JPH11170521A - インク滴噴射方法及びその装置 - Google Patents

インク滴噴射方法及びその装置

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JPH11170521A
JPH11170521A JP9348263A JP34826397A JPH11170521A JP H11170521 A JPH11170521 A JP H11170521A JP 9348263 A JP9348263 A JP 9348263A JP 34826397 A JP34826397 A JP 34826397A JP H11170521 A JPH11170521 A JP H11170521A
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ink
volume
ink chamber
actuator
dots
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Hiroyuki Ishikawa
博幸 石川
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    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク滴噴射方法及びその装置において、連
続するドットを印字するときに用いる印字周波数を所定
値に設定することにより、安定した噴射が可能で、2発
目以降の液滴の噴射速度や体積の変動がなくなる。 【解決手段】 連続する複数ドットの印字命令にしたが
いアクチュエータに印加する噴射パルス信号の周波数
を、インク室内を圧力波が片道伝播する時間Tの(整数
+0.5)倍の逆数とする。これにより、2発目以降の
液滴速度や体積が変動することが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式によるインク滴噴射方法及びその装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェット方式のインク
噴射装置としては、圧電セラミックスの変形によってイ
ンク流路の容積を変化させ、その容積減少時にインク流
路内のインクをノズルから液滴として噴射し、容積増大
時にインク導入口からインク流路内にインクを導入する
ようにしたものが知られている。この種の記録ヘッドに
おいては、圧電セラミックスの隔壁によって隔てられた
複数のインク室が形成されており、これら複数のインク
室の一端にインクカートリッジ等のインク供給手段が接
続され、他端にはインク噴射ノズル(以下、ノズルとい
う)が設けられ、印字データに従った前記隔壁の変形に
よってインク室の容積を減少させることにより、記録媒
体に対して前記ノズルからインク液滴を噴射し、文字や
図形等が記録される。
【0003】この種のインクジェット方式のインク噴射
装置において、インク滴を噴射するドロップ・オン・デ
マンド型が、噴射効率の良さ、ランニングコストの安さ
などから普及している。ドロップ・オン・デマンド型と
して、特開昭63−247051号公報に示されている
ように、圧電材料を利用したせん断モード型がある。図
8に示すように、この種のインク滴噴射装置600は、
底壁601、天壁602及びその間のせん断モードアク
チュエータ壁603からなる。そのアクチュエータ壁6
03は、底壁601に接着され、かつ矢印611方向に
分極された下部壁607と、天壁602に接着され、か
つ矢印609方向に分極された圧電材料製の上部壁60
5とからなっている。アクチュエータ壁603は一対と
なって、その間にインク室613を形成し、かつ次の一
対のアクチュエータ壁603の間には、空気室615を
形成している。
【0004】各インク室613の一端には、ノズル61
8を有するノズルプレート617が固着され、他端に
は、図示しないインク供給源が接続されている。各アク
チュエータ壁603の両側面には電極619,621が
金属化層として設けられている。具体的にはインク室6
13側のアクチュエータ壁603には電極619が設け
られ、空気室615側のアクチュエータ壁603には電
極621が設けられている。なお、電極619の表面は
インクと絶縁するための絶縁層630で覆われている。
そして、空気室615に面している電極621はアース
623に接続され、インク室613内に設けられている
電極619はアクチュエータ駆動信号を与える制御装置
625に接続されている。
【0005】そして、各インク室613の電極619に
制御装置625が電圧を印加することによって、各アク
チュエータ壁603がインク室613の容積を増加する
方向に圧電厚みすべり変形する。例えば図9に示すよう
に、インク室613cの電極619cに電圧E(V)が
印加されると、アクチュエータ壁603e、603fに
それぞれ矢印631、632の方向の電界が発生し、ア
クチュエータ壁603e、603fがインク室613c
の容積を増加する方向に圧電厚みすべり変形する。この
ときノズル618c付近を含むインク室613c内の圧
力が減少する。この電圧E(V)の印加状態を圧力波の
インク室613内での片道伝播時間Tだけ維持する。す
ると、その間インク供給源からインクが供給される。
【0006】なお、上記片道伝播時間Tはインク室61
3内の圧力波が、インク室613の長手方向に伝播する
のに必要な時間であり、インク室613の長さLとこの
インク室613内部のインク中での音速aにより、T=
L/aと決まる。
【0007】圧力波の伝播理論によると、上記の電圧の
印加からTの奇数倍時間がたつとインク室613内の圧
力が逆転し、正の圧力に転じるが、このタイミングに合
わせてインク室613cの電極621cに印加されてい
る電圧を0(V)に戻す。すると、アクチュエータ壁6
03e、603fが変形前の状態(図8)に戻り、イン
クに圧力が加えられる。そのとき、前記正に転じた圧力
と、アクチュエータ壁603e、603fが変形前の状
態に戻ることにより発生した圧力とが加え合わされ、比
較的高い圧力がインク室613cのノズル618c付近
の部分に生じて、インク滴がノズル618cから噴射さ
れる。なお、インク室613へ連通するインク供給路6
26が部材627及び部材628により形成されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のインク
滴噴射装置600では、連続ドット噴射時の印字周波数
を高くすると、ある周波数域によっては、ノズル内での
インクのメニスカス振動の影響で、噴射が不安定になり
易い。そのため、例えば、連続噴射の2発目、3発目の
液滴の噴射速度や液滴体積が変動して不均一となり、印
字品質が低下するといった問題があった。
【0009】なお、特開平6−84073号公報に示さ
れるように、パルス電圧立ち上がり時のエネルギーを有
効に利用するために、インク噴射のメニスカス振動の影
響を考慮して、パルス電圧の立ち下がりから次のパルス
電圧の立ち上がりまでの時間をノズル部の固有振動周期
の1/2とする方法が知られている。しかしながら、こ
の方法は、噴射の振動がなくなった後、圧電素子が復帰
することに伴う振動に次の噴射の振動を重ねようとする
ものであり、高い印字周波数での連続振動の中で行われ
る対策ではない。また、特開昭61−120764号公
報に示されるように、ドット間隔に関係なくインク液滴
の体積が一定となるように、ドット間隔を参照して圧電
素子に対する駆動信号を制御することが知られている。
しかし、この公報に示されるものも、連続するドットの
2発目以降の液滴体積の変動を防止するものではない。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、連続するドットを印字するとき
に用いる印字周波数を、所定値に設定することにより、
連続振動の中で、安定した噴射が可能で、2発目以降の
液滴の噴射速度や体積の変動がなくなり、印字品質の良
いインク滴噴射方法及びその装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、インクが充填されたインク
室の容積を変化させるためのアクチュエータに噴射パル
ス信号を印加することによりインク室内に圧力波を発生
させてインクに圧力を加え、インク滴をノズルより噴射
させるインク滴噴射方法において、連続する複数ドット
の印字命令にしたがい前記アクチュエータに噴射パルス
信号を印加するときに、2発目以降のドットのインク滴
体積が1発目のドットのそれとほぼ同等となるような印
字周波数を用いるものである。この方法においては、連
続して複数ドットを噴射した時のインク滴体積が変化せ
ず、高い周波数を用いた印字が可能となる。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のインク滴噴射方法において、連続する複数ドッ
トの印字命令にしたがい前記アクチュエータに印加する
噴射パルス信号の周波数を、インク室内を圧力波が片道
伝播する時間Tのほぼ(整数+0.5)倍の逆数とする
ものである。この方法においては、アクチュエータの特
性上、周波数を時間Tのほぼ奇数倍の逆数(周期でいえ
ば奇数倍)とした場合には、2発目以降の液滴速度や体
積が低下し、また偶数倍の逆数(周期でいえば偶数倍)
とした場合には2発目以降の液滴速度や体積が増加する
のに対して、周波数が時間Tのほぼ(整数+0.5)倍
の逆数(周期でいえば整数+0.5倍)であると、2発
目以降に液滴速度や体積がほぼ一定となる。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、インクが
充填されるインク室と、前記インク室の容積を変化させ
るアクチュエータと、前記アクチュエータに電気信号を
印加するための駆動電源と、前記アクチュエータに前記
駆動電源から噴射パルス信号を印加することにより、前
記インク室の容積を増大させてインク室内に圧力波を発
生させ、前記インク室内を圧力波が片道伝播する時間を
Tとしたときに、このTの奇数倍時間経過後、増大状態
から容積を自然状態に減少させてインク室内のインクに
圧力を加えてインク滴を噴射させる制御装置と、を備え
たインク滴噴射装置において、前記制御装置は、連続す
る複数ドットの印字命令にしたがい、インク室内を圧力
波が片道伝播する時間Tのほぼ(整数+0.5)倍の逆
数を周波数とした噴射パルス信号を前記駆動電源から前
記アクチュエータに印加するものである。上記構成にお
いては、請求項2と同等の作用が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。本実施の形態のインク滴噴射装置
における機械的部分の構成は、上述した図8に示すもの
と同様であるので説明を省略する。
【0015】本インク滴噴射装置600の具体的な寸法
の一例を述べる。インク室613の長さLが15mmで
ある。ノズル618の寸法は、インク滴噴射側の径が4
0μm、インク室613側の径が72μm、長さが10
0μmである。また、実験に供したインクの25℃にお
ける粘度は約2mPa・s、表面張力は30mN/mで
ある。このインク室613内のインク中における音速a
と上記Lとの比L/a(=T)は15μsecであっ
た。
【0016】次に本発明の一実施の形態であるインク室
613内の電極619に印加する駆動波形を図1に示
す。図示の駆動波形10は、1ドット分の印字のための
インク滴を噴射するための噴射パルス信号Aである。波
高値(電圧値)は、例えば20(V)である。
【0017】噴射パルス信号Aの波幅は、インク室61
3内のインク中における音速aと上記Lとの比L/a
(=T)の奇数倍に一致するもの(ヘッド固有の値)と
する。連続して次のドットを印字する場合のパルスの周
期は、駆動周波数を10kHzとしたとき、100μs
ecとなる(周波数は周期の逆数)。
【0018】この噴射パルス信号Aを、連続する複数ド
ットの印字命令にしたがい印加するときに、2発目以降
のドットのインク滴体積が1発目のドットのそれとほぼ
同等となるような印字周波数を用いる。具体的には、以
下に述べる図2、図3のインク滴噴射の測定データから
判明するように、噴射パルス信号の周波数を、インク室
内を圧力波が片道伝播する時間Tのほぼ(整数+0.
5)倍の逆数とする。
【0019】図2(a)は、インク滴噴射周波数を変え
た時のインク滴速度を、(b)は各種の周期(6.0T
〜10.0T)を用いて駆動した時の1発目〜5発目の
インク滴速度を示す。図3(a)は、インク滴噴射周波
数を変えた時のインク滴体積を、(b)は各種の周期
(同)を用いて駆動した時の1発目〜5発目のインク滴
体積を示す。実線は2発目、破線は3発目について各種
の周波数での測定データのブロットを結線したものであ
る。一点鎖線は1発目(周波数に関係なく)のインク滴
速度及び体積を示し、それぞれの値は約7m/s、約4
0pl(ピコリットル)である。
【0020】図2(a)、図3(a)に示されるよう
に、2発目、3発目については、周期が時間Tの偶数倍
(6T,8T,10T)の時には、インク滴速度、体積
ともに増加する特性を有し、周期が時間Tの奇数倍(7
T,9T)の時には、インク滴速度、体積ともに減少す
る特性を呈する。なお、周期6Tは、90μsecであ
り、この時の周波数はほぼ11kHzである。同図にお
いて、2発目、3発目の特性線が1発目の値を示す一点
鎖線と交わる領域(サークルで示す)の周期は、6.5
T,7.5T,8.5T,9.5T(時間Tの(整数+
0.5)倍)の辺りである。従って、これら周期(その
逆数である周波数)を選択することで、2発目、3発目
についてのインク滴速度、体積を1発目と同等にするこ
とができる。このことは、図2(b)、図3(b)のグ
ラフからも分かる。
【0021】次に、前記駆動波形10を実現するための
制御装置の一実施の形態を図4及び図5を用いて説明す
る。図4に示す制御装置625は充電回路182と放電
回路184とパルスコントロール回路186から構成さ
れている。アクチュエータ壁603の圧電材料及び電極
619、621は、等価的にコンデンサ191で表され
る。191Aと191Bはその端子である。
【0022】入力端子181と183は、それぞれイン
ク室613内の電極619に与える電圧をE(V)、0
(V)にするためのパルス信号を入力する入力端子であ
る。充電回路182は、抵抗R101、R102、R1
03、R104、R105、トランジスタTR101、
TR102から構成されている。
【0023】入力端子181にオン信号(+5V)が入
力されると、抵抗R101を介して、トランジスタTR
101が導通し、正の電源187から抵抗R103を介
して電流がトランジスタTR101のコレクタからエミ
ッタ方向に流れる。したがって、正の電源187に接続
されている抵抗R104及びR105にかかる電圧の分
圧が上昇し、トランジスタTR102のベースに流れる
電流が増加し、トランジスタTR102のエミッタとコ
レクタ間が導通する。正の電源187からの20(V)
の電圧がトランジスタTR102のコレクタ及びエミッ
タ、抵抗R120を介してコンデンサ191、端子19
1Aに印加される。
【0024】次に、放電用回路184について説明す
る。放電用回路184は抵抗R106、R107、トラ
ンジスタTR103から構成される。入力端子183に
オン信号(+5V)が入力されると、抵抗R106を介
してトランジスタTR103が導通し、抵抗R120を
介してコンデンサ191の抵抗R120側端子191A
をアースする。したがって、図8及び図9に示すインク
室613のアクチュエータ壁603に印加されていた電
荷は放電される。
【0025】次に、充電回路182の入力端子181及
び放電用回路184の入力端子183に入力されるパル
ス信号を発生するパルスコントロール回路186につい
て説明する。パルスコントロール回路186には、各種
の演算処理を行うCPU110が設けられ、CPU11
0には、印字データや各種のデータを記憶するRAM1
12とパルスコントロール回路186の制御プログラム
及びタイミングでオン、オフ信号を発生するシーケンス
データを記憶しているROM114が接続されている、
ここで、ROM114には、図5に示すように、インク
滴噴射制御プログラム記憶エリア114Aと、駆動波形
データ記憶エリア114Bとが設けられている。したが
って、駆動波形10のシーケンスデータは、駆動波形デ
ータ記憶エリア114Bに記憶されている。
【0026】さらに、CPU110は各種のデータをや
りとりするI/Oバス116に接続され、当該I/Oバ
ス116には、印字データ受信回路118とパルスジェ
ネレータ120及び122が接続されている。パルスジ
ェネレータ120の出力は充電回路182の入力端子1
81に接続され、パルスジェネレータ122の出力は放
電用回路184の入力端子183に接続されている。
【0027】CPU110はROM114の駆動波形デ
ータ記録エリア114Bに記憶されているシーケンスデ
ータにしたがって、パルスジェネレータ120及び12
2を制御する。したがって、前記のタイミングの各種パ
ターンを予めROM114内の駆動波形データ記憶エリ
ア114Bに記憶させておくことによって、図1に示す
駆動波形10の駆動パルスをアクチュエータ壁603に
与えることができる。
【0028】なお、パルスジェネレータ120、122
及び充電回路182及び放電回路184はノズル数と同
じ数だけ設けられている。本実施の形態では、代表して
一つのノズルの制御について説明したが、他のノズルの
制御についても同様な制御である。
【0029】図6(a)(b)(c)は、印字周波数に
よってノズルからの液滴噴射状況が変る様子を示した図
である。同図(a)は、本実施の形態による周期がTの
(整数+0.5)倍で連続ドット噴射(ここでは1〜5
個)を行った場合のノズルからインクが噴出される様
子、(b)は、周期が時間Tの偶数倍の時の様子、
(c)は周期が時間Tの奇数倍の時の様子を示す。
(a)では連続ドットの液滴14の速度、体積に変化が
ないが、(b)では、連続ドットの1発目の液滴15に
対して2発目の液滴16は速度、体積が増加し、(c)
では連続ドットの1発目の液滴17に対して2発目の液
滴18は速度、体積が減少している。
【0030】図7は、本インク滴噴射装置600に噴射
パルスを印加した時のインク室613(圧力室と記す)
内の圧力変化を説明する図である。1T〜10Tは時間
推移である。噴射パルスの立ち上がり時間0で圧力室の
容積が増大して圧力波(負圧)が発生し、1T時間後の
噴射パルスの立ち下がり時点で、圧力室の容積が自然状
態に減少し、そのため圧力波は増大する(正圧)。2T
時間では負圧となる。以下、T時間毎に圧力の位相は反
転し、減衰していく。このように作用することからも、
周期がTの偶数倍で噴射駆動すると、2発目、3発目で
液滴の速度、体積が増大し、周期がTの奇数倍で噴射駆
動すると、2発目、3発目で液滴の速度、体積が減少す
る。その中間付近の周期で噴射駆動すると、それらの変
動を抑えることができるのである。
【0031】以上、一実施の形態を説明したが、本発明
はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施の
形態では、主たる駆動信号として1つの噴射パルス信号
Aのみを持つものを示したが、主たる駆動信号が例えば
2つの噴射パルスからなるものであっても構わない。ま
た、インク滴噴射装置600は、上記実施の形態の構成
に限られるものではなく、圧電材料の分極方向が逆のも
のを用いてもよい。
【0032】また、本実施の形態では、インク室613
の両側に空気室615を設けているが、空気室を設けず
に、インク室が隣接するようにしてもよい。さらに、本
実施の形態では、アクチュエータはせん断モード型のも
のを用いたが、圧電材料を積層し、その積層方向の変形
によって圧力波を発生する構成でもよく、圧電材料に限
らずインク室に圧力波を発生するものを使用可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、連続する
複数ドットの印字を行う噴射パルス信号の周波数を、2
発目以降のドットのインク滴体積が1発目のドットのそ
れと同等となるように設定することで、高い周波数で印
字する場合にあっても、連続振動の中で、安定した噴射
が可能となり、液滴の噴射速度や体積の変動がなくな
る。特に、噴射パルス信号の周波数を、インク室内を圧
力波が片道伝播する時間Tのほぼ(整数+0.5)倍の
逆数とすることにより、連続ドット時のインク液滴速度
や体積の変動が少なくなり、高い印字品質が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるインク滴噴射装置に
よる駆動波形を示す図である。
【図2】(a)はインク滴噴射周波数を変えた時のイン
ク滴速度の測定データを示す図、(b)は各種の周期を
用いて駆動した時の1発目〜5発目のインク滴速度の測
定データを示す図である。
【図3】(a)は、インク滴噴射周波数を変えた時のイ
ンク滴体積の測定データを示す図、(b)は各種の周期
を用いて駆動した時の1発目〜5発目のインク滴体積の
測定データを示す図である。
【図4】インク滴噴射装置の駆動回路を示す図である。
【図5】インク滴噴射装置の制御装置のROMの記憶領
域を示す図である。
【図6】(a)(b)(c)は、各種印字周波数で噴射
した場合のノズルからのインク滴噴射状況を示す図であ
る。
【図7】噴射パルスを印加した時の圧力室内の圧力変化
を説明する図である。
【図8】(a)は記録ヘッドのインク噴射部分の縦断面
図、(b)は同横断面図である。
【図9】記録ヘッドのインク噴射部分の動作を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
10 駆動波形(噴射パルス信号) 600 インクジェットヘッド 603 アクチュエータ壁 613 インク室 625 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが充填されたインク室の容積を変
    化させるためのアクチュエータに噴射パルス信号を印加
    することによりインク室内に圧力波を発生させてインク
    に圧力を加え、インク滴をノズルより噴射させるインク
    滴噴射方法において、 連続する複数ドットの印字命令にしたがい前記アクチュ
    エータに噴射パルス信号を印加するときに、2発目以降
    のドットのインク滴体積が1発目のドットのそれとほぼ
    同等となるような印字周波数を用いることを特徴とする
    インク滴噴射方法。
  2. 【請求項2】 連続する複数ドットの印字命令にしたが
    い前記アクチュエータに印加する噴射パルス信号の周波
    数を、インク室内を圧力波が片道伝播する時間Tのほぼ
    (整数+0.5)倍の逆数とすることを特徴とする請求
    項1に記載のインク滴噴射方法。
  3. 【請求項3】 インクが充填されるインク室と、 前記インク室の容積を変化させるアクチュエータと、 前記アクチュエータに電気信号を印加するための駆動電
    源と、 前記アクチュエータに前記駆動電源から噴射パルス信号
    を印加することにより、前記インク室の容積を増大させ
    てインク室内に圧力波を発生させ、前記インク室内を圧
    力波が片道伝播する時間をTとしたときに、このTの奇
    数倍時間経過後、増大状態から容積を自然状態に減少さ
    せてインク室内のインクに圧力を加えてインク滴を噴射
    させる制御装置と、 を備えたインク滴噴射装置において、 前記制御装置は、連続する複数ドットの印字命令にした
    がい、インク室内を圧力波が片道伝播する時間Tのほぼ
    (整数+0.5)倍の逆数を周波数とした噴射パルス信
    号を前記駆動電源から前記アクチュエータに印加するも
    のであることを特徴とするインク滴噴射装置。
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