JPH11168875A - 直流安定化電源 - Google Patents

直流安定化電源

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JPH11168875A
JPH11168875A JP9333204A JP33320497A JPH11168875A JP H11168875 A JPH11168875 A JP H11168875A JP 9333204 A JP9333204 A JP 9333204A JP 33320497 A JP33320497 A JP 33320497A JP H11168875 A JPH11168875 A JP H11168875A
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JP
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power supply
switching
voltage
load
signal
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JP9333204A
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Atsushi Yamaguchi
山口  淳
Toshikazu Azuma
敏和 東
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価かつ簡単な構成でありながら、負荷変動
の全領域において安定した出力を得ることができる直流
安定化電源を提供する。 【解決手段】 入力電圧検出回路430は、商用交流電
源100から供給される交流電圧をブリッジダイオード
401で整流した脈流電圧を検出する。全体装置制御回
路80は、負荷RL が必要とする負荷電流を予測する。
スイッチングパルス発生回路410は、入力電圧検出回
路430が検出した入力電圧信号と、全体装置制御回路
80が予測した負荷電流信号とに基づいて、スイッチン
グ用FET405にパルス信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機などに用い
られる直流安定化電源の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機は、原稿を照らす露光ラ
ンプや、定着ローラを加熱する定着ヒータ、感光体ドラ
ムを定速回転駆動するメインモータ、作業者が設定した
コピー濃度や、コピー枚数等のコピーモードなどを記憶
するメモリ、設定されたコピーモードにしたがってメイ
ンモータの駆動等を統括制御するCPUなど、種々の電
気部品が用いられて構成されている。
【0003】このような複写機に用いられる従来の電源
装置700は、図4に示すように、露光ランプ12aに
供給する交流電力を位相制御して光量を目標値に調整す
るための交流安定化電源200と、定着ヒータ49aに
供給する交流電力を位相制御して定着ローラ49を目標
の定着温度に調整するためのスイッチング素子300
と、当該交流安定化電源200、スイッチング素子30
0や、メインモータや、CPUなどが必要とする所定の
直流電圧(例えば、24Vや,5V)を給電する直流安
定化電源4000とからなり(以下、直流安定化電源か
ら直流電圧の給電を受ける電気部品を、総称して「負
荷」という。)、この交流安定化電源200、スイッチ
ング素子300および直流安定化電源4000に商用交
流電源100から交流電力を並列に供給して、円滑なコ
ピーが達成できるようになっている。
【0004】ところで、直流安定化電源を一般的なスイ
ッチング電源で構成し、この直流安定化電源により交流
から直流に変換すると、この直流安定化電源から商用交
流電源100側に戻る交流電流に高周波が発生し、この
高周波のため、露光ランプ12aの光量調整や、定着ヒ
ータ49aの温度調整などを目標通りに制御できないお
それがある。
【0005】そこで、直流安定化電源4000をアクテ
ィブフィルタを用いたスイッチング電源で構成し、高周
波が商用交流電源100側に戻らないようにしている。
なお、高周波が商用交流電源100側に戻らないという
ことは、商用交流電源100から直流安定化電源400
0側を見た場合、L成分やC成分を含まない純抵抗にみ
え、この結果、商用交流電源100から直流安定化電源
4000に供給される交流電圧および交流電流が正弦波
となり、この交流電圧と交流電流と正弦波の位相が一致
し、力率がほぼ1にまで向上されることを意味してい
る。
【0006】直流安定化電源4000は、具体的には、
商用交流電源100から入力された交流電力を全波整流
するブリッジダイオード401と、リアクトル402、
ダイオード403、コンデンサ404およびスイッチン
グ用FET405からなる昇圧型のアクティブフィルタ
AF(力率改善コンバータ)と、コンデンサ404に充
電された直流電圧を負荷RL に合致した直流電圧に変換
するDC/DCコンバータ406から構成され、さら
に、商用交流電源100から供給される交流電流を検出
する入力電流検出回路4200と、ブリッジダイオード
401で整流された脈流電圧EDCinを検出する入力電圧
検出回路430と、DC/DCコンバータ406に供給
するアクティブフィルタAFからの出力電圧Eout を検
出する出力電圧検出回路4400と、スイッチングパル
ス発生回路4100とを備えている。スイッチングパル
ス発生回路4100は、3つの比較器4101,410
3,4105と、乗算器4102と、ノコギリ波発生回
路4104とを備えており、入力電流検出回路4200
によって検出された入力電流信号Iinと、入力電圧検出
回路430によって検出された入力電圧信号Einと、出
力電圧検出回路4400によって検出された出力電圧信
号Eout とに基づいてスイッチングパルスSWpul を出
力するようになっている。
【0007】アクティブフィルタAFのスイッチング用
FET405は、スイッチングパルス発生回路4100
により数十kHz以上の周波数のスイッチングパルスS
Wpul で商用交流電源100の全周期にわたりパルス幅
制御されており、スイッチング用FET405のON時
にスイッチング電流がリアクトル402に流れてエネル
ギーが蓄積され、スイッチング用FET405のOFF
時にリアクトル402に蓄積されたエネルギーがダイオ
ード403を介してコンデンサ404に伝達されて、コ
ンデンサ404が充電され、脈流電圧を高速にスイッチ
ングすることにより所定の直流電圧に平滑化される。
【0008】入力電圧検出回路430は、図5に示すよ
うに、ブリッジダイオード401から出力された脈流電
圧EDCinに比例した入力電圧信号Ein(図5(a)参
照)を出力し、入力電流検出回路4200は、カレント
トランスCTなどによって商用交流電源100から供給
される交流電流IACinを検出し、交流電流IACinに応じ
た入力電流信号Iin(図5(b),(g)参照)を出力
し、出力電圧検出回路4400は、負荷RL に供給され
る直流電圧EDCout に比例した出力電圧信号Eout (図
5(c)参照)を出力している。なお、作図の便宜上、
図5(e)〜図5(j)においては、図5(a)〜図5
(c),図5(k)の1周期(商用交流電源100の周
波数の半周期(50Hzでは、10msec))に対応
する部分のタイムスケールを拡大して図示している。
【0009】スイッチングパルス発生回路4100の比
較器4101は、上記出力電圧信号Eout と、予め定め
られた一定の基準電圧(図5(d)参照)とを比較し、
直流電圧Eout と目標値との誤差の監視結果を表す出力
監視信号Vgrd (図5(e)参照)を出力する。乗算器
4102は、この出力監視信号Vgrd と、上記入力電圧
信号Einとを乗算し、比較正弦波Vcom (図5(f)参
照)を発生する。比較器4103は、この比較正弦波V
com と、上記入力電流信号Iin(図5(g)参照)とを
比較し、その偏差Vdev (図5(h)参照)を発生す
る。ノコギリ波発生回路4104は、上記数十kHz以
上の周波数のノコギリ波Vsaw (図5(i)参照)を出
力しており、比較器4105は、このノコギリ波Vsaw
と偏差Vdev とを比較し、偏差Vdev よりノコギリ波V
saw が低いときにそのパルス幅のスイッチングパルスS
Wpul (図5(j)参照)を出力する。
【0010】これによって、スイッチングパルスSWpu
l のパルス幅の間スイッチング用FET405がON
し、商用交流電源100から供給される入力電流IACin
はリアクトル402、コンデンサ404を通ることによ
り各スイッチング電流の平均値となり、負荷RL に大き
なコンデンサやコイルがあったとしても、あたかも純抵
抗と等価となり、スイッチング電流はマクロ的には正弦
波状に流れるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カレン
トトランスCTなどでは、通常、電源周波数(50また
は60Hz)での磁気結合が弱いため、図5(b)の点
線で示す入力電流IACinが小さいとこれを検出するのが
困難である。また、磁気結合の非直線性のため、入力電
流信号Iinが入力電流IACinと同じ正弦波とならず凸状
に歪んでしまう(図5(b),図5(g)参照)。この
ため、入力電流検出回路4200でこの入力電流IACin
に比例した入力電流信号Iinを正確に検出するのが困難
である。この結果、出力電圧Eout が目標とする電圧よ
りも高くなってしまい、出力電圧Eout を目標通りの電
圧に設定することができない。これを防止するために、
電源周波数においても磁気結合が強く、直線性の高いカ
レントトランスCTなどを用いることが考えられるが、
そうするとコストアップしてしまう。
【0012】ところで、複写機では、作業者による複写
作業が行われない時には定着ヒータに給電する電力を少
なくして定着ローラを予熱て待機し、複写時には定着ヒ
ータに給電する電力を増加させて定着ローラの表面温度
が所定の定着温度になるように制御したり、露光ランプ
を点灯させるとともに、モータを駆動するような制御が
行われるため、負荷変動が激しい。このため、この負荷
変動に追随して負荷に供給する負荷電流IDCout を変化
させる必要がある。しかしながら、50Hzや60Hz
の周波数の入力電圧VACinを整流して得られた脈流電圧
EDCinをスイッチングする関係上、たとえ入力電流検出
回路4200、入力電圧検出回路430、出力電圧検出
回路4400で入力電流、入力電圧、出力電圧をリアル
タイムに検出しても、アクティブフィルタは、入力正弦
波の半周期分をスイッチングするため、入力電流を正弦
波にするためには最低でも50Hz時に10msec、
または、60Hz時に8msecの時間幅が必要とな
る。また、一般のスイッチング電源では、出力電流によ
るフィードバックを行うと、数十msecの応答遅れが
発生する。従って、アクティブフィルタ方式のスイッチ
ング電源では、負荷の変動に対しさらに大きな応答遅れ
が発生する。すなわち、負荷変動に追随して負荷に供給
する負荷電流の目標値を図5(k)に点線で示し、この
目標値の負荷電流を流すときに必要な入力電流の目標値
を図5(b)に一点鎖線で示すと、実際に出力される出
力電流IDCout および実際に入力される入力電流がこれ
らの目標値から応答遅れを生じる。このような応答遅れ
が生じると、出力電流IDCout が負荷が必要とする目標
電流より過少や過多となり、これに起因して出力電圧が
図5(c)に示すように変動してしまい、安定した出力
を得ることができなかった。
【0013】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、安価かつ簡単な構成でありながら、負荷変
動の全領域において安定した出力を得ることができる直
流安定化電源を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る直流安定化電源は、商用交流電源から
供給される交流電圧を整流する整流手段と、整流して得
られた脈流電圧を高速にスイッチングするスイッチング
手段を有し、前記商用交流電源側に高周波電流の発生を
おさえつつ所定の直流電圧を負荷に供給するためのアク
ティブフィルタと、前記商用交流電源から供給される交
流電圧を検出する電圧検出手段と、前記負荷が必要とす
る負荷電流を予測する負荷電流予測手段と、前記電圧検
出手段が検出した入力電圧信号と、前記負荷電流予測手
段が予測した負荷電流信号とに基づいて、前記スイッチ
ング手段にパルス信号を出力するスイッチングパルス発
生手段とを備えることを特徴とする。
【0015】また、本発明に係る直流安定化電源は、前
記スイッチングパルス発生回路が、前記入力電圧信号
と、負荷電流信号とを乗算する乗算手段と、前記入力電
圧信号と、負荷電流信号との乗算値に対応したパルス幅
を予め記憶するパルス幅記憶手段と、前記乗算手段の乗
算値に対応するパルス幅をパルス幅記憶手段から逐次選
択し、選択したパルス幅のパルス信号を前記スイッチン
グ手段に出力するパルス選択手段とを備えることを特徴
とすることもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る直流安定化電
源の実施の形態を、アナログ式の複写機に適用した場合
について説明する。
【0017】図1は、当該アナログ式複写機(以下、単
に「複写機」という。)1の全体の構成を示す図であ
る。同図に示すように、この複写機1は、大きく分け
て、原稿画像を光学的に読み取る原稿読取部IRと、そ
の読み取った原稿画像を記録シート上に形成するプリン
タ部PRとからなる。
【0018】原稿読取部IRは、原稿ガラス板11と、
スライダー12と、移動ミラー13,14と、レンズ1
5と、固定ミラー16,17,18などを備える。スラ
イダー12は、原稿を照らす露光ランプ12aと、原稿
からの反射光を移動ミラー13方向に導くためのミラー
12bとからなり、図示しないスキャンモーターの駆動
を受けて、所定の範囲で原稿ガラス板11と平行に往復
移動して、原稿のスキャン動作を行う。このミラー12
bで反射された原稿からの反射光は、原稿とレンズ15
との光路長を一定に維持する移動ミラー13,14を介
してレンズ15に入射し、さらに固定ミラー16,1
7,18を介してプリンタ部PRの感光体ドラム21の
表面に導かれる。
【0019】プリンタ部PRは、公知の電子写真方式で
画像を複写紙などの記録シート上に形成するものであ
り、感光体ドラム21を中心にして構成された画像プロ
セス部20と、この画像プロセス部20に記録シートを
給送する給紙部40などからなる。
【0020】画像プロセス部20は、感光体ドラム21
の周囲に配設されるクリーナ22、イレースランプ2
3、帯電チャージャ24、現像器25、転写チャージャ
26および分離チャージャ27などで構成されている。
画像プロセス部20において、感光体ドラム21はメイ
ンモータ29により図の矢印方向に回転されており、こ
の回転に伴い感光体ドラム21の表面はクリーナ22に
より残留トナーを除去され、イレースランプ23の照射
を受けて除電され、帯電チャージャ24により均一に帯
電された後、イメージリーダ部IRからの原稿の反射光
による露光を受けて静電潜像が形成される。この静電潜
像は、現像器25からトナーの供給を受けて顕像化され
る。
【0021】一方、給紙部40の給紙キャビネット41
内に装備された4段の給紙トレイ42a〜42dに積層
された所定サイズの記録シートや、手差しトレイ43に
セットされた記録シートが繰り出しローラ44a〜44
e、捌きローラ45a〜45e、中間ローラ46a〜4
6eを介して供給され、レジストローラ47で上記作像
動作と同期を取って感光体ドラム21直下の転写位置に
搬送されると、転写チャージャ26の静電力により、感
光体ドラム21に形成されたトナー像が記録シート上に
転写される。
【0022】トナー像が転写された記録シートは、搬送
ベルト48で定着ローラ49に搬送される。定着ローラ
49の内部には定着ヒータ49aが設けられており、記
録シートに転写されたトナーは、定着ローラ49により
高熱で圧接されて記録シート表面に融着され、定着後の
記録シートは排出ローラ50により排紙トレー51上に
排出される。
【0023】なお、記録シートの搬送経路の所定の場所
には、光学センサーやアクチュエータ式センサで構成さ
れたペーパセンサーPS1〜PS7が設けられており、
記録シートの紙詰まりや搬送のタイミングを検出できる
ようになっている。また、複写機1上面の操作しやすい
位置には、操作パネル60が設置されており、これによ
り操作者が、複写枚数、複写濃度などのコピーモードを
設定し、あるいはコピー開始を指示できるようになって
いる。
【0024】また、複写機1の内部には、CPUなどで
構成された全体装置制御回路80が設けられており、設
定されたコピーモードにしたがって円滑なコピー動作を
実行できるようになっている。さらに、複写機1の内部
には、露光ランプ12a、定着ヒータ49aや、メイン
モータ29、CPUなどの負荷RL に対して、これらが
必要とする交流電力、直流電力を供給する電源装置70
(図2参照)が設けられている。
【0025】図2は、複写機1の電源装置70およびこ
れに関連する部分の構成を示すブロック図であり、図4
に示す従来の電源装置700と対応する部分に同一番号
を付しその詳細な説明を省略する。この実施の形態で注
目すべきは、電源装置70の直流安定化電源400にお
いて、従来用いられていた入力電流検出回路4200、
出力電圧検出回路4400およびスイッチングパルス発
生回路4100に代えて、負荷RL (全体制御装置制御
回路80を含む)が必要とする負荷電流(出力電流)I
DCout を予測する全体装置制御回路80と、入力電圧検
出回路430が検出した入力電圧信号Einおよび全体装
置制御回路80が予測した負荷電流信号Iout に基づい
て、スイッチング用FET405にスイッチングパルス
SWpul を出力するスイッチングパルス発生回路410
とが用いられることである。
【0026】ところで、全体装置制御回路80は、操作
者に指示されたコピーモードにしたがって交流安定化電
源200やスイッチング素子300などを統括制御して
いるので、負荷RL の何れを、何時待機状態にするか、
複写状態にすればよいかがわかっている。したがって、
待機状態や、複写状態において負荷RL が必要とした負
荷電流を予め調べておけば、同じ制御をする場合に負荷
RL が必要とする負荷電流を精度よく予測することがで
きる。
【0027】そこで、全体装置制御回路80は、全体装
置制御回路80自体や、交流安定化電源200、スイッ
チング素子300などの負荷RL が待機時および複写時
に必要とする負荷電流IDCout を表すデータを内部メモ
リにそれぞれ保持しており、負荷RL を待機時や複写時
に移行制御するタイミングでこの負荷変動に対応するデ
ータを読み出し、読み出したデータをA/D変換するこ
とにより得られた負荷電流信号Iout (図3(b)参
照)を、スイッチングパルス発生回路410に出力する
ようになっている。このような負荷電流信号Iout は、
予測された信号であるため、負荷変動に合わせて時間遅
延なしの目標通りのタイミングで出力されることができ
る。
【0028】なお、上記データは、例えば、複写機1の
製造時に負荷変動の各時点の負荷電流IDCout を測定す
ることによって内部メモリに予め格納されていてもよい
し、プログラムで定期的に全体装置制御回路80に指示
を与え、待機時および複写時の各負荷電流IDCout を表
すデータを検出することによって内部メモリに自動的に
格納されるようになっていてもよい。
【0029】スイッチングパルス発生回路410は、入
力電圧検出回路430から出力された入力電圧信号EAC
inと全体装置制御回路80から出力された負荷電流信号
Iout とを乗算する乗算器411と、乗算器411によ
って乗算された乗算値を表す基準正弦波信号Sstsin を
所定の時間間隔でサンプリングし、アナログからディジ
タルに変換するA/D変換器412と、入力電圧信号E
ACinと、負荷電流信号Iout との乗算値に対応したパル
ス幅を記憶するスイッチングパルス記憶回路413と、
A/D変換器412で変換された基準正弦波信号Sstsi
n の値に基づいて、スイッチングパルス記憶回路413
から対応するパルス幅を逐次選択し、選択したパルス幅
のスイッチングパルス信号SWpul をスイッチング用F
ET405に出力するスイッチングパルス選択回路41
4とを備えている。
【0030】次いで、直流安定化電源400の動作を、
図3に示す波形図に基づいて説明する。なお、作図の便
宜上、図3(d)〜図3(h)においては、図3(a)
〜図3の1周期(商用交流電源100の周波数の半周期
(50Hzでは10msec、60Hzでは8mse
c))に対応する部分のタイムスケールを拡大して図示
している。
【0031】入力電圧検出回路430は、商用交流電源
100から供給される交流電圧VACinを整流して得られ
た脈流電圧Einを検出し、脈流電圧に比例した入力電圧
信号Ein(図3(a))を出力している。この場合、入
力電圧信号Einは、入力電圧VACinを抵抗で分圧するこ
とにより得られるため、商用交流電源100から供給さ
れる交流電圧VACinと位相が一致し、交流電圧VACinに
比例した正弦波形となり、しかも時間遅延要素を含まな
い。
【0032】一方、全体装置制御回路80は、上記した
ように、複写機1の動作に応じて負荷電流IDCout を予
測した時間遅延要素を含まない負荷変動に応じた信号、
負荷電流信号Iout (図3(b))を出力している。
【0033】このため、乗算器411から出力されるア
ナログの基準正弦波信号Sstsin (図3(c)参照)
や、A/D変換器412から出力されるディジタルの基
準正弦波信号Sstsin (図3(d)参照)は、入力電圧
信号Einと負荷電流信号Ioutとの積であるため、商用
交流電源100から供給される交流電圧VACinと位相が
一致し、負荷電流信号Ioutに合致した波形となり、し
かも時間遅延要素を含まない。
【0034】スイッチングパルス選択回路414は、A
/D変換器412からの基準正弦波信号Sstsin に基づ
いて、スイッチングパルス記憶回路413から対応した
パルス幅を選択し、図3(e)に示すように、選択した
パルス幅のスイッチングパルス信号SWpul を入力周波
数(50/60Hz)の半周期ごとに出力する。この場
合、基準正弦波信号Sstsin の値が大きくなるとスイッ
チングパルス信号SWpul のパルス幅が広がり、基準正
弦波信号Sstsin の値が小さくなるとスイッチングパル
ス信号SWpul のパルス幅が狭まるようになっている。
【0035】このようなスイッチングパルス信号SWpu
l でスイッチング用FET405をスイッチング動作さ
せると、スイッチング用FET405がスイッチングパ
ルス信号SWpul のパルス幅に応じてON/OFFさ
れ、スイッチング用FET405のON期間に図3
(f)に示すようにパルス幅に応じたスイッチング電流
がリアクトル402に流れ、リアクトル402にリアク
トル402に負荷RL が必要とする直流電力分のエネル
ギーが蓄積される。この場合、このスイッチング電流の
スイッチング動作周波数が入力電源周波数より充分大き
いため、スイッチング電流の高周波成分がリアクトル4
02でカットされる。このため、商用交流電源100か
ら供給される入力電流IACinは、図3(g)に示すよう
に入力電圧VACinと同位相でスイッチング電流の平均値
の正弦波波形となり、商用交流電源100から力率1で
リアクトル402に蓄積するエネルギー分の交流電力が
供給される。
【0036】一方、スイッチング用FET405のON
期間にリアクトル402に蓄積されたエネルギーは、ス
イッチング用FET405のOFF期間にダイオード4
03を介してコンデンサ404に蓄積され、所定の直流
電圧に平滑化され、この直流電圧は、DC/DCコンバ
ータ406により負荷RL に合致した直流電圧に変換さ
れる。この場合、DC/DCコンバータ406から負荷
RL に直流電圧EDCout と直流電流IDCout とを掛けた
分のエネルギーが供給され、しかも負荷RL には負荷電
流信号Iout に応じた負荷電流IDCout が供給されるの
で、複写機1において、必要電力が低く一定である複写
動作を行わない待機状態と、各部の動作状態により、必
要電力が変動しながら複写動作を行うコピー状態とに制
御されても、この負荷変動に応じて負荷電流信号Iout
が変動され、電流基準正弦波信号Sstsin の振幅が変動
され、スイッチングパルス信号のパルス幅が変動される
ので、商用交流電源100から供給される交流電流や、
リアクトル402に蓄積されるエネルギーが補正され、
負荷変動に応じて負荷RL に供給する直流電流を増減し
つつ直流出力電圧EDCout (図3(h)参照)を一定の
直流電圧に安定して定電圧化させることができ、コピー
状態に応じた給電制御を行うことができる。
【0037】以上、本発明に係る電源制御装置を実施の
形態に基づいて説明してきたが、本発明の内容が、上述
の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のよ
うな変形例が考えられる。 上記実施の形態においては、昇圧型のアクティブフ
ィルタAFを用いたが、降圧型のアクティブフィルタを
用いてもよい。
【0038】 また、上記実施の形態においては、ス
イッチング手段としてFETを用いたが、トランジスタ
などを用いてもよい。 また、上記実施の形態においては、ブリッジダイオ
ード401で整流された脈流電圧を検出するようにした
が、商用交流電源100から供給される交流電圧を直接
検出するようにしてもよい。
【0039】 さらに、上記実施の形態では、複写機
について説明したが、レーザプリンターやファクシミリ
など他の機器にも適用できる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る直流安定化
電源によれば、商用交流電源から供給される交流電圧を
整流する整流手段と、整流して得られた脈流電圧を高速
にスイッチングするスイッチング手段を有し、前記商用
交流電源側に高周波電流の発生をおさえつつ所定の直流
電圧を負荷に供給するためのアクティブフィルタと、前
記商用交流電源から供給される交流電圧を検出する電圧
検出手段と、前記負荷が必要とする負荷電流を予測する
負荷電流予測手段と、前記電圧検出手段が検出した入力
電圧信号と、前記負荷電流予測手段が予測した負荷電流
信号とに基づいて、前記スイッチング手段にパルス信号
を出力するスイッチングパルス発生手段とを備えるの
で、従来のように入力電圧・入力電流・出力電圧の3ポ
イントを検出する必要がなく、しかも検出精度の悪いカ
レントトランスCTや、高価なカレントトランスを用い
る必要がなくなり、時間遅れ要素がなく、精度が高く、
負荷変動に対して最適なパルス信号でスイッチング手段
をスイッチングさせることができ、安価かつ簡単な構成
でありながら、負荷急変時にも遅れることなく負荷変動
の全領域において安定した出力を得ることができる。
【0041】また、本発明に係る直流安定化電源によれ
ば、前記スイッチングパルス発生回路が、前記入力電圧
信号と、負荷電流信号とを乗算する乗算手段と、前記入
力電圧信号と、負荷電流信号との乗算値に対応したパル
ス幅を予め記憶するパルス幅記憶手段と、前記乗算手段
の乗算値に対応するパルス幅をパルス幅記憶手段から逐
次選択し、選択したパルス幅のパルス信号を前記スイッ
チング手段に出力するパルス選択手段とを備えるので、
従来より構成が簡素化され、しかも負荷変動に対して最
適なパルス幅のパルス信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機の全体の構成を示す図である。
【図2】上記複写機の電源装置およびこれに関連する部
分の構成を示すブロック図である。
【図3】図2の直流安定化電源の要部の動作を示す波形
図である。
【図4】従来の電源装置およびこれに関連する部分の構
成を示すブロック図である。
【図5】図4の直流安定化電源の要部の動作を示す波形
図である。
【符号の説明】
70 電源装置 80 全体装置制御回路 400 直流安定化電源 401 ブリッジダイオード 402 リアクトル 403 ダイオード 404 コンデンサ 405 スイッチング用FET 406 DC/DCコンバータ 410 スイッチングパルス発生回路 411 乗算器 412 A/D変換器 413 スイッチングパルス記憶回路 414 スイッチングパルス選択回路 430 入力電圧検出回路 RL 負荷 Ein 入力電圧信号 Iout 負荷信号 Sstsin 基準正弦波信号 SWpul スイッチングパルス信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源から供給される交流電圧を
    整流する整流手段と、 整流して得られた脈流電圧を高速にスイッチングするス
    イッチング手段を有し、前記商用交流電源側に高周波電
    流の発生をおさえつつ所定の直流電圧を負荷に供給する
    ためのアクティブフィルタと、 前記商用交流電源から供給される交流電圧を検出する電
    圧検出手段と、 前記負荷が必要とする負荷電流を予測する負荷電流予測
    手段と、 前記電圧検出手段が検出した入力電圧信号と、前記負荷
    電流予測手段が予測した負荷電流信号とに基づいて、前
    記スイッチング手段にパルス信号を出力するスイッチン
    グパルス発生手段とを備えることを特徴とする直流安定
    化電源。
  2. 【請求項2】 前記スイッチングパルス発生回路は、 前記入力電圧信号と、負荷電流信号とを乗算する乗算手
    段と、 前記入力電圧信号と、負荷電流信号との乗算値に対応し
    たパルス幅を予め記憶するパルス幅記憶手段と、 前記乗算手段の乗算値に対応するパルス幅をパルス幅記
    憶手段から逐次選択し、選択したパルス幅のパルス信号
    を前記スイッチング手段に出力するパルス選択手段とを
    備えることを特徴とする請求項1に記載の直流安定化電
    源。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008299078A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2012063416A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Fuji Xerox Co Ltd 高圧電源装置

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JP2008299078A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
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