JPH11172284A - 染着除去剤 - Google Patents

染着除去剤

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JPH11172284A
JPH11172284A JP36185997A JP36185997A JPH11172284A JP H11172284 A JPH11172284 A JP H11172284A JP 36185997 A JP36185997 A JP 36185997A JP 36185997 A JP36185997 A JP 36185997A JP H11172284 A JPH11172284 A JP H11172284A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、染毛剤等が皮膚に付着した場合、
その汚れを除去する効果が高く、操作性及び安定性に優
れ、ユーザーが安全に使用できる染着除去剤を提供する
ことを目的とする。 【構成】 アルカリ剤及びアクリル酸・メタクリル酸ア
ルキル共重合体を含有する染着除去剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染毛剤を誤って生え際
の額や襟足及び手指に付着させた場合、その汚れを除去
する為に用いる染着除去剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚に付着した染毛剤の汚れを落
とすためには、有機溶剤を含む染着除去剤、あるいは石
鹸液やシャンプーなどが使用されてきた。これらの染着
除去剤の多くは液状であり、使用する際にはティッシュ
ペーパーやコットン、ガーゼ等に含浸させて染着部分を
何度もこすり、汚れをこすり取るという方法が一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この汚れをこ
すり取る方法は、皮膚へ摩擦による刺激を与えるという
欠点がある。
【0004】一方、皮膚をこすらずに染着除去する方法
には、染着除去剤をコットンやガーゼに含浸させ、染着
部分に当てて、しばらく放置する方法が試みられている
が、液垂れの恐れがあるため含浸させる染着除去剤の量
は少なくなり、こすり取る操作もないため、染着除去効
果は弱いものとなってしまっていた。また、染着除去剤
自体の粘度を高め、染着部に十分な量を塗布し、一定時
間放置し、そののち軽くふき取る、という方法が考えら
れるが、製剤上高いpHにおいて品質の長期保存安定性
を確保し、かつたれ落ちなどの問題を解決するものはな
かった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、鋭意
検討したところ、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共
重合体を増粘剤とし、アルカリ剤を配合してpH8.5
〜13.5に調整された染着除去剤が、以上の課題をす
べて解決することを見いだし、本発明を完成させた。
【0006】すなわち本発明は、アルカリ剤及びアクリ
ル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を配合し、pH
8.5〜13.5に調整されたことを特徴とし、このこ
とにより、染毛剤の汚れを、皮膚に摩擦刺激を与えるこ
となく除去でき、かつ長期保存安定性に優れた、効果の
高い染着除去剤を提供するものである。以下に、本発明
についてさらに詳細に説明する。
【0007】本発明で用いられるアクリル酸・メタクリ
ル酸アルキル共重合体は市販品としてはBFGoodr
ich社製のCarbopol1382,Carbop
olETD2020,PemulenTR−1,TR−
2などが例として挙げられ、その配合量は製剤中0.0
5〜5重量%で、好ましくは0.1〜2重量%である。
0.05重量%より少ないと使用時のたれ落ちを充分防
ぐことが出来ず、5重量%より多いと延びが悪くなり使
用しづらくなる。
【0008】本発明で用いられるアルカリ剤としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素カリウム、亜硫酸ナトリウム等のアルカリ金属
の水酸化物及び塩が挙げられる。また強アンモニア水や
モルホリン等の揮発性アルカリ剤、トリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジ
イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミ
ン、モノエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−
1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−
プロパンジオールなどの有機アミン類、L−アルギニ
ン、リジンなどのアミノ酸類、オレイン酸ナトリウム、
ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸トリエタノール
アミン等の脂肪酸塩などが挙げられ、本発明においては
これらから選ばれる1種または2種以上を用いる。
【0009】本発明の染着除去剤は、pH8.5〜1
3.5の範囲であり、pH9.0〜13.0が染着除去
効果の点から、より好ましい。pH8.5より低い場合
は染着除去効果が十分ではなく、pH13.5より高い
場合は皮膚への刺激等影響が大きく、好ましくない。
【0010】本発明で用いられる芳香族アルコールは、
その構造式中にベンゼン環及びアルコール性水酸基を含
むもので、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノ
ール、フェノキシエタノール、ケイ皮アルコール、フェ
ネチルアルコール、フェノキシイソプロパノール、2−
フェニルプロピルアルコール、2−フェニル−2−プロ
パノール、p-アニシルアルコール、p-メチルベンジルア
ルコールなどが例として挙げられ、その配合量は製剤中
0.1〜30重量%で、好ましくは0.5〜15重量%
である。0.1重量%より少ないと十分な染着除去効果
が期待されず、30重量%より多くてもそれ以上の効果
が得られない。
【0011】本発明の染着除去剤の剤型は、本発明の目
的を満たすいずれのものでも良く、ジェル状、クリーム
状、ペースト状、フォーム状が挙げられる。
【0012】また、本発明の染着除去剤には、本発明の
目的を損なわない範囲で、保湿成分として多価アルコー
ル、多価アルコールアルキルエーテルまたは糖類を配合
することが好ましい。これにより、皮膚を保護すること
ができるため、処理後の皮膚をしっとりと落ち着かせる
ことができる。多価アルコール、多価アルコールアルキ
ルエーテルまたは糖類としては、グリセリン、ジグリセ
リン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコ
ール、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールエチルエーテル、エチレングリコールメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、イ
ソステアリルグリセリルエーテル、キミルアルコール、
ジグリセリルオレイルエーテル、バチルアルコール、ソ
ルビトール、マルトース、マンニトール、キシリット、
キシロース、マルチトール、ショ糖およびそのエステル
類、ブドウ糖などが挙げられる。これらの中でも、グリ
セリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソ
プレングリコール、エチレングリコールモノブチルエー
テル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレング
リコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチル
エーテルおよびキシリットが好ましい。その配合量は、
1〜60重量%、好ましくは5〜50重量%である。1
重量%よりも少ないと皮膚をしっとりと落ちつかせる効
果が充分でなく、また60重量%を越えるとその効果の
上昇は少なくなる。
【0013】更に、同じ目的のために、ヒアルロン酸、
コンドロイチン硫酸、キチンなどのムコ多糖類、グリチ
ルリチン酸、グリチルレチン酸、グアイアズレン、アロ
エエキスあるいはマロニエエキス、尿素、チオ尿素など
を配合することもできる。
【0014】また、本発明の目的を損なわない範囲で増
粘剤として、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル
酸アミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、高重合ポリエチレングリコール、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、第四級窒素含有セルロース
エーテル、ポリエチレンイミン、キサンタンガム、カラ
ギーナン、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、プルラ
ン、ファーセラン、アラビアガム、ガッチガム、トラガ
ントガム、カンテン末などが、油分として、流動パラフ
ィン、スクワラン、ワセリン、ミツロウ、ラノリン、セ
レシン、オリーブ油、シリコーン油などを配合すること
ができる。
【0015】同様に、可溶化剤としてエタノール、イソ
プロパノール、プロパノール、ブタノール等の低級アル
コール類、N-メチルピロリドン等を配合することができ
る。その他、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなど
の非イオン性界面活性剤、ラウリルアミノプロピオン酸
ソーダなどの両性界面活性剤、ラウリル硫酸ナトリウム
などの陰イオン界面活性剤、セタノールなどの高級アル
コール、防腐剤、酸化防止剤、殺菌剤、金属封鎖剤、植
物抽出物、香料等を適宜配合することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例によりさら
に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0017】
【実施例】実施例1〜2 <比較実験>市販の酸性染毛料(ホーユー株式会社製の
ビゲンヘアマニキュア)をヒトの上腕部に1円玉大に塗
り、15分放置し水洗したのち、表1の実施例1〜2お
よび比較例1〜4の染着除去剤により除去を試みた。
【0018】実施例1〜2および比較例1〜3について
は、染着部分に染着除去剤を塗布し、5分間放置後水洗
したのちに評価をおこない、比較例4についてはコット
ンに染着除去剤をしみこませ、一定の力で軽く指で押さ
えながら80回塗擦したのち水洗し、評価をおこなっ
た。また、品質の安定性については、実施例1〜2及び
比較例1〜4を50℃で1ヶ月間保存したものについ
て、評価した。
【0019】<評価基準> (1)塗布後のたれ落ちのなさ ○・・・たれ落ちがない △・・・ややたれ落ちがみられる ×・・・塗布直後からたれ落ちが見られる (2)染着除去効果 ○・・・ほぼ、除去できた △・・・やや着色が残っている ×・・・ほとんど除去できず、着色が残っている (3)皮膚刺激のなさ ○・・・刺激を感じない △・・・やや刺激を感じる ×・・・刺激を感じ、使用上問題がある (4)品質の安定性 ○・・・全く問題なし △・・・やや粘土低下が見られるが使用上問題なし ×・・・粘土が低下し使用出来ない
【0020】
【表1】
【0021】 実施例3 重量% アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 1.2 ベンジルアルコール 1.0 プロピレングリコール 5.0 イソプロパノール 5.0 ポリオキシエチレン(10E.O)ノニルフェニルエーテル 0.5 水酸化カリウム 1.2 ヒアルロン酸ナトリウム 0.2 香料 0.02 精製水 適 量 合計 100.0 pH 12.4
【0022】 実施例4 重量% アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 1.2 ベンジルオキシエタノール 1.0 プロピレングリコール 5.0 N-メチル-2-ピロリドン 3.0 ポリオキシエチレン(10E.O)ノニルフェニルエーテル 0.5 水酸化カリウム 1.2 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 香料 0.02 精製水 適 量 合計 100.0 pH 12.4
【0023】市販の酸化染毛剤(ホーユー株式会社製の
ビゲンヘアカラー6G)をヒトの上腕部に1円玉大に塗
り、20分放置し水洗した後、上記実施例3及び4の染
着除去剤で除去したところ、実施例1と同様に染着除去
効果に優れ、皮膚刺激は認められなかった。また、使用
時の垂れ落ちはなく、品質の安定性も優れたものであっ
た。
【0024】
【発明の効果】本発明の染着除去剤は、染毛剤が皮膚に
付着し汚れた場合、その汚れを除去する効果が高く、し
かも摩擦を与えないために皮膚刺激が少ない。また、使
用中のたれ落ちがなく、品質の安定性に優れているもの
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ剤及びアクリル酸・メタクリル
    酸アルキル共重合体を含有し、pH8.5〜13.5に
    調整されたことを特徴とする染着除去剤。
  2. 【請求項2】 芳香族アルコールを含有することを特徴
    とする請求項1記載の染着除去剤。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001187713A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Sanei Kagaku Kk ステインリムーバー組成物
JP2003081810A (ja) * 2001-06-25 2003-03-19 Kanebo Ltd 酸性染毛剤用染着除去化粧料
JP2003313112A (ja) * 2002-04-18 2003-11-06 Raku:Kk 水溶性ジェル状爪類用エナメル除去組成物
JP2012126667A (ja) * 2010-12-14 2012-07-05 Nakano Seiyaku Kk 染着除去剤組成物および染着除去方法
JP2012126668A (ja) * 2010-12-14 2012-07-05 Nakano Seiyaku Kk 染着除去剤組成物および染着除去方法

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