JPH11172537A - ループヤーン加工方法およびその装置 - Google Patents
ループヤーン加工方法およびその装置Info
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- JPH11172537A JPH11172537A JP36548197A JP36548197A JPH11172537A JP H11172537 A JPH11172537 A JP H11172537A JP 36548197 A JP36548197 A JP 36548197A JP 36548197 A JP36548197 A JP 36548197A JP H11172537 A JPH11172537 A JP H11172537A
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- D—TEXTILES; PAPER
- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
- D02G—CRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
- D02G3/00—Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
- D02G3/22—Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre
- D02G3/34—Yarns or threads having slubs, knops, spirals, loops, tufts, or other irregular or decorative effects, i.e. effect yarns
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水有りループヤーン加工方法で得られるルー
プヤーンと同程度の糸質を得ると共に高速加工を可能に
し、しかもランニングコストの安いループヤーンを得る
ループヤーン加工方法およびその装置を提供することに
ある。 【解決手段】 糸条Ｃ，Ｅをオーバフィード下で流体噴
射ノズル１３に供給すると共に、流体噴射ノズル１３内
に圧縮エアを噴射せしめて糸条に流体噴射加工を施して
ループヤーンＹを得るループヤーンの加工方法におい
て、前記流体噴射ノズル１３に供給される糸条に熱を付
与せしめることを特徴とする。
プヤーンと同程度の糸質を得ると共に高速加工を可能に
し、しかもランニングコストの安いループヤーンを得る
ループヤーン加工方法およびその装置を提供することに
ある。 【解決手段】 糸条Ｃ，Ｅをオーバフィード下で流体噴
射ノズル１３に供給すると共に、流体噴射ノズル１３内
に圧縮エアを噴射せしめて糸条に流体噴射加工を施して
ループヤーンＹを得るループヤーンの加工方法におい
て、前記流体噴射ノズル１３に供給される糸条に熱を付
与せしめることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ナイロン，ポリ
エステル繊維などの糸条からループヤーンを得るループ
ヤーン加工方法およびその装置に関する。
エステル繊維などの糸条からループヤーンを得るループ
ヤーン加工方法およびその装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ナイロン，ポリエステル繊維など
の糸条からループヤーンを得るループヤーン加工方法と
しては、一般的に水を付与した芯糸と鞘糸とをそれぞれ
の適宜なオーバフィード率で流体噴射ノズルに供給し、
この流体噴射ノズル内で圧縮エアにより流体噴射加工が
施されて均一なループを有すると共に交絡強度の強いル
ープヤーンを得る方法すなわち、水有りループヤーン加
工方法が知られている。しかも、例えば４００ｍ／ｍｉ
ｎの高速で加工可能となっている。
の糸条からループヤーンを得るループヤーン加工方法と
しては、一般的に水を付与した芯糸と鞘糸とをそれぞれ
の適宜なオーバフィード率で流体噴射ノズルに供給し、
この流体噴射ノズル内で圧縮エアにより流体噴射加工が
施されて均一なループを有すると共に交絡強度の強いル
ープヤーンを得る方法すなわち、水有りループヤーン加
工方法が知られている。しかも、例えば４００ｍ／ｍｉ
ｎの高速で加工可能となっている。
【０００３】上記の水有りループヤーン加工方法では、
水を使用するため装置そのものが複雑になると共にラン
ニングコストが高く付くという問題がある。
水を使用するため装置そのものが複雑になると共にラン
ニングコストが高く付くという問題がある。
【０００４】この問題を解決する対策として、水を使用
しないループヤーン加工方法として、芯糸，鞘糸をそれ
ぞれ適宜なオーバフィード率で流体噴射ノズルに供給
し、この流体噴射ノズル内で圧縮エアにより流体噴射加
工を施すループヤーン加工方法すなわち、水無しループ
ヤーン加工方法も知られている。
しないループヤーン加工方法として、芯糸，鞘糸をそれ
ぞれ適宜なオーバフィード率で流体噴射ノズルに供給
し、この流体噴射ノズル内で圧縮エアにより流体噴射加
工を施すループヤーン加工方法すなわち、水無しループ
ヤーン加工方法も知られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した水
無しループヤーン加工方法で得られたループヤーンは、
水有りループヤーン加工方法で得られたループヤーンに
比べて、不均一なループヤーンになると共に交絡強度が
弱く、しかも２００ｍ／ｍｉｎの糸速でしか加工でき
ず、高速加工ができないという問題がある。
無しループヤーン加工方法で得られたループヤーンは、
水有りループヤーン加工方法で得られたループヤーンに
比べて、不均一なループヤーンになると共に交絡強度が
弱く、しかも２００ｍ／ｍｉｎの糸速でしか加工でき
ず、高速加工ができないという問題がある。
【０００６】この発明の目的は、水有りループヤーン加
工方法で得られるループヤーンと同程度の糸質を得ると
共に高速加工を可能にし、しかもランニングコストの安
いループヤーンを得るループヤーン加工方法およびその
装置を提供することにある。
工方法で得られるループヤーンと同程度の糸質を得ると
共に高速加工を可能にし、しかもランニングコストの安
いループヤーンを得るループヤーン加工方法およびその
装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めに請求項１によるこの発明のループヤーン加工方法
は、糸条をオーバフィード下で流体噴射ノズルに供給す
ると共に、流体噴射ノズル内に圧縮エアを噴射せしめて
糸条に流体噴射加工を施してループヤーンを得るループ
ヤーン加工方法において、前記流体噴射ノズルに供給さ
れる糸条に熱を付与せしめることを特徴とするものであ
る。
めに請求項１によるこの発明のループヤーン加工方法
は、糸条をオーバフィード下で流体噴射ノズルに供給す
ると共に、流体噴射ノズル内に圧縮エアを噴射せしめて
糸条に流体噴射加工を施してループヤーンを得るループ
ヤーン加工方法において、前記流体噴射ノズルに供給さ
れる糸条に熱を付与せしめることを特徴とするものであ
る。
【０００８】請求項５によるこの発明のループヤーン加
工装置は、糸条をオーバフィード下で流体噴射ノズルに
供給すると共に、流体噴射ノズル内に圧縮エアを噴射せ
しめて糸条に流体噴射加工を施してループヤーンを得る
ループヤーン加工装置において、前記流体噴射ノズルに
供給される直前の糸条に熱を与えるべく、流体噴射ノズ
ルの供給側に加熱手段を設けてなることを特徴とするも
のである。
工装置は、糸条をオーバフィード下で流体噴射ノズルに
供給すると共に、流体噴射ノズル内に圧縮エアを噴射せ
しめて糸条に流体噴射加工を施してループヤーンを得る
ループヤーン加工装置において、前記流体噴射ノズルに
供給される直前の糸条に熱を与えるべく、流体噴射ノズ
ルの供給側に加熱手段を設けてなることを特徴とするも
のである。
【０００９】したがって、請求項１，５のループヤーン
加工方法およびその装置では、流体噴射ノズルに供給さ
れる前の糸条に加熱手段で加熱せしめて熱を有した状態
で流体噴射ノズルに適宜なオーバフィード率で供給し、
流体噴射ノズル内で圧縮エアで流体噴射加工を施すこと
により、均一なループを有すると共に交絡強度が強い、
従来の水有りループヤーン加工方法で得られたループヤ
ーンと同程度の糸質が得られる。しかも、従来よりも高
速加工が可能となると共にランニングコストも安価とな
る。
加工方法およびその装置では、流体噴射ノズルに供給さ
れる前の糸条に加熱手段で加熱せしめて熱を有した状態
で流体噴射ノズルに適宜なオーバフィード率で供給し、
流体噴射ノズル内で圧縮エアで流体噴射加工を施すこと
により、均一なループを有すると共に交絡強度が強い、
従来の水有りループヤーン加工方法で得られたループヤ
ーンと同程度の糸質が得られる。しかも、従来よりも高
速加工が可能となると共にランニングコストも安価とな
る。
【００１０】請求項２によるこの発明のループヤーン加
工方法は、請求項１のループヤーン加工方法において、
前記流体噴射ノズルに供給される糸条が、芯糸，鞘糸の
場合、少なくとも鞘糸に熱を付与せしめることを特徴と
するものである。
工方法は、請求項１のループヤーン加工方法において、
前記流体噴射ノズルに供給される糸条が、芯糸，鞘糸の
場合、少なくとも鞘糸に熱を付与せしめることを特徴と
するものである。
【００１１】請求項６によるこの発明のループヤーン加
工装置は、請求項５のループヤーン加工装置において、
前記流体噴射ノズルに供給される糸条が、芯糸，鞘糸の
場合、前記流体噴射ノズルに供給される直前の鞘糸に熱
を与えるべく、流体噴射ノズルの供給側に少なくとも加
熱手段を設けてなることを特徴とするものである。
工装置は、請求項５のループヤーン加工装置において、
前記流体噴射ノズルに供給される糸条が、芯糸，鞘糸の
場合、前記流体噴射ノズルに供給される直前の鞘糸に熱
を与えるべく、流体噴射ノズルの供給側に少なくとも加
熱手段を設けてなることを特徴とするものである。
【００１２】したがって、請求項２，６のループヤーン
加工方法および装置では、糸条が芯糸，鞘糸を使用する
場合には、流体噴射ノズルに供給される前の鞘糸に少な
くとも加熱せしめて熱を有した状態で、芯糸と共に適宜
なオーバフィード率で供給し、流体噴射ノズル内で圧縮
エアにより流体噴射加工を施すことにより、均一なルー
プを有すると共に交絡強度が強い、従来の水有りループ
ヤーン加工方法で得られたループヤーンと同程度の糸質
が得られる。しかも、従来よりも高速加工が可能になる
と共にランニングコストも安価になる。
加工方法および装置では、糸条が芯糸，鞘糸を使用する
場合には、流体噴射ノズルに供給される前の鞘糸に少な
くとも加熱せしめて熱を有した状態で、芯糸と共に適宜
なオーバフィード率で供給し、流体噴射ノズル内で圧縮
エアにより流体噴射加工を施すことにより、均一なルー
プを有すると共に交絡強度が強い、従来の水有りループ
ヤーン加工方法で得られたループヤーンと同程度の糸質
が得られる。しかも、従来よりも高速加工が可能になる
と共にランニングコストも安価になる。
【００１３】請求項３によるこの発明のループヤーン加
工方法は、請求項１，２のループヤーン加工方法におい
て、前記流体噴射ノズルへ供給される圧縮エアが、ホッ
ト圧縮エアであることを特徴とするものである。
工方法は、請求項１，２のループヤーン加工方法におい
て、前記流体噴射ノズルへ供給される圧縮エアが、ホッ
ト圧縮エアであることを特徴とするものである。
【００１４】請求項７によるこの発明のループヤーン加
工装置は、請求項５，６のループヤーン加工装置におい
て、前記ホット圧縮エアを加熱せしめるホット圧縮エア
発生手段を設けてなることを特徴とするものである。
工装置は、請求項５，６のループヤーン加工装置におい
て、前記ホット圧縮エアを加熱せしめるホット圧縮エア
発生手段を設けてなることを特徴とするものである。
【００１５】したがって、請求項３，７のループヤーン
加工方法およびその装置では、ホット圧縮エア発生手段
で圧縮エアをホット圧縮エアにした後、このホット圧縮
エアを流体噴射ノズルに供給し、流体噴射加工を施すこ
とにより、請求項１，２のループヤーン加工方法で得ら
れたループヤーンの糸質よりもより一層良好な糸質が得
られる。
加工方法およびその装置では、ホット圧縮エア発生手段
で圧縮エアをホット圧縮エアにした後、このホット圧縮
エアを流体噴射ノズルに供給し、流体噴射加工を施すこ
とにより、請求項１，２のループヤーン加工方法で得ら
れたループヤーンの糸質よりもより一層良好な糸質が得
られる。
【００１６】請求項４によるこの発明のループヤーン加
工方法は、請求項２，３のループヤーン加工方法におい
て、前記芯糸に温水を付与せしめることを特徴とするも
のである。
工方法は、請求項２，３のループヤーン加工方法におい
て、前記芯糸に温水を付与せしめることを特徴とするも
のである。
【００１７】請求項８によるこの発明のループヤーン加
工装置は、請求項６，７のループヤーン加工装置におい
て、前記芯糸に温水を付与せしめる温水付与手段を設け
てなることを特徴とするものである。
工装置は、請求項６，７のループヤーン加工装置におい
て、前記芯糸に温水を付与せしめる温水付与手段を設け
てなることを特徴とするものである。
【００１８】したがって、請求項４，８のループヤーン
加工方法およびその装置では、温水付与手段で芯糸に温
水を付与せしめて流体噴射ノズルに供給して流体噴射加
工を施すことにより、請求項１，２のループヤーン加工
方法で得られたループヤーンよりもより一層良好な糸質
が得られる。
加工方法およびその装置では、温水付与手段で芯糸に温
水を付与せしめて流体噴射ノズルに供給して流体噴射加
工を施すことにより、請求項１，２のループヤーン加工
方法で得られたループヤーンよりもより一層良好な糸質
が得られる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
面に基づいて詳細に説明する。
【００２０】図１を参照するに、ループヤーン加工装置
１は糸条としての例えば芯糸Ｃ，鞘糸Ｅを送り出すため
の１対のフィードローラ３Ａ，３Ｂ；５Ａ，５Ｂを備え
ており、この各１対のフィードローラ３Ａ，３Ｂ；５
Ａ，５Ｂの下方にはヤーンガイド７，９が設けられてい
る。また、１対のフィードローラ３Ａ，３Ｂ；５Ａ，５
Ｂの上方には加熱手段としてのヒータ１１が設けられて
いる。
１は糸条としての例えば芯糸Ｃ，鞘糸Ｅを送り出すため
の１対のフィードローラ３Ａ，３Ｂ；５Ａ，５Ｂを備え
ており、この各１対のフィードローラ３Ａ，３Ｂ；５
Ａ，５Ｂの下方にはヤーンガイド７，９が設けられてい
る。また、１対のフィードローラ３Ａ，３Ｂ；５Ａ，５
Ｂの上方には加熱手段としてのヒータ１１が設けられて
いる。
【００２１】このヒータ１１の上方には流体噴射ノズル
１３が設けられていると共に、この流体噴射ノズル１３
にはコンプレッサ１５によって発生した圧縮エアが供給
されるようになっている。前記流体噴射ノズル１３の上
方に一対の送り出しローラ１７Ａ，１７Ｂが設けられて
いると共に、この送り出しローラ１７Ａ，１７Ｂの上方
にはヤーンガイド１９が設けられている。このヤーンガ
イド１９の脇には巻取りローラ２１が設けられている。
１３が設けられていると共に、この流体噴射ノズル１３
にはコンプレッサ１５によって発生した圧縮エアが供給
されるようになっている。前記流体噴射ノズル１３の上
方に一対の送り出しローラ１７Ａ，１７Ｂが設けられて
いると共に、この送り出しローラ１７Ａ，１７Ｂの上方
にはヤーンガイド１９が設けられている。このヤーンガ
イド１９の脇には巻取りローラ２１が設けられている。
【００２２】上記構成により、芯糸Ｃが巻かれた原糸パ
ーンＰ１から芯糸Ｃを引き出し、ガイド７を経てフィー
ドローラ３Ａと３Ｂ間に送り出される。一方、鞘糸Ｅが
巻かれた原糸パーンＰ２から鞘糸Ｅを引き出し、ガイド
９を経てフィードローラ５Ａと５Ｂ間に送り出される。
この各送り出された芯糸Ｃ，鞘糸Ｅはヒータ１１で加熱
された後、流体噴射ノズル１３に供給される。
ーンＰ１から芯糸Ｃを引き出し、ガイド７を経てフィー
ドローラ３Ａと３Ｂ間に送り出される。一方、鞘糸Ｅが
巻かれた原糸パーンＰ２から鞘糸Ｅを引き出し、ガイド
９を経てフィードローラ５Ａと５Ｂ間に送り出される。
この各送り出された芯糸Ｃ，鞘糸Ｅはヒータ１１で加熱
された後、流体噴射ノズル１３に供給される。
【００２３】流体噴射ノズル１３にはコンプレッサ１５
で発生した圧縮エアが供給されて、流体噴射ノズル１３
内で芯糸Ｃに対し鞘糸Ｅが絡みループが生成されるよう
に流体噴射加工が施されるものである。流体噴射加工さ
れたループヤーンＹは一対の送り出しローラ１７Ａと１
７Ｂの間を通った後、ヤーンガイド１９を経て回転して
いる巻取りローラ２１上の巻取りパッケージＴＰに巻か
れることになる。
で発生した圧縮エアが供給されて、流体噴射ノズル１３
内で芯糸Ｃに対し鞘糸Ｅが絡みループが生成されるよう
に流体噴射加工が施されるものである。流体噴射加工さ
れたループヤーンＹは一対の送り出しローラ１７Ａと１
７Ｂの間を通った後、ヤーンガイド１９を経て回転して
いる巻取りローラ２１上の巻取りパッケージＴＰに巻か
れることになる。
【００２４】こうして得られたループヤーンＹは、長手
方向へ均一なループを有すると共に交絡強度の強い、従
来の水有りループヤーン加工方法で得られたループヤー
ンと遜色のない糸質を得ることができる。また、糸速も
従来の水有りループヤーン加工方法の糸速と同程度にス
ピードアップさせることができる。
方向へ均一なループを有すると共に交絡強度の強い、従
来の水有りループヤーン加工方法で得られたループヤー
ンと遜色のない糸質を得ることができる。また、糸速も
従来の水有りループヤーン加工方法の糸速と同程度にス
ピードアップさせることができる。
【００２５】図２には図１に代わる他のループヤーン加
工装置１が示されている。図２において図１における部
品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省
略する。図２においては鞘糸Ｅのみを加熱するためにヒ
ータ１１を設けたものである。この場合において図１で
加工したループヤーンＹとほぼ同程度の糸質を得ること
ができる。また、糸速も図１の加工方法と同程度のスピ
ードにすることができる。
工装置１が示されている。図２において図１における部
品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省
略する。図２においては鞘糸Ｅのみを加熱するためにヒ
ータ１１を設けたものである。この場合において図１で
加工したループヤーンＹとほぼ同程度の糸質を得ること
ができる。また、糸速も図１の加工方法と同程度のスピ
ードにすることができる。
【００２６】図３，図４には図２に代わる他のループヤ
ーン加工装置１が示されている。図３，図４において図
２における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複
する説明を省略する。図３においてはコンプレッサ１５
で発生した圧縮エアをタンク２３に一旦供給してこのタ
ンク２３内でホット圧縮エアにした後、このホット圧縮
エアを流体噴射ノズル１３に供給して流体噴射加工に使
用するようにしたものである。
ーン加工装置１が示されている。図３，図４において図
２における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複
する説明を省略する。図３においてはコンプレッサ１５
で発生した圧縮エアをタンク２３に一旦供給してこのタ
ンク２３内でホット圧縮エアにした後、このホット圧縮
エアを流体噴射ノズル１３に供給して流体噴射加工に使
用するようにしたものである。
【００２７】その結果、図２のループヤーン加工装置１
で得られたループヤーンＹの糸質よりもより一層の均一
なループや交絡強度の強い良好なループヤーンを得るこ
とができる。糸速についても図２と同程度又はそれ以上
にすることができる。
で得られたループヤーンＹの糸質よりもより一層の均一
なループや交絡強度の強い良好なループヤーンを得るこ
とができる。糸速についても図２と同程度又はそれ以上
にすることができる。
【００２８】図４において、一対のフィードローラ３
Ａ，３Ｂと流体噴射ノズル１３との間には下から上へ順
にヤーンガイド２５，温水付与装置２７が設けられてい
る。温水付与装置２７は一対のローラ２９Ａ，２９Ｂと
タンク３１とで構成され、タンク３１内に温水が収納さ
れている。
Ａ，３Ｂと流体噴射ノズル１３との間には下から上へ順
にヤーンガイド２５，温水付与装置２７が設けられてい
る。温水付与装置２７は一対のローラ２９Ａ，２９Ｂと
タンク３１とで構成され、タンク３１内に温水が収納さ
れている。
【００２９】上記構成により、芯糸Ｃは一対のフィード
ローラ３Ａと３Ｂとの間を通過した後、ヤーンガイド２
５を経て温水付与装置２７における一対のローラ２９Ａ
と２９Ｂとの間を通ることにより、芯糸Ｃに温水が付与
される。温水を付与した芯糸Ｃは加熱された鞘糸Ｅと共
に流体噴射ノズル１３に供給されて流体噴射加工が行わ
れる。
ローラ３Ａと３Ｂとの間を通過した後、ヤーンガイド２
５を経て温水付与装置２７における一対のローラ２９Ａ
と２９Ｂとの間を通ることにより、芯糸Ｃに温水が付与
される。温水を付与した芯糸Ｃは加熱された鞘糸Ｅと共
に流体噴射ノズル１３に供給されて流体噴射加工が行わ
れる。
【００３０】その結果、図２，図３のループヤーン加工
装置１で得られたループヤーンＹの糸質よりもより一層
の均一なループや交絡強度の強いループヤーンを得るこ
とができる。しかも、糸速についても、図２，図３の糸
速よりもスピードアップせしめることができる。
装置１で得られたループヤーンＹの糸質よりもより一層
の均一なループや交絡強度の強いループヤーンを得るこ
とができる。しかも、糸速についても、図２，図３の糸
速よりもスピードアップせしめることができる。
【００３１】
【実施例】図１，図２，図３および図４に示されたルー
プヤーン加工装置１を用いて、使用糸として芯糸Ｃにナ
イロン７０Ｄ−４８Ｆ延伸糸，鞘糸Ｅにナイロン７０Ｄ
−７２Ｆを用い、次の加工条件で流体噴射加工を行っ
た。 糸速 ４００ｍ／ｍｉｎ 圧力 １０ｋｇ／ｃｍ２ 芯糸Ｃのオーバフィード ＋１０％ 鞘糸Ｃのオーバフィード ＋３０％ 巻取り張力 １５ｇ 流体噴射ノズル ヘバーライン社製ノズル
プヤーン加工装置１を用いて、使用糸として芯糸Ｃにナ
イロン７０Ｄ−４８Ｆ延伸糸，鞘糸Ｅにナイロン７０Ｄ
−７２Ｆを用い、次の加工条件で流体噴射加工を行っ
た。 糸速 ４００ｍ／ｍｉｎ 圧力 １０ｋｇ／ｃｍ２ 芯糸Ｃのオーバフィード ＋１０％ 鞘糸Ｃのオーバフィード ＋３０％ 巻取り張力 １５ｇ 流体噴射ノズル ヘバーライン社製ノズル
【００３２】いずれのループヤーンの糸質は、従来の水
有りループヤーン加工方法で得られたループヤーンの糸
質と同等かそれ以上であった。
有りループヤーン加工方法で得られたループヤーンの糸
質と同等かそれ以上であった。
【００３３】図１〜図４における流体噴射ノズル１３に
供給される直前の糸温度は、ナイロンの場合４０〜１０
０℃がよく、とくに６０〜８０℃がよく、さらに好まし
い糸温度は７０℃前後がよい。なお、糸温度の測定は流
体噴射ノズル１３より３〜５ｃｍの下方で接触式温度計
で行ったものである。また、図３におけるホット圧縮エ
アの温度はナイロンは２０〜３０℃，図４における温水
の温度はナイロンで３０〜４０℃が好ましい。したがっ
て、糸速，糸の太さによってもヒータ１１の加熱温度は
変わるものである。また、ポリエステルの場合には各温
度ともナイロンの場合よりも、４０〜８０℃高くするの
がよい。その他の繊維についてもその都度、良好な糸温
度にすることができる。
供給される直前の糸温度は、ナイロンの場合４０〜１０
０℃がよく、とくに６０〜８０℃がよく、さらに好まし
い糸温度は７０℃前後がよい。なお、糸温度の測定は流
体噴射ノズル１３より３〜５ｃｍの下方で接触式温度計
で行ったものである。また、図３におけるホット圧縮エ
アの温度はナイロンは２０〜３０℃，図４における温水
の温度はナイロンで３０〜４０℃が好ましい。したがっ
て、糸速，糸の太さによってもヒータ１１の加熱温度は
変わるものである。また、ポリエステルの場合には各温
度ともナイロンの場合よりも、４０〜８０℃高くするの
がよい。その他の繊維についてもその都度、良好な糸温
度にすることができる。
【００３４】なお、この発明は、前述した実施の形態に
限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、そ
の他の態様で実施し得るものである。本実施の形態では
糸条としてナイロンの延伸糸を用いて説明したが、その
他のポリエステル繊維などの合成繊維にも適用でき、し
かも半延伸糸，未延伸糸でも構わない。また、糸条が芯
糸，鞘糸の両方を用いず単糸のシングル加工にも適用で
きるものである。
限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、そ
の他の態様で実施し得るものである。本実施の形態では
糸条としてナイロンの延伸糸を用いて説明したが、その
他のポリエステル繊維などの合成繊維にも適用でき、し
かも半延伸糸，未延伸糸でも構わない。また、糸条が芯
糸，鞘糸の両方を用いず単糸のシングル加工にも適用で
きるものである。
【００３５】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態より理解
されるように、請求項１，５の発明によれば、流体噴射
ノズルに供給される前の糸条に加熱手段で加熱せしめて
熱を有した状態で流体噴射ノズルに適宜なオーバフィー
ド率で供給し、流体噴射ノズル内で圧縮エアにより流体
噴射加工を施すことにより、均一なループを有すると共
に交絡強度が強い、従来の水有りループヤーン加工方法
でえられたループヤーンと同程度の糸質を得ることがで
きる。しかも、従来よりも高速加工を可能にすることが
できると共にランニングコストを安価にすることができ
る。
されるように、請求項１，５の発明によれば、流体噴射
ノズルに供給される前の糸条に加熱手段で加熱せしめて
熱を有した状態で流体噴射ノズルに適宜なオーバフィー
ド率で供給し、流体噴射ノズル内で圧縮エアにより流体
噴射加工を施すことにより、均一なループを有すると共
に交絡強度が強い、従来の水有りループヤーン加工方法
でえられたループヤーンと同程度の糸質を得ることがで
きる。しかも、従来よりも高速加工を可能にすることが
できると共にランニングコストを安価にすることができ
る。
【００３６】請求項２，６の発明によれば、糸条が芯
糸，鞘糸を使用する場合には、流体噴射ノズルに供給さ
れる前の鞘糸に少なくとも加熱せしめて熱を有した状態
で、芯糸と共に適宜なオーバフィード率で供給し、流体
噴射ノズル内で圧縮エアにより流体噴射加工を施すこと
により、均一なループを有すると共に交絡強度が強い、
従来の水有りループヤーン加工方法で得られたループヤ
ーンと同程度の糸質を得ることができる。しかも、従来
よりも高速加工を可能にすることができる。
糸，鞘糸を使用する場合には、流体噴射ノズルに供給さ
れる前の鞘糸に少なくとも加熱せしめて熱を有した状態
で、芯糸と共に適宜なオーバフィード率で供給し、流体
噴射ノズル内で圧縮エアにより流体噴射加工を施すこと
により、均一なループを有すると共に交絡強度が強い、
従来の水有りループヤーン加工方法で得られたループヤ
ーンと同程度の糸質を得ることができる。しかも、従来
よりも高速加工を可能にすることができる。
【００３７】請求項３，７の発明によれば、ホット圧縮
エア発生手段で圧縮エアをホット圧縮エアにした後、ホ
ット圧縮エアを流体噴射ノズルに供給し、流体噴射加工
を施すことにより、請求項１，２のループヤーン加工方
法で得られたループヤーンの糸質よりもより一層良好な
糸質を得ることができる。
エア発生手段で圧縮エアをホット圧縮エアにした後、ホ
ット圧縮エアを流体噴射ノズルに供給し、流体噴射加工
を施すことにより、請求項１，２のループヤーン加工方
法で得られたループヤーンの糸質よりもより一層良好な
糸質を得ることができる。
【００３８】請求項４，８の説明によれば、温水付与手
段で芯糸に温水を付与せしめて流体噴射ノズルに供給し
て流体噴射加工を施すことにより、請求項１，２のルー
プヤーン加工方法で得られたループヤーンよりもより一
層良好な糸質を得ることができる。しかも糸速も請求項
１，２の糸速よりアップさせることができる。
段で芯糸に温水を付与せしめて流体噴射ノズルに供給し
て流体噴射加工を施すことにより、請求項１，２のルー
プヤーン加工方法で得られたループヤーンよりもより一
層良好な糸質を得ることができる。しかも糸速も請求項
１，２の糸速よりアップさせることができる。
【図１】この発明のループヤーン加工装置の概略側面図
である。
である。
【図２】この発明の他のループヤーン加工装置の概略側
面図である。
面図である。
【図３】この発明の別のループヤーン加工装置の概略側
面図である。
面図である。
【図４】この発明の別のループヤーン加工装置の概略側
面図である。
面図である。
１ ループヤーン加工装置 ３Ａ，３Ｂ フィードローラ ５Ａ，５Ｂ フィードローラ ７，９ ヤーンガイド １１ ヒータ（加熱手段） １３ 流体噴射ノズル １５ コンプレッサ １７Ａ，１７Ｂ 送り出しローラ １９ ヤーンガイド ２１ 巻取りローラ Ｃ 芯糸 Ｅ 鞘糸 Ｙ ループヤーン
Claims (8)
- 【請求項１】 糸条をオーバフィード下で流体噴射ノズ
ルに供給すると共に、流体噴射ノズル内に圧縮エアを噴
射せしめて糸条に流体噴射加工を施してループヤーンを
得るループヤーンの加工方法において、前記流体噴射ノ
ズルに供給される糸条に熱を付与せしめることを特徴と
するループヤーン加工方法。 - 【請求項２】 前記流体噴射ノズルに供給される糸条
が、芯糸，鞘糸の場合、少なくとも鞘糸に熱を付与せし
めることを特徴とする請求項１記載のループヤーン加工
方法。 - 【請求項３】 前記流体噴射ノズルへ供給される圧縮エ
アが、ホット圧縮エアであることを特徴とする請求項
１，２記載のループヤーン加工方法。 - 【請求項４】 前記芯糸に温水を付与せしめることを特
徴とする請求項２，３記載のループヤーン加工方法。 - 【請求項５】 糸条をオーバフィード下で流体噴射ノズ
ルに供給すると共に、流体噴射ノズル内に圧縮エアを噴
射せしめて糸条に流体噴射加工を施してループヤーンを
得るループヤーン加工装置において、前記流体噴射ノズ
ルに供給される前記の糸条に熱を与えるべく、流体噴射
ノズルの供給側に加熱手段を設けてなることを特徴とす
るループヤーン加工装置。 - 【請求項６】 前記流体噴射ノズルに供給される糸条
が、芯糸，鞘糸の場合、前記流体噴射ノズルに供給され
る直前の鞘糸に熱を与えるべく、流体噴射ノズルの供給
側に少なくとも加熱手段を設けてなることを特徴とする
請求項４記載のループヤーン加工装置。 - 【請求項７】 前記圧縮エアを加熱せしめるホット圧縮
エア発生手段を設けてなることを特徴とする請求項５，
６記載のループヤーン加工装置。 - 【請求項８】 前記芯糸に温水を付与せしめる温水付与
手段を設けてなることを特徴とする請求項６，７記載の
ループヤーン加工装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36548197A JPH11172537A (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | ループヤーン加工方法およびその装置 |
| EP98122864A EP0921220A3 (en) | 1997-12-03 | 1998-12-02 | Loop yarn processing method for apparatus thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36548197A JPH11172537A (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | ループヤーン加工方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11172537A true JPH11172537A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18484372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36548197A Pending JPH11172537A (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | ループヤーン加工方法およびその装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0921220A3 (ja) |
| JP (1) | JPH11172537A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10526749B2 (en) | 2014-04-01 | 2020-01-07 | The North Face Apparel Corp. | Synthetic fill materials having composite fiber structures |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4319447A (en) * | 1979-03-08 | 1982-03-16 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Method of forming a bulky yarn |
| DE3835873A1 (de) * | 1987-10-27 | 1989-05-11 | Barmag Barmer Maschf | Vorrichtung zur effektgarnherstellung |
| JP2754601B2 (ja) * | 1988-10-12 | 1998-05-20 | 東洋紡績株式会社 | フイラメント複合ミシン糸 |
| JP2960753B2 (ja) * | 1990-06-20 | 1999-10-12 | ユニチカ株式会社 | 複合交絡糸の製造方法 |
| US5307616A (en) * | 1991-08-12 | 1994-05-03 | Milliken Research Corporation | Method to manufacture a slub yarn |
-
1997
- 1997-12-03 JP JP36548197A patent/JPH11172537A/ja active Pending
-
1998
- 1998-12-02 EP EP98122864A patent/EP0921220A3/en not_active Withdrawn
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0921220A2 (en) | 1999-06-09 |
| EP0921220A3 (en) | 1999-12-01 |
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