JPH11172983A - 車両用ドアの開放装置 - Google Patents

車両用ドアの開放装置

Info

Publication number
JPH11172983A
JPH11172983A JP34237897A JP34237897A JPH11172983A JP H11172983 A JPH11172983 A JP H11172983A JP 34237897 A JP34237897 A JP 34237897A JP 34237897 A JP34237897 A JP 34237897A JP H11172983 A JPH11172983 A JP H11172983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
opening
latch
vehicle
opened
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34237897A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanichi Mannen
貫一 万年
Takeo Nishijo
猛夫 西場
Mitsuhisa Iino
光久 飯野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP34237897A priority Critical patent/JPH11172983A/ja
Publication of JPH11172983A publication Critical patent/JPH11172983A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアロックを解錠する操作が行われたときに
は、ドアロックを解除するとともにドアを所定の開放位
置に開くようにした車両用ドアの開放装置を提供する。 【解決手段】 ドア12が閉じられかつドアロックが施
錠状態のもとで、リモコンスイッチ28がドア12を開
放するように操作されると、ドアロックが解錠状態とな
り、さらに、ラッチ15とストライカ14との噛み合い
が解除される。この状態のもとで、ドア12を開く方向
に作動するための開放用レバー24が作動して、ドア1
2は乗員による開放動作可能範囲まで自動的に開放され
る。これにより、乗員はアウトサイドハンドル19を操
作することなく、ドア12を開放操作して任意の開閉角
度として、容易に車両内に乗車することができる。ま
た、ドアの開閉操作を手動によっても行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアを閉鎖状態に
保持するラッチ機構が解錠状態に操作されたときに、ド
アを所定の開放位置まで自動的に開放するようにした車
両用ドアの開放技術に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車などの車両用のドアとしては、ド
アヒンジを中心に回動することによって開閉するように
したものや、スライドドアと言われレールに沿って摺動
することにより開閉するようにしたタイプのものがあ
る。
【0003】何れのタイプのドアにあっても、車両側に
はストライカが取り付けられ、ドア側にはストライカと
噛み合うラッチを含むラッチ機構が取り付けられてい
る。ドアを閉鎖状態に保持するために、ラッチ機構には
車両側のストライカと噛み合った状態でラッチの動作を
無効にするドアロック装置が組み込まれている。ラッチ
機構のラッチとストライカの噛み合い位置としては、走
行中に万一ロックが外れても一度にドアを開放しないよ
うにした正規の噛み合い位置つまりフルラッチ位置と、
ドアが完全に閉じていない半ドアの位置つまりハーフラ
ッチ位置との2段階があり、これらの噛み合いが解除さ
れるとラッチはラッチ解除位置となる。
【0004】ドアを開閉操作するハンドルとしては、ア
ウトサイドハンドル、インサイドハンドルおよびプルハ
ンドルがあり、アウトサイドハンドルは、車外からラッ
チ機構を解放する機能とドアを開閉する際の取っ手とし
ての機能を有している。インサイドハンドルは、車内か
らラッチ機構を解放するためのものであり、プルハンド
ルは車内からドアを閉める際の取っ手であり、アームレ
ストを兼ねることが多い。車内でドアロック装置を施錠
したり解錠するために、ドアの内側にはノブが設けられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年にあっては、ドア
ロック装置を車外から施錠したり解錠する際にキーをド
アのキー穴(シリンダ)に差し込んで操作することな
く、リモコンスイッチの操作によりドアから離れた位置
でドアロック装置をリモートコントロールできるように
したシステムが開発されている。これによると、キー穴
にキーを差し込んでキーを回してドアロック装置の施錠
と解錠とを行うという煩わしい操作が不要となり、さら
に、暗所においてキー穴が分かりにくい時や、荷物を持
ちながらの施錠と解錠の操作が便利である。
【0006】しかしながら、このシステムにあっては、
乗車時にドアロック装置の解錠を行うことができるが、
ドアを開放する動作は乗員が行わなければならないの
で、荷物を持った状態で乗車する場合には、荷物を持っ
た手でその重さに耐えながら、アウトサイドハンドルを
引く操作を行わなければならない。
【0007】また、アウトサイドハンドルを操作してド
アを開放する際には、ハンドル取付部の車両面に乗員の
指の爪が当たることがあり、塗装面に細かい傷などが付
くことがある。
【0008】一方、タクシーなどにあってはドアに直結
された開閉装置によりドアを自動的に開閉するようにし
ており、運転者がレバーを操作することによりドアを自
動的に開いたり閉じたりすることができるが、この場合
にはドアに開閉装置のリンク機構が直結されているの
で、運転席からドアまでリンク機構を這い回す必要があ
る。
【0009】本発明の目的は電気的にラッチを解除して
ドアを自動的に所定の開放位置に開くようにすることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明の車両用ドアの開放装置
は、車体に開閉自在に取り付けられ、かつ前記車体に設
けられたストライカと噛み合うラッチを有するドアを開
放する車両用ドアの開放装置であって、前記ラッチと前
記ストライカとの噛み合いが解除された状態のもとで、
前記ドアを開放するドア開放手段とを有し、前記ドア開
放手段は、前記ドアから分離して前記車体に設けられ、
前記ドアに接離可能としたことを特徴とする。
【0012】また、本発明の車両用ドアの開放装置は、
前記スイッチが操作されたときに、前記ラッチを作動し
て前記ラッチと前記ストライカとの噛み合い状態を解除
するラッチ作動手段を有することを特徴とする。前記ド
ア開放手段は、モータと、該モータにより駆動されるリ
ンク機構とを備え、該リンク機構により前記ドアを開放
するようにしたことを特徴とする。
【0013】本発明にあっては、スイッチ操作によって
ラッチが解除状態となるとドアが乗員による開放動作可
能範囲にまで自動的に開放することになるので、その状
態から乗員が操作することによりドアを所定の位置まで
開放して容易に車両に乗車することができる。また、ド
アの開閉動作を手動によっても行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態である車両用
ドアの開放装置が組み付けられた車両のドアおよびドア
周り部分を示す図であり、車体10のフロントピラー1
1には車体10の前席側の開口部を開閉するためのフロ
ントドア12が上下2つのヒンジ13を介して開閉自在
に取り付けられている。ドア12を閉鎖状態に保持する
ために、車体10に固定されたストライカ14と噛み合
うラッチ15がドア12に取り付けられており、このス
トライカ14とラッチ15によりドア12は閉鎖状態に
保持されることになる。
【0016】ドア12の内面には車内からラッチを解放
するためのインサイドハンドル16と、車内からドア1
2を閉める際の取っ手としてのプルハンドル17とが設
けられている。また、ラッチを車内で施錠状態と解錠状
態に操作するために、ドア12の内面にはシルコンノブ
とも言われるノブ18が設けられている。ドア12の外
面には、車外からラッチを解放するとともに、ドア12
を開閉する際の取っ手としてアウトサイドハンドル19
が設けられており、図1にあってはそのアウトサイドハ
ンドル19は破線で示されている。
【0017】図2は公知のストライカ14とラッチ15
との噛み合い状態を示す図であり、ドア12の閉鎖移動
により車体側のストライカ14に対してラッチ15が相
対的に移動してラッチ15がフルラッチ位置L1 となっ
た状態が実線で示され、ドア12が完全に閉じていない
ハーフラッチ位置L2 つまり半ドアの状態が二点鎖線で
示されており、さらにラッチ15が回転することにより
ラッチ15はラッチ解除位置L3 となり、ラッチ15と
ストライカ14との噛み合いが解除されることになる。
【0018】図3は図1の要部を拡大して示す平面図で
あり、図1および図3に示すように、車体10にはドア
開放用モータ21が取り付けられ、このモータ21によ
り所定の角度θの範囲で回転往復動するシャフト22に
はリンク23が固定されている。このリンク23の先端
には開放用レバー24がその一端部でピン25により回
転自在に結合され、開放用レバー24の他端部は車体1
0に設けられた開口部26を介してヒンジ13に近い位
置でドア12に当接するようになっている。これらの機
構は、ドア前端に配置されており、乗員の乗降(足の乗
り越し)には邪魔にならない位置になっている。
【0019】したがって、モータ21を駆動して開放用
レバー24をリンク23を介して実線で示す位置から二
点鎖線で示す位置に作動させると、ドア12は乗員によ
る開放動作可能範囲まで開放移動することになる。この
開放動作可能範囲としては、前記角度θ、リンク23、
開放レバー24によってドア12のサイズや開放レバー
24の当接位置によって自由に設定でき、ドア12を全
開位置まで開くことなく、手などをドア12の内面側に
入り込ませることができる程度の範囲に設定されてい
る。
【0020】そして、モータ21により駆動される開放
用レバー24は、ドア12とは分離されて車体10側に
取り付けられているので、ドア12の開操作と閉操作は
開放用レバー24の作動とは無関係に行うことができ
る。
【0021】図4(A)はドア12が閉鎖され、かつフ
ルラッチ状態を示す断面図であり、この図においてはド
アロック状態に操作されたノブ18が黒く塗り潰して示
されている。この状態のもとでドア12を開放すべく、
リモートコントロールスイッチつまりリモコンスイッチ
28が操作された状態を示す。このようにリモコンスイ
ッチ28が操作されると、ドア12内に組み込まれて施
錠状態のドアロック装置を解錠するドアロック解錠用の
アクチュエータが作動して、ドアロックが解錠状態とな
り、図4(B)に示すように、ノブ18も解錠状態とな
る。
【0022】ドアロックが解錠状態となると、それに引
き続いて、ドア12内に組み込まれたラッチ作動用のア
クチュエータが作動してドアロックのラッチ15は、フ
ルラッチ位置L1 からハーフラッチ位置L2 を経てラッ
チ解除位置L3 となる。図4(C)はラッチ15のラッ
チ解除状態を示す。
【0023】ラッチ解除状態となると、車体10に取り
付けられたリミットスイッチがオンとなり、ラッチ15
が解除位置となったことが確認される。これが確認され
た状態のもとで、モータ21を駆動して開放用レバー2
4を車体10から突出させることにより、図4(D)に
示すように、ドア12は自動的にドア開放動作可能範囲
まで開かれることになる。ドア12が乗員による開放動
作可能範囲の角度まで開かれた後には、開放用レバー2
4はモータ21により元の位置に戻ることになる。この
ときには、開放用レバー24はドア12からは分離され
ることになるので、この位置でさらにドア12を開いた
り、閉じたりする操作をドア開放装置とは無関係に行う
ことができる。
【0024】図5は前述した車両用ドアの開放装置にお
ける図4に示したドアの開放工程を示すフローチャート
であり、リモコンスイッチ28がステップS1において
ドア12を開放すべく操作されると、S2〜S5が実行
されてドアが開放される。ステップS2はドアロック解
錠工程であり、ステップS3はラッチ解除工程であり、
ステップS5はドア開放工程である。
【0025】ドア開放工程が終了すると、モータ21の
回転によりドア開放用レバー24は元の位置に戻って車
体10側に引っ込んだ状態となり、開放用レバー24の
作動とは無関係にドア12をさらに開いたり、閉じたり
することができる。また、リモコンスイッチ28を作動
しなくとも、キーの操作により従来通りドアロックを施
錠したり解錠することもできる。
【0026】図6は上述したドアの開放装置の制御回路
を示すブロック図であり、制御部31には、リモコンス
イッチ28によりドア12の開放が指令されたときに、
その信号を受信するリモコン信号受信部32からの信号
が送られるとともに、ラッチ解除状態となったことを検
出するリミットスイッチ33からの信号が送られるよう
になっている。この制御部31からは、ドアロック解錠
用のアクチュエータ34と、ラッチ作動用のアクチュエ
ータ35と、ドア開放用モータ21にそれぞれ信号が送
られるようになっている。
【0027】ドア移動工程において開放用レバー24に
よりドア12が押し開かれることになり、ドア12が乗
員による開放動作可能範囲までの所定の開度以上に開か
れる操作がなされる場合には、ドア12に対して所定の
抵抗感ないし節度感を加えるために、車体10に回転自
在に結合されたドアチェッカ41がドア12内に図1に
示すように入り込んでいる。
【0028】このドアチェッカ41としては、公知のも
のを使用することも可能であるが、図示する場合には、
本特許出願人が特願平8−296892号として平成8
年11月8日に出願した車両用ドアチェッカが使用され
ている。
【0029】このドアチェッカ41について、図7およ
び図8を参照して説明する。図示するように、ピラー1
1にブラケット42により支持ピン43が取り付けら
れ、この支持ピン43はヒンジ13の回動中心軸に平行
となっている。支持ピン43にはチェッカアーム44が
その一端部で回動自在に取り付けられ、このアーム44
はドア12を構成するドアアウターパネル12aとドア
インナーパネル12bとの間に挿入されている。ドア1
2内にはチェッカ部45が取り付けられ、アーム44は
このチェッカ部45内を貫通している。ドア12の全開
位置を規制するために、アーム44の他端部にはストッ
パ46が設けられており、ドア12を全開位置まで開放
すると、ストッパ46がチェッカ部45に当接すること
になる。
【0030】図示するアーム44は図7に示す幅寸法D
と図8に示す厚み寸法dおよびd’とを有する板材によ
り形成されており、幅寸法Dを有する両面がチェック面
47,48となっており、図示する場合には、それぞれ
のチェック面47,48は支持ピン43に対して直角と
なっている。
【0031】ドア12にはホルダー49がボルト49
a,49bにより取り付けられ、アーム44はホルダー
49に形成された貫通孔50を貫通している。ホルダー
49におけるアーム44の上側部分には断面が四辺形と
なりアーム44のチェック面48に開口する収容溝51
が形成され、この収容溝51には断面円形の圧接用の金
属製ローラ52が収容されており、このローラ52はア
ーム44のチェック面48に接触するようになってい
る。ホルダー49におけるアーム44の下側部分には断
面が四辺形となりアーム44のチェック面47に開口す
る収容溝53が形成され、この収容溝53にはチェック
面47に向けて接近離反移動自在に締付けブロック54
が収容されている。
【0032】締付けブロック54のうちアーム44に対
向する表面には、アーム44の長手方向に沿うとともに
アーム44の一端部に向けてアーム44に接近する方向
に傾斜した開側傾斜面55と、アーム44の長手方向に
沿うとともにアーム44の他端部に向かうに従ってアー
ム44に接近する方向に傾斜した閉側傾斜面56が形成
されている。これら両方の傾斜面55,56により、図
示するように断面V字形状の収容凹部57が締付けブロ
ック54に形成され、この収容凹部57には断面円形の
制動用の金属製ローラ58がローラ52と平行となって
配置されるようになっている。
【0033】図示する場合には、閉側傾斜面56はドア
12に対してこれを閉じる方向に抵抗力を付与するとき
にローラ58をチェッカアーム44に向けて押し付ける
第1の傾斜面となっており、開側傾斜面55はドア12
に対してこれを開く方向に抵抗力を付与するときにロー
ラ58をチェッカアーム44に向けて押し付ける第2の
傾斜面となっている。
【0034】締付けブロック54をアーム44のチェッ
ク面47に向けて接近離反移動するために、ねじ部材5
9がホルダー49にねじ結合され、このねじ部材59は
駆動手段としてのモータ61によりリンク機構62を介
して駆動されるようになっている。したがって、このね
じ部材59をモータ61により回転させてこれの先端部
を収容溝53内に突出させると、締付けブロック54は
チェック面47に向けて接近し、チェック作動状態とな
る。これとは逆に、反対方向にねじ部材59を回転させ
てこれを後退移動させると、締付けブロック54はチェ
ック面47側から離反してチェック不作動状態となる。
【0035】締付けブロック54を離反移動させて、両
方のローラ52,58の間の隙間をアーム44の厚みd
よりも大きく設定するまで、締付けブロック54をチェ
ック不作動状態に設定すると、ローラ58の自重によっ
て中立位置となり、ドア12を図7において実線で示す
全閉位置から二点鎖線で示す全開位置の間では、ドア1
2には制動力が加わらず、ドア12を軽快に開閉するこ
とができる。
【0036】一方、ドア12が任意の開度まで開かれた
状態のもとで、ねじ部材59を回転させることによっ
て、締付けブロック54をチェック面47に向けて接近
移動させると、締付けブロック54は作動状態に設定さ
れる。この状態のもとでドア12を開く方向に移動する
と、ローラ58は開側傾斜面55とアーム44のチェッ
ク面47との間に挟み込まれて楔作用によってローラ5
8はより強く締め付けられることになる。この結果、ロ
ーラ58は自緊作用によりアーム44を固定してドア1
2が確実にロックされる。ドア12を閉じる方向に移動
しても同様にローラ58が閉側傾斜面56とアーム44
の間に挟みこまれてドア12がロックされる。
【0037】したがって、ドア12がモータ21の駆動
により開放用レバー24によって乗員による開放動作可
能範囲まで開放されたときに、その角度あるいはそれよ
りも大きな角度にまで開放動作がなされたときに、モー
タ61を作動させると、ドア12をその位置でロックす
ることができる。これにより、リモコン操作でドア12
を所定の角度自動的に開いても、不意な風や傾斜面の影
響を受けることなくドア12を停止することができる。
また、狭いスペースで車両を停車する際に、ドア12を
開いたときに隣の車両や他の障害物にドア12を衝突さ
せることを防止できる。さらに、乗員が乗り降りする際
に、乗員はドア12を掴んでそれを支えとすることがで
き、乗降時の快適性が向上する。ドア12をロックする
位置ないし開度は、車種やドアのサイズなどに応じて任
意のに設定することができる。
【0038】ドア12の内面や外面の所定の部分にタッ
チセンサを設け、そのタッチセンサに乗員の手などが触
れたときには、モータ61を駆動させてねじ部材59に
より締付けブロック54をチェック不作動状態にする
と、乗員による開放動作可能範囲まで開放された状態で
ドア12をロックするようにしても、チェック不作動状
態となることから、アウトサイドハンドル19を操作す
ることなく、ドア12を手などにより容易に開放動作す
ることができることになる。
【0039】なお、制動部材としてのローラ52,58
の位置にアーム44における厚み寸法d’の部位が位置
したときにねじ部材59を回転させて締付けブロック5
4を作動状態に設定した場合、ローラ52,58には楔
作用が働かない設定にされているので、開放用レバー2
4が作動する範囲では、ドアチェッカ41の作用を受け
ることなく、ドア12をモータ21の駆動により開放レ
バー24によって開放することができる。
【0040】所定の開度で固定されたドア12のロック
を解除するには、ねじ部材59を回転させて締付けブロ
ック54をアーム44のチェック面47に対して垂直方
向に離反移動させる。このときには、締付けブロック5
4には離す方向の力が作用しているので、小さな荷重で
ロック解除を行うことができる。
【0041】このように、ドア12を開閉操作する際に
チェッカ不作動状態にセットすると、アーム44には締
付け力が作用しないので、ドア12には抵抗力、制動力
あるいは節度感が作用することなく、軽く任意の位置ま
で開閉動作することができ、乗員の乗降性が向上する。
【0042】図示するドア12は運転席側のドアである
が、助手席側のドア、および後部座席用のドアについて
も同様にドアの開閉装置を組み込むようにしても良い。
【0043】ホルダー49には、ローラ58の両側に位
置させて調整ねじ71,72がねじ結合されている。調
整ねじ71は、締付けブロック54が作動状態に設定さ
れた状態のもとで、ドア12を図3において矢印Oで示
す開方向に移動させると、ストッパ面71aにローラ5
8が接触してローラ58がアーム44の一端部に向けて
移動する量を規制する。調整ねじ72は、ドア12を矢
印Cで示す閉方向に移動させると、ストッパ面72aに
ローラ58が接触してローラ58がアーム44の他端部
に向けて移動する量を規制する。調整ねじ71,72の
ストッパ面71a,72aは、ローラ58のアーム44
に対する押し付け力を制限して抵抗力を制限する機能を
有している。
【0044】このようにローラ58の移動量を規制する
ことにより、ローラ58の噛み込み量が規制され、ドア
12をアーム44に対してロックすることなく、ドア1
2が任意の位置に停止されたときに所定のすべり力、つ
まり節度感をドア12に対して与えることができる。こ
れにより、ドア12が停止された状態でドア12に対し
てすべり抵抗力を超える開閉力を加えると、ドア12は
開閉移動させることができる。したがって、締付けブロ
ック54を不作動状態にするための機構に不具合が発生
しても、ドア12に加えられた制動力を超える力をドア
12に加えれば、ドア12は開閉される。
【0045】ローラ58が中立位置となっているときに
おける調整ねじ71とローラ58との間の隙間と、調整
ねじ72とローラ58との間の隙間を同一に設定すれ
ば、ローラ58が噛み込んだ状態におけるドア12を開
く方向と閉じる方向とでは、ドア12に対して同一のす
べり抵抗力が加えられることになる。これに対して、中
立位置におけるローラ58と調整ねじ71との間の隙間
とを相違させることにより、ドア12を閉じる方向のす
べり抵抗力と、開く方向のすべり抵抗力とを相互に相違
させることができる。
【0046】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たと
えば、リモコンによるスイッチに代えてドアにスイッチ
を設けても良い。
【0047】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0048】本発明にあっては、スイッチを操作するこ
とによりドアラッチを解除状態としてドアを自動的に開
放することができる。これにより、乗員はアウトサイド
ハンドルを操作することなく、乗車することができ、乗
員は両手に荷物を持った状態でも、容易に車両内に入り
込むことができる。また、ドアの開放を行うドア開放用
レバーはドアとは分離されているので、ドアの開閉操作
を手動により行う際に、何ら支障を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用ドアの開放装置が組み込まれた
車両のドア周りの部分を示す斜視図である。
【図2】図1に示したラチェットを有するドアロックを
示す概略図である。
【図3】図1に示したドア開放手段を示す平面図であ
る。
【図4】ドアの開放手順を示す平面図である。
【図5】ドアの開放手順を示すフローチャートである。
【図6】ドアの開放装置の作動を制御する制御部を示す
ブロック図である。
【図7】図1に示されたドアチェッカの詳細を示す断面
図である。
【図8】図7における8−8線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 車体 11 ピラー 12 ドア 13 ヒンジ 14 ストライカ 15 ラッチ 16 インサイドハンドル 17 プルハンドル 18 ノブ 19 アウトサイドハンドル 21 モータ(ドア開放用モータ) 22 シャフト 23 リンク 24 開放用レバー 25 ピン 26 開口部 28 リモコンスイッチ 31 制御部 32 リモコン信号受信部 33 リミットスイッチ 34 アクチュエータ 35 アクチュエータ 41 ドアチェッカ 44 チェッカアーム 45 チェッカ部 47,48 チェック面 49 ホルダー 51 収容溝 52 ローラ 54 締付けブロック 55 開側傾斜面 56 閉側傾斜面 58 ローラ 61 モータ 62 リンク機構 71,72 調整ねじ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に開閉自在に取り付けられ、かつ前
    記車体に設けられたストライカと噛み合うラッチを有す
    るドアを開放する車両用ドアの開放装置であって、 前記ラッチと前記ストライカとの噛み合いが解除された
    状態のもとで、前記ドアを開放するドア開放手段とを有
    し、 前記ドア開放手段は、前記ドアから分離して前記車体に
    設けられ、前記ドアに接離可能としたことを特徴とする
    車両用ドアの開放装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチが操作されたときに、前記
    ラッチを作動して前記ラッチと前記ストライカとの噛み
    合い状態を解除するラッチ作動手段を有することを特徴
    とする請求項1記載の車両用ドアの開放装置。
  3. 【請求項3】 前記ドア開放手段は、モータと、該モー
    タにより駆動されるリンク機構とを備え、該リンク機構
    により前記ドアを開放するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の車両用ドアの開放装置。
JP34237897A 1997-12-12 1997-12-12 車両用ドアの開放装置 Pending JPH11172983A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34237897A JPH11172983A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 車両用ドアの開放装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34237897A JPH11172983A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 車両用ドアの開放装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11172983A true JPH11172983A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18353270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34237897A Pending JPH11172983A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 車両用ドアの開放装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11172983A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100862255B1 (ko) 2007-12-04 2008-10-09 현대자동차주식회사 차량의 도어아웃사이드핸들
CN104066911A (zh) * 2012-01-24 2014-09-24 本田制锁有限公司 车门的开闭操作装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100862255B1 (ko) 2007-12-04 2008-10-09 현대자동차주식회사 차량의 도어아웃사이드핸들
CN104066911A (zh) * 2012-01-24 2014-09-24 本田制锁有限公司 车门的开闭操作装置
US9458649B2 (en) 2012-01-24 2016-10-04 Kabushiki Kaisha Honda Lock Vehicle door open/close operation apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6131989A (en) Dual action rear gate door handle assembly
US10214945B2 (en) Door latch assembly for motor vehicles
US7815229B2 (en) Door opening and closing apparatus for vehicle
US6032987A (en) Sliding door locking device
JP3947278B2 (ja) 車両のドアロック解除機構
JPH11170867A (ja) 車両用ドアの開放方法および装置
JP4127457B2 (ja) 車両用ドア装置
JPH11172983A (ja) 車両用ドアの開放装置
JPH10140907A (ja) 車両用ドアチェッカ
JPH11208274A (ja) 車両用ドアの開放装置
JPH10140911A (ja) 車両用ドアチェッカ
JP4118648B2 (ja) 車両のドア連結装置
KR100610913B1 (ko) 자동차용 슬라이드도어의 리모트 콘트롤러
JP4139992B2 (ja) ドア連結装置
JPH10140908A (ja) 車両用ドアチェッカ
JP4094888B2 (ja) 車両用ロックのリモートコントロール装置
JP2001303822A (ja) 自動車におけるバックドアのロック解除防止機構
JPH0631078Y2 (ja) 自動車用ドアロックの施解錠操作装置
KR20070063324A (ko) 도어개폐장치
JPH10140909A (ja) 車両用ドアチェッカ
JPH024744B2 (ja)
JPH0635780B2 (ja) 自動車用開閉体の開閉操作装置
JPS6140858Y2 (ja)
JP2902428B2 (ja) 車両の盗難防止装置
KR0114861Y1 (ko) 자동차의 도어 록장치