JPH11170842A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11170842A
JPH11170842A JP34313197A JP34313197A JPH11170842A JP H11170842 A JPH11170842 A JP H11170842A JP 34313197 A JP34313197 A JP 34313197A JP 34313197 A JP34313197 A JP 34313197A JP H11170842 A JPH11170842 A JP H11170842A
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JP
Japan
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air
heat exchanger
passage
vehicle
temperature
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JP34313197A
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English (en)
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Yoshinori Kawamura
義則 川村
Yoshiyuki Ogawa
喜幸 小川
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調ケース内が運転席側用、助手席側用、後
席側用の3つの通路に仕切られ、各通路それぞれ温度調
整ドア部材が設置された車両用空調装置において、真ん
中の後席側用の通路に配置される温度調整ドア部材の駆
動機構を、容易に設置する。 【解決手段】3つの通路7〜9とは、具体的にはその通
路の中で両側に位置する運転席側用空気通路7、助手席
側用空気通路9、残りの真ん中の通路は、これら通路
7、9の間に位置する後席側用空気通路8である。第1
エアミックスドア10、11は、エバポレータ5とヒー
タコア6との間に設置されており、これに対して第3エ
アミックスドア12は、ヒータコア6より空気下流側に
設置されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置で
あって、特に空調ケース内に3つの通路を設け、1つ目
の通路は前席運転席側を空調する運転席側用空気通路と
し、2つ目の通路は、前席助手席側を空調する助手席側
用空空気路とし、残り1つは後席側を空調する後席側用
空気通路としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のような車両用空調装置とし
て、特開平5−58144号公報に記載されているもの
がある。この従来装置では、空調ケース内に並ぶように
3つの通路を設け、両側の通路の一方を運転席側用空気
通路とし、他方の通路を助手席側用空気通路とし、真ん
中の通路を後席側用空気通路としている。そして、従来
装置では、ケースの分割位置を工夫することで、空調ケ
ースを3つの通路に仕切らず、1つの通路とする標準ユ
ニットに変更できるようにしている。これにより、大部
分の部品を流用することができる。
【0003】また、上記従来従来では、3つの通路を流
れる空調風の温度をそれぞれ独立して制御するために、
エバポレータとヒータコアとの間に3つのエアミックス
ドアを配置している。そして、これら3つのエアミック
スドアはそれぞれサーボモータ等の駆動手段にて開度が
制御されることで、3つの通路それぞれの空調風の温度
を独立して制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来装置
では、上記サーボモータの配置および構造については何
ら述べられていない。そこで、本発明者らは、実際に空
調ケース内に3つの通路を設ける車両用空調装置を試作
検討したところ、以下の問題が発生した。つまり、サー
ボモータ等の駆動機構は、メンテナンスや交換等を考慮
して通常空調ケースの外側に設置するのが通常である
が、上記従来装置のように、3つのエアミックスドアを
並ぶようにエバポレータとヒーアコアとの間に設置する
と、真ん中の後席用空気通路に配置されるエアミックス
ドアの駆動機構を設置するスペースが無く、実用化が困
難である。
【0005】そこで、本発明は、空調ケース内が運転席
側用、助手席側用、後席側用の3つの通路に仕切られ、
各通路に設けられたそれぞれ温度調整ドア部材が設置さ
れた車両用空調装置において、真ん中の後席側用の通路
に配置される温度調整ドア部材の駆動機構を、容易に設
置することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1ないし請求項3記載の発明では、第1、第
2温度調整ドア部材(10、11)は、冷却用熱交換器
(5)と加熱用熱交換器(6)との間に設置されてお
り、第3温度調整ドア部材(12)は、後席用空気通路
(8)のうち加熱用熱交換器(6)の空気下流側の通路
断面積を調整するように、加熱用熱交換器(6)より空
気下流側に設置されていることを特徴としている。
【0007】これにより、第1、第2温度調整ドアは、
冷却用熱交換器と前記加熱用熱交換器との間に設置され
ており、これに対して第3温度調整ドア部材は、加熱用
熱交換器より空気下流側に設置されているため、第3エ
アミックスドア12を駆動する駆動機構(上記リンク機
構)の設置スペースができる。この結果、第3温度調整
ドアを駆動する駆動機構を容易に設置することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明を自動車用空調装置
として適用した一実施形態を図に基づいて説明する。図
1に車両用空調装置の概略全体構成図を示し、図2に図
1中左側から右側に向けて見た概略図を示す。なお、本
例では右ハンドル車用の空調装置である。
【0009】車両用空調装置は、図1、図2に示すよう
に車室内への空気通路をなす空調ケース1を有する。空
調ケース1は、大別して内外気送風ユニット1aと、温
調ユニット1bとに区分できる。図1中一点鎖線Xは、
この区分を表した線である。内外気送風ユニット1a
は、車両幅方向の中央部より助手席側にオフセットして
配置されている。内外気送風ユニット1aは、周知の電
動式遠心式ファン2(シロッコファン)と、このファン
2を収納するスクロールケーシング3とからなる。内外
気送風ユニット1aで発生される空気流は、本例では助
手席側から運転席側に向かって流れる。また、内外気送
風ユニット1aの上方部位には、図示しない内気導入
口、外気導入口、これら内気導入口と外気導入口とを選
択的に開閉する内外気切換ドアが設けられている。
【0010】温調ユニット1bは、上記内外気送風ユニ
ット1aと車両幅方向に並ぶように配置されており、車
両幅方向の中央部に配置されている。温調ユニット1b
には、図2に示すように開口部4が形成されており、こ
の開口部4から内外気送風ユニット1aで発生した送風
空気が取り入れられる。つまり、開口部4は、図1中一
点鎖線X上にある。
【0011】温調ユニット1b内には、空調ケース1内
を流れる空気を冷却する冷却用熱交換器をなすエバポレ
ータ5が配置されている。温調ユニット1b内でエバポ
レータ5の空気下流側には、エバポレータ5を通過した
空気を加熱する加熱用熱交換器をなすヒータコア6が配
置されている。上記エバポレータ5は、図示しない圧縮
機、凝縮器、減圧手段とともに周知の冷凍サイクルを構
成するものである。またヒータコア6は、内部を熱源で
あるエンジン冷却水が流れる熱交換器である。エバポレ
ータ5は、図1に示すようにヒータコア6より車両前方
側に配置されて、エバポレータ5およびヒータコア6
は、車両前後方向に並ぶように配置されている。つま
り、内外気送風ユニット1aでは、車両左側から車両右
側に流れたのち、温調ユニット1b内では、空調風は流
れ向きが変更して車両前方側から車両後方側に流れる。
【0012】温調ユニット1b内には、図1に示すよう
にエバポレータ5の空気下流側において、その空気流れ
方向と直交する方向(車両幅方向)に並んだ3つの通路
7〜9が設けられており、空気通路内が3つの通路に仕
切られている。この、3つの通路7〜9とは、具体的に
はその通路の中で両側に位置する運転席側用空気通路
7、助手席側用空気通路9、残りの真ん中の通路は、こ
れら通路7、9の間に位置する後席側用空気通路8であ
る。なお、これら通路7〜9の仕切られ方の詳細の説明
は後でする。
【0013】運転席側用空気通路7は、図1に示すよう
に車両幅方向のうち最も右側(運転席側)に位置し、車
両前部座席の運転席側の空調ゾーンに向かって空調風を
送風するものである。助手席側用空気通路9は図1に示
すように車両幅方向のうち最も左側(助手席側)に位置
し、車両前部座席の助手席側の空調ゾーンに向かって空
調風を送風するものである。後席側用空気通路8は、後
席(2列シートならば後部座席、3列シートであるなら
ば、例えば真ん中のシート)側の空調ゾーンに向かって
空調風を送風するものである。
【0014】運転席側用空気通路7には、エバポレータ
5を通過した空気のうち、ヒータコア6をバイパスする
空気量と、ヒータコア6を通過する空気量とを調整する
ことで、内部を流れる空調風の温度を調整する第1温度
調整ドア部材10(以下、第1エアミックスドア10)
が配置されている。助手席側用空気通路9には、エバポ
レータ5を通過した空気のうち、ヒータコア6をバイパ
スする空気量と、ヒータコア6を通過する空気量とを調
整することで、内部を流れる空調風の温度を調整する第
2温度調整ドア部材11(以下、第2エアミックスドア
11)が配置されている。
【0015】後席側用空気通路8には、エバポレータ5
を通過した空気のうち、ヒータコア6をバイパスする空
気量と、ヒータコア6を通過する空気量とを調整するこ
とで、内部を流れる空調風の温度を調整する第3温度調
整ドア部材12(以下、第3エアミックスドア12)が
配置されている。なお、図1は、第1〜第3エアミック
スドア10〜12の配置位置関係を表すためのものであ
り、具体的な構成は示されていない。
【0016】上記運転席側用空気通路7と上記助手席側
用空気通路9とは、同様な構成をしており、図2には助
手席側用通路9の通風系が示されているので、以下は、
この通路9の詳細について説明する。図2には、この助
手席側用空気通路9の構成が表わされており、図3は温
調ユニット1bの分解図である。助手席側用空気通路9
には、図1、図2に示すように上記エバポレータ5とヒ
ータコア6とが配置されている。ヒータコア6は図2に
示すように助手席側用空気通路9のうち下方側に配置さ
れていることで、助手席側用空気通路9内には、エバポ
レータ5を通過した冷風のうちヒータコア6をバイパス
するバイパス通路15が形成されている。そして、エバ
ポレータ5を通過した冷風のうち、上記バイパス通路1
5に流れる空気量と、ヒータコア6を通過する空気量と
は、上記第2エアミックスドア11にて調整される。
【0017】ここで、第2エアミッスドア11は、長方
形状に形成された可撓性の膜状部材16を有する。膜状
部材16は、図2に示すようにエバポレータ5とヒータ
コア6との間に配置されており、図示しない所定開口パ
ターンが形成されている。膜状部材16の一端側には、
図1、図2に示すように駆動シャフト18が連結されて
おり、他端側には従動シャフト19が連結されている。
つまり、駆動シャフト18が回転すると、例えば駆動シ
ャフト18に膜状部材16が巻き付けられ、従動シャフ
ト19では膜状部材を送りだすといった機能を果たす。
また、駆動シャフト18が回転して例えば駆動シャフト
18が膜状部材16を送りだした場合、従動シャフト1
9では膜状部材16を巻き取る。
【0018】これにより、上記所定の開口パターンが助
手席側用空気通路9を横断するように移動して、例えば
ヒータコア6の前面を全て塞ぐとともに、バイパス通路
15を全開する最大冷房状態や、ヒータコア6の前面を
開口するとともに、バイパス通路15を全閉する最大暖
房状態等の状態が得られる。また、上記所定の開口パタ
ーン17が移動して、例えばヒータコア6の前面を若干
開口するとともに、バイパス通路15を若干開口する温
度コントロール状態となる。つまり、バイパス通路15
を流れた冷風とヒータコア6を通過した温風とを混合さ
せて所望の空調風温度を得ることができる。
【0019】なお、駆動シャフト18は、駆動手段とし
てステップモータ20(図3参照))によって駆動さ
れ、この駆動シャフト18の回転は図示しない回転伝達
手段(具体的にはワイヤ)によって従動シャフト19に
伝達される。また、このような膜状部材16による空調
風の温度調整は、図示しない制御装置によってステップ
モータ20の駆動ステップ数および回転方向が制御され
ることで、自動的に行われる。
【0020】簡単に説明すると、本例では、運転席側と
助手席側とが独立して自動温度制御することが可能とな
っており、図示しない空調操作パネルには、運転席側用
の温度設定器と助手席側の温度設定器が設けられてい
る。そして、制御装置は、外気温センサ、内気温セン
サ、水温センサ(上記エンジン冷却水温を検出する)等
からの空調情報に基づいて、各空調ゾーンで要求されて
いる空調風の目標温度を算出し、上記膜状部材16の温
度調整状態を制御する。
【0021】助手席側用空気通路9のうち空気下流側に
は、図2に示すようにフェイス用開口部30、デフロス
タ用開口部31、フット用開口部32が開口形成されて
いる。フェイス用開口部30は、助手席側の空調ゾーン
のうち助手席乗員の上半身に向けて空調風を送風するた
めのものであり、デフロスタ用開口部31は、車両フロ
ントガラス(図示しない)の内面に向けて空調風を送風
するためのものである。また、フット用開口部32は、
助手席側の空調ゾーンのうち助手席乗員の下半身に向け
て空調風を送風するためのものである。
【0022】そして、このような開口部30〜32のう
ち、どこから空調風を吹き出すかは吹出モード切換ドア
21によって切換られる。吹出モード切換ドア21は、
図2に示すように開口部30〜32の内側に配置されて
いる。吹出モード切換ドア21は、上記第2エアミッス
ドア11と同様に長方形状に形成された可撓性の膜状部
材22を有する。膜状部材22は、所定開口パターン2
3(図3参照)が形成されている。
【0023】膜状部材22の一端側には、駆動シャフト
24が連結されており、他端側には従動シャフト25が
連結されている。つまり、駆動シャフト24が回転する
と、例えば駆動シャフト24に膜状部材22が巻き付け
られ、従動シャフト25では膜状部材22を送りだすと
いった機能を果たす。また、駆動シャフト24が回転し
て例えば駆動シャフト25が膜状部材22を送りだした
場合、従動シャフト25では膜状部材22を巻き取る。
【0024】これにより、上記所定の開口パターン23
が助手席側用空気通路9を横断するように移動して、吹
出モードに応じて、開口部30〜31のうち必要な開口
部を開口するとともに、必要な開口面積までも制御す
る。これにより、複数の開口部から同時に空調風を吹き
出す場合に、風量割合までも制御される。なお、ここで
は詳しく説明しないが、上記吹出モードとは、周知のフ
ェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フッ
トデフモード、デフロスタモードである。
【0025】なお、駆動シャフト24は、駆動手段とし
てステップモータ26(図3参照))によって駆動さ
れ、この駆動シャフト24の回転は図示しない回転伝達
手段(具体的にはワイヤ)によって従動シャフト25に
伝達される。また、このような膜状部材22による吹出
モードの切換は、図示しない制御装置によってステップ
モータ20の駆動ステップ数および回転方向が制御され
ることで、自動的に行われる。
【0026】以上のように助手席側用空気通路9の空調
風の温度調整、吹出モードの切換が行われる。なお、上
記運転席側用空気通路7の構成も、助手席側用空気通路
9と同様であるため、図3には同じ機能を果たすものに
は、同じ符号が付けてあるが運転席側空気通路7の第1
エアミックスドア10を駆動するステップモータには5
0を、吹出モード切り換えるためのステップモータには
51を付けてある。
【0027】次に、上記第1〜第3エアミックスドア1
0〜12の詳細を含めて、温調ユニット1bの具体的構
成を図3を用いて説明する。温調ユニット1bは、上記
空調ケース1をなす2つのケース部材である上ケース1
5aと下ケース15bとを有する。上ケース15aと下
ケース15bとは、上記開口部4を構成するとともに、
上記エバポレータ5を挟み込むように保持するものであ
る。
【0028】図1に示すようにエバポレータ5より空気
下流側は、通路が3つの通路7〜9に仕切られる。そし
て、本例では通路を3つに仕切るための工夫として、第
1エアミックスドア10および吹出モード切換ドア21
とをユニット化して第1ユニット27とし、さらに第2
エアミックスドア11および吹出モード切換ドア21と
をユニット化して第2ユニット18としたことに特徴が
ある。なお、本例では、第1ユニット17と第2ユニッ
ト18とは左右対称の同じ構造をしているため、第2ユ
ニット18について説明する。
【0029】第2ユニット18は、機能としては通路を
仕切る仕切り機能と、上述の上記第2エアミックスドア
11による空調風を温度を調整する温度調整機能と、助
手席側の吹出モードを切り換える吹出モード切換機能と
をなす機能部である。 第2ユニット18は、骨組とし
て、図3に示すように互いに対向するように形成された
一対の板部28を有する。一対の板部28は、ポリプロ
ピレン等の樹脂にて一体形成されており、図3では見え
ないが円柱状の連結部より連結している。
【0030】そして、この一対の板部28の両壁面に、
上記駆動シャフト18、24、従動シャフト19、25
の両端部が回転可能に支持されている。さらにはこの一
対の板部28に挟まれた空間内には、上記第2エアミッ
クスドア11および吹出モード切換ドア21が配置され
るとともに、上記バイパス通路15までもが形成され
る。つまり、この一対の板部28に挟まれた空間が、上
記助手席側用通路9を構成している。
【0031】一対の板部28のうち板面の真ん中には、
図3に示すように挿入孔29が形成されている。挿入孔
29には、上記ヒータコア6が図3中矢印で示すように
挿入配置される。また、この挿入孔29は、図2から明
らかのようにエアミックスドアを構成する膜状部材16
の空気下流側に形成されており、ヒータコア6を挿入孔
29に挿入すると、膜状部材16の空気下流側の面がヒ
ータコア6の前面近傍に位置する。
【0032】そして、1対の板部28のうち、図3中右
側の板部28には、図中隠れて見えないがヒータコア6
を保持するとともに、第1ユニット17と第2ユニット
18との間に上記後席側用空気通路8を形成するための
スペーサとなるスペーサ部35が形成されている。スペ
ーサ部35は、第1ユニット17にも形成されているた
め、図3中第1ユニット17で説明する。スペーサ部3
5は、図3中第1ユニット17と、第2ユニット18と
の板部28のうち、対向する板部28に一体成形されて
いる。スペーサ部35は、上記挿入孔29の開口縁に沿
って形成されている。そして、このような2つのスペー
サ部35を図3中左右方向からあわせこむと、2つのス
ペーサ部35により、第1、第2ユニット17、18と
の間に後席側用空気通路8が形成される。
【0033】そして、各スペーサ部35のうち上端部に
は、空気下流側に向かって後席席側用空気通路8を2つ
の通路に仕切るための仕切り壁36が一体成形されてい
る(図2、図3参照)そして、このような第1ユニット
17と第2ユニット18とは、図3中矢印で示すように
下ケース15b内にはめ込まれる。具体的には、下ケー
ス15bのうち第1ユニット17と第2ユニット18と
がはめ込まれる端面部38には図示しない溝が形成され
ており、この溝に板部28のうち下端部分が嵌まり込む
ようになっている。また、板部28は温調ユニット1b
の外壁をも構成し、上記ステップモータ20、26は温
調ユニット1bの車両左側の外壁に取り付けられ、上記
ステップモータ50、51は温調ユニット1bの車両右
側の外壁に取り付けられることになる。
【0034】そして、このように第1ユニット17と第
2ユニット18とを下ケース15bにはめ込んだのち、
ヒータコア6を、上記挿入孔29を通じて第1ユニット
17および第2ユニット18内に挿入する。すると、ヒ
ータコア6は、車両幅方向の真ん中部分がスペーサ部3
5に囲まれる。この結果、上記仕切り壁36は、丁度ヒ
ータコア6の上端部から空気下流側に延び、後席側用空
気通路8には、ヒータコア6の下流側でヒータコア6を
通過した温風が流れる温風通路37が形成されるととも
に、ヒータコア6の上方側には、エバポレータ5を通過
した冷風がヒータコア6をバイパスして流れる冷風通路
39が形成される。
【0035】そして、温調ユニット1bが、さらに上記
フェイス用開口部30、デフロスタ用開口部31、フッ
ト用開口部32が開口形成されたカバーケース40が、
第1ユニット17と第2ユニット18を覆うように上方
から被せられる。これにより、運転席側用空気通路7お
よび助手席側用空気通路9が構成され、それぞれ温度調
整機能と吹出モード切換機能を有するようになる。
【0036】一方、後席側用空気通路8は、このままで
は温度調整機能は無いでのあるが、本例では、上記第3
エアミックスドア12を以下のような位置に配置する。
上述したように後席側用空気通路8には上下方向に並ぶ
ように冷風通路39と温風通路37が形成される。そし
て、上記第3エアミックスドア12は、ヒータコア6の
空気下流側で、これら冷風通路39と温風通路37の空
気下流側に配置される。具体的には、図2、図3に示す
ように後席側用空気通路8の空気下流側、つまり上記第
1ユニット17および第2ユニット18の空気下流側に
は、さらに第3ユニット41が配置される。
【0037】第3ユニット41は、図3に示すようにポ
リプロピレン等の樹脂にて断面四角のダクト部42を有
する。ダクト部42内には第3エアミックスドア12が
配置されている。ここで、第3エアミックスドア12
は、上記第1、第2エアミックスドアとは異なり、板状
の板ドアにて構成されている。第3エアミッスドア12
は、樹脂にて形成された板状の基板部にウレタンフォー
ム等の発泡樹脂がはりつけられた周知のものであれば良
い。
【0038】第3エアミックスドア12の回転軸12a
は、ダクト部42に回転可能に支持されており、軸方向
の両端部はダクト部42の外方に突出している。そし
て、突出した回転軸12aの端部には、図示しないリン
ク機構が連結される。リンク機構には、図示しない空調
操作パネル(後席側に配置)に設けられた温度調整レバ
ーに連結されている。つまり、本例では、第3エアミッ
クスドア12は、手動で回動するマニュアル式のもので
あり、温度調整レバーの操作位置に応じて空調風の温度
が調整される。
【0039】そして、第3エアミッスドア12は、ヒー
タコア6の空気下流側に配置されるとともに。第3エア
ミックスドア12の回転軸12aは、図2に示すように
上記仕切り壁36の空気下流側端部に一致するように配
置される。このため、第3エアミックスドア12は、後
席側用空気通路8のうちヒータコア6の空気下流側の通
路断面積を調整することで、冷風通路39と流れる冷風
量と温風通路37を流れる温風量とを調整できる。つま
り、空調風の温度を下げる場合は、第3エアミックスド
ア12を図2中下方に回動して、ヒータコア8の空気下
流側の通路断面積を小さくするとともに、冷風通路39
の流路断面積を大きくする。一方、空調風の温度を上げ
る場合は、第3エアミックスドア12を図2中上方に回
動して、ヒータコア6の空気下流側の通路断面積を大き
くするとともに、冷風通路39の流路断面積を小さくす
る。
【0040】このような第3ユニット41は、温調ユニ
ット1bの車両幅方向の中央部に位置することから、車
両の幅方向の中央部に配置される。さらに第3ユニット
41には、車両の幅方向の中央部から直線的に車両後方
に延びた図示しない延長ダクトが接続される。また、延
長ダクトの空気最下流側には後席側に設置された吹出口
(図示しない)が形成されている。このため、第3エア
ミックスドア12にて温度調整された空調風は、上記延
長ダクトを通じて上記吹出口から後席側の空調ゾーンに
吹き出される。なお、延長ダクトを複数に分岐して、吹
出モードが切換可能としても良い。
【0041】以上説明したように、本例では上記第1エ
アミックスドア10、11は、エバポレータ5とヒータ
コア6との間に設置されており、これに対して第3エア
ミックスドア12は、ヒータコア6より空気下流側に設
置されているため、第3エアミックスドア12を駆動す
る駆動機構(上記リンク機構)の設置スペースができ
る。このため、第1、第3エアミックスドア10、12
を駆動するステップモータ20、51、吹出モード切換
ドア21を駆動する26、50、上記リンク機構を容易
に設置することができる。この結果、ステップモータ2
0、26、50、51や、上記リンク機構の保守点検を
容易に行うことができる。
【0042】(変形例)上記実施形態では、第3エアミ
ックスドア12は手動にて操作されたが、サーボモータ
のような電気的駆動手段にて操作しても良い。そして、
この場合、後席側の空調ゾーン用の温度設定器を設け、
この温度設定器にて設定された設定温度となるように上
記サーボモータにて第3エアミックスドア12を制御す
るようにしても良い。
【0043】また、上記各実施形態では、第1、第2エ
アミックスドア10、11は、サーボモータ20、51
にて駆動操作されたが、手動で操作されるものであって
も良い。また、上記各実施形態において、第1エアミッ
クスドア10、11、吹出モード切換ド21をフィルム
式のドア部材にて構成したが、板状の板ドアであっても
良いし、第3エアミックスドア12をフィルム式のドア
としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車両用空調装置の全
体構成図である。
【図2】図1を左側から右側に向けて見た車両用空調装
置の構成図である。
【図3】上記実施形態における温調ユニットの組み付け
図、および分解図である。
【符号の説明】
1…空調ケース、5…エバポレータ、6…ヒータコア、
7…運転席側用空気通路、8…後席側用空気通路、9…
助手席側用空気通路、10…第1エアミックスドア、1
1…第2エアミックスドア、13…第3エアミックスド
ア。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内への空気通路をなす空調ケース
    (1)と、 前記空調ケース(1)内に設けられ、前記空気通路を流
    れる空気を冷却する冷却用熱交換器(5)と、 前記空調ケース(1)内で前記冷却用熱交換器(5)の
    空気下流側に設けられ、前記冷却用熱交換器(5)を通
    過した空気を加熱する加熱用熱交換器(6)とを有し、 前記空調ケース(1)内は仕切られて、その空気流れ方
    向と直交する方向に並んだ3つの通路(7〜9)が設け
    られており、 これら3つの通路のうち両側の通路(7、9)は、運転
    席側用空気通路(7)、助手席側用空気通路(9)であ
    り、残りの真ん中の通路(8)は後席側用空気通路
    (8)であり、 運転席用空気通路(7)には、前記冷却用熱交換器
    (5)を通過した空気のうち、前記加熱用熱交換器
    (6)をバイパスする空気量と、前記加熱用熱交換器
    (6)を通過する空気量とを調整することで、内部を流
    れる空調風の温度を調整する第1温度調整ドア部材(1
    0)が配置されており、 助手席用空気通路(9)には、前記冷却用熱交換器
    (5)を通過した空気のうち、前記加熱用熱交換器
    (6)をバイパスする空気量と、前記加熱用熱交換器
    (6)を通過する空気量とを調整することで、内部を流
    れる空調風の温度を調整する第2温度調整ドア部材(1
    1)が配置されており、 後席用空気通路(8)には、前記冷却用熱交換器(5)
    を通過した空気のうち、前記加熱用熱交換器(6)をバ
    イパスする空気量と、前記加熱用熱交換器(6)を通過
    する空気量とを調整することで、内部を流れる空調風の
    温度を調整する第3温度調整ドア部材(12)が配置さ
    れている車両用空調装置であって、 前記第1、第2温度調整ドア部材(10、11)は、前
    記冷却用熱交換器(5)と前記加熱用熱交換器(6)と
    の間に設置されており、 前記第3温度調整ドア部材(12)は、前記後席用空気
    通路(8)のうち前記加熱用熱交換器(6)の空気下流
    側の通路断面積を調整するように、前記加熱用熱交換器
    (6)より空気下流側に設置されていることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却用熱交換器(5)は、前記加熱
    用熱交換器(6)より車両後方側に配置されて、前記冷
    却用熱交換器(5)および前記加熱用熱交換器(6)
    は、車両前後方向に並ぶように配置されており、 前記運転席側用通路(7)、前記助手席側用通路
    (9)、および前記後席側用通路(8)は、車両幅方向
    に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1
    記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2温度調整ドア部材(1
    0、11)は、所定の開口パターンが形成されたフィル
    ム状のフィルム部材であり、 前記第3温度調整ドア部材(12)は、板状のドア部材
    であることを特徴とする請求項1または2記載の車両用
    空調装置。
JP34313197A 1997-12-12 1997-12-12 車両用空調装置 Pending JPH11170842A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6871696B2 (en) * 1999-12-20 2005-03-29 Denso Corporation Vehicle seat air conditioning system
JP2013216246A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Denso Corp 温調装置

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