JPH11167220A - 受像シート - Google Patents

受像シート

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JPH11167220A
JPH11167220A JP9347310A JP34731097A JPH11167220A JP H11167220 A JPH11167220 A JP H11167220A JP 9347310 A JP9347310 A JP 9347310A JP 34731097 A JP34731097 A JP 34731097A JP H11167220 A JPH11167220 A JP H11167220A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真複写機、プリンターにおける搬送適
性が良好であり、傷や汚れがなく、画像品質に優れた受
像シートを提供することを目的とする。 【解決手段】 基材2の一方の面に、受像層3を有し、
該基材2の他方の面に裏面層4を有する受像シート1に
おいて、該裏面層バインダー中にシリコン化合物成分と
粒子を含有していて、特に該シリコン化合物成分が一般
式(1):Rn −Si−(NCO)4-n (但し、nは
0、1、2または3の整数を表し、Rはアルキル基、ア
リール基、ビニル基のいずれかである。)で表されるイ
ソシアネート化合物の滑性剤であると、反応性基を有す
る裏面層バインダー樹脂と反応硬化し、さらに粒子が反
応硬化したバインダー樹脂により分散し固定されるた
め、プリンターにおける搬送適性が良好であり、表面に
傷や汚れがなく、裏面層の一部が受像面に裏移りするこ
とがなく、優れた画像品質の受像シートを得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受像シートに関
し、さらに詳しくは、電子写真方式で用いられる受像シ
ートで、基材の一方の面に受像層が設けられたシートの
裏面に裏面層が設けられ、この裏面層がバインダー中に
シリコン化合物成分を含むことでシートの機械搬送性が
よく、さらに粒子を分散させることで画像印画後の触感
も優れている受像シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、電子写真方式を使用して、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの3色または上記の3色にブラッ
クを加えた4色のトナーの混色によりフルカラー画像の
形成方法が実用化されている。この電子写真方式で用い
られる受像シートは、文字や画像などの記録情報を、確
実に記録保持するため、一般的に、基材上に、受像層を
形成した構成をとっている。この受像シートは、例え
ば、講演会、学校、企業、その他の説明会や展示会など
で使用されている情報伝達手段として、OHP(オーバ
ーヘッドプロジェクター)用で用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電子写
真方式で用いられる受像シートは、電子写真複写機やプ
リンターは大量印画性能が一つの特徴であり、そのため
受像シートはカセットや手差しなど様々な搬送経路があ
り複雑であるため、プリンター途中で搬送不良を起こ
し、紙詰まりなどの問題を生じやすい。搬送性を良くす
るため、裏面層を設けてワックスやシリコン等を分散さ
せることが行われるが、シート保存時に裏面の遊離シリ
コンが受像層面に裏移りを起こし、画質を劣化させる原
因となってしまうという問題がある。
【0004】電子写真複写機またはプリンターでは、ト
ナーの熱定着時に付着するシリコンオイルによって印画
物にオイル感があり、触感が悪く、印画物の保存も合紙
を挟まないと良好な画像を保つことができない。そこ
で、オイル感を防ぐために受像シートのおもて・うら両
面にフィラーやシリカを分散させると効果的であるが、
あまり分散しすぎるとシートの透明性を損なったり、シ
ート同士の擦れによって、添加している粒子がバインダ
ーから剥がれ落ち、シートに傷や汚れがついてしまうと
いう問題がある。
【0005】また、粒子径と裏面層バインダー塗布量と
の関係を考慮しないと意味がない。例えば、粒径が塗布
量とほとんど同じだとオイル感を防止することができな
い。そこで、本発明の目的は、上記の問題を解決するた
めに、電子写真複写機、プリンターにおける搬送適性が
良好であり、傷や汚れがなく、画像品質に優れた受像シ
ートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基材の一方の面に、受像層を有し、該基
材の他方の面に裏面層を有する受像シートにおいて、該
裏面層バインダー中にシリコン化合物成分と粒子を含有
することを特徴としている。また、前記のシリコン化合
物成分が高分子中にグラフト重合あるいはブロック重合
されて結合していることが好ましい。また、前記の裏面
層形成のための塗工液に一般式(1)で表されるシリコ
ーン化合物が滑性剤として1種類以上含有されていて、
加熱乾燥することにより裏面層が形成されることが好ま
しい。 一般式(1):Rn −Si−(NCO)4-n 但し、n
は0、1、2または3の整数を表し、Rはアルキル基、
アリール基、ビニル基のいずれかである。
【0007】さらに、前記の裏面層バインダー樹脂の少
なくとも1種類が活性水素を有することが好ましい。ま
た、前記の粒子が球形有機微粒子であることが好まし
い。また、前記の粒子添加量が0.1〜5%であること
が好ましい。また、前記の粒子径(a)と裏面層バイン
ダー樹脂の塗布量(t)が0.5a≦t<aかつa−t
≧0.5μmの関係にあることが好ましい。さらに、前
記の受像シートの表裏重ね合わせによる動摩擦係数が、
0.1〜0.5の範囲であることが好ましい。
【0008】本発明の作用は、以下の通りである。本発
明は、基材の一方の面に、受像層を有し、該基材の他方
の面に裏面層を有する受像シートにおいて、該裏面層バ
インダー中にシリコン化合物成分と粒子を含有してい
て、特に該シリコン化合物成分が一般式(1):Rn
Si−(NCO)4-n (但し、nは0、1、2または3
の整数を表し、Rはアルキル基、アリール基、ビニル基
のいずれかである。)で表されるイソシアネート化合物
の滑性剤であると、反応性基を有する裏面層バインダー
樹脂と反応硬化し、さらに粒子が反応硬化したバインダ
ー樹脂により分散し固定される。したがって、電子写真
複写機、プリンターにおける搬送適性が良好であり、表
面に傷や汚れがなく、裏面層の一部が受像面に裏移りす
ることがなく、優れた画像品質の受像シートを得ること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、図面を基に、本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明の受像シート
の一つの実施の形態を表す縦断面図である。基材2の一
方の面に、受像層3を有し、該基材2の他方の面に裏面
層4が設けられた受像シート1である。また、図2は、
本発明の受像シートの他の実施の形態を表す縦断面図で
ある。基材2の一方の面に、プライマー層5、受像層
3、帯電防止層6を順に基材2側から設け、該基材2の
他方の面に、裏面層4、帯電防止層6を順に基材2側か
ら設けた構成である。
【0010】(基材)本発明の受像シートで用いられる
基材2としては、受像シートが例えばOHPシート用等
で透過光により記録画像を観察する用途では、透明性、
耐熱性、寸法安定性、剛性を備えた熱可塑性樹脂により
形成されたものが好ましい。具体的には、ポリエチレン
テレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、二酢酸セルロース樹
脂、三酢酸セルロース樹脂等の、厚さ10〜250μm
程度、好ましくは50〜180μm程度のフィルム又は
シートが挙げられる。中でも、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、
三酢酸セルロース樹脂が上記の性能の点でより好まし
い。
【0011】また、反射光により記録画像を観察する用
途では、これら樹脂シート又はフィルムは、着色剤等の
添加により白色等の不透明であることが好ましい。この
場合は、基材2は合成紙、コート紙等の紙類であっても
よい。また、半透明の基材とすれば、電飾用途にも使用
できる。尚、基材2上に形成される層との密着性を向上
させる目的で、基材2の表面にプライマー層5を設けた
り、コロナ放電処理等の公知の易接着処理を施しても良
い。プライマー層5を構成する材料としては、線状ポリ
エステルやイソシアネート等、通常の接着性を有する材
料から選択できる。
【0012】(受像層)上記の基材の一方の面に設ける
受像層3は、基材の上に直接または、プライマー層を介
して、形成され、トナー定着性を有し、特にフルカラー
電子写真方式のOHP用途では、カラートナーの濡れ性
に優れた樹脂が好ましい。受像層を形成する樹脂とし
て、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢
酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアク
リル酸エステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリスチレン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、エチレンやプロピレンなどのオレフィンと他
のビニルモノマーとの共重合体、アイオノマー、エチル
セルロース、酢酸セルロースなどのセルロース系樹脂、
ポリカーボネート樹脂などがあげられ、特に好ましいの
は、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂である。
【0013】受像層は、上記樹脂に必要に応じて各種助
剤を添加して、適当な溶剤に溶解あるいは分散して調整
した組成物を、基材シート上に公知の方法、すなわち、
グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用い
たリバースロールコーティング法等の形成手段により、
塗布し、乾燥して、形成される。受像層の厚さは、乾燥
状態で通常0.1〜10μmである。また、電子写真方
式の受像層に添加する助剤としては、例えば、滑り性を
付与する目的で、四フッ化エチレンポリマーやエチレン
−四フッ化エチレンポリマーなどのフッ素系ポリマー、
ステアリン酸亜鉛などのステアリン酸塩、ポリエチレ
ン、ポリスチレンなどの有機ポリマー、シリカ、アルミ
ナなどの無機物の微粒子、ワックス、シリコンオイル、
界面活性剤、植物油、動物油、鉱油などが用いられる
が、中でもフッ素化ポリマーはポリマーそのものの表面
潤滑性が優れており、最も適している。
【0014】その他、受像シートをプリンターに供給す
る時に発生するブロッキングによる重送防止の目的で、
ポリエチレンなどのポリオレフィン微粒子、ポリスチレ
ン微粒子、ポリアクリル微粒子、エチレンアクリル酸共
重合体微粒子などの有機ポリマー微粒子や、シリカ、カ
オリン、クレー、タルク、硅石、水酸化アルミニウム、
二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸アルミニウム、酸
化亜鉛などの無機フィラーやガラスビーズの微粒子など
いずれも、受像層中に添加することが可能である。ただ
し、OHP用途では受像層の透明性を損なわない程度の
量で添加する。
【0015】(裏面層)本発明の裏面層4は、基材の受
像層を設けた面の他方の面に形成されていて、裏面層バ
インダー中にシリコン化合物成分と粒子を含有してい
る。裏面層4に使用されるバインダーとしては、例え
ば、ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲ
ン化ポリマー,ポリ酢酸ビニル,エチレン酢酸ビニル共
重合体,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,ポリアクリ
ルエステル,ポリスチレン,ポリスチレンアクリルなど
のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール,ポリビニルブ
チラール,ポリビニルアセタールなどのアセタール系樹
脂、飽和,不飽和の各種ポリエステル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、セルロースアセテートなどのセルロー
ス系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、尿素樹脂,メラミン
樹脂,ベンゾグアナミン樹脂などのポリアミド系樹脂、
などがあげられる。これらの樹脂は、単独で使用した
り、相溶する範囲内で任意にブレンドして、用いること
ができる。
【0016】このように他の樹脂を混合して用いる場
合、特にOHP用途など透明性を必要とする場合は、相
溶性の良い樹脂を選択し用いる必要がある。また、上記
の樹脂の中でも、活性水素を有する熱可塑性樹脂が好ま
しい。すなわち、裏面層バインダー樹脂の少なくとも1
種類が活性水素を有するものが好ましい。活性水素は、
各熱可塑性樹脂の安定性を考慮し、熱可塑性樹脂の末端
に存在することが好ましい。また、ビニル系樹脂を使用
する場合には、ビニルアルコールの含有量は、30重量
%以下が好ましい。熱可塑性樹脂中の活性水素の含有率
が高すぎると、樹脂自体が滑性剤である一般式(1)の
イソシアネート化合物により、反応硬化しすぎてしま
い、滑性剤が裏面層表面にブリードアウトせず、裏面層
の内部で硬化、固着してしまい、裏面層に充分な滑り性
能が発揮されないことがある。
【0017】本発明の裏面層は、バインダー中にシリコ
ン化合物成分と粒子を含有していて、該シリコン化合物
成分は高分子中にグラフト重合あるいはブロック重合さ
れて結合しているものが好ましく用いられる。一方、シ
リコン化合物成分として、上記の構造のものとは異な
り、一般式(1):Rn −Si −(NCO)4-n で表さ
れるものが好ましく用いられる。但し、nは0、1、2
または3の整数を表し、Rはアルキル基、アリール基、
ビニル基のいずれかであるシリルイソシアネート化合物
である。
【0018】この滑性剤である一般式(1)で表される
モノマーを裏面層塗工液に添加し、熱により乾燥硬化さ
せることにより、下記のような効果が得られる。 1.モノマーであるため、裏面層を構成する熱可塑性樹
脂との相溶性がよい。 2.モノマーであるため、塗布した際に裏面層表面にブ
リードアウトしやすく少量の添加量で、電子写真複写
機、プリンターにおける優れた搬送適性が得られる。 3.反応速度が速く、比較的低温で反応するため、エー
ジングの必要もなく、生産性が高く、また、裏面層バイ
ンダー樹脂に活性水素を有するものを用いた場合には、
さらに以下のような効果が得られる。
【0019】4.裏面層表面でモノマーと活性水素を有
する裏面層樹脂との結合ができるため、熱転写受像シー
トの耐擦傷性が向上し、給排紙などの搬送時に裏面層が
削り取られ、添加している粒子が裏面層から剥がれ落
ち、受像シートに傷や汚れがついてしまうような問題が
ない。また、本発明では裏面層塗工液が下記一般式
(2)で表される活性水素を有する変成シリコーンを一
種類以上含有することが好ましい。ここで、活性水素を
有する変成シリコーンとしては、水酸基変性シリコー
ン、カルボキシル変性シリコーン、アミノ変性シリコー
ンで、反応性の面から水酸基変性シリコーンが好ましく
用いられる。
【0020】一般式(2)
【化1】 ここでR2 は、水酸基変性シリコーンの場合は−CH
3 、−(CH2m OH、カルボキシル変性シリコーン
の場合は−CH3 、−(CH2n COOH、アミノ変
性シリコーンの場合は−CH3 、−C36 NH2 を、
任意に使用することができる。また、上記の変性シリコ
ーンのメチル基の部分は、エチル基、フェニル基、3,
3,3−トリフロロプロピル基でもよい。(日刊工業新
聞社発行のシリコーンハンドブックより)
【0021】本発明では、裏面層塗工液に滑性剤として
一般式(1)で表されるシリコーン化合物と、必要に応
じて一般式(2)で表される活性水素を有する変成シリ
コーンを添加するが、また、従来用いられている滑性剤
を併用してもよく、滑性剤を複数種類使用してもトータ
ルで、添加量は裏面層樹脂に対し0.5〜10重量%が
好ましい。裏面層には、受像面側とのブロッキング防止
や、滑性向上のため、無機、有機の微粒子を添加する。
無機微粒子としては、シリカ、タルク、アルミナ、カオ
リン、クレー、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、
炭酸マグネシウム等の微粒子が挙げられる。有機微粒子
としては、アクリル樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリ
コーン樹脂、フッ素系樹脂、架橋尿素樹脂、メラミン樹
脂、ポリカーボネート樹脂等の微粒子が挙げられる。
【0022】上記の粒子の中でも、特に球形の有機微粒
子が好ましく用いられる。球形の粒子の場合、裏面層に
分散して、画像印画後の触感も良好であり、印画物表面
にオイル感がなく、合紙のない状態での受像シートの重
ね保存でも画像が劣化することがない。そして、裏面層
全体の固形分に対して、粒子は添加量が0.1〜5%の
範囲でることが好ましい。添加量が0.1%未満である
と、搬送適性が不足し、一方添加量が5%を越えると、
特にOHP用途の場合、透明性が不足してくる。裏面層
で使用される粒子の大きさは、以下のようにすることが
好ましい。粒子径をaとし、裏面層バインダー樹脂の塗
布量をtとした場合、0.5a≦t<aかつa−t≧
0.5μmの関係にある。(図3参照)すなわち、裏面
層の粒子径aは裏面層バインダー樹脂の塗布量tより大
きく、また裏面層バインダー樹脂の塗布量tが、粒子径
aの半分よりも大きいものである。このような裏面層の
粒子径aと裏面層バインダー樹脂の塗布量の関係にすれ
ば、受像シート同志の擦れによって、粒子の裏面層から
の剥がれもなく、受像シートに傷も生じにくくくなる。
【0023】裏面層にはその他にも、必要に応じて各種
の添加剤を加えることができる。但し、OHP用途など
の透明性を必要とする場合には、添加剤の添加量は、必
要な透明性を失わない程度とする。上記にあげた樹脂
と、上記であげたシリコン化合物成分と粒子と必要に応
じて添加剤等を任意に添加し、溶剤、希釈剤等で、十分
に混練して、裏面層塗工液を製造し、これを、上記にあ
げた基材の上に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン
印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティン
グ法等の形成手段により、塗布し、乾燥して、裏面層を
構成する。
【0024】また、帯電防止性を付与させるために、下
記に示す帯電防止剤を裏面層塗工液に、練り込むことも
できる。 帯電防止剤;脂肪酸エステル、硫酸エステル、リン酸エ
ステル、アミド類、4級アンモニウム塩、ベタイン類、
アミノ酸類、アクリル系樹脂、エチレンオキサイド付加
物など。帯電防止剤の添加量は、樹脂に対し、0.1〜
2.0重量%が好ましい。本発明の受像シートでは、裏
面層の塗工量は、乾燥時重量で0.5g/m2 〜5g/
2 であることが好ましい。塗工量が乾燥時重量で0.
5g/m2 未満では、プリンターにおける搬送適性が不
足し、5g/m2 を越えると、受像シートの透明性が不
足してくる。
【0025】(帯電防止層)本発明の受像シートは、受
像シートの受像層側及び/または裏面層側の最表面に、
帯電防止層6、7を設けることができる。帯電防止層
は、バインダーと、帯電防止剤を主体として形成する。
但し帯電防止剤単体で接着する場合は、バインダーなし
で帯電防止層3を形成してもよい。上記のバインダーと
しては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリビニルホルマール系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、スチレン−アクリル共重合体系樹脂等が挙げられ
る。
【0026】帯電防止剤として使用する材料としては、
具体的には、例えば第4級アンモニウム塩、ポリアミン
誘導体等のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェー
ト等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル等のノニ
オン系帯電防止剤や、スルホン化ポリアニリン、化学的
にドーピングしたポリアセチレン、ポリパラフェニレン
ビニレン、ポリパラフェニレンスルフィド、化学的に重
合とドーピングしたポリピロール、ポリチオフェン、ポ
リアニリン、熱処理により生成したフェノール樹脂の熱
処理物、ポリアミドの熱処理物、ペリレン酸無水物の熱
処理物等が挙げられる。
【0027】帯電防止層の形成は、上記材料からなる塗
工液を受像シートの最表面に、例えば、グラビアコータ
ー、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の塗工方式
で塗工及び乾燥して行われる。帯電防止層の塗工量は、
塗工液の固形分として約0.05〜1.0μm、好まし
くは0.1〜0.5μmの範囲であり、塗工量が上記範
囲より少ないと、帯電防止層としての性能が不十分であ
り、一方、塗工量が上記範囲より多くても、その厚みに
比例して上記性能が向上する訳ではないので、経済的に
不利であるばかりでなく、電子写真複写機、プリンター
による画像の濃度が低下するので好ましくない。以上の
構成からなる本発明の受像シートでは、受像シートの表
裏重ね合わせによる動摩擦係数が、0.1〜0.5の範
囲に入ることが好ましく、この範囲にして、よりプリン
ターにおける搬送適性が良好となる。動摩擦係数を上記
範囲に制御するには、裏面層のシリコン化合物成分と粒
子との混合する割合を調整すればよい。
【0028】
【実施例】次に実施例をあげて、本発明を具体的に説明
する。尚、文中、部または%とあるのは、特に断りのな
い限り重量基準である。まず、下記の裏面層インキを用
意する。裏面層インキ1 ポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製 バイロン200) 10部 メチルシリルトリイソシアネート 2.5部 (一般式(1)のn=1、R1 =CH3 、(株)マツモト交商;オルガチック スSIC−434) メチルエチルケトン/トルエン(重量混合比1/1) 100部
【0029】裏面層インキ2 ブチラール樹脂(電気化学工業株式会社製 #3000K) 10部 メチルシリルトリイソシアネート 2.5部 (一般式(1)のn=1、R1 =CH3 、(株)マツモト交商;オルガチック スSIC−434) メチルエチルケトン/トルエン(重量混合比1/1) 100部
【0030】裏面層インキ3 塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシアクリレート共重合体樹脂 10部 メチルシリルトリイソシアネート 2.5部 (一般式(1)のn=1、R1 =CH3 、(株)マツモト交商;オルガチック スSIC−434) メチルエチルケトン/トルエン(重量混合比1/1) 100部
【0031】裏面層インキ4 アクリルシリコーン樹脂 5部 (長瀬産業株式会社製 サイマックUS450) ポリエステル樹脂 10部 (日本合成化学株式会社製 TP220S30MX) イソプロピルアルコール 100部
【0032】裏面層インキ5 ポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製 バイロン200) 10部 ポリエチレンワックス 1.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量混合比1/1) 100部
【0033】裏面層インキ6 ポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製 バイロン200) 10部 水酸基変性シリコーン 0.5部 イソシアネート化合物 0.8部 (武田薬品工業株式会社製 タケネートA−14) メチルエチルケトン/トルエン(重量混合比1/1) 100部
【0034】(実施例1)下記に示す基材上に、上記の
裏面層インキ1にアクリル微粒子(綜研化学株式会社製
MX150、粒径1.5μm)を0.12部添加し
て、乾燥時厚さ0.75μmの裏面層となるようにコー
ティングを行った。また、基材の他方の面に、下記の受
像層インキを用いて、乾燥時厚さ3μmの受像層となる
ようにコーティングを行い、実施例1の受像シートを作
成した。
【0035】基材 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム受像層インキ ポリエステル樹脂 30部 (フマル酸とプロピレングリコール変性ビスフェノールAとの重合物、ガラス 転移温度60℃、軟化点100℃) シリカ微粒子(平均粒径5μm) 0.15部 メチルエチルケトン 35部 トルエン 35部
【0036】(実施例2)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ2にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX150、粒径1.5μm)
を0.12部添加して、乾燥時厚さ0.75μmの裏面
層となるようにコーティングを行った以外は、実施例1
と同様にして実施例2の受像シートを作成した。
【0037】(実施例3)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ3にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX150、粒径1.5μm)
を0.12部添加して、乾燥時厚さ0.75μmの裏面
層となるようにコーティングを行った以外は、実施例1
と同様にして実施例3の受像シートを作成した。
【0038】(実施例4)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ4にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX150、粒径1.5μm)
を0.12部添加して、乾燥時厚さ0.75μmの裏面
層となるようにコーティングを行った以外は、実施例1
と同様にして実施例4の受像シートを作成した。
【0039】(実施例5)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ1にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX300、粒径3.0μm)
を0.12部添加して、乾燥時厚さ1.8μmの裏面層
となるようにコーティングを行った以外は、実施例1と
同様にして実施例5の受像シートを作成した。
【0040】(実施例6)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ6にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX150、粒径1.5μm)
を0.12部添加して、乾燥時厚さ0.75μmの裏面
層となるようにコーティングを行った以外は、実施例1
と同様にして実施例6の受像シートを作成した。
【0041】(比較例1)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ5にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX150、粒径1.5μm)
を0.12部添加して、乾燥時厚さ0.75μmの裏面
層となるようにコーティングを行った以外は、実施例1
と同様にして比較例1の受像シートを作成した。
【0042】(比較例2)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ1にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX150、粒径1.5μm)
を0.12部添加して、乾燥時厚さ0.5μmの裏面層
となるようにコーティングを行った以外は、実施例1と
同様にして比較例2の受像シートを作成した。
【0043】(比較例3)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ1にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX150、粒径1.5μm)
を0.12部添加して、乾燥時厚さ1.8μmの裏面層
となるようにコーティングを行った以外は、実施例1と
同様にして比較例3の受像シートを作成した。
【0044】(比較例4)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ1にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX150、粒径1.5μm)
を0.12部添加して、乾燥時厚さ1.2μmの裏面層
となるようにコーティングを行った以外は、実施例1と
同様にして比較例4の受像シートを作成した。
【0045】(比較例5)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ1にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX150、粒径1.5μm)
を0.12部添加し、さらにメチルシリルトリイソシア
ネートの量を0.1部にして、乾燥時厚さ1.2μmの
裏面層となるようにコーティングを行った以外は、実施
例1と同様にして比較例5の受像シートを作成した。
【0046】(比較例6)実施例1で作成した受像シー
トの裏面層を、上記裏面層インキ1にアクリル微粒子
(綜研化学株式会社製 MX150、粒径1.5μm)
を0.12部添加し、さらにメチルシリルトリイソシア
ネートの量を10部にして、乾燥時厚さ1.2μmの裏
面層となるようにコーティングを行った以外は、実施例
1と同様にして比較例6の受像シートを作成した。
【0047】上記の実施例及び比較例の受像シートを用
いて、下記の方法にて、搬送性、耐擦傷性、印画性、触
感、摩擦係数及び保存性の評価を実施した。 (評価方法)搬送性 日立製作所製カラーページプリンターHT−4551−
11を用いて、印画を行い、その搬送性を評価した。そ
の判断基準は以下の通りである。 ○:問題なく、受像シートが搬送された。 ×:搬送途中に受像シートが引っかかったり、詰まりを
生じた。
【0048】耐擦傷性 日立製作所製カラーページプリンターHT−4551−
11を用いて、印画を行い、その印画物表面の傷の有無
を目視にて観察した。その判断基準は以下の通りであ
る。 ○:搬送による傷が認められない。 ×:搬送による傷が認められる。
【0049】印画性 日立製作所製カラーページプリンターHT−4551−
11を用いて、印画を行い、その印画物をOHPにて投
影し、その画質を目視にて評価した。その判断基準は以
下の通りである。 ○:良好な画質が得られている。 △:画像濃度は良好であるが、ゴミ付き等を生じてい
る。 ×:画質が悪く、印画の乱れ、濃度不良、グレー化等が
発生している。
【0050】触感 日立製作所製カラーページプリンターHT−4551−
11を用いて、印画を行い、その印画物を手で触り、そ
の触感を評価した。その判断基準は以下の通りである。 ○:オイルによるべたつきがない。 ×:オイルによるべたつきがある。
【0051】摩擦係数 印画前の受像シートについて、JIS P8147によ
り、おもて面と裏面間の動摩擦係数を測定した。
【0052】保存性 日立製作所製カラーページプリンターHT−4551−
11を用いて、印画を行い、その印画物を2枚重ねて、
室温で1週間保管し、その後の画質を目視にて評価し
た。その判断基準は以下の通りである。 ○:オイルによるムラが認められない。 ×:オイルによるムラが発生している。
【0053】(評価結果)各実施例及び比較例の評価結
果を表1に示す。
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明の受像シートは、基材の一方の面
に、受像層を有し、該基材の他方の面に裏面層を設け
て、該裏面層バインダー中にシリコン化合物成分と粒子
を含有していて、特に該シリコン化合物成分が一般式
(1):Rn −Si−(NCO)4-n (但し、nは0、
1、2または3の整数を表し、Rはアルキル基、アリー
ル基、ビニル基のいずれかである。)で表されるイソシ
アネート化合物の滑性剤であると、反応性基を有する裏
面層バインダー樹脂と反応硬化し、さらに粒子が反応硬
化したバインダー樹脂により分散し固定される。したが
って、電子写真複写機、プリンターにおける搬送適性が
良好であり、表面に傷や汚れがなく、裏面層の一部が受
像面に裏移りすることがなく、優れた画像品質の受像シ
ートを得ることができる。
【0055】また、粒子が裏面層に分散して、画像印画
後の触感も良好であり、印画物表面にオイル感がなく、
合紙のない状態での受像シートの重ね保存でも画像が劣
化することがない。さらに、裏面層のシリコン化合物成
分と粒子との混合する割合を調整することにより、受像
シートの表裏重ね合わせによる動摩擦係数が、0.1〜
0.5の範囲に収めることができ、プリンターにおける
搬送適性がより良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受像シートの一つの実施の形態を表す
縦断面図である。
【図2】本発明の受像シートの他の実施の形態を表す縦
断面図である。
【図3】裏面層の粒子径と、裏面層バインダー樹脂の塗
布量との関係を図解的に説明する概略断面図である。
【符号の説明】
1 受像シート 2 基材 3 受像層 4 裏面層 5 プライマー層 6、7 帯電防止層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一方の面に、受像層を有し、該基
    材の他方の面に裏面層を有する受像シートにおいて、該
    裏面層バインダー中にシリコン化合物成分と粒子を含有
    することを特徴とする受像シート。
  2. 【請求項2】 前記のシリコン化合物成分が高分子中に
    グラフト重合あるいはブロック重合されて結合している
    ことを特徴とする上記の請求項1に記載する受像シー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記の裏面層形成のための塗工液に一般
    式(1)で表されるシリコーン化合物が滑性剤として1
    種類以上含有されていて、加熱乾燥することにより裏面
    層が形成されることを特徴とする上記の請求項1に記載
    する受像シート。 一般式(1):Rn −Si−(NCO)4-n 但し、n
    は0、1、2または3の整数を表し、Rはアルキル基、
    アリール基、ビニル基のいずれかである。
  4. 【請求項4】 前記の裏面層バインダー樹脂の少なくと
    も1種類が活性水素を有することを特徴とする上記の請
    求項1に記載する受像シート。
  5. 【請求項5】 前記の粒子が球形有機微粒子であること
    を特徴とする上記の請求項1に記載する受像シート。
  6. 【請求項6】 前記の粒子添加量が0.1〜5%である
    ことを特徴とする上記の請求項1に記載する受像シー
    ト。
  7. 【請求項7】 前記の粒子径(a)と裏面層バインダー
    樹脂の塗布量(t)が0.5a≦t<aかつa−t≧
    0.5μmの関係にあることを特徴とする上記の請求項
    1に記載する受像シート。
  8. 【請求項8】 前記の受像シートの表裏重ね合わせによ
    る動摩擦係数が、0.1〜0.5の範囲であることを特
    徴とする上記の請求項1に記載する受像シート。
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