JPH11172826A - 床スラブおよび構築物 - Google Patents

床スラブおよび構築物

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JPH11172826A
JPH11172826A JP34008897A JP34008897A JPH11172826A JP H11172826 A JPH11172826 A JP H11172826A JP 34008897 A JP34008897 A JP 34008897A JP 34008897 A JP34008897 A JP 34008897A JP H11172826 A JPH11172826 A JP H11172826A
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precast concrete
slab
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bars
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Soichiro Arakawa
総一郎 荒川
Hiroshi Sano
寛 佐野
Nobuyoshi Sawai
布兆 沢井
Kazuhiro Watanabe
一弘 渡辺
Yoshihiro Okabe
喜裕 岡部
Naoto Yasuda
直人 保田
Shinichiro Sato
眞一郎 佐藤
Terumaro Nagai
照麿 永井
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HOUSING AND URBAN DEV CORP
HOUSING AND URBAN DEVELOPMENT CORP
Sekisui Kasei Co Ltd
Nihon Kaiser Co Ltd
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HOUSING AND URBAN DEV CORP
HOUSING AND URBAN DEVELOPMENT CORP
Sekisui Plastics Co Ltd
Nihon Kaiser Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレキャストコンクリート梁で床スラブを構
築し、かつこのプレキャストコンクリート梁に隣接して
凹部が形成された床スラブにおいて、スラブ上端筋の主
方向筋を折り曲げ配筋できる床スラブおよび構築物を提
供することである。 【解決手段】 中央のプレキャストコンクリート梁と、
これの両側に位置するプレキャストコンクリート梁との
間にプレキャストコンクリート板3、4を複数設置し、
これらのプレキャストコンクリート板3、4上にトップ
コンクリート6を打設して形成した床スラブ1であっ
て、前記中央部のプレキャストコンクリート梁の少なく
とも一方側のスラブには前記プレキャストコンクリート
梁に隣接して凹部7が形成され、該凹部7には前記プレ
キャストコンクリート梁に沿って突出部14が形成さ
れ、該突出部14内に、前記スラブの他方側のスラブに
おけるスラブ上端筋5の主方向筋13が折り曲げ配筋さ
れた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床スラブおよび構築
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年における鉄筋コンクリート造の建物
は、図6に示すように、床スラブがほとんどプレキャス
トコンクリート板23で構築されており、この床スラブ
にはユニットバス等を設置するための凹部24が形成さ
れている。この凹部24が梁25に隣接して形成されて
いる場合は、この部分にはスラブ上端筋26の主方向筋
27が配筋できないため、梁25内に折り曲げ配筋して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の梁が現
場打ちコンクリートで構築される場合は、該梁内にスラ
ブ上端筋の主方向筋を折り曲げ配筋できるが、梁をプレ
キャストコンクリートで構築した場合、またはプレキャ
ストコンクリートの壁柱にした場合は、プレキャストコ
ンクリート梁や壁柱にはスラブ上端筋の主方向筋を折り
曲げて配筋できないという問題があった。
【0004】本発明はこれらの問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、プレキャストコンクリート梁で
床スラブを構築し、かつこのプレキャストコンクリート
梁に隣接して凹部が形成された床スラブにおいて、前記
凹部に配筋されるスラブ上端筋の主方向筋を折り曲げ配
筋できる床スラブおよび構築物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、床スラブが、中央のプレキャストコンクリ
ート梁と、これの両側に位置するプレキャストコンクリ
ート梁との間にプレキャストコンクリート板を複数設置
し、これらのプレキャストコンクリート板上にトップコ
ンクリートを打設して形成した床スラブであって、前記
中央部のプレキャストコンクリート梁の少なくとも一方
側のスラブには前記プレキャストコンクリート梁に隣接
して凹部が形成され、該凹部には前記プレキャストコン
クリート梁に沿って突出部が形成され、該突出部内に、
前記スラブの他方側のスラブにおけるスラブ上端筋の主
方向筋が折り曲げ配筋されたことを特徴とする。また構
築物が、請求項1の床スラブを備えたことを特徴とす
る。
【0006】凹部に形成された突出部内にスラブ上端筋
の主方向筋が折り曲げ配筋できるので、プレキャストコ
ンクリート梁を利用して凹部のある床スラブが構築でき
る。
【0007】凹部に形成された突出部がユニットバスの
浴槽等を設置するための台座として使用される。
【0008】凹部が補強された床スラブを備えた構築物
を構築できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の床スラブの実施の
形態を図面に基づいて説明する。図1は床スラブの断面
図、図2は同平面図、図3は図1のa−a線断面図であ
る。
【0010】床スラブ1は、プレキャストコンクリート
製の壁柱2間に設置された複合プレキャストコンクリー
ト板3と、中空プレキャストコンクリート板4と、これ
らの上面に配筋されたスラブ上端筋5と、トップコンク
リート6から構成されている。前記複合プレキャストコ
ンクリート板3とは、図4に示すように、背の高いトラ
ス筋9と背の低いトラス筋11とが長さ方向で重ね配筋
され、かつ背の高いトラス筋9間に軽量型枠22が適宜
間隔ごとに配設された薄肉PC板をいう(以下、複合薄
肉PC板という)。一方、中空プレキャストコンクリー
ト板4とは、図5に示すように、トラス筋21間に軽量
型枠22が適宜間隔ごとに配設された薄肉PC板(以
下、中空薄肉PC板という)をいう。
【0011】前記複合薄肉PC板3は2枚が隣接して設
置され、これらの両板にわたって凹部7が形成されてい
る。
【0012】凹部7は、図4に示すように、複合薄肉P
C板3の二分割したエリアの一方のエリア8に配筋され
た背の高いトラス筋9と、他方のエリア10に配筋され
た背の低いトラス筋11との高低差もってトップコンク
リート6が打設されて形成されている。
【0013】凹部7の深さは、背の高いトラス筋9と背
の低いトラス筋11の高低差によって決定され、例え
ば、凹部7を深くする場合は、背の高いトラス筋9をさ
らに高くする一方、背の低いトラス筋11をさらに低く
する。また凹部7の面積は、背の高いトラス筋9と背の
低いトラス筋11の長さによって決定され、例えば、凹
部7の面積を大きくする場合は、背の低いトラス筋11
をさらに長くする一方、背の高いトラス筋9をさらに短
くする。
【0014】上記の突出部14は、壁柱2に沿って突設
されているため、図1に示すように、ユニットバスの浴
槽15などを設置するための台座として使用することが
できる。
【0015】そして、複合薄肉PC板における背の低い
トラス筋9上のスラブ上端筋5の主方向筋12が、壁柱
2をまたいで中空薄肉PC板4にまで配筋され、他方、
中空薄肉PC板4のスラブ上端筋5の主方向筋13が、
壁柱2をまたいで凹部7の突出部14に折り曲げ配筋さ
れて、複合薄肉PC板3と中空薄肉PC4を連結してい
る。
【0016】また複合薄肉PC板3に配筋された背の高
いトラス筋9と、背の低いトラス筋11は、中央部でラ
チス筋16の2山以上の長さをもって重ね配筋されてい
る。この重ね配筋は少なくともラチス筋16の2山以上
を重ね合わせている。この重ね合わせはトラス筋9、1
1同士を横に添わせる以外に、図4の(2)に示すよう
に、上下に重ね合わせることもできる。このことにより
重ね合わせ部における強度をさらに強めることができる
とともに、トラス筋9、11同士を互いにずらして配筋
する手間も省ける。
【0017】これらのトラス筋9、11は、三角形状に
配置された一本の上弦筋(トップ筋)17と二本の下弦
筋(下端筋)18とが波形のラチス筋16で接合された
三角トラスであり、前記下弦筋18がコンクリート板1
9内の曲げ方向筋20に接合されているとともに、上弦
筋17がコンクリート板19上面に突出している。な
お、トラス筋9、11は、上記のようなものに限定され
ず、一本の上弦筋と一本の下弦筋を波型のラチス筋で接
合したトラスであってもよい。
【0018】なお、複合薄肉PC板3、中空薄肉PC板
4を前記壁柱2の代わりにプレキャストコンクリート梁
に設置した場合も、前記と同様の構成となる。
【0019】また上記の床スラブを使用して鉄骨造、鉄
筋コンクリート造および鉄骨鉄筋コンクリート造の構築
物を構築すると、凹部7が補強された床スラブ1を備え
た構築物となる。
【0020】
【発明の効果】凹部に形成された突出部内にスラブ上端
筋の主方向筋が折り曲げ配筋できるので、プレキャスト
コンクリート梁を利用して床スラブを構築できる。
【0021】凹部に形成された突出部をユニットバスの
浴槽等を設置するための台座として使用できる。
【0022】凹部が補強された床スラブの構築物が提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】床スラブの断面図である。
【図2】床スラブの平面図である。
【図3】図1のa−a線断面図である。
【図4】複合薄肉PC板の平面図である。
【図5】中空薄肉PC板の平面図である。
【図6】従来の床スラブの断面図である。
【符号の説明】
1 床スラブ 2 壁柱 3 複合薄肉PC板 4 中空薄肉PC板 5 スラブ上端筋 6 トップコンクリート 7 凹部 11、12 主方向筋 14 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 寛 東京都八王子市片倉町40−18 (72)発明者 沢井 布兆 千葉県柏市大室1852−27 柏ビレッジ118 −1 (72)発明者 渡辺 一弘 東京都品川区西五反田4−8−3 (72)発明者 岡部 喜裕 東京都小金井市貫井南町4−2−11 (72)発明者 保田 直人 東京都杉並区井草3−25−6−302 (72)発明者 佐藤 眞一郎 神奈川県横浜市中区本牧原31−8 (72)発明者 永井 照麿 埼玉県北葛飾郡栗橋町緑1−5−3

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央のプレキャストコンクリート梁と、
    これの両側に位置するプレキャストコンクリート梁との
    間にプレキャストコンクリート板を複数設置し、これら
    のプレキャストコンクリート板上にトップコンクリート
    を打設して形成した床スラブであって、前記中央部のプ
    レキャストコンクリート梁の少なくとも一方側のスラブ
    には前記プレキャストコンクリート梁に隣接して凹部が
    形成され、該凹部には前記プレキャストコンクリート梁
    に沿って突出部が形成され、該突出部内に、前記スラブ
    の他方側のスラブにおけるスラブ上端筋の主方向筋が折
    り曲げ配筋されたことを特徴とする床スラブ。
  2. 【請求項2】 前記プレキャストコンクリート梁をプレ
    キャストコンクリート製の壁柱としたことを特徴とする
    請求項1に記載の床スラブ。
  3. 【請求項3】 請求項1の床スラブを備えたことを特徴
    とする構築物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008308977A (ja) * 2007-05-15 2008-12-25 Kumagai Gumi Co Ltd 床スラブの構造
CN114457948A (zh) * 2020-11-10 2022-05-10 内蒙古中朵远大建筑工业有限公司 一种双向叠合板预制底板拼缝构造及其施工方法

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JP2008308977A (ja) * 2007-05-15 2008-12-25 Kumagai Gumi Co Ltd 床スラブの構造
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