JPH11172566A - 多頭式電子刺繍機 - Google Patents
多頭式電子刺繍機Info
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- JPH11172566A JPH11172566A JP9336788A JP33678897A JPH11172566A JP H11172566 A JPH11172566 A JP H11172566A JP 9336788 A JP9336788 A JP 9336788A JP 33678897 A JP33678897 A JP 33678897A JP H11172566 A JPH11172566 A JP H11172566A
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- needle
- needles
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子制御により、刺繍針に代えたニードルパ
ンチ針によって自動的にニードルパンチを行うことによ
って、製造コストを抑えて製品化した着用品でも基布を
傷付けずに、図柄などを型取ったパターン布との輪郭を
鮮明に表記する。 【解決手段】 複数組の糸供給部１、刺繍針２、針駆動
部３を備えたヘッド４を複数台並列に配置すると共に、
各ヘッド４に対応して配された刺繍用布５を保持する刺
繍枠１１と、入力された刺繍パターン情報に従って、ヘ
ッド４及び刺繍枠１１を駆動して所定の形状、所定の色
で各刺繍用布５に刺繍するための制御を行う制御部とを
有する多頭式電子刺繍機において、一部の刺繍針２に変
えてニードルパンチ針８を具備させると共に、ヘッド４
及び刺繍枠１１を駆動して所定の形状でニードルパンチ
するための制御を行うニードルパンチ情報を制御部に入
力し、そのニードルパンチ情報に従って刺繍用布５にニ
ードルパンチを施すことができるようにする。
ンチ針によって自動的にニードルパンチを行うことによ
って、製造コストを抑えて製品化した着用品でも基布を
傷付けずに、図柄などを型取ったパターン布との輪郭を
鮮明に表記する。 【解決手段】 複数組の糸供給部１、刺繍針２、針駆動
部３を備えたヘッド４を複数台並列に配置すると共に、
各ヘッド４に対応して配された刺繍用布５を保持する刺
繍枠１１と、入力された刺繍パターン情報に従って、ヘ
ッド４及び刺繍枠１１を駆動して所定の形状、所定の色
で各刺繍用布５に刺繍するための制御を行う制御部とを
有する多頭式電子刺繍機において、一部の刺繍針２に変
えてニードルパンチ針８を具備させると共に、ヘッド４
及び刺繍枠１１を駆動して所定の形状でニードルパンチ
するための制御を行うニードルパンチ情報を制御部に入
力し、そのニードルパンチ情報に従って刺繍用布５にニ
ードルパンチを施すことができるようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、布地及び衣類や帽
子等の着用品に、電子制御によって所定の形状、所定の
色で刺繍を行う多頭式電子刺繍機に関するものである。
子等の着用品に、電子制御によって所定の形状、所定の
色で刺繍を行う多頭式電子刺繍機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の多頭式電子刺繍機では制御部に
入力された刺繍パターン情報に従って、複数組の糸供給
部、刺繍針、針駆動部を備えたヘッドと、各ヘッドに対
応して配された刺繍用布を保持する刺繍枠とが駆動さ
れ、所定の形状、所定の色で各刺繍用布に刺繍を行うこ
とができる。
入力された刺繍パターン情報に従って、複数組の糸供給
部、刺繍針、針駆動部を備えたヘッドと、各ヘッドに対
応して配された刺繍用布を保持する刺繍枠とが駆動さ
れ、所定の形状、所定の色で各刺繍用布に刺繍を行うこ
とができる。
【０００３】上記多頭式電子刺繍機は、所望の形状で多
色の刺繍が自動的に行えるし、布地だけでなく、衣類や
帽子等の製品化された着用品にも能率良く確実に刺繍す
ることができるので非常に便利である。
色の刺繍が自動的に行えるし、布地だけでなく、衣類や
帽子等の製品化された着用品にも能率良く確実に刺繍す
ることができるので非常に便利である。
【０００４】ところで、針を用いて布地を加工ないし装
飾する製法として刺繍とは別にニードルパンチという製
法がある。このニードルパンチは図７に示すように、重
ね合わせた基布ａとパターン布ｂにニードルパンチ針ｃ
を刺して、両布ａ、ｂの繊維を絡ますことによって２枚
の布地を一体化するものである。ニードルパンチは例え
ば図７に示すように、下面に約１万本のニードルパンチ
針ｃを備え、縦×横が約９０ｃｍ×９０ｃｍの正方形の
押圧板ｅに一体化されたロッドｆを上下動させることに
よってニードルパンチ針ｃ全体を上下動させ、上記のよ
うに布地を一体化し、所望の図柄を型取ったパターン布
ｂの形状に応じたパンチングを行うものである。
飾する製法として刺繍とは別にニードルパンチという製
法がある。このニードルパンチは図７に示すように、重
ね合わせた基布ａとパターン布ｂにニードルパンチ針ｃ
を刺して、両布ａ、ｂの繊維を絡ますことによって２枚
の布地を一体化するものである。ニードルパンチは例え
ば図７に示すように、下面に約１万本のニードルパンチ
針ｃを備え、縦×横が約９０ｃｍ×９０ｃｍの正方形の
押圧板ｅに一体化されたロッドｆを上下動させることに
よってニードルパンチ針ｃ全体を上下動させ、上記のよ
うに布地を一体化し、所望の図柄を型取ったパターン布
ｂの形状に応じたパンチングを行うものである。
【０００５】ニードルパンチ針ｃは図７（ｂ）に示すよ
うに、側面の一部が内方に抉られ、針ｃの下降と共にそ
の凹部ｄがパターン布ｂの繊維を基布ａの繊維に押し込
んで絡ませ、針ｃが上昇しても絡まった各布ａ、ｂの繊
維が復元しないようにしている。ニードルパンチは糸を
用いる縫製に代わる布地の一体化だけでなく、独特の柔
らかい風合いを生み、刺繍のように布地を装飾する機能
もある。
うに、側面の一部が内方に抉られ、針ｃの下降と共にそ
の凹部ｄがパターン布ｂの繊維を基布ａの繊維に押し込
んで絡ませ、針ｃが上昇しても絡まった各布ａ、ｂの繊
維が復元しないようにしている。ニードルパンチは糸を
用いる縫製に代わる布地の一体化だけでなく、独特の柔
らかい風合いを生み、刺繍のように布地を装飾する機能
もある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のニ
ードルパンチは、大型装置を用いて押圧板やロッドを備
えた専用機械で行っているために、製造コストが高くつ
く上、衣類や帽子等の着用品として製品化する前の布地
にしか加工することができなかった。また、ニードルパ
ンチを必要としない基布ａまでニードルパンチ針ｃを刺
すために、繊維がケバ立ってその布地を傷付けてしまっ
ていた。その上、パターン布ｂと基布ａの両布にニード
ルパンチ針ｃを刺すので、布地全体がケバ立って両布の
境界線がぼやけてしまうという問題もあった。
ードルパンチは、大型装置を用いて押圧板やロッドを備
えた専用機械で行っているために、製造コストが高くつ
く上、衣類や帽子等の着用品として製品化する前の布地
にしか加工することができなかった。また、ニードルパ
ンチを必要としない基布ａまでニードルパンチ針ｃを刺
すために、繊維がケバ立ってその布地を傷付けてしまっ
ていた。その上、パターン布ｂと基布ａの両布にニード
ルパンチ針ｃを刺すので、布地全体がケバ立って両布の
境界線がぼやけてしまうという問題もあった。
【０００７】そこで本発明は、多頭式電子刺繍機が電子
制御によって刺繍針が上下動すると共に、ヘッドと刺繍
枠の駆動に伴って所定の形状に動くことに着目し、刺繍
針をニードルパンチ針に換えることによって、刺繍と同
様にニードルパンチを施したい所定形状の部分だけに自
動的にニードルパンチ針を刺していくことによってニー
ドルパンチにおける上記のような問題点を解決し、更に
刺繍を同時に施すことも可能な多頭式電子刺繍機を提供
することを目的とする。
制御によって刺繍針が上下動すると共に、ヘッドと刺繍
枠の駆動に伴って所定の形状に動くことに着目し、刺繍
針をニードルパンチ針に換えることによって、刺繍と同
様にニードルパンチを施したい所定形状の部分だけに自
動的にニードルパンチ針を刺していくことによってニー
ドルパンチにおける上記のような問題点を解決し、更に
刺繍を同時に施すことも可能な多頭式電子刺繍機を提供
することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、複数組の糸供給部、刺繍針、針駆動部を備
えたヘッドを複数台並列に配置すると共に、各ヘッドに
対応して配された刺繍用布を保持する刺繍枠と、入力さ
れた刺繍パターン情報に従って、ヘッド及び刺繍枠を駆
動して所定の形状、所定の色で各刺繍用布に刺繍するた
めの制御を行う制御部とを有する多頭式電子刺繍機にお
いて、一部の刺繍針に代えてニードルパンチ針を具備さ
せると共に、ヘッド及び刺繍枠を駆動して所定の形状で
ニードルパンチするための制御を行うニードルパンチ情
報を制御部に入力し、そのニードルパンチ情報に従って
刺繍用布にニードルパンチを施すことができるようにし
たことを特徴とする。
するために、複数組の糸供給部、刺繍針、針駆動部を備
えたヘッドを複数台並列に配置すると共に、各ヘッドに
対応して配された刺繍用布を保持する刺繍枠と、入力さ
れた刺繍パターン情報に従って、ヘッド及び刺繍枠を駆
動して所定の形状、所定の色で各刺繍用布に刺繍するた
めの制御を行う制御部とを有する多頭式電子刺繍機にお
いて、一部の刺繍針に代えてニードルパンチ針を具備さ
せると共に、ヘッド及び刺繍枠を駆動して所定の形状で
ニードルパンチするための制御を行うニードルパンチ情
報を制御部に入力し、そのニードルパンチ情報に従って
刺繍用布にニードルパンチを施すことができるようにし
たことを特徴とする。
【０００９】本発明によれば、制御部に入力されたニー
ドルパンチ情報に従って、刺繍針に代えて具備されたニ
ードルパンチ針が、上下動しながらヘッドと刺繍枠の駆
動に伴って基布とパターン布とが重ね合わされた刺繍用
布上を所定の形状に動き、両布を一体化つまりニードル
パンチすることができる。よって従来のようにニードル
パンチ専用の大型機械を必要とせずに製造コストを抑え
ることができる。そしてそのニードルパンチは、衣類や
帽子、鞄などの製品化した着用品にも可能であり、その
布地の必要箇所にのみ行うことができるので、ニードル
パンチを必要としない基布を傷付けることがない上に、
基布とパターン布の境界線がぼやけることなく所定の図
柄などを型取っているパターン布の輪郭を鮮明に表記す
ることができる。
ドルパンチ情報に従って、刺繍針に代えて具備されたニ
ードルパンチ針が、上下動しながらヘッドと刺繍枠の駆
動に伴って基布とパターン布とが重ね合わされた刺繍用
布上を所定の形状に動き、両布を一体化つまりニードル
パンチすることができる。よって従来のようにニードル
パンチ専用の大型機械を必要とせずに製造コストを抑え
ることができる。そしてそのニードルパンチは、衣類や
帽子、鞄などの製品化した着用品にも可能であり、その
布地の必要箇所にのみ行うことができるので、ニードル
パンチを必要としない基布を傷付けることがない上に、
基布とパターン布の境界線がぼやけることなく所定の図
柄などを型取っているパターン布の輪郭を鮮明に表記す
ることができる。
【００１０】また、刺繍パターン情報とニードルパンチ
情報に従って、刺繍用布に刺繍とニードルパンチの両方
を同時に行うことにより、刺繍の特徴点をも活かし、両
者の複合的表記が可能になる。
情報に従って、刺繍用布に刺繍とニードルパンチの両方
を同時に行うことにより、刺繍の特徴点をも活かし、両
者の複合的表記が可能になる。
【００１１】前記刺繍針の駆動ロッドの下端に、取付具
を用いてニードルパンチ針を着脱可能に取付けると好適
であり、既存の多頭式電子刺繍機の刺繍針をニードルパ
ンチ針に交換する簡単な方法で、上記のような作業を自
動的に行うことができる。
を用いてニードルパンチ針を着脱可能に取付けると好適
であり、既存の多頭式電子刺繍機の刺繍針をニードルパ
ンチ針に交換する簡単な方法で、上記のような作業を自
動的に行うことができる。
【００１２】前記ニードルパンチ針を取付具に複数本具
備するようにすると、よりスピーディーに上記のような
作業を行うことができる。
備するようにすると、よりスピーディーに上記のような
作業を行うことができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基いて
以下に説明する。
以下に説明する。
【００１４】本実施形態の多頭式電子刺繍機は、図１及
び図２に示す複数組の糸供給部１、刺繍針２、針駆動部
３（図３）を備えたヘッド４を、図２に示すように複数
台並列に配置すると共に、各ヘッド４に対応して配する
刺繍用布５（図５）を保持する刺繍枠１１とテーブル６
を有する。各刺繍針２は図３に示すようにコイルバネ２
０によって上下動する針棒（駆動ロッド）７の下端に取
付けられているが、第１実施形態ではその刺繍針２の一
部に代えて従来図の図７（ｂ）で示したようにその側面
が内方に抉られた凹部ｄを有するニードルパンチ針８
を、取付具９を用いて着脱可能に取付けている。
び図２に示す複数組の糸供給部１、刺繍針２、針駆動部
３（図３）を備えたヘッド４を、図２に示すように複数
台並列に配置すると共に、各ヘッド４に対応して配する
刺繍用布５（図５）を保持する刺繍枠１１とテーブル６
を有する。各刺繍針２は図３に示すようにコイルバネ２
０によって上下動する針棒（駆動ロッド）７の下端に取
付けられているが、第１実施形態ではその刺繍針２の一
部に代えて従来図の図７（ｂ）で示したようにその側面
が内方に抉られた凹部ｄを有するニードルパンチ針８
を、取付具９を用いて着脱可能に取付けている。
【００１５】刺繍枠１１はヘッド４と共に、図示しない
制御部によって制御され駆動される。制御部には刺繍パ
ターン情報とニードルパンチ情報の両方が入力され、所
定の形状、所定の色で各刺繍用布５に刺繍とニードルパ
ンチを自動的に行うことができるようにされている。
制御部によって制御され駆動される。制御部には刺繍パ
ターン情報とニードルパンチ情報の両方が入力され、所
定の形状、所定の色で各刺繍用布５に刺繍とニードルパ
ンチを自動的に行うことができるようにされている。
【００１６】取付具９は図３及び図４に示すように、針
棒７の下端外周にその孔１２ａを嵌合してビス１２ｂに
よって取付けられる取付基部１２とその側方に一体化さ
れる突出部材１３とからなる取付本体１０と、突出部材
１３の孔１３ａに嵌合する針固定部材１４との２部品か
らなる。図４（ａ）は取付本体、（ｂ）は針固定部材を
示している。針固定部材１４は大径部１４ａとその上方
に突出する小径部１４ｂとからなり、それらの中心部を
貫通してニードルパンチ針８を挿入するための孔１４ｃ
が設けられている。ニードルパンチ針８は孔１４ｃの下
方よりその上端を挿入し、針固定部材１４の側面より設
けられるビス１４ｄによって抜け止めされている。針固
定部材１４の小径部１４ｂが取付本体１０の突出部材１
３の孔１３ａに嵌合してビス１３ｂで取付けられること
で、ニードルパンチ針８は取付本体１０の下方より突出
して取付けられる。そのニードルパンチ針８の外周に
は、下端がやや大径になるコイル状の押さえバネ１５
が、刺繍針２ではその背部に垂下していた布押さえ（図
示せず）に代わって突出部材１３の下面に取付けられ、
ニードルパンチ針８の上下動に伴って、刺繍用布５が跳
ね上がらないように押さえる機能を有している。
棒７の下端外周にその孔１２ａを嵌合してビス１２ｂに
よって取付けられる取付基部１２とその側方に一体化さ
れる突出部材１３とからなる取付本体１０と、突出部材
１３の孔１３ａに嵌合する針固定部材１４との２部品か
らなる。図４（ａ）は取付本体、（ｂ）は針固定部材を
示している。針固定部材１４は大径部１４ａとその上方
に突出する小径部１４ｂとからなり、それらの中心部を
貫通してニードルパンチ針８を挿入するための孔１４ｃ
が設けられている。ニードルパンチ針８は孔１４ｃの下
方よりその上端を挿入し、針固定部材１４の側面より設
けられるビス１４ｄによって抜け止めされている。針固
定部材１４の小径部１４ｂが取付本体１０の突出部材１
３の孔１３ａに嵌合してビス１３ｂで取付けられること
で、ニードルパンチ針８は取付本体１０の下方より突出
して取付けられる。そのニードルパンチ針８の外周に
は、下端がやや大径になるコイル状の押さえバネ１５
が、刺繍針２ではその背部に垂下していた布押さえ（図
示せず）に代わって突出部材１３の下面に取付けられ、
ニードルパンチ針８の上下動に伴って、刺繍用布５が跳
ね上がらないように押さえる機能を有している。
【００１７】上記のような第１実施形態の多頭式電子刺
繍機を用いると、例えば図５に示すような製品に仕上げ
ることができる。この製品は、基布１６に熊を型取った
図柄のパターン布１７を重ね合わせ、図柄の輪郭２３に
沿って約１ｃｍ内方にある縫い代１８を刺繍針２によっ
て粗く縫製し、その内方は一面に上記ニードルパンチ針
８によってニードルパンチを施して柔らかい風合いを持
たせている。縫い代１８に囲まれたニードルパンチ部１
９は、制御部に入力されたニードルパンチ情報に従っ
て、ニードルパンチ針８が上下動しながら、ヘッド４と
刺繍枠１１の駆動に伴って基布１６とパターン布１７と
が重ね合わされた刺繍用布５上を所定形状に動いて両布
１６、１７とをニードルパンチした部分である。ニード
ルパンチ部１９は、ニードルパンチ針８の下降と共に針
側面に設けられた凹部ｄ（図７（ｂ））がパターン布１
７の繊維を基布１６の繊維に押し込んで絡ませ、ニード
ルパンチ針８が上昇しても絡まった各布１６、１７の繊
維が復元しないので両布は一体化されている。その表面
はケバ立って柔らかくなっているが、基面は基布１６表
面と略同じになり、輪郭２３と縫い代１８間の約１ｃｍ
幅だけ輪郭２３に沿って盛り上がっている。
繍機を用いると、例えば図５に示すような製品に仕上げ
ることができる。この製品は、基布１６に熊を型取った
図柄のパターン布１７を重ね合わせ、図柄の輪郭２３に
沿って約１ｃｍ内方にある縫い代１８を刺繍針２によっ
て粗く縫製し、その内方は一面に上記ニードルパンチ針
８によってニードルパンチを施して柔らかい風合いを持
たせている。縫い代１８に囲まれたニードルパンチ部１
９は、制御部に入力されたニードルパンチ情報に従っ
て、ニードルパンチ針８が上下動しながら、ヘッド４と
刺繍枠１１の駆動に伴って基布１６とパターン布１７と
が重ね合わされた刺繍用布５上を所定形状に動いて両布
１６、１７とをニードルパンチした部分である。ニード
ルパンチ部１９は、ニードルパンチ針８の下降と共に針
側面に設けられた凹部ｄ（図７（ｂ））がパターン布１
７の繊維を基布１６の繊維に押し込んで絡ませ、ニード
ルパンチ針８が上昇しても絡まった各布１６、１７の繊
維が復元しないので両布は一体化されている。その表面
はケバ立って柔らかくなっているが、基面は基布１６表
面と略同じになり、輪郭２３と縫い代１８間の約１ｃｍ
幅だけ輪郭２３に沿って盛り上がっている。
【００１８】本実施形態ではそのニードルパンチ部１９
の所定箇所（熊の口や頬などの刺繍部２１、２２）に、
刺繍針２によって刺繍糸による刺繍が緻密に施されてい
る。
の所定箇所（熊の口や頬などの刺繍部２１、２２）に、
刺繍針２によって刺繍糸による刺繍が緻密に施されてい
る。
【００１９】刺繍部２１、２２以外の各部もそれぞれの
刺繍針２に通された各色の刺繍糸によって刺繍が自動的
に施される。これらニードルパンチ部１９や刺繍部２
１、２２への刺繍とニードルパンチは、制御部に入力さ
れたニードルパンチ情報と刺繍パターン情報に従って同
時に行うことができ、仕上がった製品はそれらの複合的
表記が施されている。尚、基布１６裏面とそれが重なる
パターン布１７表面との間は糊をスプレー状に吹きつけ
る等して仮接着が施されているが、刺繍糸の代わりにし
つけ糸を刺繍針２に通してパターン布１７の縁を仮縫い
することも可能である。そして多頭式電子刺繍機の駆動
の際には、基布１６は刺繍枠１１によって押さえられ、
かつ両布１６、１７は押さえバネ１５によって針８の上
下動や横移行に伴う布地の跳ね上がりが押さえられてい
る。
刺繍針２に通された各色の刺繍糸によって刺繍が自動的
に施される。これらニードルパンチ部１９や刺繍部２
１、２２への刺繍とニードルパンチは、制御部に入力さ
れたニードルパンチ情報と刺繍パターン情報に従って同
時に行うことができ、仕上がった製品はそれらの複合的
表記が施されている。尚、基布１６裏面とそれが重なる
パターン布１７表面との間は糊をスプレー状に吹きつけ
る等して仮接着が施されているが、刺繍糸の代わりにし
つけ糸を刺繍針２に通してパターン布１７の縁を仮縫い
することも可能である。そして多頭式電子刺繍機の駆動
の際には、基布１６は刺繍枠１１によって押さえられ、
かつ両布１６、１７は押さえバネ１５によって針８の上
下動や横移行に伴う布地の跳ね上がりが押さえられてい
る。
【００２０】上記第１実施形態ではニードルパンチ針８
を取付具９に１本具備したもので説明したが、図６に示
す第２実施形態のように複数本の針８を具備するように
してもよい。第２実施形態においては、針棒７の下端外
周に嵌合する取付基部１２とその側方に一体化される突
出部材１３とからなる取付本体１０とは第１実施形態の
ものと同様であり、３本の針８に対応してそれらの側方
から３本のビス１４ｄにより針固定部材１４にビス止め
されている。第２実施形態のように３本のニードルパン
チ針を具備する多頭式電子刺繍機を用いることによっ
て、よりスピーディーに上記のような作業を行うことが
できる。
を取付具９に１本具備したもので説明したが、図６に示
す第２実施形態のように複数本の針８を具備するように
してもよい。第２実施形態においては、針棒７の下端外
周に嵌合する取付基部１２とその側方に一体化される突
出部材１３とからなる取付本体１０とは第１実施形態の
ものと同様であり、３本の針８に対応してそれらの側方
から３本のビス１４ｄにより針固定部材１４にビス止め
されている。第２実施形態のように３本のニードルパン
チ針を具備する多頭式電子刺繍機を用いることによっ
て、よりスピーディーに上記のような作業を行うことが
できる。
【００２１】本発明は上記の実施形態に示すほか、種々
の態様に構成することができる。例えば、第１、第２実
施形態は共に取付具を用いて、針棒下端に着脱可能にニ
ードルパンチ針を取付けており、既存の多頭式電子刺繍
機の刺繍針をニードルパンチ針に交換する簡単な方法で
行っているが、両針を初めから装填した製造機械を用い
て行ってもよい。またニードルパンチだけを行いたい場
合は、刺繍針２を取付けずに多頭式電子刺繍機を駆動さ
せれば良く、ニーズに応じて刺繍とニードルパンチとを
使い分けることも可能である。
の態様に構成することができる。例えば、第１、第２実
施形態は共に取付具を用いて、針棒下端に着脱可能にニ
ードルパンチ針を取付けており、既存の多頭式電子刺繍
機の刺繍針をニードルパンチ針に交換する簡単な方法で
行っているが、両針を初めから装填した製造機械を用い
て行ってもよい。またニードルパンチだけを行いたい場
合は、刺繍針２を取付けずに多頭式電子刺繍機を駆動さ
せれば良く、ニーズに応じて刺繍とニードルパンチとを
使い分けることも可能である。
【００２２】
【発明の効果】本発明によれば、制御部に入力されたニ
ードルパンチ情報に従ったヘッドと刺繍枠の駆動に伴っ
てニードルパンチ針が所定形状に動くことによって自動
的にニードルパンチを行うことができ、従来のようなニ
ードルパンチ専用の大型機械を必要とせずに製造コスト
を抑え、衣類や帽子、鞄などの製品化した着用品の必要
箇所にニードルパンチを施すことができる。しかも基布
を傷付けずに、所定の図柄などを型取ったパターン布と
の輪郭を鮮明に表記することができる上、刺繍とニード
ルパンチとの複合的表記も可能になる。
ードルパンチ情報に従ったヘッドと刺繍枠の駆動に伴っ
てニードルパンチ針が所定形状に動くことによって自動
的にニードルパンチを行うことができ、従来のようなニ
ードルパンチ専用の大型機械を必要とせずに製造コスト
を抑え、衣類や帽子、鞄などの製品化した着用品の必要
箇所にニードルパンチを施すことができる。しかも基布
を傷付けずに、所定の図柄などを型取ったパターン布と
の輪郭を鮮明に表記することができる上、刺繍とニード
ルパンチとの複合的表記も可能になる。
【００２３】そしてニードルパンチ針を着脱可能に取付
けることにより、既存の多頭式電子刺繍機を利用して上
記のようなニードルパンチを行うことができるし、また
ニードルパンチ針を複数本具備するようにすると、より
スピーディーに行うことができる。
けることにより、既存の多頭式電子刺繍機を利用して上
記のようなニードルパンチを行うことができるし、また
ニードルパンチ針を複数本具備するようにすると、より
スピーディーに行うことができる。
【図１】本発明の第１実施形態のヘッドを示す正面図。
【図２】その全体を示す斜視図。
【図３】その要部を示す側面図。
【図４】第１実施形態の多頭式電子刺繍機に用いる取付
具の各部を示す平面図。
具の各部を示す平面図。
【図５】本発明の多頭式電子刺繍機で作成した製品を示
す平面図。
す平面図。
【図６】本発明の第２実施形態の要部を示す側面図。
【図７】従来のニードルパンチを示し、（ａ）はその製
法概略図、（ｂ）はそれに用いるニードルパンチ針を示
す側面図。
法概略図、（ｂ）はそれに用いるニードルパンチ針を示
す側面図。
１ 糸供給部 ２ 刺繍針 ４ ヘッド ５ 刺繍用布 ７ 駆動ロッド（針棒） ９ 取付具 １１ 刺繍枠 ２１、２２ 刺繍部 １９ ニードルパンチ部
Claims (3)
- 【請求項１】 複数組の糸供給部、刺繍針、針駆動部を
備えたヘッドを複数台並列に配置すると共に、各ヘッド
に対応して配された刺繍用布を保持する刺繍枠と、入力
された刺繍パターン情報に従って、ヘッド及び刺繍枠を
駆動して所定の形状、所定の色で各刺繍用布に刺繍する
ための制御を行う制御部とを有する多頭式電子刺繍機に
おいて、一部の刺繍針に代えてニードルパンチ針を具備
させると共に、ヘッド及び刺繍枠を駆動して所定の形状
でニードルパンチするための制御を行うニードルパンチ
情報を制御部に入力し、そのニードルパンチ情報に従っ
て刺繍用布にニードルパンチを施すことができるように
したことを特徴とする多頭式電子刺繍機。 - 【請求項２】 前記刺繍針の駆動ロッドの下端に、取付
具を用いてニードルパンチ針を着脱可能に取付けた請求
項１記載の多頭式電子刺繍機。 - 【請求項３】 前記ニードルパンチ針は取付具に複数本
具備するようにした請求項２記載の多頭式電子刺繍機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9336788A JPH11172566A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 多頭式電子刺繍機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9336788A JPH11172566A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 多頭式電子刺繍機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11172566A true JPH11172566A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18302702
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9336788A Pending JPH11172566A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 多頭式電子刺繍機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11172566A (ja) |
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- 1997-12-08 JP JP9336788A patent/JPH11172566A/ja active Pending
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