JPH11166971A - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JPH11166971A
JPH11166971A JP9333085A JP33308597A JPH11166971A JP H11166971 A JPH11166971 A JP H11166971A JP 9333085 A JP9333085 A JP 9333085A JP 33308597 A JP33308597 A JP 33308597A JP H11166971 A JPH11166971 A JP H11166971A
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JP
Japan
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pseudo
frequency
predetermined
radar
radio wave
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Application number
JP9333085A
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English (en)
Inventor
Yasushi Aoyanagi
靖 青柳
Toshishige Fukuchi
稔栄 福地
Kei Inoue
圭 井上
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電波が存在していても、物体検出に際
して電波の干渉の影響を受けずに物体を検出する。 【解決手段】 スペクトラム拡散変調によって帯域を拡
散された電波を送信し、該電波に基づく物体10からの
反射波を受信するとともに逆拡散して、物体を検出する
レーダ装置において、制御処理部11は、搭載される車
両固有に割り付けられている情報から作成した乱数に基
づき、VCO12の周波数及びPN符号器15のPN符
号をランダムに変更し、アップコンバータ17から拡散
した電波を送信させ、ダウンコンバータ20で受信した
この変更された各電波に基づく物体からの反射波によっ
て物体を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信された電波に
基づく物体からの反射波を受信して、物体との相対速度
測定、物体までの距離測定を行うレーダ装置に関し、特
に自動車に用いるレーダ装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】従来、一般的な無線設備において
は、同一周波数帯を利用する他の無線設備との干渉を考
慮した設計のものがあった。例えば、固定して使用され
る無線設備においては、近接した無線設備同士が異なる
周波数になるように、周波数割り当てを適切に行うこと
で、他の無線設備との干渉を防いでいた。また、携帯電
話のような移動体用無線通信システムにおいては、割り
当てられたいくつかの周波数(チャネル)を、このチャ
ネル数よりもはるかに多くの移動局で共用しているが、
移動局は通信を必要とするときにだけ、基地局の制御に
基づいて、チャネルを使用(電波を送信)しているた
め、すなわち、チャネルを各移動局が時分割で利用して
いるために移動局同士の干渉を防ぐことができていた。
【0003】また、最近では、自動車用レーダ装置の必
要性が高まっている。そこで、このようなレーダ装置に
無線設備を利用したものが提案されており、この場合も
上記無線設備と同様に、他のレーダ装置との干渉を考慮
する必要性が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記レーダ
装置では、移動体に搭載される関係上、全てのレーダに
固有の周波数を割り当てなければ干渉を防ぐことはでき
ないが、自動車の台数は膨大であるため、上記固定無線
設備のような固有の割り当ては困難となるという問題点
があった。
【0005】また、上記レーダ装置を使用するときに
は、基本的に連続的に電波を送信するために、上記移動
体用無線通信設備のような周波数の時分割利用は困難と
なるという問題点があった。例えば、周波数を時分割利
用する方式、すなわち電波を間欠的に送信する方式でレ
ーダを機能させることができたとしても、自動車用レー
ダ装置は、自立型であるために、上記移動体用無線通信
設備のように基地局による移動局(自動車)の統合管理
は現実的ではなかった。
【0006】また、上記レーダ装置では、船舶・航空機
用レーダと較べて、狭い領域(道路)に複数のレーダが
存在するとともに、各レーダは同程度のスピードで走行
しながら、同一の方向に電波を発射し続けるため、他の
レーダとの強い干渉が長時間連続して生じるという問題
点もあった。さらに、上記レーダ装置では、遠方で反射
した弱いレベルの反射波も、近傍で反射した強いレベル
の反射波も受信できるように、広いダイナミックレンジ
を持つ受信回路が用いられている。しかも、上記レーダ
装置では、ある程度のレベル差のある信号が同時に受信
されても、それぞれを受信できるように構成されてい
る。しかしながら、従来技術によるレーダ装置では、干
渉を避けられないため、例えば図2に示すような場合に
は、移動局Aは、移動局Bからの必要な信号bの他に、
他の移動局Cの電波に基づく移動局Dからの強い干渉信
号dを同時に受信してしまい、弱いレベルの信号aを検
出できなくなってしまうという問題点もあった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、複数の電波が存在していても、物体検出に際して電
波の干渉を回避することができるレーダ装置を提供する
ことを目的とする。また、本発明の他の目的は、物体を
容易に検出できるレーダ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、送信した電波に基づく物体からの反射
波を受信して、該物体を検出するレーダ装置において、
所定の周波数変更規則に基づいて前記送信される電波の
送信周波数の変更を制御する制御処理部からなる周波数
変更手段と、前記制御に応じて複数の送信周波数の中か
ら所定の送信周波数を設定し、該所定送信周波数の電波
を送信する周波数可変発振器(以下、「VCO」とい
う)及びアップコンバータからなる送信手段と、前記各
電波に基づく物体からの反射波を受信し、前記変更され
た各周波数の受信信号を得るダウンコンバータからなる
受信手段と、前記各周波数の受信信号に基づいて物体を
検出する制御処理部からなる検出手段とを備えたレーダ
装置が提供される。
【0009】すなわち、このレーダ装置では、電波の送
信周波数を可変にして、所定の周波数変更規則に基づい
て上記送信周波数を、例えば所定タイミングでランダム
に変更して順次送信し、これら送信周波数が変更された
各電波に基づく物体からの反射波を受信して、電波の干
渉を回避して上記物体の検出を可能にする。上記レーダ
装置は、例えば直接拡散方式のスペクトラム拡散技術に
よるレーダに用いることが可能であり、疑似雑音信号
(以下、「PN符号」という)によって帯域拡散する電
波の送信周波数を変更して順次送信し、これら変更され
た各電波に基づく物体からの反射波を受信し、かつ上記
PN符号で逆拡散して、上記物体を検出している。
【0010】上記スペクトラム拡散技術によるレーダ装
置では、上記送信周波数の変更と組み合わせて又は単独
で、PN符号器からのPN符号を所定疑似雑音変更規則
に基づいて制御処理部が変更することも可能である。こ
の場合には、PN符号を上記所定タイミングでランダム
に変更して電波を拡散して順次送信し、受信した物体か
らの反射波を上記変更された各PN符号で逆拡散して、
電波の干渉を回避して上記物体を検出する。上記送信周
波数の変更とPN符号の変更を組み合わせた場合には、
干渉の影響を軽減する効果がさらに大きくなる。
【0011】また、上記レーダ装置を自動車に搭載する
場合には、制御処理部は、搭載される車両固有に割り付
けられている情報又は所定の乱数に基づき、電波の送信
周波数及びPN符号をランダムに変更することが好まし
い。また、上記乱数には、搭載される車両固有に割り付
けられている情報に基づき、ランダムに変更する乱数を
用いることが好ましい。
【0012】上記車両固有に割り付けられている情報に
は、例えばレーダに割り付けられている無線局呼出符号
を用いることが好ましい。また、上記乱数には、上記搭
載される各車両が一致し得ない状態に基づく乱数系列を
用いることが好ましい。さらに制御処理部は、異なる周
波数で測定し、かつ異なるPN符号で逆拡散した複数回
の測定結果に基づいて物体を検出することで、電波干渉
の異常による影響を実用上充分なレベルに軽減する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るレーダ装置を図1の
図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るレーダ
装置の一実施例の概略構成を示すブロック図である。図
において、本実施例のレーダ装置は、移動体、例えば自
動車に搭載され、各種制御及び入力する信号に対する演
算処理を行う制御処理部11と、制御処理部11に接続
されてRF周波数の信号fRFを出力するVCO12と、
上記信号fRFを2つに分配する分配器13と、中間周波
数の信号fIFを発振する発振器14と、制御処理部11
に接続されてPN符号PNTX,PNRXを発生させるPN
符号器15と、帯域拡散された信号fIFTXを出力する拡
散器16と、上記信号fRFTXを出力するアップコンバー
タ17と、送信用アンテナ18と、受信用アンテナ19
と、中間周波数帯の信号fIFRXを出力するダウンコンバ
ータ20と、上記信号fIFRXを逆拡散する逆拡散器21
と、逆拡散により、狭帯域にパワーが集中した信号を検
出する信号検出器22とから構成されている。
【0014】VCO12は、出力する信号fRFをn通り
(nチャネル)に変化させることができ、制御処理部1
1の制御によって、上記nチャネルのRF周波数の中か
ら、選択された所望チャネルの信号fRFを分配器13へ
出力する。なお、上記信号fRFには、例えばミリ波帯の
信号が用いられる。各チャネルの周波数間隔は、送信す
る電波の帯域幅以上に設定することが望ましいが、上記
帯域幅以下であっても一定の効果は得ることができる。
また、チャネル数nについては、想定される干渉波の数
以上に設定することが望ましい。ただし、このように想
定した最大数の干渉を受ける状況は少ないため、チャネ
ル数をある程度少なく設定しても一定の効果は得られ
る。上記周波数間隔やチャネル数は、レーダの用途によ
って、どれだけの効果を期待するかに応じて決定され
る。すなわち、周波数間隔を広く、チャネル数も十分に
多く設定すれば、大きな効果が得られ、逆に周波数間隔
を狭く、チャネル数を少なくすれば、得られる効果は小
さくなり、干渉の影響を受ける可能性が高くなる。
【0015】制御処理部11は、上記周波数の変更制御
を、例えば一定のタイミングでランダムに設定チャネル
を変更することによって行う。なお、このランダムな値
を設定するためには、種々の方法が考えられるが、例え
ば規則性や周期性のある擬似的な乱数を用いる場合が考
えられる。この場合には、他のレーダの周波数変更のタ
イミングと自己の周波数変更のタイミングが一致し、干
渉波の影響を受け続けてしまう可能性がある。
【0016】そこで、上記規則性を複雑にしたり、上記
周期性を十分に長くしても、干渉波と上記周波数変更の
タイミングが一致する確率を十分に小さくすることがで
きる。しかし、本実施例では、自動車に搭載されること
を鑑み、各車両固有に割り付けられている情報、例えば
レーダに割り付けられている無線局呼出符号やドアロッ
クのリモコン装置に使われるIDコード等を、各車両固
有の乱数を決めるための初期値として、上記乱数を作成
する。また、本実施例では、上記各車両のそれぞれが一
致し得ない状態、例えば車両の走行速度、エンジン回転
数、走行距離等の各種センサ値を組み合わせて作成した
値に基づく乱数系列を用いることも可能である。
【0017】しかしながら、各車両が上記作成した乱数
に基づき、周波数変更の制御を行っても、ある期間、複
数の車両のレーダが同一のチャネル(周波数)に設定さ
れることが、容易に推定される。この場合には、次の周
波数変更のタイミングで互いに異なる周波数に設定され
るまで、干渉の影響を受けてしまうことになる。そこ
で、本実施例の制御処理部11では、異なるチャネルで
設定した複数回の測定結果(履歴)に基づき、干渉の影
響による異常を検出するものとする。すなわち、制御処
理部11は、ほぼ同じ測定結果が続いている中で、全く
異なる測定結果が得られた場合に、異常測定と判断して
上記測定結果を除去し、それ以外のほぼ同じ測定結果か
ら物体(自動車)10を検出する。
【0018】PN符号器15は、出力するPN符号の種
類をn通りに変化させることができ、制御処理部11の
制御によって、上記n通りのPN符号の種類の中から、
選択された所望の種類のPN符号PNTX,PNRXを、拡
散器16及び逆拡散器21へ出力する。なお、上記PN
符号PNTX,PNRXには、例えばM系列符号等が用いら
れる。
【0019】PN符号の数は、想定される干渉波の数以
上に設定することが望ましい。ただし、このように想定
した最大数の干渉を受ける状況は少ないため、選択でき
るPN符号の数をある程度少なく設定しても一定の効果
は得られる。選択できるPN符号の数は、レーダの用途
によって、どれだけの効果を期待するかに応じて決定さ
れる。すなわち、選択できるPN符号の数が多ければ、
大きな効果が得られ、逆に少なくすれば、得られる効果
は小さくなり、干渉の影響を受ける可能性が高くなる。
【0020】制御処理部11は、上記PN符号の種類の
変更制御を、例えば一定のタイミングでランダムに設定
種類を変更することによって行う。なお、このランダム
な値を設定するためには、種々の方法が考えられるが、
上記周波数の変更の場合と同様に、作成した乱数に基づ
き、そのランダムな値を設定し、かつ異なる種類で設定
したPN符号による測定結果に基づき、上記ある期間、
複数のレーダで同一のPN符号が設定された場合の干渉
の影響による異常を検出するものとする。このため、制
御処理部11内には、上記測定結果のデータを記憶する
ための図示しないメモリが設けられている。
【0021】次に本実施例のレーダ装置の動作を説明す
る。まず、発振器14は中間周波数の信号fIFを、また
PN符号器15は制御処理部11の制御によって所定種
類の送信用PN符号PNTXを拡散器16へそれぞれ出力
する。拡散器16は、直接拡散方式を用いて、入力する
送信用PN符号PNTXによって、中心周波数が信号fIF
と同一で、かつ広帯域に拡散された信号fIFTXを、アッ
プコンバータ17へ出力する。
【0022】VCO12は、制御処理部11によって制
御されたRF周波数の信号fRFを分配器13へ出力す
る。上記信号fRFは、分配器13で2つに分配され、一
方はアップコンバータ17に入力され、他方はダウンコ
ンバータ20に入力される。アップコンバータ17は、
分配器13からの上記信号fRFに基づき、拡散器16か
らの送信信号fIFTXをRF帯の信号fRFTXに変換して、
送信用アンテナ18に出力している。上記信号fRFTX
は、電波となって送信用アンテナ18から送信される。
【0023】送信された電波は、物体10で反射し、反
射波となって受信用アンテナ19で受信されて、受信信
号fRFRXとなってダウンコンバータ20に入力する。ダ
ウンコンバータ20は、分配器13からの上記信号fRF
に基づき、受信用アンテナ19からの受信信号fRFRXを
中間周波数帯の信号fIFRXに変換して、逆拡散器21へ
出力する。
【0024】逆拡散器21には、上記信号fIFRXの他
に、PN符号器15からの受信用PN符号PNRXも入力
されている。上記受信用PN符号PNRXは、送信用PN
符号PNTXと同一の符号によって生成されたもので、制
御処理部11の制御によって、上記送信用PN符号PN
TXに対して、所定時間T1だけ遅延されてPN符号器1
5から出力される。逆拡散器21は、上記信号fIFRXを
上記PN符号PNTXによって逆拡散し、この逆拡散後の
信号FIFRXを信号検出器22へ出力する。電波が送信さ
れ、物体10に反射してレーダ装置に戻ってくるまでの
時間T2が、上記遅延時間T1と一致した時、逆拡散器2
1の出力信号FIFRXは、拡散していたパワーが狭帯域に
集中した信号に変換される。この時、信号FIFRXの周波
数は、物体との相対速度によって生じたドップラ効果の
影響を受け、その周波数が増減することとなる。
【0025】信号検出器22は、上記パワーが狭帯域に
集中した信号FIFRXを検出して制御処理部11に知らせ
るとともに、上記信号FIFRXの周波数も計測して制御処
理部11に知らせる。なお、上記遅延時間T1と電波の
往復に要する時間T2が一致しない時には、信号FIFRX
は、パワーが集中せず、拡散したままの信号であるた
め、信号検出器22では検出される可能性が非常に低
い。
【0026】制御処理部11は、上記検出の知らせか
ら、物体10の存在を認識させ、かつ上記信号FIFRXの
周波数の計測から物体10とレーダ装置との間の相対速
度を求めることができる。すなわち、制御処理部11
は、受信用PN符号PNRXの遅延時間T1を、物体との
測定距離を電波が往復するのに要する時間に設定する
と、信号検出器22からの上記知らせの有無から、設定
距離に物体が存在するかどうかを知ることができる。従
って、制御処理部11は、上記遅延時間T1の設定を順
次切り替えて、測定したい領域の物体の有無とその相対
速度を調べることが可能となる。
【0027】このように本実施例では、送信周波数を所
定規則に基づいて一定のタイミングでランダムに変更し
て物体を検出するので、図2に示したように干渉波と同
時に、本来検出しなければならない物体からの反射波を
受信していた場合に、上記干渉波のパワーが上記反射波
に較べて著しく大きく、受信回路のダイナミックレンジ
の問題で上記反射波が検出できない状態の時でも、電波
の干渉の影響を受けずに反射波を受信することができ
る。
【0028】また、本実施例では、送信周波数を変更す
るので、本発明を適用していない固定の周波数のレーダ
との間の干渉にも有効であり、上述した効果を得ること
ができる。また、本実施例では、PN符号を所定規則に
基づいて一定のタイミングでランダムに変更して物体を
検出するので、干渉波を誤って本来の反射波と誤認識す
る可能性を軽減し、検出したい物体からの反射波を受信
することができる。
【0029】また、本実施例では、送信周波数と同時に
PN符号を、車両固有に割り付けられている情報に基づ
いて作成された乱数を用いて変更するので、自動車用レ
ーダに起因する問題を解決して、上述した両者の効果を
有することとなり、電波干渉の異常による影響を実用上
充分なレベルに軽減することが可能となる。また、本実
施例では、車両固有に割り付けられている情報に基づい
て送信周波数とPN符号を変更するので、各車両固有の
送信周波数とPN符号の変更が可能となる。
【0030】さらに、本実施例では、各車両が一致し得
ない状態に基づく乱数及び乱数系列を用いて送信周波数
とPN符号の変更を行うので、自己の車両と他の車両が
用いる送信周波数やPN符号が一致する確率を大幅に低
減することができる。またさらに、本実施例では、制御
処理部は異なる周波数で測定し、かつ異なるPN符号で
逆拡散した複数回の受信信号の測定結果に基づいて物体
を検出するので、電波干渉の異常による影響を著しく軽
減することができる。
【0031】なお、本実施例では、直接拡散方式のスペ
クトラム拡散レーダに適用した場合を説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば送信周波数を変更する発明に
ついては所定規則に基づくFMCW方式等の他の方式の
レーダにも適用が可能であり、同様の効果を得ることが
できる。また、本実施例では、送信周波数と同時にPN
符号を所定規則でそれぞれ変更する組み合わせの場合を
説明したが、本発明はこれに限らず、例えば送信周波数
とPN符号を別々のタイミングで変更することも可能で
あるし、また送信周波数又はPN符号の変更のいずれか
一方のみでレーダ装置を構成することも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、送信
した電波に基づく物体からの反射波を受信して、該物体
を検出するレーダ装置において、所定の周波数変更規則
に基づいて前記送信される電波の送信周波数の変更を制
御する周波数変更手段と、前記制御に応じて複数の送信
周波数の中から所定の送信周波数を設定し、該所定送信
周波数の電波を送信する送信手段と、前記各電波に基づ
く物体からの反射波を受信し、前記変更された各周波数
の受信信号を得る受信手段と、前記各周波数の受信信号
に基づいて物体を検出する検出手段とを備えたので、複
数の電波が存在していても、物体検出に際して電波の干
渉を回避して物体を精度良く検出することができる。
【0033】また、本発明では、スペクトラム拡散変調
によって帯域を拡散された電波を送信し、該電波に基づ
く物体からの反射波を受信するとともに逆拡散して、該
物体を検出するレーダ装置において、所定の疑似雑音変
更規則に基づいて前記拡散及び逆拡散に用いる疑似雑音
信号の変更を制御する疑似雑音変更手段と、前記制御に
応じて複数の前記疑似雑音信号の中から所定の疑似雑音
信号を設定して出力する出力手段と、前記変更された各
疑似雑音信号によって前記電波を帯域拡散する拡散手段
と、所定の周波数変更規則に基づいて前記拡散される電
波の送信周波数の変更を制御する周波数変更手段と、前
記制御に応じて複数の送信周波数の中から所定の送信周
波数を設定し、該所定送信周波数の電波を送信する送信
手段と、前記拡散された各電波に基づく物体からの反射
波を受信し、前記変更された各周波数の受信信号を得る
受信手段と、前記変更された各疑似雑音信号によって前
記受信信号を逆拡散する逆拡散手段と、前記各受信信号
に基づいて物体を検出する検出手段とを備えたので、複
数の電波が存在していても、物体検出に際して電波の干
渉の影響を軽減する効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーダ装置の一実施例の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】自動車に搭載された従来のレーダ装置の動作を
説明するための模式図である。
【符号の説明】
10 物体(自動車) 11 制御処理部 12 周波数可変発振器(VCO) 13 分配器 14 発振器 15 PN符号器 16 拡散器 17 アップコンバータ 18,19 アンテナ 20 ダウンコンバータ 21 逆拡散器 22 信号検出器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信した電波に基づく物体からの反射波
    を受信して、該物体を検出するレーダ装置において、 所定の周波数変更規則に基づいて前記送信される電波の
    送信周波数の変更を制御する周波数変更手段と、 前記制御に応じて複数の送信周波数の中から所定の送信
    周波数を設定し、該所定送信周波数の電波を送信する送
    信手段と、 前記各電波に基づく物体からの反射波を受信し、前記変
    更された各周波数の受信信号を得る受信手段と、 前記各周波数の受信信号に基づいて物体を検出する検出
    手段とを備えたことを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 スペクトラム拡散変調によって帯域を拡
    散された電波を送信し、該電波に基づく物体からの反射
    波を受信するとともに逆拡散して、該物体を検出するレ
    ーダ装置において、 所定の疑似雑音変更規則に基づいて前記拡散及び逆拡散
    に用いる疑似雑音信号の変更を制御する疑似雑音変更手
    段と、 前記制御に応じて複数の前記疑似雑音信号の中から所定
    の疑似雑音信号を設定して出力する出力手段と、 前記変更された各疑似雑音信号によって前記電波を帯域
    拡散する拡散手段と、前記受信した各反射波から得た受
    信信号を、前記変更された各疑似雑音信号によって逆拡
    散する逆拡散手段と、 前記各受信信号に基づいて物体を検出する検出手段とを
    備えたことを特徴とするレーダ装置。
  3. 【請求項3】 スペクトラム拡散変調によって帯域を拡
    散された電波を送信し、該電波に基づく物体からの反射
    波を受信するとともに逆拡散して、該物体を検出するレ
    ーダ装置において、 所定の疑似雑音変更規則に基づいて前記拡散及び逆拡散
    に用いる疑似雑音信号の変更を制御する疑似雑音変更手
    段と、 前記制御に応じて複数の前記疑似雑音信号の中から所定
    の疑似雑音信号を設定して出力する出力手段と、 前記変更された各疑似雑音信号によって前記電波を帯域
    拡散する拡散手段と、所定の周波数変更規則に基づいて
    前記拡散される電波の送信周波数の変更を制御する周波
    数変更手段と、 前記制御に応じて複数の送信周波数の中から所定の送信
    周波数を設定し、該所定送信周波数の電波を送信する送
    信手段と、 前記拡散された各電波に基づく物体からの反射波を受信
    し、前記変更された各周波数の受信信号を得る受信手段
    と、 前記変更された各疑似雑音信号によって前記受信信号を
    逆拡散する逆拡散手段と、 前記各受信信号に基づいて物体を検出する検出手段とを
    備えたことを特徴とするレーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数変更手段は、所定のタイミン
    グで前記送信周波数をランダムに変更することを特徴と
    する請求項1又は3に記載のレーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記疑似雑音変更手段は、所定のタイミ
    ングで前記疑似雑音信号をランダムに変更することを特
    徴とする請求項2又は3に記載のレーダ装置。
  6. 【請求項6】 前記周波数変更手段は、所定の乱数に基
    づき前記送信周波数をランダムに変更することを特徴と
    する請求項4に記載のレーダ装置。
  7. 【請求項7】 前記疑似雑音変更手段は、所定の乱数に
    基づき前記疑似雑音信号をランダムに変更することを特
    徴とする請求項5に記載のレーダ装置。
  8. 【請求項8】 前記レーダ装置は、車両に搭載され、前
    記乱数には、前記搭載される車両固有に割り付けられて
    いる情報に基づく乱数又は疑似乱数を用いることを特徴
    とする請求項6又は7に記載のレーダ装置。
  9. 【請求項9】 前記車両固有に割り付けられている情報
    には、前記レーダに割り付けられている無線局呼出符号
    を用いることを特徴とする請求項8に記載のレーダ装
    置。
  10. 【請求項10】 前記乱数には、前記搭載される各車両
    が一致し得ない状態に基づく乱数系列を用いることを特
    徴とする請求項8に記載のレーダ装置。
  11. 【請求項11】 前記検出手段は、異なる周波数で測定
    した複数回の測定結果に基づいて物体を検出することを
    特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  12. 【請求項12】 前記検出手段は、異なる疑似雑音信号
    で逆拡散した複数回の測定結果に基づいて物体を検出す
    ることを特徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
  13. 【請求項13】 前記検出手段は、異なる周波数で測定
    し、かつ異なる疑似雑音信号で逆拡散した複数回の測定
    結果に基づいて物体を検出することを特徴とする請求項
    3に記載のレーダ装置。
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