JPH11166485A - パワーステアリング用ベーンポンプのロータの面取り形状 - Google Patents

パワーステアリング用ベーンポンプのロータの面取り形状

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JPH11166485A
JPH11166485A JP9332200A JP33220097A JPH11166485A JP H11166485 A JPH11166485 A JP H11166485A JP 9332200 A JP9332200 A JP 9332200A JP 33220097 A JP33220097 A JP 33220097A JP H11166485 A JPH11166485 A JP H11166485A
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JP
Japan
Prior art keywords
chamfer
rotor
pump
power steering
vane pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP9332200A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Koyama
和彦 小山
Seiji Sekido
成司 関戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
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Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーステアリング用ベーンポンプのロータ
の面取り形状において、ロータの面取り形状を製法上で
きる限り小さくして、ロータ側面のシール性を向上さ
せ、ポンプの吐出効率を向上させる。 【解決手段】 パワーステアリング用流量制御装置に圧
力流体を供給するパワーステアリング用ベーンポンプの
ロータ7の面取り形状において、面取り角度αが58〜
62°、面取り幅aが0. 3〜0.5mm、外周面からの
面取り深さbが0.04〜0.44mmとされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、パワーステアリン
グ用流量制御装置に圧力流体を供給するパワーステアリ
ング用ベーンポンプのロータの面取り形状に関し、特に
ロータの面取り形状を製法上できる限り小さくして、ロ
ータ側面のシール性を向上させ、ポンプの吐出効率を向
上させたパワーステアリング用ベーンポンプのロータの
面取り形状に関する。
【0002】
【従来技術、解決しようとする課題】パワーステアリン
グ用流量制御装置に圧力流体を供給するパワーステアリ
ング用ベーンポンプのロータの側面は、サイドカバーと
ポンプカバーとにより常にシールされているが、バリ等
による相手部品への攻撃を避けるため、その外周角部に
は、通常、面取りが施されている。この面取りの形状
は、ポンプカバーが焼結金型により製作されるとき、同
時に成形されている。
【0003】この面取りの形状は、従来、図10に図示
されるように、面取り角度が45°、面取り幅が1. 2
mm、外周面からの面取り深さが0.2mm程度とされ、面
取り形状が大きいので、ロータ07の側面の面積が少なく
なり、シール性が悪くなっていた。このため、焼付き性
を考慮して、ロータ07の側面のクリアランスを増そうと
すると、シール性がさらに悪くなり、ひいては、ポンプ
の吐出効率が低下していた。
【0004】本願の発明は、パワーステアリング用流量
制御装置に圧力流体を供給するパワーステアリング用ベ
ーンポンプのロータの面取り形状において、ロータの面
取り形状を製法上できる限り小さくして、ロータ側面の
シール性を向上させ、ポンプ吐出効率を向上させたパワ
ーステアリング用ベーンポンプのロータの面取り形状を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような課題を解決したパワーステアリング用
ベーンポンプのロータの面取り形状に係り、その請求項
1に記載された発明は、パワーステアリング用流量制御
装置に圧力流体を供給するパワーステアリング用ベーン
ポンプのロータの面取り形状において、面取り角度が5
8〜62°、面取り幅が0.3〜0.5mm、外周面から
の面取り深さが0.04〜0.44mmであることを特徴
とするパワーステアリング用ベーンポンプのロータの面
取り形状である。
【0006】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、面取り角度は、従来に比して寝
かせられており、また、面取り幅および外周面からの面
取り深さも、ともに研磨代を考慮して製法上可能な最小
寸法設定とされている。この結果、ロータの面取り形状
を小さくすることができ、その分シール面積を増やすこ
とができて、ロータ側面のシール性を向上させ、ポンプ
吐出効率を向上させることができる。また、焼付き性を
考慮して、ロータ側面のクリアランスを増やすことが可
能になる。
【0007】
【本発明の実施の形態】以下、図1ないし図9に図示さ
れる本願の請求項1に記載された発明の一実施形態につ
いて説明する。図1は、本実施形態におけるロータの面
取り形状が適用されたパワーステアリング用ベーンポン
プと、該ベーンポンプと一体に形成されたパワーステア
リング用流量制御装置との全体構成の正面図、図2は、
図1においてポンプカバーを除いて示す正面図、図3
は、図1のIII−III線で切断した縦断側面図、図
4は、図3のIV−IV線で切断した横断側面図であっ
て、ポンプ回転軸部分を除いて示す図、図5は、ポンプ
ロータの正面図、図6は、図5のVI−VI線で切断し
た断面図、図7は、図6のA部分の面取り形状を示す拡
大図、図8は、図6のA部分の他の面取り形状を示す拡
大図、図9は、本実施形態におけるロータの面取り形状
が適用されたパワーステアリング用ベーンポンプの特性
曲線図である。
【0008】図1ないし図3において、本実施形態にお
けるパワーステアリング用ベーンポンプ1は、ポンプハ
ウジング2の円穴3内の段部にサイドプレート4が着座
させられ、該サイドプレート4に接してカムリング5が
円穴3内に嵌入され、該カムリング5内に、ポンプハウ
ジング2を貫通するポンプ軸6に嵌着されたロータ7が
挿入され、ポンプハウジング2の開口側をカムリング5
およびロータ7に接するポンプカバー8により覆うこと
により構成されている。ポンプ軸6の先端部は、ポンプ
カバー8に形成された孔に軸受支持されている。
【0009】ロータ7には、円周方向に等間隔にベーン
9が、該ロータ7に形成されたベーン溝に摺動自在に挿
入されており、これら複数のベーン9が、それぞれのベ
ーン溝内を摺動し、ロータ7の外周面に対して出没し
て、それらの先端がカムリング5の内周面に当接するこ
とにより、隣接するベーン9、9間にポンプ作業室10が
形成されるようになっている。
【0010】ポンプ作業室10には、該ポンプ作業室10の
膨張行程において、作動流体が吸入通路11の一端のポン
プ作業室10側開口部(吸入ポート)12から吸入される。
該吸入通路11は、図3に図示されるように、ポンプハウ
ジング2およびポンプカバー8にまたがって形成されて
おり、その他端は、ポンプハウジング2に取り付けられ
たインレット13に連通されて、そこからさらに図示され
ない作動流体タンクに連通接続されている。
【0011】吸入通路11の一端の開口部(吸入ポート)
12は、図3において紙面に直交する方向のポンプ軸6に
関し対称な2個所に形成されており、これら2個所の開
口部12に臨むポンプ作業室10に、これら2個所の開口部
12を介して、吸入通路11を流れてきた作動流体が吸入さ
れる。
【0012】ポンプ作業室10に吸入された作動流体は、
次いで、ロータ7の回転によりポンプ作業室10がその容
積を減小するポンピング行程において、加圧されて、サ
イドプレート4に形成された吐出ポート14を介して圧力
室15に吐出され、そこからさらに吐出通路16を経て、ポ
ンプハウジング2とそのハウジングを一体にして形成さ
れたパワーステアリング用流量制御装置17(図4参照)
の第1弁室18に流入する。
【0013】流量制御装置17の第1弁室18に流入した作
動圧力流体は、流量制御装置17のスプール19を図4にお
いて右側に移動させて、絞り弁部20を経て流量制御装置
17から流出し、そこからさらに図示されないパワーステ
アリング装置におけるパワーシリンダに供給される。
【0014】作動圧力流体の圧力が上昇すると、スプー
ル19がさらに右側に移動させられるので、第1弁室18
は、流量制御装置17のバイパス通路21に連通して、作動
圧力流体の一部が、該バイパス通路21を経てベーンポン
プ1の吸入側に還流される。
【0015】バイパス通路21は、図3に図示されるよう
に、吸入通路11に接続されているので、流量制御装置17
をバイパスしてベーンポンプ1の吸入側に還流される作
動圧力流体は、インレット13から吸入された作動流体と
合流して吸入通路11内を流れ、ベーンポンプ1の吸入側
に還流される。したがって、吸入通路11は、流量制御装
置17をバイパスしてベーンポンプ1の吸入側に還流され
る作動圧力流体のリターン穴をもなしている。
【0016】ベーンポンプ1から吐出される作動圧力流
体の圧力は、ベーンポンプ1の回転数に比例して増加
し、該ベーンポンプ1の回転数は、車両の内燃機関の回
転数に対応しているので、前記のようにして作動圧力流
体がパワーステアリング装置におけるパワーシリンダに
供給される結果、車速に応じた強弱の操舵アシストが得
られるようになっている。流量制御装置17のその他の構
成は、従来のものと異なるところはないので、詳細な説
明を省略する。
【0017】ここで、図5および図6には、ベーンポン
プ1のロータ7の詳細構造が図示されている。ロータ7
は、その左右のサイドプレート4とポンプカバー8とに
接しながら回転するので、この回転接触部のシール(液
封)が図られる必要があるが、このシールの観点から
は、ロータ7の外周角部の面取り形状は、製法上できる
限り小さくされるのが望ましい。
【0018】本実施形態において、ベーンポンプ1のロ
ータ7の外周角部の面取り形状は、次のように構成され
ている。先ず、図7において、面取り角度αは58〜6
2°とされ、従来の面取り角度(45°程度)に比して
寝かせられており、この面から面取り形状が小さくされ
ている。
【0019】次に、同図において、面取り幅aは0. 3
〜0.5mm、外周面からの面取り深さbは0.04〜
0.44mmとされている。面取り幅aは、従来の寸法の
25〜42%であり、面取り深さbは、従来の寸法の2
0〜220%であり、面取り深さbについては、従来の
寸法と比較して必ずしも小さくされてはいないが、面取
り形状の大きさとしては、面取り角度αを最小の58°
としても、なお、従来の面取り形状の大きさよりは小さ
くすることができている。これらの寸法は、研磨代を考
慮して、製法上可能な最小の寸法である。
【0020】なお、寸法α、a、bの前記寸法範囲にお
いて、面取り形状の大きさを最大にする寸法α=58
°、a=0.5mm、b=0.44mmが選択されたとし
て、その場合に得られる面取り形状が、図8に図示され
ている。これを図10に図示される従来のロータの面取
り形状と比較すれば、明らかに本実施形態におけるロー
タ7の面取り形状の方が小さい。図7には、α=60
°、a=0.4mm、b=0.1mmとされた、最良の面取
り形状が図示されている。
【0021】本実施形態は、前記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏することができる。面取り
角度αは、従来に比して寝かせられており、また、面取
り幅aおよび外周面からの面取り深さbも、ともに研磨
代を考慮して製法上可能な最小寸法設定とされている。
この結果、ロータ7の面取り形状を小さくすることがで
き、その分シール面積を増やすことができて、ロータ7
の側面のシール性を向上させ、ポンプの吐出効率を向上
させることができる。また、焼付き性を考慮して、ロー
タ7の側面のクリアランスを増やすことが可能になる。
【0022】図9に、本実施形態におけるロータ7の面
取り形状が適用されたパワーステアリング用ベーンポン
プ1の特性曲線が図示されている。横軸は吐出圧力P、
縦軸は吐出流量Qを表している。
【0023】実験結果によると、本実施形態におけるロ
ータ7の面取り形状が適用されたパワーステアリング用
ベーンポンプ1の方が、従来のロータの面取り形状が適
用されたパワーステアリング用ベーンポンプよりも、吐
出流量で0.2l/min程度増加し、シール性が改善
された。
【0024】本願の発明におけるパワーステアリング用
ベーンポンプのロータの面取り形状は、その他、ロータ
側面に高いシール性が要求される各種用途のベーンポン
プにも、同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1に記載された発明の一実施形態
におけるロータの面取り形状が適用されたパワーステア
リング用ベーンポンプと、該ベーンポンプと一体に形成
されたパワーステアリング用流量制御装置との全体構成
の正面図である。
【図2】図1において、ポンプカバーを除いて示す正面
図である。
【図3】図1のIII−III線で切断した縦断側面図
である。
【図4】図3のIV−IV線で切断した横断側面図であ
って、ポンプ回転軸部分を除いて示す図である。
【図5】図1の実施形態において、ポンプロータの正面
図である。
【図6】図5のVI−VI線で切断した断面図である。
【図7】図6のA部分の面取り形状を示す拡大図であ
る。
【図8】図6のA部分の他の面取り形状を示す拡大図で
ある。
【図9】図1の実施形態において、パワーステアリング
用ベーンポンプの特性曲線図である。
【図10】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1…パワーステアリング用ベーンポンプ、2…ポンプハ
ウジング、3…円穴、4…サイドプレート、5…カムリ
ング、6…ポンプ軸、7…ロータ、8…ポンプカバー、
9…ベーン、10…ポンプ作業室、11…吸入通路、12…開
口部(吸入ポート)、13…インレット、14…吐出ポー
ト、15…圧力室、16…吐出通路、17…流量制御装置、18
…第1弁室、19…スプール、20…絞り弁部、21…バイパ
ス通路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーステアリング用流量制御装置に圧
    力流体を供給するパワーステアリング用ベーンポンプの
    ロータの面取り形状において、 面取り角度αが58〜62°、面取り幅aが0. 3〜
    0.5mm、外周面からの面取り深さbが0.04〜0.
    44mmであることを特徴とするパワーステアリング用ベ
    ーンポンプのロータの面取り形状。
JP9332200A 1997-12-02 1997-12-02 パワーステアリング用ベーンポンプのロータの面取り形状 Pending JPH11166485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9332200A JPH11166485A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 パワーステアリング用ベーンポンプのロータの面取り形状

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JP9332200A JPH11166485A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 パワーステアリング用ベーンポンプのロータの面取り形状

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JPH11166485A true JPH11166485A (ja) 1999-06-22

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ID=18252302

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JP9332200A Pending JPH11166485A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 パワーステアリング用ベーンポンプのロータの面取り形状

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JP (1) JPH11166485A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397942B1 (ko) * 2001-07-12 2003-09-19 기아자동차주식회사 스티어링펌프용 로터
JP2010025121A (ja) * 2009-10-30 2010-02-04 Unisia Jkc Steering System Co Ltd ベーンポンプ
KR101509790B1 (ko) * 2009-10-08 2015-04-08 현대자동차주식회사 스티어링 기어박스 마운팅 구조

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397942B1 (ko) * 2001-07-12 2003-09-19 기아자동차주식회사 스티어링펌프용 로터
KR101509790B1 (ko) * 2009-10-08 2015-04-08 현대자동차주식회사 스티어링 기어박스 마운팅 구조
JP2010025121A (ja) * 2009-10-30 2010-02-04 Unisia Jkc Steering System Co Ltd ベーンポンプ

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