JPH1117365A - 回路基板の固定構造 - Google Patents

回路基板の固定構造

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JPH1117365A
JPH1117365A JP17083497A JP17083497A JPH1117365A JP H1117365 A JPH1117365 A JP H1117365A JP 17083497 A JP17083497 A JP 17083497A JP 17083497 A JP17083497 A JP 17083497A JP H1117365 A JPH1117365 A JP H1117365A
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Takeshi Sakai
剛 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動を受けても異音の発生しない回路基板の
固定構造を提供することを目的としている。 【解決手段】 ピン状の導電端子15を備えた硬質の回
路基板12と、導電端子15に接続される計器本体1
と、この計器本体1を設けた側に配設されるとともに回
路基板12の板面及び周辺の適宜箇所を受ける受け部2
4,25を備えたケース11と、回路基板12を覆うと
ともに回路基板12の周辺の適宜箇所に当接する押え部
28と回路基板12の板面の適宜箇所に当接し押え部2
8より長めに形成された突出部31とを備えたカバー1
8とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板の固定構
造に関し、特に回路基板の振動を防止することに特徴を
有する回路基板の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の回路基板の固定構造を車両用の計
器を例に図7から図9を用いて説明する。1は計器本体
であり、上ケース2と下ケース3とからなる合成樹脂製
のボビンケース4を設け、このボビンケース4の内側に
円盤状の磁石5を収納し、この磁石5の上下に貫挿した
指針軸6の上部及び下端部をそれぞれ上ケース2及び下
ケース3で軸支し、指針軸6を上ケース2の筒部から挿
出することにより、磁石5をボビンケース4内に回動可
能に収納支持している。
【0003】ボビンケース4の外周には交互に交差して
コイル7が巻回され、このコイル7に流れる電流の量に
応じて発生する合成磁界方向に磁石5を追従動作させ、
磁石5と一体に動作する指針軸6の先端に設けた指針8
により指示表示を行うようにしている。そして、コイル
7の巻回されたボビンケース4には下ケース3側から鉄
製のシールドケース9が被嵌されており、ボビンケース
4の下端側を覆って設けられている。
【0004】また、計器本体1の周縁部には上ケース2
から下ケース3に貫通して圧入された雌端子10を設け
ており、この雌端子10は、図示してはいないが上端部
がコイルボビン3から突出して保持されコイル7の端部
が接続されている。
【0005】計器本体1は合成樹脂からなる有底のケー
ス11に複数個収納されており、貫通孔11aを介し
て、ガラスエポキシ樹脂からなる硬質の回路基板12の
上面に取付固定されるものであり、この回路基板12に
は、測定信号を所定の駆動信号に変換などをするための
各種電子部品13や電子部品13や計器本体1等を電気
的につなぐ配線パターン14が形成されている。また、
この回路基板12には、計器本体1と回路基板12とを
電気的に接続するために半田付け接続されたピン状の導
電端子15が上面側に立設されている。そして、計器本
体1側の雌端子10に導電端子15が挿入され、計器本
体1と回路基板12との電気的接続が行われるようにな
っている。なお、Sは導電端子15と配線パターン14
と物理的かつ電気的接続する半田である。
【0006】また、従来例にあってはシールドケース9
の底面部にシールドケース9から一体に2つの爪部16
を設ける一方、回路基板12には爪部16が挿通可能な
孔部17を設けている。爪部16は、シールドケース9
の回路基板12との対向部にシールドケース9から一体
に設けられるものであり、この場合シールドケース9の
底面部の一部を回路基板12側に向けて切り起こして折
り曲げ形成されている。
【0007】そして、図9で示すように、この爪部16
が挿入され、挿入後にあっては爪部16を折り曲げかし
めることにより、爪部16で回路基板12をかかえるよ
うに固定してある。
【0008】また、従来は回路基板12の電子部品13
あるいは配線パターン14等を保護するために、回路基
板12の背面に合成樹脂からなるカバー18を備えてい
る。このカバー18は、爪部16の近傍を除いて回路基
板12を覆っている。このカバー18の開口部19から
露出している部分には、配線パターン14や電子部品1
3などは露出していない。なお、導電端子15の半田S
の一部分が開口部19に臨んでいるが、導電端子15の
全てが開口部19内には臨んでいないので、計器本体1
を取り外したり取り付けたりするときに図示しない工具
等によって断線する虞はない。また、カバー18の開口
部19の開口周囲に立ち上がり壁20を備えている。な
お、21は計器本体1に取り付けられる導光体であり、
22は文字板である。
【0009】ケース11には計器本体1の周囲を囲む円
筒状のガイド壁23の端部の受け部24と、外周に設け
た受け部25とを備えている。受け部24は回路基板1
2の板面の中程に計器本体1が配設される数だけ設けて
ある。他方の受け部25は回路基板の周辺を適宜箇所を
受けるように設けてある。また、ケース11には回路基
板12側へ突出したフック26を備えており、回路基板
12にはこのフック26に対応した孔部27を備えてい
る。フック26が孔部27の周囲に係止し回路基板12
の中央部がケース11に固定される。なお、組み付け易
くするためと、回路基板11への電子部品13の実装の
関係とで、このフック26と孔部27とは1組か2組し
か設けられていない。
【0010】また、カバー18の全周にはケース11の
受け部25で回路基板12の外周を挟むように押え部2
8を備えており、回路基板12の外周はケース11の受
け部25とカバー18の押え部28とで周辺を挟まれて
固定されている。カバー18はケース11に設けたフッ
ク29に係止片30を係合させて固定している。製品コ
スト削減などの目的で回路基板12をビスなどの固定部
品を用いずに固定されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の回路基
板の固定構造は、ケース11で回路基板12の板面や周
囲の適宜箇所を受け、ビスなどを用いずにケース11と
カバー18とで回路基板12の周辺の適宜箇所を挟んで
固定しているため、車両の計器などに用いた場合、車両
の振動などにより回路基板12が振動して異音を発生す
る等の問題点があった。また、特に計器本体1などの重
量物は車両の振動によって振動し易く特に異音が発生す
るという問題点があった。そこで、本発明は振動を受け
ても異音の発生しない回路基板の固定構造を提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、硬質の回路基
板と、この回路基板の板面及び周辺の適宜箇所を受ける
受け部を備えたケースと、前記回路基板の周辺の適宜箇
所に当接する押え部と前記回路基板の板面の適宜箇所に
当接し前記押え部より長めに形成された突出部とを備え
たカバーとを備えたものである。
【0013】また、本発明は、ピン状の導電端子を備え
た硬質の回路基板と、前記導電端子に接続される計器本
体と、この計器本体を設けた側に配設されるとともに前
記回路基板の板面及び周辺の適宜箇所を受ける受け部を
備えたケースと、前記回路基板を覆うとともに前記回路
基板の周辺の適宜箇所に当接する押え部と前記回路基板
の板面の適宜箇所に当接し前記押え部より長めに形成さ
れた突出部とを備えたカバーとを備えたものである。
【0014】また、本発明は、前記ケースの回路基板の
板面を受ける受け部を少なくとも前記回路基板の前記計
器本体の近傍を受けるように設け、前記カバーの突出部
を少なくとも前記回路基板の前記計器本体を設けた面と
は反対の面であって前記計器本体を設けた回路基板に対
応する部分あるいはその近傍に当接するように設けたも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の回路基板の固定構造は、
硬質の回路基板12と、この回路基板12の板面及び周
辺の適宜箇所を受ける受け部24,25を備えたケース
11と、回路基板12の周辺の適宜箇所に当接する押え
部28と回路基板12の板面の適宜箇所に当接し押え部
28より長めに形成された突出部であるピン31とを有
するカバー18とを備えたものである。
【0016】また、ピン状の導電端子15を備えた硬質
の回路基板12と、導電端子15に接続される計器本体
1と、この計器本体1を設けた側に配設されるとともに
回路基板12の板面及び周辺の適宜箇所を受ける受け部
24,25を備えたケース11と、回路基板12を覆う
とともに回路基板12の周辺の適宜箇所に当接する押え
部28と回路基板12の板面の適宜箇所に当接し押え部
28より長めに形成された突出部であるピン31とを有
するカバー18とを備えたものである。
【0017】また、ケース11の回路基板12の板面を
受ける受け部24を少なくとも回路基板12の計器本体
1の近傍を受けるように設け、カバー18の突出部であ
るピン31を少なくとも回路基板12の計器本体1を設
けた面とは反対の面であって計器本体1を設けた回路基
板12に対応する部分あるいはその近傍に当接するよう
に設けたものである。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図1から図6に基づい
て説明する。なお、前記従来例と同一及び相当箇所には
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0019】ガラスエポキシ樹脂からなる硬質の回路基
板12はピン状の導電端子15を備えている。この導電
端子15に電気的に計器本体1が接続される。この計器
本体1を設けた側に合成樹脂からなるケース11が配設
され、貫通孔11aを介してケース11内に臨んでい
る。そして、回路基板12を覆うようにカバー18が設
けられている。
【0020】ケース11は回路基板12の板面及び周辺
の適宜箇所を受ける受け部24,25を備えている。受
け部24を設ける板面とは回路基板12の周辺部分を除
いた部分であり、この受け部24は回路基板12の板面
に設けられる計器本体1の周囲を囲む円筒状のガイド壁
23の端部である。また、受け部25はケース11の外
周に設けてある。
【0021】受け部24は回路基板12の板面に計器本
体1が配設される数だけ設けてある。なお、受け部24
は計器本体1を配設した数だけ設ける必要はなく、適宜
自由に設定してよい。また、計器本体1の近傍にのみ設
ける必要はなく、他の部分に設けてもよい。他方の受け
部25は回路基板12の周辺を適宜箇所を受けるように
設けてある。また、ケース11には回路基板12側へ突
出したフック26を備えており、回路基板12にはこの
フック26に対応した孔部27を備えている。フック2
6が孔部27の周囲に係止し回路基板12の中央部がケ
ース11に固定される。
【0022】また、カバー18は回路基板12の周辺の
適宜箇所に当接する押え部28と回路基板12の板面の
適宜箇所に当接する突出部であるピン31とを備えてい
る。ピン31の長さHは押え部28の長さhより長めに
形成されている。このピン31は図1で示すように、回
路基板12の計器本体1を設けた面とは反対の面の計器
本体1に対応する部分(図1中点線で示す部分)の回路
基板12に当接するように設けてある。なお、ピン31
は、回路基板12の計器本体1を設けた面とは反対の面
の計器本体1に対応する部分(図1中点線で示す部分)
の近傍の回路基板12に当接するように設けてもよい。
また、ピン31を設けたカバー18の部分が底上げの場
合、ピン31自身の長さHが押え部28の長さhより短
くなるが、この場合、底上げされた分を含めたものをピ
ン31の長さとし、押え部28より長めに形成してあれ
ばよい。
【0023】前記構成により、回路基板12は周囲の適
宜箇所をケース11の受け部25とカバー18の押え部
28とで周辺を挟まれ、板面をケース11のフック26
で固定されるとともにケース11の受け部24とピン3
1とで抑えられて固定される。また、ケース11の回路
基板12の板面を受ける受け部24を回路基板12の計
器本体1の近傍を受けるように設け、カバー18の突出
部31を少なくとも回路基板12の計器本体1を設けた
面とは反対の面であって計器本体1を設けた回路基板1
2に対応する部分あるいはその近傍に当接するように設
けたことにより、より効果的に回路基板12の振動を防
止することができる。
【0024】また、ピン31が押え部28より長めに形
成されているため、カバー18を取り付けたことにより
カバー18がたわみ、そのたわんで変形したことによ
り、ピン31が回路基板12を押さえるので、車両の振
動などによって回路基板12が振動することを防止する
ことができる。
【0025】特に計器本体1に対応する部分にピン31
を設けることにより、車両の振動で影響の受け易い計器
本体1の振動を抑える事ができ、振動の影響を受けにく
い構造とすることができる。なお、計器本体1は導電端
子15を介して回路基板12上に接続されるものであれ
ば、どのような計器本体1でもよい。
【0026】また、本実施例はビスなどの固定用の部品
を用いていないので、安価な回路基板の固定構造を提供
することもできる。
【0027】なお、前記実施例では本発明を回路基板1
2に計器本体1を取り付けた車両用の計器に適用したも
のであるが、計器本体1を設けない回路基板12の固定
に用いても同様の作用効果を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上本発明は、硬質の回路基板と、この
回路基板の板面及び周辺の適宜箇所を受ける受け部を備
えたケースと、前記回路基板の周辺の適宜箇所に当接す
る押え部と前記回路基板の板面の適宜箇所に当接し前記
押え部より長めに形成された突出部とを有するカバーと
を備えたことにより、回路基板の振動を防止することが
できる回路基板の固定構造を得ることができる。
【0029】また、ピン状の導電端子を備えた硬質の回
路基板と、前記導電端子に接続される計器本体と、この
計器本体を設けた側に配設されるとともに前記回路基板
の板面及び周辺の適宜箇所を受ける受け部を備えたケー
スと、前記回路基板を覆うとともに前記回路基板の周辺
の適宜箇所に当接する押え部と前記回路基板の板面の適
宜箇所に当接し前記押え部より長めに形成された突出部
とを有する備えたカバーとを備えたことにより、回路基
板に計器本体などを配設した場合でも、回路基板の振動
を防止することができる回路基板の固定構造を得ること
ができる。
【0030】また、前記ケースの回路基板の板面を受け
る受け部を少なくとも前記回路基板の前記計器本体の近
傍を受けるように設け、前記カバーの突出部を少なくと
も前記回路基板の前記計器本体を設けた面とは反対の面
であって前記計器本体を設けた回路基板に対応する部分
あるいはその近傍に当接するように設けたことにより、
回路基板に計器本体などを配設した場合でも、計器本体
による振動を抑える事ができ、より効果的に回路基板の
振動を防止することができる回路基板の固定構造を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の背面図である。
【図2】図1中のA−A線の断面図である。
【図3】同実施例のカバーの断面図である。
【図4】図1中のA−A線の背面側からの要部斜視図で
ある。
【図5】図1中のB−B線の断面図である。
【図6】図1中のC−C線の断面図である。
【図7】従来例の背面図である。
【図8】図7中のD−D線の断面図である。
【図9】図7中のE−E線の断面図である。
【符号の説明】
1 計器本体 11 ケース 12 回路基板 15 導電端子 18 カバー 24 受け部 25 受け部 28 押え部 31 突出片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質の回路基板と、この回路基板の板面
    及び周辺の適宜箇所を受ける受け部を備えたケースと、
    前記回路基板の周辺の適宜箇所に当接する押え部と前記
    回路基板の板面の適宜箇所に当接し前記押え部より長め
    に形成された突出部とを有するカバーとを備えたことを
    特徴とする回路基板の固定構造。
  2. 【請求項2】 ピン状の導電端子を備えた硬質の回路基
    板と、前記導電端子に接続される計器本体と、この計器
    本体を設けた側に配設されるとともに前記回路基板の板
    面及び周辺の適宜箇所を受ける受け部を備えたケース
    と、前記回路基板を覆うとともに前記回路基板の周辺の
    適宜箇所に当接する押え部と前記回路基板の板面の適宜
    箇所に当接し前記押え部より長めに形成された突出部と
    を有するカバーとを備えたことを特徴とする回路基板の
    固定構造。
  3. 【請求項3】 前記ケースの回路基板の板面を受ける受
    け部を少なくとも前記回路基板の前記計器本体の近傍を
    受けるように設け、前記カバーの突出部を少なくとも前
    記回路基板の前記計器本体を設けた面とは反対の面であ
    って前記計器本体を設けた回路基板に対応する部分ある
    いはその近傍に当接するように設けたことを特徴とする
    請求項2記載の回路基板の固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007183222A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Denso Corp 計器装置

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