JP2556389B2 - 耐震壁の構築方法 - Google Patents
耐震壁の構築方法Info
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- JP2556389B2 JP2556389B2 JP2096480A JP9648090A JP2556389B2 JP 2556389 B2 JP2556389 B2 JP 2556389B2 JP 2096480 A JP2096480 A JP 2096480A JP 9648090 A JP9648090 A JP 9648090A JP 2556389 B2 JP2556389 B2 JP 2556389B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は軸組み構造のプレキヤストコンクリート造に
おける耐震壁の構築方法に係るものである。
おける耐震壁の構築方法に係るものである。
(従来の技術) 従来この種の構築方法として、 (i) PC大梁(a)を架設したのち、耐震壁の型枠
(b)の組立、鉄筋(c)の配筋を行ない、壁上部から
壁体コンクリート(d)を打設する方法。(第9図参
照) (ii) 溝型断面の中空PC大梁(a)の底部にスリツト
状の溝(e)を作り、同溝より壁体コンクリート(d)
を打設する方法。(第10図参照) (iii) PC大梁(a)を半PC大梁とし、同大梁の下面
に組立てられた型枠(b)と半PC壁板(f)との間に、
大梁の側面から壁体コンクリート(d)を打設する方
法。(第11図参照) (iv) 耐震壁をプレキヤスト化する方法が行なわれて
いる。
(b)の組立、鉄筋(c)の配筋を行ない、壁上部から
壁体コンクリート(d)を打設する方法。(第9図参
照) (ii) 溝型断面の中空PC大梁(a)の底部にスリツト
状の溝(e)を作り、同溝より壁体コンクリート(d)
を打設する方法。(第10図参照) (iii) PC大梁(a)を半PC大梁とし、同大梁の下面
に組立てられた型枠(b)と半PC壁板(f)との間に、
大梁の側面から壁体コンクリート(d)を打設する方
法。(第11図参照) (iv) 耐震壁をプレキヤスト化する方法が行なわれて
いる。
(発明が解決しようとする課題) 前記(i)乃至(iii)の方法はいずれも耐震壁を構
築するのに、耐震壁の型枠工事、鉄筋工事が必要であ
り、且つ前記(i)の方法ではコンクリートの打設、余
盛り部(d′)の処理に問題がある。また(ii)の方法
では中空のPC大梁の製作に多大の労力を要する。更に
(iii)の方法では大梁の配筋が一部必要となり、半PC
壁板(f)を使用する場合、鉄筋が互いに干渉する。
築するのに、耐震壁の型枠工事、鉄筋工事が必要であ
り、且つ前記(i)の方法ではコンクリートの打設、余
盛り部(d′)の処理に問題がある。また(ii)の方法
では中空のPC大梁の製作に多大の労力を要する。更に
(iii)の方法では大梁の配筋が一部必要となり、半PC
壁板(f)を使用する場合、鉄筋が互いに干渉する。
更に(iv)の方法では部材の重量が大きくなり、分割
の必要性が生じ、柱梁との接合部の処理が必要になり、
工程的、経済的に問題がある。
の必要性が生じ、柱梁との接合部の処理が必要になり、
工程的、経済的に問題がある。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、施工性が向上され、省力化と工程の短縮化
が図られ、経済性が改善された耐震壁の構築方法を提供
する点にある。
れたもので、施工性が向上され、省力化と工程の短縮化
が図られ、経済性が改善された耐震壁の構築方法を提供
する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る耐震壁の構
築方法によれば、PC壁板の躯体頂部には梁型を構成する
梁主筋と助筋の一部が埋設され、且つ前記PC壁板の躯体
には壁筋と、組立トラス筋の一部とが埋設された一双の
半PC梁付合成壁板を対設し、同両合成壁板間に形成され
た中空部にコンクリートを打設するものである。
築方法によれば、PC壁板の躯体頂部には梁型を構成する
梁主筋と助筋の一部が埋設され、且つ前記PC壁板の躯体
には壁筋と、組立トラス筋の一部とが埋設された一双の
半PC梁付合成壁板を対設し、同両合成壁板間に形成され
た中空部にコンクリートを打設するものである。
(作用) 本発明によれば前記したように、PC壁板の躯体頂部に
梁型を構成する梁主筋と助筋の一部が埋設されるととも
に、前記PC壁板の躯体には壁筋と、組立トラス筋の一部
が埋設された一双の半PC梁付合成壁板を構成したことに
よって、中空状の梁型、及び同梁型に連通する耐震壁が
構成されるので、同中空部にコンクリートを打設するこ
とによって、梁型における助筋の突出部及び半PC壁板に
おける助筋の突出部によって梁部並に壁部打設コンクリ
ートと前記合成壁板とが一体化され、梁及び耐震壁が同
時に構築される。
梁型を構成する梁主筋と助筋の一部が埋設されるととも
に、前記PC壁板の躯体には壁筋と、組立トラス筋の一部
が埋設された一双の半PC梁付合成壁板を構成したことに
よって、中空状の梁型、及び同梁型に連通する耐震壁が
構成されるので、同中空部にコンクリートを打設するこ
とによって、梁型における助筋の突出部及び半PC壁板に
おける助筋の突出部によって梁部並に壁部打設コンクリ
ートと前記合成壁板とが一体化され、梁及び耐震壁が同
時に構築される。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
(A)は半PC壁板で、壁筋(1)が埋設され、且つ組
立トラス筋(2)の一部が同壁板(A)の内側面より突
出するように埋設されて構成されている。
立トラス筋(2)の一部が同壁板(A)の内側面より突
出するように埋設されて構成されている。
(B)は前記半PC壁板(A)上に連設された半PC大梁
で、梁主筋(3)が埋設されるとともに、助筋(4)の
一部が半PC大梁(B)の内側面及び上部に突出してい
る。
で、梁主筋(3)が埋設されるとともに、助筋(4)の
一部が半PC大梁(B)の内側面及び上部に突出してい
る。
前記のように構成された梁付合成壁板を所定間隔を以
って対設し、相対する半PC壁板(A)間及び半PC大梁
(B)との間に形成された中空部にコンクリート(5)
を打設すると、相対する前記半PC壁(A)における各組
立トラク筋(2)の突出部、及び相対する半PC大梁
(B)における助筋(4)の突出部を介して打設コンク
リートと前記半PC大梁(B)及び半PC壁板(A)が一体
化された耐震壁が構成される。(第1図及び第2図参
照) 図中(6)は型枠締付金物、(7)は端太材である。
って対設し、相対する半PC壁板(A)間及び半PC大梁
(B)との間に形成された中空部にコンクリート(5)
を打設すると、相対する前記半PC壁(A)における各組
立トラク筋(2)の突出部、及び相対する半PC大梁
(B)における助筋(4)の突出部を介して打設コンク
リートと前記半PC大梁(B)及び半PC壁板(A)が一体
化された耐震壁が構成される。(第1図及び第2図参
照) 図中(6)は型枠締付金物、(7)は端太材である。
かくして耐震壁を構築したのち、スラブ(C)を構築
するものであるが、同スラブ(C)は前記半PC大梁
(B)の頂部より突出された助筋(4)を介して梁付合
成耐震壁とが一体化される。
するものであるが、同スラブ(C)は前記半PC大梁
(B)の頂部より突出された助筋(4)を介して梁付合
成耐震壁とが一体化される。
なお図中(3′)は助筋(4)の突出部に後から配筋
される梁主筋である。
される梁主筋である。
その他図中(D)は柱、(8)はかんざし筋である。
第3図及び第4図は半壁板(A)と半PC大梁(B)の
外側とが同一面に形成され壁筋(1)が梁型にまで延設
された場合を示し、第5図及び第6図は偏心壁に本発明
を適用した実施例を示し、図中前記実施例と均等部分に
は同一符号が附されている。
外側とが同一面に形成され壁筋(1)が梁型にまで延設
された場合を示し、第5図及び第6図は偏心壁に本発明
を適用した実施例を示し、図中前記実施例と均等部分に
は同一符号が附されている。
(発明の効果) 本発明によれば前記したように、PC壁板の躯体頂部に
は梁型を構成する梁主筋と助筋の一部が埋設され、且つ
前記PC壁板の躯体には壁筋と、組立トラス筋の一部とが
埋設された半PC梁付合成壁板を構成したことによって、
梁型と壁板とが一体化された半PC梁付合成壁板が構成さ
れ、柱型に梁型を取付けることによって、自動的に壁部
材の取付も完了し、部材の組立工程の短縮が図られる。
更に前記両合成壁板間に形成された中空部にコンクリー
トを打設することによって、同コンクリートは夫々前記
半PC壁板及び梁型に、前記組立トラス筋及び助筋の各突
出部を介して一体化されるものである。
は梁型を構成する梁主筋と助筋の一部が埋設され、且つ
前記PC壁板の躯体には壁筋と、組立トラス筋の一部とが
埋設された半PC梁付合成壁板を構成したことによって、
梁型と壁板とが一体化された半PC梁付合成壁板が構成さ
れ、柱型に梁型を取付けることによって、自動的に壁部
材の取付も完了し、部材の組立工程の短縮が図られる。
更に前記両合成壁板間に形成された中空部にコンクリー
トを打設することによって、同コンクリートは夫々前記
半PC壁板及び梁型に、前記組立トラス筋及び助筋の各突
出部を介して一体化されるものである。
また前記壁板は組立トラス筋の一部が埋設された薄型
壁板であるので軽量化され、従って分割する必要がな
く、部材の大型化が可能となり、部材の接合個所が少な
くなり、工程的、経済的に有利である。
壁板であるので軽量化され、従って分割する必要がな
く、部材の大型化が可能となり、部材の接合個所が少な
くなり、工程的、経済的に有利である。
更にまた本発明によれば、部材の組立後の壁筋の配筋
及び壁型枠組立等の後続工程が不要となり、省力化が図
られるとともに、工程の短縮が図られる。
及び壁型枠組立等の後続工程が不要となり、省力化が図
られるとともに、工程の短縮が図られる。
第1図及び第2図は夫々本発明に係る耐震壁の構築方法
の一実施例の実施状況を示す縦断側面図並に横断平面
図、第3図及び第4図は夫々本発明の他の実施例の実施
状況を示す縦断側面図並に横断平面図、第5図及び第6
図は夫々本発明の更に他の実施例の実施状況を示す縦断
側面図並に横断平面図、第7図及び第8図は夫々半PC梁
付合成壁板の正面図並に縦断側面図、第9図乃至第11図
は夫々従来方法の実施状況を示す横断側面図である。 (A)……半PC壁板、(B)……半PC大梁、 (1)……壁筋、(2)……組立トラス筋、 (3)……梁主筋、(4)……助筋、 (5)……コンクリート。
の一実施例の実施状況を示す縦断側面図並に横断平面
図、第3図及び第4図は夫々本発明の他の実施例の実施
状況を示す縦断側面図並に横断平面図、第5図及び第6
図は夫々本発明の更に他の実施例の実施状況を示す縦断
側面図並に横断平面図、第7図及び第8図は夫々半PC梁
付合成壁板の正面図並に縦断側面図、第9図乃至第11図
は夫々従来方法の実施状況を示す横断側面図である。 (A)……半PC壁板、(B)……半PC大梁、 (1)……壁筋、(2)……組立トラス筋、 (3)……梁主筋、(4)……助筋、 (5)……コンクリート。
Claims (1)
- 【請求項1】PC壁板の躯体頂部には梁型を構成する梁主
筋と助筋の一部が埋設され、且つ前記PC壁板の躯体には
壁筋と、組立トラス筋の一部とが埋設された一双の半PC
梁付合成壁板を対設し、同両合成壁板間に形成された中
空部にコンクリートを打設することを特徴とする耐震壁
の構築方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2096480A JP2556389B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 耐震壁の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2096480A JP2556389B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 耐震壁の構築方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03295985A JPH03295985A (ja) | 1991-12-26 |
| JP2556389B2 true JP2556389B2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=14166223
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2096480A Expired - Fee Related JP2556389B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 耐震壁の構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2556389B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3079918B2 (ja) | 1994-11-24 | 2000-08-21 | 株式会社大林組 | 壁用中空プレキャストコンクリート部材 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100735681B1 (ko) * | 2006-03-28 | 2007-07-06 | 이창남 | 트러스덱을 영구거푸집으로 겸용하는 두꺼운 벽 공법 |
-
1990
- 1990-04-13 JP JP2096480A patent/JP2556389B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3079918B2 (ja) | 1994-11-24 | 2000-08-21 | 株式会社大林組 | 壁用中空プレキャストコンクリート部材 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03295985A (ja) | 1991-12-26 |
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