JPH11171851A - 新規化合物及び粘性調整剤 - Google Patents

新規化合物及び粘性調整剤

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JPH11171851A
JPH11171851A JP33410297A JP33410297A JPH11171851A JP H11171851 A JPH11171851 A JP H11171851A JP 33410297 A JP33410297 A JP 33410297A JP 33410297 A JP33410297 A JP 33410297A JP H11171851 A JPH11171851 A JP H11171851A
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Kaoru Komiya
薫 小宮
Koji Beppu
耕次 別府
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度依存性が少なくどのような条件下におい
ても一定幅の粘度を保つような優れた効果を有している
粘性調節剤を提供する。 【解決手段】 下記の一般式(1): 【化1】 (式中、Xは重合性炭素−炭素二重結合を有する基を表
わし、Rは炭化水素基を表わし、R1は分枝鎖又は2級
の炭化水素基を表わし、mは0又は1以上の数を表わ
す。)で表わされる化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規化合物、その化
合物を単量体成分とする重合体、及びそれらを利用した
粘性調整剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来粘性調整剤、即ち増粘剤としては天
然物、半合成物(カルボキシメチルセルロース等)、合
成物と多くのものが知られており、ポリオキシエチレン
グリコール誘導体についても脂肪酸エステル、エポキシ
ドとの反応物等多くが知られている。中でも、ポリオキ
シアルキレングリコールとポリイソシアネートからなる
ポリウレタン系増粘剤は水性塗料の増粘剤として検討さ
れている。
【0003】例えば、特公昭52―25840号公報に
は、ポリエーテルポリオールと、ジイソシアネートと、
1価の活性水素含有化合物から製造される、非イオン系
に高粘度を与える表面活性剤が記載されている。該1価
の活性水素含有化合物としては、実施例において直鎖の
脂肪族アルコール、ノニルフェノール、ステアリン酸等
が使用されている。その他、特公平1−55292号、
特公平3−52766号、特開昭58―213074号
公報等にポリエーテルポリオールと、ジイソシアネート
と、1価の活性水素含有化合物から製造されるウレタン
系増粘剤が記載されている。特開平9−110821号
公報には、(メタ)アクリロイルイソシアネートとポリ
エーテルポリオールから製造されるウレタン系増粘剤及
び(メタ)アクリロイルイソシアネートとポリエーテル
ポリオールの反応生成物の重合体からなるポリマー型ウ
レタン系増粘剤が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらに代表
される既知の増粘剤は、温度によって粘度が変化してし
まうという問題があった。一般に、粘度は温度が高くな
るに従って低下する傾向があるが、このように粘度の温
度依存性が大きい場合、増粘剤を配合した塗料を夏場に
塗布する場合と冬場に塗布する場合では当然に塗料の粘
度に影響がでてくる。特に日本の様な四季のはっきりし
ている地域では、温度差は冬と夏では最大30〜40℃
の幅があるために、その時々によって粘度が変化する事
は実際に塗布等の作業をするには問題があった。又、一
日の内でも朝方や夜間といった低温時と、日中のような
高温時でも同じような問題が生じていた。
【0005】この様な問題に対処するべく鋭意研究した
結果、温度依存性が少なくどのような条件下においても
一定幅の粘度を保つため、四季を通じて作業性に優れて
いる粘性調整剤として使用するのに最適な化合物の開発
に至った。
【0006】
【課題を解決する手段】即ち本発明は、下記の一般式
(1):
【0007】
【化7】
【0008】(式中、Xは重合性炭素−炭素二重結合を
有する基を表わし、Rは炭化水素基を表わし、R1は分
枝鎖又は2級の炭化水素基を表わし、mは0又は1以上
の数を表わす。)で表わされる化合物である。又、本発
明は一般式(1)で表わされる化合物を単量体成分とす
る重合体又は共重合体である。又、本発明はこれらを利
用した粘性調整剤である。
【0009】
【発明の実施の形態】一般式(1)で表わされる化合物
は新規化合物である。一般式(1)において、R1は分
枝鎖又は2級の炭化水素基を表わす。分枝鎖又は2級の
炭化水素基としては例えば、一般式(2)又は一般式
(3)で表わされる基が挙げられる。一般式(2)又は
一般式(3)において、R2、R3、R5 及びR6 は炭化
水素基である。炭化水素基としては例えば、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、シクロアルキル基、シ
クロアルケニル基等が挙げられる。
【0010】アルキル基としては例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、2
級ブチル、ターシャリブチル、ペンチル、イソペンチ
ル、2級ペンチル、ネオペンチル、ターシャリペンチ
ル、ヘキシル、2級ヘキシル、ヘプチル、2級ヘプチ
ル、オクチル、2−エチルヘキシル、2級オクチル、ノ
ニル、2級ノニル、デシル、2級デシル、ウンデシル、
2級ウンデシル、ドデシル、2級ドデシル、トリデシ
ル、イソトリデシル、2級トリデシル、テトラデシル、
2級テトラデシル、ヘキサデシル、2級ヘキサデシル、
ステアリル、イコシル、ドコシル、テトラコシル、トリ
アコンチル、2−ブチルオクチル、2−ブチルデシル、
2−ヘキシルオクチル、2−ヘキシルデシル、2−オク
チルデシル、2−ヘキシルドデシル、2−オクチルドデ
シル、2−デシルテトラデシル、2−ドデシルヘキサデ
シル、2−ヘキサデシルオクタデシル、2−テトラデシ
ルオクタデシル、モノメチル分枝−イソステアリル等が
挙げられる。アルケニル基としては例えば、ビニル、ア
リル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテニ
ル、イソペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテ
ニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニ
ル、テトラデセニル、オレイル等が挙げられる。
【0011】アリール基としては例えば、フェニル、ト
ルイル、キシリル、クメニル、メシチル、ベンジル、フ
ェネチル、スチリル、シンナミル、ベンズヒドリル、ト
リチル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ブチルフ
ェニル、ペンチルフェニル、ヘキシルフェニル、ヘプチ
ルフェニル、オクチルフェニル、ノニルフェニル、デシ
ルフェニル、ウンデシルフェニル、ドデシルフェニル、
フェニルフェニル、ベンジルフェニル、スチレン化フェ
ニル、p−クミルフェニル、α−ナフチル、β−ナフチ
ル基等が挙げられる。
【0012】シクロアルキル基、シクロアルケニル基と
しては例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキ
シル、メチルシクロヘプチル、シクロペンテニル、シク
ロヘキセニル、シクロヘプテニル、メチルシクロペンテ
ニル、メチルシクロヘキセニル、メチルシクロヘプテニ
ル基等が挙げられる。又、一般式(2)において、R4
は2価の炭化水素基であり、例えばアルキレン基、アル
ケニレン基、アリーレン基、シクロアルキレン基、シク
ロアルケニレン基等が挙げられる。
【0013】これらの中でも、一般式(1)で表わされ
る化合物を粘性調整剤として使用する場合、粘性の温度
依存性を少なくするためにはR2、R3、R5 及びR6
してはアルキル基又はアルケニル基が好ましい。更に、
一般式(2)で表わされる基の場合はR2及びR3が炭素
数4以上のアルキル基又はアルケニル基であり、R4
アルキレン基であることが好ましく、一般式(3)で表
わされる基である場合はR5 又はR6 が炭素数4以上の
アルキル基又はアルケニル基であることが好ましい。
又、R1としては炭素数6以上の鎖状基が好ましく、炭
素数9以上の鎖状基がより好ましい。R1として好まし
い基は具体的には、2―ブチルオクチル、2―ブチルデ
シル、2―ヘキシルオクチル、2―ヘキシルデシル、2
―オクチルデシル、2―ヘキシルドデシル、2―オクチ
ルドデシル、2―デシルテトラデシル、2―ヘキサデシ
ルオクタデシル、2級ヘキシル、2級ヘプチル、2級オ
クチル、2級ノニル、2級デシル、2級ウンデシル、2
級ドデシル、2級トリデシル、2級テトラデシル、2級
ヘキサデシル、2級オクタデシル等が挙げられる。
【0014】Rは炭化水素基であるが、一般式(1)で
表わされる化合物を粘性調整剤として使用する場合、系
に対する分散性や優れた粘性調整効果を発揮させるため
には、好ましくはアルキレン基又はアリーレン基であ
り、より好ましくは炭素数2〜4のアルキレン基であ
る。一般式(1)中の(R−O)mの部分は、炭素数2
〜4のアルキレンオキサイドの重合により構成された
(ポリ)オキシアルキレン鎖であることが好ましく、ア
ルキレンオキサイドの重合形態は単独重合、2種類以上
のランダム共重合、ブロック共重合又はランダム/ブロ
ック共重合であってよい。重合度mは0又は1以上の数
を表わし、好ましくは1〜500、より好ましくは1〜
200、最も好ましくは5〜100である。又、Rに占
めるエチレン基の割合が、好ましくは全R1の50〜1
00重量%、更に好ましくは65〜100重量%である
と、良好な粘性調整効果が得られる。
【0015】Xは重合性炭素−炭素二重結合を有する基
を表わす。Xとしては例えば、一般式(4)又は一般式
(5)で表わされる基が挙げられる。一般式(4)にお
いて、R7及びR8は水素原子又はメチル基を表わし、Y
はカルボニル基、メチレン基又は
【0016】
【化8】
【0017】で表わされる基を表わす。従って、一般式
(4)で表わされる基としては、アクリロイル基、メタ
クリロイル基、クロトノイル基、アリル基、メタリル
基、プロペニル基、ビニルベンジル基、プロペニルベン
ジル基等が挙げられる。
【0018】又、一般式(5)において、R9及びR10
は水素原子又はメチル基を表わし、R11はカルボニル基
又はメチレン基を表わす。R’は炭化水素基を表わし、
nは0又は1以上の数を表わす。R’及びnの好ましい
形態は、前記R及びmと同様である。R12はジイソシア
ネートの残基を表わす。ジイソシアネートとしては例え
ば、脂肪族ジイソシアネート、芳香核ジイソシアネー
ト、脂環族ジイソシアネート、ビフェニルジイソシアネ
ート、フェニルメタンのジイソシアネート等が挙げられ
る。
【0019】脂肪族ジイソシアネートとしては、例え
ば、メチレンジイソシアネート、ジメチレンジイソシア
ネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレ
ンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジプロピルエー
テルジイソシアネート、2,2−ジメチルペンタンジイ
ソシアネート、3−メトキシヘキサンジイソシアネー
ト、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−ト
リメチルペンタンジイソシアネート、ノナメチレンジイ
ソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、3−ブ
トキシヘキサンジイソシアネート、1,4−ブチレング
リコールジプロピルエーテルジイソシアネート、チオジ
ヘキシルジイソシアネート、メタキシリレンジイソシア
ネート、パラキシリレンジイソシアネート、テトラメチ
ルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0020】芳香核ジイソシアネートとしては、例え
ば、メタフェニレンジイソシアネート、パラフェニレン
ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、ジメチルベン
ゼンジイソシアネート、エチルベンゼンジイソシアネー
ト、イソプロピルベンゼンジイソシアネート、トリジン
ジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、2,6−ナ
フタレンジイソシアネート、2,7−ナフタレンジイソ
シアネート等が挙げられる。
【0021】脂環族ジイソシアネートとしては、例え
ば、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート等が挙げられる。ビフェニルジイソシアネ
ートとしては、例えば、ビフェニルジイソシアネート、
3,3’−ジメチルビフェニルジイソシアネート、3,
3’−ジメトキシビフェニルジイソシアネート等が挙げ
られる。
【0022】フェニルメタンのジイソシアネートとして
は、例えば、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート、2,2’−ジメチルジフェニルメタン−4,
4’−ジイソシアネート、ジフェニルジメチルメタン−
4,4’−ジイソシアネート、2,5,2’,5’−テ
トラメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、シクロヘキシルビス(4−イソシアントフェニ
ル)メタン、3,3’−ジメトキシジフェニルメタン−
4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジメトキシジ
フェニルメタン−3,3’−ジイソシアネート、4,
4’−ジエトキシジフェニルメタン−3,3’−ジイソ
シアネート、2,2’−ジメチル−5,5’−ジメトキ
シジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
3,3’−ジクロロジフェニルジメチルメタン−4,
4’−ジイソシアネート、ベンゾフェノン−3,3’−
ジイソシアネート等が挙げられる。
【0023】これらの中でも、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6
−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソ
シアネート、2,2’−ジメチルジフェニルメタン−
4,4’−ジイソシアネート等が好ましい。
【0024】本発明の化合物の製造方法は特に限定され
ないが、通常は2通りに大別できる。1つは、一般式
(1)中のXが、一般式(4)で表わされる基のように
Xの重合性炭素−炭素二重結合がウレタン結合を1つだ
け介してR1と結合しているタイプの場合は、X−N=
C=Oで表わされるイソシアネート化合物と、R1−O
−(R−O)m−Hで表わされるヒドロキシ化合物を通
常のウレタン化反応の条件で反応させる方法である。も
う1つは、一般式(1)中のXが、一般式(5)で表わ
される基のようにXの重合性炭素−炭素二重結合がウレ
タン結合を2つ介してR1と結合しているタイプであ
り、この場合は、下記の一般式(6):
【0025】
【化9】
【0026】で表わされる重合性炭素−炭素二重結合を
有するヒドロキシ化合物と、R12−(N=C=O)2
表わされるジイソシアネートと、R1−O−(R−O)m
−Hで表わされるヒドロキシ化合物の3者を通常のウレ
タン化反応の条件で反応させる方法で得ることができ
る。一般式(6)で表わされる重合性炭素−炭素二重結
合を有するヒドロキシ化合物としては例えば、(メタ)
アクリル酸アルキレンオキサイド付加物、(メタ)アリ
ルアルコールアルキレンオキサイド付加物、クロトン酸
アルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。
【0027】又、本発明の重合体又は共重合体は、上記
一般式(1)で表わされる化合物を単量体成分とするも
のであり、一般式(1)で表わされる化合物及び必要に
応じてその他の重合性化合物を重合させれば得ることが
できる。重合条件は特に限定されず、塊状重合、溶液重
合、乳化重合又は懸濁重合等の何れでもよい。使用でき
る重合開始剤は、例えば過酸化水素、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩;
アゾビス(2−メチルプロパンニトリル)、2,2’−
アゾビス−(2−アミジノプロパン)塩酸塩、2,2’
−アゾビスイソ酪酸ジメチル、アゾビスシアノ吉草酸、
アゾビスシアノ吉草酸クロライド、1,1’−アゾビス
−(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’
−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ア
ゾビスメチルブチロニトリル、2,2’−アゾビス−
(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、
4,4’−アゾビス−(4−シアノペンタノール)、
2,2’−アゾビス−(2−シアノプロパノール)、
2,2’−アゾビス−(2−メチル−N−2−ヒドロキ
シプロピオン酸アミド)等のアゾ化合物類;ラウロイル
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、クメンヒ
ドロパーオキサイド等の過酸化物系等が挙げられる。
又、亜硫酸塩とパーオキサイド化合物、過酸化水素とF
2+塩 等のレドックス開始剤等も使用できる。又、重
合促進剤としては例えば、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸
第一鉄アンモニウム等を使用することができる。
【0028】又、一般式(1)の化合物と共重合する重合
性炭素−炭素二重結合を有する化合物としては特に限定
されないが、例えばオレフィン系化合物、環状ビニル系
化合物、ハロゲン化オレフィン系化合物、アクリル酸系
化合物、アクリロニトリル及びアクリルアミド系化合
物、酢酸ビニル系化合物、ヘテロ原子含有ビニル系化合
物、ジエン系化合物、アセチレン及びアレン系化合物等
が挙げられる。これらの中でも、特にアクリル酸系化合
物が好ましい。
【0029】アクリル酸系化合物としては例えば、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メ
タ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸ターシャリブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、
(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプ
チル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、
(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸イ
ソトリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メ
タ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸オク
タデシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、ポリオキ
シエチレンモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリ
ル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニル、
(メタ)アクリル酸トルイル、(メタ)アクリル酸ブチ
ルフェニル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)
アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸ビニル、α―ハ
ロ(メタ)アクリル酸(エステル)クロトン酸(エステ
ル)、イタコン酸(エステル)、(メタ)アクリル酸クロラ
イド、マレイン酸(エステル)、フマル酸(エステル)等が
挙げられる。
【0030】本発明の化合物及び重合体は、粘性調整剤
として使用した場合に優れた効果を発揮する。特に、既
存の増粘剤では得られなかった温度粘度特性を発揮す
る。即ち、一般に粘度は温度が高くなると小さくなる
が、本発明の化合物は温度が高くなっても粘度の変化が
少ない。従って、温度依存性が少なくどの条件下におい
ても一定幅の粘度を保つため、粘性調整剤として使用し
た場合にどのような温度条件の下でも一定の粘度を与え
るため作業性に優れている。
【0031】具体的には、本発明の化合物又は重合体を
水性塗料の粘度調整剤として使用した場合、夏季及び冬
季で粘度が変化しないため、夏季用処方や冬季用処方と
いった複数の処方を準備する必要が無い。又、同一処方
の水性塗料でも、朝方や夜間といった低温時と、日中の
高温時で粘度が変化しないため同一の処方でも作業性に
変化が無い。
【0032】本発明の粘性調整剤は水性系におけるポリ
マーエマルジョン、ラテックス、分散体(サスペンショ
ン、ディスパージョン)等に用いることができる。ポリ
マーエマルジョン、ラテックスとしては以下のようなも
のが挙げられる。酢酸ビニル系ポリマーエマルジョンと
して、酢酸ビニル単独の他例えば、酢酸ビニル/スチレ
ン、酢酸ビニル/(メタ)アクリル酸、酢酸ビニル/
(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル/塩化ビニ
ル、酢酸ビニル/アクリロニトリル、酢酸ビニル/マレ
イン酸(エステル)、酢酸ビニル/フマル酸(エステル)、
酢酸ビニル/エチレン、酢酸ビニル/プロピレン、酢酸
ビニル/イソブチレン、酢酸ビニル/塩化ビニリデン、
酢酸ビニル/シクロペンタジエン、酢酸ビニル/クロト
ン酸、酢酸ビニル/アクロレイン、酢酸ビニル/ベオ
バ、酢酸ビニル/アルキルビニルエーテル等が挙げられ
る。
【0033】アクリル系ポリマーエマルジョンとしては
例えば、(メタ)アクリル酸(エステル)同士、(メ
タ)アクリル酸(エステル)/スチレン、(メタ)アク
リル酸(エステル)/酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸
(エステル)/塩化ビニリデン、(メタ)アクリル酸
(エステル)/アリルアミン、(メタ)アクリル酸(エ
ステル)/ビニルピリジン、(メタ)アクリル酸(エス
テル)/N,N―ジメチルアミノエチルエステル、(メ
タ)アクリル酸(エステル)/N,N−ジエチルアミノ
エチルビニルエーテル等が挙げられる。
【0034】スチレン系ポリマーエマルジョンとして
は、スチレン単独の他例えば、スチレン/アクリロニト
リル、スチレン/フマルニトリル、スチレン/マレイン
ニトリル、スチレン/シアノアクリル酸エステル、スチ
レン/酢酸フェニルビニル、スチレン/クロロメチルス
チレン、スチレン/ジクロロスチレン、スチレン/ビニ
ルカルバゾール、スチレン/N,N−ジフェニルアクリ
ルアミド、スチレン/メチルスチレン、スチレン/アク
リロニトリル/メチルスチレン、スチレン/アクリロニ
トリル/ビニルカルバゾール、スチレン/マレイン酸等
が挙げられる。ハロゲン化オレフィン系ポリマーエマル
ジョンとしては例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
塩化ビニル/マレイン酸(エステル)、塩化ビニル/フ
マル酸(エステル)、塩化ビニル/酢酸ビニル、塩化ビニ
ル/塩化ビニリデン、塩化ビニリデン/酢酸ビニル、塩
化ビニリデン/安息香酸ビニル等が挙げられる。又、そ
の他のエマルジョン、ラテックスとしては、例えば、ウ
レタン樹脂エマルジョン、シリコーン樹脂エマルジョ
ン、エポキシ樹脂エマルジョン、フッ素樹脂エマルジョ
ン、SBRラテックス、SBラテックス、ABSラテッ
クス、NBRラテックス、CRラテックス、VPラテッ
クス、BRラテックス、MBRラテックス、IRラテッ
クス等が挙げられる。
【0035】本発明の組成物は水に溶解或いは分散して
粘性調整効果を示すので、通常添加量はポリマーエマル
ジョン固型分、ラテックス等に対して好ましくは0.0
1〜10%、更に好ましくは0.01〜5%である。使
用方法としては直接ポリマーエマルジョン、ラテックス
等に配合しても良く、又配合前に適当な粘度になるよう
水や溶剤で希釈してから配合することもできる。例えば
本発明の粘性調整剤をエマルジョン塗料に対して使用す
る場合は、0.01〜5%を作業しやすくするためエチ
ルアルコール−水溶液として混練工程に添加してもよ
く、又調整工程に添加してもよい。
【0036】ポリマーエマルジョンは1種類以上のアニ
オン、カチオン又は非イオン型の乳化剤を使用して乳化
重合により製造することができる。2種類以上の乳化剤
混合物も型に関係なく使用可能である。乳化剤の添加量
はモノマー量に対して約0.1〜10重量%、又は場合
によってはそれ以上の量が可能である。過硫酸塩型の開
始剤を使用する場合は、乳化剤は不要な場合もある。一
般にこれらのエマルジョンポリマーの平均分子量は、約
10万〜1,000万で、多くは50万以上である。
【0037】本発明の粘性調整剤は非イオン性であるこ
とから、アルカリ性であるポリマーエマルジョンに対し
ても有効である。それらは消泡剤、顔料分散剤及び他の
界面活性剤と同時に添加することが可能である。又、本
発明の粘性調整剤を含有するエマルジョンは酸化防止
剤、紫外線吸収剤、耐水化剤、防腐防菌剤、殺虫殺菌
剤、分散剤、消泡剤、消臭剤、香料、増量剤、染料及び
顔料等を含有又混合してもよい。
【0038】本発明の粘性調整剤は、水、低級アルコー
ル等の溶剤、エマルジョン、顔料、消泡剤、顔料分散剤
その他の添加剤と混合してエマルジョン塗料組成物の粘
性調整剤として使用することができる。本発明の粘性調
整剤が有効なその他の水性系には紙、革及び繊維工業に
対する水性塗料組成物、洗浄剤、接着剤、ワックス、磨
き剤、化粧品及び洗面用化粧品、医薬品、農薬又は農業
用組成物が挙げられる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を製造例及び実施例により更に
具体的に説明する。尚、実施例中、部及び%については
特に記載がない限り重量基準である。 (製造例1)温度計、窒素導入管及び撹拌機を備えた容
量1リットルの4つ口フラスコに、下記の構造式:
【0040】
【化10】
【0041】で表わされる分枝アルコールEO50モル
付加物を500部仕込み、10mmHg以下の減圧下で
90〜100℃で3時間脱水し、系の水分を0.03%
とした。次いで80℃に冷却し、下記の構造式:
【0042】
【化11】
【0043】で表わされるメタクリロイルイソシアネー
トを22.2部加え、窒素気流下80〜90℃にて2時
間反応させ、イソシアネート含量が0%であることを確
認して、常温で淡黄色固体である反応生成物を得た。こ
れを化合物1とする。 (製造例2)製造例1と同様の条件下、下記の構造式:
【0044】
【化12】
【0045】で表わされる分枝アルコールEO30モル
付加物を334部と、メタクリロイルイソシアネートを
22.2部から常温で淡黄色固体である反応生成物を得
た。これを化合物2とする。 (製造例3)製造例1と同様の条件下、下記の構造式:
【0046】
【化13】
【0047】で表わされる分枝アルコールEO10モル
付加物を341部と、下記の構造式:
【0048】
【化14】
【0049】で表わされるアクリロイルイソシアネート
を48.5部から常温で淡黄色固体である反応生成物を
得た。これを化合物3とする。 (製造例4)製造例1と同様の条件下、下記の構造式:
【0050】
【化15】
【0051】で表わされる分枝アルコールEO50モル
PO10モル付加物を323部と、メタクリロイルイソ
シアネートを11.1部から常温で淡黄色固体である反
応生成物を得た。これを化合物4とする。 (製造例5)製造例1と同様の条件下、製造例1で使用
した分枝アルコールEO50モル付加物を500部と、
下記の構造式:
【0052】
【化16】
【0053】で表わされるイソシアネートを37.2部
から常温で淡黄色固体である反応生成物を得た。これを
化合物5とする。 (製造例6)製造例1と同様の条件下、下記の構造式:
【0054】
【化17】
【0055】(但し、a+b=8〜11)で表わされる
11〜C14の2級アルコールEO50モル付加物を47
9部と、メタクリロイルイソシアネート22.2部から
常温で淡黄色固体である反応生成物を得た。これを化合
物6とする。 (製造例7)製造例1と同様の条件下、下記の構造式:
【0056】
【化18】
【0057】(但し、a+b=8〜11)で表わされる
11〜C14の2級アルコールEO30モル付加物を30
3部と、アクリロイルイソシアネート19.4部から常
温で淡黄色固体である反応生成物を得た。これを化合物
7とする。
【0058】(製造例8)製造例1と同様の条件下、製
造例1で使用した分枝アルコールEO50モル付加物を
500部と、下記の構造式: CH2=CH−CH2−N=C=O で表わされるアリルイソシアネート83.2部から常温
で淡黄色固体である反応生成物を得た。これを化合物8
とする。
【0059】(製造例9)温度計、窒素導入管及び撹拌
機を備えた容量1,000ミリリットルの4つ口フラス
コに、製造例1で使用した分枝アルコールEO50モル
付加物を250部と、下記の構造式:
【0060】
【化19】
【0061】であらわされるアクリル酸EO10モル付
加物51.2部を仕込み、10mmHg以下の減圧下で
90〜100℃で3時間脱水し、系の水分を0.03%
とした。次いで80℃に冷却し、ヘキサメチレンジイソ
シアネート(HMDI)を16.8部加え、窒素気流下
80〜90℃にて2時間反応させ、イソシアネート含量
が0%であることを確認して、常温で淡黄色固体である
反応生成物を得た。これを化合物9とする。
【0062】(製造例10)製造例9と同様の条件下、
製造例2で使用した分枝アルコールEO30モル付加物
を335部と、アクリル酸EO20モル付加物190.
4部と、トリレンジイソシアネート(TDI)34.8
部から常温で淡黄色固体である反応生成物を得た。これ
を化合物10とする。
【0063】(製造例11)製造例9と同様の条件下、
製造例3で使用した分枝アルコールEO10モル付加物
を341部と、メタクリル酸EO10モル付加物263
部と、TDIを87.0部から常温で淡黄色固体である
反応生成物を得た。これを化合物11とする。
【0064】(製造例12)製造例9と同様の条件下、
製造例6で使用した2級アルコールEO50モル付加物
を479部と、アクリル酸EO10モル付加物102.
4部と、キシリレンジイソシアネートを37.6部から
常温で淡黄色固体である反応生成物を得た。これを化合
物12とする。
【0065】(製造例13)製造例9と同様の条件下、
製造例1で使用した分枝アルコールEO50モル付加物
を500部と、下記の構造式: CH2=CH−CH2−O−(EO)10−H で表わされるアリルアルコールEO10モル付加物9
9.6部と、HMDIを33.6部から常温で淡黄色固体
である反応生成物を得た。これを化合物13とする。
【0066】(製造例14)製造例9と同様の条件下、
製造例6で使用した2級アルコールEO50モル付加物
を479部と、アリルアルコールEO10モル付加物9
9.6部と、TDIを34.8部から常温で淡黄色固体で
ある反応生成物を得た。これを化合物14とする。
【0067】(製造例15)化合物1を45部及び水2
25部を、温度計、撹拌機、還流冷却器及び加熱マント
ルを備えた1リットルの反応器に入れた。これを70℃
に加熱し、アゾ系重合開始剤としてアゾビス(2−メチ
ルプロパンニトリル)を加えた。重合反応を2時間続け
た後冷却し、生成物を回収した。これを重合体1とす
る。
【0068】(製造例16)製造例15と同様の条件
下、化合物2をアゾ系重合開始剤の存在下で重合反応を
2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これを重合
体2とする。
【0069】(製造例17)製造例15と同様の条件
下、化合物3をアゾ系重合開始剤の存在下で重合反応を
2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これを重合
体3とする。
【0070】(製造例18)製造例15と同様の条件
下、化合物4をアゾ系重合開始剤の存在下で重合反応を
2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これを重合
体4とする。
【0071】(製造例19)製造例15と同様の条件
下、化合物5をアゾ系重合開始剤の存在下で重合反応を
2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これを重合
体5とする。
【0072】(製造例20)製造例15と同様の条件
下、化合物6をアゾ系重合開始剤の存在下で重合反応を
2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これを重合
体6とする。
【0073】(製造例21)製造例15と同様の条件
下、化合物7をアゾ系重合開始剤の存在下で重合反応を
2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これを重合
体7とする。
【0074】(製造例22)製造例15と同様の条件
下、化合物8をアゾ系重合開始剤の存在下で重合反応を
2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これを重合
体8とする。
【0075】(製造例23)製造例15と同様の条件
下、化合物9をアゾ系重合開始剤の存在下で重合反応を
2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これを重合
体9とする。
【0076】(製造例24)製造例15と同様の条件
下、化合物13をアゾ系重合開始剤の存在下で重合反応
を2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これを重
合体10とする。
【0077】(製造例25)製造例15と同様の条件
下、化合物10及び14をアゾ系重合開始剤の存在下で
重合反応を2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。
これを共重合体1とする。
【0078】(製造例26)製造例15と同様の条件
下、化合物1及び製造例9で使用したアクリル酸EO1
0モル付加物をアゾ系重合開始剤の存在下で重量比8:
2で重合反応を2時間続けた後冷却し、生成物を回収し
た。これを共重合体2とする。
【0079】(比較製造例1)製造例1と同様の条件
下、ノニルフェノールEO50モル付加物とメタクリロ
イルイソシアネートをモル比1:1で反応させ、生成物
を回収した。これを比較の化合物1とする。
【0080】(比較製造例2)製造例1と同様の条件
下、ラウリルアルコールEO30モル付加物とアクリロ
イルイソシアネートをモル比1:1で反応させ、生成物
を回収した。これを比較の化合物2とする。
【0081】(比較製造例3)製造例9と同様の条件
下、ノニルフェノールEO10モル付加物330部と、
製造例9で使用したアクリル酸EO10モル付加物25
6部と、HMDIを84.0部から常温で淡黄色固体で
ある反応生成物を得た。これを比較化合物3とする。
【0082】(比較製造例4)製造例15と同様の条件
下、比較の化合物1をアゾ系重合開始剤の存在下で重合
反応を2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これ
を比較の重合体1とする。
【0083】(比較製造例5)製造例15と同様の条件
下、比較の化合物2をアゾ系重合開始剤の存在下で重合
反応を2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これ
を比較の重合体2とする。
【0084】(比較製造例6)製造例15と同様の条件
下、比較の化合物3をアゾ系重合開始剤の存在下で重合
反応を2時間続けた後冷却し、生成物を回収した。これ
を比較の重合体3とする。
【0085】 (実施例1:エマルジョンでの評価) 配合 エマルジョン 100.0g 粘性調整剤(純分10%水溶液 0.5g 消泡剤 0.2g 製造例1〜26及び比較の製造例1〜6で得た化合物及
び重合体を粘性調整剤として使用した。エマルジョン
は、グロス塗料用市販エマルジョン(アクリル酸エステ
ル系、単独での粘度は60rpmで600cPs)を使
用した。消泡剤は、アデカネ−トB−940(旭電化工
業(株)製、鉱油系)を使用した。
【0086】上記の配合物を手で5分間撹拌した後、回
転数1000rpmで機械撹拌を行った。この組成物
を、所定の温度(5℃、25℃、40℃)に2時間保っ
た後、粘度を測定した。粘度測定条件は以下のとおり。 <条件> 粘度計:BM型粘度計 ロ−タ−:No.4 回転数:12回転 結果を以下の表1に示す。尚、粘度の単位はcPsであ
る。
【0087】
【表1】
【0088】(実施例2:弾性塗料での評価)次の配合
をミルベースとして24時間撹拌した: 配合 重量部 水 90 粘性調整剤 70 顔料分散剤(純分25%、ポリカルボン酸型) 10 凍結防止剤(エチレングリコール) 20 消泡剤(アデカネートB−940) 2 酸化チタン 140 炭酸カルシウム 160
【0089】次に、以下の配合でエマルジョン塗料組成
物を仕込み5時間撹拌し、 配合 重量部 ミルベース 493 弾性塗料用市販エマルジョン (スチレン−アクリル酸エステル系) 410 消泡剤(アデカネートB−940) 3 実施例1と同様の条件で粘度を測定した。
【0090】
【表2】
【0091】
【発明の効果】本発明の効果は、一般式(1)で表わさ
れる化合物を提供したことにある。又、本発明の効果
は、一般式(1)で表わされる化合物を単量体成分とす
る重合体又は共重合体を提供したことにある。本発明の
化合物及び重合体は、粘性調整剤として使用した場合に
優れた効果を発揮する。特に、既存の増粘剤では得られ
なかった、温度依存性が少なくどのような条件下におい
ても一定幅の粘度を保つといった優れた効果を有してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 26/02 C08F 26/02 299/02 299/02 C08G 18/67 C08G 18/67 18/81 18/81 65/32 65/32 C09K 3/00 103 C09K 3/00 103G 103H // C07C 269/02 C07C 269/02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1): 【化1】 (式中、Xは重合性炭素−炭素二重結合を有する基を表
    わし、Rは炭化水素基を表わし、R1は分枝鎖又は2級
    の炭化水素基を表わし、mは0又は1以上の数を表わ
    す。)で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】 R1が、下記の一般式(2): 【化2】 (式中、R2、R3及びR4は炭化水素基を表わす。)で
    表わされる分枝鎖の炭化水素基、又は下記の一般式
    (3): 【化3】 (式中、R5 及びR6 は炭化水素基を表わす。)で表わ
    される2級の炭化水素基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2及びR3が炭素数4以上のアルキル基
    又はアルケニル基であり、R4がアルキレン基である請
    求項1又は2記載の化合物
  4. 【請求項4】 R5 又はR6 が炭素数4以上のアルキル
    基又はアルケニル基である請求項1又は2記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】 Xが、下記の一般式(4): 【化4】 (式中、R7及びR8は水素原子又はメチル基を表わし、
    Yはカルボニル基、メチレン基又は次式: 【化5】 で表わされる基を表わす。)で表わされる基である請求
    項1乃至4の何れか1項記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Xが、下記の一般式(5): 【化6】 (式中、R9及びR10は水素原子又はメチル基を表わ
    し、R11はカルボニル基又はメチレン基を表わし、R’
    は炭化水素基を表わし、R12はジイソシアネートの残基
    を表わし、nは0又は1以上の数を表わす。)で表わさ
    れる基である請求項1乃至4の何れか1項記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか1項記載の化合
    物を単量体成分とする重合体又は共重合体。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6の何れか1項記載の化合
    物又は請求項7記載の重合体若しくは共重合体からなる
    粘性調整剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2809726A1 (fr) * 2000-05-31 2001-12-07 Corning Sa Monomeres monofonctionnels, compositions polymerisables les renfermant, resines et articles ophtalmiques obtenus a partir de ceux-ci
JP2007332376A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Borchers Gmbh 新規ポリウレタンおよび水性システムを増粘するためのそれらの使用
JP2011252059A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Adeka Corp 粘性調整剤

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JP2007332376A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Borchers Gmbh 新規ポリウレタンおよび水性システムを増粘するためのそれらの使用
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