JPH11168137A - 半導体ウェーハ用搬送容器 - Google Patents

半導体ウェーハ用搬送容器

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JPH11168137A
JPH11168137A JP33322597A JP33322597A JPH11168137A JP H11168137 A JPH11168137 A JP H11168137A JP 33322597 A JP33322597 A JP 33322597A JP 33322597 A JP33322597 A JP 33322597A JP H11168137 A JPH11168137 A JP H11168137A
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JP
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container
opening
container body
semiconductor wafer
main body
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JP33322597A
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English (en)
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Masanao Murata
正直 村田
Hitoshi Kono
等 河野
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、軽量化を図りつつ安価で製造でき
る半導体ウェーハ用搬送容器を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、容器本体2内に封入される清
浄ガスの圧力による変形、半導体ウェーハを含む全重量
による変形を伴わない均一な厚さで薄板状の金属板材8
で容器本体2を成形する。これにより、軽量で安価に製
作できる半導体ウェーハ用搬送容器を得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス製
造に係わり、半導体ウェーハの搬送に使用する半導体ウ
ェーハ用搬送容器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、クリーンルーム内における半導
体デバイス製造システムにおいて、複数枚の半導体ウェ
ーハを段々に支持した半導体ウェーハ用搬送容器(キャ
リア)を、天井搬送車、軌道式搬送車或いはオペレータ
自ら半導体プロセス処理装置、検査装置或いはストッカ
に搬送しながら、該半導体ウェーハを処理する事が行わ
れている。ここで、半導体ウェーハ用搬送容器とは、M
E(Mini Enviroment)ボックス、FOUP(Front Open
Unified Pod) 、カセット等の総称である。
【0003】半導体デバイス製造システムにおいて、半
導体ウェーハは、不良品発生の原因となるパーティクル
(塵)、その他の不純物の付着から保護するために、複
数の半導体ウェーハを段々に容器本体内に支持し、これ
を密閉可能とする開閉蓋を備えた半導体ウェーハ用搬送
容器(キャリア)内に収納して、半導体プロセス処理装
置、検査装置或いはストッカの相互間に搬送される。こ
の半導体ウェーハ用搬送容器は、合成樹脂製や、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金の鋳造品製で、開口部を有
する有底の容器本体と、開口部を塞ぐ開閉蓋とからな
り、開閉蓋と容器本体の開口部との間に合成ゴム製のパ
ッキンを介在させて密閉可能にされている。
【0004】このように半導体ウェーハ用搬送容器に
は、合成樹脂製、アルミニウム等の鋳造品製のものが用
いられるが、近年の高純度な清浄環境が要求される半導
体デバイス製造システムにおいては、アルミニウム等の
鋳造製のものが多用されている。これは、搬送中に半導
体ウェーハヘのパーティクル(塵)や不純物ガスの接触
を極力防止するために、容器内部を窒素ガス、アルゴン
ガス、乾燥空気等の清浄ガスでパージするものである
が、アルミニウム等の金属は合成樹脂に比べて表面から
のガス放出が少ない利点を有しているからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋳造品
製の半導体ウェーハ用搬送容器では、鋳造過程で容器本
体に搬送用の取っ手や半導体ウェーハを段々に支持する
支持材を取り付けるための厚肉部を成形する必要があ
る。これは、容器本体に封入される清浄ガスの密閉構造
を維持するために、取っ手や支持材を固定するボルト等
が容器本体内に貫通しない様にするためである。又、容
器本体に封入される清浄ガスの圧力による変形や、取っ
手を持って搬送する際の重量(半導体ウェーハ、開閉蓋
を含む搬送容器の全重量)で変形しない様に容器本体に
肉厚部(補強部分)を設ける必要もある。この様な肉厚
部の存在は、半導体ウェーハ用搬送容器自体の重量を重
くし、天井搬送車、軌道搬送車やオペレータによる搬送
に過度の負担をかける事になる。
【0006】又、鋳造品製の半導体ウェーハ用搬送容器
では、容器本体内を清浄表面にするために鋳造後に切削
加工(機械加工)する必要があるが、この切削加工を行
う分だけ工数が増えて製造単価の上昇につながってい
た。特に、近年、半導体デバイス製造における生産性向
上(大量生産)の観点から、半導体ウェーハの直径も3
00mmと大型化しつつあり、これに伴って半導体ウェ
ーハ用搬送容器も大型化している。この状況下におい
て、鋳造した容器本体内の広い面積の部分を薄く切削
(例えば、4.0mm以下に切削)する事は、加工刃物
に対して容器本体面が逃げるため困難である。この結
果、容器本体全体が肉厚のものとなりオペレータが持て
ない程度重くなり、又加工の手間や加工時間がかかるた
め製造コストの上昇が著しくなる。
【0007】本発明は、軽量化を図りつつ安価で製造で
きる半導体ウェーハ用搬送容器を提供する事にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体ウェーハ
搬送容器は、請求項1では、複数の半導体ウェーハを収
納する容器本体と、該容器本体の開口部を密閉可能にす
る開閉蓋とを含んでなる半導体ウェーハ用搬送容器にお
いて、前記容器本体は、均一な厚さの属板材で少なくと
も上下板部、側板部とを形成して、前記開口部を有する
ボックスに構成されているものである。従来の様に厚み
部分を構成することなく、搬送時の半導体ウェーハを含
む重量や容器本体内に封入される清浄ガスの圧力による
変形を伴わない薄い金属板材で、容器本体を形成でき、
軽量化された半導体ウェーハ用搬送容器を得られる。
又、金属板材で容器本体を形成すると、従来のように鋳
造後の切削加工を必要とする事なく、安価に製作でき
る。
【0009】請求項2では、請求項1のものに、前記容
器本体は、前記金属板材のプレスにより一体形成された
前記各板部で前記開口部を有するボックスに構成され、
該プレス成形時に前記各板部が連続する部分を前記容器
本体に突出する曲面形状にしたものである。プレス成形
で容器本体を一体成形すると、低コストで大量生産に適
したものとでき、又各板部が連続する部分を曲面形状に
すると、容器本体の強度が補強される事から、薄手の金
属板材を用いて軽量な容器本体を成形できる。
【0010】請求項3では、請求項1のものに、前記容
器本体は、前記金属板材のプレスにより側板部に沿って
分割された上側部位と下側部位とを個別成形し、該各部
位を接合して開口部を有するボックスに構成されてお
り、前記各板部が連続する部分を前記容器本体に突出す
るような曲面形状にしたものである。プレス成形で容器
本体の各部位を形成し、各部位を接合する事でボックス
に構成すると、低コストで大量生産に適したものとで
き、又各板部が連続する部分を曲面形状にすると、容器
本体の強度が補強される事から、薄手の金属板材を用い
て軽量な容器本体を成形できる。
【0011】請求項4では、請求項1のものに、前記容
器本体は、前記金属板材のプレスにより前記各板部を個
別成形し、該各板部を接合して前記開口部を有するボッ
クルに構成されており、前記各板部が連続する部分を前
記容器本体に突出するような曲面形状にしたものであ
る。プレス成形で容器本体の各板部を成形し、各板部を
接合する事でボックスに構成すると、低コストで大量生
産に適したものとでき、又は各板部が連続する部分を曲
面形状にすると、容器本体の強度が補強される事から、
薄手の金属板材を用いて軽量な容器本体を成形できる。
【0012】請求項5では、請求項1〜請求項4のもの
に、容器本体は、アルミニウム又はアルミ合金からなる
金属板材をプレス成形してなるものである。容器本体を
アルミニウムやアルミニウム合金で成形すると、軽量化
を向上できる。
【0013】請求項6では、請求項1〜請求項4のもの
に、容器本体の開口部には、開閉蓋を嵌合可能な段部を
有しており、開閉蓋は、前記段部との間に介装されるシ
ール材で容器本体内を密閉にする構成にされているもの
である。容器本体を金属板材で形成(プレス成形)する
際の精度誤差を、シール材で吸収でき、容器本体内の密
閉を十分に確保できる。
【0014】請求項7では、請求項1〜請求項4のもの
に、容器本体は、その内部に半導体ウェーハを段々に支
持する支持材を有するものであり、支持材は、容器本体
との間にシール材を介在させて固定されているものであ
る。容器本体を薄い金属板材で形成しても、容器本体内
の密閉構造をシール材で保持しつつ支持材を固定でき
る。
【0015】請求項8では、請求項1〜請求項6のもの
に、開閉蓋は、容器本体の内面となる部分のみ金属板材
で形成され、他部分を樹脂等の軽材料で形成されている
ものである。開閉蓋自体の軽量化を図る事で、半導体ウ
ェーハ用搬送容器全体を軽量にできる。
【0016】請求項9では、請求項1〜請求項6、請求
項8のものに、開閉蓋には、容器本体の開口部にロック
可能な機構が設けられているものである。搬送中に開閉
蓋が容器本体から外れる事なく、容器本体内の密閉を保
持できる。
【0017】請求項10では、複数の半導体ウェーハを
収納する容器本体を含んでなる半導体ウェーハ用搬送容
器において、前記容器本体は、均一な厚さの金属板材で
少なくとも上下板部、側板部とを形成して、前記開口部
を有するボックスに構成されているものである。従来の
様に厚み部分を構成することなく、搬送時の半導体ウェ
ーハを含む重量による変形を伴わない薄い金属板材で、
容器本体を形成でき、軽量化された半導体ウェーハ用搬
送容器を得られる。又、金属板材で容器本体を形成する
と、従来のように鋳造後の切削加工を必要とする事な
く、安価に製作できる。
【0018】請求項11では、請求項10のものに、前
記容器本体は、前記金属材のプレスにより一体形成され
た前記各板部で前記開口部を有するボックスに構成さ
れ、該プレス成形時に前記各板部が連続する部分を前記
容器本体に突出する曲面形状にしたものである。プレス
成形で容器本体を一体成形すると、低コストで大量生産
に適したものとでき、又各板部が連続する部分を曲面形
状にすると、容器本体の強度が補強される事から、薄手
の金属板材を用いて軽量な容器本体を成形できる。
【0019】請求項12では、請求項10のものに、前
記容器本体は、前記金属板材のプレスにより側板部に沿
って分割される上側部位と下側部位とを個別成形し、該
各部位を接合して開口部を有するボックスに構成されて
おり、前記各板部が連続する部分を前記容器本体の外側
に突出するような曲面形状にしたものである。プレス成
形で容器本体の各部位を形成し、各部位を接合する事で
ボックスに構成すると、低コストで大量生産に適したも
のとでき、又各板部が連続する部分を曲面形状にする
と、容器本体の強度が補強される事から、薄手の金属板
材を用いて軽量な容器本体を成形できる。
【0020】請求項13では、請求項10のものに、前
記容器本体は、前記金属板材のプレスにより前記各板部
を個別成形し、該各板部を接合して前記開口部を有する
ボックルに構成されており、前記各板部が連続する部分
を前記容器本体に突出するような曲面形状にしたもので
ある。プレス成形で容器本体の各板部を成形し、各板部
を接合する事でボックスに構成すると、低コストで大量
生産に適したものとでき、又は各板部が連続する部分を
曲面形状にすると、容器本体の強度が補強される事か
ら、薄手の金属板材を用いて軽量な容器本体を成形でき
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態における
半導体ウェーハ用搬送容器について、図面を参照して説
明する。
【0022】図1及び図2において、1は半導体ウェー
ハ用搬送容器であって、半導体デバイス製造システムの
半導体プロセス処理装置、ストッカ等の相互間で半導体
ウェーハWを搬送するために使用されるFOUP(Font
Open Unified Pod)を示している。FOUP1は、複数
の半導体ウェーハWを段々に収納する容器本体2と、該
容器本体2の開口部3を密閉可能とする開閉蓋4とを備
えている。
【0023】容器本体2は、U字状に形成された側板部
5と、該側板部5の上下側をそれぞれ閉塞する上下板部
6,7とで前面に開口部3を有するボックスに構成され
ており、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる金
属板材8をプレスする事で一体成形されている。又、容
器本体2の側板部5、上下板部6,7には、図2に示す
ように、金属板材8のプレス成形時に容器本体2の外側
に突出するような曲面形状を有して成形されている。こ
の曲面形状は、特に、各板部5〜7同士が連続する部分
Pに形成する事が好ましく、このように、容器本体2の
各板部5〜7が連続する部分Pを曲面形状とすると、容
器本体2自体の強度が補強される事になる。尚、容器本
体2の製作において、金属板材8のプレスにより開口部
3、側板部5に沿って分割される上板部6を含む上側部
位と下板部7を含む下側部位とを個別に成形し、且つ該
プレス成形時に各板部5〜7が連続する部分に曲面形状
を形成しておき、その後に開口部3、各部位を溶接等の
接合方法で溶着して製作しても良い。又、容器本体2の
製作において、金属板材8をプレスにより開口部3、側
板部5及び上下板6,7を各板部5〜7の連続部分に曲
面形状を形成できる様に個別に成形しておき、その後に
各板部5〜7を溶接等の接合方法で溶着して製作しても
良い。
【0024】金属板材8の厚さtは、FOUP1内に封
入される清浄ガス(窒素ガス、アルゴンガス、乾燥空気
等)で生じる容器本体2内外の圧力差による変形と、F
OUP1内に収納された半導体ウェーハWや開閉蓋3を
含むFOUP1全体の重量による変形を伴わない最低の
強度を有する厚さtにされている。又金属板材8の厚さ
tは、容器本体2の各板部5〜8の曲面形状により補強
された強度も考慮して、薄板状にされている。尚、使用
する金属板材8としては、アルミニウムやアルミ合金に
限られず、ステンレス、鋼等の金属板材を用いる事もで
きるが、FOUP1全体の重量軽減を図る観点からは、
軽金属のアルミニウムやアルミ合金を用いる事が好まし
い。
【0025】容器本体2の上板部6には、搬送用の取っ
手10が設けられている。取っ手10は、上板部6上に
水平状態として位置された取っ手板11と、該取っ手板
11を上板部6に固定する複数の取っ手軸12とからな
り、図3(a)に示すように、容器本体2内からシール
付きワッシャ13を介装して突出される複数のボルト1
4に各取っ手部12を螺着する事で容器本体2に固定さ
れている。シール付きワッシャ13は、ボルト14と容
器本体2の内周に当接する部分にゴム等のシール材13
Aを有しており、各ボルト13の締め付けで容器本体2
内を密閉状態に保つ機能を持っている。これにより、薄
板状の金属板材8で容器本体2を一体成形しても、該容
器本体2内の密閉構造を保ったままで取っ手10を固定
できる。尚、取っ手10を固定する手段としては、図3
(b)に示すように、ゴム等のシール材15のみを介装
してボルト14により固定しても良い。
【0026】容器本体2の内部には、複数枚の半導体ウ
ェーハWを支持する支持材16が設けられている。支持
材16は、各半導体ウェーハWを間隔を隔てて段々に支
持する複数の棚16Aを有しており、図4(a)に示す
ように、下板部7外側からシール付きワッシャ13を介
装させ、又は図4(b)に示すようにシール材15を介
装させて容器本体2内に突出する複数のボルト25に螺
着する事で容器本体2内に固定されている。これによ
り、薄板状の金属板材8で容器本体2を一体形成して
も、シール付きワッシャ13やシール材15によって該
容器本体2内の密閉構造を保ったままで支持材15を固
定できる。
【0027】一方、開閉蓋4は、容器本体2の開口部3
に形成された段部17に嵌合可能な矩形状にされてお
り、段部17とに介装されるシール部材18によって容
器本体2内を密閉状態とする構成にされている。シール
部材18の形態としては、図5に示すように、開閉蓋4
と段部17との間に中空状のゴムシール19を介装させ
るもの〔図5(a)参照〕、開閉蓋4にリップシール2
0を設けたもの〔図5(b)参照〕、開閉蓋4に段部1
7から突出する突起22に押付け可能にゴムシール21
を設けたもの〔図5(c)参照〕等があり、開閉蓋4を
段部17に向けて押し付ける事で、各シール19〜21
を変形させて容器本体2内を密閉状態にするものであ
る。尚、シール部材18としては、段部17に押し付け
られた時の潰れ代が大きく、シール性を確保し易いリッ
プシール20〔図5(b)参照〕を用いるのが好まし
い。又、開閉蓋4は、容器本体2の内面を形成する部分
のみをアルミニウム又はアルミ合金の薄状金属板で形成
されており、FOUP1外側に位置する他部分はゴム、
樹脂等の軽材料で形成されている。これにより、開閉蓋
4自体の重量軽減を図っている。
【0028】開閉蓋4内には、一対のロック機構30が
内蔵されている。各ロック機構30は、開閉蓋4の左右
端にそれぞれ配置されており、水平面32aに連続して
曲がる曲面32bを上下対称に有するカム32と、該カ
ム32の各面32a,32b上と摺動するローラ33を
有する上下一対のロック軸32とからなっている(図1
参照)。これにより、各ロック機構30は、カム32を
回動する事で各面32a,32bを摺動するローラ33
により各ロック軸32を開閉扉4の上下から突出・進退
させ、容器本体2の開口部3に形成された各ロック孔3
4に各ロック軸23を嵌め込む事で開閉蓋4を容器本体
2にロックする。尚、ロック機構30の構成としては、
これに限定されるものでなく、カムに曲面溝を形成しこ
れに倣う様にロック軸を嵌め込む事で該ロック軸を開閉
蓋4の上下から突出・進退させる構成など種々のものが
考えられる。
【0029】このように、本発明の半導体ウェーハ搬送
容器1(FOUP)によれば、容器本体2に封入される
清浄ガスの圧力や、半導体ウェーハW等を含む重量によ
る変形を伴わない最低の強度を有する薄板の金属板材8
で容器本体2を成形しているので、従来のように鋳造、
切削により製作するよりも、安価に製作でき、更に半導
体ウェーハ用搬送容器1自体も最低限の重量にでき軽量
化を達成できる。特に、プレス成形で半導体ウェーハ用
搬送容器1を製作すると、製造単価を著しく低減でき
る。金属板材8としてアルミニウム又はアルミ合金を用
いると、軽量化を向上でき、この軽量化は開閉蓋4を金
属板材と樹脂等の軽材料で形成する事で著しいものとな
る。開閉蓋4と容器本体2との密閉を、段部17に介装
されるシール部材18で達成しているので、容器本体2
のプレス成形時に寸法誤差が生じても、シール部材18
でその誤差を吸収して密閉性を確保できる。
【0030】又、搬送用の取っ手10や半導体ウェーハ
Wを支持する支持材16を、シール付きワッシャ13や
シール材15を介装して容器本体2に固定する様にする
と、容器本体2を均一な厚さtを有する薄状金属板材で
成形しても、従来の様に鋳造、切削して製造するものに
比して、これらを固定するための厚肉部を形成する必要
がなく、容器本体2内の密閉構造を保ちつつ確実に固定
できる。
【0031】尚、本発明の半導体ウェーハ搬送容器1と
しては、開閉型のFOUPの構造について説明したが、
これに限定されるものでなく、図6に示す様に、前面の
開口部3を開閉しないオープン型のFOUPの他に、M
E(Mini Enviroment)ボックス等に適用しても良い。図
6に示すオープン型のFOUPにおいても、搬送時の半
導体ウェーハWを含む全体の重量による変形を伴うこと
のない薄い金属板材8で、容器本体2を形成でき、高精
度で軽量化されたFOUP1を得られる。又、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金の金属板材8のプレスで、容
器本体2を一体成形すると、安価に製作できる。又、F
OUP1等において、取っ手10を備えるものについて
説明したが、取っ手10のないものも存在する。
【0032】
【発明の効果】本発明の半導体ウェーハ搬送容器は、容
器本体を、均一な厚さの金属板材で少なくとも上下板
部、側板部とを形成して、開口部を有するボックスに構
成したので、従来の様に厚み部分を構成することなく、
搬送時の半導体ウェーハを含む重量や容器本体内に封入
される清浄ガスの圧力による変形を伴わない薄い金属板
材で、容器本体を形成でき、軽量化された半導体ウェー
ハ用搬送容器を得られる。特に、大型化しつつある半導
体ウェーハの搬送に使用されるものに好適である。又、
金属板材で容器本体を形成すると、従来のように鋳造後
の切削加工を必要とする事なく、安価に製作できる。
【0033】容器本体を、プレス成形すると、低コスト
で大量生産に適したものとでき、又各板部が連続する部
分を曲面形状にすると、容器本体の強度が補強される事
から、薄手の金属板を用いて軽量な容器本体を成形でき
る。
【0034】又、容器本体を、アルミニウム又はアルミ
合金からなる金属板材のプレスで成形すると、軽量化を
向上できる。
【0035】更に、開閉蓋を、容器本体の段部との間に
介装されるシール材で容器本体内を密閉にする構成にす
ると、容器本体を金属板材で形成(プレス成形)する際
の精度誤差を、シール材で吸収でき、容器本体内の密閉
を十分に確保できる。
【0036】又、容器本体に対して支持材を、容器本体
との間にシール材を介在させて固定すると、容器本体を
薄い金属板材で形成しても、容器本体内の密閉構造を保
持しつつ支持材を固定できる。
【0037】又、開閉蓋を、容器本体の内面となる部分
のみ金属板材で形成し、他部分を樹脂等の軽材料で形成
すると、開閉蓋自体の軽量化を図れて、半導体ウェーハ
用搬送容器全体を軽量にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体ウェーハ用搬送容器として、開閉型のF
OUPを示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】FOUPの容器本体に設けられた取っ手の固定
構造を示す拡大図である。
【図4】FOUPの容器本体内に設けられた支持材の固
定構造を示す拡大図である。
【図5】FOUPの容器本体の開口部と開閉蓋の構造関
係を示す拡大図である。
【図6】半導体ウェーハ用搬送容器として、オープン型
のFOUPを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 FOUP(半導体ウェーハ用搬送容器) 2 容器本体 3 開口部 4 開閉蓋 5 側板部 6 上板部 7 下板部 8 金属板材 10 取っ手 13 シール付きワッシャ(シール材) 15 シール材 16 支持材 17 段部 18 シール部材 19 ゴムシール(シール材) 20 リップシール(シール材) 21 ゴムシール(シール材) 30 ロック機構

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体ウェーハを収納する容器本
    体と、該容器本体の開口部を密閉可能にする開閉蓋とを
    含んでなる半導体ウェーハ用搬送容器において、 前記容器本体は、 均一な厚さの金属板材で少なくとも上下板部、側板部と
    を形成して、前記開口部を有するボックスに構成されて
    いる事を特徴とする半導体ウェーハ用搬送容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体は、前記金属板材のプレス
    により一体形成された前記各板部で前記開口部を有する
    ボックスに構成され、 該プレス成形時に前記各板部が連続する部分を前記容器
    本体に突出する曲面形状にした事を特徴とする請求項1
    に記載の半導体ウェーハ用搬送容器。
  3. 【請求項3】 前記容器本体は、前記金属板材のプレス
    により前記側板部に沿って分割される前記上板部を含む
    上側部位と前記下板部を含む下側部位とを個別成形し、
    該各部位を接合して前記開口部を有するボックスに構成
    されており、 該プレス成形時に前記各板部が連続する部分を前記容器
    本体に突出するような曲面形状にした事を特徴とする請
    求項1に記載の半導体ウェーハ用搬送容器。
  4. 【請求項4】 前記容器本体は、前記金属板材のプレス
    により前記各板部を個別成形し、該各板部を接合して前
    記開口部を有するボックルに構成されており、 前記各板部が連続する部分を前記容器本体に突出するよ
    うな曲面形状にした事を特徴とする請求項1に記載の半
    導体ウェーハ用搬送容器。
  5. 【請求項5】 前記容器本体の各板部は、アルミニウム
    又はアルミ合金からなる金属板材をプレスして成形され
    る事を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の半導体ウェーハ用搬送容器。
  6. 【請求項6】 前記容器本体の開口部には、前記開閉蓋
    を嵌合可能な段部を有しており、前記開閉蓋は、前記段
    部との間に介装されるシール材で前記容器本体内を密閉
    にする構成にされている事を特徴とする請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載の半導体ウェーハ用搬送容器。
  7. 【請求項7】 前記容器本体は、その内部に半導体ウェ
    ーハを段々に支持する支持材を有するものであり、 前記支持材は、前記容器本体との間にシール材を介在さ
    せて固定されている事を特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれかに記載の半導体ウェーハ用搬送容器。
  8. 【請求項8】 前記開閉蓋は、前記容器本体の内面とな
    る部分のみ金属板材で形成され、他部分を樹脂等の軽材
    料で形成されている事を特徴とする請求項1乃至請求項
    6のいずれかに記載の半導体ウェーハ用搬送容器。
  9. 【請求項9】 前記開閉蓋には、前記容器本体の開口部
    にロック可能な機構が設けられている事を特徴とする請
    求項1乃至請求項6又は請求項8のいずれかに記載の半
    導体ウェーハ用搬送容器。
  10. 【請求項10】 複数の半導体ウェーハを収納する容器
    本体を含んでなる半導体ウェーハ用搬送容器において、 前記容器本体は、 均一な厚さの金属板材で少なくとも上下板部、側板部と
    を形成して、前記開口部を有するボックスに構成されて
    いる事を特徴とする半導体ウェーハ用搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記容器本体は、前記金属板材のプレ
    スにより一体形成された前記各板部で前記開口部を有す
    るボックスに構成され、 該プレス成形時に前記各板部が連続する部分を前記容器
    本体に突出する曲面形状にした事を特徴とする請求項1
    0に記載の半導体ウェーハ用搬送容器。
  12. 【請求項12】 前記容器本体は、前記金属板材のプレ
    スにより前記側板部に沿って分割される前記上板部を含
    む上側部位と前記下板部を含む下側部位とを個別成形
    し、該各部位を接合して前記開口部を有するボックスに
    構成されており、 該プレス成形時に前記各板部が連続する部分を前記容器
    本体に突出するような曲面形状にした事を特徴とする請
    求項10に記載の半導体ウェーハ用搬送容器。
  13. 【請求項13】 前記容器本体は、前記金属板材のプレ
    スにより前記各板部を個別成形し、該各板部を接合して
    前記開口部を有するボックルに構成されており、 前記各板部が連続する部分を前記容器本体に突出するよ
    うな曲面形状にした事を特徴とする請求項10に記載の
    半導体ウェーハ用搬送容器。
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