JPH113407A - 通信システム及び装置 - Google Patents

通信システム及び装置

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JPH113407A
JPH113407A JP9157012A JP15701297A JPH113407A JP H113407 A JPH113407 A JP H113407A JP 9157012 A JP9157012 A JP 9157012A JP 15701297 A JP15701297 A JP 15701297A JP H113407 A JPH113407 A JP H113407A
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card
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JP9157012A
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Mikio Oda
幹男 尾田
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一度に多量の通信装置と通信を行う必要が生じ
た場合に、衝突を減少させて全体の処理時間を短縮する
ことのできる通信システムを提供する。 【解決手段】カード3に対して非接触でポーリングコマ
ンドを送信し、各カードからのレスポンスを受信するカ
ードリーダライタ4と、前記ポーリングコマンド受信後
予め設定されている優先順位に応じた遅延時間t経過後
にレスポンスを送信するカード3とからなり、各カード
3は、優先順位の高いものから順に3a、3b、3c、
・・・とレスポンスを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主装置と複数の
通信装置、例えば1つのカードリーダライタと複数のカ
ードが非接触で通信を行う通信システム及び装置に関
し、特に、主装置の通信エリアに多数の通信装置が同時
に侵入した時に両者間の効率的な通信を可能にし、ま
た、重要な情報から順次通信を可能にする通信システム
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1つの主装置と多数の通信装置がほぼ同
時に非接触で通信を行う場合には、通信が非同期である
限り衝突の問題が発生する。そこで、主装置からのコマ
ンド送信に対して通信装置がレスポンス送信を失敗した
場合、通常は、そのレスポンス送信を主装置に対して再
送する。この場合、予め決められた一定回数を再送して
もレスポンス送信がうまくいかなかった場合にはエラー
終了となる。
【0003】このような現象は、たとえば、カードリー
ダライタとこれに非接触で通信を行うカードを用いたシ
ステム等で発生し、カードリーダライタに対してカード
が距離的に離れて通信状況が悪くなった場合に起こりが
ちである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、カードリ
ーダライタ(主装置)の通信エリアに一度に多数のカー
ド(通信装置)が侵入した場合、カードリーダライタ
(主装置)と各カード(通信装置)間の通信が非同期で
あるとともに各カード(通信装置)に対して通信の優先
順位が予め決められてないから、図14に示すように衝
突が多量に発生する。なお、同図において、1はカード
リーダライタ(主装置)のアンテナを示し、2は同アン
テナ1でカバーされる通信エリアを示す。また、3(3
a、3b、・・・3d)は通信エリア2内に一度に侵入
したカード(通信装置)を示している。アンテナ1 から
は通信エリア2内の各カード(通信装置)3に対して一
度にコマンドを送信することになるが、同図のような状
況の場合、通信状況の悪いカード(通信装置)ほどレス
ポンス送信に失敗し、該カードからカードリーダライタ
(主装置)に対するレスポンスの再送が増加する。たと
えば、アンテナ1から遠い位置にあるカード(通信装
置)は通信状況は相対的に悪いためにレスポンスの再送
が多くなる。このように、通信エリア2内に多量のカー
ド(通信装置)ガ同時に侵入した場合、通信状況の悪い
ものほどレスポンスの再送が増加するために、通信状況
が相対的に良好なカード(たとえばアンテナ1に近いカ
ード)などのレスポンス送信も失敗する確率が高くな
り、結果として通信効率が非常に悪くなる。このような
問題は、通信エリアに一度に多量に通信装置が侵入する
システムだけではなく、その他、主装置の電源スイッチ
を投入した時に一度に各通信装置と通信を行う倉庫管理
システムなどにも同様に生じる。また、通信エリアに一
度に多量の通信装置が侵入するシステムでは、最初にI
D指定をしないコマンド(無条件ポーリングコマンド
等)を送信することにより侵入した各通信装置のIDを
取得し、続いてそのIDを使った個別コマンドを送信す
ることにより各通信装置との通信を行う方式が一般的で
あるが、各通信装置の動きや通信状況が一定でないため
に、通信装置からのレスポンスを受信するのに成功して
も、その後の限られた時間内にそれらの通信装置全てと
通信できなくなる可能性がある。
【0005】この発明の目的は、一度に多量の通信装置
と通信を行う必要が生じた場合に、衝突を減少させて全
体の処理時間を短縮することのできる通信システム及び
装置を提供することにある。
【0006】また、この発明の他の目的は、レスポンス
受信に成功した各通信装置との通信を所定の優先順位で
行うことによって、重要情報の漏れのない通信を可能に
する通信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に係
る通信システムは、通信装置に対して非接触でID指定
のないコマンド送信後、該通信装置からのレスポンスを
受信する主装置と、主装置からの前記コマンド受信後、
予め設定された優先順位に応じた遅延時間経過後に前記
レスポンスを主装置に対して送信する通信装置と、から
なることを特徴とする。
【0008】この通信システムは、主装置の通信エリア
内に多数の通信装置が一度に多量に侵入した場合であっ
ても、各通信装置は自らに設定されている優先順位に応
じた遅延時間経過後にレスポンスを主装置に対して送信
する。このため、通信エリア内に侵入した通信装置が一
度に同時にレスポンスを送信することによって生じる衝
突の発生を防止することができ、各通信装置からのレス
ポンス再送回数も少なくなり、全てのカードとの通信に
要する処理時間を短くすることができる。
【0009】この出願の請求項2に係る発明は、優先順
位を通信装置のIDに基づいて設定したことを特徴と
し、請求項3及び請求項8に係る発明は、通信装置が送
信すべきデータの重要度に基づいて該優先順位を設定し
たことを特徴とする。各通信装置に設定されるIDや各
通信装置に記憶されるデータの重要度は予め決められて
おり、前記優先順位はこのIDまたはデータの重要度に
基づいて設定される。したがって、たとえば、IDの小
さい通信装置ほど優先順位を高くするようにしておけ
ば、主装置からコマンドが送信された時、主装置に対し
てIDの小さい通信装置から順番にレスポンスが送られ
ていく。また、データの重要度の高い通信装置の優先順
位を高く設定しておけば、データの重要度の高い通信装
置から順番にレスポンスが主装置に対して送信される。
なお、通信エリアに通信装置が侵入した時に主装置から
通信装置に対して送信されるコマンドは、ID指定のな
いコマンドである。このコマンドは、通信エリア内に侵
入した通信装置のIDを識別するための無条件ポーリン
グコマンドが代表的である。
【0010】この出願の請求項4に係る発明は、主装置
は各通信装置からのレスポンス受信後に該レスポンスに
含まれるIDに応じて、その後に各通信装置に対してコ
マンドを送信する優先順位を制御するコマンド送信制御
手段を備えることを特徴とする。主装置は各通信装置か
らのレスポンスを受信すると、そのレスポンスに含まれ
るIDを用いて各通信装置に対してリードコマンドやラ
イトコマンドを送信するが、この時、主装置側のコマン
ド送信制御手段は、各通信装置に対するアクセスの優先
順位を制御する。このような制御を行うと、全てのカー
ドと通信を行うことができない場合が生じても、優先順
位の高いカードとの通信が確保できるから、重要情報の
漏れを少なくすることができる。
【0011】この出願の請求項5に係る発明は、主装置
は各通信装置からのレスポンス受信後に該レスポンスに
含まれるIDに応じて、その後に各通信装置に対してコ
マンドを送信する時のタイムスロット長を制御するコマ
ンド送信制御手段を備えることを特徴とする。この発明
では、優先順位を制御することに代えて、コマンド送信
する時のタイムスロット長を制御するが、たとえば、重
要情報を送信する通信装置と通信を行う時のタイムスロ
ット長を長くし、そうでない通信装置に対してはタイム
スロット長を短くする制御を行うことにより、重要情報
の漏れをなくす。
【0012】この出願の請求項6に係る発明は、主装置
は各通信装置からのレスポンス受信後に該レスポンスに
含まれるIDのカードが持つデータの重要度に応じて、
その後に各通信装置に対してコマンドを送信する優先順
位を制御するコマンド送信制御手段を備えることを特徴
とする。この発明では、通信装置のIDに応じて優先順
位を制御するのに代えて、通信装置の持つデータの重要
度に応じて優先順位を制御する。このため、データの重
要度の高いものほど優先順位を高くすれば、上記と同様
に重要情報の漏れを少なくすることができる。
【0013】この出願の請求項7に係る発明は、主装置
をカードリーダライタで構成し、通信装置を該カードリ
ーダライタと非接触で通信することのできる非接触カー
ドで構成したことを特徴とする。非接触カードは、電磁
波や赤外線などを用いて主装置であるカードリーダライ
タと通信する機能を持ち、電力源として、バッテリやカ
ードリーダライタから送信される搬送波を利用するもの
などがある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態の通
信システムの動作を概念的に示す図である。この実施形
態では、主装置としてカードリーダライタ(R/W)4
が使用されている。また、通信装置には上記カードリー
ダライタ4と非接触で通信するカード3(3a、3b、
3c、・・・)が使用される。カードリーダライタ4に
は一定の範囲の通信エリア2をカバーするアンテナ1が
接続され、この通信エリア2内に侵入した各カード3と
カードリーダライタ4とが通信可能な状態になる。な
お、この実施形態では、後述するように各カード3はバ
ッテリを内蔵せず、アンテナ1から放射される搬送波を
電力源としている。この通信システムの用途としては、
たとえば、各カード3をタグとしてベルトコンベア上を
搬送される移動体に取り付け、これをコンベア上の所定
の位置で認識するようにした移動体識別装置や、各カー
ド3をタグとして商品に取り付け、消費者がこの商品を
まとめて精算コーナーに持ってくるようにしたスーパー
マーケットにおける買い物精算システムなどが考えられ
る。
【0015】図1において、カードリーダライタ4はア
ンテナ1を介して通信エリア2内にコマンドを送信す
る。この場合のコマンドはID指定のないコマンド、た
とえば代表的なものとして無条件ポーリングコマンドが
ある。ポーリングコマンドによって、各通信装置からI
Dの付加されたレスポンスが送信されるようになる。各
カード3には、予め各カードのIDごとの優先順位が設
定されており、この優先順位に応じた遅延時間経過後に
カードリーダライタ4に対してレスポンスを送信するよ
うになっている。図1に示す例では、カード3aが最も
優先順位が高く、続いてカード3b、カード3cの順に
優先順位が高くなっている。すなわち、カードリーダラ
イタ4からポーリングコマンドが送信された後、時間t
1でカード3aからレスポンスが送信され、さらに一定
時間経過後の時間t2でカード3bからレスポンスが送
信され、さらに、一定時間経過後の時間t3でカード3
cからレスポンスが送信される。このようにして、あら
かじめ設定されている優先順位に応じた遅延時間経過後
に各カード3がレスポンスを送信することにより、通信
エリア2内に一度に多量のカードが侵入しても衝突を生
じることがなくなる。なお、優先順位の決め方は任意で
あってよいが、たとえば、IDの小さいものほど優先順
位を高くしたり、重要度の高い送信データを持つカード
のIDの優先順位を高くしたり、その他、通信に使用す
る周波数、符号、符号形式などに優先順位を与えること
も可能である。
【0016】図2は、カードリーダライタ4とカード3
の概略の構成を示している。カードリーダライタ4は、
パソコンなどの上位コンピュータとデータのやりとりを
行う制御回路40と、制御回路40からの送信データを
アナログ送信信号に変換する送信回路41と、アナログ
受信信号を受信データに変換して制御回路40に渡す受
信回路42とで構成されている。アンテナ1は、アンテ
ナ用コイルL1とこのアンテナ用コイルL1に共振する
共振回路10とからなっている。
【0017】また、カード3は、不揮発性メモリを備え
る制御回路30と、送信アンプ31、受信アンプ32、
共振回路33およびアンテナ用コイルL2とで構成され
ている。共振回路33は、アンテナ用コイルL2に誘起
された電圧を充電することで制御回路30等に駆動電力
を供給するコンデンサ(図示せず)を備えている。な
お、各カード3には固有のIDが割り当てられており、
このIDは制御回路30内のメモリに遅延時間(Del
ay)tnとともに記憶されている。
【0018】図3は、上記メモリに記憶されているID
と、IDに対応する遅延時間tnを示している。なお、
遅延時間tnは、カードリーダライタ4からコマンドを
受信してレスポンスを送信するまでの遅延時間である。
カード3は、カードリーダライタ4からのコマンドに応
答して、上記遅延時間tn経過した時にIDを付加した
レスポンスをカードリーダライタ4に対して送信する。
【0019】図4は、図3に示す通信システムでの全体
の動作を示すフローチャートである。
【0020】カードリーダライタ4は、上記通信エリア
2内にポーリングコマンドを送信(発行)している(S
T1)。ポーリングコマンドは、通信エリア内に1つ以
上のカード3が侵入したことを別のセンサで検出したタ
イミングで発行されるようにしてもよいし、操作者のス
イッチ操作により発行されるようにしてもよい。また、
常に発行されているようにしてもよい。予めポーリング
コマンドが発行されている場合は、通信エリア2内に多
数のカード2が侵入すると(ST2)、各カードが上記
ポーリングコマンドを受信する。この通信システムでは
ポーリングコマンドはIDを付加したコマンドではな
く、全ての通信装置に対してID付レスポンスを求める
無条件ポーリングコマンドである。通信エリア2内にあ
る各カードが上記ポーリングコマンドを受信すると(S
T3)、その時にカード3に設定されているIDに対応
する遅延時間tnをメモリから読出し、ポーリングコマ
ンドを受信してからこの遅延時間tnを経過したときに
カードリーダライタ4に対してレスポンスを送信する。
この段階でのレスポンスは、ACK(Acknowledge)にI
Dを付加したデータ(以下、ATRという)である。各
カードに設定されている遅延時間tnは優先順位が高い
IDほど短くなるように設定されている。このため、優
先順位の高いIDのカードから順次ATRがカードリー
ダライタ4に送信されるようになり、各カードからのA
TR送信時に衝突を起こすことがない。なお、複数のI
Dごとにグループを設定し、各グループごとに遅延時間
tnを設定することも可能である。この場合には、遅延
時間tnが同じIDのカード同志がATR送信時に衝突
を起こす可能性がある。しかし、1グループの数を適当
な数に制限しておけばATRを再送できるようにするこ
とでこの問題を解決できる。
【0021】以上の動作により、カードリーダライタ4
は通信エリア2内に侵入した各カードのIDを確実に識
別することができ、以後、このIDを用いて各カードに
対してリードコマンドやライトコマンドを使って情報の
やりとりを行う。
【0022】IDを用いて各カードに対するコマンドを
送信する場合、通信エリア2内に存在する各カードが移
動体であると、カードの移動速度やカードリーダライタ
4との通信速度によっては、カードが通信エリア内に存
在する間に当該カードと通信出来なくなる可能性があ
る。そこで、各カードに優先順位を設定すれば、優先順
位の高いカードとの通信ができなくなることを防ぐこと
ができる。ST6では、ST5で得られた各カードのI
Dに応じて各カードにアクセスする優先順位を設定す
る。優先順位は、各カードにあらかじめ設定されている
優先順位と同じであってもよいし、同じでなくてもよ
い。たとえば、各カードにあらかじめ設定されている優
先順位がIDの小さいものほど高い場合、ST6で設定
される優先順位はIDの小さいものほど高くしてもよい
し、反対にIDの大きいものほど高く設定することもで
きる。ST7では、上記の優先順位に従ってリードコマ
ンドやライトコマンド等のコマンドを送信する。このコ
マンドを受けたカード3は(ST8)、同コマンドに応
じた処理をし(ST9)、カードリーダライタ4に対し
てレスポンスを送信する(ST10)。カードリーダラ
イタ4は、カード3から上記レスポンスを受信すること
によって、一連のデータ通信を終了する。ST7以降の
処理では、コマンド送信は各カード毎に行われるから衝
突の発生はない。また、IDグループ毎にコマンド送信
を行っても良いが、1グループの数を適当な数に制限し
ておくことにより、衝突に対しては再送により通信可能
である。
【0023】図5は、図4のフローチャートにおいて、
カードリーダライタ4の単独の動作を示すフローチャー
トであり、図6は、カード3の単独の動作を示すフロー
チャートである。なお、図7(A)、(B)、(C)
は、それぞれポーリングコマンド、ATR、コマンドの
それぞれのフォーマットを示している。
【0024】以上の実施形態では、カードリーダライタ
4からのポーリングコマンドに対して、あらかじめ設定
されたカードのIDに基づいてATRを送信する優先順
位を設定するようにしたが、優先順位の設定の仕方には
さらに多くの方式がある。図8は、カードリーダライタ
4に対して送信すべきデータの重要度に基づいて優先順
位を設定する方式を示す。各カードには、ID、重要
度、遅延時間tnが設定されており、重要度は各カード
3がカードリーダライタ4に対して送信または受信すべ
きデータの重要度を表し、この重要度の高いものから優
先順位が設定されるようになっている。すなわち、重要
度の高いIDほど遅延時間tnが小さい。これにより、
重要度の高いカード3に対して優先的な通信が行われる
ことになり、重要情報の読み書きの漏れがなくなる。
【0025】図9は、各カード3がカードリーダライタ
4と通信する時に使用する周波数によって通信の優先順
位を設定する方式を示している。各カード3には、図9
に示すように、ID、通信周波数f、遅延時間tnが設
定されており、通信周波数fは、図10に示すようにI
DまたはIDグループごとに分割されている。カードリ
ーダライタ4およびアンテナ1は、これらの周波数をカ
バーする広帯域通信部を備えている。なお、周波数を多
重にしても、それらの信号が同時に送信されればカード
リーダライタ4の通信部において信号の衝突が生じるた
め、遅延時間tnによって通信の優先順位を設定するよ
うにしている。
【0026】図11は、通信に使用する符号によって優
先順位を設定する。符号には、たとえば通信方式がスペ
クトラム拡散方式で行われる場合、PN符号(疑似雑
音)が使用され、ASKやPSKの通信方式の場合には
任意の符号が用いられる。
【0027】図12は、符号形式によって優先順位を設
定する方式を示す。符号形式には、図13に示すように
マンチェスタ符号形式やNRZ符号形式などがある。
【0028】次に、上述のようにして得られた通信エリ
ア2内の各カードのIDに基づいてカードリーダライタ
4が各カードに対してリードコマンドやライトコマンド
などのコマンドを送信することになるが、この時に各カ
ードにアクセスする優先順位は、次のように設定され
る。
【0029】最も簡単な方式として、IDに応じて優先
順位を設定する。たとえば、IDの小さいものから優先
順位を高くすれば、IDの小さいカードから順にアクセ
スされていく。通常、このような方式を採用する場合に
は、IDの小さいカードほど重要な情報を扱うようにす
る。
【0030】また、カードリーダライタ4側に予めID
と書き込みまたは読出しするデータの重要度との対応関
係を示すテーブルを配置しておき、ポーリングによって
得られた、各カードのIDに対応するデータの重要度を
このテーブルから知り、その重要度の高いIDに対応す
るカードから順にアクセスすることもできる。また、カ
ードリーダライタ4側に、各カードのIDと通信時のタ
イムスロット長の関係を示すテーブルを記憶しておき、
ポーリングによって得られた、各カードのIDに対応す
るタイムスロット長をこのテーブルから読み出して当該
タイムスロット長を制御することにより、通信の優先順
位を設定することもできる。すなわち、タイムスロット
長を長くすれば当該カードとの通信時間が長くなるため
その分確実な通信をできるようになるから相対的に優先
順位が高くなる。これに対して、タイムスロット長の短
いカードに対しては通信時間が短くなるから通信状況次
第によっては通信ができなくなることがある。したがっ
て、たとえば、高速に移動するカードと低速に移動する
カードが予め分かっている場合、高速に移動するカード
に対してはタイムスロット長を長く設定し、低速に移動
するカードに対してはタイムスロット長を短く設定して
おけば、限られた時間内により多くのカードと通信を行
えるようになる。
【0031】また、ポーリング時に通信エリア2内に存
在する各カードのIDを認識する場合と同様に、通信周
波数や、符号又は符号方式によって通信優先順位を設定
することも可能である。さらに、全てのカードのデータ
をリードコマンドによって読出し、全体のデータに基づ
いて何らかの処理を行うシステムの場合、全体のデータ
に対して大きな影響を及ぼすIDのカードほど優先順位
を高くすることもできる。
【0032】以上のように、通信エリア内に多量のカー
ドが侵入する場合に、各カードとの通信に優先順位を設
定することによって、各カードとの通信に衝突が生じな
くなり、これにより全体として各カードの再送回数が減
少し、カード全体の処理時間が短縮する。また、最初に
ポーリングコマンドなどによって通信エリア内に侵入し
た各カードのIDを認識した後、そのIDを用いて各カ
ードに対してライトコマンドやリードコマンドなどのコ
マンドを送信する場合、アクセスするカードの優先順位
を設定することにより、通信を行うべき重要なカードに
対するアクセスが確実となり、全体として情報の漏れを
防ぐことができる。
【0033】なお、この発明に係る通信システムは、カ
ードをタグとして商品に取り付け、顧客が購入のために
選択した複数の商品を生産コーナーにおいて自動処理す
る買い物システム、ベルトコンベア上に搬送される各搬
送口にタグを取り付け、これらをまとめて特定の箇所で
認識する搬送システム、倉庫に収納されている各物品に
タグを取り付け、これを電源オン時などの特定のタイミ
ングで同時に識別する倉庫管理システムなどに適用する
ことができる。また、主装置、通信装置としては、上記
のようなカードリーダライタ、カードに限らず、1対n
からなる任意の通信装置を適用することができる。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、通信エリア内に一度
に多量の通信装置が侵入した場合、衝突を起こすことな
く各通信装置との通信が所定の優先順位にしたがって行
われるため、短時間で通信処理を行うことができる。ま
た、各カードのIDを認識した後、各カードに対してコ
マンドを送信する時にも優先順位の設定することによ
り、データの書き込み及び読出しにおいて情報の漏れを
少なくできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である通信システムの動作
を概念的に示す図
【図2】この発明の実施形態のカードリーダライタ及び
カードの構成図を示す図
【図3】カード3に記憶される固有情報を示す図
【図4】上記通信システムでの全体の動作を示すフロー
チャート
【図5】カードリーダライタ側の動作を示すフローチャ
ート
【図6】カード側の動作を示すフローチャート
【図7】(A)〜(C)ポーリングコマンド、ATR、
コマンドの送信データフォーマットを示す図
【図8】〜
【図13】優先順位を設定する実施例をそれぞれ示す図
【図14】従来の通信システムの問題点を説明する図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信装置に対して非接触でID指定のない
    コマンド送信後、該通信装置からのレスポンスを受信す
    る主装置と、 主装置からの前記コマンド受信後、予め設定された優先
    順位に応じた遅延時間経過後に前記レスポンスを主装置
    に対して送信する通信装置と、からなる通信システム。
  2. 【請求項2】前記優先順位は通信装置のIDに基づいて
    設定されていることを特徴とする、請求項1記載の通信
    システム。
  3. 【請求項3】前記優先順位は通信装置が送信または受信
    すべきデータの重要度に基づいて設定されていることを
    特徴とする、請求項1記載の通信システム。
  4. 【請求項4】主装置は各通信装置からのレスポンス受信
    後に該レスポンスに含まれるIDに応じて、その後に各
    通信装置に対してコマンドを送信する優先順位を制御す
    るコマンド送信制御手段を備えることを特徴とする、請
    求項1〜3のいずれかに記載の通信システム。
  5. 【請求項5】主装置は各通信装置からのレスポンス受信
    後に該レスポンスに含まれるIDに応じて、その後に各
    通信装置に対してコマンドを送信する時のタイムスロッ
    ト長を制御するコマンド送信制御手段を備えることを特
    徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】主装置は各通信装置からのレスポンス受信
    後に該レスポンスに含まれるIDのカードが持つデータ
    の重要度に応じて、その後に各通信装置に対してコマン
    ドを送信する優先順位を制御するコマンド送信制御手段
    を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに
    記載の通信システム。
  7. 【請求項7】主装置はカードリーダライタであり、通信
    装置は該カードリーダライタと非接触で通信する非接触
    カードである、請求項1〜6のいずれかに記載の通信シ
    ステム。
  8. 【請求項8】主装置と非接触で通信を行い、該主装置か
    らID指定のないコマンド受信時に、送信または受信す
    べきデータの重要度に基づいて予め設定されている優先
    順位に応じた遅延時間経過後に、レスポンスを前記主装
    置に対して送信する手段を備えたことを特徴とする通信
    装置。
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Cited By (5)

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