JPH1117173A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH1117173A
JPH1117173A JP9163696A JP16369697A JPH1117173A JP H1117173 A JPH1117173 A JP H1117173A JP 9163696 A JP9163696 A JP 9163696A JP 16369697 A JP16369697 A JP 16369697A JP H1117173 A JPH1117173 A JP H1117173A
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gate electrode
film
semiconductor substrate
forming
gate
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JP9163696A
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Tetsuo Gocho
哲雄 牛膓
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート電極−ソース・ドレイン間の短絡を防
止できかつゲート電極の接続抵抗が低いデュアルゲート
CMOSをサリサイド技術を適用して製造する。 【解決手段】 シリコンからなる半導体基板11上にポ
リシリコンからなるゲート電極16a,16bを形成し
た後、ゲート電極16a,16bの側壁に絶縁性材料か
らなるサイドウォール31を形成する。イオン注入によ
って、NMOS領域11aのゲート電極16aにN型不
純物を導入し、PMOS領域11bのゲート電極16b
にP型不純物を導入する。半導体基板11上の全面に塗
布膜41を成膜した後、塗布膜41の表面側からゲート
電極16a,16bの表面を化学的機械研磨してポリシ
リコンを露出させる。サリサイド技術によって、ゲート
電極16a,16b及び半導体基板11の表面層にシリ
サイド層43を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細化が進んだメ
モリー素子や高速ロジック等を構成する絶縁ゲート型電
界効果トランジスタとして好適に用いられる半導体装置
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化及び携帯化の要
求が高まるに伴い、これらの電子機器に搭載される半導
体装置の高速化と低消費電力化とが進められている。こ
のため、NチャンネルのMOSトランジスタ(以下、N
MOSと記す)にはN型のゲート電極を設けPチャンネ
ルのMOSトランジスタ(以下、PMOSと記す)には
P型のゲート電極を設けることによって低しきい値で高
駆動能力が得られるようにしたり、ゲート電極やソース
・ドレインの表面層にシリサイドを形成して配線抵抗の
低減化を図る技術が重要になってきている。
【0003】上記の技術を適用して半導体装置を製造す
る場合には、先ず、図5(1)に示すように、シリコン
からなる半導体基板51上のNMOS領域51a及びP
MOS領域51bにポリシリコンからなるゲート電極5
2a,52bを形成し、これらの側壁に酸化シリコンか
らなるサイドウォール53を形成する。次に、NMOS
領域51aのみにソース・ドレイン54aを形成するた
めのイオン注入を行い、ゲート電極52aにもN型の不
純物を導入する。その後、半導体基板51上の全面に、
次のP型不純物の導入に用いられる2フッ化ホウ素イオ
ン(BF2 + )のうちのフッ素(F)を補足するための
酸化シリコンからなるキャッピング絶縁膜55を成膜
し、さらに熱酸化によってゲート電極52a,52b側
に上記キャピング絶縁膜55を成長させてゲート電極5
2a,52bの端部を丸める。次いで、PMOS領域5
1bにのみソース・ドレイン54bを形成するためのイ
オン注入(BF2 + )を行い、ゲート電極52bにもP
型不純物(ホウ素:B)を導入する。
【0004】次に、図5(2)に示すように、上記キャ
ピング絶縁膜(55)をエッチングによって除去し、半
導体基板51上の全面に金属膜(図示省略)を成膜す
る。次いで、熱処理を行うことによってゲート電極52
a,52b及び半導体基板51の表面層にシリサイド層
56を成長させる。その後、未反応の金属膜をエッチン
グによって除去する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが一般に、イオ
ン注入に直接晒されたポリシリコン表面では、酸化膜が
成長し易くなる。そして、上記半導体装置の製造方法で
は、NMOS領域51aのゲート電極の表面を直接イオ
ンに晒した状態で不純物を導入した後、ゲート電極をキ
ャッピング絶縁膜で覆った状態で熱処理を施してこのキ
ャッピング絶縁膜を成長させる。このため、この熱処理
工程では、NMOS領域のゲート電極表面で増速酸化が
生じ、当該部分におけるキャッピング絶縁膜の膜厚が他
の部分よりも厚くなる。
【0006】したがって、次のキャッピング絶縁膜を除
去する工程で、NMOS領域のゲート電極表面のキャッ
ピング絶縁膜が完全除去されるまでエッチングを行う
と、その他の部分に過剰なオーバーエッチングが加わ
り、サイドウォールが目減りしてゲート電極の側壁が露
出する。そして、次にシリサイド化の工程を行うと、図
5(2)に示したように、ゲート電極の側壁もシリサイ
ド化され、ゲート電極とソース・ドレインが短絡し易く
なる。また、上記過剰なオーバーエッチングによって、
素子分離膜の膜厚も薄くなり、素子分離能力も低下す
る。
【0007】一方、キャッピング絶縁膜を除去する工程
で、上記ゲート電極とソース・ドレインとの短絡を防止
できる程度のエッチングを行った場合には、NMOS領
域のゲート電極表面のキャッピング絶縁膜を完全に除去
することができない。このため、図6に示すように、次
のシリサイド化の工程では、NMOS領域51aにおけ
るゲート電極51a表面のシリサイド化が困難になり、
シリサイド層56が凝集して形成される。したがって、
ゲート電極51a表面の全面をシリサイド層56で覆う
ことができず、ゲート電極51aの抵抗上昇を招くこと
になる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の半導体装置の製造方法は、以下の手順で行
う。先ず、シリコンからなる半導体基板上にポリシリコ
ンからなるゲート電極を形成した後、当該ゲート電極の
側壁に絶縁性材料からなるサイドウォールを形成する。
次に、上記ゲート電極の表面を化学的機械研磨する。そ
の後、上記ゲート電極及びサイドウォールを覆う状態で
半導体基板上に金属膜を成膜した後、熱処理を行うこと
によってゲート電極及び半導体基板の表面層をシリサイ
ド化させる。ここで、上記化学的機械研磨を行う前に、
イオン注入によって上記ゲート電極を構成するポリシリ
コンに不純物を導入する工程を行う。また、サイドウォ
ールを形成した後でかつ化学的機械研磨を行う前には、
上記ゲート電極及びサイドウォールを覆う状態で半導体
基板上に塗布膜を成膜し、化学的機械研磨は、この塗布
膜の表面側から行うこととする。
【0009】上記製造方法では、ゲート電極の側壁にサ
イドウォールが形成された後にゲート電極の表面が化学
的機械研磨されることから、注入イオンに直接晒された
ゲート電極で増速酸化が進んでも、ゲート電極の側壁を
露出させることなくゲート電極の表面にゲート電極を構
成する材料が露出される。このため、ゲート電極の側壁
に金属膜が接触することはなく、熱処理を行ってもゲー
ト電極の側壁がシリサイド化されることはない。したが
って、ゲート電極の表面と半導体基板の表面とに形成さ
れるシリサイド層は、サイドウォールによって完全に分
離される。また、塗布膜を成膜して化学的機械研磨が行
われるため、ゲート電極の膜厚は均一に保たれる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した半導体装
置の製造方法の実施形態を図面に基づいて説明する。先
ず、図1(1)に示すように、単結晶シリコンからなる
半導体基板11の表面層にLOCOS法によって素子分
離膜12を形成する。この際、例えば先ず、半導体基板
11の表面に熱酸化膜を成膜し、さらにLP(Low Pres
sure)CVD(Chemical Vapor Deposition)法によって
窒化シリコン(Si3 4 )からなる酸化防止膜を成膜
する。酸化防止膜の成膜条件の一例としては、成膜ガス
及び流量:SiH2 Cl2 /NH3 /N2 =50sccm/
200sccm/200sccm、成膜雰囲気内ガス圧力:70
Pa、基板温度:760℃に設定する。その後、この酸
化防止膜をパターニングして熱酸化を行い、これによっ
て半導体基板11の表面層に酸化シリコンからなる素子
分離膜12を形成する。
【0011】次に、レジストパターン(図示省略)をマ
スクに用いたイオン注入によって、半導体基板11の表
面側におけるNMOS領域11aにP型不純物(例えば
ホウ素)を導入してなるPウェル拡散層13を形成し、
PMOS領域11bにN型不純物(例えばリン)を導入
してなるNウェル拡散層14を形成する。
【0012】その後、熱酸化法によって半導体基板11
の表面層にゲート絶縁膜15を形成する。次いで、ゲー
ト絶縁膜15上に、LP熱CVD法によってポリシリコ
ン膜16を成膜する。ポリシリコン膜16の成膜条件の
一例としては、成膜ガス及び流量:SiH4 /Ne/N
2 =100sccm/400sccm/200sccm、成膜雰囲気
内ガス圧力:70Pa、基板温度:610℃に設定す
る。
【0013】次に、図1(2)に示すように、PMOS
領域11b上を覆うレジストパターン17を形成する。
その後、イオン注入によってNMOS領域11aのポリ
シリコン膜16に、空乏化を低減するためのN型不純物
を導入する。この際、注入イオンとしては、P+ (リン
イオン)を10keV程度のエネルギーで1015〜10
16個/cm2 程度導入する。
【0014】次に、図1(3)に示すように、上記レジ
ストパターン(17)を除去した後、ポリシリコン膜1
6上にゲート電極を形成するためのレジストパターン1
8を形成する。
【0015】その後、図2(1)に示すように、レジス
トパターン(18)をマスクにしてポリシリコン膜16
をドライエッチングすることによって、ポリシリコン膜
16をパターニングしてなるゲート電極16a,16b
を形成する。上記ドライエッチング条件の一例として
は、エッチング装置:ERC(Electoron Cyclotron Re
sonance)エッチャー、反応ガス及び流量:C2 Cl3
3 /SF6 =60sccm/10sccm、エッチング雰囲気内
ガス圧力:1.3Pa、マイクロ波電力:850W、R
F電力:150Wに設定する。上記ドライエッチングの
後、レジストパターン(18)を除去する。
【0016】次に、図2(2)に示すように、後、PM
OS領域11bを覆う状態でレジストパターン21を形
成し、NMOS領域11aにLDD拡散層22aを形成
するためのイオン注入を行う。ここでは、注入角度を3
0°に保って、As+ (ヒ素イオン)を40keVの注
入エネルギーで6×1013個/cm2 程度導入する。次
いで、図2(3)に示すように、レジストパターン(2
1)を除去した後、NMOS領域11aを覆う状態でレ
ジストパターン23を形成し、PMOS領域11bにL
DD拡散層22bを形成するためのイオン注入を行う。
ここでは、BF2 + (2フッ化ホウ素イオン)を20k
eV程度の注入エネルギーで2×10 13個/cm2 程度
導入する。
【0017】次に、図3(1)に示すように、レジスト
パターン(23)を除去した後、ゲート電極16a,1
6bの側壁にサイドウォール31を形成する。この際、
先ず、例えばLPCVD法によって、酸化シリコン膜を
成膜し、この酸化シリコン膜をエッチバックすることに
よって、ゲート電極52a,52bの側壁にのみ上記酸
化シリコン膜からなるサイドウォール31を形成する。
ここで、上記酸化シリコン膜を成膜する場合の成膜条件
の一例は、成膜ガス及び流量:TEOS/N2=50scc
m/5sccm、成膜雰囲気内ガス圧力:80Pa、基板温
度:720℃に設定する。また、上記酸化シリコン膜を
エッチバックする際のエッチング条件の一例は、エッチ
ング装置:平行平板エッチャー、反応ガス及び流量:C
HF3 /CF4 /Ar=40sccm/400sccm/600
sccm、エッチング雰囲気内ガス圧力:20Pa、RF電
力(380kHz):1200W、基板温度:0℃に設
定する。尚、サイドウォール31は、窒化シリコンから
なるものでも良く、窒化シリコン膜を成膜する場合に
は、上記図1(1)を用いて説明した酸化防止膜の成膜
と同様に行う。
【0018】次に、図3(2)に示すように、PMOS
領域11bを覆う状態でレジストパターン32を形成
し、NMOS領域11aにソース・ドレイン33aを形
成するためのイオン注入を行う。ここでは、As+ を6
0keVの注入エネルギーで3×1015個/cm2 程度
導入する。
【0019】その後、図3(3)に示すように、レジス
トパターン(32)を除去した後、半導体基板11上に
酸化シリコンからなるキャッピング絶縁膜34を成膜す
る。このキャッピング絶縁膜34の成膜は、例えば、上
記図1(7)を用いて説明したサイドウォール31を形
成するための酸化シリコン膜の成膜と同様に行う。
【0020】次に、ゲート酸化膜の耐圧向上や実行ゲー
ト長を短くする目的でゲート電極16a,16bの端部
を丸めるために、熱酸化処理(例えばO2 雰囲気下で8
50℃、20分)を行い、キャッピング絶縁膜34をゲ
ート電極16a,16b側に向けて成長させる。ここで
は、特にNMOS領域11aのゲート電極16a表面層
で増速酸化が生じ、ゲート電極16aの表面層のキャッ
ピング絶縁膜34の膜厚が他の部分の膜厚よりも厚くな
る。しかも、上記増速酸化は、ゲート電極16aを構成
するポリシリコンのグレインバウンダリー(結晶粒)に
沿っても進行する。
【0021】次に、NMOS領域11aを覆う状態でレ
ジストパターン35を形成し、PMOS領域11bにソ
ース・ドレイン33bを形成するためのイオン注入を行
う。ここでは、BF2 + を40keVの注入エネルギー
で3×1015個/cm2 程度導入する。ここでは、注入
イオンを構成するフッ素(F)がキャッピング絶縁膜3
4に補足されてホウ素(B)のみがP型不純物として半
導体基板11の表面層に導入される。
【0022】その後、図4(1)に示すように、レジス
トパターン(35)を除去した後、フッ酸をエッチング
溶液に用いて、ソース・ドレイン33a,33b上のキ
ャッピング絶縁膜(34)を除去できる程度のウェット
エッチングを行う。このため、NMOS領域11aのゲ
ート電極16a表面には、キャッピング絶縁膜34が残
される。
【0023】そして、次に説明する工程からが、本発明
に特徴的な工程になる。すなわち、半導体基板11上の
全面に、塗布膜41をコーティングする。この塗布膜4
1としては、例えばレジストやその他の有機塗布膜を用
い、表面が平坦になるように成膜することとする。
【0024】次に、図4(2)に示すように、塗布膜4
1の表面側からCMP(Chemical Mechanical Polishin
g:化学的機械研磨)を行う。研磨条件の一例としては、
研磨プレート回転数20rpm、基板保持試料台回転
数:20rpm、研磨圧力:500gf/cm2 、研磨
液:シリカ粒子(14wt%)+水酸化カリウム(KO
H)水溶液とする。ここでは、ゲート電極16a上に残
されたキャッピング絶縁膜(34)が完全に除去され、
ゲート電極16a,16bを構成するポリシリコンが露
出するまでCMPを行う。
【0025】次に、図4(3)に示すように、ゲート電
極16a,16b間に残る塗布膜(41)を除去する。
以上までの工程が、本発明に特徴的な工程になる。
【0026】そして、次の工程では、先ず、半導体基板
11上の全面に金属膜42を成膜する。ここでは、例え
ばスパッタ法によってチタン(Ti)からなる金属膜4
2を成膜することとし、成膜条件の一例としては、スパ
ッタリングガス及び流量:Ar=100sccm、成膜
雰囲気内ガス圧力:0.4Pa、DC電力:5kW、基
板加熱温度150℃に設定することとする。尚、上記金
属膜42としては、チタン(Ti)の他にもコバルト
(Co)やニッケル(Ni)等、シリコンと反応してシ
リサイド化される材料を用いることができる。
【0027】次いで、図4(4)に示す工程では、窒素
雰囲気下で675℃、30秒のRTA(Rapid Thermal
Annealing)を行い、金属膜(42)とシリコンとを反応
させ、ゲート電極16a,16b及び半導体基板11
(ソース・ドレイン33a,33b)の表面層をシリサ
イド化させる。これによって、ゲート電極16a,16
b及び半導体基板11の表面層にシリサイド層43(こ
こでは、チタンシリサイド)を形成する。次に、上記反
応に寄与せずに残った金属膜(42)部分を、例えばS
C1(NH4 OH:H2 2 :H2 O)溶液を用いた洗
浄で除去する。その後、さらに窒素雰囲気下で800
℃、30秒のRTAを行うことによって、シリサイド層
43をさらに導電性に優れた相に転移させる。以上のフ
ルサリサイド技術によって、ゲート電極16a,16b
及び半導体基板11の表面層に自己整合的に導電性に優
れたシリサイド層43を形成する。
【0028】以上によって、NMOS4aとPMOS4
bとからなるCMOS構成の半導体装置1を得ることが
できる。この半導体装置は、ゲート電極16a,16
b、ソース・ドレイン23a,23bの表面層にシリサ
イド層43が設けられており、配線抵抗の低いものにな
る。さらに、NMOS4aのゲート電極16aがN型不
純物を含有するポリシリコンからなり、PMOS4bの
ゲート電極16bがP型不純物を含有するポリシリコン
からなることから、NMOS4a、PMOS4bともに
低しきい値で駆動能力が高いものになる。
【0029】そして、上記半導体装置の製造方法では、
ゲート電極16a,16bの側壁にサイドウォール31
が形成された後にゲート電極16a,16bの表面が化
学的機械研磨されることから、注入イオンに直接晒され
たNMOS領域11aのゲート電極16aで増速酸化が
進んでも、ゲート電極16a,16bの側壁を露出させ
ることなくゲート電極16a,16bの表面にポリシリ
コンが露出される。このため、ゲート電極16a,16
bの側壁に金属膜42が接触することはなく、熱処理を
行ってもゲート電極16a,16bの側壁がシリサイド
化されることはない。したがって、ゲート電極16a,
16bの表面と半導体基板11の表面とに形成されるシ
リサイド層43は、サイドウォール31によって完全に
分離される。しかも、上記増速酸化の際に、ゲート電極
16aを構成するポリシリコンのグレインバウンダリー
(結晶粒)に沿って成長した酸化膜も、ゲート電極16
aの側壁に対してサイドウォール31を目減りさせるこ
となく上記化学的機械研磨によって完全に除去される。
また、塗布膜41を成膜して化学的機械研磨を行うこと
で、ゲート電極16a,16bを均一に研磨してその膜
厚を均一に保つことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
の製造方法によれば、サイドウォールが形成されたゲー
ト電極の表面を化学的機械研磨することで、側壁を露出
させることなくゲート電極の表面のみに当該ゲート電極
を構成するポリシリコンを露出させることが可能にな
る。このため、熱処理によってゲート電極の表面と半導
体基板の表面とに形成されるシリサイド層を、サイドウ
ォールによって完全に分離することができる。したがっ
て、ゲート電極とソース・ドレインとの間の短絡を防止
し、かつゲート電極の接続抵抗が低く保たれる半導体装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明する断面工程図(その
1)である。
【図2】本発明の実施形態を説明する断面工程図(その
2)である。
【図3】本発明の実施形態を説明する断面工程図(その
3)である。
【図4】本発明の実施形態を説明する断面工程図(その
4)である。
【図5】従来技術を説明する断面工程図である。
【図6】従来の課題を説明する断面図である。
【符号の説明】
1…半導体装置、11…半導体基板、16a,16b…
ゲート電極、31…サイドウォール、41…塗布膜、4
2…金属膜、43…シリサイド層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンからなる半導体基板上にポリシ
    リコンからなるゲート電極を形成した後、当該ゲート電
    極の側壁に絶縁性材料からなるサイドウォールを形成す
    る工程と、 前記ゲート電極の表面を化学的機械研磨する工程と、 前記ゲート電極及び前記サイドウォールを覆う状態で前
    記半導体基板上に金属膜を成膜した後、熱処理を行うこ
    とによって前記ゲート電極及び前記半導体基板と前記金
    属膜とを反応させてシリサイド層を形成する工程と、 を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記化学的機械研磨を行う前に、イオン注入によって前
    記ゲート電極を構成するポリシリコン中に不純物を導入
    する工程を行うこと、 を特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記サイドウォールを形成した後でかつ前記化学的機械
    研磨を行う前に、前記ゲート電極及び前記サイドウォー
    ルを覆う状態で前記半導体基板上に塗布膜を成膜する工
    程を行い、 前記化学的機械研磨は、前記塗布膜の表面側から行うこ
    と、 を特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010066122A (ko) * 1999-12-31 2001-07-11 박종섭 반도체 소자의 폴리사이드 듀얼 게이트 형성 방법
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