JPH11166727A - ロースター装置及びロースター装置用燃焼補助具 - Google Patents

ロースター装置及びロースター装置用燃焼補助具

Info

Publication number
JPH11166727A
JPH11166727A JP9313337A JP31333797A JPH11166727A JP H11166727 A JPH11166727 A JP H11166727A JP 9313337 A JP9313337 A JP 9313337A JP 31333797 A JP31333797 A JP 31333797A JP H11166727 A JPH11166727 A JP H11166727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
solid fuel
stove
roaster
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9313337A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Kin
明吉 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIN MEIKITSU
Original Assignee
KIN MEIKITSU
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIN MEIKITSU filed Critical KIN MEIKITSU
Priority to JP9313337A priority Critical patent/JPH11166727A/ja
Publication of JPH11166727A publication Critical patent/JPH11166727A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation
    • Y02A40/924Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation using renewable energies
    • Y02A40/928Cooking stoves using biomass

Landscapes

  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木炭の着火及び燃焼の迅速性及び安全性を確
保できること。 【解決手段】 コンロ本体部30に収容した木炭1は、
循環する高温度の燃焼ガス雰囲気中に晒されることにな
り、木炭1の全周から燃料ガスの燃焼炎及び木炭1の着
火炎による燃焼ガスで加熱されることになり、また、放
射熱についても燃焼補助具60で反射され、木炭1の上
部から加熱し、燃焼ガスによる加熱を助長する。したが
って、コンロ本体部30に収容した木炭1は、循環する
高温度の燃焼ガス雰囲気中に晒され、しかも必要な空気
が取込まれていることから、木炭1の着火から燃焼に至
るまでの時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼肉ロースター等
に使用される燃焼装置及び燃焼装置用燃焼補助具に関す
るものであり、特に、外部から導入された空気と共に燃
料ガスを燃焼させ、その上部で固形燃料を燃焼させ、そ
の燃焼させた排ガスを固形燃料の上部位置から排出する
ロースター装置及びそのロースター装置で固形燃料に着
火させるロースター装置用燃焼補助具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在の焼肉ロースター等のロースター装
置は、シロッコファン等で排気を行うことによって、外
部から空気を導入し、LPガスまたは都市ガス等を下部
に配置したガスコンロ部で燃焼させ、その上部に配置さ
れている鋳物部材またはセラミックス部材を加熱し、そ
の加熱した鋳物部材、セラミックス部材からの放射熱に
よって肉等を焼いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、木炭による遠赤
外線の効果により、炭火を使用すると鋳物部材、セラミ
ックス部材からの放射熱で焼上げるよりも良好に焼上が
ることが確認され、鋳物部材、セラミックス部材等から
の放射熱よりも、炭火の使用に変化してきている。
【0004】そこで、鋳物部材、セラミックス部材を木
炭に代えた炭火ロースター等のロースター装置は、前述
した構成によって全体がまとめられているものの、木炭
に着火する際には、燃焼中の木炭粉が火花となって飛
び、炭火ロースターの周囲の人が火傷を負ったり、周囲
の物を焦がしたりする可能性がある。特に、高級視され
ている木炭のうち、備長炭においては、顕著に燃焼中の
火花となって着火した木炭粉が飛ぶ確率が高くなり、炭
火ロースターでの使用は不向きであった。また、備長炭
のように堅い木炭は、着火し難く、かつ、着火されて使
用できるまでに10分以上の時間が必要であった。
【0005】したがって、営業で炭火ロースターを使用
する場合には、直に、木炭が使用できるように予め炭火
を起しておき、それを管理することにより、迅速性及び
安全性を確保していた。
【0006】しかし、営業で炭火ロースターを使用する
場合には、客足の変化によるロスが木炭の使用料となっ
て現われ、省資源及び省エネ対策上好ましくなかった。
【0007】そこで、本発明は、着火及び燃焼の迅速性
及び安全性を確保できるロースター装置及びロースター
装置用燃焼補助具の提供を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるロース
ター装置は、外部から導入された空気と共に燃料ガスを
燃焼させ、その上部で固形燃料を燃焼させ、前記固形燃
料を燃焼させた排ガスを前記固形燃料の上部位置から排
出するロースター装置において、下部に外部から空気を
導入し、温度上昇領域を区劃するハウジングと、前記ハ
ウジングの下部に配設されたガスコンロ部と、前記ガス
コンロ部の火口から燃料ガスの燃焼炎を導入する下部開
口及び内部に固形燃料を収容自在とし、燃焼する前記固
形燃料の燃焼温度を放射する範囲を特定すると共に、前
記固形燃料の燃焼ガスを上方に導く上部開口を有する断
熱性及び耐火性に富む材料からなるコンロ本体部と、燃
焼初期に前記コンロ本体部の上部開口を覆い、その周囲
から前記排ガスを外部に排出する取付け、取外し自在な
燃焼補助具とを具備するものである。
【0009】請求項2にかかるロースター装置の前記コ
ンロ本体部の下部開口は、ガスコンロ部の火口から燃料
ガスの燃焼炎を導入する円筒状突出部を具備するもので
ある。
【0010】請求項3にかかるロースター装置の前記固
形燃料は、木炭としたものである。
【0011】請求項4にかかるロースター装置の前記コ
ンロ本体部は、珪藻土岩またはセラジットを用いて形成
したコンロ本体と、そのコンロ本体を収容する金属製の
コンロケースとからなるものである。
【0012】請求項5にかかるロースター装置は、外部
から導入された空気と共に燃料ガスを燃焼させ、その上
部で固形燃料を燃焼させ、前記固形燃料を燃焼させた排
ガスを前記固形燃料の上部位置で強制排出するロースタ
ー装置における前記固形燃料の着火及び燃焼を促すロー
スター装置用燃焼補助具において、前記コンロ本体部の
固形燃料の燃焼炎を導出する上部開口を覆う上面部と、
前記上面部を前記コンロ本体部の上部開口から離間させ
るべく前記上面部の周囲に配設した離間部と、前記離間
部に形成した排ガス排出用の排ガス路とを具備するもの
である。
【0013】請求項6にかかるロースター装置の前記固
形燃料は、外部から導入された空気と共に燃料ガスを燃
焼させ、その燃焼させた上部で固形燃料を燃焼させ、前
記固形燃料を燃焼させた排ガスを前記固形燃料の上部位
置で強制排出するロースター装置における前記固形燃料
の着火及び燃焼を促すロースター装置用燃焼補助具にお
いて、前記コンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を導出する
上部開口を覆う上面部と、前記上面部との間に形成した
排ガス排出用の排ガス路とを具備するものである。
【0014】請求項7にかかるロースター装置の前記コ
ンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を導出する上部開口を覆
う上面部には、前記コンロ本体部の内部を確認できる耐
熱ガラスで透過窓を設けたものである。
【0015】請求項8にかかるロースター装置の前記コ
ンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を導出する上部開口を覆
う上面部には、断熱性に富む材料からなる取手を設けた
ものである。
【0016】請求項9にかかるロースター装置の前記上
面部を前記コンロ本体部の上部開口から離間させるべく
前記上面部の周囲に配設した離間部は、筒状部材で形成
し、所定数穿設した開口を排ガス路としたものである。
【0017】請求項10にかかるロースター装置の前記
離間部に形成した排ガス排出用の排ガス路は、その流体
抵抗を可変としたものである。
【0018】請求項11にかかるロースター装置の前記
固形燃料は、木炭としたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0020】図1は本発明の一実施の形態のロースター
装置の全体の構成を示す断面図である。図2は本発明の
一実施の形態のロースター装置のハウジング及びガスコ
ンロ部の構成を示す斜視図で、図3は本発明の一実施の
形態のロースター装置のコンロ本体部の構成を示す斜視
図、図4は本発明の一実施の形態のロースター装置用燃
焼補助具の構成を示す斜視図、図5は本発明の一実施の
形態のロースター装置の化粧リングの構成を示す斜視
図、図6は本発明の一実施の形態のロースター装置の全
体の組付けを示す展開斜視図である。
【0021】また、図7は本発明の他の実施の形態のロ
ースター装置のガスコンロ部とコンロ本体部の要部断面
図で、図8は本発明の他の実施の形態のロースター装置
用燃焼補助具の要部斜視図である。
【0022】図において、温度上昇領域を区劃する金属
製のハウジング10は、下部に段差を設けているもの
の、その全体が逆の略円錐台の形状であり、その下部に
外部から空気を導入する空気導入口11を有している。
通常、空気導入口11は、開口状態のままで、後述する
化粧リング5の筒部52とテーブル2の受部材3との間
に形成した排ガス通路6から、図示しないシロッコファ
ンによって強制排気することにより、空気導入口11か
ら空気が自然に導入される。
【0023】なお、本発明を実施する場合には、空気導
入口11に、コンプレッサから1〜5Kg/cm2 程度
の圧搾空気が供給されるように構成してもよい。このと
き、特に、空気導入口11には、ハウジング10の下部
に配設されるガスコンロ部20のLPガスの導入部21
も挿入されているが、図示しないコンプレッサに接続さ
れる管路で、両者が分離される。
【0024】また、ガスコンロ部20は環状を呈してお
り、その火口22は環状の内側上部コーナに設けられて
いる。ガスコンロ部20はハウジング10の段部12に
位置するように配設されている。
【0025】即ち、ハウジング10の段部12の下部
は、水容器14の収容部13となっている。水容器14
には、通常、所定量の水を入れており、燃焼中の木炭1
から落下した木炭片、燃焼灰、焼成物の油脂成分等を収
容し、消火したり、焼成物の油脂成分の蒸発を防止する
ことにより、汚れが拡大しないようにし、更に、収容部
13の温度上昇を防止している。本実施の形態では水容
器14の上端に取手兼用の載置用部材となる補助材14
aを固着し、その上にガスコンロ部20の下端部を載置
している。また、水容器14を収容部13から取出すと
きには、補助材14aの下側に手を回して持ち上げるこ
とにより、水容器14の取出しを可能としている。これ
らの意味で補助材14aは、取手兼用の載置用部材とな
っている。収容部13は有底であっても、有底でなくて
も実質的に水容器14で有底となるが、好ましい構造
は、有底とし、温度上昇領域を区劃すると共に、空気の
漏れをなくすようにする。なお、補助材14aはガスコ
ンロ部20の載置用として使用する場合には、段部12
またはガスコンロ部20の下部に棒材或いは突起を取付
け、段部12から下方に落下しないようにすれば、それ
らの何れかに代えることができる。
【0026】ハウジング10の上部は開口し、その上端
部は円環状に折曲し、更にその径を大きくした筒状部か
らなる係合部15となっている。この係合部15は、テ
ーブル2に設けた穿設した貫通孔の内周側に嵌込んだ金
属製の受部材3の下側円環板3aの内周に受止められる
構造となっている。受部材3は上側円環板3cと下側円
環板3aとを円筒部材3bで接続した形状を有してい
る。受部材3の上側円環板3cは、テーブル2に穿設し
た貫通孔に円筒部材3b部分を挿着した状態でテーブル
2の上面に密着させ、その状態で固着したものである。
ハウジング10の係合部15より下部は、テーブル2に
配設した受部材3の下側円環板3a内周、即ち、挿着口
4より下方に挿入され、ハウジング10の係合部15が
受部材3の下側円環板3aに受け止められ、その載置状
態が維持される。
【0027】本実施の形態におけるハウジング10の段
部12、収容部13は、ガスコンロ部20の安定した載
置状態を得て、また、消火及び汚れ防止としの水容器1
4を大きくすることなく使用できるようにしているが、
本発明を実施する場合には、その形状を実施の形態に拘
束されるものではなく、段差を有しない略円錐状または
略円錐台状、略四角錐状または略四角錐台状、略多角錐
状または略多角錐台状、略有底円筒状または略有底多角
筒状として使用できる。
【0028】本実施の形態のコンロ本体部30は、ハウ
ジング10に対して挿脱自在なようにステンレス、鉄、
アルミニウム等の金属製のコンロケース33を有し、そ
の中にコンロ本体34を挿着している。
【0029】ハウジング10に対して挿脱自在なコンロ
ケース33は、コンロ本体34の機械的強度を補償し、
ハウジング10との間に空気の漏れがないように、か
つ、ガスコンロ部20の火口22との距離を確保するた
めに、ハウジング10の上部の係合部15に係合する係
合部35を有している。この係合部35は、ハウジング
10の上部の係合部15の内側上面に受止められる構造
となっており、詳しくは、円環板部及び大径部が連続的
に形成されてハウジング10の係合部15に二重に重な
る構造となっている。これにより、安定した載置状態が
確保される。
【0030】内部に備長炭等の木炭1を収容するコンロ
本体34は、ガスコンロ部20の火口22からLPガス
の燃焼炎を導入する下部開口31及び木炭1の燃焼温度
を放射すると共にその燃焼ガスを上方に導く上部開口3
2を有する断熱性及び耐火性に富む珪藻土岩からなる。
本実施の形態のコンロ本体34は、古代のプランクト
ン、藻、海草等が堆積されてなる珪藻土岩を削り出して
形成したものである。また、コンロ本体34は、遠赤外
線の高放射性セラミックスのセラジットの使用も好適で
ある。セラジットとは、セラミックスの粒子径、均一性
及び表面状態に特徴を有するもので、粒径が0.001
μmでアスペクト比が100〜200の針状アルミナ、
シリカ等により、既存粒子の表面を被覆したものであ
る。物理的な性状としては、超微粒子で従来の粒子表面
が被覆されているため、比表面積が大きく、電磁波の放
射量が大きく、かつ、NH3 等の脱臭率が高い。そし
て、粒子表面の凹凸が大きく粗面であるから放射効率が
高い。また、主要材料がアルミナであるから遠赤外線領
域で高い放射強度を持つ等の特徴を有している。
【0031】コンロ本体34の下部開口31側には、ご
とく36が挿着できる段部が形成されている。コンロ本
体34の外周面は、コンロケース33の内周面との間
に、大きな間隙が発生しないように両者が仕上られてい
る。
【0032】コンロ本体34の内面は、略放物線または
略45度のテーパ角度となるように仕上げられており、
コンロ本体34の内部に収容した備長炭等の木炭1から
の放射熱が上方に大きく広がることなく、コンロ本体3
4の上部開口32に略に均一になるように、放射される
ようになっている。
【0033】また、コンロ本体34のハウジング10の
係合部15に係合する係合部35には、化粧リング5の
下端が載置されている。化粧リング5は断面逆L字状
で、筒部52とその上端から拡大された径のフランジ部
51から構成されている。フランジ部51の下面または
下端はテーブル2または受部材3の上面に密着し、意匠
面を形成している。フランジ部51の上面の意匠面は、
焼肉等の際においては、金網または鉄板等を載置される
受台にもなっている。また、筒部52には、連続して円
孔53が打抜かれ、排ガスを排出する流路となってい
る。即ち、筒部52に形成した円孔53は、ハウジング
10の上端及びコンロケース33の上端よりも高い位置
にあり、排ガスを排出する流路を確保している。
【0034】この化粧リング5の筒部52とテーブル2
の受部材3との間には、空間が形成されていて、図示し
ないシロッコファンにより強制排気用に接続されたダク
トに接続され、化粧リング5の筒部52とテーブル2の
受部材3との間は排ガス通路6となっている。
【0035】燃焼初期にコンロ本体部30の上部開口3
2を覆う取付け、取外し自在な燃焼補助具60は、ステ
ンレス板から構成され、コンロ本体部30の木炭1の燃
焼炎等を導出する上部開口32を上面から覆う円板状の
上面部61と、その上面部61をコンロ本体部30の上
部開口32から離間させるべく上面部61の周囲に配設
した円筒状の離間部62と、離間部62に形成した排ガ
ス排出用の円孔状に打抜いた排ガス路63とを具備して
いる。上面部61としては、鉄、ステンレス、アルミニ
ウム等が、一般に使用可能である。
【0036】コンロ本体部30の上部開口32を覆う上
面部61は、コンロ本体部30の木炭1から発生する燃
焼ガス及び放射熱を反射させ、コンロ本体部30の木炭
1の燃焼炎をコンロ本体部30内に閉じ込めるように作
用する。発明者の実験によれば、木炭1に着火し、使用
できる状態になったときの2mm厚のステンレス板製の
上面部61の温度上昇は40℃以下であり、2mm厚の
鉄板製の上面部61の温度上昇は50℃以下であり、鏡
面による放射熱の反射よりも燃焼ガスの循環による木炭
1の温度上昇が大であることが確認された。
【0037】上面部61をコンロ本体部30の上部開口
32から離間させる離間部62は、本実施の形態では、
2mm厚、幅30mm、長さ85cmのステンレス板を
筒状に形成し、そこに直径10mmの円孔を20個打抜
いて排ガス路63を形成している。このとき、離間部6
2における排ガス路63の面積比率は、1/10〜1/
25(1/17)の範囲であり、その多くが離間部62
により遮蔽していることが分る。
【0038】また、上面部61の中央部には直径10c
m程度の貫通孔を形成し、そこに耐熱ガラスを嵌込み透
過窓64を設けている。この透過窓64は木炭1の点火
状態を確認するものであり、火花が飛ばないように耐熱
ガラスで遮断したものである。なお、耐熱ガラスから一
部の放射熱が外部に出るが、それだけ耐熱ガラスの温度
上昇を防止することになり、その耐熱温度からして、十
分に使用に耐えることができる。
【0039】そして、上面部61の中心を通る位置に取
手65を取付けている。取手65は上面部61が格別温
度上昇するものでないから、ステンレス、鉄、鋳物等の
金属で形成できるが、本実施の形態では、人のイメージ
を重要視してステンレス板に木材を取付けた握りとする
ことにより、熱伝導の良好なアルミニウムにも使用でき
る握りとし、それを上面部61の中心から等しい位置に
固着している。
【0040】一方、発明者は離間部62として、上面部
61に配設したボルト長を使用したが、そこにおいても
良好な結果を得た。即ち、離間部62としては、必要な
排ガス路63の面積が得られればよく、筒状であれば、
下端に鋸歯状の切欠きを設けてもよいし、筒状に限定さ
れるものではないことから、複数本の棒材、板材等の足
とすることもできる。或いは、コンロ本体34の係合部
35側に凹凸を形成してもよい。燃焼補助具60をハウ
ジング10の係合部15側に載置するようにした場合も
同様である。何れにせよ、離間部62としては、必要な
排ガス路63の面積が確保されればよいことから、その
距離(幅)については、極端にはゼロとすることもでき
る。
【0041】即ち、コンロ本体部30の木炭1の燃焼炎
を導出する上部開口32を覆う上面部61と、上面部6
1とコンロ本体部30の上端との間に排ガス排出用の排
ガス路63に相当する空気流路を形成すればよい。
【0042】なお、化粧リング5の筒部52に設けた円
孔53は、燃焼補助具60の離間部62に形成した排ガ
ス路63を対向させる場合には、その流体抵抗が小さく
なることから、最も燃焼空気が供給され易くなる。しか
し、図1に示すように、化粧リング5の円孔53と燃焼
補助具60の排ガス路63が対向していなくても、ベル
ヌーイの定理によって化粧リング5の円孔53を流れる
空気流(排気)によって、燃焼補助具60の排ガス路6
3を流れる空気が吸引され、コンロ本体部30内が酸欠
に至ることはない。通常、化粧リング5の円孔53と燃
焼補助具60の排ガス路63との位置関係は、流体抵抗
及び排気能力によって決定される。したがって、強制排
気を行わないものでも使用可能である。図1に示すよう
に、化粧リング5の円孔53と燃焼補助具60の排ガス
路63との位置関係のように、両者が対向していない方
が、火花が排気ダクト等に侵入する可能性が回避でき
る。
【0043】次に、本実施の形態のロースター装置の組
付け及び使用について説明する。
【0044】まず、テーブル2に設けた受部材3の挿着
口4に対し、ハウジング10の収容部13及び段部12
を挿入し、ハウジング10の係合部15を受部材3の下
側円環板3aに載置する。そこで、水容器14に所定量
の水を入れて収容部13に設置する。そして、ガスコン
ロ部20をハウジング10の段部12に位置するように
配設し、LPガスの導入部21にバルブを介して接続さ
れている管路を接続する。また、空気導入口11にも、
図示しないコンプレッサに接続されている管路を接続す
る。更に、化粧リング5の筒部52とテーブル2の受部
材3との間に形成される排ガス通路6についても、図示
しない喚起装置に接続されたダクトに接続する。
【0045】なお、ガスコンロ部20は上方に持上げ、
位置を変えることにより、水容器14の取出し及び設定
は、上記組付けが終了した時点でも行うことができる。
通常のハウジング10の清掃は、この状態で行われる。
【0046】次に、コンロ本体部30をハウジング10
に対して装着する。なお、通常状態で、コンロ本体部3
0は、金属製のコンロケース33の中にコンロ本体34
を装着しておき、両者を一体として持運び自在としてい
る。コンロ本体34を単体で持運びすると、繰返しの加
熱によって脆くなり、早期に破損される確率が高くなる
が、しかし、金属製のコンロケース33の中にコンロ本
体34を装着しておき、両者を一体として持運びするこ
とにより、コンロ本体34が部分的に欠損したり、亀裂
が入ったりすることがなくなり、コンロ本体34の寿命
を長くすることができる。
【0047】コンロ本体部30のハウジング10に対す
る装着は、ハウジング10の係合部15に対してコンロ
本体34の係合部35を重ねて載置することによって行
われる。このとき、コンロケース33は、コンロ本体3
4の下部開口31をガスコンロ部20の火口22から所
定の距離に配置することになり、コンロ本体部30とハ
ウジング10との間に空気漏れが生じない。
【0048】通常、このコンロ本体部30をハウジング
10に対して装着した状態で、両者が下方からの外力に
よって浮上しないように、図示しない手段によってテー
ブル2に対してロックされる。
【0049】ここで、コンロ本体34の下部開口31側
の段部に、ごとく36を挿着し、必要な木炭1をコンロ
本体部30のコンロ本体34に収容し、化粧リング5を
コンロ本体34の係合部35に載置し、化粧リング5の
筒部52とテーブル2の受部材3との間に形成される排
ガス通路6を確保する。
【0050】そして、コンロ本体34の係合部35に、
取付け、取外し自在な燃焼補助具60を載置し、この状
態で使用可能な組立て状態となる。
【0051】点火の際、ガスコンロ部20に自動点火機
能が付いておれば、この状態で点火し、燃焼補助具60
の上面部61の透過窓64からガスコンロ部20の点火
を確認することができる。ガスコンロ部20に自動点火
機能が付いていない場合には、燃焼補助具60及び化粧
リング5及びコンロ本体部30を持上げて点火し、その
後、コンロ本体部30及び化粧リング5、燃焼補助具6
0を順次装着し、燃焼補助具60の上面部61の透過窓
64からガスコンロ部20の点火状態を確認することが
できる。
【0052】ガスコンロ部20に点火されると、その火
口22からLPガスの燃焼炎が、外部から導入された空
気の流れに導かれる。即ち、ハウジング10とコンロ本
体部30間に導かれた空気は、コンロ本体部30の下部
開口31から上部開口32を通る以外に流路が確保され
ていないから、LPガスの燃焼炎は外部から導入された
空気の流れに導かれてコンロ本体部30の下部開口31
から入り、ごとく36上の木炭1を下から加熱する。L
Pガスの燃焼炎は、ごとく36上の木炭1を下から加熱
しながら燃焼ガスとして上昇するが、LPガスの燃焼炎
及び木炭1の着火炎は、燃焼補助具60の上面部61で
進路を阻まれ、それによって対流が発生する。同時に、
対流によって循環する燃焼ガスの一部は排ガスとなっ
て、燃焼補助具60の化粧リング5の筒部52とテーブ
ル2の受部材3との間に形成される排ガス通路6から排
出される。この排ガスの排出によって、LPガスの燃焼
炎は、外部から取入れた空気と共にコンロ本体部30の
下部開口31から継続して入り込むことになる。
【0053】したがって、コンロ本体部30のコンロ本
体34に収容した木炭1は、循環する高温度の燃焼ガス
雰囲気中に晒されることになり、木炭1の全周からLP
ガスの燃焼炎及び木炭1の着火炎による燃焼ガスで加熱
されることになる。勿論、放射熱についても燃焼補助具
60の上面部61で反射され、木炭1の上部から加熱
し、更に、燃焼ガスによる加熱を助長する。
【0054】また、通常の使用状態においては、本実施
の形態のコンロ本体34は、古代の植物プランクトン、
藻、海草等が堆積され、主成分を二酸化珪素水化物から
なる珪藻土岩を削り出し、内部を刳貫いて成形し、薪窯
で焼成したものであり、原材料が多孔質で吸水性に富む
ことから、軽くて断熱性に優れ火持(蓄熱性)が良い
が、脆い欠点を有しているから、木炭1等の固形燃料が
燃焼するとき、コンロ本体34の内面が燃焼し、その際
に、遠赤外線の高い放射熱を放射し、特に、肉等を焼く
場合には、その内部まで遠赤外線の放射熱が入り込むこ
とができ、うま味が逃げないので焼き上った肉類の味が
低下しない。この特性は、セラジットを用いたときも、
同等以上の効果がある。
【0055】このように、コンロ本体部30に収容した
木炭1は、循環する高温度の燃焼ガス雰囲気中に晒さ
れ、しかも必要な空気が取込まれていることから、木炭
1の着火から炭火の燃焼に至るまでの時間を短縮するこ
とができる。発明者の実験では備長炭においても5分程
度で自己で燃焼が維持できることが確認された。また、
他に市販の固形燃料においても、短時間で着火が確認さ
れた。しかし、実用的には、木炭1、特に、備長炭の着
火から燃焼に導くのに好適である。
【0056】なお、ガスコンロ部20の火は、木炭1に
着火された後、消化しても、コンロ本体部30に収容し
た炭火の燃焼が低下することなく、継続して燃焼させる
ことができる。しかし、ガスコンロ部20の火を消すこ
となく、木炭1の雰囲気温度を高温状態とする種火とし
て使用してもよい。
【0057】ところで、本実施の形態のコンロ本体部3
0のコンロ本体34は、ガスコンロ部20の火口22と
の距離を所定の距離に設定するものであり、外気の導入
によって火炎をコンロ本体34内に導くものであるが、
本発明を実施する場合には、図7に示すように、コンロ
本体34の下部開口31の下部に環状の円筒状突出部3
1Aを形成し、その範囲内にガスコンロ部20の火口2
2を位置するようにすると、導入する空気量が少なくて
も、効率良くガスコンロ部20の火口22からLPガス
の燃焼炎をコンロ本体34に導くことができる。
【0058】また、本実施の形態のコンロ本体部30の
上部開口32を覆う取付け、取外し自在な燃焼補助具6
0は、離間部62に円孔状に打抜いた排ガス路63を設
けたものであるが、本発明を実施する場合には、排ガス
路63の開口を張設し、コンロ本体部30の木炭1等の
材料の性質に合致させることができる。
【0059】即ち、図8に示すように、図4に使用した
排ガス路63を設けた離間部62及び上面部61からな
る燃焼補助具60に対して、離間部62にその周方向に
長い長孔66を、少なくとも2個所以上の均等位置間隔
に穿設する。また、離間部62の径の内周よりも1mm
程度径の小さい外周径の離間部67、即ち、2mm厚、
幅28mm、長さ80cmのステンレス板を筒状に形成
し、そこに直径10mmの円孔を20個打抜いて排ガス
路68を形成する。そして、2個所以上の均等位置間隔
に穿設した長孔66に螺子69を挿通させ、その先端部
を離間部67に螺合する。これによって、長孔66が排
ガス路63の直径以上の長さに穿設されておれば、螺子
69を長孔66に対して締付ける位置を変更することに
より、排ガス路63と排ガス路68との重なり面積が変
化し、排ガスの流体抵抗を可変することができ、燃焼条
件を可変することができる。
【0060】本発明の実施の形態のロースター装置は、
外部から導入された空気と共にLPガス等の燃料ガスを
燃焼させ、その上部で木炭1等の固形燃料を燃焼させ、
固形燃料を燃焼させた排ガスを固形燃料の上部位置から
排出するロースター装置において、下部に外部から空気
を導入し、温度上昇領域を区劃するハウジング10と、
ハウジング10の下部に配設されたガスコンロ部20
と、ガスコンロ部20の火口22から燃料ガスの燃焼炎
を導入する下部開口31及び内部に木炭1等の固形燃料
を収容自在とし、前記固形燃料の燃焼温度を放射する範
囲を決定すると共に燃焼ガスを上方に導く上部開口32
を有する断熱性及び耐火性に富む材料からなるコンロ本
体部30と、燃焼初期にコンロ本体部30の上部開口3
2を覆い、その周囲から排ガスを外部に排出する取付
け、取外し自在な燃焼補助具60とを具備するものであ
る。
【0061】斯の如く構成することにより、コンロ本体
部30に収容した木炭1等の固形燃料は、循環する高温
度の燃焼ガス雰囲気中に晒されることになり、木炭1の
全周から燃料ガスの燃焼炎及び木炭1の着火炎による燃
焼ガスで加熱されることになり、かつ、放射熱について
も燃焼補助具60で反射され、木炭1等の固形燃料の上
部から加熱し、燃焼ガスによる加熱を助長する。したが
って、コンロ本体部30に収容した木炭1は、循環する
高温度の燃焼ガス雰囲気中に晒され、しかも必要な空気
が取込まれていることから、木炭1等の固形燃料の着火
から燃焼に至るまでの時間を短縮することができる。
【0062】また、コンロ本体部30の下部開口31
は、ガスコンロ部20の火口22から燃料ガスの燃焼炎
を導入する円筒状突出部31Aを具備するものでは、ガ
スコンロ部20からの燃料ガスの燃焼炎を円筒状突出部
31Aから導入する効率が良くなり、しかも、金属製の
コンロケース33を燃料ガスの燃焼炎が加熱する確率が
少なくなるから、コンロケース33の寿命も長くなる。
なお、本発明を実施する場合の円筒状突出部31Aの形
状は、本発明を実施する場合には、突出する環状を呈し
ておればよく、その他の断面形状を問うものではない。
【0063】本発明の実施の形態のロースター装置用燃
焼補助具は、外部から導入された空気と共にLPガス等
の燃料ガスを燃焼させ、その上部で木炭1等の固形燃料
を燃焼させ、固形燃料を燃焼させた排ガスを固形燃料の
上部位置から排出するロースター装置における木炭1等
の固形燃料の着火及び燃焼を促すロースター装置用燃焼
補助具において、コンロ本体部30の木炭1等の固形燃
料の燃焼炎を導出する上部開口32を覆う上面部61
と、上面部61をコンロ本体部30の上部開口32から
離間させるべく上面部61の周囲に配設した離間部62
と、離間部62に形成した排ガス排出用の排ガス路63
とを具備するものである。
【0064】したがって、コンロ本体部30に収容した
木炭1は、上面部61によって循環する高温度の燃焼ガ
ス雰囲気中に晒されることになり、木炭1等の固形燃料
の全周からLPガスの燃焼炎及び木炭1等の固形燃料の
着火炎による燃焼ガスで加熱されることになり、かつ、
放射熱についても上面部61で反射され、木炭1の上部
から加熱し、燃焼ガスによる加熱を助長する。故に、コ
ンロ本体部30に収容した木炭1等の固形燃料は、循環
する高温度の燃焼ガス雰囲気中に晒され、しかも必要な
空気が取込まれていることから、木炭1等の固形燃料の
着火から炭火の燃焼に至るまでの時間を短縮することが
できる。特に、備長炭の着火から燃焼に導くのに好適で
ある。また、ガスコンロ部20の燃焼及び外部からの空
気の供給を停止させれば、木炭1等の固形燃料の燃焼を
低減させることができる。
【0065】本発明の実施の形態のロースター装置用燃
焼補助具において、コンロ本体部30の固形燃料の燃焼
炎を導出する上部開口32を覆う上面部61には、コン
ロ本体部30の内部を確認できる耐熱ガラスで透過窓6
4を設けたものであるから、コンロ本体部30の内部の
燃焼状態が確認でき、しかも、貫通孔でないから、上か
らみたとき燃焼ガスによる火傷を受けることがない。
【0066】また、本発明の実施の形態のロースター装
置用燃焼補助具において、コンロ本体部30の木炭1等
の固形燃料の燃焼炎を導出する上部開口32を覆う上面
部61には、断熱性に富む材料からなる取手65を設け
たものでは、上面部61が時間的に、配置的に如何に置
かれていても、或いは固形燃料の熱量が格別高いもので
あっても、安全に使用できる。
【0067】そして、本発明の実施の形態のロースター
装置用燃焼補助具において、上面部61をコンロ本体部
30の上部開口32から離間させるべく上面部61の周
囲に配設した離間部62は、筒状部材で形成し、所定数
穿設した開口を排ガス路63としたものである。したが
って、木炭1等の固形燃料の着火の際に発生する火花
が、コンロ本体部30外に飛出すのを防止でき、しか
も、排ガス路63の大きさによって任意のロースター装
置の燃焼状態に合せた専用とすることができる。
【0068】更に、本発明の実施の形態のロースター装
置用燃焼補助具において、離間部62に形成した排ガス
排出用の排ガス路63は、その流体抵抗を可変自在とし
たものにおいては、何れのロースター装置の燃焼状態に
合せることができるから、使用者がそのロースター装置
の燃焼状態に併せて任意に流体抵抗を設定できる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、請求項1のロースター装
置は、外部から導入された空気と共に燃料ガスを燃焼さ
せ、その燃焼させた上部で固形燃料を燃焼させ、前記固
形燃料を燃焼させた排ガスを前記固形燃料の上部位置か
ら排出するロースター装置において、下部に外部から空
気を導入し、温度上昇領域を区劃するハウジングの下部
に配設されたガスコンロ部と、前記ガスコンロ部の火口
から燃料ガスの燃焼炎を導入する下部開口及び内部に固
形燃料を収容自在とし、燃焼する前記固形燃料の燃焼温
度を放射する範囲を特定すると共に、前記固形燃料の燃
焼ガスを上方に導く上部開口を有する断熱性及び耐火性
に富む材料からなるコンロ本体部と、燃焼初期に前記コ
ンロ本体部の上部開口を覆い、その周囲から前記排ガス
を外部に排出する取付け、取外し自在な燃焼補助具とを
具備するものである。
【0070】したがって、コンロ本体部に収容した固形
燃料は、循環する高温度の燃焼ガス雰囲気中に晒され、
燃料ガスの燃焼炎及び着火炎による燃焼ガスで加熱さ
れ、加えて、放射熱についても燃焼補助具で反射され、
固形燃料の上部から加熱し、燃焼ガスによる加熱を助長
するから、コンロ本体部に収容した固形燃料は、循環す
る高温度の燃焼ガス雰囲気中に晒され、しかも必要な空
気が取込まれていることから、着火から燃焼に至るまで
の時間を短縮することができる。また、コンロ本体部の
固形燃料の燃焼炎を導出する上部開口を覆う燃焼補助具
は、固形燃料として木炭等を使用したとき、着火初期に
発生する火花を遮蔽でき、安全性を確保できる。よっ
て、着火及び燃焼の迅速性及び安全性を確保できる。特
に、固形燃料が備長炭の着火から燃焼に導くのに好適で
ある。また、ガスコンロ部の燃焼及び外部からの空気の
供給を停止させれば、固形燃料の燃焼を低減させること
ができる。
【0071】請求項2のロースター装置の前記コンロ本
体部の下部開口は、ガスコンロ部の火口から燃料ガスの
燃焼炎を導入する円筒状突出部を具備するものであるか
ら、請求項1に記載の効果に加えて、ガスコンロ部から
前記コンロ本体部に燃料ガスの燃焼炎を円筒状突出部か
ら導入する効率が良くなる。
【0072】請求項3のロースター装置の前記固形燃料
は、木炭としたものであるから、請求項1または請求項
2に記載の効果に加えて、着火から燃焼に至るまでの時
間を短縮することができ、着火初期に発生する火花を遮
蔽でき、安全性を確保でき、着火及び燃焼の迅速性及び
安全性を確保できる。
【0073】請求項4のロースター装置の前記コンロ本
体部は、珪藻土岩またはセラジットを用いて形成したコ
ンロ本体と、そのコンロ本体を収容する金属製のコンロ
ケースとからなるものであるから、請求項1乃至請求項
3の何れか1つに記載の効果に加えて、遠赤外線の放射
熱によって焼くことができ、被焼物のうま味を逃すこと
なく焼き上げることができ、かつ、珪藻土岩またはセラ
ジットを用いて形成したコンロ本体が繰返しの使用で脆
くなっても、金属製のコンロケースによって機械的寿命
が補償され、長寿とすることができる。
【0074】請求項5のロースター装置用燃焼補助具
は、外部から導入された空気と共に燃料ガスを燃焼さ
せ、その燃焼させた上部で固形燃料を燃焼させ、前記固
形燃料を燃焼させた排ガスを前記固形燃料の上部位置で
強制排出するロースター装置における前記固形燃料の着
火及び燃焼を促すロースター装置用燃焼補助具におい
て、前記コンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を導出する上
部開口を覆う上面部と、前記上面部を前記コンロ本体部
の上部開口から離間させるべく前記上面部の周囲に配設
した離間部に形成した排ガス排出用の排ガス路とを具備
するものである。
【0075】したがって、コンロ本体部に収容した固形
燃料は、上面部によって循環する高温度の燃焼ガス雰囲
気中に晒されることになり、固形燃料の全周から燃料ガ
スの燃焼炎及び固形燃料の着火炎で加熱され、かつ、放
射熱も上面部で反射加熱し、燃焼ガスによる加熱を助長
するから、固形燃料の着火から炭火の燃焼に至るまでの
時間を短縮することができる。また、コンロ本体部の固
形燃料の燃焼炎を導出する上部開口を上面部で覆い、固
形燃料の着火初期に発生する火花等を遮蔽でき、安全性
を確保できる。よって、着火及び燃焼の迅速性及び安全
性を確保できる。特に、離間部に排ガス排出用の排ガス
路を形成するものであるから、特定のロースター装置専
用の燃焼補助具とすることができる。
【0076】請求項6のロースター装置用燃焼補助具
は、外部から導入された空気と共に燃料ガスを燃焼さ
せ、その燃焼させた上部で固形燃料を燃焼させ、前記固
形燃料を燃焼させた排ガスを前記固形燃料の上部位置で
強制排出するロースター装置における前記固形燃料の着
火及び燃焼を促すロースター装置用燃焼補助具におい
て、前記コンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を導出する上
部開口を覆う上面部と、前記上面部との間に形成した排
ガス排出用の排ガス路とを具備するものである。
【0077】したがって、コンロ本体部に収容した固形
燃料は、上面部によって循環する高温度の燃焼ガス雰囲
気中に晒されることになり、固形燃料の全周から燃料ガ
スの燃焼炎及び固形燃料の着火炎で加熱され、かつ、放
射熱も上面部で反射加熱し、燃焼ガスによる加熱を助長
するから、固形燃料の着火から炭火の燃焼に至るまでの
時間を短縮することができる。また、コンロ本体部の固
形燃料の燃焼炎を導出する上部開口を上面部で覆い、固
形燃料の着火初期に発生する火花等を遮蔽でき、安全性
を確保できる。よって、着火及び燃焼の迅速性及び安全
性を確保できる。
【0078】請求項7のロースター装置用燃焼補助具の
前記コンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を導出する上部開
口を覆う上面部には、前記コンロ本体部の内部を確認で
きる耐熱ガラスで透過窓を設けたものであるから、請求
項5または請求項6に記載の効果に加えて、コンロ本体
部の内部の燃焼状態が確認でき、しかも、貫通孔でない
から、上からみたとき燃焼ガスによる火傷を受けること
がない。
【0079】請求項8のロースター装置用燃焼補助具の
前記コンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を導出する上部開
口を覆う上面部には、断熱性に富む材料からなる取手を
設けたものであるから、請求項5乃至請求項7の何れか
1つに記載の効果に加えて、上面部が時間的に、または
配置的に如何に置かれていても、或いは固形燃料の熱量
が格別高いものであっても、安全に使用できる。
【0080】請求項9のロースター装置用燃焼補助具の
前記上面部を前記コンロ本体部の上部開口から離間させ
るべく前記上面部の周囲に配設した離間部は、筒状部材
で形成し、所定数穿設した開口を排ガス路としたもので
あるから、請求項5または請求項7、請求項8の何れか
1つに記載の効果に加えて、固形燃料の着火の際に発生
する火花が、コンロ本体部外に飛出すのを防止し、か
つ、排ガス路の大きさによって特定のロースター装置の
燃焼状態に合せることができる。
【0081】請求項10のロースター装置用燃焼補助具
の前記離間部に形成した排ガス排出用の排ガス路は、そ
の流体抵抗を可変としたものであるから、請求項5また
は請求項7乃至請求項9の何れか1つに記載の効果に加
えて、燃焼特性の異なるロースター装置の燃焼状態に合
せることができるから、使用者がそのロースター装置の
燃焼状態に併せて任意に流体抵抗を設定でき、ロースタ
ー装置の燃焼状態に合せることができる。
【0082】請求項11のロースター装置用燃焼補助具
の前記固形燃料は、木炭としたものであるから、請求項
5乃至請求項10の何れか1つに記載の効果に加えて、
木炭の着火及び燃焼特性に合致しており、循環する高温
度の燃焼ガス雰囲気中で、燃料ガスの燃焼炎及び着火炎
による燃焼ガスで加熱され、加えて、反射された放射熱
でも加熱され、着火から燃焼に至るまでの時間を短縮す
ることができる。また、着火初期に発生する火花を遮蔽
でき、安全性を確保できる。よって、着火及び燃焼の迅
速性及び安全性を確保できる。特に、固形燃料が備長炭
の着火から燃焼に導くのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施の形態のロースター装
置の全体の構成を示す断面図である。
【図2】 図2は本発明の一実施の形態のロースター装
置のハウジング及びガスコンロ部の構成を示す斜視図で
ある。
【図3】 図3は本発明の一実施の形態のロースター装
置のコンロ本体部の構成を示す斜視図である。
【図4】 図4は本発明の一実施の形態のロースター装
置用燃焼補助具の構成を示す斜視図である。
【図5】 図5は本発明の一実施の形態のロースター装
置の化粧リングの構成を示す斜視図である。
【図6】 図6は本発明の一実施の形態のロースター装
置の全体の組付けを示す展開斜視図である。
【図7】 図7は本発明の他の実施の形態のロースター
装置のガスコンロ部とコンロ本体部の要部断面図であ
る。
【図8】 図8は本発明の他の実施の形態のロースター
装置用燃焼補助具の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 木炭 10 ハウジング 20 ガスコンロ部 22 火口 30 コンロ本体部 31 下部開口 31A 円筒状突出部 32 上部開口 33 コンロケース 34 コンロ本体 60 燃焼補助具 61 上面部 62 離間部 63 排ガス路 64 透過窓 65 取手

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から導入された空気と共に燃料ガス
    を燃焼させ、その燃焼させた上部で固形燃料を燃焼さ
    せ、前記固形燃料を燃焼させた排ガスを前記固形燃料の
    上部位置から排出するロースター装置において、 下部に外部から空気を導入し、温度上昇領域を区劃する
    ハウジングと、 前記ハウジングの下部に配設されたガスコンロ部と、 前記ガスコンロ部の火口から燃料ガスの燃焼炎を導入す
    る下部開口及び内部に固形燃料を収容自在とし、燃焼す
    る前記固形燃料の燃焼温度を放射する範囲を特定すると
    共に、前記固形燃料の燃焼ガスを上方に導く上部開口を
    有する断熱性及び耐火性に富む材料からなるコンロ本体
    部と、 燃焼初期に前記コンロ本体部の上部開口を覆い、その周
    囲から前記排ガスを外部に排出する取付け、取外し自在
    な燃焼補助具とを具備することを特徴とするロースター
    装置。
  2. 【請求項2】 前記コンロ本体部の下部開口は、ガスコ
    ンロ部の火口から燃料ガスの燃焼炎を導入する円筒状突
    出部を具備することを特徴とする請求項1に記載のロー
    スター装置。
  3. 【請求項3】 前記固形燃料は、木炭としたことを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載のロースター装置
    用燃焼補助具。
  4. 【請求項4】 前記コンロ本体部は、珪藻土岩またはセ
    ラジット(登録商標)を用いて形成したコンロ本体と、
    そのコンロ本体を収容する金属製のコンロケースとから
    なることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1
    つに記載のロースター装置用燃焼補助具。
  5. 【請求項5】 外部から導入された空気と共に燃料ガス
    を燃焼させ、その燃焼させた上部で固形燃料を燃焼さ
    せ、前記固形燃料を燃焼させた排ガスを前記固形燃料の
    上部位置で強制排出するロースター装置における前記固
    形燃料の着火及び燃焼を促すロースター装置用燃焼補助
    具において、 前記コンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を導出する上部開
    口を覆う上面部と、 前記上面部を前記コンロ本体部の上部開口から離間させ
    るべく前記上面部の周囲に配設した離間部と、 前記離間部に形成した排ガス排出用の排ガス路とを具備
    することを特徴とするロースター装置用燃焼補助具。
  6. 【請求項6】 外部から導入された空気と共に燃料ガス
    を燃焼させ、その燃焼させた上部で固形燃料を燃焼さ
    せ、前記固形燃料を燃焼させた排ガスを前記固形燃料の
    上部位置で強制排出するロースター装置における前記固
    形燃料の着火及び燃焼を促すロースター装置用燃焼補助
    具において、 前記コンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を導出する上部開
    口を覆う上面部と、 前記上面部との間に形成した排ガス排出用の排ガス路と
    を具備することを特徴とするロースター装置用燃焼補助
    具。
  7. 【請求項7】 前記コンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を
    導出する上部開口を覆う上面部には、前記コンロ本体部
    の内部を確認できる耐熱ガラスで透過窓を設けたことを
    特徴とする請求項5または請求項6に記載のロースター
    装置用燃焼補助具。
  8. 【請求項8】 前記コンロ本体部の固形燃料の燃焼炎を
    導出する上部開口を覆う上面部には、断熱性に富む材料
    からなる取手を設けたことを特徴とする請求項5乃至請
    求項7の何れか1つに記載のロースター装置用燃焼補助
    具。
  9. 【請求項9】 前記上面部を前記コンロ本体部の上部開
    口から離間させるべく前記上面部の周囲に配設した離間
    部は、筒状部材で形成し、所定数穿設した開口を排ガス
    路としたことを特徴とする請求項5または請求項7、請
    求項8の何れか1つに記載のロースター装置用燃焼補助
    具。
  10. 【請求項10】 前記離間部に形成した排ガス排出用の
    排ガス路は、その流体抵抗を可変としたことを特徴とす
    る請求項5または請求項7乃至請求項9の何れか1つに
    記載のロースター装置用燃焼補助具。
  11. 【請求項11】 前記固形燃料は、木炭としたことを特
    徴とする請求項5乃至請求項10の何れか1つに記載の
    ロースター装置用燃焼補助具。
JP9313337A 1997-11-14 1997-11-14 ロースター装置及びロースター装置用燃焼補助具 Withdrawn JPH11166727A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9313337A JPH11166727A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 ロースター装置及びロースター装置用燃焼補助具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9313337A JPH11166727A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 ロースター装置及びロースター装置用燃焼補助具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11166727A true JPH11166727A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18040038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9313337A Withdrawn JPH11166727A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 ロースター装置及びロースター装置用燃焼補助具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11166727A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1052451A1 (en) 1999-05-12 2000-11-15 Nitto Denko Corporation Light pipe and polarized-light source
JP2002253429A (ja) * 2001-02-27 2002-09-10 Hideo Nishina 炭火ロースター用火起こし蓋及びそれを用いた炭火ロースター

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1052451A1 (en) 1999-05-12 2000-11-15 Nitto Denko Corporation Light pipe and polarized-light source
JP2002253429A (ja) * 2001-02-27 2002-09-10 Hideo Nishina 炭火ロースター用火起こし蓋及びそれを用いた炭火ロースター

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8074634B2 (en) Cooking apparatus with concave emitter
US4603684A (en) Gas cooking device
US3638634A (en) Broiler
US3931805A (en) Barbeque grill
CN105612387B (zh) 气体燃烧器和燃烧器盖
KR101812107B1 (ko) 점화유닛이 구비된 상, 하향 겸용 그릴장치
KR100779225B1 (ko) 적외선 고기구이기
KR200461967Y1 (ko) 직화 구이기
KR20110060131A (ko) 세라콜이 설치된 가스 및 숯불겸용 로스터
JPH11166727A (ja) ロースター装置及びロースター装置用燃焼補助具
JP2000116534A (ja) ロースター装置及びロースター装置用燃焼内面保護具
KR20110002207A (ko) 숯과 가스를 열원으로 사용가능한 고기구이기
KR200401798Y1 (ko) 일회용 숯불구이기
KR101664456B1 (ko) 가스를 이용한 직화 구이기
KR20160041720A (ko) 화덕 오븐
TW201701810A (zh) 可攜式焙燒裝置及使用該焙燒裝置的焙燒方法
KR20050101126A (ko) 일회용 숯불구이기
KR200196671Y1 (ko) 고기 구이기
KR200222824Y1 (ko) 통닭구이용 황토가마
KR102241543B1 (ko) 양측면 구이 작업 공간을 갖는 대형 철판구이 장치
KR102317361B1 (ko) 구이용 로스터
KR102241542B1 (ko) 타원형 모양의 대형 철판구이 장치
KR102241546B1 (ko) 숯불을 적용한 대형 철판구이 장치
KR200250356Y1 (ko) 고기구이기
KR101902815B1 (ko) 그릴장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201