JP6098311B2 - 電源装置および画像形成装置 - Google Patents

電源装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6098311B2
JP6098311B2 JP2013081739A JP2013081739A JP6098311B2 JP 6098311 B2 JP6098311 B2 JP 6098311B2 JP 2013081739 A JP2013081739 A JP 2013081739A JP 2013081739 A JP2013081739 A JP 2013081739A JP 6098311 B2 JP6098311 B2 JP 6098311B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
power supply
time
circuit
input current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013081739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014204643A (ja
Inventor
奈津世 東
奈津世 東
幹之 青木
幹之 青木
信宏 松尾
信宏 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2013081739A priority Critical patent/JP6098311B2/ja
Publication of JP2014204643A publication Critical patent/JP2014204643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6098311B2 publication Critical patent/JP6098311B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Description

本発明は、力率改善回路を有する電源装置および画像形成装置に関する。
商用交流電源を用いて直流負荷を作動させる各種の電気機器において、直流電源としてスイッチングレギュレータが用いられている。スイッチングレギュレータは、交流を整流して平滑した後、DC/DCコンバーターによって所定電圧の直流電力を生成する。
平滑用のコンデンサーを有するコンデンサ・インプット型のスイッチングレギュレータでは、リップルを含む整流後の電圧がコンデンサーの端子電圧を超えるときのみコンデンサーに電流が流れるので、電流波形が正弦波形から大きく歪んで高周波ノイズが発生し、力率も悪い。このことから、スイッチングレギュレータには、DC/DCコンバーターの前段回路として、電流波形を正弦波に近づける力率改善回路が設けられている。
一般に、コンバーター方式の力率改善回路が用いられている。この種の力率改善回路は、インダクタ、スイッチング素子およびスイッチングコントローラーを備え、インダクタを流れる電流をスイッチング素子によって制御する。スイッチングコントローラーは、入力電流に応じたパルス幅変調信号を生成し、このパルス幅変調信号によってスイッチング素子をオンオフ制御する。
力率改善回路における電流検出に関する先行技術がある。特許文献1において、電流検出用抵抗によって、スイッチング素子のオフ期間にインダクタに流れる電流を検出し、スイッチング素子のオフ期間の中央で、電流検出用抵抗の降下電圧をサンプリングして入力電流の平均値を検出する手法が開示されている。
再表2010/061654号公報
電気機器の入力電流値を交流配電の規制値以下に抑える電力制御を行なったり、使用者に実際の消費電力を知らせる表示を行なったりするには、交流電源から電気機器に入力される電流の値をより正確に測定する必要がある。しかし、市販されているスイッチングレギュレータユニットを用いて電気機器を組み立てる場合、ユニット内でスイッチング動作のために電流を検出する手段とは別に、何らかの電流検出手段を付加しなければならない。カレントトランスやホールセンサーといった電流検出デバイスを用いる手法はコスト上昇を招く。
本発明は、このような事情に鑑み、スイッチング動作を行なう力率改善回路の入力電流を電流検出デバイスによらずに検知する装置の提供を目的としている。
上記目的を達成する装置は、交流電源から入力される電流に応じたパルス幅変調信号を生成してスイッチング素子をオンオフ制御する力率改善回路を有した電源装置であって、前記パルス幅変調信号のパルス周期よりも長い設定期間における当該パルス幅変調信号のパルス幅の合計であるオン時間を検知する検知部と、前記力率改善回路の入力電流と前記パルス幅変調信号の前記オン時間との関係を示すスイッチング特性情報を記憶する記憶部と、前記スイッチング特性情報と前記検知部によって検知された前記オン時間とに基づいて、前記入力電流の値を特定する特定部と、を備える
本発明によれば、電流検出デバイスを用いることなく、スイッチング動作を行なう力率改善回路の入力電流を検知することができる。
本発明の実施形態に係る電源装置の概略の構成を示す図である。 電源装置のPFC回路のスイッチング動作を示す信号波形図である。 電源装置が有する制御回路のハードウェア構成を示すブロック図である。 電源装置の構成の第1例を示す図である。 PFC回路におけるスイッチング信号のON時間と入力電圧値との関係の一例を示すグラフである。 電源装置の制御回路が実行する電源制御処理の第1例のフローチャートである。 電源装置の構成の第2例を示す図である。 スイッチング信号のON時間の検知に係る設定期間の例を示す図である。 電力モニターの出力信号電圧と直流出力電力との関係を示すグラフである。 直流出力電力とスイッチング信号のオン時間との関係を示すグラフである。 スイッチング信号のオン時間と入力電圧値との関係の例を示すグラフである。 電源制御処理の第2例のフローチャートである。 オン時間の検知サブルーチンのフローチャートである。 消費電力情報の表示例を示す図である。 電源装置を備える画像形成装置の構成を示す図である。 電源制御処理の第3例のフローチャートである。
図1に例示される電源装置2は、画像を印刷する画像形成装置1に組み込まれた電源回路3と制御回路5とから構成される。電源回路3は、直流電力を出力するために、整流ブリッジ12、PFC(Power Factor correction )回路13、およびDC/DCコンバーター14を備えている。商用交流電源9から供給される交流電力が電源回路3によって直流電力に変換され、画像形成装置1内の直流負荷4に供給される。
直流負荷4には、マイクロプロセッサーを有する制御回路5、ディスプレイを有する操作パネル6、およびモーターやソレノイドといった電気部品を有する駆動機構7が含まれる。電源回路3は、制御系統用の例えば5ボルトの電力および駆動系統用の例えば24ボルトの電力を出力する。
また、電源回路3は、直流電力の出力と並行して交流電力を出力する。画像形成装置1における交流負荷として定着器27内のヒーター30がある。ヒーター30にはノイズフィルター11を経た交流がトライアック回路16を介して出力される。トライアック回路16は、交流の半周期ごとに通電を断続させる。通電の開始タイミングは制御回路5からの点灯指示信号S16によって制御される。その制御のため、ゼロクロス検出回路15からのゼロクロス信号S15が制御回路5に入力される。
制御回路5は、定着器27の温度センサー31の出力に基づいて、定着ローラー温度が所定温度になるように、点灯指示信号S16によってトライアック回路16を制御する。加えて、制御回路5は、直流負荷4による電力消費の増減に応じて、ヒーター30による電力消費を調整する。つまり、商用交流電源9から画像形成装置1に入力される電流の値が交流配電設備の規定値(例えば、15アンペア)を超えない範囲内で、商用交流電源9からの電力をより多く交流負荷に配分する制御が行われる。
画像形成装置1が仕様上の最大速度で印刷を行なうには、定着用のヒーター30に十分に電力を供給する必要がある。供給可能な電力が不足するときには、用紙の連続搬送における用紙間距離を長くしなければならず、単位時間あたりの印刷枚数が少なくなる(生産性が低下する)。また、低温時における印刷が可能になるまでの加熱時間が長くなる。
直流負荷4の実際の消費電力を測定することにより、画像形成装置1の定格電力から直流負荷4の消費電力を差し引いた残りの電力、すなわち余剰電力を最大限にヒーター30に配分することができる。これに対して、直流負荷4の実際の消費電力を測定しない場合、ヒーター30に配分可能な電力は、画像形成装置1の定格電力から直流負荷4の仕様で定まる最大消費電力を差し引いた残りの電力となる。より多くの電力をヒーター30に配分するために、直流負荷の実際の消費電力をより正確に測定する必要がある。
DC/DCコンバーター14による損失を加味した直流負荷4の実際の消費電力は、既知である商用交流電源9の定常電圧と商用交流電源9から直流負荷4に向かって流れる電流との乗算結果に基づいて算出することができる。電源装置2は、商用交流電源9からPFC回路13へ流れる電流の実効値(これを入力電流Iinという)を、PFC回路(力率改善回路)13の内部で生成されるスイッチング信号S55を利用して求める。
図2(A)はPFC回路13の実際の入力電圧、実際の入力電流およびスイッチング信号の波形を模式的に示している。PFC回路13には整流ブリッジ12によって全波整流された電力が入力される。PFC回路13は、スイッチング信号S55に従うスイッチング動作を行なって電流波形を改善する。スイッチング信号S55は、実際の入力電流の波形を正弦波形に近づけるように制御するために生成されたパルス幅変調信号である。
図2(B)は時間軸方向に拡大したスイッチング信号S55の波形を模式的に示している。例示のスイッチング信号S55において、各パルスのパルス幅Tonとパルス間隔Toffとの和であるパルス周期Tは一定である。例えば、スイッチング周波数が60kHzに設定された場合、パルス周期Tは約16.7μsecとなる。入力電流の瞬時値に応じてパルス幅Tonがパルス周期Tごとに定められるので、少なくとも交流周期の4分の1以上の長さの設定期間におけるパルス幅Tonの総和(これを“オン時間”と呼称する)から入力電流Iinの大きさを判定することができる。実用上は設定期間を商用交流の1周期または半周期とすればよい。交流の半周期はパルス周期Tと比べて十分に長い。
なお、オン時間は、入力電流Iinとの相関の上で、設定期間におけるパルス間隔Toffの総和およびデューティー比の平均と同等である。つまり、パルス間隔Toffの総和またはデューティー比の平均によって入力電流値を特定することは、実質的にオン時間によって特定することに他ならない。また、スイッチング周波数を変更するスイッチング制御を行なってもよい。
図3は制御回路5のハードウェア構成を示している。制御回路5は、制御プログラムを実行するコンピュータとしてのCPU(central processing unit)81、および入力電流検知のための特性情報を記憶する記憶部としての不揮発性メモリ84を有する。CPU81は、ROM(Read Only Memory)82または図示しないハードディスクドライブのような大容量のストレージからプログラムをRAM(Random Access Memory)83にロードして実行する。制御回路5には、画像形成装置1における消費電力の積算を含む使用実績管理に必要な日時情報を出力する集積化された時計回路85が備わっている。
図4に示されるように、電源回路3に備えられたPFC回路13は昇圧コンバーター型である。PFC回路13は、インダクタ(チョークコイル)51、FET(Field Effect Transistor)52、保護ダイオード53、整流ダイオード54、スイッチング制御回路55、および電圧検出回路56を有している。
インダクタ51とFET52とが前段の整流ブリッジ12の出力端子間に直列接続されている。スイッチング素子としてのFET52がON状態のとき、インダクタ51にFET52へ向かう電流が流れ、インダクタ51にエネルギーが蓄えられる。FET52がOFF状態に切り替わると、自己誘導によってインダクタ51に整流ブリッジ12の出力電圧よりも高い電圧が発生し、インダクタ51から整流ダイオード54を通って後段の平滑コンデンサー60に電流が流れる。電流連続モードのスイッチングが行なわれる場合、インダクタ51からの放電電流が0になる前にFET52はON状態に切り替わる。
スイッチング制御回路55は、図示を省略した検出手段によって例えばFET52を流れる電流を検知するとともに、電圧検出回路56によって平滑コンデンサー60の両端電圧(一次側電圧)を検知する。そして、これらの検知結果に応じてパルス幅が変化するスイッチング信号S55をFET52のゲートに印加する。スイッチング信号S55に従うFET52のスイッチング動作によって、平滑コンデンサー60の両端電圧が一定値(例えば290ボルト)に保持される。
PFC回路13の入力電流Iinの値を数値化するため、スイッチング信号S55が制御回路5に伝達される。伝達には、DC/DCコンバーター14の一次側と制御回路5とを電気的に絶縁するため、例えばフォトカプラ61が用いられる。パルストランスや他の絶縁用の信号伝達デバイスを用いてもよい。
制御回路5は、オン時間検知部102、入力電流特定部104、および給電制御部106を有している。これらの要素は、CPU81が所定のプログラムを実行することによって実現される機能要素である。
オン時間検知部102は、上述したオン時間を検知する。詳しくは、交流1周期の長さの設定期間において、電源回路3から入力されたスイッチング信号S55の各パルスのパルス幅を計時し、得られた複数のパルス幅を合計する。パルス周期Tよりも短い周期でスイッチング信号S55をサンプリングし、サンプリング値が閾値を超える連続したサンプリングの回数とサンプリング周期とを乗算すれば、パルス幅Tonが求まる。オン時間検知部102は、検知したオン時間を示すデータDtを入力電流特定部104に送る。
入力電流特定部104は、記憶部84によって記憶されている特性テーブルT1とオン時間検知部102からのデータDtによって示されるオン時間とに基づいて、PFC回路13の入力電流Iinの値を特定する。特性テーブルT1は、図5に示されるようなオン時間と入力電流Iinとの関係を示すスイッチング特性情報である。実測または理論式に基づく計算によって特性テーブルT1を作成することができる。図5の例において、例えばオン時間が8msであった場合、入力電流Iinの値は3.3アンペアとなる。入力電流特定部104は、特定した入力電流Iinの値を示すデータDiを給電制御部106に送る。
なお、実測によって特性テーブルT1を作成する場合は、直流負荷4に代えて電流可変の電子負荷91を電源回路3に接続し、負荷電流を所定刻みで切り替えるごとに、入力電流Iinの値とオン時間とを測定する。入力電流Iinの測定にはホールセンサーを用いることができ、オン時間の測定にはオン時間検知部102と同様の機能をもつ計測装置を用いることができる。
給電制御部106は、入力電流特定部104からのデータDiによって示される入力電流Iinの値に応じて、商用交流電源9から画像形成装置1に流れ込む電流が規制値(例えば15アンペア)を超えないように、定着器30に配分可能な交流電力を計算する。そして、計算結果に応じた点灯指示信号S16をトライアック回路16に与え、ヒーター30による電力消費を調整する。
図6は制御回路5によって実行される電源制御処理の第1例のフローチャートである。メインスイッチ8(図1参照)がON状態であって(S10でYES)、PFC回路13からスイッチング信号S55が入力されているとき(S11でYES)、オン時間検知部102がスイッチング信号S55のパルス幅Tonのカウントを開始する(S12)。交流1周期分の設定期間にわたるカウントが終了すると(S13でYES)、入力電流特定部104がカウントされたパルス幅Tonの合計であるオン時間に基づいて入力電流Iinの値を特定する(S14)。そして、給電制御部106が交流負荷に対する電力配分を調整する(S14)。
図7は電源装置の構成の第2例を示している。
図7の電源装置2bにおいて、電源回路3bの構成は一部を除いて図4の例と同様である。電源装置2bには、DC/DCコンバーター14から出力される直流出力電力Poutを検出する電力モニター回路17が組み込まれている。また、電源装置2bは、ゼロクロス検出回路15から出力されるゼロクロス信号S15を制御回路5bに伝達するフォトカプラ62を有している。
制御回路5bは、オン時間検知部102b、出力電力検知部103、入力電流特定部104b、給電制御部106、および電力情報表示部107を有している。これらの要素は、CPU81が所定のプログラムを実行することによって実現される機能要素である。
オン時間検知部102bは、図8のようにゼロクロス信号S15によって示される交流半周期を設定期間としてオン時間を検知する。詳しくは、交流半周期のN倍(Nは2以上の整数)の長さの時間にわたって交流半周期ごとにオン時間を検知し、検知したN個のオン時間の平均を検知結果としたデータDtを入力電流特定部104bに送る。
出力電力検知部103は、電力モニター回路17からの電力量検出信号S17によって、DC/DCコンバーター14から出力される直流出力電力Poutを検知する。すなわち、電力量検出信号S17の値と直流出力電力Poutとの関係を示す換算テーブルT3から電力量検出信号S17によって特定される電力量を読み出す。出力電力検知部103は、直流出力電力Poutを示すデータDpを入力電流特定部104bに送る。
入力電流特定部104bは、不揮発性メモリ84によって記憶されている特性情報T2、オン時間検知部102bからのデータDtによって示されるオン時間、および出力電力検知部103からのデータDpによって示される直流出力電力Poutに基づいて、PFC回路13の入力電流Iinの値を特定する。特性情報T2は、図10に示される直流出力電力Poutとオン時間(Dt)との関係、および図11に示されるオン時間(Dt)と入力電流Iinとの関係の双方を表わす。入力電流特定部104bは、特定した入力電流Iinの値を示すデータDiを給電制御部106と電力情報表示部107とに送る。それとともに、入力電流Iinの値を特定する際に判明した商用交流電源9の電圧(交流電源電圧)を示すデータDvを電力情報表示部107に送る。
給電制御部106は、図4の例と同様に定着器30に配分可能な交流電力を計算し、ヒーター30による電力消費を調整する。
電力情報表示部107は、入力電流特定部104bからのデータDiおよびデータDvによってそれぞれ示される入力電流値および交流電源電圧から、直流系統の消費電力を算出する。給電制御部106から電力配分情報を取得して交流系統の消費電力を算出し、直流系統と交流系統とを合わせた画像形成装置1全体の消費電力を算出する。そして、不揮発性メモリ84によって使用実績管理情報の一つとして記憶されている累積消費電力に今回の算出結果を反映させる。
また、電力情報表示部107は、表示を指示する操作がユーザーによって行なわれたときに、指示に従って、電力の消費に関する管理情報を操作パネル6のディスプレイに表示させる。
図9は換算テーブルT3によって記憶されている電力モニター17の出力特性、すなわち、電力モニター17から出力される電力量検出信号S17の値と当該電力モニター17によって検出される電源回路3bの直流出力電力Poutとの関係を示している。電力量検出信号S17は、直流負荷に供給される直流出力電力の0〜600ワットの変化に応じて0.5〜3ボルトの範囲内の値(電圧値)をとる。例えば、電力量検出信号S17の電圧値が1.42ボルトであるとき、直流出力電力Poutは220ワットである。
図10は商用交流電源9において想定される電圧変動範囲内の電圧値である交流電源電圧をパラメータとして測定された、複数の交流電源電圧ごとの電源回路3bの直流出力電力Poutとオン時間(Dt)との関係を示し、図11は同様に測定された複数の交流電源電圧ごとのオン時間(Dt)と入力電流Iinの値との関係を示している。例示において、パラメータとしての交流電源電圧(実効値)は、95ボルト、101ボルトおよび107ボルトである。これらの図10および図11の関係は特性情報T2として不揮発性メモリ84に格納されている。
図10の関係を適用することにより、電力モニター回路17によって検出される直流出力電力Poutとスイッチング信号S55から検知されるオン時間(Dt)とに基づいて、商用交流電源9の電圧値を特定することができる。例えば、直流出力電力Poutが220ワットであってオン時間が3.5msであったとき、商用交流電源9の電圧値は95ボルトである。
なお、直流出力電力Poutとオン時間(Dt)とに対応する交流電源電圧の値が特性情報T2にない場合は、直流出力電力Poutおよびオン時間(Dt)のそれぞれに近い複数の値に対応する交流電源電圧に基づく補間演算によって商用交流電源9の電圧値を算定する。
図11の関係を適用することにより、スイッチング信号S55から検知されたオン時間(Dt)と図10の関係によって特定された交流電源電圧とから入力電流Iinの値を特定することができる。例えば、交流電源電圧が95ボルトである場合において、オン時間が3.5msであるとき、入力電流Iinの値は3アンペアである。
図12は制御回路5bによって実行される電源制御処理の第2例のフローチャートである。
メインスイッチ8(図1参照)がON状態であって(S21でYES)、PFC回路13からスイッチング信号S55が入力されているとき(S22でYES)、オン時間検知部102bがオン時間の検知サブルーチンの処理を実行する(S23)。
出力電力検知部103が電力モニター回路17からの電力量検出信号S17を取り込み(S24でYES)、換算テーブルT3を参照して直流出力電力Poutの値を検知する(S25)。入力電流特定部104bが特性情報T3を参照して交流電源電圧の値を特定し(S26)、交流入力電圧値とオン時間(Dt)とに基づいて入力電流Iinの値を特定する(S27)。
給電制御部106が交流負荷に対する電力配分を調整する(S28)。そして、電力情報表示部107が、消費電力を積算して記憶する処理を行なう(S29)。
図13はオン時間の検知サブルーチンのフローチャートである。オン時間検知部102bはゼロクロス信号S15がONレベルになると(S231でYES)、スイッチング信号S55のパルス幅Tonのカウントを開始する(S232)。OFFレベルになったゼロクロス信号S15が再びONレベルになると、すなわちカウント開始から設定期間である交流半周期が経過すると(S233でYES)、オン時間検知部102bは設定期間分のカウントをN回繰り返したかをチェックする(S235)。Nは設定回数であり例えば3である。カウントの実行回数がN未満であれば(S235でNO)、オン時間検知部102bはその時点のカウント値を記憶してカウンタをリセットし(S236)、ステップS232に戻って改めてパルス幅Tonのカウントを開始する。
N回のカウントを行なうと(S235でYES)、オン時間検知部102bはカウントを終了し(S237)、N個のカウント値の平均値をオン時間として計算する(S238)。計算されたオン時間は入力電流特定部104bに通知される。
図14は消費電力情報の表示例を示している。電力情報表示部107はユーザーによる表示指示操作に応えてエコロジー指標通知画面Q1を操作パネル6に表示させる。エコロジー指標通知画面Q1では、メインスイッチ8がON状態である通電時間、通電時間の内訳(待機、省電力および動作中)、消費電力量、および二酸化炭素排出量について、それぞれの月別の累積が表示される。
図15は本発明の実施形態に係る電源装置を備えた画像形成装置の構成例を示している。
図示の画像形成装置1は、コピー機、カラープリンター、スキャナー、ファクシミリ機、ストレージなどとして使用可能なMFP(Multi-functional Peripheral)と呼ばれる複合型の情報機器である。画像形成装置1は、電子写真法によってカラー画像またはモノクロ画像を形成するタンデム式のプリンターエンジン20を備える。
プリンターエンジン20は、中間転写ベルト21に沿って並ぶ4個のプロセスユニットUY,UM,UC,UKを有しており、カラー印刷に際してイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、および黒(K)の4色のトナー像を並行して形成する。プロセスユニットUY,UM,UC,UKは、それぞれ筒状の感光体、帯電チャージャー、現像器、およびクリーナーといったトナー像の作像に必要なデバイスを有する。
画像形成装置1にはランプ加熱型の定着器27が実装されている。定着器27は、定着ローラ(加熱ローラ)28および加圧ローラ29を備える。定着ローラ28の表面を昇温させる熱源としてのヒーター30はハロゲンランプである。
コピーに際して、ADF((Auto Document Feeder))36にセットされた原稿シートがイメージスキャナー38の読取り位置に搬送され、原稿画像が読み取られる。原稿画像に応じて、プリントヘッド22の射出する光ビームがオンオフ制御され、各プロセスユニットUY,UM,UC,UKの感光体の表面に潜像が形成される。潜像はトナー像に現像され、感光体から中間転写ベルト21に一次転写される。中間転写ベルト21の移動に同期した一次転写によって、4色のそれぞれのトナー像が中間転写ベルト21上で重ねられる。4色のトナー像の形成と並行して、多段式の用紙スタッカー24内の選択されたカセットから印刷用紙Pが取り出され、搬送ローラ25によって中間転写ベルト21と二次転写ローラ26とが対向する二次転写位置へ搬送される。中間転写ベルト21からトナー像が二次転写された印刷用紙Pは、定着器27を経た後、排紙トレイ35に排出される。印刷用紙Pが定着器27を通過するとき、トナーが溶融して画像が印刷用紙Pに定着する。
図16は電源制御処理の第3例のフローチャートである。
上述の制御回路5は、画像形成装置1に与えられるジョブによって決まる動作モードを判別する(S30)。ここでいう動作モードは、予想される最大消費電力が設定値よりも大きい重負荷動作モードとそれ以外の動作モードとに分類されている。直流負荷を構成する複数のデバイスのうちの使用するデバイス(稼動させなければならないデバイス)は、与えられるジョブによって異なる。使用するデバイスが異なれば、ジョブの実行によって消費する電力にも差異が生じる。例えば多数枚の原稿シートのカラーコピージョブでは、ADF36およびイメージスキャナー38による原稿画像の読取りを行いながら逐次にカラー印刷を行なうので、使用するデバイスが多く、消費電力は比較的に大きい。ソーターやステープラーといったオプション装置を使用する場合はさらに消費電力が大きくなる。これに対して、原稿シートから原稿画像を読み取って外部装置へ送信するスキャンジョブでは、プリンターエンジン20が稼動しないので、コピージョブと比べて消費電力は小さい。
動作モードが重負荷動作モードでない場合(S31でNO)、定着器27のヒーター30に十分に交流電力を供給することができる。言い換えれば、ヒーター30に供給する電力を減らして直流負荷4に供給する電力を確保する必要がない。したがって、この場合、オン時間の検知および入力電圧Iinの特定を行なうことなく直ちに当該電源制御処理の実行を終了する。
動作モードが重負荷動作モードである場合のみ、制御回路5は、スイッチング信号S55のオン時間の検知、オン時間に基づく入力電流Iinの値の特定、および入力電流Iinの値に応じた交流負荷の電力配分調整を行なう(S32、S33、S34、S35、S36)。
上述の実施形態において、PFC回路13の回路方式を含めて電源装置2,2bの構成を本発明の趣旨に沿う範囲内で適宜変更することができる。オン時間の検知に係る設定時間は商用交流の1周期よりも長くてもよい。設定周期分のパルス幅の合計をスイッチング周波数で除算したパルス周期Tあたりのパルス幅の平均値と入力電流Iinとの関係を、スイッチング特性情報として記憶しておいてもよい。
1 画像形成装置
2,2b 電源装置
9 商用交流電源
S55 スイッチング信号(パルス幅変調信号)
53 FET(スイッチング素子
13 PFC回路(力率改善回路)
T パルス周期
Ton パルス幅
102,102b オン時間検知部
Iin 入力電流
T1 特性テーブル(スイッチング特性情報)
84 不揮発性メモリ(記憶部)
104,104b 入力電流特定部
15 ゼロクロス検出回路
61 フォトカプラ(信号伝達デバイス)
4 直流負荷
14 DC/DCコンバーター
17 電力モニター
S17 電力量検出信号
27 定着器
P 印刷用紙
106 給電制御部
107 電力情報表示部
Dt データ(検知されたオン時間)
Di データ(特定された入力電流値)

Claims (9)

  1. 交流電源から入力される電流に応じたパルス幅変調信号を生成してスイッチング素子をオンオフ制御する力率改善回路を有した電源装置であって、
    前記パルス幅変調信号のパルス周期よりも長い設定期間における当該パルス幅変調信号のパルス幅の合計であるオン時間を検知する検知部と、
    前記力率改善回路の入力電流と前記パルス幅変調信号の前記オン時間との関係を示すスイッチング特性情報を記憶する記憶部と、
    前記スイッチング特性情報と前記検知部によって検知された前記オン時間とに基づいて、前記入力電流の値を特定する特定部と、を備える
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記スイッチング特性情報は、前記力率改善回路または当該力率改善回路と同型の回路を測定用回路として用いて当該測定用回路の入力電流と前記オン時間との関係を測定した実測データである
    請求項1記載の電源装置。
  3. 前記交流電源から入力される交流電力の電圧のゼロクロス点を検出する検出回路を備え、
    前記検知部は、ゼロクロス点が検出されてから次のゼロクロス点が検出されるまでの交流半周期を前記設定期間として前記オン時間を検知する
    請求項1または2記載の電源装置。
  4. 前記検知部は、前記設定期間の整数倍の長さの時間にわたって当該設定期間ごとに前記オン時間を検知し、検知した複数のオン時間の平均を当該オン時間の検知結果として前記特定部に通知する
    請求項1ないし3のいずれかに記載の電源装置。
  5. 入力側と出力側とが絶縁される信号伝達デバイスを介して、前記力率改善回路から前記検知部へ前記パルス幅変調信号が伝達される
    請求項1ないし4のいずれかに記載の電源装置。
  6. 前記力率改善回路から出力される電力を直流負荷に適した電圧の直流電力に変換するコンバーターと、
    前記コンバーターから前記直流負荷に供給される前記直流電力に応じた電力量検出信号を出力する電力モニター回路と、を備え、
    前記スイッチング特性情報は、前記交流電源の電圧変動範囲内の電圧値をパラメータとして測定された複数の電圧値ごとの前記入力電流と前記オン時間との関係、および同様に測定された複数の電圧値ごとの前記直流負荷に供給される前記直流電力と前記オン時間との関係を示し、
    前記特定部は、前記スイッチング特性情報、前記検知部によって検知された前記オン時間、および前記電力量検出信号によって示される電力量に基づいて、前記入力電流の値を特定する
    請求項1記載の電源装置。
  7. 交流電源から供給される電力によって作動する画像形成装置であって、
    交流電力を用いて印刷用紙を加熱する定着器と、
    前記交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換する電源回路と、
    前記電源回路の一部であって、前記交流電源から入力される電流に応じたパルス幅変調信号を生成してスイッチング素子をオンオフ制御する力率改善回路と、
    前記パルス幅変調信号のパルス周期よりも長い設定期間における当該パルス幅変調信号のパルス幅の合計であるオン時間を検知する検知部と、
    前記力率改善回路の入力電流と前記パルス幅変調信号の前記オン時間との関係を示すスイッチング特性情報を記憶する記憶部と、
    前記スイッチング特性情報と前記検知部によって検知された前記オン時間とに基づいて、前記入力電流の値を特定する特定部と、
    特定された前記入力電流の値に応じて、前記定着器へ供給する電力を増減する給電制御部と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記直流電力が供給される直流負荷を構成する複数のデバイスのうちの使用するデバイスが異なる複数の動作モードを有し、
    前記検知部は、前記複数の動作モードのうちの予め選択された動作モードであって、予想される最大消費電力が設定値よりも大きい重負荷動作モードのみにおいて、前記オン時間を検知する
    請求項7記載の画像形成装置。
  9. 特定された前記入力電流の値を用いて計算した消費電力をディスプレイに表示させる電力情報表示部を備える
    請求項7または8記載の画像形成装置。
JP2013081739A 2013-04-10 2013-04-10 電源装置および画像形成装置 Active JP6098311B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013081739A JP6098311B2 (ja) 2013-04-10 2013-04-10 電源装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013081739A JP6098311B2 (ja) 2013-04-10 2013-04-10 電源装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014204643A JP2014204643A (ja) 2014-10-27
JP6098311B2 true JP6098311B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=52354615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013081739A Active JP6098311B2 (ja) 2013-04-10 2013-04-10 電源装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6098311B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017009774A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
KR20180089094A (ko) 2017-01-31 2018-08-08 삼성전자주식회사 디스플레이 장치 및 디스플레이 장치의 제어 방법
JP7167843B2 (ja) * 2019-05-09 2022-11-09 株式会社デンソー 車載充電器
JP7298349B2 (ja) * 2019-07-08 2023-06-27 株式会社リコー 電源装置、電源制御方法、画像形成装置、及びプログラム
JP7313231B2 (ja) * 2019-08-22 2023-07-24 三菱電機株式会社 直流電源装置、モータ駆動装置および空気調和機
JP7296821B2 (ja) * 2019-08-22 2023-06-23 三菱電機株式会社 直流電源装置、モータ駆動装置および空気調和機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008145671A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Canon Inc 画像形成装置
EP2173025A1 (en) * 2007-06-29 2010-04-07 Murata Manufacturing Co. Ltd. Switching power unit
CN102308462B (zh) * 2009-03-24 2014-07-02 株式会社村田制作所 开关电源装置
JP5182375B2 (ja) * 2009-05-15 2013-04-17 株式会社村田製作所 Pfcコンバータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014204643A (ja) 2014-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6098311B2 (ja) 電源装置および画像形成装置
US9823617B2 (en) Power supply apparatus and image forming apparatus
US9897964B2 (en) Power supply apparatus and image forming apparatus
JP4468011B2 (ja) スイッチング電源及び画像形成装置
JP6188415B2 (ja) 像加熱装置
JP6308771B2 (ja) 画像形成装置
US8238774B2 (en) Image forming apparatus and control method for the same
KR20080012595A (ko) 스위칭 모드 전원공급장치, 이를 구비한 화상형성장치 및이의 구동 방법
JP2019004541A5 (ja)
JP2013137474A (ja) 電源装置、画像形成装置
KR101436967B1 (ko) 전류 공진 전원
US10915051B2 (en) Image forming apparatus
JP2005253291A (ja) キャパシタ装置、定着装置及び画像形成装置
CN106556999B (zh) 图像形成装置
JP2015206627A (ja) ヒータ負荷の消費電力の検出方法および装置、並びに画像形成装置
JP2012252405A (ja) 電源装置およびそれを備えた画像形成装置
JP6056619B2 (ja) 電源装置および画像形成装置
JP6322547B2 (ja) 画像形成装置
US20200033763A1 (en) Control device, image forming apparatus, and control method
US11647140B2 (en) Image forming apparatus that converts an alternating current voltage into a direct current voltage
US20240162821A1 (en) Power supply device and image formation apparatus
JP6406798B2 (ja) 電源装置及び画像形成装置
JP2023005763A (ja) 電源装置及び画像形成装置
JP7247842B2 (ja) 電源装置及び画像形成装置
US20220413422A1 (en) Power supply apparatus and image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6098311

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150