JPH11166548A - 転がり軸受及び転がり軸受を備えた主軸装置 - Google Patents

転がり軸受及び転がり軸受を備えた主軸装置

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Publication number
JPH11166548A
JPH11166548A JP33583697A JP33583697A JPH11166548A JP H11166548 A JPH11166548 A JP H11166548A JP 33583697 A JP33583697 A JP 33583697A JP 33583697 A JP33583697 A JP 33583697A JP H11166548 A JPH11166548 A JP H11166548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
retainer
lubricating oil
rolling bearing
rotating shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP33583697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Hiramoto
一之 平元
Hideyuki Kashiwagi
秀行 柏木
Yuichiro Tsuchiya
雄一郎 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Makino Milling Machine Co Ltd filed Critical Makino Milling Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転時でも転がり軸受の保持器の動作を
安定させ、かつ、充分に潤滑できるようにする。 【解決手段】 内輪3と外輪5との間に周方向に等間隔
で複数の転動体7を挟持させ、転動体7の相互間隔を一
定に保持する保持器9とを備えた転がり軸受1におい
て、転動体7の各々の両側において内輪3を半径方向に
貫通させて内輪3の内周面から外周面に開口する通孔3
aを形成し、通孔3aに潤滑油を供給して内輪3の外周
面と保持器9の内周面との間隙に常に潤滑油が介在する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内、外輪の間に挟
持した鋼球等の転動体により工作機械の主軸等の高速回
転する回転軸を支持する転がり軸受及びこの転がり軸受
を備えた主軸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタ等の工作機械の主軸装
置における高速回転する回転軸を支持するために、ボー
ルベアリング等の転がり軸受が用いられており、この転
がり軸受の内、外輪に挟持された複数の転動体の周方向
の相互間隔を一定に保持するために保持器が設けられて
いる。従来、この保持器と内、外輪との間には0.5m
m程度の隙間が設けられており、20000rpm程度
の高速回転時に保持器の姿勢が変動して回転がアンバラ
ンスとなり振動が発生することがある。
【0003】この問題を解決するために、実公平6−4
5697号公報に開示された転がり軸受は、外輪の内周
面と保持器の外周面との間に加圧流体(潤滑油)を外輪
側から供給し、外輪と保持器との間に潤滑油を介在させ
て、高速回転時の保持器のアンバランスを解消するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記公報
に開示された転がり軸受では外輪の内周面と保持器の外
周面との間に潤滑油を介在するように構成しているた
め、外輪の内周面と保持器の外周面との隙間は非常に狭
く維持されており、こうした構成では本来的に潤滑油を
非常に高圧にて供給しなければならない。更に、回転軸
が上述のように高速回転すると、保持器も回転するの
で、保持器自体が遠心力を受け半径方向外側に膨張し、
外輪の内周面と保持器の外周面との隙間は一層狭くな
り、回転速度、温度、保持器の材料などの条件によって
は、外輪と保持器との隙間が消滅してしまうこともあ
る。更に、回転軸の高速回転による遠心力のために、外
輪側から充分に潤滑油を供給することが更に困難にな
る。そのために、回転軸が高速回転すると転がり軸受へ
の潤滑が不十分となり、特に外輪と保持器との間に油膜
切れを生じて、外輪と保持器とが接触する問題がある。
【0005】本発明は、こうした従来技術の問題点を解
決することを技術課題としており、高速回転時にも保持
器の動作を安定させ、かつ、充分に潤滑できるようにし
た転がり軸受及びその転がり軸受により回転軸を支持す
る主軸装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、内、外輪の間
に周方向に等間隔で配設、挟持された複数の転動体と、
前記複数の転動体の相互間隔を一定に保持する保持器と
を備えた転がり軸受において、前記内輪の内周面から外
周面へ半径方向に貫通させて通孔を形成し、潤滑油を前
記内輪の内周面から前記通孔を通して前記内輪の外周面
と前記保持器の内周面との間隙へ供給して、前記内輪と
前記保持器との間隙に潤滑油が介在する構成とした転が
り軸受を要旨とする。
【0007】更に、本発明の他の特徴によれば、内、外
輪の間に周方向に等間隔で配設、挟持された複数の転動
体と、前記複数の転動体の相互間隔を一定に保持する保
持器とを備えた転がり軸受により回転軸を回転支持する
主軸装置において、前記回転軸の中心軸に沿って形成さ
れ、潤滑油供給手段から潤滑油が供給される中空部と、
前記転がり軸受による前記回転軸の支持位置で前記中空
部から前記回転軸の外周面へ半径方向に穿設された通路
とを設け、前記転がり軸受は、前記内輪の内周面から外
周面へ半径方向に貫通させて通孔を形成し、前記回転軸
の中空部に供給された潤滑油を前記通路及び前記通孔を
通して前記内輪の内周面から前記内輪の外周面と前記保
持器の内周面との間隙へ供給して、前記内輪と前記保持
器との間隙に潤滑油が介在する構成とした主軸装置が提
供される。
【0008】
【作用】潤滑油が回転軸の中空部に供給され、次いで、
回転軸の通路、転がり軸受の通孔を通って、内輪の外周
面と保持器の内周面との隙間に供給される。よって、内
輪と保持器との隙間には常に潤滑油が介在しているため
に、保持器の偏りが発生せず、高速回転しても振動しな
い。この構成では、回転軸が高速回転する際に発生する
遠心力は、保持器を半径方向外側に膨張させるように作
用する。従って、内輪の外周面と保持器の内周面との間
隔は微視的に僅かに広がる。従って、内輪と保持器との
隙間は回転軸の高速回転中でも確保され、この隙間への
潤滑油の供給も充分に確保される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。添付図面において、図1は、本
発明の実施形態による転がり軸受及び該転がり軸受を備
えた主軸装置の長手方向要部断面図であり、図2は、図
3の矢視線A−Aに沿う転がり軸受の横断方向断面図で
あり、図3は、図1の転がり軸受を備えた主軸装置の長
手方向断面図である。
【0010】本発明の実施形態による転がり軸受1は、
同心に配設された内輪3及び外輪5と、内、外輪3、5
間に挟持された複数の転動体としてのボール7と、ボー
ル7を周方向に一定間隔で保持しボール7相互の相対位
置決めをする保持器9を主要構成として具備している。
保持器9は、一例としてポリイミド樹脂等の合成樹脂に
より形成することができる。内輪3の外周面と保持器9
の内周面との間には0.25〜0.4mmの隙間が形成
されている。また、内輪3には、内輪3の内周面から外
周面においてボール7の両側部に開口する通孔3aが、
周方向に90°毎に4対配設されている。本実施形態に
おいて転がり軸受1は、一例としてマシニングセンタ等
の工作機械の主軸装置11のハウジング13に、回転軸
15を回転自在に支持するために用いられている。
【0011】回転軸15は、中心軸線Oに沿って長手方
向に延びる中空部15aと、中空部15aから回転軸1
5の外周面へ半径方向に穿設された複数の給油通路15
bと、回転軸15の外周面において給油通路15bに連
通する環状溝15cとを有している。回転軸15は、そ
の基端側の端部において、エンドプレート17により中
空部15aが閉鎖されている。エンドプレート17に
は、潤滑油供給装置(図示せず)に接続されている潤滑
油供給管19が、その中心軸線に沿って設けられてい
る。また、転がり軸受1は、その通孔3aの各々が環状
溝15cに開口するように、間座21a、21bにより
回転軸15に対して位置決め固定される。
【0012】潤滑油供給装置から供給される潤滑油は、
潤滑油供給管19から回転軸15の中空部15aに供給
され、次いで吸油通路15b、環状溝15c、転がり軸
受1の通孔3aを通って内輪3の外周面と保持器9の内
周面と間の前記隙間に供給される。つまり、内輪3の外
周面と保持器9の内周面との隙間に常に潤滑油が介在す
ることとなる。特に回転軸15が高速回転する際に発生
する遠心力は、保持器9を半径方向外側に膨張させるよ
うに作用する。従って、内輪3の外周面と保持器9の内
周面との間隔は僅かに広がる。従って、内輪3と保持器
9の隙間は回転軸1の高速回転中でも確保され、この隙
間への潤滑油の供給も充分に確保され、保持器9は内輪
3に対して回転自在に支持される。その後、潤滑液は転
がり軸受1を潤滑し、回転軸15とハウジング13の間
の空間へ溢れた潤滑液は、図示しない潤滑液回収装置に
より回収される。内輪3と保持器9との隙間の半径方向
の寸法は、上記保持器9の変形を予め予測して適正に設
定され得ることは言うまでもない。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、保持器が内輪に対して
常に潤滑油を介して支持されているので、保持器の偏り
がなく、高速回転でも振動が発生しない。また、回転軸
が高速回転する際、保持器に作用する遠心力により、内
輪と保持器と間の隙間は広がる傾向にあり、この隙間は
決して狭くなることはない。従って、従来技術の転がり
軸受のように潤滑油が供給される隙間が狭くなって油膜
切れを生じたり、転がり軸受への潤滑が不十分となるこ
とがない。従って、本発明によれば、転がり軸受への良
好な潤滑を達成しながら、保持器を内輪に対して常に潤
滑油を介して支持して、従来問題となっている保持器の
動作の高速回転中の変動が防止され、それに基づく振動
や騒音の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による転がり軸受及び該転が
り軸受を備えた主軸装置の長手方向要部断面図である。
【図2】図3の矢視線A−Aに沿う転がり軸受の横断方
向断面図である。
【図3】図1の転がり軸受を備えた主軸装置の長手方向
断面図である。
【符号の説明】
1…転がり軸受 3…内輪 3a…通孔 5…外輪 7…ボール 9…保持器 11…主軸装置 13…ハウジング 15…回転軸 15a…中空部 15b…給油通路 15c…環状溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内、外輪の間に周方向に等間隔で配設、
    挟持された複数の転動体と、前記複数の転動体の相互間
    隔を一定に保持する保持器とを備えた転がり軸受におい
    て、 前記内輪の内周面から外周面へ半径方向に貫通させて通
    孔を形成し、潤滑油を前記内輪の内周面から前記通孔を
    通して前記内輪の外周面と前記保持器の内周面との間隙
    へ供給して、前記内輪と前記保持器との間隙に潤滑油が
    介在する構成とした転がり軸受。
  2. 【請求項2】 内、外輪の間に周方向に等間隔で配設、
    挟持された複数の転動体と、前記複数の転動体の相互間
    隔を一定に保持する保持器とを備えた転がり軸受により
    回転軸を回転支持する主軸装置において、 前記回転軸の中心軸に沿って形成され、潤滑油供給手段
    から潤滑油が供給される中空部と、 前記転がり軸受による前記回転軸の支持位置で前記中空
    部から前記回転軸の外周面へ半径方向に穿設された通路
    とを設け、 前記転がり軸受は、前記内輪の内周面から外周面へ半径
    方向に貫通させて通孔を形成し、前記回転軸の中空部に
    供給された潤滑油を前記通路及び前記通孔を通して前記
    内輪の内周面から前記内輪の外周面と前記保持器の内周
    面との間隙へ供給して、前記内輪と前記保持器との間隙
    に潤滑油が介在する構成とした主軸装置。
JP33583697A 1997-12-05 1997-12-05 転がり軸受及び転がり軸受を備えた主軸装置 Pending JPH11166548A (ja)

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JPH11166548A true JPH11166548A (ja) 1999-06-22

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JP33583697A Pending JPH11166548A (ja) 1997-12-05 1997-12-05 転がり軸受及び転がり軸受を備えた主軸装置

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JP (1) JPH11166548A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007050743B4 (de) * 2006-10-20 2013-06-27 Okuma Corporation Spindelvorrichtung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007050743B4 (de) * 2006-10-20 2013-06-27 Okuma Corporation Spindelvorrichtung

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040706