JPH111667A - 粘着テープの製造方法 - Google Patents

粘着テープの製造方法

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JPH111667A
JPH111667A JP15668097A JP15668097A JPH111667A JP H111667 A JPH111667 A JP H111667A JP 15668097 A JP15668097 A JP 15668097A JP 15668097 A JP15668097 A JP 15668097A JP H111667 A JPH111667 A JP H111667A
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JP
Japan
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adhesive tape
roll
pressure
sensitive adhesive
self
Prior art date
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Pending
Application number
JP15668097A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Ozasa
満 小笹
Makoto Miura
誠 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH111667A publication Critical patent/JPH111667A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速巻き戻し力の大きな粘着テープを使用す
る際のカーリング現象を防止できる粘着テープの製造方
法を提供する。 【解決手段】 粘着テープの原反ロールから製品化のた
めに粘着テープを巻き戻すに際して、巻き出されつつあ
る粘着テープに特定の張力を負荷することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシリコーン
系粘着テープの如く、展開時に大きな剥離力が必要とさ
れる粘着テープの改良された製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】片面粘着テープの製造方法としては、片
面に離型剤層の設けられた基材の他面に直接塗布もしく
は転写により粘着剤層を形成してロール状に巻き取って
製品原反とした後、要すれば保管養生工程を経たうえで
これを巻き戻し、所望の製品サイズに裁断することが一
般的に行われている。この際、原反ロールからの巻き出
し速度が過剰とならないように、通常、巻き出されつつ
ある粘着テープに対して1〜3kg/m程度の張力が負
荷されるように、原反ロールの回転にブレーキをかける
ことが行われる。
【0003】ところで、片面粘着テープの背面に設けら
れる離型剤層は、粘着剤層に対する接着力及び剥離力の
バランスを考慮して適度の密着力を発現するよう設計す
る必要があり、例えば、特開平2−11681号公報に
はシリコーン系粘着テープの基材背面処理剤に関する改
良発明が開示されている。しかしながら、シリコーン系
粘着剤を用いたシリコーン系粘着テープの場合、その粘
着力が極めて高く、しかも経時的に増大する傾向がある
ため、背面離型処理効果に優れた処理剤が待望されてお
り、巻き戻し性に不便を託ったまま使用に供されている
のが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、合成樹脂
フィルムを基材とする粘着テープのうち、有効な離型処
理剤がなく、従って、基材背面に対する接着力が大きく
比較的大きな剥離力を要するものにあっては、粘着テー
プ使用の際に引き出して切断したテープが基材背面を内
側としてカーリングを発生し、極端な場合は粘着剤層が
基材背面に再密着して円滑な作業性を阻害するという問
題があった。本発明の目的は、このようなカーリングの
発生を有効に防止できる粘着テープの製造方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の構成は、合成樹脂基材の片面に粘着剤層が形成
されて捲重体となされ、速度30m/分における高速巻
戻し力(JIS Z0237)が800g/25mm以
上である粘着テープの原反ロールから製品化のために粘
着テープを巻き戻すに際して、巻き出されつつある粘着
テープが原反ロールから離隔する部位における接平面
と、離隔しつつある粘着テープ面とで形成される鋭角が
40度以下となるような張力を、巻き出される粘着テー
プに負荷することを特徴とする。或いは、巻き出されつ
つある粘着テープに負荷する張力を6kg/m以上とす
ることを特徴とする。又は、粘着テープ原反ロールの巻
き出し部近傍において、基材背面側に補助ロールを当接
しながら、巻き出される粘着テープに張力を負荷するこ
とを特徴とする。
【0006】本発明の製造方法が対象とする粘着テープ
は、合成樹脂フィルムを基材とし片面に粘着剤層が形成
されたものであって、JIS Z 0237に規定する
速度30m/分における高速巻戻し力が800g/25
mm以上のものである。合成樹脂としては、展開時に過
度の変形を来さないものであれば特に限定されるもので
はないが、本発明において顕著な効果を期待できるもの
としては、高い引っ張り強度を有する、例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
イミド等を挙げることができる。また、粘着剤に関して
も、上記高速巻き戻し力を満足する限り何らの制限を加
えられるものではないが、前記した如く極めて高い粘着
力を示し、しかも経時的に増大傾向を示すシリコーン系
粘着剤のようなものが好ましく挙げられる。粘着テープ
の背面には、通常、離型処理等が施されることが多い
が、本発明が適用される粘着テープの場合、背面処理の
有無、処理の種類、処理剤の種類等の一切が問われるも
のではない。
【0007】次に、本発明を図面に基づいて説明する。
図1は粘着テープ原反ロールから小巻きするための巻き
戻し工程を模式的に示す斜視図であり、図2は本発明の
一実施例の側面を模式的に図示するものである。即ち、
粘着テープ原反ロールRから粘着テープSを巻き出しな
がら所望の製品サイズに裁断する訳であるが、粘着テー
プ原反ロールRには過剰の巻き出し速度を生じないよう
に所定の大きさのブレーキがかけられている。このと
き、巻き出されつつある粘着テープSが原反ロールRか
ら正に離隔しようとする部位Tにおけるロール原反Rに
対する接平面をPとすると、PとSとで形成される鋭角
θは、粘着テープに加えられる張力の大きさと巻き戻し
力及び原反ロールにかけられるブレーキの大きさに依存
する(図2)。ここで、高速巻き戻し力が800g/2
5mm以上を示す粘着テープでは、原反ロールにかける
ブレーキを極端に小さくすると、鋭角θは直角に近づく
ことになり(図3(イ))、逆にブレーキを極端に大き
くしてやれば、粘着テープSには大きな張力が作用する
とともに、角θはゼロに近い状態で巻き戻されることに
なる(図3(ロ))。
【0008】本発明では、粘着テープSに所定の張力を
負荷することにより予めテープ基材に微小変形を起こす
ことで、製品とされた後の使用の際のテープ引き出し時
に発生する基材の変形を極力軽減することができ、カー
リングを防止することができるものと考えられる。
【0009】本発明において、粘着テープSに負荷する
好ましい張力としては、上記鋭角θが40度以下となる
ような大きさである。但し、図4に示す如く、原反ロー
ルの巻き出し部近傍において、基材背面側に補助ロール
を当接しながら、巻き出される粘着テープに張力を負荷
する場合は、巻き出されつつある粘着テープは補助ロー
ルに接しているため、粘着テープSは平面を定義でき
ず、従って、鋭角θも定義できないこととなるが、この
ような実施態様も当然に本発明の範疇である。
【0010】このように、本発明において高速巻き戻し
力が800g/25mm以上を示す粘着テープに負荷す
べき張力の大きさは上記のように表すことができるが、
絶対値で定義するならば、通常の粘着テープの巻き戻し
の際に負荷する張力が1〜3kg/mであるのに対し、
本発明では4kg/m以上、好ましくは6kg/m以上
とすればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施例1〜3、比較例1〜3)50μm厚みのポリエ
チレンテレフタレートフィルムを基材とし、その片面に
シリコーン系粘着剤(信越化学社製 商品名「X−40
−3068」)を30μm厚みに塗布形成して500m
長さに巻き取り、1000mm幅の粘着テープ原反ロー
ルを得た。この基材フィルムの背面には特に表面処理を
施さなかった。上記原反ロールを使用し、巻き戻し工程
にて粘着テープに表1に示すような所定の張力を負荷し
ながら、各20m長さに小巻きし、これを25mm幅に
輪切りして製品の粘着テープとした。なお、この巻き戻
し工程は補助ロールを使用しないものであった。得られ
た粘着テープの30m/分の高速巻き戻し力を測定した
ところ1500g/25mmであった。このようにして
作製した各粘着テープをテープディスペンサー(エルム
工業社製 商品名「M−100」)にセットし、30m
m繰り出して自動カットしたときの作動適性の良否を評
価するとともに、作動不良の原因となるテープ切断端末
のカーリングの状況を目視評価し、その結果を表1に示
した。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】シリコーン系粘着テープのように高速巻
き戻し力の大きな粘着テープ、即ち、大きな剥離力を要
する粘着テープに本発明製造方法を適用することによっ
て、その粘着テープ製品を使用する際のカーリング現象
を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粘着テープ原反ロールから粘着テープを巻き出
しながら製品サイズに小巻きする工程の模式的な斜視図
である。
【図2】粘着テープ原反ロールから巻き出される粘着テ
ープと接平面とで形成される鋭角θを説明する側面模式
図である。
【図3】粘着テープ原反ロールの回転にブレーキをかけ
ない場合(イ)と極端に大きなブレーキをかけた場合
(ロ)の鋭角θの大きさを示す側面模式図である。
【図4】補助ロールを用いて巻き出しを行う場合の本発
明の実施例を示す側面模式図である。
【符号の説明】
R :粘着テープ原反ロール S :巻き出されつつある粘着テープ T :離隔部 P :離隔部における粘着テープ原反ロールに対する接
平面 θ :SとPとで形成される鋭角 R’:補助ロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂基材の片面に粘着剤層が形成さ
    れて捲重体となされ、速度30m/分における高速巻戻
    し力(JIS Z 0237)が800g/25mm以
    上である粘着テープの原反ロールから製品化のために粘
    着テープを巻き戻すに際して、巻き出されつつある粘着
    テープが原反ロールから離隔する部位における接平面
    と、離隔しつつある粘着テープ面とで形成される鋭角が
    40度以下となるような張力を、巻き出される粘着テー
    プに負荷することを特徴とする粘着テープの製造方法。
  2. 【請求項2】 合成樹脂基材の片面に粘着剤層が形成さ
    れて捲重体となされ、速度30m/分における高速巻戻
    し力(JIS Z 0237)が800g/25mm以
    上である粘着テープの原反ロールから製品化のために粘
    着テープを巻き戻すに際して、巻き出されつつある粘着
    テープに負荷する張力が4kg/m以上であることを特
    徴とする粘着テープの製造方法。
  3. 【請求項3】 合成樹脂基材の片面に粘着剤層が形成さ
    れて捲重体となされ、速度30m/分における高速巻戻
    し力(JIS Z 0237)が800g/25mm以
    上である粘着テープの原反ロールから製品化のために粘
    着テープを巻き戻すに際して、粘着テープ原反ロールの
    巻き出し部近傍において、基材背面側に補助ロールを当
    接しながら、巻き出される粘着テープに張力を負荷する
    ことを特徴とする粘着テープの製造方法。
JP15668097A 1997-06-13 1997-06-13 粘着テープの製造方法 Pending JPH111667A (ja)

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ID=15632984

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6699602B2 (en) 2001-03-01 2004-03-02 Hitachi Maxell, Ltd. Amorphous magnetic recording medium, process for producing the same and magnetic recording and reproduction apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6699602B2 (en) 2001-03-01 2004-03-02 Hitachi Maxell, Ltd. Amorphous magnetic recording medium, process for producing the same and magnetic recording and reproduction apparatus

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