JPH11167610A - Icカードシステム及びその通信方法 - Google Patents

Icカードシステム及びその通信方法

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JPH11167610A
JPH11167610A JP9333258A JP33325897A JPH11167610A JP H11167610 A JPH11167610 A JP H11167610A JP 9333258 A JP9333258 A JP 9333258A JP 33325897 A JP33325897 A JP 33325897A JP H11167610 A JPH11167610 A JP H11167610A
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JP9333258A
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Yoshiyuki Okuma
喜之 大熊
Naoyuki Sugano
直行 菅野
Takeshi Tanaka
武 田中
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一周波数でリーダライタとICカードが通
信を行うときにICカードの所有者の識別に要する時間
を短縮できるカードシステムを提供する。 【解決手段】 リーダライタ20からの初期応答要求
(polling)コマンドを受信したICカード10
が、カードIDと共にユーザIDを初期応答情報として
送信する。リーダライタ20が同時期に複数のユーザI
Dを検出した場合はリセットコマンドとpolling
コマンドを送信し、ユーザIDが単一になったときにそ
のユーザIDと組になるカードIDに基づく後続処理を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触型の複数の
ICカードと、各ICカードとの間で無線によって通信
を行う情報処理装置とを有するICカードシステムに関
し、特に、情報処理装置側で個々のICカードを迅速に
特定して通信の便宜を図る、改良された手法に関する。
【0002】
【従来の技術】非接触型の複数のICカードとの間で情
報の通信を行う情報処理装置、具体的には、無線通信手
段とコンピュータ処理手段とを備えたリーダライタが知
られている。このようなリーダライタでは、同一周波数
で複数のICカードと通信を行う場合の混信を避けるた
め、「アンチコリジョン」と呼ばれる手法を用いて通信
相手となるICカードを選別しているのが通常である。
【0003】アンチコリジョンの実現形態にはいくつか
の方法があるが、より一般的には、タイムスロットを用
いて通信開始時に初期応答要求コマンドを各ICカード
に向けて送信し、各ICカードからの応答情報に含まれ
るカードIDを検出することにより、個々のICカード
を識別する手法が採用されている。
【0004】ここで、「タイムスロット」とは、所定の
通信時間を複数のスロットと呼ばれる短い時間単位に分
割し、それぞれのスロットを別々のICカードとの通信
に割り当てることによって、同時に通信しているように
見せる方式である。タイムスロットを使用したアンチコ
リジョンは、具体的には、以下のようにして行われる。
【0005】リーダライタは、ICカードと通信をして
いないときは、図13(a)に示すように、誤り検出符
号を含む初期応答要求コマンド(以下、Polling
コマンド、図では「polling」と略記)を定期的
に送信している。このリーダライタの通信範囲内にIC
カードが入ってくると、ICカードは、ランダムにタイ
ムスロットを選び、そのタイミングで各ICカードを識
別するための固有のカードIDと誤り検出符号を初期応
答情報としてリーダライタに送信する。この場合の初期
応答情報の形式を図13(b)に示す。
【0006】リーダライタは、各ICカードから送信さ
れた初期応答情報をタイムスロット毎に読み取る。も
し、1つのタイムスロットに2枚以上のICカード、例
えばカードIDが“A”のICカードとカードIDが
“B”のICカードが初期応答情報を同時期に送信して
しまった場合は、図13(c)下段に示したように、誤
り検出符号で混信による誤りが検出され、初期応答情報
が正しく読み取れない。ICカードの枚数が多い場合や
タイムスロットの数が少ない場合は、複数枚のICカー
ドの選んだタイムスロットが重なる確率が高くなり、初
期応答情報を正しく読み取れる確率が低下してしまう。
この場合、リーダライタは、初期応答情報が正しく読み
取れ、且つ初期応答情報内のカードIDが1つになるま
で、Pollingコマンドを再送信する。
【0007】カードIDが1つになったときは、そのカ
ードIDを送信したICカードを以降の通信及び情報処
理の相手として特定する。そして、特定したICカード
のカードIDをすべてのICカードに向けて送信される
全コマンドに付加する。リーダライタから各種コマンド
を受信したICカードは、当該コマンドに付加されたカ
ードIDをそれぞれ自己のカードIDと照合し、一致し
たときは自カードが認識されたと判断して当該コマンド
の処理を実行する。一方、カードIDが不一致のときは
自カードが認識されなかったとして、そのコマンドに対
して無応答状態を形成する。
【0008】例えば、図14には、リーダライタ(図で
はR/Wと略記)の通信範囲内に4枚のICカードA,
B,C,Dが同時に存在し、最初のPollingコマ
ンドに対して、2つのタイムスロット#1,#2にそれ
ぞれ2枚のICカードが初期応答情報を送信している様
子が示されている。この場合、リーダライタは、混信に
よってどちらのタイムスロットからも初期応答情報を読
み取れないので、再びPollingコマンドを送信す
る。この例では、2回目のPollingコマンドによ
って1つのタイムスロット#1でICカードAのカード
IDが読み取れている。そこで、リーダライタは、IC
カードAを以降の通信相手として特定し、Pollin
gコマンドに変えてICカードAについての処理が終わ
るまでカードID“A”を以後の各種コマンドに付加す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ICカ
ードシステムでは、複数のカード所有者(以下、利用
者)が同時に複数枚のICカードを所持してこれらを同
時使用することが想定される。この場合、リーダライタ
側では、複数の利用者を認識して各ICカードに認識し
た旨を伝える必要がある。これを従来のアンチコリジョ
ンの手法で実現しようとすると、全ICカードのカード
IDを認識した後に、各利用者を識別するためのID
(ユーザID)を個別に読み出す。しかし、リーダライ
タの通信範囲内に同時に多くのICカードが入ってきた
場合は混信が生じやすくなり、すべてのICカードを認
識するのが困難になる。この結果、リーダライタ側では
ユーザIDを識別するためにICカードとの間で何度も
通信を行わなければならず、利用者の利便性が著しく低
下してしまう。
【0010】例として、2人の利用者P,Qがそれぞれ
2枚のICカードA,B/C,Dを所持してリーダライ
タに近づいたときの、各ICカードとリーダライタとの
通信例を図15及び図16に示す。これらの図を参照す
ると、リーダライタからのPollingコマンドに対
して、各ICカードは、初期応答情報としてカードID
を送信している。リーダライタは、4枚のICカード
A,B,C,DのカードIDを認識した後に、それぞれ
のICカードと個別に通信し、順次ユーザIDを取得す
ることになる。この場合、リーダライタは、2人の利用
者P,Qが自己の通信範囲内に存在することを把握する
までに、図示のように何度も通信を行わなければなら
ず、多大な時間を要する。このような問題は、リーダラ
イタのみならず、同種の他の情報処理装置と非接触型の
ICカードとの通信を行うICカードシステムに共通に
生じる。
【0011】そこで本発明の課題は、非接触型のICカ
ードと情報処理装置との間で通信を行う際に、情報処理
装置側でICカードを短い時間で識別できるようにす
る、改良されたICカードシステム及びその通信方法を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のICカードシス
テムは、自カードを識別するためのカードID及び自カ
ードの所有者を識別するためのユーザIDを保持し、所
定の応答要求コマンドを受信したときに、少なくとも前
記カードID及びユーザIDの組を含む応答情報を作成
してランダムに送信する手段を有する非接触型のICカ
ードと、このICカードとの間で通信を行う情報処理装
置とで構成される。情報処理装置は、自装置が送信した
前記応答要求コマンドに対する前記応答情報から相異な
る複数のユーザIDを同時期に検出した場合または混信
によって各ユーザIDを検出できなかった場合に、自装
置の通信範囲内に存するICカード宛に前記応答要求コ
マンドを再送信し、ユーザIDが検出できた場合はその
ICカード宛に前記応答情報の休止を認識させるととも
にユーザIDが検出できなかった他のすべてのICカー
ド宛の前記応答要求コマンドの再送信を繰り返す手段
と、検出したユーザIDをもつICカード宛の前記応答
要求コマンドの送信とそれに対応する前記応答情報から
のカードIDの検出とを繰り返して個々のユーザIDと
組になる単一カードIDを検出する手段とを有する。
【0013】ICカードが、カードID及びその誤り検
出用の情報、ユーザID及びその誤り検出用の情報、混
信時にも識別可能な応答検出用情報の組を含む応答情報
を、ランダムに選択したタイムスロットを通じて情報処
理装置に送信するように構成し、情報処理装置側で混信
が発生した場合でもICカードの枚数や所有者の数を認
識できるようにすることもできる。この場合、前記情報
処理装置は、自装置が送信した前記応答要求コマンドに
対するタイムスロット毎の前記応答情報の受信状況に応
じて自装置の通信範囲内に存するICカードの数及び所
有者の数を認識する第1手段と、前記認識結果に基づい
て一人の所有者による単一ICカードを特定する処理を
行う第2手段とを有するように構成する。例えば、カー
ドID、ユーザID共に異なる複数のICカードで混信
した場合、カードID、ユーザID共に誤りが検出さ
れ、応答検出用情報のみが読みとれるので、ICカード
が複数枚存在し、且つ複数の所有者が存在することを認
識することができる。また、カードIDのみが異なる複
数のICカードで混信が生じた場合は、所有者は一人で
あるが、ICカードが複数枚存在することを認識できる
ようになる。
【0014】前記第1手段は、具体的には、各ICカー
ドからの応答情報を格納するための第1メモリ領域、タ
イムスロット毎の単一ユーザIDを格納するための第2
メモリ領域、個々のユーザIDと組になる単一カードI
Dを格納するための第3メモリ領域を有するバッファ
と、前記応答情報をタイムスロット毎に前記第1メモリ
領域に格納し、格納された個々の応答情報から単一ユー
ザIDを検出した場合はそのユーザIDを前記第2メモ
リ領域に格納し、当該ユーザIDを含む応答情報から単
一カードIDを検出した場合はそのカードIDを前記第
3メモリ領域に格納する手段とを有し、前記第1ないし
第3メモリ領域の格納パターンに応じて前記ICカード
の数及び所有者の数を認識するように構成する。なお、
混信が生じた場合は、いずれのメモリ領域への格納も行
わないようにすることが好ましい。
【0015】また、前記第2手段は、自装置が送信した
前記応答要求コマンドに対して同一タイムスロットで相
異なる複数のユーザIDが検出された場合に、自装置の
通信範囲内に存するICカード宛に前記応答要求コマン
ドを再送信し、単一タイムスロットで単一ユーザIDが
検出された場合はそのICカード宛に前記応答情報の休
止を認識させるとともにユーザIDが検出できなかった
他のICカード宛の前記応答要求コマンドの再送信を繰
り返す手段と、検出したユーザIDをもつICカード宛
の前記応答要求コマンドの送信とそれに対応する前記応
答情報からのカードIDの検出とを繰り返して個々のユ
ーザIDと組になる単一カードIDを特定する手段とを
有するように構成する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明のICカードシステム
の機能ブロック図である。このICカードシステムは、
非接触型の複数のICカード10と、本発明の情報処理
装置の一例であるリーダライタ(R/W)20を含んで
構成される。
【0017】ICカード10は、カード媒体に、リーダ
ライタ20との間で情報授受を行うための無線通信路を
確立する通信回路11と、リーダライタ20からの各種
コマンドに応じた情報処理を行うIC12を埋め込んで
構成される。以後の説明では、アンチコリジョンの実現
手法として、タイムスロットを用いた場合の例を示す。
通信回路11は、アンテナ111と、アンテナ111で
受信したアナログデータをディジタルデータに変換して
IC部12に送り、また、IC部12からのディジタル
データをアナログデータに変換してアンテナ111へ送
るD/A変換部112とを有している。
【0018】IC部12は、図示しないCPU(マイク
ロプロセッサ)が所定のプログラムを読み込んで実行す
ることにより形成される、ID管理部121、コマンド
識別部122、モード管理部123、信号処理部124
の機能ブロックを有している。
【0019】コマンド識別部122は、通信回路11を
通じて受信したリーダライタ20からの受信コマンドの
種別を判定する。ここにいう受信コマンドは、初期応答
要求コマンド(以下、pollingコマンド)、モー
ド変更を要求するリセットコマンド、スリープコマン
ド、あるいは各種処理要求コマンドである。
【0020】ID管理部121には、カード識別用のカ
ードIDとそのカードの所有者を識別するためのユーザ
IDが管理されており、リーダライタ20から通信回路
11を通じて受信され、コマンド識別部122で識別さ
れたコマンドがpollingコマンドであった場合
に、カードID及びユーザIDをこの順に信号処理部1
24に送出する。信号処理部124は、カードID、ユ
ーザID、及び誤り検出符号をこの順に配列して初期応
答情報を生成とともに、各種コマンドに応じた情報処理
を行う。また、リーダライタ20への情報送信に際し
て、タイムスロットを乱数発生手段を用いてランダムに
選択し、そのタイミングで対象情報、例えば初期応答情
報を通信回路11に送出する。図2は、本実施形態によ
る初期応答情報の構造を示した図である。なお、初期応
答情報において、誤り検出符号は、カードID、ユーザ
IDが正しく受信できたかを確認するために使用される
公知の符号である。
【0021】モード管理部123は、リーダライタ20
の通信範囲内に入ったことを検知すると自カードのモー
ドを自動的にアクティブモードにし、一方、コマンド識
別部122で識別されたコマンドがモード変更を要求す
るスリープコマンドあるいはリセットモードであった場
合に、自己のモードをアクティブモード、スリープモー
ド、あるいはリセットモードに変更する。ここでアクテ
ィブモードとは、アクティブ状態、すなわちリーダライ
タ20からの各種コマンドに応答できるようにするモー
ドであり、スリープモードとは、休止状態、すなわちリ
ーダライタ20からの各種コマンドへの応答を無視する
モードであり、リセットモードとはアクティブ状態のま
ま待機状態となるモードである。モード管理部123
は、これらのモードの情報を図示しないメモリに蓄積し
ておく。
【0022】一方、リーダライタ20は、ICカード1
0との間で情報授受を行うための無線通信路を確立する
通信回路21と、ICカード10に対する各種処理を行
う情報処理部22とを含んで構成される。
【0023】通信回路21は、アンテナ211と、アン
テナ211からのアナログデータをディジタルデータに
変換して情報処理部22に送り、また、情報処理部22
からのディジタルデータをアナログデータに変換してア
ンテナ211へ送るD/A変換部212とを有してい
る。
【0024】情報処理部22は、図示しないCPU(マ
イクロプロセッサ)が所定のプログラムを読み込んで実
行することにより形成される、データ管理部221、ユ
ーザ管理部222、カード管理部223、信号処理部2
24の機能ブロック、及びメモリ手段の一部に形成され
るバッファ225を有している。
【0025】データ管理部221は、個々のタイムスロ
ットを識別し、タイムスロット毎に、ICカード10か
らの受信情報を読み込み、カードID、ユーザID、誤
り検出符号等を照合して受信情報の混信の有無をチェッ
クする。そして、誤りが検出されなければ受信情報を正
常データとしてバッファ225内のデータ領域に格納す
る。ユーザ管理部222は、バッファ225内のデータ
領域に格納された受信情報をチェックし、その受信情報
にユーザIDが含まれているときは、それをバッファ2
25内のユーザID領域に格納する。カード管理部22
3は、バッファ225内のデータ領域に格納された受信
情報をチェックし、カードIDが含まれているときは、
それをバッファ225内のカードID領域に格納する。
信号処理部224は、カードID領域内のカードIDを
認識し、そのカードIDに基づく後続処理、例えば情報
処理、処理後の情報のメモリへの書き込み、読み出し、
更新等の処理、その際の通信処理を行う。
【0026】上記のように構成されるICカードシステ
ムにおいて、リーダライタ20の通信範囲内に複数のI
Cカード10が入ったときの通信方法について説明す
る。
【0027】まず、ICカード10側の処理手順を図3
を参照して説明する。ICカード10は、リーダライタ
20の通信範囲内に入ると、モードをアクティブにし、
待機状態とする(ステップS301)。ここでリーダラ
イタ20からpollingコマンドを受信し(ステッ
プS302、S303:No、S304:No、S305:
Yes)、かつ、モード管理部123から取得される自己
のモードがアクティブモードである場合(ステップS3
06:Yes)、信号処理部124は、ID管理部121
からカードID、ユーザIDを取得し、乱数を発生さ
せ、その結果に応じたタイミングのタイムスロットに、
図2に示した構造の初期応答情報を出力する(ステップ
S307)。通信回路11は、この初期応答情報をD/
A変換部112、アンテナ111を通じてリーダライタ
20に送信する。
【0028】リーダライタ20からの受信コマンドが、
リセットコマンドであった場合(ステップS303:Ye
s)、モード管理部123は、自己のモードをリセット
モードに戻す。また、リーダライタ20からの受信コマ
ンドが、カード内に登録されたカードIDをもつスリー
プコマンドであり(ステップS304:Yes、S30
8:Yes)、モードがアクティブモードであった場合、
モード管理部123は、モードをスリープモードに変更
し(ステップS309)、そのモード情報を蓄積する。
リーダライタ20からの受信コマンドが、カード内に登
録されたカードIDの処理要求コマンドの場合は(ステ
ップS304:Yes、S308:No)、モード管理部1
23は、モードをアクティブモードにする(ステップS
310)。信号処理部124は、このコマンドの内容に
応じた処理を行う(ステップS311)。
【0029】次に、リーダライタ20側の処理手順を図
4を参照して説明する。リーダライタ20は、バッファ
225内の各領域(データ領域、ユーザID領域、カー
ドID記域)のデータを初期化し(ステップS40
1)、通信回路21pollingコマンドを送信した
後、ICカード10からの初期応答情報の受信状態を形
成する(ステップS402)。初期応答情報を受信した
場合は、それをタイムスロット毎に読み込み(ステップ
S403)、誤り検出符号を使って初期応答情報が正常
なデータかどうかを確認する。正常なデータであること
が確認できた場合は、そのデータに、読み込んだタイム
スロットの順番を表すインデックスを付加してバッファ
225内のデータ領域に格納する(ステップS40
4)。ユーザ管理部222は、バッファ225内のデー
タ領域に格納されたデータをチェックし(ステップS4
06)、異なるユーザIDが複数あると判断した場合は
(ステップS407:No)、複数の利用者が通信範囲内
に存在する旨を信号処理部224に指示する。これによ
り、信号処理部224は、リセットコマンドを通信回路
21に出力する(ステップS408)。
【0030】ユーザ管理部222のチェックの結果、デ
ータ領域に格納されているユーザIDが1つで(ステッ
プS407:Yes)、ユーザID領域が初期値であった
場合は(ステップS409:No)、ユーザID領域にそ
のユーザIDを格納する(ステップS410)。また、
データ領域に格納されたユーザIDが1つで、そのユー
ザIDがユーザID領域のユーザIDと同一の場合は
(ステップS411:Yes)、通信範囲内の利用者が1
人と判断し、データ領域のユーザIDと同じインデック
スのカードIDをカードID領域に格納するとともにそ
の旨を信号処理部223に伝える。信号処理部223
は、そのカードIDを持つICカードにスリープコマン
ドを送信する(ステップS412,S413)。
【0031】ユーザ管理部222は、また、データ領域
にユーザIDが1つしかなく、かつ、そのユーザIDが
バッファ225内のユーザID領域のユーザIDと異な
る場合は(ステップS411:No)、今回認識した利用
者は1人だが、既に他の利用者を認識していたと判断
し、その旨を信号処理部224に伝える。これにより信
号処理部224は、リセットコマンドを送信する(ステ
ップS414)。
【0032】データ管理部221は、タイムスロットに
受信情報が1つもなく、かつ、バッファ225内のカー
ドID領域にデータがないときは(ステップS405:
No、S415:No)、通信範囲内にはICカードが存在
しないと判断し、その旨を信号処理部224に伝える。
信号処理部224は、これによりpollingコマン
ドを再送信する。また、タイムスロットに受信情報が1
つもなく、かつ、バッファ225内のカードID領域に
データがある場合(ステップS405:No、S415:
Yes)、今回はICカードを認識しなかったが、過去に
ICカードを認識しているので、信号処理部224は、
カードID領域から任意のカードIDを選び、通信処理
を行う(ステップS416)。
【0033】このような手順で通信を行うことにより、
リーダライタ20は、従来方法に比べて、より迅速に通
信相手となるICカード10を特定して無線通信路を確
立することができるようになる。
【0034】次に、本実施形態のICカードシステムに
よる通信方法の具体的な形態を説明する。まず、利用者
Pが、ICカードAとICカードBの2枚を持ち、利用
者QがICカードCとICカードDの2枚を持って、同
時にリーダライタ20の通信範囲内に入ってきた場合の
タイムスロットの一例を図5(a),(b)に示す。
【0035】図5(a)では、リーダライタ20からの
1回目のPollingコマンに対して、1つめのタイ
ムスロットのタイミングでICカードAが、2つめのタ
イムスロットのタイミングで3つのICカードB,C,
Dが、それぞれ初期応答情報を送信して応答している。
このとき、リーダライタ20のデータ管理部221は、
タイムスロット毎に受信情報を読み込む。1つめのタイ
ムスロットの受信情報については、チェックの結果、誤
りを検出しないとして、データ管理部221は、バッフ
ァ225のデータ領域にユーザID、カードIDを格納
する。2つめのタイムスロットの受信情報からは誤りが
検出されるので、データ管理部221は、信号処理部2
24に対して混信情報であることを通知する。この場
合、ユーザIDが1つであり、バッファ225内のユー
ザID領域が初期値であるので、ユーザ管理部222
は、ユーザID“P”をユーザID領域に格納し、カー
ド管理部223は、カードID“A”をカードID領域
に格納する。
【0036】信号処理部224は、ICカードAに対し
て、カードID“A”と共にスリープコマンドを送信
し、再度、リーダライタ20の通信範囲内のすべてのI
Cカード宛てにpollingコマンドを送信する。
【0037】2回目のpollingコマンドに対し、
ICカードAは、スリープコマンドを受信し、自カード
のモードをスリープモードに変更しているので、このI
CカードAからは初期応答情報が送信されない。1つめ
のタイムスロットの受信情報については、チェックの結
果、誤りを検出しないとして、データ管理部221は、
バッファ225のデータ領域にユーザID、カードID
を格納する。2つめのタイムスロットの受信情報につい
ては、誤りが検出されるので、データ管理部221は、
信号処理部224に対して混信情報である旨を通知す
る。また、ユーザIDが1つであり、バッファ225内
のユーザID領域に格納されたユーザIDと一致するの
で、カード管理部223は、カードID“B”をカード
ID領域に格納する。
【0038】信号処理部224は、カードA、カードB
に対して、それぞれのカードIDとともにスリープコマ
ンドを送信し、再度、リーダライタの通信範囲内のすべ
てのICカード宛てにpollingコマンドを送信す
る。
【0039】図5(b)に3回目の初期応答要求コマン
ドの送信後の様子を示す。ICカードA,Bに対してス
リープコマンドが送信されているので、これらのICカ
ードからは初期応答情報が送信されない。1つめのタイ
ムスロットには、ICカードCの、また、2つめのタイ
ムスロットには、ICカードDの初期応答情報がそれぞ
れ送信されている。データ管理部221のチェック結
果、どちらの情報も正常データとして読み取られ、バッ
ファ225内のデータ領域に格納される。
【0040】今回受信したユーザIDは1つであるが、
バッファ内のユーザID領域に格納されたユーザIDと
異なるため、ユーザ管理部222は、リセットコマンド
を送信するよう信号処理部224に対して出力する。信
号処理部224は、各カードにリセットコマンドを送信
するよう通信回路21に出力する。リーダライタ20か
らのリセットコマンドを受信した各ICカードは、それ
ぞれ自カードのモードをアクティブモードにして待機す
る。リーダライタ20は、pollingコマンドを送
信し、利用者が1人になるまで、つまり1つのユーザI
Dを認識するまでこの処理を繰り返す。
【0041】次に、図6のように利用者が1人だけにな
り、Pollingコマンドに対して、1つめ及び2つ
めのタイムスロットに、それぞれICカードA,Bの初
期応答情報が送信されている場合、データ管理部221
は、どちらのタイムスロットの受信情報からも誤りを検
出しないので、バッファ225のデータ領域にユーザI
D、カードIDを格納する。このとき、ユーザIDは1
つなので、ユーザ管理部222はユーザID領域に、カ
ード管理部223はカードID領域に、それぞれユーザ
ID、カードIDを格納する。信号処理部224は、カ
ードID領域に格納されたカードIDに対するスリープ
コマンドの送信と2回目のpollingコマンドの送
信とを行う。この結果、タイムスロットに他のICカー
ドからの受信情報がなく、1回目のpollingコマ
ンドに対してバッファ内のカードID領域にカードID
“A”、“B”が格納されているので、信号処理部22
4は、各ユーザID、あるいは各ユーザIDと組になる
カードIDに基づく情報処理を開始する。
【0042】以上の通信例から明らかなように、本実施
形態では、ICカード10が、初期応答情報としてカー
ドIDに加えてユーザIDを同時に送信するようにした
ので、リーダライタ20の通信範囲内に複数の利用者が
存在する場合に、リーダライタ20が複数の利用者の存
在を検知するために必要な時間と、以後の情報処理及び
ICカード10に返信するまでの時間を短縮することが
できるようになる。
【0043】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を説明する。この実施形態では、ICカード10の
ID管理部121に、カードID及びユーザIDを登録
することに加えて、次のような性質を持つ符号化方式を
採用する。すなわち、同時に複数のICカード10から
送信される同じデータ構造の初期応答情報が同一タイム
スロットでリーダライタ20に到達した場合であって
も、それを正しくディジタルデータ化して読みとれるよ
うにする。
【0044】このときのICカード10からの初期応答
情報は、図7に示すように、カードIDとカードID誤
り検出符号、ユーザIDとユーザID誤り検出符号、初
期応答情報検出符号で構成する。ここで初期応答情報検
出符号は、常に一定の値とし、混信してもこの符号だけ
は読み取れように追加したものである。また、2つの誤
り検出符号は、カードID及びユーザIDの誤り検出に
使用されるものである。
【0045】ここでは、図1に示した構成のICカード
システムにおいて、D/A変換部212の機能を次のよ
うにしたものを考える。D/A変換部212は、アンテ
ナ211で受信したアナログデータをディジタルデータ
に変換する方法として、振幅がある定数値以上のときに
“1”となるようにする。つまり、複数の初期応答情報
が重畳して図8(c)に示すように振幅が大きくなった
波形のデータを受信したときに、図8(a)に示すよう
に、図8(b)の波形を受信した場合と同様のデータと
して変換する。このような構成のICカード10から送
信される初期応答情報が、図7に示すものである場合の
ICカード10側の処理手順は、第1実施形態の場合と
基本的には同様である。
【0046】一方、リーダライタ20側の処理手順は、
図9及び図10に示すとおりである。まず、リーダライ
タ20は、バッファ225内の各領域(データ領域、ユ
ーザID領域、カードID領域)のデータを初期化し
(ステップS801)、pollingコマンドを送信
する(ステップS802)。データ管理部221は、タ
イムスロット毎に読み込んだ各ICカード10からの初
期応答情報が正常なデータかどうかを誤り検出符号を使
って確認する(ステップS803)。個々のタイムスロ
ットの初期応答情報について、ユーザID誤り検出符号
の照合結果からユーザIDが複数種類あると判断した場
合は(ステップS804:Yes)、その旨を信号処理部
224に通知する。これにより信号処理部224は、リ
セットコマンドをすべてのICカード宛てに送信する
(ステップS805)。
【0047】また、ユーザID、カードIDのそれぞれ
について、誤り検出符号を照合した結果、初期応答情報
が正常なデータのときは、読み込んだタイムスロットの
順番を表すインデックスを付加した初期応答情報をバッ
ファ225内のデータ領域に格納する(ステップS80
6)。これによりタイムスロット毎のデータ格納が可能
になる。初期応答情報検出符号については、それが所定
値と適合する場合のみバッファ225内のデータ領域に
チェックする(ステップS806)。以上の処理を全タ
イムスロットについて実行する。
【0048】ユーザ管理部222は、バッファ225内
のデータ領域に格納されたデータ(インデックスが付加
された初期応答情報)をチェックし(ステップS80
8)、ユーザIDが複数種類あると判断した場合は(ス
テップS809:No)、その旨を信号処理部224に伝
える。信号処理部224は、複数の利用者を認識したと
して、リセットコマンドを送信する(ステップS81
0)。
【0049】ユーザ管理部222のチェックの結果、バ
ッファ225内のデータ領域に格納されたユーザIDが
1種類しかなく(ステップS809:Yes)、ユーザI
D領域が初期値の場合は(ステップS811:No)、ユ
ーザID領域に該当ユーザIDを格納する(ステップS
812)。データ領域のユーザIDと同じインデックス
のカードIDがある場合(S814:Yes)、カード管
理部223は、そのカードIDをカードID領域に格納
する(ステップS815)。
【0050】また、バッファ225内のデータ領域に格
納されたユーザIDが1種類しかなく、かつ、そのユー
ザIDがユーザID領域のユーザIDと同一の場合(ス
テップS809:Yes、S811:Yes、S813:Ye
s)、かつ、データ領域のユーザIDと同じインデック
スのカードIDがある場合(ステップS814:Ye
s)、カード管理部223は、そのカードIDをカード
ID領域に格納し(ステップS815)、そのカードI
Dを持つICカードにスリープコマンドを送信するよう
に、信号処理部224に指示を出力する(ステップS8
16)。
【0051】ユーザ管理部222は、バッファ225内
のデータ領域にユーザIDが1種類しかなく、かつ、そ
のユーザIDがユーザID領域内のユーザIDと異なる
場合は(ステップS813:No)、今回の認識した利用
者は1人だが、既に他のカードを認識しているので、リ
セットコマンドを送信するように信号処理部224へ指
示を出力する(ステップS819)。
【0052】データ管理部221は、タイムスロットに
受信情報が1つもなく(ステップS807:No)、か
つ、バッファ225内のカードID領域にもデータがな
いときは(S8ステップ17:No)、ICカードを1枚
も認識しなかったので、pollingコマンドを送信
するように信号処理部224へ指示を出す。
【0053】データ管理部221は、受信情報が1つも
なく(ステップS807:No)、かつ、バッファ225
内のカードID領域にデータがある場合(ステップS8
17:Yes)、今回はICカードを認識しなかったが、
過去にICカードを認識しているので、信号処理部22
4は、そのカードIDから任意の1枚を選び、通信処理
を行う(ステップS818)。
【0054】次に、利用者Pが、ICカードAとICカ
ードBを持ち、利用者QがICカードCとICカードD
を持って、同時にリーダライタ20の通信範囲内に入っ
てきたときの通信手順例を図11(a),(b)に示
す。図11(a)の例では、リーダライタ20からの1
回目のPollingコマンドに対して、1つめのタイ
ムスロットのタイミングでICカードAが応答し、2つ
めのタイムスロットのタイミングでは、3つのICカー
ドB,C,Dが同時に応答している。このとき、リーダ
ライタ20のデータ管理部221は、タイムスロット毎
に受信情報を読み込み、1つめのタイムスロットの受信
情報については、チェックの結果、誤りを検出しないか
ら、正常なデータとしてバッファ225のデータ領域に
カードID“A”、ユーザID“P”を格納する。2つ
めのタイムスロットの受信情報については、データ管理
部221は、ユーザID誤り検出符号からユーザIDの
混信を検出するので、バッファ225の各領域を初期化
し、各ICカードB,C,Dに対して、リセットコマン
ドとpollingコマンドとを送信する。
【0055】図11(b)は、2回目のpolling
コマンドに対する応答状況を示している。図示の例の場
合、2つのタイムスロットでは、それぞれカードIDは
異なるがユーザIDは同一なので、正常なデータとして
バッファ225のデータ領域に、ユーザID“P”、
“Q”を格納する。各タイムスロットではカードIDが
混信しているので、バッファ225のデータ領域へのカ
ードIDの格納は行われない。
【0056】ユーザ管理部222は、バッファ225の
データ領域内のユーザIDが2つ(“P”、“Q”)を
信号処理部224に通知する。これにより、信号処理部
224は、各ICカードに対してリセットコマンドとp
ollingコマンドを送信する。
【0057】ここでリーダライタ20の通信範囲内の利
用者が1人になった場合の例を図12(a),(b)に
示す。図12(a)の例では、Pollingコマンド
に対して、1つのタイムスロットにICカードA,Bの
初期応答情報がある。この場合、データ管理部221で
は、ユーザIDの誤りを検出しないので、正常なデータ
としてバッファ225のデータ領域にユーザID“P”
を格納する。カードIDは、混信しているので、バッフ
ァ225のデータ領域へのカードIDの格納は行われな
い。また、2つめのタイムスロットには受信情報がな
い。ここで、バッファ225内のデータ領域には1種類
のユーザID“P”が格納されているが、データ領域の
ユーザIDと同じインデックスのカードIDがないの
で、カード管理部223は、2回目のpollingコ
マンドを送信するように信号処理部224に指示する。
これにより、2回目のpollingコマンドが各IC
カードA,B宛てに送信され、図12(b)のような通
信状況が形成される。
【0058】図12(b)の例では、2つのタイムスロ
ットにそれぞれICカードA,Bの初期応答情報があ
る。このとき、データ管理部221では、どちらのタイ
ムスロットの受信情報からも誤りを検出しないので正常
なデータと判断し、これをバッファ225のデータ領域
に格納する。カードID、ユーザIDもそれぞれ1種類
なので、バッファ225のユーザID領域、カードID
領域に格納される。
【0059】リーダライタ20は、3回目のpolli
ngコマンドを各ICカードA、Bにスリープコマンド
と共に送信する。この例の場合、タイムスロットに受信
情報がなくなり、バッファ225内のカードID領域に
はそれぞれ異なるカードIDが格納されているので、リ
ーダライタ20は、ICカードA,Bに関わる情報処理
を開始する。
【0060】このように、第2実施形態では、ICカー
ド10が、図7に示すようなデータ構造の初期応答情報
をリーダライタ20に送信して応答するようにしたの
で、以下のことが可能となる。 (1)カードID、ユーザID共に異なる複数のICカ
ードが同一タイムスロットで混信した場合は、カードI
DとユーザID共に誤りが検出されるが、初期応答情報
検出符号は読み取れるので、リーダライタ20側では、
自己の通信範囲内にICカードが複数枚存在し、かつ複
数の利用者がいることを容易に認識できるようになる。 (2)カードIDのみが異なる複数のICカードが同一
タイムスロットで混信した場合は、ユーザID、初期応
答情報検出符号は読み取れ、カードIDには誤りが検出
されるので、利用者は1人であるが、ICカードが複数
枚あることを認識できるようになる。
【0061】
【実施例】本発明のICカードシステムは、例えばプリ
ペイド型の乗車券用カードシステム、すなわち、上記I
Cカード10を、交通機関を利用するときの乗車券用カ
ードとし、上述のリーダライタ20を改札機に組み込ん
だシステムとしての実施が可能である。乗車券用カード
には、カードID及びユーザIDのほか、予め利用者が
定めた乗車の対価を表すプリペイド額が更新自在に記録
されており、改札機側からの要求に応じてプリペイド額
を加減算できるようになっている。
【0062】このような乗車券用カードシステムでは、
利用者が乗車券用カードをかざして改札機を通過する際
に、改札機側からのpollingコマンドに応じて、
乗車券用カードから図2または図7のデータ構造をもつ
初期応答情報を改札機宛てにランダムに送信する。
【0063】改札機側では、この初期応答情報から相異
なる複数のユーザIDを同時期に検出した場合または混
信によって各ユーザIDを検出できなかった場合に、す
べてのICカード宛にpollingコマンドを再送信
する。そして、ユーザIDが検出できた場合は、その乗
車券用カードをスリープモードに変更させ、一方、ユー
ザIDが検出できなかった他のすべての乗車券用カード
宛にpollingコマンドを再送信する。これを繰り
返すことにより、改札機は、すべての乗車券用カードと
の通信を迅速に行うことが可能になり、利用者に対して
快適な利用環境を提供することが可能になる。
【0064】特に、図7のデータ構造をもつ初期応答情
報を乗車券用カードから送信する場合、改札機側では、
自己の通信範囲内に同時に多くの乗車券用カードが入っ
てきて混信が生じても、乗車券用カードの枚数と利用者
の数を直ちに認識して後続処理を特定することが容易に
なり、システムの利便性をより高めることが可能にな
る。
【0065】なお、以上の説明では、応答要求コマンド
として、pollingコマンドを用いた場合の例を示
したが、通信開始後にカードIDやユーザIDの送信を
要求する他の要求コマンドに対しても同様の手順で通信
を継続することができる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のICカードシステムによれば、非接触型のICカード
と情報処理装置との間の通信を確立するための時間、特
に混信が生じたときの複数のICカードの識別に要する
時間が従来手法に比べて短縮される効果がある。従っ
て、実時間ないしそれに近い処理が要求されるICカー
ドシステム、あるいは、複数枚のICカードを所持した
利用者による各ICカードを同時利用を許容するICカ
ードシステムにおいて、通信に要する時間を犠牲にする
ことなく、後続処理を行うことが可能となるので、従来
に比べてシステムの実用性を格段に高めることができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したICカードシステムの機能ブ
ロック図。
【図2】第1実施形態のICカードから送信される初期
応答情報の説明図。
【図3】第1実施形態によるICカード側の処理手順説
明図。
【図4】第1実施形態によるリーダライタ側の処理手順
説明図。
【図5】(a),(b)は第1実施形態のICカードシ
ステムによる通信例の説明図。
【図6】第1実施形態において、複数枚のICカードを
所持した利用者が同時にリーダライタの通信範囲内に入
った場合の通信例を示す説明図。
【図7】本発明の第2実施形態のICカードから送信さ
れる初期応答情報の説明図。
【図8】(a)は第2実施形態のリーダライタが備える
D/A変換部の出力信号例を示す図、(b)、(c)は
このD/A変換部の入力信号例を示す図。
【図9】第2実施形態によるリーダライタ側の処理手順
説明図。
【図10】第2実施形態によるリーダライタ側の処理手
順説明図(図9の続き)。
【図11】(a)は第2実施形態において、1回目のp
ollingコマンドに対して1つののICカードシス
テムによる通信例の説明図。
【図12】(a)は第2実施形態において、1回目のP
ollingコマンドに対して最初のタイムスロットに
1つのユーザIDを含む初期応答情報があり、2つめの
タイムスロットに2つのユーザIDを含む初期応答情報
がある場合の例、(b)は2回目のpollingコマ
ンドに対して2つのタイムスロットにそれぞれ1つのユ
ーザIDを含む2つの初期応答情報がある場合の例を示
す説明図。
【図13】(a)は従来型システムによるリーダライタ
から送信される初期応答要求の説明図、(b)、(c)
はカードから送信される従来の初期応答情報の説明図。
【図14】従来型システムにおいて、リーダライタの通
信範囲内に4枚のICカードが同時に存在し、最初のP
ollingコマンドに対して、2つのタイムスロット
にそれぞれ2枚のICカードが初期応答情報を送信して
いる様子を示した説明図。
【図15】従来型システムにおいて、2人の利用者P,
Qがそれぞれ2枚のICカードを所持してリーダライタ
に近づいたときの、各ICカードとリーダライタとの通
信例を示した説明図。
【図16】従来型システムによる他の通信例の説明図。
【符号の説明】
10 ICカード 11,21 通信回路 111,211 アンテナ 112,212 D/A変換部 12 IC部 121 ID管理部 122 コマンド識別部 123 モード管理部 124 信号処理部 20 リーダライタ 22 情報処理部 221 データ管理部 222 ユーザ管理部 223 カード管理部 224 信号処理部 225 バッファ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触型の複数のICカードと、各IC
    カードとの間で通信を行う情報処理装置とを有するIC
    カードシステムにおける通信方法であって、 前記情報処理装置が、自装置の通信範囲内に存するIC
    カード宛に所定の応答要求コマンドを送信する過程と、 前記応答要求コマンドを受信したICカードが、少なく
    とも自カードを識別するためのカードIDと自カードの
    所有者を識別するためのユーザIDの組を含む応答情報
    を前記情報処理装置宛にランダムに送信する過程と、 前記情報処理装置が、複数のICカードからの応答情報
    が混信した場合に、自装置の通信範囲内に存するすべて
    のICカードの応答情報を混信なく受信するまで前記応
    答要求コマンドの再送信を繰り返し、受信した個々の応
    答情報から少なくともユーザIDを検出するとともに、
    検出したユーザIDと組になるカードIDに基づく後続
    処理を行う過程とを含む、 ICカードシステムにおける通信方法。
  2. 【請求項2】 非接触型の複数のICカードと、各IC
    カードとの間で通信を行う情報処理装置とを有するIC
    カードシステムにおける通信方法であって、 前記情報処理装置が、自装置の通信範囲内に存するすべ
    てのICカード宛に所定の応答要求コマンドを送信する
    過程と、 前記応答要求コマンドを受信したICカードが、自カー
    ドを識別するためのカードID及びその誤り検出用の情
    報、自カードの所有者を識別するためのユーザID及び
    その誤り検出用の情報、混信時にも識別可能な応答検出
    用情報の組を含む応答情報を、ランダムに選択したタイ
    ムスロットを通じて前記情報処理装置に送信する過程
    と、 前記情報処理装置が、タイムスロット毎の前記応答情報
    の受信状況に応じて自装置の通信範囲内に存するICカ
    ードの数及び所有者の数を認識し、認識結果に基づいて
    一人の所有者による単一ICカードを特定するための後
    続処理を行う過程とを含む、 ICカードシステムにおける通信方法。
  3. 【請求項3】 前記後続処理を行う過程は、 個々のタイムスロットで単一の応答情報を特定するまで
    前記応答要求コマンドの送信を繰り返すステップと、 単一タイムスロットでの前記応答情報が単一になった場
    合に当該応答情報からユーザIDを検出するとともに、
    検出したユーザID以外のユーザIDをもつICカード
    宛の前記応答要求コマンドの送信を前記応答情報がなく
    なるまで繰り返すステップと、 検出したユーザIDをもつICカード宛に前記応答要求
    コマンドを送信するとともに該応答要求コマンドに対す
    る前記応答情報から当該ユーザIDと組になる単一カー
    ドIDを検出する処理を前記検出したユーザIDについ
    て繰り返すステップと、を含むことを特徴とする請求項
    2記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 非接触型の複数のICカードと、各IC
    カードとの間で通信を行う情報処理装置とを備え、 各ICカードが、 自カードを識別するためのカードID及び自カードの所
    有者を識別するためのユーザIDを保持する手段と、 前記情報処理装置から所定の応答要求コマンドを受信し
    たときに、少なくとも前記カードID及びユーザIDの
    組を含む応答情報を作成して前記情報処理装置宛にラン
    ダムに送信する手段とを有し、 前記情報処理装置が、 自装置が送信した前記応答要求コマンドに対する前記応
    答情報から相異なる複数のユーザIDを同時期に検出し
    た場合または混信によって各ユーザIDを検出できなか
    った場合に、自装置の通信範囲内に存するICカード宛
    に前記応答要求コマンドを再送信し、ユーザIDが検出
    できた場合はそのICカード宛に前記応答情報の休止を
    認識させるとともにユーザIDが検出できなかった他の
    すべてのICカード宛の前記応答要求コマンドの再送信
    を繰り返す手段と、 検出したユーザIDをもつICカード宛の前記応答要求
    コマンドの送信とそれに対応する前記応答情報からのカ
    ードIDの検出とを繰り返して個々のユーザIDと組に
    なる単一カードIDを検出する手段とを有することを特
    徴とするICカードシステム。
  5. 【請求項5】 非接触型の複数のICカードと、各IC
    カードとの間で通信を行う情報処理装置とを備え、 各ICカードが、 自カードを識別するためのカードID及び自カードの所
    有者を識別するためのユーザIDを保持する手段と、 前記情報処理装置からの応答要求コマンドを受信したと
    きに、前記カードID及びその誤り検出用の情報、前記
    ユーザID及びその誤り検出用の情報、混信時にも識別
    可能な応答検出用情報の組を含む応答情報を、ランダム
    に選択したタイムスロットを通じて前記情報処理装置に
    送信する手段とを有し、 前記情報処理装置が、 自装置が送信した前記応答要求コマンドに対するタイム
    スロット毎の前記応答情報の受信状況に応じて自装置の
    通信範囲内に存するICカードの数及び所有者の数を認
    識する第1手段と、 前記認識結果に基づいて一人の所有者による単一ICカ
    ードを特定する処理を行う第2手段とを有することを特
    徴とするICカードシステム。
  6. 【請求項6】 前記第1手段は、 各ICカードからの応答情報を格納するための第1メモ
    リ領域、タイムスロット毎の単一ユーザIDを格納する
    ための第2メモリ領域、個々のユーザIDと組になる単
    一カードIDを格納するための第3メモリ領域を有する
    バッファと、 前記応答情報をタイムスロット毎に前記第1メモリ領域
    に格納し、格納された個々の応答情報から単一ユーザI
    Dを検出した場合はそのユーザIDを前記第2メモリ領
    域に格納し、当該ユーザIDを含む応答情報から単一カ
    ードIDを検出した場合はそのカードIDを前記第3メ
    モリ領域に格納する手段とを有し、 前記第1ないし第3メモリ領域の格納パターンに応じて
    前記ICカードの数及び所有者の数を認識するように構
    成されていることを特徴とする請求項5記載のICカー
    ドシステム。
  7. 【請求項7】 前記第2手段は、 自装置が送信した前記応答要求コマンドに対して同一タ
    イムスロットで相異なる複数のユーザIDが検出された
    場合に、自装置の通信範囲内に存するICカード宛に前
    記応答要求コマンドを再送信し、単一タイムスロットで
    単一ユーザIDが検出された場合はそのICカード宛に
    前記応答情報の休止を認識させるとともにユーザIDが
    検出できなかった他のICカード宛の前記応答要求コマ
    ンドの再送信を繰り返す手段と、 検出したユーザIDをもつICカード宛の前記応答要求
    コマンドの送信とそれに対応する前記応答情報からのカ
    ードIDの検出とを繰り返して個々のユーザIDと組に
    なる単一カードIDを特定する手段とを有することを特
    徴とする請求項5記載のICカードシステム。
  8. 【請求項8】 非接触型の複数のICカードと、各IC
    カードとの間で通信を行う情報処理装置とを備え、 各ICカードが、 自カードを識別するためのカードID及び自カードの所
    有者を識別するためのユーザIDを保持する手段と、 前記情報処理装置から所定の応答要求コマンドを受信し
    たときに、少なくとも前記カードID及びユーザIDの
    組を含む応答情報を作成して前記情報処理装置宛にラン
    ダムに送信する手段と、 当該所有者が享受する所定サ
    ービスの対価を表す金額情報を保持するとともに、前記
    情報処理装置からの要求に応じて前記金額情報の更新処
    理を行う手段とを有し、 前記情報処理装置が、 自装置が送信した前記応答要求コマンドに対する前記応
    答情報から相異なる複数のユーザIDを同時期に検出し
    た場合または混信によって各ユーザIDを検出できなか
    った場合に、自装置の通信範囲内に存するすべてのIC
    カード宛に前記応答要求コマンドを再送信し、ユーザI
    Dが検出できた場合はそのICカード宛に前記応答情報
    の休止を認識させるとともにユーザIDが検出できなか
    った他のすべてのICカード宛の前記応答要求コマンド
    の再送信を繰り返す手段と、 検出したユーザIDをもつICカード宛の前記応答要求
    コマンドの送信とそれに対応する前記応答情報からのカ
    ードIDの検出とを繰り返して個々のユーザIDと組に
    なる単一カードIDを検出する手段と、 検出された単一カードIDに基づく前記金額情報の更新
    処理要求を当該ICカード宛てに行う手段と、 を有することを特徴とするICカードシステム。
  9. 【請求項9】 所定の応答要求コマンドを送信するとと
    もに個々のタイムスロット内の応答情報から単一ユーザ
    IDが検出できなかった場合に前記応答要求コマンドを
    再送信する手段を有する情報処理装置との間で通信を行
    う非接触型のICカードであって、 自カードを識別するためのカードID及び自カードの所
    有者を識別するためのユーザIDを保持する手段と、 前記応答要求コマンドを受信したときに、少なくとも前
    記カードID及びユーザIDの組を含む応答情報を作成
    して前記情報処理装置宛にランダムに送信する手段とを
    有することを特徴とするICカード。
  10. 【請求項10】 自カードを識別するためのカードID
    及び自カードの所有者を識別するためのユーザIDを保
    持し、所定の応答要求コマンドを受信したときに、少な
    くとも前記カードID及びユーザIDの組を含む応答情
    報を作成してランダムに送信する手段を有する非接触型
    のICカードとの間で通信を行う情報処理装置であっ
    て、 自装置が送信した前記応答要求コマンドに対する前記応
    答情報から相異なる複数のユーザIDを同時期に検出し
    た場合または混信によって各ユーザIDを検出できなか
    った場合に、自装置の通信範囲内に存するICカード宛
    に前記応答要求コマンドを再送信し、ユーザIDが検出
    できた場合はそのICカード宛に前記応答情報の休止を
    認識させるとともにユーザIDが検出できなかった他の
    すべてのICカード宛の前記応答要求コマンドの再送信
    を繰り返す手段と、 検出したユーザIDをもつICカード宛の前記応答要求
    コマンドの送信とそれに対応する前記応答情報からのカ
    ードIDの検出とを繰り返して個々のユーザIDと組に
    なる単一カードIDを検出する手段とを有することを特
    徴とする情報処理装置。
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