JP2002366906A - 携帯可能情報処理装置の非接触通信方法 - Google Patents
携帯可能情報処理装置の非接触通信方法Info
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Abstract
能情報処理装置を同時に動作させ、処理終了までの待ち
時間を短縮する。 【解決手段】 読み取り/書き込み装置と、複数の非接
触通信可能な携帯可能情報処理装置との間の通信方法に
おいて、アンチコリージョン時に各携帯可能情報処理装
置の識別情報とともに、応答タイミング或いは応答の順
番を決定し、読み取り/書き込み装置からの命令に対し
て決められた各自の応答タイミング或いは順番で各携帯
可能情報処理装置が応答を返すようにしたものである。
Description
帯可能情報処理装置における通信方法に関するものであ
る。
置、例えば、非接触ICカードにおいては、読み取り/
書き込み装置(リーダ/ライタ(R/W))と非接触で
通信し、R/Wからの命令を受信すると解読して命令に
対する処理を実行し、処理結果をR/Wにレスポンスと
して返すようにしており、さまざまな分野での用途が期
待されている。このような非接触ICカードシステムに
おいて、1台のR/Wに対して複数のICカードがR/
Wの通信範囲内に入ることがあり得る。複数のICカー
ドが同時に通信範囲内にある場合でも、以下のアンチコ
リージョンシーケンスにより、ICカードを特定し、混
信を起こさないように通信を行うようにしている。
においては、R/Wの電波の届く範囲内にどんなICカ
ードがあるか把握するために、乱数でフィールドを区切
って(タイムスロット)、そのタイムスロットのどれか
で応答するようにR/Wから問い合わせを行い、応答の
あったICカードを活性化する。乱数でフィールドを区
切ることにより、ICカードの応答が重なる確率を減少
させているが、応答のタイミングが重なったICカード
がある場合には、さらにR/Wからタイムスロット数を
増やすなどして問いかけを行い、これを繰り返すことに
より、通信範囲内の全ICカードを活性化することがで
きる。この活性化時に各ICカードに対してカードを特
定するための識別子(カードID)が付けられる。
において個々のICカードにIDをつけ、そのIDをR
/WからICカードへの送信メッセージに含めることに
より、複数の活性化状態にあるICカードの中から一意
にICカードを特定し、通信を行う。例えば、図6に示
すように、R/Wの通信範囲内にあるカード1、2が活
性化されてIDがつけられた場合、R/Wからカード1
にIDを付してコマンド(命令)が送信され、これを受
信したカード1は自身へのコマンドであると解釈して処
理を実行し、R/Wに対して応答する。カード1からの
応答を受信した後、R/WからIDを付してカード2に
コマンドが送信され、同様にカード2は自身へのコマン
ドであると解釈して処理を実行し、R/Wに対して応答
する。このように、R/W側からのコマンドとそれに対
応する単一のカードからの応答を対にして行うことによ
り、複数のカードからの応答が混信しないようにしてい
る。このようなしくみにより、複数のICカードがR/
Wの通信範囲内にある場合でも、各カードとの通信が混
信することなく行われる。
リージョンシーケンスにより、同時に複数のカードが活
性化状態となるにもかかわらず、従来のR/WとICカ
ード間の通信における命令処理は、R/WからICカー
ドへの送信が単一のカードに対してのみ行われ、かつそ
のカードからの応答があるまでは別の処理を行うことが
できない。図6の例では、R/Wとカード1との通信が
行われているT1の間は、カード2は何もできず、R/
Wとカード2との通信が行われているT2の間は、カー
ド1は何もできない。カードに対して行う要求が処理時
間のかかるものである場合、その間、リーダ/ライタは
カードからの応答待ち状態となり、他のカードも動作可
能状態であるにもかかわらず、何もできない。その結
果、複数のカードを用いて行う一連の処理が、あるカー
ドの処理時間に左右されてしまうことになる。
1台のR/Wで非接触通信する複数の携帯可能情報処理
装置を同時に動作させ、処理終了までの待ち時間を短縮
することを目的とする。
信とカードからの応答が必ず1対1に対応する必要があ
るのは、1つのR/Wに対して複数のカードが活性化状
態(送信可能状態)にあり、どのカードが応答すべきな
のかを制御しなければ、混信してしまうからである。R
/Wが必ず1つのカードに対して送信し、選ばれたカー
ドだけが応答を返すようにすることにより、混信を避け
ているわけである。
を行う場合に混信を避ける仕組みを設けておくことによ
り、R/Wが複数のカードを同時に動作させることを可
能にしたものである。特に、複数のICカードに対して
同じコマンドを処理させる場合、それぞれのICカード
が応答を送信するタイミングを制御することにより、同
時処理可能とする。なお、本発明は非接触ICカードに
限定されるものではなく、携帯電話機、携帯可能情報処
理端末等非接触で通信する全ての携帯可能情報処理装置
に適用可能であるが、以下では、非接触ICカードを例
にとって説明する。
において、各カードのIDを決定するのは従来と同様で
あるが、同時に、各カードからの応答タイミングを決定
してしまい、R/Wからのコマンドを全てのカード、或
いは複数のカードに対して行ったとき、各カードは自分
の応答タイミングで応答を返すようにしたものであり、
これにより、複数のカードからの応答が混信することな
くR/Wに届くようにすることができる。
行させる場合、全ての、或いは複数のICカードに対し
て同じ処理を実行させる場合等に適用可能である。すな
わち、本発明には、アンチコリージョンシーケンスにお
いて通信範囲内の全ICカードが特定されたとき、R/
Wからのコマンド送出の際、特定のカードを選択してコ
マンドを送信する場合、R/W側がレスポンスを返すカ
ードの数とそのIDがあらかじめ分かっていないためす
べてのカードに対してコマンドを送信する場合(ブロー
ドキャスト)、R/W側がレスポンスを返すカードの数
とそのIDがあらかじめ分かっていて複数のカードを選
択してコマンドを送信する場合(マルチキャスト)等が
含まれる。そして、各ICカードは、R/Wからのコマ
ンドを受信すると、自身のIDが含まれているか否か判
断し、自身のIDが含まれているときには、コマンドに
対する処理を実行し、自身の応答タイミングで処理結果
を返信する。
図である。なお、図の枠はタイムスロットを示してい
る。この方式はアンチコリージョン時に各カードに対し
てIDを決定するのと同時に、応答タイミングを決める
もので、各カードは自分自身のIDと応答タイミング
(タイムスロット)を持つことになる。例えば、R/W
の通信範囲内にカード1、2がある場合、R/Wからカ
ード1、2にコマンドが送信されると、カード1、2は
それぞれコマンドの処理を実行して決められた自身のタ
イムスロットでR/Wへ返信する。こうして、カード
1、2の応答は混信なくR/Wに届くことになる。
図である。この方式はアンチコリージョン時に応答の順
番を各ICカードに対して決め、マーカーメッセージに
より自分の順番がきたとき、所定のタイムスロットで応
答するものである。R/Wの通信範囲内にカード1、2
がある場合、R/Wからカード1、2にコマンドが送信
されると、まず、応答の順番が1番であるカード1が所
定のタイムスロットで応答し、これに対してR/Wから
区切り用の信号としてマーカーメッセージ(R/Wマー
カー)を送信し、マーカーメッセージを受信した後、応
答の順番が2番目のカード2が、次のタイムスロットで
応答する。
理を行わせる場合には、同報機能を使って複数のカード
に対して同じコマンドを発行して処理を行わせることに
より、全体の処理時間を1/n(nは同時に処理を行わ
せるカード数)にすることができる。
て説明する。図3に示すように、単一のR/W1と複数
のICカード2−1、2−2……2−nとの間での通信
を行う場合、 アンチコリージョン時にICカードそれぞれに対し
て、R/WからカードID(CID)を与える。 複数のICカードに対して同じ命令(例えば、メモリ
の初期化コマンド等)を出して処理したいときは、複数
(あるいは全部)のCIDを指定して1命令で行う。
ーマットは図4に示すようなものである。ブロックフォ
ーマットは、プロトコル・コントロール・バイト(PC
B)、カードID(CID)、各ICカードの論理チャ
ンネルを示すノード・アドレス(NAD)が記述される
プロローグフィールド、データが記述されるインフォメ
ーションフィールド、チェックコードが記述されるエピ
ローグフィールドからなっており、CIDにnバイトが
割り当てられて複数のCIDが指定できるようになって
いる。なお、NADが有効な場合、CIDと同じ数のN
ADバイト列が記述される。
の1バイト構成で、下位4ビット(b1〜b4)にID
番号が記述され、ビットb6で次のバイトがCIDか否
かが表され、上位2ビット(b7、b8)はパワーレベ
ルを示すビットである。なお、ビットb5は空きビット
である。そして、b6が「1」のとき、後続のバイトが
CIDであることを表しており、これにより複数のCI
Dが指定される。
カードからの応答の順番は、命令を発行するときに指定
したCIDの順(転送プロトコルのプロローグフィール
ドのCIDに記述した順)に行う。例えば、CID=
3、7、13と記述された3つに対して命令を発行した
際には、CID=3、7、13の順(昇順)で応答を返
す。もちろん、降順でもよく、昇順/降順のどちらで行
うかはあらかじめ決めておく。そして、図1に示したよ
うな固定タイムスロットで応答するか、或いは、図2に
示したようなマーカーメッセージ方式により所定のタイ
ムスロットで応答する。固定タイムスロット方式で自身
の応答タイミングがきても、或いはマーカーメッセージ
方式で自身の応答の順番がきても応答を返せない場合
は、S(WTX)(Wate Time Extent
ion)メッセージを出して、待ってもらうことを要請
する。S(WTX)メッセージを受け取ったR/Wは、
各カードから一通り固定タイムスロット方式による応
答、又はマーカーメッセージ方式による応答を受け取っ
た後、S(WTX)メッセージを返したICカードによ
る応答を受け取るようにする。
情報処理装置と処理を行うことは少ないが、例えば、I
Cカードのテスト、発行処理といった多量のカードに対
して時間のかかる処理を行わせる場合に、本発明の通信
方法を適用することにより大幅に全体の処理時間を短縮
することが可能である。
明する図である。
する図である。
示す図である。
す図である。
る。
通信方法を説明する図である。
ード。
Claims (4)
- 【請求項1】 読み取り/書き込み装置と、複数の非接
触通信可能な携帯可能情報処理装置との間の通信方法に
おいて、 アンチコリージョン時に各携帯可能情報処理装置の識別
情報とともに、応答タイミングを決定し、読み取り/書
き込み装置からの命令に対して決められた各自の応答タ
イミングで各携帯可能情報処理装置が応答を返すように
したことを特徴とする携帯可能情報処理装置の非接触通
信方法。 - 【請求項2】 読み取り/書き込み装置と、複数の非接
触通信可能な携帯可能情報処理装置との間の通信方法に
おいて、 アンチコリージョン時に各携帯可能情報処理装置の識別
情報とともに、応答の順番を決定し、読み取り/書き込
み装置からの命令に対して決められた各自の順番で各携
帯可能情報処理装置が応答を返すようにしたことを特徴
とする非接触通信方法。 - 【請求項3】 順番が2番目以降の各携帯可能情報処理
装置は、読み取り/書き込み装置からのマーカーメッセ
ージ受信後、所定のタイミングで応答を返すことを特徴
とする請求項2記載の非接触通信方法。 - 【請求項4】 前記携帯可能情報処理装置は、自身の応
答タイミングで返信できないとき、その旨をメッセージ
として返信し、該メッセージを受信したR/Wは他の携
帯可能情報処理装置からの応答を受け取った後、前記返
信できなかった携帯可能情報処理装置の応答を受け取る
ことを特徴とする請求項1または2記載の非接触通信方
法。
Priority Applications (1)
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- 2001-06-05 JP JP2001169257A patent/JP4683517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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