角速度
センサ11とピッチ角速度センサ12の出力信号を基に
補正光学系13の目標位置を演算して補正光学系13の
位置制御を行い、さらに露光中の残存画像振れ量の予測
とそれに基づいた露光可否の判定を行う画像振れ補正信
号生成手段であるところのマイコンA18、シャッタが
開閉することにより不図示の結像面への露光を行うシャ
ッタユニット19、シャッタ速度・絞り値(f値)や露
光の有無等の撮影情報を表示する露出制御値表示部・未
露光表示部であるところの表示ユニット110、シャッ
タユニット19のシャッタ幕開閉制御ならびに表示ユニ
ット110への表示信号の出力を行うマイコンB11
1、が挙げられる。
に係る画像振れ補正装置の主な構成要素としては、振れ
検知手段であるところの撮像装置の水平振れを検出する
ヨー角速度センサ11、及び垂直振れを検出するピッチ
角速度センサ12、スライド、または回転変位を行うこ
とにより画像振れを補正する画像振れ補正手段であると
ころの補正光学系13、補正光学系13を水平方向に駆
動するヨー補正アクチュエータ14、補正光学系13を
垂直方向に駆動するピッチ補正アクチュエータ15、振
れ補正変位検知手段であるところの補正光学系13の水
平位置を検出する水平位置センサ16、補正光学系13
の垂直位置を検出する垂直位置センサ17、ヨー角速度
センサ11とピッチ角速度センサ12の出力信号を基に
補正光学系13の目標位置を演算して補正光学系13の
位置制御を行い、さらに露光中の残存画像振れ量の予測
とそれに基づいた露光可否の判定を行う画像振れ補正信
号生成手段であるところのマイコンA18、シャッタが
開閉することにより不図示の結像面への露光を行うシャ
ッタユニット19、シャッタ速度・絞り値(f値)や露
光の有無等の撮影情報を表示する露出制御値表示部・未
露光表示部であるところの表示ユニット110、シャッ
タユニット19のシャッタ幕開閉制御ならびに表示ユニ
ット110への表示信号の出力を行うマイコンB11
1、が挙げられる。
【0061】同図において、ヨー角速度センサ11によ
って検出された信号は、ハイパスフィルタ112でDC
成分が除去され、ローパスフィルタ113で高周波ノイ
ズが除去された後に、A/Dコンバータ114によりサ
ンプリングされてデジタル信号に変換され、ヨー角速度
信号ΩY として、スイッチSW1のON信号によって起
動するマイコンA18に取込まれる。
って検出された信号は、ハイパスフィルタ112でDC
成分が除去され、ローパスフィルタ113で高周波ノイ
ズが除去された後に、A/Dコンバータ114によりサ
ンプリングされてデジタル信号に変換され、ヨー角速度
信号ΩY として、スイッチSW1のON信号によって起
動するマイコンA18に取込まれる。
【0062】ピッチ角速度センサ12によって検出され
た信号も、同様な処理が施されて、ピッチ角速度信号Ω
P としてマイコンA18に取込まれる。
た信号も、同様な処理が施されて、ピッチ角速度信号Ω
P としてマイコンA18に取込まれる。
【0063】水平位置センサ16の検出信号は、A/D
コンバータ120によりサンプリングされてデジタル信
号に変換され、水平位置信号YOUT としてマイコンA1
8に取込まれる。
コンバータ120によりサンプリングされてデジタル信
号に変換され、水平位置信号YOUT としてマイコンA1
8に取込まれる。
【0064】垂直位置センサ17の検出信号も、同様に
デジタル化され、垂直位置信号POUT としてマイコンA
18に取込まれる。
デジタル化され、垂直位置信号POUT としてマイコンA
18に取込まれる。
【0065】マイコンA18は角速度信号ΩY , ΩP に
基づいて、補正光学系13が変位すべき目標値となる水
平位置YIN、垂直位置PINを求め、各目標値の実際の位
置信号YOUT ,POUT からの偏差をとって増幅し、補正
光学系13の駆動信号DY ,DP として出力する。ある
いは駆動信号DY , DP をパルス幅変調し、PWM信号
として出力する方法もある。
基づいて、補正光学系13が変位すべき目標値となる水
平位置YIN、垂直位置PINを求め、各目標値の実際の位
置信号YOUT ,POUT からの偏差をとって増幅し、補正
光学系13の駆動信号DY ,DP として出力する。ある
いは駆動信号DY , DP をパルス幅変調し、PWM信号
として出力する方法もある。
【0066】さらにマイコンA18は、露光中の残存画
像振れ量(補正光学系13の画像振れ補正動作によって
補正しきれずに残る、結像面における振れ量)の予測を
行い、予測値が許容値以下であれば露光可の判定を下
す。
像振れ量(補正光学系13の画像振れ補正動作によって
補正しきれずに残る、結像面における振れ量)の予測を
行い、予測値が許容値以下であれば露光可の判定を下
す。
【0067】水平駆動信号DY はD/Aコンバータ11
8によりアナログ信号に変換され、ヨー補正アクチュエ
ータ14のドライバに入力される。水平駆動信号がPW
M信号であれば、D/Aコンバータ118を介さずに直
接ヨー補正アクチュエータ14のドライバに入力され
る。
8によりアナログ信号に変換され、ヨー補正アクチュエ
ータ14のドライバに入力される。水平駆動信号がPW
M信号であれば、D/Aコンバータ118を介さずに直
接ヨー補正アクチュエータ14のドライバに入力され
る。
【0068】垂直駆動信号DP も、同様にしてピッチ補
正アクチュエータ15のドライバに入力される。
正アクチュエータ15のドライバに入力される。
【0069】以上のような、スイッチSW1のON信号
によって開始する画像振れ補正動作の最中に、露光開始
命令であるところのスイッチSW2のON信号がマイコ
ンB111に入力されると(スイッチSW1がON状態
のときにしかスイッチSW2はON状態にできない)、
マイコンB111は露光準備完了後、露光可否の判定結
果をチェックして、マイコンA18で露光可の判定が出
ていればシャッタユニット19のシャッタ幕の開閉制御
を行い、露光を完了する。尚、露光動作中はマイコンB
111はマイコンA18に画像振れ補正動作を強制的に
継続させる。
によって開始する画像振れ補正動作の最中に、露光開始
命令であるところのスイッチSW2のON信号がマイコ
ンB111に入力されると(スイッチSW1がON状態
のときにしかスイッチSW2はON状態にできない)、
マイコンB111は露光準備完了後、露光可否の判定結
果をチェックして、マイコンA18で露光可の判定が出
ていればシャッタユニット19のシャッタ幕の開閉制御
を行い、露光を完了する。尚、露光動作中はマイコンB
111はマイコンA18に画像振れ補正動作を強制的に
継続させる。
【0070】また、露光可の判定が出る前にスイッチS
W2のON信号が途絶えた場合、マイコンB111は露
光を行わず、未露光であることを表示ユニット1110
に表示する。
W2のON信号が途絶えた場合、マイコンB111は露
光を行わず、未露光であることを表示ユニット1110
に表示する。
【0071】上記構成において、マイコンA18で実行
される画像振れ補正シーケンスを図2及び図3に示した
フローチャートに基づいて、またマイコンB111で実
行される露光シーケンスを、図4に示したフローチャー
トに基づいて、それぞれ説明する。尚、これらの同図に
示した各番号は各処理単位を表している。
される画像振れ補正シーケンスを図2及び図3に示した
フローチャートに基づいて、またマイコンB111で実
行される露光シーケンスを、図4に示したフローチャー
トに基づいて、それぞれ説明する。尚、これらの同図に
示した各番号は各処理単位を表している。
【0072】まず図2において、スイッチSW1のON
信号の入力によって画像振れ補正シーケンスが開始さ
れ、ステップ21で、後述の各種デジタルフィルタの出
力値(ヨー振れ角変位Ψ、ピッチ振れ角変位Θ、更新前
のヨー振れ角速度ΩY0、更新前のピッチ振れ角速度
ΩP0、位相進み補償を行なったヨー振れ角速度ΩYN、位
相進み補償を行なったピッチ振れ角速度ΩPN、補正光学
系13の水平移動速度U、補正光学系13の垂直移動速
度V、低域残存ヨー振れ角速度ΔΩYL、低域残存ピッチ
振れ角速度ΔΩPL)、および図2,図3に示した画像振
れ補正シーケンスと図4に示した露光シーケンスとの間
で共有される各種フラグ(露光許可フラグFOK、露光動
作フラグFRL)の初期化が行われる。
信号の入力によって画像振れ補正シーケンスが開始さ
れ、ステップ21で、後述の各種デジタルフィルタの出
力値(ヨー振れ角変位Ψ、ピッチ振れ角変位Θ、更新前
のヨー振れ角速度ΩY0、更新前のピッチ振れ角速度
ΩP0、位相進み補償を行なったヨー振れ角速度ΩYN、位
相進み補償を行なったピッチ振れ角速度ΩPN、補正光学
系13の水平移動速度U、補正光学系13の垂直移動速
度V、低域残存ヨー振れ角速度ΔΩYL、低域残存ピッチ
振れ角速度ΔΩPL)、および図2,図3に示した画像振
れ補正シーケンスと図4に示した露光シーケンスとの間
で共有される各種フラグ(露光許可フラグFOK、露光動
作フラグFRL)の初期化が行われる。
【0073】次にステップ22で、図1で示したマイコ
ンA18に取込まれる角速度信号ΩY , ΩP 及び補正光
学系13の位置信号YOUT , POUT が更新されているか
どうか確認を行い、更新されていればステップ23に移
行する。
ンA18に取込まれる角速度信号ΩY , ΩP 及び補正光
学系13の位置信号YOUT , POUT が更新されているか
どうか確認を行い、更新されていればステップ23に移
行する。
【0074】撮像装置の振れを検知するヨー角速度セン
サ11とピッチ角速度センサ12が振動ジャイロの場
合、振動ジャイロの励振モードと検出モードの周波数差
(例えば30Hz)に振れ周波数が近づくにつれて、振
動ジャイロの検出角速度の位相が機械的要因により次第
に遅れていく。
サ11とピッチ角速度センサ12が振動ジャイロの場
合、振動ジャイロの励振モードと検出モードの周波数差
(例えば30Hz)に振れ周波数が近づくにつれて、振
動ジャイロの検出角速度の位相が機械的要因により次第
に遅れていく。
【0075】そこで先ずステップ23で、角速度信号Ω
Y , ΩP に対する位相進み補償を以下に示す差分方程式
に基づいて行い、高域(約20Hz)における位相の遅
れを補正しておく。
Y , ΩP に対する位相進み補償を以下に示す差分方程式
に基づいて行い、高域(約20Hz)における位相の遅
れを補正しておく。
【0076】 ΩYN=AF0ΩY +AF1ΩYO−BF ΩYN (1.1) ΩPN=AF0ΩP +AF1ΩPO−BF ΩPN (1.2) 上記式において、係数AF0, AF1 ,BF は、位相遅れが
現れる帯域(約20Hz付近)において、所望とする位
相進み量が得られるように、定められる。
現れる帯域(約20Hz付近)において、所望とする位
相進み量が得られるように、定められる。
【0077】尚、振動ジャイロに限らず、角速度センサ
11,12の角速度検出帯域(位相遅れが生じない帯
域)が、要求される振れ補正帯域よりも広ければ、上記
式で表される位相進み補償フィルタは不要となる。
11,12の角速度検出帯域(位相遅れが生じない帯
域)が、要求される振れ補正帯域よりも広ければ、上記
式で表される位相進み補償フィルタは不要となる。
【0078】次にステップ24で、位相進み補償を行な
った角速度信号ΩYN, ΩPNは、次式で表されるデジタル
積分器によって積分され、それぞれ振れ角変位Ψ, Θに
変換される。
った角速度信号ΩYN, ΩPNは、次式で表されるデジタル
積分器によって積分され、それぞれ振れ角変位Ψ, Θに
変換される。
【0079】 Ψ=AI ΩYN+BI Ψ (1.3) Θ=AI ΩPN+BI Θ (1.4) 上記式において、係数AI , BI は同積分器のカットオ
フ周波数、及びサンプリング周期によって定められる。
振れ角変位Ψ, Θに対して、低周波ドリフト成分を抑制
するとともに適度なセンタリング効果(振れ角変位Ψ,
Θに含まれる中心からのオフセット量が減衰していく作
用のこと)を与えるために、同積分器のカットオフ周波
数は通常0.1 〜 0.2Hzに設定される。それに伴い低域
位相進み現象(1Hzの振れ角変位に対して約10°の
位相進み)が発生するが、この現象が残存画像振れを増
大させる主原因であることは前述した通りである。
フ周波数、及びサンプリング周期によって定められる。
振れ角変位Ψ, Θに対して、低周波ドリフト成分を抑制
するとともに適度なセンタリング効果(振れ角変位Ψ,
Θに含まれる中心からのオフセット量が減衰していく作
用のこと)を与えるために、同積分器のカットオフ周波
数は通常0.1 〜 0.2Hzに設定される。それに伴い低域
位相進み現象(1Hzの振れ角変位に対して約10°の
位相進み)が発生するが、この現象が残存画像振れを増
大させる主原因であることは前述した通りである。
【0080】そして振れ角変位Ψ, Θは、ステップ25
で、画像振れ補正信号であるところの、補正光学系13
が変位すべき目標値となる水平位置YIN,垂直位置PIN
にそれぞれ変換される。
で、画像振れ補正信号であるところの、補正光学系13
が変位すべき目標値となる水平位置YIN,垂直位置PIN
にそれぞれ変換される。
【0081】 YIN=KY ・Ψ (1.5) PIN=KP ・Θ (1.6) 上記式において、変換係数KY , KP は撮影レンズの焦
点距離によって定められる。尚、同一の振れ角変位Ψ,
Θに対して、補正光学系13の目標位置YIN,PINは通
常等しいので、上記式における変換係数KY は通常KP
に等しい。
点距離によって定められる。尚、同一の振れ角変位Ψ,
Θに対して、補正光学系13の目標位置YIN,PINは通
常等しいので、上記式における変換係数KY は通常KP
に等しい。
【0082】次にステップ26で、目標位置YIN,PIN
の、実際の位置信号YOUT ,POUTからの偏差が取ら
れ、比例ゲインGY ,GP で増幅されて、それぞれ補正
光学系13の駆動信号DY , DP としてステップ27で
マイコンA18の出力端子から出力される(比例制
御)。
の、実際の位置信号YOUT ,POUTからの偏差が取ら
れ、比例ゲインGY ,GP で増幅されて、それぞれ補正
光学系13の駆動信号DY , DP としてステップ27で
マイコンA18の出力端子から出力される(比例制
御)。
【0083】 DY =GY ( YIN−YOUT ) (1.7) DP =GP ( PIN−POUT ) (1.8) 尚、補正アクチュエータ14,15が等価であれば、比
例ゲインGY ,GP は一致する。
例ゲインGY ,GP は一致する。
【0084】次にステップ28で、次回サンプリング時
のデータ更新に備えて、更新前の角速度信号ΩYO, ΩPO
に現在の角速度信号ΩY , ΩP の値を移しておく。
のデータ更新に備えて、更新前の角速度信号ΩYO, ΩPO
に現在の角速度信号ΩY , ΩP の値を移しておく。
【0085】ステップ29,210〜213は、現時点
において露光を開始した場合の残存画像振れ量を予測す
る残存画像振れ量予測手段であるところの残存画像振れ
量予測ルーチンである。
において露光を開始した場合の残存画像振れ量を予測す
る残存画像振れ量予測手段であるところの残存画像振れ
量予測ルーチンである。
【0086】ステップ29では、次式で表されるデジタ
ル微分器によって、補正光学系13の位置信号YOUT ,
POUT が微分され、それぞれ水平振れ補正速度U,垂直
振れ補正速度Vに変換される。
ル微分器によって、補正光学系13の位置信号YOUT ,
POUT が微分され、それぞれ水平振れ補正速度U,垂直
振れ補正速度Vに変換される。
【0087】 U=AD YOUT −BD U (1.9) V=AD POUT −BD V (1.10) 上記式において、係数AD , BD は同微分器のカットオ
フ周波数(約30Hz)、及びサンプリング周期によっ
て定められる。
フ周波数(約30Hz)、及びサンプリング周期によっ
て定められる。
【0088】そしてステップ210で、補正光学系13
の振れ補正速度ベクトル(U,V)は、振れ補正角速度
ベクトル(ΩYS, ΩPS)にそれぞれ変換される。
の振れ補正速度ベクトル(U,V)は、振れ補正角速度
ベクトル(ΩYS, ΩPS)にそれぞれ変換される。
【0089】 ΩYS=CY ・U (1.11) ΩPS=CP ・V (1.12) 尚、上記式で使用する変換係数CY , CP は、それぞれ
ステップ25で用いた変換係数KY , KP の逆数に等し
い。また、変換係数CY , CP に撮影レンズの焦点距離
fL を乗じた定数fL CY , fL CP は、それぞれ補正
光学系13がヨー・ピッチ方向に単位移動量だけ移動し
たときの結像面におけるヨー・ピッチ方向の画像振れ量
を表し、補正光学系13の敏感度と呼ばれる。
ステップ25で用いた変換係数KY , KP の逆数に等し
い。また、変換係数CY , CP に撮影レンズの焦点距離
fL を乗じた定数fL CY , fL CP は、それぞれ補正
光学系13がヨー・ピッチ方向に単位移動量だけ移動し
たときの結像面におけるヨー・ピッチ方向の画像振れ量
を表し、補正光学系13の敏感度と呼ばれる。
【0090】振れ補正角速度ベクトル(ΩYS, ΩPS)に
は、積分器24による低域位相進み現象(1Hzの振れ
角変位に対して約10°の位相進み)に起因する振れ補
正誤差と、補正光学系13及び補正光学系13の制御方
式の伝達関数に依存する位相遅れに起因する振れ補正誤
差が含まれる。
は、積分器24による低域位相進み現象(1Hzの振れ
角変位に対して約10°の位相進み)に起因する振れ補
正誤差と、補正光学系13及び補正光学系13の制御方
式の伝達関数に依存する位相遅れに起因する振れ補正誤
差が含まれる。
【0091】従ってステップ211で、撮像装置の実際
の振れ角速度ベクトル(ΩYN, ΩPN)から振れ補正角速
度ベクトル(ΩYS, ΩPS)を差引くことにより、残存振
れ角速度ベクトル(ΔΩY , ΔΩP )が求まる。
の振れ角速度ベクトル(ΩYN, ΩPN)から振れ補正角速
度ベクトル(ΩYS, ΩPS)を差引くことにより、残存振
れ角速度ベクトル(ΔΩY , ΔΩP )が求まる。
【0092】 ΔΩY =ΩYN−ΩYS (1.13) ΔΩP =ΩPN−ΩPS (1.14) 式(1.13),(1.14) の代わりに、画像振れ速度ベクトル
(fL ΩYN, fL ΩPN)から画像振れ補正速度ベクトル
(fL ΩYS, fL ΩPS)をそれぞれ差引いて、直接残存
画像振れ速度ベクトル(fL ΔΩY , fL ΔΩP )を求
めてもよいが、演算量を節約するために、本実施の形態
では残存画像振れ速度を求める最後の段階であるステッ
プ213で撮影レンズの焦点距離fL を乗じることによ
り、振れ角速度から画像振れ速度への変換を行う。
(fL ΩYN, fL ΩPN)から画像振れ補正速度ベクトル
(fL ΩYS, fL ΩPS)をそれぞれ差引いて、直接残存
画像振れ速度ベクトル(fL ΔΩY , fL ΔΩP )を求
めてもよいが、演算量を節約するために、本実施の形態
では残存画像振れ速度を求める最後の段階であるステッ
プ213で撮影レンズの焦点距離fL を乗じることによ
り、振れ角速度から画像振れ速度への変換を行う。
【0093】次にステップ212で、残存振れ角速度ベ
クトル(ΔΩY , ΔΩP )から、微分器によって強調さ
れた高域の誤差成分を除去し、低域位相進み現象(1H
zの振れ角変位に対して約10°の位相進み)に起因す
る残存振れ角速度ベクトル(ΔΩYL, ΔΩPL)を取出す
ために、以下に示すデジタルローパスフィルタに通して
フィルタリングを行う。
クトル(ΔΩY , ΔΩP )から、微分器によって強調さ
れた高域の誤差成分を除去し、低域位相進み現象(1H
zの振れ角変位に対して約10°の位相進み)に起因す
る残存振れ角速度ベクトル(ΔΩYL, ΔΩPL)を取出す
ために、以下に示すデジタルローパスフィルタに通して
フィルタリングを行う。
【0094】 ΔΩYL=AL ・ΔΩY +BL ・ΔΩYL (1.15) ΔΩPL=AL ・ΔΩP +BL ・ΔΩPL (1.16) 上記式において、係数AL ,BL は同フィルタのカット
オフ周波数(約2Hz)、及びサンプリング周期によっ
て定められる。
オフ周波数(約2Hz)、及びサンプリング周期によっ
て定められる。
【0095】ステップ213では、まず、上記式で表さ
れる低域残存振れ角速度ベクトル (ΔΩYL,ΔΩPL )か
らその大きさを求め、これに撮影レンズの焦点距離fL
を掛けて残存画像振れ速度ΔVIVを得る。
れる低域残存振れ角速度ベクトル (ΔΩYL,ΔΩPL )か
らその大きさを求め、これに撮影レンズの焦点距離fL
を掛けて残存画像振れ速度ΔVIVを得る。
【0096】 ΔVIV=fL ( ΔΩYL 2 +ΔΩPL 2 )1/2 (1.17) 次に、上記残存画像振れ速度ΔVIVは露光中変化しない
(残存画像振れの軌跡は直線)と仮定し、残存画像振れ
速度ΔVIVに露光時間Δt( Tv )を乗じることによ
り、残存画像振れ量の予測値δを求める。
(残存画像振れの軌跡は直線)と仮定し、残存画像振れ
速度ΔVIVに露光時間Δt( Tv )を乗じることによ
り、残存画像振れ量の予測値δを求める。
【0097】 δ=ΔVIV・Δt( Tv) (1.18) 尚、上記式に示したように、本実施の形態では、手動あ
るいは自動露出により定められてマイコンA18とマイ
コンB111の間で共有される時間値Tvをコードとし
たテーブルから露光時間Δtを割出すものとし、露光時
間をΔt(Tv)のように表記している。
るいは自動露出により定められてマイコンA18とマイ
コンB111の間で共有される時間値Tvをコードとし
たテーブルから露光時間Δtを割出すものとし、露光時
間をΔt(Tv)のように表記している。
【0098】ステップ214〜216は、露光可否判定
手段であるところの露光可否判定ルーチンである。
手段であるところの露光可否判定ルーチンである。
【0099】上記式(1.18)で得られた残存画像振れ量の
予測値δが、ステップ214で許容値δLMT (通常約
0.02 mm)以下であることが確認されれば露光可と判
定し、ステップ215で、後述する露光シーケンスにお
ける露光開始判定で使用する露光許可フラグFOKを立て
る(FOK=1)。一方、残存画像振れ量の予測値δが許
容値δLMT を超えていれば露光不可と判定し、ステップ
216で露光許可フラグFOKを倒す(FOK=0)。
予測値δが、ステップ214で許容値δLMT (通常約
0.02 mm)以下であることが確認されれば露光可と判
定し、ステップ215で、後述する露光シーケンスにお
ける露光開始判定で使用する露光許可フラグFOKを立て
る(FOK=1)。一方、残存画像振れ量の予測値δが許
容値δLMT を超えていれば露光不可と判定し、ステップ
216で露光許可フラグFOKを倒す(FOK=0)。
【0100】ステップ217ではスイッチSW1のON
/OFFの確認が行われる。ここで、スイッチSW1の
ONが確認されるか、あるいはスイッチSW1がOFF
でもステップ218で露光動作フラグFRLが「1」、す
なわち露光動作中であることが確認されれば、ステップ
22に戻って同ステップ以下のシーケンスを繰返し実行
し、スイッチSW1がOFFで、尚且つステップ218
で露光動作フラグFRLが「0」、すなわち露光動作中で
ないことが確認されれば画像振れ補正シーケンスを終了
する。
/OFFの確認が行われる。ここで、スイッチSW1の
ONが確認されるか、あるいはスイッチSW1がOFF
でもステップ218で露光動作フラグFRLが「1」、す
なわち露光動作中であることが確認されれば、ステップ
22に戻って同ステップ以下のシーケンスを繰返し実行
し、スイッチSW1がOFFで、尚且つステップ218
で露光動作フラグFRLが「0」、すなわち露光動作中で
ないことが確認されれば画像振れ補正シーケンスを終了
する。
【0101】上述のような画像振れ補正シーケンスの実
行中に、スイッチSW2のON信号がマイコンB111
に入力されると、図4に示した露光シーケンスが開始さ
れ、まずステップ41で、前述のステップ218で使用
する露光動作フラグFRLを立て、次にステップ42で一
連の露光前処理(一眼レフカメラならミラーアップ駆
動、絞り駆動等、コンパクトカメラならAFレンズ駆動
等)が行われる。
行中に、スイッチSW2のON信号がマイコンB111
に入力されると、図4に示した露光シーケンスが開始さ
れ、まずステップ41で、前述のステップ218で使用
する露光動作フラグFRLを立て、次にステップ42で一
連の露光前処理(一眼レフカメラならミラーアップ駆
動、絞り駆動等、コンパクトカメラならAFレンズ駆動
等)が行われる。
【0102】次にステップ43で、露光時間Δt( T
v)が既定値T(例えばT= 0.5秒)未満であるかどう
かチェックを行う。もし、露光時間Δt( Tv)が既定
値T以上であれば、仮に露光許可の判定が下りたとして
も、低周波の残存画像振れによって露光中に残存画像振
れ量が許容値δLMT を超えてしまうことが予想されるた
め、得られる画質の向上は望めないと判断し、露光可否
のチェックは行わずに、ステップ47に移行して即露光
を開始する。
v)が既定値T(例えばT= 0.5秒)未満であるかどう
かチェックを行う。もし、露光時間Δt( Tv)が既定
値T以上であれば、仮に露光許可の判定が下りたとして
も、低周波の残存画像振れによって露光中に残存画像振
れ量が許容値δLMT を超えてしまうことが予想されるた
め、得られる画質の向上は望めないと判断し、露光可否
のチェックは行わずに、ステップ47に移行して即露光
を開始する。
【0103】一方、露光時間Δt( Tv)が既定値T未
満であれば、露光開始判定手段であるところのステップ
44で露光可否の判定結果のチェックを行い、ここで露
光許可フラグFOKが「1」であることが確認されるま
で、すなわち図3のステップ214で露光可の判定(ス
テップ215)が下りていることが確認されるまで待機
状態に入る。但し、待機中(FOK=0の時)にスイッチ
SW2がOFFになっていることが確認されれば(ステ
ップ45)、露光開始がキャンセルされたと判断し、ス
テップ46で未露光である旨を表示ユニット110に表
示し、後述のステップ48以降のシーケンスに移る。
満であれば、露光開始判定手段であるところのステップ
44で露光可否の判定結果のチェックを行い、ここで露
光許可フラグFOKが「1」であることが確認されるま
で、すなわち図3のステップ214で露光可の判定(ス
テップ215)が下りていることが確認されるまで待機
状態に入る。但し、待機中(FOK=0の時)にスイッチ
SW2がOFFになっていることが確認されれば(ステ
ップ45)、露光開始がキャンセルされたと判断し、ス
テップ46で未露光である旨を表示ユニット110に表
示し、後述のステップ48以降のシーケンスに移る。
【0104】さて、ステップ44で露光許可フラグFOK
が「1」であることが確認されると、シーケンスはステ
ップ47に移行し、同ステップで周知のシャッタ幕開閉
制御ルーチンを実行して結像面への露光を行い、ステッ
プ48で露光動作フラグFRLを倒して露光動作が終了し
たことを示しておく。
が「1」であることが確認されると、シーケンスはステ
ップ47に移行し、同ステップで周知のシャッタ幕開閉
制御ルーチンを実行して結像面への露光を行い、ステッ
プ48で露光動作フラグFRLを倒して露光動作が終了し
たことを示しておく。
【0105】最後にステップ49で、露光後処理(一眼
レフカメラならミラーダウン駆動、絞り開放復帰駆動
等、コンパクトカメラならAFレンズホームポジション
復帰駆動等)を実行して露光シーケンスを終了する。
レフカメラならミラーダウン駆動、絞り開放復帰駆動
等、コンパクトカメラならAFレンズホームポジション
復帰駆動等)を実行して露光シーケンスを終了する。
【0106】ここで、図2 図3,図4に示した画像振
れ補正シーケンスと露光シーケンスの流れに基づいて、
実際の露光中の残存画像振れ量の予測とこれに基づいた
露光可否の判定の様子、及びその効果に関して、具体例
を交えながら説明を行う。
れ補正シーケンスと露光シーケンスの流れに基づいて、
実際の露光中の残存画像振れ量の予測とこれに基づいた
露光可否の判定の様子、及びその効果に関して、具体例
を交えながら説明を行う。
【0107】尚、話を分かり易くするために、前記シー
ケンス中に用いられる各パラメータはデジタル量ではな
く、アナログ量として取り扱う。
ケンス中に用いられる各パラメータはデジタル量ではな
く、アナログ量として取り扱う。
【0108】まず、撮像装置はピッチ方向のみに一定振
幅・一定周波数で振れている場合を考えると、その振れ
角変位Θは Θ=Θ0 sin2πft (1.19) と表せる。ここで、Θ0 は振幅、fは振れ周波数を示
す。従って、上記式で表される振れ角変位Θを時間tで
微分して得られる角速度が、図2のステップ23で得ら
れる角速度信号ΩPNであると見なしてよい。
幅・一定周波数で振れている場合を考えると、その振れ
角変位Θは Θ=Θ0 sin2πft (1.19) と表せる。ここで、Θ0 は振幅、fは振れ周波数を示
す。従って、上記式で表される振れ角変位Θを時間tで
微分して得られる角速度が、図2のステップ23で得ら
れる角速度信号ΩPNであると見なしてよい。
【0109】 ΩPN=2πfΘ0 cos2πft (1.20) 今、上記式で表される振れ周波数fの角速度信号ΩPNの
入力に対して、積分器(図2のステップ24のデジタル
積分器に相当する。以下、説明の便宜上、積分器24と
記す)の出力の、正規の振れ角変位Θに対する位相進み
量が2πfτ(τ:位相進み時間)であるとすると、同
積分器24の出力は Θ=Θ0 sin2πf( t+τ) (1.21) と表せる。尚、ゲイン変化による誤差は位相進みによる
誤差に比べて無視できるレベルであると見なし、上記式
では考慮していない。
入力に対して、積分器(図2のステップ24のデジタル
積分器に相当する。以下、説明の便宜上、積分器24と
記す)の出力の、正規の振れ角変位Θに対する位相進み
量が2πfτ(τ:位相進み時間)であるとすると、同
積分器24の出力は Θ=Θ0 sin2πf( t+τ) (1.21) と表せる。尚、ゲイン変化による誤差は位相進みによる
誤差に比べて無視できるレベルであると見なし、上記式
では考慮していない。
【0110】上記式(1.21)より、ステップ25で得られ
る補正光学系13の目標位置PINは、 PIN=KP Θ0 sin2πf( t+τ) (1.22) と表せる。
る補正光学系13の目標位置PINは、 PIN=KP Θ0 sin2πf( t+τ) (1.22) と表せる。
【0111】振れ周波数fにおいて、補正光学系13と
該補正光学系13の制御方式の伝達関数に依存する位相
遅れは、積分器24の低域位相進み現象による位相進み
量に対して無視できるレベルであるとすると、検出位置
POUT は上記式で表される目標位置PINに等しいと見な
すことができる。
該補正光学系13の制御方式の伝達関数に依存する位相
遅れは、積分器24の低域位相進み現象による位相進み
量に対して無視できるレベルであるとすると、検出位置
POUT は上記式で表される目標位置PINに等しいと見な
すことができる。
【0112】 POUT ≒KP Θ0 sin2πf( t+τ) (1.23) 上記検出位置POUT は微分器(図3のステップ29のデ
ジタル微分器に相当する)で微分されて移動速度Vにな
り、ステップ210で振れ補正角速度ΩPSに変換され
る。
ジタル微分器に相当する)で微分されて移動速度Vにな
り、ステップ210で振れ補正角速度ΩPSに変換され
る。
【0113】 V=2πfKP Θ0 cos2πf( t+τ) (1.24) ΩPS=2πfΘ0 cos2πf( t+τ) (1.25) 但し、式(1.25)を導くのに、CP =1/KP の関係を用
いた。従って図3のステップ211で、式(1.20)から式
(1.25)を差引いて、残存振れ角速度ΔΩP は次式のよう
に求まる(図5参照)。
いた。従って図3のステップ211で、式(1.20)から式
(1.25)を差引いて、残存振れ角速度ΔΩP は次式のよう
に求まる(図5参照)。
【0114】 ΔΩP =2πfΘ0 [ cos2πft− cos2πf( t+τ)] =4πfΘ0 sinπfτ・ sin2πf( t+τ/2) (1.26) ローパスフィルタ(図3のステップ212のローパスフ
ィルタに相当する)では、残存振れ角速度ΔΩP から、
積分器24による低域位相進み現象に起因する低域成分
を抽出するので、この帯域に属する振れ周波数fの成分
しか持たない式(1.26)で表された残存振れ角速度ΔΩP
は、そのまま通過してΔΩPLとなる。
ィルタに相当する)では、残存振れ角速度ΔΩP から、
積分器24による低域位相進み現象に起因する低域成分
を抽出するので、この帯域に属する振れ周波数fの成分
しか持たない式(1.26)で表された残存振れ角速度ΔΩP
は、そのまま通過してΔΩPLとなる。
【0115】 ΔΩPL=4πfΘ0 sinπfτ・ sin2πf( t+τ/2) (1.27) そしてステップ213で、式 (1.17),(1.18)と式(1.27)
から、残存画像振れ量の予測値δは次式のように求ま
る。
から、残存画像振れ量の予測値δは次式のように求ま
る。
【0116】 δ=δ0 |sin2πf( t+τ/2)| (1.28) 但し δ0 =4 πfΘ0 fL Δt・sin πfτ (1.29) 上記式(1.28)で表される残存画像振れ量の予測値δの最
大値δ0 は、同式から分かるように、露光時間Δt、撮
影レンズの焦点距離fL 、振れ角変位振幅Θ0に比例
し、位相進み量2πfτにほぼ比例する。ところで、画
像振れ補正を行わないときの画像振れ量の予測値δNIS
を考えると、式(1.20)の振れ角速度の絶対値| ΩPN| に
fL Δtを掛けて次のように定められる。
大値δ0 は、同式から分かるように、露光時間Δt、撮
影レンズの焦点距離fL 、振れ角変位振幅Θ0に比例
し、位相進み量2πfτにほぼ比例する。ところで、画
像振れ補正を行わないときの画像振れ量の予測値δNIS
を考えると、式(1.20)の振れ角速度の絶対値| ΩPN| に
fL Δtを掛けて次のように定められる。
【0117】 δNIS =δC |cos2πft| (1.30) 但し δC =2πfΘ0 fL Δt (1.31) 上記式(1.31)で表される画像振れ量の予測値δNIS の最
大値δC が、画像振れ補正によって式(1.29)で表される
δ0 にまで減少したと考えると、次式によって画像振れ
抑制率γを定義することができる。
大値δC が、画像振れ補正によって式(1.29)で表される
δ0 にまで減少したと考えると、次式によって画像振れ
抑制率γを定義することができる。
【0118】 γ=δ0 /δC =2 sinπfτ (1.32) 上記式において、積分器24の位相進み量が2πfτ=
10deg (=0.175rad)であるとすると、画像振れ抑制
率γは、 γ=0.174 =2-2.52 (1.33) となって、約 2.5段分の画像振れ抑制効果があるという
ことが言える。この画像振れ抑制効果を約 0.5段分向上
させて3段分にするには、積分器24の位相進み量2π
fτを減らすしかないが、前述したようにセンタリング
効果等との兼合いから、これを減らすことはできない。
10deg (=0.175rad)であるとすると、画像振れ抑制
率γは、 γ=0.174 =2-2.52 (1.33) となって、約 2.5段分の画像振れ抑制効果があるという
ことが言える。この画像振れ抑制効果を約 0.5段分向上
させて3段分にするには、積分器24の位相進み量2π
fτを減らすしかないが、前述したようにセンタリング
効果等との兼合いから、これを減らすことはできない。
【0119】そこで、図6に示す様に、残存画像振れ量
の予測値δが、上限となる許容値δLMT を超えないよう
に露光開始タイミングを制御して、実質的な残存画像振
れ量の予測値δの最大値を下げることにより、画像振れ
抑制効果の向上を図る。すなわちステップ214におい
て、次式が成立すれば露光可の判定を下し、そうでなけ
れば露光不可とする(図6参照)。
の予測値δが、上限となる許容値δLMT を超えないよう
に露光開始タイミングを制御して、実質的な残存画像振
れ量の予測値δの最大値を下げることにより、画像振れ
抑制効果の向上を図る。すなわちステップ214におい
て、次式が成立すれば露光可の判定を下し、そうでなけ
れば露光不可とする(図6参照)。
【0120】 δ≦δLMT (1.34) これによって、画像振れ抑制率γは式(1.31)から次式に
置換わる。
置換わる。
【0121】 γ=δLMT /δC (1.35) 3段分の画像振れ抑制効果を保証するためには、上記式
で表されるγの値が2-3でなければいけない。従って、 δLMT /δC =2-3 (1.36) となり、式(1.34)の両辺をδC で割り、式(1.28),(1.2
9),(1.31),(1.36) を代入すると、次式が導かれる。
で表されるγの値が2-3でなければいけない。従って、 δLMT /δC =2-3 (1.36) となり、式(1.34)の両辺をδC で割り、式(1.28),(1.2
9),(1.31),(1.36) を代入すると、次式が導かれる。
【0122】 |sin2πf( t+τ/2)|≦2-3/(2 sinπfτ) ( 1.37) 積分器24の位相進み量が、2πfτ=10deg (=0.
175rad)であるとすると、 |sin2πf( t+τ/2)| <0.717 (1.38) となる。従って、0≦2πf( t+τ/2)<2πの範
囲で考えると、図3のステップ214で露光不可となる
のは以下に示す2つの時間帯(幅0.246sec)というこ
とになる(振れ周波数f=1Hzの場合)。
175rad)であるとすると、 |sin2πf( t+τ/2)| <0.717 (1.38) となる。従って、0≦2πf( t+τ/2)<2πの範
囲で考えると、図3のステップ214で露光不可となる
のは以下に示す2つの時間帯(幅0.246sec)というこ
とになる(振れ周波数f=1Hzの場合)。
【0123】 0.113sec<t<0.359sec , 0.613sec <t<0.859sec (1.39) すなわち、3段分の画像振れ抑制効果を得るための犠牲
として、最大で 0.246sec のレリーズタイムラグを容認
することになる。
として、最大で 0.246sec のレリーズタイムラグを容認
することになる。
【0124】また、露光時間Δtが0.5 秒以上であれ
ば、その約半分は必ず上記の露光禁止区間に重なってし
まうため、露光開始タイミングを遅らせても画像振れ抑
制効果の向上は望めない。そのため、露光時間Δtが0.
5 秒以上のときには即露光を開始するようにしている
(図4のステップ43→47)。
ば、その約半分は必ず上記の露光禁止区間に重なってし
まうため、露光開始タイミングを遅らせても画像振れ抑
制効果の向上は望めない。そのため、露光時間Δtが0.
5 秒以上のときには即露光を開始するようにしている
(図4のステップ43→47)。
【0125】また、撮像装置に加わる大振幅の低周波振
れによって補正光学系13が比較的大きく変位するタイ
ミングも上記の露光禁止区間に含まれると考えられ、補
正光学系13の大変位によって光学性能が若干ではある
が劣化する露光タイミングも回避できるという副次効果
がある尚、式(1.34)の許容値δLMT は、例えば結像面で
25本/mmの分解能を保証するとすれば、線幅は0.02
mm、その線幅分の振れまで許容するとすれば、 δLMT =0.02 (mm) (1.40) と定められる。
れによって補正光学系13が比較的大きく変位するタイ
ミングも上記の露光禁止区間に含まれると考えられ、補
正光学系13の大変位によって光学性能が若干ではある
が劣化する露光タイミングも回避できるという副次効果
がある尚、式(1.34)の許容値δLMT は、例えば結像面で
25本/mmの分解能を保証するとすれば、線幅は0.02
mm、その線幅分の振れまで許容するとすれば、 δLMT =0.02 (mm) (1.40) と定められる。
【0126】また、画像振れ補正を行わなくても画像振
れ量の予測値δNIS が許容値δLMT以下となるシャッタ
速度を手振れ限界シャッタ速度ΔtLMT とすると、画像
振れ補正を行なったときのシャッタ速度Δtは、画像振
れ抑制効果を3段分として、次のように表せる。
れ量の予測値δNIS が許容値δLMT以下となるシャッタ
速度を手振れ限界シャッタ速度ΔtLMT とすると、画像
振れ補正を行なったときのシャッタ速度Δtは、画像振
れ抑制効果を3段分として、次のように表せる。
【0127】 Δt=23 ΔtLMT (1.41) 式(1.31),(1.36),(1.41)より、手振れ限界シャッタ速度
ΔtLMT は次式で表される。
ΔtLMT は次式で表される。
【0128】 ΔtLMT =δLMT /(2πfΘ0 fL ) (1.42) 振れ周波数f=1Hz、振れ角変位振幅Θ0 =0.2deg
(=3.5 ×10-3rad )の典型的な低周波振れが撮像装
置に加わった場合を考えると、手振れ限界シャッタ速度
ΔtLMT は式(1.39),(1.41) より以下のようになる。 ΔtLMT =[0.912/ fL (mm)](sec) (1.43) これは一般に言われている「焦点距離分の1」秒にほぼ
一致する。
(=3.5 ×10-3rad )の典型的な低周波振れが撮像装
置に加わった場合を考えると、手振れ限界シャッタ速度
ΔtLMT は式(1.39),(1.41) より以下のようになる。 ΔtLMT =[0.912/ fL (mm)](sec) (1.43) これは一般に言われている「焦点距離分の1」秒にほぼ
一致する。
【0129】以上説明した露光開始タイミング制御の効
果は、ピッチ方向のみの振れだけでなく、任意の方向に
一定振幅・一定周波数で振れている場合にも同様に当て
はまる。
果は、ピッチ方向のみの振れだけでなく、任意の方向に
一定振幅・一定周波数で振れている場合にも同様に当て
はまる。
【0130】また、ヨー・ピッチ両方向のそれぞれラン
ダムな振れが混合した一般的な振れに対しても、上述し
たものと同じ割合の露光禁止区間の出現で、同レベルの
画像振れ抑制効果の向上が期待できる。
ダムな振れが混合した一般的な振れに対しても、上述し
たものと同じ割合の露光禁止区間の出現で、同レベルの
画像振れ抑制効果の向上が期待できる。
【0131】尚、本実施の形態では、画像振れ補正シー
ケンスと露光シーケンスの処理をそれぞれマイコンA1
8,B111に分担させたが、マイコンA18,B11
1をワンチップにまとめて、画像振れ補正シーケンスの
実行中に割込み処理によって露光シーケンスを走らせて
もよい。
ケンスと露光シーケンスの処理をそれぞれマイコンA1
8,B111に分担させたが、マイコンA18,B11
1をワンチップにまとめて、画像振れ補正シーケンスの
実行中に割込み処理によって露光シーケンスを走らせて
もよい。
【0132】また、残存画像振れ量の予測値を求める際
に、低域残存振れ角速度は露光中変化しないと仮定した
が、長秒時の露光時間における予測精度を上げるため
に、低域残存振れ角加速度(低域残存振れ角速度の線形
変化分)まで考慮して残存画像振れ量の予測値を求めて
もよい。
に、低域残存振れ角速度は露光中変化しないと仮定した
が、長秒時の露光時間における予測精度を上げるため
に、低域残存振れ角加速度(低域残存振れ角速度の線形
変化分)まで考慮して残存画像振れ量の予測値を求めて
もよい。
【0133】また、露光シーケンス中のシャッタ幕開閉
制御ルーチンの直前と直後に露光前処理と露光後処理を
それぞれ実行しても良い。そのときは、露光前処理によ
るタイムラグを見込んで、残存画像振れ量の予測を行う
のが望ましい。
制御ルーチンの直前と直後に露光前処理と露光後処理を
それぞれ実行しても良い。そのときは、露光前処理によ
るタイムラグを見込んで、残存画像振れ量の予測を行う
のが望ましい。
【0134】また、振れ検知手段は、角速度信号を検出
する角速度センサに限定されず、角変位信号や画像振れ
信号を検出する手段でも構わない。
する角速度センサに限定されず、角変位信号や画像振れ
信号を検出する手段でも構わない。
【0135】また、位置制御による画像振れ補正手段で
ある補正光学系を例に挙げたが、これに限らず、画像振
れ補正手段の制御方式は速度制御(サンプリング時間内
の移動量を制御)や、位置制御と速度制御の併用方式で
あってもよい。また、各種フィルタはアナログ回路で構
成しても構わない。
ある補正光学系を例に挙げたが、これに限らず、画像振
れ補正手段の制御方式は速度制御(サンプリング時間内
の移動量を制御)や、位置制御と速度制御の併用方式で
あってもよい。また、各種フィルタはアナログ回路で構
成しても構わない。
【0136】また、画像振れ補正手段は、画像振れに合
わせて撮影光軸を曲げる補正光学系に限らず、撮像手段
を変位させたり、撮像信号の記録範囲を画像振れに合わ
せて変更する手段であってもよい。
わせて撮影光軸を曲げる補正光学系に限らず、撮像手段
を変位させたり、撮像信号の記録範囲を画像振れに合わ
せて変更する手段であってもよい。
【0137】(実施の第2の形態)上記の実施の第1の
形態で示したように、露光命令を受けてから露光準備完
了後に残存画像振れ量の予測値に基づく露光可否の判定
結果をチェックするルーチンを設けることにより、画像
振れ補正効果を向上させることができるが、判定結果が
露光不可である場合、残存画像振れ量の予測値が減少し
て露光可となるまで露光シーケンスを中断して待機しな
ければならず、この待機時間がレリーズタイムラグに加
算され、結果的に画像振れ補正効果は向上したものの、
シャッタチャンスを逃してしまうような場合も考えられ
る。
形態で示したように、露光命令を受けてから露光準備完
了後に残存画像振れ量の予測値に基づく露光可否の判定
結果をチェックするルーチンを設けることにより、画像
振れ補正効果を向上させることができるが、判定結果が
露光不可である場合、残存画像振れ量の予測値が減少し
て露光可となるまで露光シーケンスを中断して待機しな
ければならず、この待機時間がレリーズタイムラグに加
算され、結果的に画像振れ補正効果は向上したものの、
シャッタチャンスを逃してしまうような場合も考えられ
る。
【0138】従って、シャッタチャンスを僅かでも逃す
可能性がある場合は露光を中止して、レリーズタイムラ
グも発生せず、画像振れ補正効果も向上する場合にのみ
露光が行われるように、この実施の第2の形態では、上
記露光可否の判定結果のチェックを1回のみとし、判定
結果が露光不可である場合は露光を行わずに露光シーケ
ンスを強制終了するように変更する。
可能性がある場合は露光を中止して、レリーズタイムラ
グも発生せず、画像振れ補正効果も向上する場合にのみ
露光が行われるように、この実施の第2の形態では、上
記露光可否の判定結果のチェックを1回のみとし、判定
結果が露光不可である場合は露光を行わずに露光シーケ
ンスを強制終了するように変更する。
【0139】図7は本発明の実施の第2の形態の露光シ
ーケンスを表すフローチャートである。
ーケンスを表すフローチャートである。
【0140】この実施の第2の形態における撮像装置の
概略構成を示すブロック図、および画像振れ補正シーケ
ンスを表すフローチャートは、前記実施の第1の形態を
表す図1,図2,図3と同じであるため、説明は省略す
る。
概略構成を示すブロック図、および画像振れ補正シーケ
ンスを表すフローチャートは、前記実施の第1の形態を
表す図1,図2,図3と同じであるため、説明は省略す
る。
【0141】図7に示したフローチャートは図4に示し
た前記第1の実施例の露光シーケンスを表すフローチャ
ートから、ステップ45のスイッチSW2のON/OF
Fの判定ルーチンを削除したものと同じである。
た前記第1の実施例の露光シーケンスを表すフローチャ
ートから、ステップ45のスイッチSW2のON/OF
Fの判定ルーチンを削除したものと同じである。
【0142】すなわち、露光開始判定手段であるところ
のステップ74で露光可否の判定結果のチェックを行う
際に、FOK=0、すなわち露光不可の判定が出ていれば
即ステップ75で未露光である旨を表示ユニット110
に表示し、後述のステップ77以降のシーケンスに移っ
て露光シーケンスを終了する。その他のステップにおけ
る処理は図4に示したフローチャートと同じであるた
め、説明は省略する。
のステップ74で露光可否の判定結果のチェックを行う
際に、FOK=0、すなわち露光不可の判定が出ていれば
即ステップ75で未露光である旨を表示ユニット110
に表示し、後述のステップ77以降のシーケンスに移っ
て露光シーケンスを終了する。その他のステップにおけ
る処理は図4に示したフローチャートと同じであるた
め、説明は省略する。
【0143】(実施の第3の形態)上記実施の第1,第
2の形態では、予測された残存画像振れ量が許容値を超
えていれば即露光不可の判定が下されていたが、この実
施の第3の形態では、予測された残存画像振れ量が許容
値を超えた場合、許容値以下となるような残存画像振れ
量になるまで手動、あるいは自動露出によって設定され
たシャッタ速度を高速側にシフトすることにより露光可
とし、限界までシャッタ速度をシフトしても残存画像振
れ量が許容値以下にならない場合にのみ露光不可とす
る。
2の形態では、予測された残存画像振れ量が許容値を超
えていれば即露光不可の判定が下されていたが、この実
施の第3の形態では、予測された残存画像振れ量が許容
値を超えた場合、許容値以下となるような残存画像振れ
量になるまで手動、あるいは自動露出によって設定され
たシャッタ速度を高速側にシフトすることにより露光可
とし、限界までシャッタ速度をシフトしても残存画像振
れ量が許容値以下にならない場合にのみ露光不可とす
る。
【0144】露光可否判定にこのような救済策を設ける
ことによって、露光可と判定される条件枠を拡大し、レ
リーズタイムラグの回避あるいは短縮へとつなげる。
ことによって、露光可と判定される条件枠を拡大し、レ
リーズタイムラグの回避あるいは短縮へとつなげる。
【0145】図8〜図10は本発明の実施の第3の形態
を説明する図であり、図8は本実施の形態に係る撮像装
置の概略構成を示すブロック図である。
を説明する図であり、図8は本実施の形態に係る撮像装
置の概略構成を示すブロック図である。
【0146】図8において、SW1のON信号によって
起動するマイコンA88は、前記実施の第1の形態と同
様、角速度信号ΩY,ΩP に基づいて補正光学系83の駆動
信号DY , DP を出力する。 加えて、露光中に累積す
る残存画像振れ量の予測を行い、この予測値が許容値以
下であれば、あるいは許容値を超えていてもシャッタ速
度を高速側にシフトすることで同予測値が許容値以下に
なるなら、露光可の判定を下す。そして、露光可否の判
定を行なった時点でのシャッタ速度・絞り値に準じた露
出制御値の表示信号を表示ユニット810に出力し、同
ユニット内に設けられた露出制御値表示部にシャッタ速
度・絞り値を表示する。
起動するマイコンA88は、前記実施の第1の形態と同
様、角速度信号ΩY,ΩP に基づいて補正光学系83の駆動
信号DY , DP を出力する。 加えて、露光中に累積す
る残存画像振れ量の予測を行い、この予測値が許容値以
下であれば、あるいは許容値を超えていてもシャッタ速
度を高速側にシフトすることで同予測値が許容値以下に
なるなら、露光可の判定を下す。そして、露光可否の判
定を行なった時点でのシャッタ速度・絞り値に準じた露
出制御値の表示信号を表示ユニット810に出力し、同
ユニット内に設けられた露出制御値表示部にシャッタ速
度・絞り値を表示する。
【0147】他の構成は前記実施の第1の形態で説明し
た図1のブロック図と同じであるため、説明は省略す
る。
た図1のブロック図と同じであるため、説明は省略す
る。
【0148】上記構成において、マイコンA88で実行
される画像振れ補正シーケンスを図9,10に示したフ
ローチャートに基づいて説明する。尚、同図に示した各
番号は各処理単位を表している。但し、同図に示したフ
ローチャートは、図2,3に示した前記実施の第1の形
態の画像振れ補正シーケンスを表すフローチャートのス
テップ214〜216を、ステップ914〜923に置
換えたものに等しく、ステップ914〜923以外のス
テップにおける処理は図2,3の対応するステップにお
ける処理と同等である。従って、以下ステップ914〜
923に関する説明を行い、他のステップに関しては説
明を省略する。
される画像振れ補正シーケンスを図9,10に示したフ
ローチャートに基づいて説明する。尚、同図に示した各
番号は各処理単位を表している。但し、同図に示したフ
ローチャートは、図2,3に示した前記実施の第1の形
態の画像振れ補正シーケンスを表すフローチャートのス
テップ214〜216を、ステップ914〜923に置
換えたものに等しく、ステップ914〜923以外のス
テップにおける処理は図2,3の対応するステップにお
ける処理と同等である。従って、以下ステップ914〜
923に関する説明を行い、他のステップに関しては説
明を省略する。
【0149】ステップ914〜921は、露光可否判定
手段であるところの露光可否判定ルーチンである。
手段であるところの露光可否判定ルーチンである。
【0150】まずステップ914で、ステップ913で
得られた残存画像振れ量の予測値δが許容値δLMT 以下
であることが確認されれば露光可と判定し、ステップ9
15で、シャッタ速度の表示信号でありシャッタ幕開閉
制御で使用する露光時間Δtを求める際のコードとなる
制御時間値TvN に手動、あるいは自動露出による設定
時間値Tvをそのまま代入する。そして、ステップ91
6で、露光シーケンスにおける露光開始判定で使用する
露光許可フラグFOKを立てる(FOK=1)。
得られた残存画像振れ量の予測値δが許容値δLMT 以下
であることが確認されれば露光可と判定し、ステップ9
15で、シャッタ速度の表示信号でありシャッタ幕開閉
制御で使用する露光時間Δtを求める際のコードとなる
制御時間値TvN に手動、あるいは自動露出による設定
時間値Tvをそのまま代入する。そして、ステップ91
6で、露光シーケンスにおける露光開始判定で使用する
露光許可フラグFOKを立てる(FOK=1)。
【0151】一方、残存画像振れ量の予測値δが許容値
δLMT を超えていれば、ステップ917に移行して、シ
フト可能な時間値の上限TvU を次式によって求める。
TvU =min( Tvmax ,Ev−Avmin )
(3.1)上記式において、Tvmax は撮像装置の
最高速シャッタ速度(最短露光時間)に相当する最大時
間値、Evは測光値と撮像手段(撮像素子、フィルム
等)の感度によって定まる露出値、Avmin は撮影レン
ズの開放絞り値に相当する最小開口値を表す。
δLMT を超えていれば、ステップ917に移行して、シ
フト可能な時間値の上限TvU を次式によって求める。
TvU =min( Tvmax ,Ev−Avmin )
(3.1)上記式において、Tvmax は撮像装置の
最高速シャッタ速度(最短露光時間)に相当する最大時
間値、Evは測光値と撮像手段(撮像素子、フィルム
等)の感度によって定まる露出値、Avmin は撮影レン
ズの開放絞り値に相当する最小開口値を表す。
【0152】そして上限時間値TvU に相当する露光時
間Δt( TvU )をステップ913で求めた残存画像振
れ速度ΔVIVに乗じることにより、残存画像振れ量の予
測値としては最小となる予測値を求める。
間Δt( TvU )をステップ913で求めた残存画像振
れ速度ΔVIVに乗じることにより、残存画像振れ量の予
測値としては最小となる予測値を求める。
【0153】 δ=ΔVIV・Δt( TvU ) (3.2) 上記式で表された残存画像振れ量の最小予測値δが、ス
テップ918で許容値δLMT 以下であることが確認され
れば、設定時間値Tvをシフトすることで露光可にでき
ると判断し、ステップ919で、Tvを超えTvU 以下
の範囲において最小限のシフト量で残存画像振れ量の予
測値が許容値以下となる時間値TvN を、例えば後述す
る2分割探索法等によって求める。そしてステップ91
6で、露光シーケンスにおける露光開始判定で使用する
露光許可フラグFOKを立てる(FOK=1)。
テップ918で許容値δLMT 以下であることが確認され
れば、設定時間値Tvをシフトすることで露光可にでき
ると判断し、ステップ919で、Tvを超えTvU 以下
の範囲において最小限のシフト量で残存画像振れ量の予
測値が許容値以下となる時間値TvN を、例えば後述す
る2分割探索法等によって求める。そしてステップ91
6で、露光シーケンスにおける露光開始判定で使用する
露光許可フラグFOKを立てる(FOK=1)。
【0154】ステップ918で残存画像振れ量の最小予
測値δでさえも許容値δLMT を超えていることが確認さ
れれば、露光不可と判定し、ステップ920で制御時間
値TvN に上限時間値TvU を代入し、露光許可フラグ
FOKを倒す(FOK=0)。そしてステップ921で、シ
ャッタ速度または絞り値がレンジオーバーして残存画像
振れ量の予測値を許容値以下に抑えられない旨を表示ユ
ニット810の表示部に表示するための表示信号(シャ
ッタ速度・絞り値のうち、レンジオーバーした方の表示
部の点滅信号等)を出力する。
測値δでさえも許容値δLMT を超えていることが確認さ
れれば、露光不可と判定し、ステップ920で制御時間
値TvN に上限時間値TvU を代入し、露光許可フラグ
FOKを倒す(FOK=0)。そしてステップ921で、シ
ャッタ速度または絞り値がレンジオーバーして残存画像
振れ量の予測値を許容値以下に抑えられない旨を表示ユ
ニット810の表示部に表示するための表示信号(シャ
ッタ速度・絞り値のうち、レンジオーバーした方の表示
部の点滅信号等)を出力する。
【0155】以上述べたステップ914〜921の露光
可否判定で得られた制御時間値TvN から、ステップ9
22で撮影レンズの絞り制御で使用する制御開口値Av
N を求め、ステップ923で露出制御値表示信号として
TvN ,AvN を表示ユニット810に出力する。
可否判定で得られた制御時間値TvN から、ステップ9
22で撮影レンズの絞り制御で使用する制御開口値Av
N を求め、ステップ923で露出制御値表示信号として
TvN ,AvN を表示ユニット810に出力する。
【0156】図11は、図10のステップ919におい
て最小限のシフト量で残存画像振れ量の予測値が許容値
以下となる時間値TvN を求める方法の一例である2分
割探索法を表すフローチャートである。尚、同図では、
時間値は0.5段刻みで設けられているものとし、従って
シャッタ速度も0.5段刻みで制御されるものとする。
て最小限のシフト量で残存画像振れ量の予測値が許容値
以下となる時間値TvN を求める方法の一例である2分
割探索法を表すフローチャートである。尚、同図では、
時間値は0.5段刻みで設けられているものとし、従って
シャッタ速度も0.5段刻みで制御されるものとする。
【0157】まず、ステップ1101で設定時間値Tv
を左端値TvL 、上限時間値TvUを右端値TvR とし
てセットする。
を左端値TvL 、上限時間値TvUを右端値TvR とし
てセットする。
【0158】次にステップ1102で、左端値TvL と
右端値TvR の平均値、あるいは平均値が0.5で割切れ
ない値のときは平均値を超えた値で平均値に最も近い値
を中間値TvC として、次式により求める。
右端値TvR の平均値、あるいは平均値が0.5で割切れ
ない値のときは平均値を超えた値で平均値に最も近い値
を中間値TvC として、次式により求める。
【0159】 TvC =0.5 int( TvL +TvR +0.5) (3.1) 上記式において、intは括弧内の小数点以下を切捨て
て整数化する関数である。
て整数化する関数である。
【0160】そして、中間値TvC に相当する露光時間
Δt( TvC ) をテーブルから求め、ステップ913で
求めた残存画像振れ速度ΔVIVに乗じることにより、露
光時間をΔt( TvC ) としたときの残存画像振れ量の
予測値を求める。 δ=ΔVIV・Δt( TvU ) (3.2) 上記式で得られる残存画像振れ量の予測値δが、ステッ
プ1103で許容値δLMT を超えていることが確認され
れば、求めるべき時間値TvN は中間値TvCを超え右
端値TvR 以下に存在すると判定して、ステップ110
4で左端値TvL を中間値TvC に置換える。
Δt( TvC ) をテーブルから求め、ステップ913で
求めた残存画像振れ速度ΔVIVに乗じることにより、露
光時間をΔt( TvC ) としたときの残存画像振れ量の
予測値を求める。 δ=ΔVIV・Δt( TvU ) (3.2) 上記式で得られる残存画像振れ量の予測値δが、ステッ
プ1103で許容値δLMT を超えていることが確認され
れば、求めるべき時間値TvN は中間値TvCを超え右
端値TvR 以下に存在すると判定して、ステップ110
4で左端値TvL を中間値TvC に置換える。
【0161】一方ステップ1103で、予測値δが許容
値δLMT 以下であることが確認されれば、時間値TvN
は左端値TvL を超え中間値TvC 以下に存在すると判
定して、ステップ1105で右端値TvR を中間値Tv
C に置換える。
値δLMT 以下であることが確認されれば、時間値TvN
は左端値TvL を超え中間値TvC 以下に存在すると判
定して、ステップ1105で右端値TvR を中間値Tv
C に置換える。
【0162】こうして、ステップ1106で右端値Tv
R と左端値TvL の差が0.5 になるまで、ステップ11
02〜1105のシーケンスを繰返し実行する。
R と左端値TvL の差が0.5 になるまで、ステップ11
02〜1105のシーケンスを繰返し実行する。
【0163】そして右端値TvR と左端値TvL の差が
0.5 になったら、ステップ1107で右端値TvR を求
めるべき時間値TvN としてTvN に代入し、図11の
露光シーケンスに戻る。
0.5 になったら、ステップ1107で右端値TvR を求
めるべき時間値TvN としてTvN に代入し、図11の
露光シーケンスに戻る。
【0164】上述のような画像振れ補正シーケンスの実
行中に、スイッチSW2のON信号がマイコンB811
に入力されると、露光シーケンスが開始されるが、本シ
ーケンスは図4に示した上記実施の第1の形態の露光シ
ーケンスを表すフローチャート(あるいは、図7に示し
た上記実施の第2の形態の露光シーケンスを表すフロー
チャート)に同じであるため、説明は省略する。
行中に、スイッチSW2のON信号がマイコンB811
に入力されると、露光シーケンスが開始されるが、本シ
ーケンスは図4に示した上記実施の第1の形態の露光シ
ーケンスを表すフローチャート(あるいは、図7に示し
た上記実施の第2の形態の露光シーケンスを表すフロー
チャート)に同じであるため、説明は省略する。
【0165】以上述べたように、設定時間値に相当する
露光時間で求めた残存画像振れ量の予測値が許容値を超
えていても露光時間を短秒時側にシフトすることで同予
測値が許容値以下になるなら、露光可の判定を下す、と
することにより、初回の露光可否の判定で露光不可と判
定される割合が低下し、レリーズタイムラグが発生した
としてもそれが最小限に抑えられ、シャッタチャンスを
逃さずに画像振れも許容内に収まったスチル画像が撮影
できる。
露光時間で求めた残存画像振れ量の予測値が許容値を超
えていても露光時間を短秒時側にシフトすることで同予
測値が許容値以下になるなら、露光可の判定を下す、と
することにより、初回の露光可否の判定で露光不可と判
定される割合が低下し、レリーズタイムラグが発生した
としてもそれが最小限に抑えられ、シャッタチャンスを
逃さずに画像振れも許容内に収まったスチル画像が撮影
できる。
【0166】また、この実施の第3の形態による画像振
れ補正システムを利用して、シャッタ速度を最長秒時に
設定してスイッチSW1をオンし続け、表示部に表示さ
れたシャッタ速度を確認することにより、画像振れ補正
能力の実力を把握することができる。
れ補正システムを利用して、シャッタ速度を最長秒時に
設定してスイッチSW1をオンし続け、表示部に表示さ
れたシャッタ速度を確認することにより、画像振れ補正
能力の実力を把握することができる。
【0167】尚、上記実施の第1の形態同様、この実施
の形態においても、画像振れ補正シーケンスと露光シー
ケンスの処理をそれぞれマイコンA88,B811に分
担させたが、マイコンA88,B811をワンチップに
まとめて、画像振れ補正シーケンスの実行中に割込み処
理によって露光シーケンスを走らせてもよい。
の形態においても、画像振れ補正シーケンスと露光シー
ケンスの処理をそれぞれマイコンA88,B811に分
担させたが、マイコンA88,B811をワンチップに
まとめて、画像振れ補正シーケンスの実行中に割込み処
理によって露光シーケンスを走らせてもよい。
【0168】また、残存画像振れ量の予測値を求める際
に、低域残存振れ角速度は露光中変化しないと仮定した
が、長秒時の露光時間における予測精度を上げるため
に、低域残存振れ角加速度(低域残存振れ角速度の線形
変化分)まで考慮して残存画像振れ量の予測値を求めて
もよい。
に、低域残存振れ角速度は露光中変化しないと仮定した
が、長秒時の露光時間における予測精度を上げるため
に、低域残存振れ角加速度(低域残存振れ角速度の線形
変化分)まで考慮して残存画像振れ量の予測値を求めて
もよい。
【0169】また、露光シーケンス中のシャッタ幕開閉
制御ルーチンの直前と直後に露光前処理と露光後処理を
それぞれ実行してもよい。そのときは、露光前処理によ
るタイムラグを見込んで、残存画像振れ量の予測を行う
のが望ましい。また、振れ検知手段は、角速度信号を検
出する角速度センサに限定されず、角変位信号や画像振
れ信号を検出する手段でも構わない。
制御ルーチンの直前と直後に露光前処理と露光後処理を
それぞれ実行してもよい。そのときは、露光前処理によ
るタイムラグを見込んで、残存画像振れ量の予測を行う
のが望ましい。また、振れ検知手段は、角速度信号を検
出する角速度センサに限定されず、角変位信号や画像振
れ信号を検出する手段でも構わない。
【0170】また、位置制御による画像振れ補正手段で
ある補正光学系を例に挙げたが、これに限らず、画像振
れ補正手段の制御方式は速度制御や、位置制御と速度制
御の併用方式であってもよい。又各種フィルタはアナロ
グ回路で構成しても構わない。
ある補正光学系を例に挙げたが、これに限らず、画像振
れ補正手段の制御方式は速度制御や、位置制御と速度制
御の併用方式であってもよい。又各種フィルタはアナロ
グ回路で構成しても構わない。
【0171】また、画像振れ補正手段は、画像振れに合
わせて撮影光軸を曲げる補正光学系に限らず、撮像手段
を変位させたり、撮像信号の記録範囲を画像振れに合わ
せて変更する手段であってもよい。
わせて撮影光軸を曲げる補正光学系に限らず、撮像手段
を変位させたり、撮像信号の記録範囲を画像振れに合わ
せて変更する手段であってもよい。
【0172】(実施の第4の形態)上記実施の第1の形
態では、閉ループ制御される画像振れ補正手段の振れ補
正変位の検出信号を利用して振れ補正速度を求め、残存
画像振れ量の予測を行なっていたが、この実施の第4の
形態では、画像振れ補正手段の補正動作を開ループ制御
で行う場合において、検出手段が無い画像振れ補正手段
の振れ補正速度を振れ補正変位の目標値から推定するこ
とで残存画像振れ速度を算出し、残存画像振れ量の予測
を行う。
態では、閉ループ制御される画像振れ補正手段の振れ補
正変位の検出信号を利用して振れ補正速度を求め、残存
画像振れ量の予測を行なっていたが、この実施の第4の
形態では、画像振れ補正手段の補正動作を開ループ制御
で行う場合において、検出手段が無い画像振れ補正手段
の振れ補正速度を振れ補正変位の目標値から推定するこ
とで残存画像振れ速度を算出し、残存画像振れ量の予測
を行う。
【0173】図12〜図14は本発明の実施の第4の形
態に係る図であり、図12は撮像装置の概略構成を示す
ブロック図である。
態に係る図であり、図12は撮像装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【0174】同図において、補正光学系1203は開ル
ープで制御されるため、図1のブロック図にあるような
補正光学系1203の振れ補正変位を検出する位置セン
サは設けられていない。
ープで制御されるため、図1のブロック図にあるような
補正光学系1203の振れ補正変位を検出する位置セン
サは設けられていない。
【0175】従って、スイッチSW1のON信号によっ
て起動するマイコンA1206は、角速度信号ΩY , Ω
P に基づいた補正光学系1203の振れ補正変位の目標
値に比例した補正光学系1203の駆動信号DY , DP
を出力する。加えて、露光中に累積する残存画像振れ量
の予測を行い、この予測値が許容値以下であれば露光可
の判定を下す。
て起動するマイコンA1206は、角速度信号ΩY , Ω
P に基づいた補正光学系1203の振れ補正変位の目標
値に比例した補正光学系1203の駆動信号DY , DP
を出力する。加えて、露光中に累積する残存画像振れ量
の予測を行い、この予測値が許容値以下であれば露光可
の判定を下す。
【0176】駆動信号DY ,DP はそれぞれD/Aコン
バータ1216, 1217によりアナログ信号に変換さ
れ、それぞれヨー・ピッチ補正アクチエータ1204,
1205のドライバに入力される。そして、ヨー・ピッ
チ補正アクチエータ1204,1205は駆動信号D
Y ,DP に比例した駆動力を発生し、この駆動力と不図
示の支持バネのバネ力が釣合う位置まで補正光学系12
03が移動する。
バータ1216, 1217によりアナログ信号に変換さ
れ、それぞれヨー・ピッチ補正アクチエータ1204,
1205のドライバに入力される。そして、ヨー・ピッ
チ補正アクチエータ1204,1205は駆動信号D
Y ,DP に比例した駆動力を発生し、この駆動力と不図
示の支持バネのバネ力が釣合う位置まで補正光学系12
03が移動する。
【0177】他の構成は上記実施の第1の形態で説明し
た図1のブロック図と同じであるため、説明は省略す
る。
た図1のブロック図と同じであるため、説明は省略す
る。
【0178】上記構成において、マイコンA1206で
実行される画像振れ補正シーケンスを図13,14に示
したフローチャートに基づいて説明する。尚、同図に示
した各番号は各処理単位を表している。
実行される画像振れ補正シーケンスを図13,14に示
したフローチャートに基づいて説明する。尚、同図に示
した各番号は各処理単位を表している。
【0179】但し、同図に示したフローチャートは、図
2,3に示した上記実施の第1の形態の画像振れ補正シ
ーケンスを表すフローチャートのステップ206〜21
0を、ステップ1306〜1310に置換えたものに等
しく、ステップ1306〜1310以外のステップにお
ける処理は図2,3の対応するステップにおける処理と
同等である。従って、以下ステップ1306〜1310
に関する説明を行い、他のステップに関しては説明を省
略する。
2,3に示した上記実施の第1の形態の画像振れ補正シ
ーケンスを表すフローチャートのステップ206〜21
0を、ステップ1306〜1310に置換えたものに等
しく、ステップ1306〜1310以外のステップにお
ける処理は図2,3の対応するステップにおける処理と
同等である。従って、以下ステップ1306〜1310
に関する説明を行い、他のステップに関しては説明を省
略する。
【0180】まずステップ1306で、ステップ130
5で得られた補正光学系1203の振れ補正変位の目標
値YIN,PINをそれぞれ比例ゲインGY ,GP で増幅し
て、補正光学系1203の駆動信号DY , DP として記
憶する。
5で得られた補正光学系1203の振れ補正変位の目標
値YIN,PINをそれぞれ比例ゲインGY ,GP で増幅し
て、補正光学系1203の駆動信号DY , DP として記
憶する。
【0181】 DY =GY ・YIN (4.1) DP =GP ・PIN (4.2) 尚、補正アクチュエータ1204,1205が等価であ
れば、比例ゲインGY,GP は一致する。
れば、比例ゲインGY,GP は一致する。
【0182】そしてステップ1307で、露光動作フラ
グFRLが1、すなわち露光動作中であることが確認され
れば、ステップ1308で上記駆動信号DY , DP がマ
イコンA1206の出力端子から出力される。
グFRLが1、すなわち露光動作中であることが確認され
れば、ステップ1308で上記駆動信号DY , DP がマ
イコンA1206の出力端子から出力される。
【0183】このように、本シーケンスでは主に省電力
のために補正光学系1203の駆動を露光動作中に限定
しているが、前記実施の第1の形態と同様、画像振れ補
正シーケンスの実行中は補正光学系1203の駆動を継
続するようにしても構わない。
のために補正光学系1203の駆動を露光動作中に限定
しているが、前記実施の第1の形態と同様、画像振れ補
正シーケンスの実行中は補正光学系1203の駆動を継
続するようにしても構わない。
【0184】ステップ1309に示した角速度信号
ΩYO, ΩPOの更新は、図2のステップ28と同様であ
る。
ΩYO, ΩPOの更新は、図2のステップ28と同様であ
る。
【0185】次に、図2のステップ29に準じてステッ
プ1305で得られた目標振れ補正変位YIN, PINを微
分して補正光学系1203の振れ補正速度ベクトル
(U,V)を推定しても良いが、ステップ1310で
は、ステップ1304で得られた振れ角変位Ψ,Θを微
分して振れ補正角速度ベクトル(ΩYS, ΩPS)を直接推
定することにより、演算上の無駄を省く。
プ1305で得られた目標振れ補正変位YIN, PINを微
分して補正光学系1203の振れ補正速度ベクトル
(U,V)を推定しても良いが、ステップ1310で
は、ステップ1304で得られた振れ角変位Ψ,Θを微
分して振れ補正角速度ベクトル(ΩYS, ΩPS)を直接推
定することにより、演算上の無駄を省く。
【0186】 ΩYS=AD Ψ−BD ΩYS (4.3) ΩPS=AD Θ−BD ΩPS (4.4) 上記式で表される微分器において、係数AD , BD は同
微分器のカットオフ周波数(約30Hz)、及びサンプ
リング周期によって定められる。尚、振れ補正角速度ベ
クトル(ΩYS, ΩPS)の初期値はステップ1301で設
定される。
微分器のカットオフ周波数(約30Hz)、及びサンプ
リング周期によって定められる。尚、振れ補正角速度ベ
クトル(ΩYS, ΩPS)の初期値はステップ1301で設
定される。
【0187】上述のような画像振れ補正シーケンスの実
行中に、スイッチSW2のON信号がマイコンB120
9に入力されると、露光シーケンスが開始されるが、本
シーケンスは図4に示した上記実施の第1の形態の露光
シーケンスを表すフローチャートに同じであるため、説
明は省略する。
行中に、スイッチSW2のON信号がマイコンB120
9に入力されると、露光シーケンスが開始されるが、本
シーケンスは図4に示した上記実施の第1の形態の露光
シーケンスを表すフローチャートに同じであるため、説
明は省略する。
【0188】以上述べたように、補正光学系1203の
振れ補正変位の目標値を微分して振れ補正速度を推定す
ることによって、補正光学系1203の振れ補正変位あ
るいは振れ補正速度を検出するセンサを持たない画像振
れ補正装置であっても残存画像振れ量を予測することが
可能となる。
振れ補正変位の目標値を微分して振れ補正速度を推定す
ることによって、補正光学系1203の振れ補正変位あ
るいは振れ補正速度を検出するセンサを持たない画像振
れ補正装置であっても残存画像振れ量を予測することが
可能となる。
【0189】尚、上記実施の第1の形態と同様、この実
施の第4の形態においても、画像振れ補正シーケンスと
露光シーケンスの処理をそれぞれマイコンA88,B8
11に分担させたが、マイコンA1206, B1209
をワンチップにまとめて、画像振れ補正シーケンスの実
行中に割込み処理によって露光シーケンスを走らせても
良い。
施の第4の形態においても、画像振れ補正シーケンスと
露光シーケンスの処理をそれぞれマイコンA88,B8
11に分担させたが、マイコンA1206, B1209
をワンチップにまとめて、画像振れ補正シーケンスの実
行中に割込み処理によって露光シーケンスを走らせても
良い。
【0190】また、振れ検知手段は、角速度信号を検出
する角速度センサに限定されず、角変位信号や画像振れ
信号を検出する手段でも構わない。位置制御による画像
振れ補正手段である補正光学系を例に挙げたが、これに
限らず、画像振れ補正手段の制御方式は速度制御や、位
置制御と速度制御の併用方式であっても良い。又各種フ
ィルタはアナログ回路で構成しても構わない。
する角速度センサに限定されず、角変位信号や画像振れ
信号を検出する手段でも構わない。位置制御による画像
振れ補正手段である補正光学系を例に挙げたが、これに
限らず、画像振れ補正手段の制御方式は速度制御や、位
置制御と速度制御の併用方式であっても良い。又各種フ
ィルタはアナログ回路で構成しても構わない。
【0191】また、画像振れ補正手段は、画像振れに合
わせて撮影光軸を曲げる補正光学系に限らず、撮像手段
を変位させたり、撮像信号の記録範囲を画像振れに合わ
せて変更する手段であっても良い。
わせて撮影光軸を曲げる補正光学系に限らず、撮像手段
を変位させたり、撮像信号の記録範囲を画像振れに合わ
せて変更する手段であっても良い。
【0192】(実施の第5の形態)上記実施の第1の形
態では、露光タイミング制御に伴ってどの程度のレリー
ズタイムラグが発生するかを前もって知ることができ
ず、手動、あるいは自動露出によって設定されたシャッ
タ速度次第では露光開始スイッチSW2をオンにしても
シャッタがなかなかレリーズされない場合がある。
態では、露光タイミング制御に伴ってどの程度のレリー
ズタイムラグが発生するかを前もって知ることができ
ず、手動、あるいは自動露出によって設定されたシャッ
タ速度次第では露光開始スイッチSW2をオンにしても
シャッタがなかなかレリーズされない場合がある。
【0193】そこでこの実施の第5の形態では、残存画
像振れ量の予測値に基づいた画像振れ補正効果度を露光
前に表示し、画像振れ補正効果が不十分である旨の効果
度が表示されている間隔を撮影者が把握することで、ど
の程度のレリーズタイムラグが発生するかを前もって認
知し、予測されるレリーズタイムラグが長すぎると撮影
者が感じる場合は、露光開始スイッチSW2をオンにす
る前に撮影者が手振れを抑える工夫をしたり、シャッタ
を更に速い値に変更することを可能とする。
像振れ量の予測値に基づいた画像振れ補正効果度を露光
前に表示し、画像振れ補正効果が不十分である旨の効果
度が表示されている間隔を撮影者が把握することで、ど
の程度のレリーズタイムラグが発生するかを前もって認
知し、予測されるレリーズタイムラグが長すぎると撮影
者が感じる場合は、露光開始スイッチSW2をオンにす
る前に撮影者が手振れを抑える工夫をしたり、シャッタ
を更に速い値に変更することを可能とする。
【0194】図15〜図18は本発明の実施の第5の形
態を説明する図であり、図15は本実施の形態に係る撮
像装置の概略構成を示すブロック図である。
態を説明する図であり、図15は本実施の形態に係る撮
像装置の概略構成を示すブロック図である。
【0195】図15において、マイコンA1508は、
画像振れ補正動作中であることを表示する表示信号
SIS、画像振れ補正効果が不十分である(残存画像振れ
量の予測値が許容値を超える)ことを表示する表示信号
SIV1 、画像振れ補正効果が1段分を超えて低下する
(残存画像振れ量の予測値が許容値の2倍を超える)こ
とを表示する表示信号SIV2 を各サンプリング毎に表示
ユニット1510に出力する。
画像振れ補正動作中であることを表示する表示信号
SIS、画像振れ補正効果が不十分である(残存画像振れ
量の予測値が許容値を超える)ことを表示する表示信号
SIV1 、画像振れ補正効果が1段分を超えて低下する
(残存画像振れ量の予測値が許容値の2倍を超える)こ
とを表示する表示信号SIV2 を各サンプリング毎に表示
ユニット1510に出力する。
【0196】他の構成は前記実施の第1の形態で説明し
た図1のブロック図と同じであるため、説明は省略す
る。
た図1のブロック図と同じであるため、説明は省略す
る。
【0197】図16は撮像装置に設けられた画像振れ補
正効果度表示部の一例を示す図であり、1601はファ
インダの視野枠、1602,1603,1604は視野
枠1601の外に設けられた表示ユニット1510中の
画像振れ補正効果度表示部であるところの表示セグメン
トを表している。
正効果度表示部の一例を示す図であり、1601はファ
インダの視野枠、1602,1603,1604は視野
枠1601の外に設けられた表示ユニット1510中の
画像振れ補正効果度表示部であるところの表示セグメン
トを表している。
【0198】表示セグメント1602,1603,16
04は、それぞれ表示信号SIS,SIV1 ,SIV2 が1
(ハイレベル)のとき表示、0(ローレベル)のとき非
表示となる。
04は、それぞれ表示信号SIS,SIV1 ,SIV2 が1
(ハイレベル)のとき表示、0(ローレベル)のとき非
表示となる。
【0199】従って、十分な画像振れ補正効果が得られ
ているときは表示セグメント1602のみ表示され、画
像振れ補正効果が若干(1段分未満)低下するときには
表示セグメント1602に加えて振れを表す表示セグメ
ント1603が表示され、画像振れ補正効果が1段分を
超えて低下するときには表示セグメント1602、16
03に加えて更に振れを表す表示セグメント1604が
表示される。
ているときは表示セグメント1602のみ表示され、画
像振れ補正効果が若干(1段分未満)低下するときには
表示セグメント1602に加えて振れを表す表示セグメ
ント1603が表示され、画像振れ補正効果が1段分を
超えて低下するときには表示セグメント1602、16
03に加えて更に振れを表す表示セグメント1604が
表示される。
【0200】尚、画像振れ補正効果度の段階は上記のよ
うな3段階に限らず、4段階以上でも構わない。
うな3段階に限らず、4段階以上でも構わない。
【0201】また、表示セグメントの形状は図16に示
したものに限らず、例えば矩形状のセグメントが隣接し
たバータイプでも構わない。
したものに限らず、例えば矩形状のセグメントが隣接し
たバータイプでも構わない。
【0202】また、画像振れ補正効果度表示部はファイ
ンダ内に設ける必要はなく、撮像装置の本体外部に設け
ても構わない。
ンダ内に設ける必要はなく、撮像装置の本体外部に設け
ても構わない。
【0203】上記構成において、マイコンA1508で
実行される画像振れ補正シーケンスを図17,18に示
したフローチャートに基づいて説明する。尚、同図に示
した各番号は各処理単位を表している。
実行される画像振れ補正シーケンスを図17,18に示
したフローチャートに基づいて説明する。尚、同図に示
した各番号は各処理単位を表している。
【0204】但し、同図に示したフローチャートは、図
2,3に示した前記実施の第1の形態の画像振れ補正シ
ーケンスを表すフローチャートのステップ214〜21
6をステップ1714〜1720に置換えたものと同等
で、ステップ1714〜1720以外のステップにおけ
る処理で図2,3と異なる点は、ステップ1701で表
示信号SIS,SIV1 ,SIV2 の初期化が追加されている
点だけである。
2,3に示した前記実施の第1の形態の画像振れ補正シ
ーケンスを表すフローチャートのステップ214〜21
6をステップ1714〜1720に置換えたものと同等
で、ステップ1714〜1720以外のステップにおけ
る処理で図2,3と異なる点は、ステップ1701で表
示信号SIS,SIV1 ,SIV2 の初期化が追加されている
点だけである。
【0205】従って、以下ステップ1714〜1720
に関する説明を行い、他のステップに関しては説明を省
略する。
に関する説明を行い、他のステップに関しては説明を省
略する。
【0206】ステップ1714〜1720は、残存画像
振れ量の予測値に基づいて、画像振れ補正効果度を表す
表示信号SIV1 ,SIV2 を決定し、露光可否を判定する
ルーチンである。
振れ量の予測値に基づいて、画像振れ補正効果度を表す
表示信号SIV1 ,SIV2 を決定し、露光可否を判定する
ルーチンである。
【0207】まずステップ1714において、ステップ
1713で得られた残存画像振れ量の予測値δが許容値
δLMT 以下であることが確認されれば十分な画像振れ補
正効果が得られると判定し、次のステップ1715にお
いて、表示信号SIV1 ,SIV2 を0とする(表示セグメ
ント1603,1604共に非表示)。そして、次のス
テップ1716において、露光シーケンスにおける露光
開始判定で使用する露光許可フラグFOKを立てる(FOK
=1)。
1713で得られた残存画像振れ量の予測値δが許容値
δLMT 以下であることが確認されれば十分な画像振れ補
正効果が得られると判定し、次のステップ1715にお
いて、表示信号SIV1 ,SIV2 を0とする(表示セグメ
ント1603,1604共に非表示)。そして、次のス
テップ1716において、露光シーケンスにおける露光
開始判定で使用する露光許可フラグFOKを立てる(FOK
=1)。
【0208】一方、残存画像振れ量の予測値δが許容値
δLMT を超えていれば、ステップ1717に移行してさ
らにδが許容値δLMT の2倍を超えているかどうか確認
し、超えていなければ、すなわちδが許容値δLMT を超
え許容値δLMT の2倍以下であれば、ステップ1718
において、表示信号SIV1 を「1」、表示信号SIV2を
「0」とする(表示セグメント1603を表示、表示セ
グメント1604を非表示)。一方、δが許容値δLMT
の2倍を超えていたら、ステップ1715で表示信号S
IV1 ,SIV2 を1とする(表示セグメント1603,1
604共に表示)。そして、ステップ1718,171
9のいずれの処理を実行しても、δが許容値δLMT を超
えている以上露光不可と判別し、ステップ1720にお
いて、露光許可フラグFOKを倒す(FOK=0)。
δLMT を超えていれば、ステップ1717に移行してさ
らにδが許容値δLMT の2倍を超えているかどうか確認
し、超えていなければ、すなわちδが許容値δLMT を超
え許容値δLMT の2倍以下であれば、ステップ1718
において、表示信号SIV1 を「1」、表示信号SIV2を
「0」とする(表示セグメント1603を表示、表示セ
グメント1604を非表示)。一方、δが許容値δLMT
の2倍を超えていたら、ステップ1715で表示信号S
IV1 ,SIV2 を1とする(表示セグメント1603,1
604共に表示)。そして、ステップ1718,171
9のいずれの処理を実行しても、δが許容値δLMT を超
えている以上露光不可と判別し、ステップ1720にお
いて、露光許可フラグFOKを倒す(FOK=0)。
【0209】上述のような画像振れ補正シーケンスの実
行中に、スイッチSW2のON信号がマイコンB151
1に入力されると、露光シーケンスが開始されるが、本
シーケンスは図4に示した上記実施の第1の形態の露光
シーケンスを表すフローチャートに同じであるため、説
明は省略する。
行中に、スイッチSW2のON信号がマイコンB151
1に入力されると、露光シーケンスが開始されるが、本
シーケンスは図4に示した上記実施の第1の形態の露光
シーケンスを表すフローチャートに同じであるため、説
明は省略する。
【0210】尚、図4に示した露光シーケンスでは、画
像振れ補正シーケンスにおける露光可否判定結果に基づ
いた露光開始判定を行っているが、本実施の形態におけ
る画像振れ補正効果度の表示にあたって、必ずしも露光
シーケンスにおける露光開始判定を行う必要はない。
像振れ補正シーケンスにおける露光可否判定結果に基づ
いた露光開始判定を行っているが、本実施の形態におけ
る画像振れ補正効果度の表示にあたって、必ずしも露光
シーケンスにおける露光開始判定を行う必要はない。
【0211】尚、上記実施の第1の形態と同様、この実
施の形態においても、画像振れ補正シーケンスと露光シ
ーケンスの処理をそれぞれマイコンA88,B811に
分担させたが、マイコンA88,B811をワンチップ
にまとめて、画像振れ補正シーケンスの実行中に割込み
処理によって露光シーケンスを走らせてもよい。
施の形態においても、画像振れ補正シーケンスと露光シ
ーケンスの処理をそれぞれマイコンA88,B811に
分担させたが、マイコンA88,B811をワンチップ
にまとめて、画像振れ補正シーケンスの実行中に割込み
処理によって露光シーケンスを走らせてもよい。
【0212】また、振れ検知手段は、角速度信号を検出
する角速度センサに限定されず、角変位信号や画像振れ
信号を検出する手段でも構わない。
する角速度センサに限定されず、角変位信号や画像振れ
信号を検出する手段でも構わない。
【0213】また、位置制御による画像振れ補正手段で
ある補正光学系を例に挙げたが、これに限らず、画像振
れ補正手段の制御方式は速度制御や、位置制御と速度制
御の併用方式であってもよい。
ある補正光学系を例に挙げたが、これに限らず、画像振
れ補正手段の制御方式は速度制御や、位置制御と速度制
御の併用方式であってもよい。
【0214】また、各種フィルタはアナログ回路で構成
しても構わない。
しても構わない。
【0215】また、画像振れ補正手段は、画像振れに合
わせて撮影光軸を曲げる補正光学系に限らず、撮像手段
を変位させたり、撮像信号の記録範囲を画像振れに合わ
せて変更する手段であってもよい。
わせて撮影光軸を曲げる補正光学系に限らず、撮像手段
を変位させたり、撮像信号の記録範囲を画像振れに合わ
せて変更する手段であってもよい。
【0216】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、露光中に累積する残存画像振れ量を予測
し、その予測値に基づいて露光可否判定を行い、残存画
像振れ量が許容限度を超える時間帯を回避するタイミン
グで露光を行うことを可能とし、防振効果を向上させる
とともに、確実に振れの無い画像を得ることができる撮
像装置を提供できるものである。
発明によれば、露光中に累積する残存画像振れ量を予測
し、その予測値に基づいて露光可否判定を行い、残存画
像振れ量が許容限度を超える時間帯を回避するタイミン
グで露光を行うことを可能とし、防振効果を向上させる
とともに、確実に振れの無い画像を得ることができる撮
像装置を提供できるものである。
【0217】また、請求項2記載の本発明によれば、露
光可否判定の判定結果が露光可となる条件の枠を拡大し
て、レリーズタイムラグを回避あるいは短縮しつつ、確
実に振れの無い画像を与える撮像装置を提供できるもの
である。
光可否判定の判定結果が露光可となる条件の枠を拡大し
て、レリーズタイムラグを回避あるいは短縮しつつ、確
実に振れの無い画像を与える撮像装置を提供できるもの
である。
【0218】また、請求項3記載の本発明によれば、露
光時間を変更することで露光可否判定の判定結果が露光
可となった場合に、変更された露光時間に基づいたシャ
ッタ速度とこれに伴う絞り値を事前に撮影者に知らせる
ことができる撮像装置を提供できるものである。
光時間を変更することで露光可否判定の判定結果が露光
可となった場合に、変更された露光時間に基づいたシャ
ッタ速度とこれに伴う絞り値を事前に撮影者に知らせる
ことができる撮像装置を提供できるものである。
【0219】また、請求項4記載の本発明によれば、残
存画像振れ量が許容限度を超える時間帯を回避するタイ
ミングで露光を行い、防振効果を向上させるとともに、
確実に振れの無い画像を得ることができる撮像装置を提
供できるものである。
存画像振れ量が許容限度を超える時間帯を回避するタイ
ミングで露光を行い、防振効果を向上させるとともに、
確実に振れの無い画像を得ることができる撮像装置を提
供できるものである。
【0220】また、請求項5記載の本発明によれば、レ
リーズタイムラグも発生せず防振効果も向上する場合に
のみ露光が行われるようにして、シャッタチャンスを逃
した画像を撮影しないようにすることができる撮像装置
を提供できるものである。
リーズタイムラグも発生せず防振効果も向上する場合に
のみ露光が行われるようにして、シャッタチャンスを逃
した画像を撮影しないようにすることができる撮像装置
を提供できるものである。
【0221】また、請求項6記載の本発明によれば、露
光開始命令が下されたにもかかわらず、露光が中止され
て未露光となった場合に、その旨を撮影者に知らせるこ
とができる撮像装置を提供できるものである。
光開始命令が下されたにもかかわらず、露光が中止され
て未露光となった場合に、その旨を撮影者に知らせるこ
とができる撮像装置を提供できるものである。
【0222】また、請求項7記載の本発明によれば、簡
便な方法で残存画像振れ量の予測値を得ることができる
撮像装置を提供できるものである。
便な方法で残存画像振れ量の予測値を得ることができる
撮像装置を提供できるものである。
【0223】また、請求項8記載の本発明によれば、セ
ンサ等の新たな装置を追加せずに、簡便な構成で残存画
像振れ量の予測に用いる残存画像振れ速度ベクトルを得
ることができる撮像装置を提供できるものである。
ンサ等の新たな装置を追加せずに、簡便な構成で残存画
像振れ量の予測に用いる残存画像振れ速度ベクトルを得
ることができる撮像装置を提供できるものである。
【0224】また、請求項9記載の本発明によれば、残
存画像振れ速度の基となる画像振れ補正手段の振れ補正
速度を、専用の検出手段を用いずに得ることができる撮
像装置を提供できるものである。
存画像振れ速度の基となる画像振れ補正手段の振れ補正
速度を、専用の検出手段を用いずに得ることができる撮
像装置を提供できるものである。
【0225】また、請求項10記載の本発明によれば、
残存画像振れ速度の基となる画像振れ補正手段の振れ補
正速度を得る手段が無い場合に、推定により振れ補正速
度を得ることができる撮像装置を提供できるものであ
る。
残存画像振れ速度の基となる画像振れ補正手段の振れ補
正速度を得る手段が無い場合に、推定により振れ補正速
度を得ることができる撮像装置を提供できるものであ
る。
【0226】また、請求項11記載の本発明によれば、
残存画像振れ量の予測値に基づいた画像振れ補正効果度
を露光前に表示することで、撮影者は撮影画像の振れ補
正効果がどの程度であるかを、また露光タイミング制御
を行う場合はどの程度のレリーズタイムラグが発生する
かを、前もって知ることができ、それを基にシャッタ速
度を変更したり、手振れを抑える工夫をしたりすること
ができる撮像装置を提供できるものである。
残存画像振れ量の予測値に基づいた画像振れ補正効果度
を露光前に表示することで、撮影者は撮影画像の振れ補
正効果がどの程度であるかを、また露光タイミング制御
を行う場合はどの程度のレリーズタイムラグが発生する
かを、前もって知ることができ、それを基にシャッタ速
度を変更したり、手振れを抑える工夫をしたりすること
ができる撮像装置を提供できるものである。
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る撮像装置の概
略構成を示すブロック図である。
略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係る撮像装置にお
ける画像振れ補正シーケンスの一部を示すフローチャー
トである。
ける画像振れ補正シーケンスの一部を示すフローチャー
トである。
【図3】図2の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
る。
【図4】本発明の実施の第1の形態に係る撮像装置にお
ける露光シーケンスを示すフローチャート
ける露光シーケンスを示すフローチャート
【図5】本発明の実施の第1の形態における低域位相進
みに起因するピッチ方向の残存振れ角速度の時系列変化
の一例を示した図である。
みに起因するピッチ方向の残存振れ角速度の時系列変化
の一例を示した図である。
【図6】本発明の実施の第1の形態における露光可否判
定の判定結果の時系列変化の一例を示した図である。
定の判定結果の時系列変化の一例を示した図である。
【図7】本発明の実施の第2の形態に係る撮像装置にお
ける露光シーケンスを示すフローチャートである。
ける露光シーケンスを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の第2の形態に係る撮像装置の概
略構成を示すブロック図である。
略構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の第3の形態に係る撮像装置にお
ける画像振れ補正シーケンスの一部を示すフローチャー
トである。
ける画像振れ補正シーケンスの一部を示すフローチャー
トである。
【図10】図9の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
る。
【図11】本発明の実施の第3の形態における制御時間
値を求める方法の一例である2分割探索法を示すフロー
チャートである。
値を求める方法の一例である2分割探索法を示すフロー
チャートである。
【図12】本発明の実施の第4の形態に係る撮像装置の
概略構成を示すブロック図である。
概略構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の第4の形態に係る撮像装置に
おける画像振れ補正シーケンスを示すフローチャートで
ある。
おける画像振れ補正シーケンスを示すフローチャートで
ある。
【図14】図13の動作の続きを示すフローチャートで
ある。
ある。
【図15】本発明の実施の第5の形態に係る撮像装置の
概略構成を示すブロック図である。
概略構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施の第5の形態に係る撮像装置に
設けられた画像振れ補正効果度表示部の一例を示す図で
ある。
設けられた画像振れ補正効果度表示部の一例を示す図で
ある。
【図18】図17の動作の続きを示すフローチャートで
ある。
ある。
【図19】従来の撮像装置の概略構成を示すブロック図
である。
である。
【図20】従来の撮像装置における画像振れ補正シーケ
ンスを示すフローチャートである。
ンスを示すフローチャートである。
【図21】従来の撮像装置における露光シーケンスを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
11 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 12 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 13 補正光学系(画像振れ補正手段) 14 ヨー補正アクチュエータ 15 ピッチ補正アクチュエータ 18 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 110 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表示
部) 111 マイコンB 81 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 82 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 83 補正光学系(画像振れ補正手段) 84 ヨー補正アクチュエータ 85 ピッチ補正アクチュエータ 811 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 810 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表示
部) 88 マイコンB 1201 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 1202 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 1203 補正光学系(画像振れ補正手段) 1204 ヨー補正アクチュエータ 1205 ピッチ補正アクチュエータ 1206 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 1208 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 1209 マイコンB 1501 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 1502 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 1503 補正光学系(画像振れ補正手段) 1504 ヨー補正アクチュエータ 1505 ピッチ補正アクチュエータ 1508 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 1510 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 1511 マイコンB
部) 111 マイコンB 81 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 82 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 83 補正光学系(画像振れ補正手段) 84 ヨー補正アクチュエータ 85 ピッチ補正アクチュエータ 811 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 810 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表示
部) 88 マイコンB 1201 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 1202 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 1203 補正光学系(画像振れ補正手段) 1204 ヨー補正アクチュエータ 1205 ピッチ補正アクチュエータ 1206 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 1208 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 1209 マイコンB 1501 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 1502 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 1503 補正光学系(画像振れ補正手段) 1504 ヨー補正アクチュエータ 1505 ピッチ補正アクチュエータ 1508 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 1510 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 1511 マイコンB
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る撮像装置の概
略構成を示すブロック図である。
略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係る撮像装置にお
ける画像振れ補正シーケンスの一部を示すフローチャー
トである。
ける画像振れ補正シーケンスの一部を示すフローチャー
トである。
【図3】図2の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
る。
【図4】本発明の実施の第1の形態に係る撮像装置にお
ける露光シーケンスを示すフローチャート
ける露光シーケンスを示すフローチャート
【図5】本発明の実施の第1の形態における低域位相進
みに起因するピッチ方向の残存振れ角速度の時系列変化
の一例を示した図である。
みに起因するピッチ方向の残存振れ角速度の時系列変化
の一例を示した図である。
【図6】本発明の実施の第1の形態における露光可否判
定の判定結果の時系列変化の一例を示した図である。
定の判定結果の時系列変化の一例を示した図である。
【図7】本発明の実施の第2の形態に係る撮像装置にお
ける露光シーケンスを示すフローチャートである。
ける露光シーケンスを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の第2の形態に係る撮像装置の概
略構成を示すブロック図である。
略構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の第3の形態に係る撮像装置にお
ける画像振れ補正シーケンスの一部を示すフローチャー
トである。
ける画像振れ補正シーケンスの一部を示すフローチャー
トである。
【図10】図9の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
る。
【図11】本発明の実施の第3の形態における制御時間
値を求める方法の一例である2分割探索法を示すフロー
チャートである。
値を求める方法の一例である2分割探索法を示すフロー
チャートである。
【図12】本発明の実施の第4の形態に係る撮像装置の
概略構成を示すブロック図である。
概略構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の第4の形態に係る撮像装置に
おける画像振れ補正シーケンスを示すフローチャートで
ある。
おける画像振れ補正シーケンスを示すフローチャートで
ある。
【図14】図13の動作の続きを示すフローチャートで
ある。
ある。
【図15】本発明の実施の第5の形態に係る撮像装置の
概略構成を示すブロック図である。
概略構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施の第5の形態に係る撮像装置に
設けられた画像振れ補正効果度表示部の一例を示す図で
ある。
設けられた画像振れ補正効果度表示部の一例を示す図で
ある。
【図17】本発明の実施の第5の形態に係る撮像装置に
おける画像振れ補正シーケンスを示すフローチャートで
ある。
おける画像振れ補正シーケンスを示すフローチャートで
ある。
【図18】図17の動作の続きを示すフローチャートで
ある。
ある。
【図19】従来の撮像装置の概略構成を示すブロック図
である。
である。
【図20】従来の撮像装置における画像振れ補正シーケ
ンスを示すフローチャートである。
ンスを示すフローチャートである。
【図21】従来の撮像装置における露光シーケンスを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【符号の説明】 11 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 12 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 13 補正光学系(画像振れ補正手段) 14 ヨー補正アクチュエータ 15 ピッチ補正アクチュエータ 18 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 110 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 111 マイコンB 81 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 82 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 83 補正光学系(画像振れ補正手段) 84 ヨー補正アクチュエータ 85 ピッチ補正アクチュエータ 811 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 810 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 88 マイコンB 1201 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 1202 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 1203 補正光学系(画像振れ補正手段) 1204 ヨー補正アクチュエータ 1205 ピッチ補正アクチュエータ 1206 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 1208 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 1209 マイコンB 1501 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 1502 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 1503 補正光学系(画像振れ補正手段) 1504 ヨー補正アクチュエータ 1505 ピッチ補正アクチュエータ 1508 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 1510 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 1511 マイコンB
示部) 111 マイコンB 81 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 82 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 83 補正光学系(画像振れ補正手段) 84 ヨー補正アクチュエータ 85 ピッチ補正アクチュエータ 811 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 810 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 88 マイコンB 1201 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 1202 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 1203 補正光学系(画像振れ補正手段) 1204 ヨー補正アクチュエータ 1205 ピッチ補正アクチュエータ 1206 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 1208 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 1209 マイコンB 1501 ヨー角速度センサ(振れ検知手段) 1502 ピッチ角速度センサ(振れ検知手段) 1503 補正光学系(画像振れ補正手段) 1504 ヨー補正アクチュエータ 1505 ピッチ補正アクチュエータ 1508 マイコンA(画像振れ補正信号生成手段) 1510 表示ユニット(露出制御値表示部・未露光表
示部) 1511 マイコンB
Claims (11)
- 【請求項1】 撮像装置の振れを検知する振れ検知手段
と、前記撮像装置の振れによって発生する撮影画像の振
れの補正を行う画像振れ補正手段と、前記振れ検知手段
によって検知された振れ信号に基づいて、前記画像振れ
補正手段を作動させる画像振れ補正信号を生成する画像
振れ補正信号生成手段とから成る画像振れ補正装置を有
する撮像装置において、 画像振れ補正中に補正誤差として結像面に残存する残存
画像振れ速度によって、露光中に累積する残存画像振れ
量を予測する残存画像振れ量予測手段と、該残存画像振
れ量予測手段によって予測された残存画像振れ量が、予
め定められた許容値以下であれば露光可と判定し、前記
残存画像振れ量が前記許容値を超えていれば露光不可と
判定する露光可否判定手段とを有したことを特徴とする
撮像装置。 - 【請求項2】 撮像装置の振れを検知する振れ検知手段
と、前記撮像装置の振れによって発生する撮影画像の振
れの補正を行う画像振れ補正手段と、前記振れ検知手段
によって検知された振れ信号に基づいて、前記画像振れ
補正手段を作動させる画像振れ補正信号を生成する画像
振れ補正信号生成手段とから成る画像振れ補正装置を有
する撮像装置において、 画像振れ補正中に補正誤差として結像面に残存する残存
画像振れ速度によって、露光中に累積する残存画像振れ
量を予測する残存画像振れ量予測手段と、該残存画像振
れ量予測手段によって予測された残存画像振れ量が、予
め定められた許容値以下であれば露光可と判定し、前記
残存画像振れ量が前記許容値を超えていても、予め設定
された露光時間を変更することで前記残存画像振れ量が
許容値以下となるような露光時間が存在すれば、該露光
時間に従って露光制御を行うことを前提に露光可と判定
し、前記残存画像振れ量が許容値以下となるような露光
時間が存在しなければ露光不可と判定する露光可否判定
手段とを有したことを特徴とする撮像装置。 - 【請求項3】 シャッタ速度及び絞り値を表示する露出
制御値表示部と、前記露光可否判定手段によって露光時
間が変更されていなければ、予め手動あるいは自動露出
によって定められたシャッタ速度及び絞り値を前記露出
制御値表示部に表示し、前記露光可否判定手段によって
露光時間が変更されていれば、変更された該露光時間と
手動あるいは自動露出によって定められた露出値とから
得られるシャッタ速度及び絞り値を前記露出制御値表示
部に表示する露出制御値表示制御手段とを有したことを
特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 【請求項4】 露光開始命令を受けた後、前記露光可否
判定手段により露光可と判定されていれば露光を開始
し、前記露光可否判定手段により露光不可と判定されて
いれば、前記露光可否判定手段により露光可と判定され
るまで露光開始を保留する露光開始判定手段とを有した
ことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。 - 【請求項5】 露光開始命令を受けた後、前記露光可否
判定手段により露光不可と判定されていれば露光を禁止
する露光開始判定手段とを有したことを特徴とする請求
項1又は2記載の撮像装置。 - 【請求項6】 露光開始命令がキャンセルされるか、あ
るいは前記露光開始判定手段によって露光が禁止されて
未露光となった場合に、該旨を表示する未露光表示部を
有したことを特徴とする請求項4,5記載の撮像装置。 - 【請求項7】 前記残存画像振れ量予測手段は、画像振
れ補正中に補正誤差として結像面に残存する残存画像振
れ速度ベクトルを求める残存画像振れ速度ベクトル演算
手段を有し、 前記残存画像振れ速度ベクトルの大きさに露光時間を乗
じることにより、現時点において露光を開始した場合の
露光中に累積する残存画像振れ量の予測値を得ることを
特徴とする請求項1,2記載の撮像装置。 - 【請求項8】 前記残存画像振れ速度ベクトル演算手段
は、前記画像振れ補正手段の互いに異なる二つの補正方
向の振れ補正速度を求める振れ補正速度ベクトル演算手
段を有し、 前記振れ検知手段によって検知された振れ信号からこの
振れ検知手段に起因する誤差を補償して得られる前記撮
像装置の振れ角速度ベクトルに撮影レンズの焦点距離を
乗じることにより得られる画像振れ速度ベクトルから、
前記振れ補正速度ベクトル演算手段により得られる振れ
補正速度ベクトルに前記画像振れ補正手段の敏感度を乗
じて得られる画像振れ補正速度ベクトルを差引くことに
より、残存画像振れ速度ベクトルを得ることを特徴とす
る請求項7記載の撮像装置。 - 【請求項9】 前記画像振れ補正装置は、前記画像振れ
補正手段の互いに異なる二つの補正方向の振れ補正変位
を検知する振れ補正変位検知手段を有し、前記振れ補正
速度ベクトル演算手段は、前記振れ補正変位検知手段に
よって検知された二つの補正方向の振れ補正変位を微分
することによって前記振れ補正速度ベクトルを得ること
を特徴とする請求項8記載の撮像装置。 - 【請求項10】 前記振れ補正速度ベクトル演算手段
は、前記画像振れ補正手段の目標位置を表す目標振れ補
正変位信号を微分することによって前記振れ補正速度ベ
クトルを推定することを特徴とする請求項8記載の撮像
装置。 - 【請求項11】 撮像装置の振れを検知する振れ検知手
段と、前記撮像装置の振れによって発生する撮影画像の
振れの補正を行う画像振れ補正手段と、前記振れ検知手
段によって検知された振れ信号に基づいて、前記画像振
れ補正手段を作動させる画像振れ補正信号を生成する画
像振れ補正信号生成手段とから成る画像振れ補正装置を
有する撮像装置において、 画像振れ補正中に補正誤差として結像面に残存する画像
振れ速度によって、露光中に累積する画像振れ量を予測
する残存画像振れ量予測手段と、該残存画像振れ量予測
手段によって予測された残存画像振れ量に基づいた画像
振れ補正効果の度合いを表示する画像振れ補正効果度表
示部とを有したことを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9363325A JPH11174520A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9363325A JPH11174520A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11174520A true JPH11174520A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18479050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9363325A Pending JPH11174520A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11174520A (ja) |
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