JPH11166149A - 熱消去性固形筆記具 - Google Patents

熱消去性固形筆記具

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JPH11166149A
JPH11166149A JP33448097A JP33448097A JPH11166149A JP H11166149 A JPH11166149 A JP H11166149A JP 33448097 A JP33448097 A JP 33448097A JP 33448097 A JP33448097 A JP 33448097A JP H11166149 A JPH11166149 A JP H11166149A
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JP
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fatty acid
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solid
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JP33448097A
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Katsunori Kitazawa
勝徳 北澤
Masaaki Hoshiba
正昭 干場
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録用紙を再生可能とするため、記録用紙に
筆記した描線を消去することができる固形筆記具を提供
する。 【解決手段】 結合材にトナー用熱可塑性樹脂、ロイコ
染料と一定の融点を持つ固体酸である顕色剤を反応させ
て発色してなる着色剤と、脂肪酸アミド及び/又は脂肪
酸エステルを少なくとも含有する固形筆記具で、その筆
記した記録用紙の描線が、該記録用紙を水を含む剥離液
7に浸した後、剥離ローラー5及び加熱ローラー8の熱
と圧力により消去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱と圧力により描
線を消去することができる固形筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコピー機、レーザービームプリン
ター、ファクシミリなどのOA機器の普及に伴い、紙の
使用量は増加しているが、使用済みの紙はほとんどが再
利用されずに捨てられているのが現状である。
【0003】そこで、紙資源の有効利用のため乾式電子
写真方式の画像を、乾式電子写真方式の熱定着プロセス
を逆にたどることにより、紙面上のトナーのみを選択的
に除去することによって消去する方法が知られている
(特開平7−13383号公報)。この方法は図1に示
すように、除去装置Aにより、乾式電子写真方式の熱定
着プロセスでトナーを定着した紙面を液供給ローラー6
により水を含む剥離液7を付着させた剥離ローラー5に
供給し、紙面に定着したトナーに前記水を含む剥離液7
を浸透せしめることにより、トナーと紙面との接着力を
低下させ、剥離ローラー5による熱と圧力によりトナー
を溶融させ、紙面より除去し、画像を消去するものであ
る。しかし、この方法で消去可能なのは、乾式電子写真
方式で得られた画像に限るため、それ以外に筆記、印字
等されたものは消去不可能となり紙を再利用する場合、
その点を考慮する必要がある。
【0004】そこで、該消去方法で紙を再生する際、同
時に筆記描線を紙より消去できる筆記具が求められ、本
出願人は、さきに固形筆記具にトナー用熱可塑性樹脂を
配合することにより筆記描線を紙より消去できる方法
(特開平8−234637号)、または、固形筆記具に
トナー用熱可塑性樹脂と高吸水性樹脂を配合することに
より、紙より筆記描線を消去する方法(特開平9−10
0436)などを出願した。しかしながら、上記の方法
では紙の繊維間に入り込んで、剥離ローラー5に接触し
ない描線は、紙面よりの除去は困難となり消去性はあま
り良くない点に若干の課題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の課題に鑑み、記録用紙に筆記した描線を消去する
ことにより、記録用紙を再生可能とするための描線の消
去が可能な固形筆記具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、乾式電子写真方
式のトナー用のバインダーとして使用可能な特定の有機
高分子物質を結合材として主成分に用い、さらにロイコ
染料、顕色剤、脂肪酸アミド及び/又は脂肪酸エステル
を配合した固形筆記具にすることによって解決し得るこ
とを見いだし本発明を完成するに至ったのである。
【0007】すなわち、本発明は結合材にトナー用熱可
塑性樹脂、ロイコ染料と一定の融点を持つ固体酸である
顕色剤を反応させて発色してなる着色剤と、脂肪酸アミ
ド及び/又は脂肪酸エステルを少なくとも含有する固形
筆記具で、その筆記した記録用紙の描線が、該記録用紙
を水を含む剥離液に浸した後、剥離ローラー及び加熱ロ
ーラーにかけると、その熱と圧力により消去できること
を特徴とする。
【0008】本発明の固形筆記具は、結合材として軟化
点が剥離ローラーの温度の−40℃〜+60℃以内のト
ナー用熱可塑性樹脂を用い、その配合量が40重量%〜
80重量%、ロイコ染料と一定の融点を持つ固体酸であ
る顕色剤を反応させて発色してなる着色剤の配合量が5
重量%〜30重量%、脂肪酸アミド及び/又は脂肪酸エ
ステルの配合量が3重量%〜30重量%であることが有
効である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。図1は本発明の固形筆記具による描線を消去で
きる装置の一例であるが、その符号を引用して説明す
る。本発明の固形筆記具は、結合材であるトナー用熱可
塑性樹脂と、ロイコ染料と一定の融点を持つ固体酸であ
る顕色剤を反応させて発色してなる着色剤と、脂肪酸ア
ミド及び/又は脂肪酸エステルを少なくとも含み、体質
材及び必要に応じて可塑剤、溶剤等の添加剤から構成さ
れるものであり、トナー用熱可塑性樹脂の軟化点が剥離
ローラー5の温度の−40℃〜+60℃の範囲内であ
り、さらに固形筆記具の総量に対してトナー用熱可塑性
樹脂の配合量が40重量%〜80重量%、着色剤の配合
量が5重量%〜30重量%、脂肪酸アミド及び/又は脂
肪酸エステルの配合量が3重量%〜30重量%である。
【0010】本発明の固形筆記具に用いられるロイコ染
料は、電子供与性染料で、発色剤としての機能を有する
ものであり、例えばクリスタルバイオレットラクトー
ン、マラカイトグリーンラクトーンなどのラクトーン
系、ジ−β−ナフト−スピロピラン、キサント−β−ナ
フト−スピロピラン、ベンゾ−β−ナフト−スピロピラ
ンなどのスピロピラン系、3−ジメチルアミノ−6−メ
トキシフルオラン、3,6−ジエトキシフルオラン、
1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
アニリノ−3−メチル−6−ピロリジノ−フルオランな
どのフルオラン系などが使用できる。
【0011】本発明の固形筆記具に用いられる顕色剤
は、ロイコ染料を発色させるものであり、一定の融点を
持つ固体酸である。顕色剤としては、例えば、トリクロ
ル安息香酸、3−sec−ブチル−4−ヒドロキシ安息
香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸等
の芳香族カルボン酸、およびそのフェノール性化合物、
芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミ
ニウム、カルシウム等の多価金属との塩等の有機酸性物
質、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフ
ェノール、ビスフェノールAなどのフェノール性化合物
などがあげられる。
【0012】ロイコ染料と顕色剤を反応させて発色して
なる着色剤の配合量が少ないと、描線濃度が薄く、配合
量が多いと固形筆記具の機械的強度が弱く悪影響を与え
るため、配合量の範囲としては5重量%〜30重量%が
好ましい。
【0013】本発明の固形筆記具に用いられる脂肪酸ア
ミド及び/又は脂肪酸エステルは、剥離ローラーの熱に
より描線の消去を可能とする目的以外に、芯体を崩して
紙面に描線し、また、書き味を良くする目的で配合され
る。本発明に用いる脂肪酸アミドとしては、例えば、ス
テアリン酸アミド、N,N′−エチレンビスラウリン酸
アミド、N,N′−エチレンビスステアリン酸アミド、
N,N′−エチレンビスベヘン酸アミド等のN−置換脂
肪酸アミド等を使用することができ、これらの数種類の
混合物も使用できる。
【0014】脂肪酸エステルとしては、ステアリン酸ス
テアリル、ミリスチン酸ミリスチル等の1価アルコール
脂肪酸エステル、ソルビタンモノステアレート、ソルビ
タントリステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル、
ステアリン酸モノジグリセライド等のグリセリン脂肪酸
エステル、ネオペンチルポリオール脂肪酸エステル等の
耐熱性特殊脂肪酸エステル等を使用することができ、ま
た、これらの数種類の混合物も使用できる。さらに、脂
肪酸アミドと脂肪酸エステルの混合物も使用できる。脂
肪酸アミド及び/又は脂肪酸エステルの配合量が少ない
と、着色剤の濃度が薄く、更に筆記時に紙面上で芯体が
摩耗しにくく着色性が悪い。また、配合量が多いと消去
性が悪く、更に、固形筆記具の機械的強度が弱く悪影響
を与える。そこで、配合量の範囲としては3重量%〜3
0重量%が好ましい。
【0015】更に、芯体をより多く崩すことにより描線
濃度を上げ、書き味を向上する目的で消去性を悪化させ
ない程度に滑剤も配合でき、その配合量は3重量%以下
が望ましい。滑剤としては、パラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス等の石油ワックス、カルナウ
バワックス、キャンデリラワックス、モンタンワック
ス、蜜ろう、木ろう、合成木ろう、カスターワックス、
ステアリン酸等の公知のワックス類、カルシウムステア
レート、ジンクステアレート、アルミニウムステアレー
ト等の公知の金属石鹸等いずれも使用可能で、これらの
数種類の混合物も使用できる。
【0016】本発明で用いる結合材は、特に限定される
ものではなく、従来公知の熱可塑性樹脂のいずれも使用
可能である。例えば、スチレン・アクリロニトリル共重
合体、スチレン・イソブチレン共重合体、スチレン・ブ
タジエン共重合体等のポリスチレン系樹脂、エチルメタ
アクリレート、メチルメタアクリレート/ブチルメタア
クリレート共重合体等のアクリルおよびメタアクリル系
樹脂、スチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリオレフィン等使用することがで
き、これら数種類の混合物も使用できる。
【0017】固形筆記具に用いられる熱可塑性樹脂の軟
化点と剥離ローラー5の温度は描線の消去性に大きな関
係がある。剥離ローラー5の温度は消去する乾式電子方
式のトナーで用いられる熱可塑性樹脂により決められる
が、通常、80℃〜120℃で用いられる。前記熱可塑
性樹脂の軟化点は、剥離ローラー5の温度の−40℃〜
+60℃以内であることが好ましい。軟化点が剥離ロー
ラー5の温度より−40℃を越えて下回ると、消去時に
剥離ローラー5の圧力により熱可塑性樹脂が記録用紙の
紙の繊維の隙間に着色剤とともに染み込んで繊維を染着
してしまうため、描線の消去が困難となり、また、軟化
点が剥離ローラー5の温度より60℃を越えて上回る
と、剥離ローラー5の熱で軟化せず、紙の繊維に着色剤
とともに固着したままで剥離ローラーに転写せず、描線
の消去は困難となり好ましくない。固形筆記具への該熱
可塑性樹脂の配合量は多いほうが、描線の消去性は良く
なるが、書き味が硬く、着色性が悪くなる。また、該熱
可塑性樹脂の配合量が少ないと描線の消去性が悪くなる
ため、配合量の範囲としては40重量%〜80重量%が
好ましい。
【0018】さらには、高せん断力を加えて行う混練時
の特性向上及び押出成形の特性向上の目的で、DOP、
DBP、TCP、DOA、プロピレンカーボネート、ア
ルコール類、ケトン類、エステル類など有機質の結合材
の可塑剤又は溶剤の一種又は二種以上を必要に応じて添
加しても良いが、消去性の点で最終製品状態では除去さ
れていることが好ましい。
【0019】本発明の固形筆記具は、炭酸カルシウム、
タルク、沈降性硫酸バリウム、窒化硼素、マイカ、チタ
ン酸カリウム、チタン酸カリウム繊維体、二酸化チタン
ウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、繊維状炭
素等の公知の体質材等を機械的強度を満足できる範囲内
で配合できる。
【0020】本発明の固形筆記具の描線を消去する描線
消去方法は、1.剥離ローラー5の熱により着色剤が消
色する描線消去と、2.剥離ローラーの熱と圧力により
描線を剥離ローラーに転写して描線を消去する2つの作
用が同時に起きていると考えられる。従って、第2の作
用で消去しきれなかった描線が、紙の繊維の間に残って
も着色剤が第1の作用で消色するため、その描線は完全
に消去されるように観察される。
【0021】上記前者の剥離ローラーの熱による描線の
消去は、次の作用を有すると考えられる。ロイコ染料の
発色は、顕色剤との融解接触によるロイコ色素のラクト
ン環の開裂等により引き起こされる。しかし、顕色剤の
熱による融解等によりロイコ染料と顕色剤の接触状態が
変化することにより、ラクトン環が閉環し消色する。顕
色剤が結合材のトナー用熱可塑性樹脂と相溶性がある場
合、脂肪酸アミド及び/又は脂肪酸エステルが存在しな
いと、ロイコ染料と顕色剤を反応させて発色した着色剤
は、顕色剤がトナー用熱可塑性樹脂に溶解するため、ロ
イコ染料を発色させる顕色剤が存在しなくなり、着色剤
は消色する。しかし、脂肪酸アミド及び/又は脂肪酸エ
ステルが存在すると顕色剤と相溶するため、顕色剤をト
ナー用熱可塑性樹脂より引き出し、着色剤は着色する。
また、130℃以上に加熱すると、脂肪酸アミド及び/
又は脂肪酸エステルに溶解していた顕色剤が、トナー用
熱可塑性樹脂に溶解し取り込まれ、着色剤は消色し、冷
却後は、脂肪酸アミド及び/又は脂肪酸エステルと顕色
剤が相溶し、顕色剤をトナー用熱可塑性樹脂より引き出
し、着色剤は再発色する。
【0022】ところが、剥離ローラーの熱(80℃〜1
20℃)で加熱した場合、130℃以上の場合と溶融状
態が異なるため、脂肪酸アミド及び/又は脂肪酸エステ
ルに溶解していた顕色剤が、熱によりトナー用熱可塑性
樹脂に溶解し取り込まれ、着色剤は消色するが、冷却後
も顕色剤はトナー用熱可塑性樹脂内に保持されるため消
色状態は保たれる。
【0023】後者の剥離ローラーの熱と圧力による描線
の消去は次の作用を有する。通常、乾式電子写真方式で
得られた画像は、加熱ローラーによってトナーを溶解さ
せるとともに圧力をかけ、トナーを強固に接着する熱定
着プロセスによって得られる。記録用紙より接着したト
ナーを消去する方法は、該熱定着プロセスの逆をたどる
ことによって達成される。すなわち、トナーが接着した
記録用紙を水を含む剥離液に浸すことによって、記録用
紙とトナーの接着強度を低下させ、次に剥離ローラーの
熱によりトナーを溶解し、圧力をかけてトナーのみを剥
離ローラーに転写することで記録用紙からトナーを除去
し、画像を消去することが可能となる。
【0024】従って、乾式電子写真方式のトナー用バイ
ンダーとして使用可能な有機高分子物質を固形筆記具の
結合材として主成分に用いることにより、乾式電子写真
方式で得られる画像を記録用紙より消去する場合と同様
に、記録用紙に筆記した描線を消去することが可能とな
る。すなわち、固形筆記具の描線を筆記した記録用紙を
水を含む剥離液7に浸すことにより、記録用紙と描線の
接着強度を低下させ、次に加熱して描線を溶融し、圧力
をかけて剥離ローラーに転写する。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例により、更に具体的に説
明するが、本発明はこの実施例によって何等限定される
ものではない。
【0026】 実施例1 スチレン・アクリル共重合体(軟化点:130℃) 73重量% ステアリン酸アミド 15重量% ビスフェノールA 6重量% Red DCF(保土谷化学工業(株)) 6重量% 上記配合組成物に、更に100重量%に相当する酢酸エ
チルを加えて、これらをニーダーで混合分散させた後に
2本ロールで混練しながら溶剤分を調整し、この混練物
をペレット化して溶剤分を乾燥後、単軸スクリュー型押
出機にて押出成形し直径3mmの鉛筆芯タイプの固形筆
記具とした。
【0027】 実施例2 スチレン・アクリル共重合体(軟化点:130℃) 73重量% ネオペンチルポリオール脂肪酸エステル 15重量% ビスフェノールA 6重量% Red DCF(保土谷化学工業(株)) 6重量% 上記配合組成物に、更に100重量%に相当する酢酸エ
チルを加えて、これらをニーダーで混合分散させた後に
2本ロールで混練しながら溶剤分を調整し、この混練物
をペレット化して溶剤分を乾燥後、単軸スクリュー型押
出機にて押出成形し直径3mmの鉛筆芯タイプの固形筆
記具とした。
【0028】 比較例1 スチレン・アクリル共重合体(軟化点:130℃) 73重量% ジンクステアレート 15重量% ビスフェノールA 6重量% Red DCF(保土谷化学工業(株)) 6重量% 上記配合組成物に、更に100重量%に相当する酢酸エ
チルを加えて、これらをニーダーで混合分散させた後に
2本ロールで混練しながら溶剤分を調整し、この混練物
をペレット化して溶剤分を乾燥後、単軸スクリュー型押
出機にて押出成形し直径3mmの鉛筆芯タイプの固形筆
記具とした。
【0029】 比較例2 スチレン・アクリル共重合体(軟化点:130℃) 75重量% ジンクステアレート 15重量% パーマネントレッド4R 10重量% 上記配合組成物に、更に100重量%に相当する酢酸エ
チルを加えて、これらをニーダーで混合分散させた後に
2本ロールで混練しながら溶剤分を調整し、この混練物
をペレット化して溶剤分を乾燥後、単軸スクリュー型押
出機にて押出成形し直径3mmの鉛筆芯タイプの固形筆
記具とした。
【0030】上記実施例1、2及び比較例1、2の固形
筆記具を使用して、消去性について評価した。これらの
結果を下記表1に示す。なお、消去性の評価は、自動筆
記試験機にて記録用紙((株)リコー製 PPC用紙
タイプ6200)に荷重300gfで筆記させ、図1に
示した(株)リコー試作のリサイクルコピー機(剥離ロ
ーラー温度:100℃)を用いて消去させ、消去後の視
感反射率を分光測色計によって測定した。これらの結果
を下記表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】〔表1の考察〕結論的にみて、筆記前のP
PC用紙の視感反射率Y(84.2)と比較してみる
と、本発明となる実施例1、2の固形筆記具は、比較例
1、2の固形筆記具に較べて、消去性が十分であること
を示している。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、描線を筆記した記録用
紙を水を含む剥離液7に浸した後、剥離ローラー5の熱
と圧力により描線を記録用紙より消去し、記録用紙を再
生可能とする固形筆記具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の描線消去に使用できる装置の概略を示
す図である。
【符号の説明】
1 給紙トレイ 2 給紙ローラー 3 ガイド紙 4 搬送ローラー 5 剥離ローラー 6 液供給ローラー 7 剥離液 8 加熱ローラー 9 分離爪 10 トナークリーニング部 11a,b 搬送ローラー 12 乾燥ベルト 13 排紙トレイ 20 トナー回収部 22 搬送リブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合材にトナー用熱可塑性樹脂、ロイコ
    染料と一定の融点を持つ固体酸である顕色剤を反応させ
    て発色してなる着色剤と、脂肪酸アミド及び/又は脂肪
    酸エステルを少なくとも含有する固形筆記具で、その筆
    記した記録用紙の描線が該記録用紙を水を含む剥離液に
    浸した後、剥離ローラー及び加熱ローラーの熱と圧力に
    より消去できる固形筆記具。
  2. 【請求項2】 トナー用熱可塑性樹脂の軟化点が剥離ロ
    ーラーの温度の−40℃〜+60℃以内でその配合量が
    40重量%〜80重量%、着色剤の配合量が5重量%〜
    30重量%、脂肪酸アミド及び/又は脂肪酸エステルの
    配合量が3重量%〜30重量%である請求項1記載の固
    形筆記具。
JP33448097A 1997-12-04 1997-12-04 熱消去性固形筆記具 Withdrawn JPH11166149A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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