JPH11167672A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JPH11167672A
JPH11167672A JP33446097A JP33446097A JPH11167672A JP H11167672 A JPH11167672 A JP H11167672A JP 33446097 A JP33446097 A JP 33446097A JP 33446097 A JP33446097 A JP 33446097A JP H11167672 A JPH11167672 A JP H11167672A
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JP
Japan
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product
vending machine
column
commodity
arm
Prior art date
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Pending
Application number
JP33446097A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Watanabe
良昭 渡邊
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH11167672A publication Critical patent/JPH11167672A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品を前後方向に並べて収納するコラムをキ
ャビネット内に上下左右に複数配し、各コラムの商品を
上下左右に移動する商品搬送手段により商品取出口に搬
送する自動販売機において、複数の商品をまとめて販売
する場合に、商品選択の煩わしさを解消するとともに、
搬送時間が短く、省エネルギー効果に優れるものを提供
する。 【解決手段】 商品搬送手段42が商品を掴む腕部42
を複数備え、複数の商品が選択されたときに、商品搬送
手段42が、対応する複数のコラム22の各前面に移動
して、各腕部42により選択された複数の商品を全て取
出した後に、商品取出口26に一度だけ移動して商品を
搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】飲料容
器等の商品を販売する自動販売機においては、商品を前
後方向に並べて収納するコラムをキャビネット内に複数
配し、これらコラムの前方に配した商品搬送手段により
各コラムに並べられた商品を先頭から順次に商品取出口
に搬送するものがある。
【0003】かかる自動販売機につき、本願出願人は、
商品を掴むマニピュレータ等の商品搬送手段をコラムの
前方において上下左右に移動可能に配し、商品販売時
に、商品搬送手段を1のコラムの前面に移動させて当該
コラムの最前列の商品を掴ませ、そこから商品取出口ま
で移動させて該商品を搬出させる自動販売機を提案して
いる(特願平9−320754号)。
【0004】この自動販売機では、複数の商品をまとめ
て購入しようとした場合、1商品ごとに、商品搬送手段
が商品を取りに行って商品取出口まで搬送するようにな
っている。そのため、かかるまとめ買いの場合に、商品
搬送の都度、商品を選択する必要がある。また、選択さ
れた全ての商品を搬送するのに要する搬送時間が長い。
さらに、1個の商品を搬送する度に、商品搬送手段がコ
ラムの配された商品収納室内と商品取出口との間を移動
するため、商品取出口への移動に伴なう熱洩れにより、
省エネルギー効果が小さい。
【0005】そこで、本発明は、まとめ買いする場合に
おける、商品選択の煩わしさを解消するとともに、搬送
時間が短く、省エネルギー効果に優れるものを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
自動販売機は、商品を前後方向に並べて収納するコラム
が、自動販売機のキャビネット内部に上下及び左右にそ
れぞれ複数配設され、複数の商品を保持可能な商品搬送
手段が、これら複数のコラムの前方において上下及び左
右に移動可能に配され、前記キャビネットの前面に、商
品を選択するための商品選択手段と、商品を取出すため
の商品取出口とが設けられ、前記商品選択手段により複
数の商品が選択されたときに、前記商品搬送手段が、対
応する複数のコラムの各前面に移動してその最前列に並
んでいる商品を得て、これら複数の商品を保持した状態
で前記商品取出口まで移動して当該複数の商品を商品取
出口に搬送することを特徴とする。
【0007】この自動販売機では、複数の商品が選択さ
れたときに、商品搬送手段がその複数の商品を全て取出
した後に商品取出口に一度だけ移動して商品を搬出す
る。即ち、複数の商品を一度に搬送するまとめ買いが可
能である。
【0008】請求項2記載の自動販売機は、請求項1に
おいて、前記商品搬送手段が、前記コラムの最前列の商
品を掴み出す腕部を複数備え、各腕部により商品を掴ん
だ状態で前記商品取出口まで搬送することを特徴とす
る。
【0009】この場合、商品搬送手段は、複数の腕部に
より各コラムの最前列の商品を掴み出し、複数の腕部が
それぞれ商品を掴んだ状態で、商品取出口まで搬送す
る。
【0010】請求項3記載の自動販売機は、請求項2に
おいて、前記複数の腕部が水平な回転台上に配され、前
記回転台を回転させることにより各腕部を順次にコラム
の前面に相対させることを特徴とする。
【0011】この場合、商品搬送手段は、コラム前面に
相対する1の腕部により商品を取出した後に、回転台を
回転させて他の1の腕部をコラムの前面に相対させて次
の商品を取出す。
【0012】請求項4記載の自動販売機は、請求項1に
おいて、前記商品搬送手段が、左右で対をなす保持体に
よりコラムの最前列の商品を掴み出す腕部を備え、この
左右の保持体の間隙に複数の商品を前後方向に並べて保
持することを特徴とする。
【0013】この場合、商品搬送手段は、左右で対をな
す保持体により選択された複数の商品を各コラムから取
出し、この取出した複数の商品を保持体の内側に前後方
向に並べた状態で保持し、この保持した状態で商品取出
口まで搬送する。このように1つの腕部で複数の商品を
取出すこともでき、その場合、左右の保持体の内側に商
品をストックすることにより搬送時における商品の落下
を防止することができる。
【0014】請求項5記載の自動販売機は、請求項4に
おいて、前記商品搬送手段の前記腕部が前後方向に移動
してコラムの最前列の商品を掴みに行くものであり、該
商品搬送手段がこの腕部により掴み出された商品を載せ
る保持台を備えることを特徴とする。
【0015】この場合、商品搬送手段が選択されたコラ
ムの前面に移動したときに、その腕部が後方に移動して
該コラムの最前列の商品を掴み、その状態で前方に移動
することにより商品が取出される。そして、次の商品を
取りに行くときには、予め先の商品を保持台上に載せて
おき、その状態で次の商品をコラムから取出す。
【0016】請求項6記載の自動販売機は、請求項5に
おいて、前記腕部における左右の保持体の前端の間隔が
商品の幅よりも小さく設定されたことを特徴とする。
【0017】このように商品を保持台上に載せた状態で
保持する場合、左右の保持体の前端の間隔を商品幅より
も小さく設定することにより、商品搬送手段の前方から
の商品の落下や商品のキャビネット前面との接触を防止
することができる。
【0018】請求項7記載の自動販売機は、請求項5に
おいて、前記商品搬送手段の前記保持台が、商品取出口
において傾斜することにより、該保持台上の商品が商品
取出口に排出されることを特徴とする。
【0019】このように保持台上に商品を載せて商品を
搬送する場合、商品搬送手段が商品取出口に移動したと
きに保持台を傾斜させることにより、商品取出口に商品
を排出することができる。
【0020】請求項8記載の自動販売機は、請求項1に
おいて、前記商品搬送手段が左右で対をなす保持体によ
りコラムの最前列の商品を掴み出す腕部を備え、この腕
部が、前記保持体と、該保持体の前端部を支持する左右
一対の垂直な回動軸と、該回動軸の下端に設けられた前
記保持体の動きに連動する左右一対の係合体と、この左
右の係合体の間に配されて前記保持体を互いに引合うよ
うに閉状態に付勢する付勢手段と、前記左右の係合体と
係合することにより前記保持体を開閉するカムとを備え
ることを特徴とする。
【0021】この場合、付勢手段とカムが保持体を支持
する回転軸の下端の係合体側に設けられ、この係合体に
対する付勢手段とカムの作用により保持体が開閉する。
このように保持体を開閉するための付勢手段とカムを保
持体側に設けるのではなく、その下方の係合体側に設け
ることにより、商品を保持する保持体の間隙に付勢手段
やカムを配するためのスペースを確保する必要がない。
そのため、商品搬送手段の前後方向寸法を短くすること
ができる。また、キャビネットの前面に透明板を設けて
この透明板を介してキャビネット内の商品が外側から見
えるよう構成された、いわゆるシースルー型自動販売機
の場合、かかる保持体間から付勢手段やカムを排除した
ことにより、保持体が保持した商品を透明板を介して外
側からよく見えるようにすることができる。
【0022】本発明の自動販売機においては、前記商品
搬送手段が、選択された複数の商品を選択された順番に
対応するコラムから取出すよう構成してもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0024】図1は本発明の第1の実施形態に係る自動
販売機10の商品搬出機構を示す斜視図、図2は該自動
販売機10の正面図、図3は同縦断面図である。
【0025】この自動販売機10は、缶やPETボトル
等の飲料容器(以下、商品という)を販売する自動販売
機であって、上述したいわゆるシースルー型の自動販売
機である。
【0026】自動販売機10は、前方に開口する本体1
2とその前面を開閉する前扉14とよりなるキャビネッ
トを備えてなり、この前扉14に断熱特性を有する透明
なガラス16が組込まれて、該ガラス16を介してキャ
ビネット内部の商品Sが外側から見えるよう構成されて
いる。そして、この本体12に販売される商品が展示収
納される展示収納室18が設けられており、上記ガラス
16が組込まれてなる前扉14の透明領域が、この展示
収納室18前面のほぼ全域にわたる領域で形成されてい
る。
【0027】展示収納室18内には、商品を収納する収
納棚20が上下多段に配設されている。各収納棚20に
は、商品Sを直立状態にて前後方向(以下、z軸方向と
いうことがある)に並べて収納するコラム22が左右方
向(以下、x軸方向ということがある)に複数配されて
いる。これにより、展示収納室18内には、コラム22
が、左右方向に複数列、上下方向(以下、y軸方向とい
うことがある)に複数段配設されている。
【0028】各コラム22は、並べられた商品を前方に
送る商品送り手段を備えており、ここでは、図3に示す
ように、バネ等の付勢手段の付勢力によって商品を前方
に押出すプッシャ25を備える。そして、コラム22の
最前列の商品は、図4(a)に示すように、コラム22
の前端にて係止されて停止している。
【0029】前扉14には、その非透明領域に、商品を
選択するための商品選択ボタン23、金額表示部、金銭
投入口及びつり銭払出口等が配された操作盤24が設け
られており、また、その下方に商品取出口26が設けら
れている。商品選択ボタン23は、複数、ここでは2個
の商品を一度に入力できるように、2個の商品が選択さ
れたときには当該2個の商品種類を記憶して商品搬出機
構に出力する。
【0030】この自動販売機10において、商品Sを商
品取出口26に搬出するための商品搬出機構は、各コラ
ム22まで商品Sを取りに行ってその商品Sを商品取出
口26まで搬送する商品搬送手段であるマニピュレータ
30を備えて構成されている。このマニピュレータ30
は、図3に示すように、複数のコラム22と前扉14と
の間の空間を上下左右に移動可能に配されている。
【0031】詳細には、図1に示すように、本体12の
左右両側壁にy軸方向に延びる一対のy軸レール32,
32が取付けられ、この一対のy軸レール32,32間
にx軸方向に延びるx軸レール34が掛渡され、このx
軸レール34上にマニピュレータ30が走行可能に配さ
れている。
【0032】x軸レール34の両端部には左右一対のス
プロケット35,35が配され、一方のスプロケット3
5に正逆転駆動のモータ36が連結されるとともに両ス
プロケット35,35間に走行ベルト37が張設され、
さらにこの走行ベルト37にマニピュレータ30が連結
されており、これにより、マニピュレータ30がx軸レ
ール34に案内されて左右に走行するように構成されて
いる。
【0033】また、y軸レール32の両端部には上下一
対のスプロケット38,38が配され、これらスプロケ
ット38は一対のy軸レール32,32間で連動するよ
うに水平なシャフト39,39に連結されている。そし
て、下側のシャフト39に正逆転駆動のモータ40が連
結されるとともに上下一対のスプロケット38,38間
に走行ベルト41が張設され、さらにこの走行ベルト4
1にx軸レール34の両端部が連結されており、これに
より、x軸レール34がy軸レール32,32に案内さ
れて上下に走行するように構成されている。
【0034】図4〜7に示すように、マニピュレータ3
0は、左右一対の保持板43,43により商品Sを掴む
2個の腕部42,42と、腕部42,42を支持する基
部44と、基部44を回動可能に支持する水平な回転台
46とよりなり、この回転台46がx軸レール34上に
走行可能に配されている。
【0035】前後の腕部42,42は、基部44上に前
後に互いに反対向きに配されている。即ち、一方の腕部
42がコラム22の前面に相対しているときには、他方
の腕部42がキャビネット前面のガラス16に相対する
ようになっている。
【0036】各腕部42は、保持板43を閉状態に付勢
するバネ48とモータ49に連結された開閉カム50と
の作用により、商品Sを掴み、かつその商品Sを離すよ
うに構成されている。
【0037】具体的には、それぞれ前後方向に延びる左
右一対の保持板43,43は、それぞれその一端部が左
右一対の垂直な回動軸47,47に固定されて、他端側
が開閉するように構成されている。この一対の保持板4
3,43は、その間に配されたバネ48により互いに引
合うように付勢されている。そして、一対の保持板4
3,43の間にその開閉を行なうための開閉カム50が
配されている。この開閉カム50は、扁平な概略板状を
なし、モータ49に連結された垂直な回転軸50aに直
立状態に取付けられており、スイッチ50bの作用によ
り90°ずつ回転するようになっている。つまり、開閉
カム50は、モータ49の駆動により、図6(a)に示
すように、コラム22の前面と平行姿勢となることで保
持板43をバネ48の付勢力に抗して押し広げて開状態
にし、そこから90°回転して、図6(b)に示すよう
に、コラム22の前面と垂直姿勢となることで保持板4
3をバネ48により互いに引き合わせて閉状態にするよ
うになっている。
【0038】各腕部42は、また、基部44に設けられ
たz軸レール51に案内されてモータ52によりそれぞ
れ独立に前後に移動可能になっている。すなわち、前後
の腕部42,42は、図4(b)に示すように基部44
の中央部に配されて、そこからそれぞれ反対側の端部に
向って移動できるようになっている。
【0039】基部44を支持する回転台46は、垂直な
軸心を中心として水平面内で180°回転し、これによ
り、図6(b)に示すように、前後の腕部42,42を
入れ替えてそれぞれを順番にコラム22の前面に相対さ
せることができるようになっている。
【0040】次に、この自動販売機10における商品搬
出動作について説明する。
【0041】販売待機状態において、マニピュレータ3
0は、図2に示す所定の待機位置Wに待機している。こ
の状態において、前後の腕部42,42は、ともに閉状
態とされて基部44の中央部に位置している。
【0042】 商品選択ボタン23により1個の商品
が選択された場合 この場合、マニピュレータ30は、モータ36,40の
動作により上記待機位置Wから選択された商品が収納さ
れたコラム22の前まで移動して、コラム22に相対し
ている腕部42によりそのコラム22の最前列の商品S
1を掴み出す。詳細には、図4(a)及び図6(a)に
示すように、コラム22に相対している後側の腕部42
を、モータ49の駆動による開閉カム50の回転により
閉いた状態で、モータ52の駆動により後方に移動させ
て、該後側の腕部42にコラム22の最前列商品S1を
取りに行かせる。そこで、開閉カム50の回転により該
腕部42を閉状態として商品S1を掴ませ、その後、図
4(b)及び図6(b)に示すように、該腕部42をモ
ータ52の駆動により前方に移動させて元の位置に戻
す。
【0043】そして、この商品S1を掴んだ状態で、再
びモータ36,40を適宜に動作させることにより、マ
ニピュレータ30を商品取出口26まで移動させ、そこ
で腕部42から商品S1をリリースする。詳細には、商
品取出口26の後面において、回転台46を180°回
転させて商品S1を掴んでいる腕部42を前方に向け、
さらに該腕部42をモータ52により前方に移動させた
後に、開閉カム50の回転により開状態として商品S1
を商品取出口26に置く。その後、腕部42を閉状態に
戻して、マニピュレータ30を上記待機位置Wに戻す。
【0044】 商品選択ボタン23により2個の商品
が選択された場合 この場合、マニピュレータ30は、まず、1番目に選択
された商品を取出しに行く。その動作は、上記と同様
であり、上記待機位置Wから1番目の選択商品が収納さ
れたコラム22の前まで移動して、コラム22に相対し
ている腕部42によりそのコラム22の最前列の商品S
1を掴み出す。
【0045】その後、回転台46の回転により図6
(b)に示すように基部44を180°回転させて、前
後の腕部42,42を入替え、商品を掴んでいない腕部
42をコラム22の前面に相対させる。
【0046】そして、再びモータ36,40を適宜に動
作させることにより、マニピュレータ30を2番目に選
択された商品が収納されたコラム22の前まで移動さ
せ、図5(a)及び図7(a)に示すように、コラム2
2に相対している腕部42にコラム22の最前列の商品
S2を取りに行かせ、図5(b)及び図7(b)に示す
ように、該商品S2を掴み出させる。
【0047】このように前後の腕部42,42にそれぞ
れ商品S1,S2を掴ませた状態で、再びモータ36,
40を適宜に動作させることにより、マニピュレータ3
0を商品取出口26まで移動させる。そして、商品取出
口26の後面において、まず1番目の選択商品S1を掴
んでいる前側の腕部42を動作させて該商品S1を商品
取出口26に置き、回転台46を180°回転させた
後、2番目の選択商品S2を掴んでいる腕部42を動作
させて該商品S2を商品取出口26に置く。そして、両
腕部42,42を閉状態に戻して、マニピュレータ30
を上記待機位置Wに戻す。
【0048】本実施形態の自動販売機10であると、2
個の商品が選択されたときに、マニピュレータ30がそ
の2個の商品を全て取出した後に商品取出口26に一度
だけ移動して商品を搬出するまとめ買いが可能であるた
め、商品搬送の都度、商品を選択する必要がなく、2個
の商品を一度に選択することができる。そのため、まと
め買いの際の商品選択の煩しさが解消される。
【0049】また、まとめ買いに際し、選択された商品
を1回ずつ搬送する場合に比べて、搬送時間を短くする
ことができる。
【0050】さらに、2個の商品を販売する場合でも、
マニュピレータ30が商品取出口26に移動する回数は
1回でよいので、マニピュレータ30の商品取出口26
への移動に伴なう熱洩れが減り、よって省エネルギー効
果に優れる。
【0051】次に、本発明の第2の実施形態に係る自動
販売機につき、図8〜11を参照して説明する。
【0052】この実施形態の自動販売機は、上記第1の
実施形態の自動販売機とは、商品搬送手段であるマニピ
ュレータの構造が相違する。即ち、この実施形態のマニ
ピュレータ60では、商品を掴む腕部42が1個しかな
く、また、基部44が回転台を介さずにx軸レール34
上に配されている。以下、第1の実施形態と同一の符号
を付したものは特に説明しない限り同一の構成を有す
る。
【0053】図8(a)に示すように、マニピュレータ
60は、左右一対の保持板43,43により商品Sを掴
む1個の腕部42と、この腕部42を支持する基部44
とよりなり、さらにこの実施形態では、腕部42により
掴み出された商品を載せる水平な保持台62を備える。
【0054】上記一対の保持板43,43は、その間に
3個の商品を前後方向に並べて保持可能な長さを有し、
その後端部において左右の間隔が狭くなって商品を挟持
する挟持部43a,43aが形成されている。一方、前
端部は、左右一対の垂直な回動軸47,47の上部に固
定されており、この固定部と上記挟持部43a,43a
との間において左右の間隔が最大径の販売商品の直径よ
りも所要大きい保持部43b,43bが形成されてい
る。この左右の保持部43b,43bの間隙は、保持台
62上に載せられた商品が、左右に転倒することなく、
かつ前後方向にスライド可能に保持する商品保持空間6
3とされている。
【0055】この実施形態において、保持板43,43
を開閉するバネ48と開閉カム50は、左右の保持板4
3,43の間隙にはなく、下方に埋設されている。即
ち、左右の回動軸47,47の下端に、保持板43,4
3の動きに連動する左右一対の係合板64,64が前方
に突設されており、図8(b)に示すように、この係合
板64,64の間に、互いに引合うように付勢するバネ
48と、この係合板64,64と係合してその開閉を行
なう開閉カム50と、この開閉カム50を駆動するモー
タ49が配されている。そして、これら係合板64、バ
ネ48、開閉カム50及びモータ49がケース体66内
に収納されており、このケース体66は、保持台62の
下方において基部44上を前後に移動可能に配されてい
る。なお、このケース体66を前後に移動させる手段
は、上記第1の実施形態と同様、基部44内に配された
z軸レール51とモータ52より構成されている。
【0056】左右の保持板43,43の前端部は、回動
軸47,47への固定部からさらに前方かつ内側に延設
されて、商品Sの前方への飛出しを防止する飛出し防止
部43c,43cとされている。この左右の飛出し防止
部43c,43cの前端の間隔は、最小径の販売商品の
直径よりも小さく設定されている。
【0057】腕部42により掴み出された商品を載せる
保持台62は、基部44の幅方向中央部において基部4
4の上方を前後方向に覆うように配設されている。即
ち、左右の保持板43,43の内側において、その下方
を前後方向に延びて配されており、図8(a)に示すよ
うに、3個の商品を前後に並べて載せることができるよ
うになっている。この保持台62は、マニピュレータ6
0が商品取出口26に移動したときに、その前端部を中
心として後端部が上方に回動して傾斜することができる
よう構成されている。
【0058】ここで、この実施形態において、商品選択
ボタン23により3個の商品が選択された場合の商品搬
出動作について説明する。
【0059】マニピュレータ60は、まず、上記待機位
置Wから1番目に選択された商品が収納されたコラム2
2aの前まで移動し、図9(a)に示すように、腕部4
2を開いた状態で後方に移動させて商品S1を取りに行
く。そして、図9(b)に示すように、腕部42を閉じ
ることにより、保持板43後端の挟持部43aで最前列
の商品S1を掴み、その状態で腕部42を前方に移動さ
せることにより、図9(c)に示すように、1番目の選
択商品S1を掴み出す。
【0060】その後、マニピュレータ60は、2番目に
選択された商品が収納されたコラム22bの前まで移動
し、図10(a)に示すように、腕部42を開くことに
より1番目の選択商品S1を保持台62上に置いて、コ
ラム22bの最前列の商品を取りに行く。そして、図1
0(b)に示すように、腕部42を閉じて2番目の選択
商品S2を掴み、その状態で図10(c)に示すように
腕部42を前方に移動させることにより、図10(d)
に示すように2番目の販売商品S2が掴み出される。こ
のとき、保持台62上に載せられた一番目の選択商品S
1は、挟持部43aに挟まれた2番目の選択商品S2に
押されて保持台62上を前方にスライドし、左右の保持
板43,43の保持部43b,43bの内側の商品保持
空間63内に保持される。
【0061】その後、マニピュレータ60は、3番目に
選択された商品が収納されたコラム22cの前まで移動
して、図11(a)〜(d)に示すように、2番目の選
択商品S2を取出す動作と同様の動作で、コラム22c
の最前列の商品を取り出す。これにより、図11(d)
に示すように、1番目と2番目の選択商品S1,S2
が、保持台62上に載せられた状態で商品保持空間63
内に保持され、3番目の選択商品S3が左右の保持板4
3,43の挟持部43a,43aにより挟まれた状態に
保持される。
【0062】そして、マニピュレータ60は、3個の商
品S1,S2,S3を保持した状態で商品取出口26ま
で移動し、商品取出口26において、腕部42を開くと
ともに保持台62を傾斜させて、3個の商品S1,S
2,S3を商品取出口26に排出する。その後、腕部4
2を閉じて上記待機位置Wに戻る。
【0063】なお、1個の商品が選択された場合には、
図9(c)の状態でマニピュレータ60を商品取出口2
6まで移動させて商品を排出する。また、2個の商品が
選択された場合には、図10(d)の状態でマニピュレ
ータ60を商品取出口26まで移動させて商品を排出す
る。
【0064】この第2の実施形態の自動販売機である
と、2個又は3個の複数の商品が選択されたときに、マ
ニピュレータ60がこれら複数の商品を全て取出した後
に商品取出口26に一度だけ移動して商品を搬出するま
とめ買いが可能である。そのため、上記第1の実施形態
と同様、まとめ買いの際の商品選択の煩しさが解消され
るとともに搬送時間を短くすることができ、また、省エ
ネルギー効果にも優れる。
【0065】また、腕部42の左右の保持板43,43
の間隙からバネ48と開閉カム50を排除したことによ
り、マニピュレータ60の前後方向におけるほぼ全長で
商品を保持することができ、よって、保持板間にバネや
カムを配する場合に比べて、マニピュレータ60の前後
方向寸法を短くすることができる。また、マニピュレー
タ60が商品を掴み取る動作や保持している商品が、ガ
ラス16を介してキャビネットの外側からよく見えるの
で、顧客の興味を引きつけることができるとともにマニ
ピュレータ60により保持されている商品の確認が容易
である。なお、このように保持板43を開閉するバネ4
8と開閉カム50を左右の保持板43,43の間隙から
排除して下方に埋設する構成は、上記第1の実施形態の
各腕部42において適用することもできる。
【0066】さらに、左右の保持板43,43の前端に
飛出し防止部43c,43cを設けたことから、マニピ
ュレータ60から前方に商品が落下したり、あるいは商
品がガラス16と接触するのを防止することができる。
【0067】
【発明の効果】本発明の請求項1〜9の自動販売機であ
ると、複数の商品が選択されたときに、商品搬送手段が
その複数の商品を全て取出した後に商品取出口に一度だ
け移動して商品を搬出するまとめ買いが可能であるた
め、商品搬送の都度、商品を選択する必要がなく、複数
の商品を一度に選択することができる。よって、まとめ
買いの際の商品選択の煩しさが解消される。また、選択
された商品を1回ずつ搬送する場合に比べて、搬送時間
を短くすることができる。さらに、商品搬送手段が商品
取出口に移動する回数を少なくすることができるので、
コラムの配設部が冷却室や加温室等の断熱空間である場
合に、商品搬送手段の商品取出口への移動に伴なう熱洩
れが減り、よって省エネルギー効果に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る自動販売機の商品搬出機
構を示す斜視図である。
【図2】該自動販売機の正面図である。
【図3】該自動販売機の縦断面図である。
【図4】該自動販売機において1番目の選択商品の取出
し時におけるマニピュレータの側面図であり、(a)は
商品を掴みに行っている状態、(b)は商品をコラムか
ら取出した状態をそれぞれ示している。
【図5】該自動販売機において2番目の選択商品の取出
し時におけるマニピュレータの側面図であり、(a)は
商品を掴みに行っている状態、(b)は商品をコラムか
ら取出した状態をそれぞれ示している。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ図4(a)及び
(b)におけるマニピュレータの平面図である。
【図7】(a)及び(b)はそれぞれ図5(a)及び
(b)におけるマニュピレータの平面図である。
【図8】(a)は、第2の実施形態におけるマニピュレ
ータの斜視図、(b)は、同マニピュレータにおける腕
部の下端のケース体の平面断面図である。
【図9】(a)〜(c)は、第2の実施形態における1
番目の選択商品の取出し動作を示すマニュピレータの平
面図である。
【図10】(a)〜(d)は、第2の実施形態における
2番目の選択商品の取出し動作を示すマニュピレータの
平面図である。
【図11】(a)〜(d)は、第2の実施形態における
3番目の選択商品の取出し動作を示すマニピュレータの
平面図である。
【符号の説明】
10……自動販売機 14……前扉 22……コラム 23……商品選択
ボタン 26……商品取出口 30,60……マ
ニピュレータ 32……y軸レール 34……x軸レー
ル 42……腕部 43……保持板 46……回転台 47……回動軸 48……バネ 50……開閉カム 62……保持台 63……商品保持
空間 64……係合板 S……商品 S1……1番目の選択商品 S2……2番目の
選択商品 S3……3番目の選択商品

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を前後方向に並べて収納するコラム
    が、自動販売機のキャビネット内部に上下及び左右にそ
    れぞれ複数配設され、 複数の商品を保持可能な商品搬送手段が、これら複数の
    コラムの前方において上下及び左右に移動可能に配さ
    れ、 前記キャビネットの前面に、商品を選択するための商品
    選択手段と、商品を取出すための商品取出口とが設けら
    れ、 前記商品選択手段により複数の商品が選択されたとき
    に、前記商品搬送手段が、対応する複数のコラムの各前
    面に移動してその最前列に並んでいる商品を得て、これ
    ら複数の商品を保持した状態で前記商品取出口まで移動
    して当該複数の商品を商品取出口に搬送することを特徴
    とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 前記商品搬送手段が、前記コラムの最前
    列の商品を掴み出す腕部を複数備え、各腕部により商品
    を掴んだ状態で前記商品取出口まで搬送することを特徴
    とする請求項1記載の自動販売機。
  3. 【請求項3】 前記複数の腕部が水平な回転台上に配さ
    れ、 前記回転台を回転させることにより各腕部を順次にコラ
    ムの前面に相対させることを特徴とする請求項2記載の
    自動販売機。
  4. 【請求項4】 前記商品搬送手段が、左右で対をなす保
    持体によりコラムの最前列の商品を掴み出す腕部を備
    え、この左右の保持体の間隙に複数の商品を前後方向に
    並べて保持することを特徴とする請求項1記載の自動販
    売機。
  5. 【請求項5】 前記商品搬送手段の前記腕部が前後方向
    に移動してコラムの最前列の商品を掴みに行くものであ
    り、該商品搬送手段がこの腕部により掴み出された商品
    を載せる保持台を備えることを特徴とする請求項4記載
    の自動販売機。
  6. 【請求項6】 前記腕部における左右の保持体の前端の
    間隔が商品の幅よりも小さく設定されたことを特徴とす
    る請求項5記載の自動販売機。
  7. 【請求項7】 前記商品搬送手段の前記保持台が、商品
    取出口において傾斜することにより、該保持台上の商品
    が商品取出口に排出されることを特徴とする請求項5記
    載の自動販売機。
  8. 【請求項8】 前記商品搬送手段が左右で対をなす保持
    体によりコラムの最前列の商品を掴み出す腕部を備え、 この腕部が、前記保持体と、該保持体の前端部を支持す
    る左右一対の垂直な回動軸と、該回動軸の下端に設けら
    れた前記保持体の動きに連動する左右一対の係合体と、
    この左右の係合体の間に配されて前記保持体を互いに引
    合うように閉状態に付勢する付勢手段と、前記左右の係
    合体と係合することにより前記保持体を開閉するカムと
    を備えることを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  9. 【請求項9】 前記商品搬送手段が、選択された複数の
    商品を選択された順番に対応するコラムから取出すこと
    を特徴とする請求項1記載の自動販売機。
JP33446097A 1997-12-04 1997-12-04 自動販売機 Pending JPH11167672A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2234340A1 (es) * 2000-05-04 2005-06-16 Fuji Electric Co. Ltd Aparato para transportar un articulo seleccionado a una ventana de recogida en una maquina vendedora automatica.

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ES2234340A1 (es) * 2000-05-04 2005-06-16 Fuji Electric Co. Ltd Aparato para transportar un articulo seleccionado a una ventana de recogida en una maquina vendedora automatica.

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