JPH11166045A - ポリエステルエーテルフィルム - Google Patents

ポリエステルエーテルフィルム

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JPH11166045A
JPH11166045A JP9332782A JP33278297A JPH11166045A JP H11166045 A JPH11166045 A JP H11166045A JP 9332782 A JP9332782 A JP 9332782A JP 33278297 A JP33278297 A JP 33278297A JP H11166045 A JPH11166045 A JP H11166045A
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polyester ether
glycol
polytetramethylene oxide
oxide glycol
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JP9332782A
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Nobukatsu Wakabayashi
信克 若林
Katsuhiko Sugiura
克彦 杉浦
Tatsuhiko Hatakeyama
達彦 畠山
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/66Polyesters containing oxygen in the form of ether groups
    • C08G63/668Polyesters containing oxygen in the form of ether groups derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性柔軟性と強度のバランスに優れ、透明
性、保香性、ヒートシール性、耐ピンホール性に優れた
ポリエステルエーテルフィルムを提供する。 【解決手段】 テレフタル酸および/またはそのエステ
ル誘導体を主成分とするジカルボン酸成分とテトラメチ
レングリコールおよびポリテトラメチレンオキシドグリ
コールを主成分とするジオール成分とからなるポリエス
テルエーテルを成形してなるフィルムであって、ポリテ
トラメチレンオキシドグリコールの割合がポリエステル
エーテルに対し1〜30重量%であるポリエステルエー
テルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルエー
テルフィルムに関し、詳しくは共重合芳香族ポリエステ
ルエーテルからなるフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートフィルムや
ポレテトラメチレンテレフタレートフィルムは耐熱性、
電気絶縁性、ガスバリア性、保香性等が優れており各種
用途に使用されているが、フィルムの柔軟性が乏しく、
破れやすく、ピンホールが発生し易いという欠点があっ
た。こうした点を改良する方法としては、ポリエステル
エラストマーのような柔軟材料とブレンドする方法があ
るが、一般に相溶性が悪く少量の添加で、白化し、不透
明となり、所期の目的である柔軟化が充分達成されない
という不具合がある。また、従来のテレフタレート系ポ
リエステルフィルムは融点が高くヒートシール性が悪い
ため、単膜で包装材とすることが困難であり、高価な接
着材を介してポリエチレン等のヒートシール可能な樹脂
との複層フィルムとする必要がある。
【0003】テレフタレート系ポリエステルフィルムの
ヒートシール性を改良する方法としては、テレフタール
酸以外のジカルボン酸やテトラメチレングリコール、エ
チレングリコール以外のグリコールを複数組み合わせて
共重合したポリエステルフィルムを用いる方法がある
が、非結晶性ポリエステルであるため、本来のテレフタ
レート系ポリエステルフィルムの特長であるガスバリア
性、保香性が低下すると共に柔軟性が不足している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性柔軟性と強度のバランスに優れ、透明性、保香性、ヒ
ートシール性、耐ピンホール性に優れたポリエステルエ
ーテルフィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、テレ
フタル酸および/またはそのエステル誘導体を主成分と
するジカルボン酸成分とテトラメチレングリコールおよ
びポリテトラメチレンオキシドグリコールを主成分とす
るジオール成分とからなるポリエステルエーテルを成形
してなるフィルムであって、該ポリエステルエーテルに
おけるポリテトラメチレンオキシドグリコール残基の割
合が1〜30重量%であることを特徴とするポリエステ
ルエーテルフィルムに存する。
【0006】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明におけるジカルボン酸成分としては、テレフタル酸お
よび/またはそのエステル誘導体を主成分とする。ジカ
ルボン酸成分におけるテレフタル酸およびそのエステル
誘導体の割合は、好ましくは70〜100モル%であ
り、より好ましくは90〜100モル%である。
【0007】テレフタル酸およびそのエステル誘導体以
外の成分としては、イソフタル酸、フタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボ
ン酸、ビス(4,4’−カルボキシフェニル)メタン、
アントラセンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエー
テルジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸、4,4’−ジシクロヘキシ
ルジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸、アジピン酸、
セバシン酸、アゼライン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸およびそれらのエステル誘導体などが挙げられ
る。ジカルボン酸成分において芳香族ジカルボン酸の割
合が、機械的性質、ガスバリア性、耐熱性の点から、好
ましくは70モル%以上であり、より好ましくは90モ
ル%以上である。
【0008】本発明におけるグリコール成分としては、
テトラメチレングリコールおよびポリテトラメチレンオ
キシドグリコールを主成分とする。グリコール成分にお
けるテトラメチレングリコールおよびポリテトラメチレ
ンオキシドグリコールの割合は、好ましくは70〜10
0モル%であり、より好ましくは90〜100モル%で
ある。
【0009】テトラメチレングリコールおよびポリテト
ラメチレンオキシドグリコール以外の成分としては、炭
素数2〜20の脂肪族若しくは脂環族ジオール、ビスフ
ェノール誘導体等が挙げられ、具体例としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、デカメチレングリコール、シクロヘキサン
ジメタノール、4,4’−ジシクロヘキシルヒドロキシ
メタン、4,4’−ジシクロヘキシルヒドロキシプロパ
ン、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加ジオー
ル、ポリエチレンオキシドグリコール、ポリプロピレン
オキシドグリコールおよびこれらの混合物などが挙げら
れる。更に、グリセリン、トリメチロールプロパン等の
トリオールを用いることもできる。
【0010】本発明におけるポリエステルエーテルは、
テレフタル酸および/またはそのエステル誘導体を主成
分とするジカルボン酸成分とテトラメチレングリコール
およびポリテトラメチレンオキシドグリコールを主成分
とするジオール成分とからなる。
【0011】ポリエステルエーテルにおけるポリテトラ
メチレンオキシドグリコール残基の割合は1〜30重量
%である。ポリテトラメチレンオキシドグリコール残基
の割合が1重量%未満であるとヒートシール性が不十分
であり、30重量%を越えると耐熱性が低下し、フィル
ムの粘着性が著しく製膜が困難となる。ポリエステルエ
ーテルにおけるポリテトラメチレンオキシドグリコール
残基の割合は、好ましくは3〜25重量%であり、より
好ましくは5〜20重量%である。
【0012】本発明におけるポリテトラメチレンオキシ
ドグリコールの数平均分子量は、好ましくは300〜
5,000である。数平均分子量が300未満である柔
軟化が不十分であり、5,000を越えると耐熱性が低
下しやすい。ポリテトラメチレンオキシドグリコールの
数平均分子量は、より好ましくは500〜2,500で
あり、最も好ましくは700〜2,000である。ポリ
テトラメチレンオキシドグリコールの数平均分子量の測
定は、ポリテトラメチレンオキシドグリコールのサンプ
ルに過剰の無水フタル酸を反応させ、残余の無水フタル
酸を定量することによりサンプル1gあたりの水酸基当
量を算出し、数平均分子量を求めた。
【0013】本発明におけるポリエステルエーテルの融
点は、DSC法で昇温速度20℃/minで測定したと
きの融解ピーク温度の測定で、好ましくは200〜22
5℃である。本発明におけるポリエステルエーテルの溶
融粘度は、250℃、剪断速度100sec-1での測定
で、好ましくは1,000〜20,000ポイズであ
る。溶融粘度が低くすぎるとフィルムの押出成形性が低
下し、柔軟性も不十分となり、溶融粘度が高すぎるとフ
ィルム製膜が困難となる。ポリエステルエーテルの溶融
粘度は、250℃、剪断速度100sec-1での測定
で、より好ましくは2,000〜15,000ポイズで
ある。
【0014】ポリエステルエーテルの力学的物性として
は、ASTM、D790規定の1/4”試験片での曲げ
弾性率が、好ましくは2,500〜18,000kg/
cm 2であり、より好ましくは3,000〜15,00
0kg/cm2であり、厚さ25μの無延伸フィルムで
測定したヤング率は、好ましくは2,000〜16,0
00kg/cm2であり、より好ましくは3,000〜
10,000kg/cm2である。
【0015】ポリエステルエーテルの製造方法として
は、当業者によく知られた従来の縮重合法が挙げられ
る。例えば、テレフタル酸のジメチルエステルにテトラ
メチレングリコールおよびポリテトラメチレンオキシド
グリコールを所定量の割合で添加して、錫、チタン、亜
鉛、マンガン、ゲルマニウム等のアルコラート、塩化物
または酸化物のような触媒存在下、約150〜250℃
で加熱反応させ、エステル交換反応でメタノールを留出
させる。ついで10mmHg以下の減圧度にて、200
〜280℃で加熱重縮合させポリエステルエーテルを得
ることができる。この反応工程で熱安定剤等を添加する
こともできる。
【0016】この際ポリテトラメチレンオキシドグリコ
ールを先に加えてエステル交換の後テトラメチレングル
コールを添加し引き続きエステル交換し更に重縮合する
こともできる。またテレフタル酸とテトラメチレングリ
コール、ポリテトラメチレンオキシドグリコールを直接
重縮合することもできる。さらに、上記のごとく溶融重
縮合して得られたポリエステルエーテルの樹脂ペレット
を不活性ガス気流下170〜210℃で高温加熱処理す
る、いわゆる固相重合法によりさらに分子量を高めたポ
リエステルエーテルにすることもできる。
【0017】本発明のポリエステルエーテルフィルム
は、テレフタル酸またはそのエステル誘導体を主成分と
するジカルボン酸成分とテトラメチレングリコールおよ
びポリテトラメチレンオキシドグリコールを主成分とす
るジオール成分とからなり、該ポリテトトラメチレンオ
キシドグリコールの割合がポリエステルエーテルに対し
1〜30重量%であるポリエステルエーテルを成形して
なるフィルムである。
【0018】本発明のポリエステルエーテルフィルム
は、好ましくは無配向フィルムまたは一軸配向若しくは
二軸配向された延伸フィルムである。ポリエステルエー
テルフィルムの厚みは、好ましくは5〜300μmであ
り、より好ましくは10〜250μmである。
【0019】本発明のポリエステルエーテルフィルムに
は、その他の成分として、フォスファイト化合物、ヒン
ダートフェノール等の酸化防止剤、熱安定剤 ベンゾト
リアゾール系化合物、ベンゾフェノン化合物等の紫外線
吸収剤、ヒンダートアミン系化合物のような光安定剤を
添加することができる。また、結晶核剤、可塑剤、着色
剤等も添加できる。さらに、フィルム製膜時やフィルム
後加工時の作業性向上のための滑り性付与剤、滑剤等も
必要に応じ適宜添加できる。滑り性付与剤としては、シ
リカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム等の無機微粒
子、ポリ(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポ
リテトラフルオロエチレン樹脂等の有機高分子微粒子、
有機高分子架橋微粒子が挙げられる。滑り性付与剤の粒
子径は、好ましくは0.1〜10μである。
【0020】本発明のポリエステルエーテルフィルムの
製造方法としては、例えば、Tダイ製膜機やインフレー
ション製膜機を用い、ポリエステルエーテルを使用して
製膜する。Tダイ製膜機の場合、シリンダー温度220
〜260℃で押出し、5〜90℃のロールでフィルム化
する。この際、マット加工チルロールを用いてフィルム
滑り性を改良することもでき、また、コロナ処理を施し
て、積層材向け接着性改良表面処理を行うこともでき
る。延伸フィルムを得る場合は、常温から70℃程度の
雰囲気で一軸延伸や、逐次延伸もしくは同時2軸延伸
し、180〜220℃で熱セットし、一軸延伸フィルム
または二軸延伸フィルムとする。
【0021】インフレーション法による成形の場合に
は、前記同様のシリンダー温度設定で円形ダイから溶融
樹脂を押し出し、空冷もしくは水冷法により、ブローア
ップ比1.2〜1.7程度でブローアップした後に冷却
してフィルムを巻き取る。本発明のポリエステルエーテ
ルフィルムの場合、水冷法がより適している。他樹脂と
の多層フィルムを得るには成形法を問わず公知の共押出
し方法が適用できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。実施例および比較例にお
けるフィルムの評価方法は次のとおりである。 (1)ヤング率、引張強度、引張伸度の測定:フィルム
から15mm幅に機械方向(MDと称する)及び機械方
向と直角方向(TDと称する)に長さ100mmの試験
片を切り出し、ASTM D−882に従って、23℃
下チャック間50mmで、200mm/minの引張り
速度で測定した。
【0023】(2)ヒートシール強度および破断伸度の
測定:幅250mm長さ200mmのフィルムを切り出
し、200mm方向に半折し、折り曲げた側より約20
mmの位置を幅300mm、シール幅10mmの熱板ヒ
ートシーラーで、210℃、圧力2kg/cm2で1秒
シールした。これから幅15mmとなるように試験片を
切り出し、引張り速度200mm/minでヒートシー
ル強度を測定した。強度は最大値とし、また破断伸度を
求めた。またこの試験における破壊様式を観察した。
【0024】(3)ヘイズの測定:60×60mmの試
験片を引き取り幅方向に5カ所切り出し、ヘイズメータ
ーでヘイズを測定し、平均値を求めた。 (4)耐屈曲性の評価:Mil−B−131C法で23
℃、65%RH下500サイクルのピンホール試験を行
った。 (5)溶融粘度の測定:250℃、剪断速度100se
-1で測定した。 (6)曲げ弾性率の測定:ASTM、D790規定の1
/4”試験片で測定した。
【0025】〔参考例1〕(ポリエステルエーテル
(a)の合成例) 攪拌機、温度計、ガス置換口、蒸留塔を備えた反応器に
ジメチルテレフタレート801重量部、1、4テトラメ
チレングリコール435重量部、数平均分子量約100
0のポリテトラメチレンオキシドグリコール100重量
部に触媒としてテトラブチルチタネート0.30重量部
を仕込み、窒素置換後200℃まで40分かけて昇温
し、200℃で2時間保持してメタノールを留出させ
た。次に、反応器にペンタエリスリチル−テトラキス
〔3−(3,5ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフエニ
ル)プロピオネート〕を1.7重量部、および次亜燐酸
ナトリウム一水塩を0.07重量部添加し、この後24
0℃まで60分かけて昇温し、同時に反応系を徐々に減
圧として真空度を3Torr以下とし、更に2時間保持
した。この後ポリマーをダイ穴から水中に押出し、ひき
とり、カッティングしペッレトを得た。得られたペレッ
トを80℃で水分率100ppm以下に乾燥後、不活性
ガス雰囲気下、200℃で熱処理し、ポリエステルエー
テル(a)を得た。得られたポリエステルエーテル
(a)におけるポリテトラメチレンオキシドグリコール
残基の割合は10重量%であり、溶融粘度は3,800
ポイズ、融点は222℃、曲げ弾性率は8,400kg
/cm2であった。
【0026】〔参考例2〕(ポリエステルエーテル
(b)の合成例) 参考例1と同様にして、ジメチルテレフタレート507
重量部、1、4−ブタンジオール272重量部および数
平均分子量約1000のポリテトラメチレンオキシドグ
リコール100重量部を用いポリエステルエーテル
(b)を得た。得られたポリエステルエーテル(b)に
おけるポリテトラメチレンオキシドグリコール残基の割
合は15重量%であり、溶融粘度は3,500ポイズ、
融点は219℃、曲げ弾性率は5,400kg/cm2
であった。
【0027】〔参考例3〕(ポリエステルエーテル
(c)の合成例) 参考例1と同様にして、ジメチルテレフタレート360
重量部、1、4−ブタンジオール190重量部および数
平均分子量約1000のポリテトラメチレンオキシドグ
リコール100重量部を用いポリエステルエーテル
(c)を得た。得られたポリエステルエーテル(c)に
おけるポリテトラメチレンオキシドグリコール残基の割
合は20重量%であり、溶融粘度は3,000ポイズ、
融点は216℃、曲げ弾性率は4,400kg/cm2
であった。
【0028】〔参考例4〕(ポリエステルエーテル
(d)の合成例) 参考例1と同様にして、ジメチルテレフタレート14
0.2重量部、1、4−ブタンジオール92.8重量部
および数平均分子量約1000のポリテトラメチレンオ
キシドグリコール100重量部を用いポリエステルエー
テル(d)を得た。得られたポリエステルエーテル
(d)におけるポリテトラメチレンオキシドグリコール
残基の割合は40重量%であり、溶融粘度は2,800
ポイズ 、融点は196℃、曲げ弾性率は1,000k
g/cm2であった。
【0029】〔実施例1〕ポリエステルエーテル(a)
を120℃で8時間乾燥後、直径40mm、L/D=2
2の押出機を用い、250℃で混練押出しTダイ温度2
30℃でキャスティングロール温度25℃で厚さ25μ
mのポリエステルエーテルフィルムAを得た。この実質
的に分子配向していないフィルムを用いて各種評価を行
った。結果を表−1に示した。ヒートシール強度測定時
の破壊様式はヒートシール部以外でのフィルム破断であ
り良好なシールを示していた。
【0030】〔実施例2〕ポリエステルエーテル(b)
を用い、実施例1と同様にしてTダイで製膜し、厚さ2
5μmのポリエステルエーテルフィルムBを得、実施例
−1と同様に各種評価を行った。結果を表−1に示し
た。ヒートシール強度測定時の破壊様式はヒートシール
部以外でのフィルム破断であり良好なシールを示してい
た。 〔実施例3〕ポリエステルエーテル(c)を用い、実施
例1と同様にしてTダイで製膜し、厚さ25μmのポリ
エステルエーテルフィルムCを得、実施例−1と同様に
各種評価を行った。結果を表−1に示した。ヒートシー
ル強度測定時の破壊様式はヒートシール部以外でのフィ
ルム破断であり良好なシールを示していた。
【0031】〔実施例4〕ポリエステルエーテル(c)
を用いて実施例1と同様にしてTダイで厚み95μのフ
ィルムを製膜したのちに、50℃雰囲気で延伸機にて、
倍率2.5倍で同時2軸延伸し、次いで220℃で1分
ヒートセットし、厚み15μmの2軸延伸ポリエステル
エーテルフィルムDを得た。得られたフィルムにつき、
実施例1と同様に各種評価を行った。結果を表−1に示
した。ヒートシール強度測定時の破壊様式はヒートシー
ル部以外でのフィルム破断であり良好なシールを示して
いた。
【0032】〔比較例1〕ポリテトラメチレンテレフタ
レートを用い、混練押出温度を270℃、Tダイ温度を
260℃とする以外は実施例1と同様にしてTダイで厚
み25μmのPBTフィルムを製膜し、実施例1と同様
に各種評価を行った。結果を表−1に示した。ヒートシ
ール強度測定時の破壊様式はヒートシール端部での脆性
破壊を示していた。なお、ポリテトラメチレンテレフタ
レートの曲げ弾性率は24,000kg/cm2であっ
た。
【0033】〔比較例2〕ポリエチレンテレフタレート
を用い、50℃雰囲気で延伸する以外は実施例4と同様
にして厚み15μmの2軸延伸PETフィルムを製膜
し、実施例1と同様に各種評価を行った。結果を表−1
に示した。なお、ポリエチレンテレフタレートの曲げ弾
性率は28,000kg/cm2であった。 〔比較例3〕ポリエステルエーテル(d)を用い、混練
押出温度を230℃、Tダイ温度を260℃とする以外
は実施例1と同様にしてTダイで厚み25μmのフィル
ムを製膜しようとしたが、粘着性が強く製膜することが
できなかった。
【0034】
【表1】
【0035】〔実施例5〕(保香性の評価) 実施例1で用いた厚さ25μmのポリエステルエーテル
フィルムA、比較例1で用いた厚み25μmのPBTフ
ィルムおよび厚さ25μmの低密度ポリエチレンフィル
ム(以下、LDPEフィルムと称する。)を用い、15
0×150mmの包材を作成し、表−2に示す各種試料
を充填密封し、一週間後の官能試験により、保香性の評
価を行った。保香性が極めて優れている場合を5、優れ
ている場合4、良好な場合を3、やや劣る場合を2、劣
る場合を1として評価した。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明のポリエステルエーテルフィルム
は、柔軟性と強度のバランスに優れ、且つ透明性、保香
性、ヒートシール性および耐ピンホール性に優れ、更に
耐熱性、低温靱性、電気絶縁性、ガスバリア性にも優れ
ており、絶縁フィルム、各種食品包装フィルム、電子レ
ンジ対応耐熱フィルム、熱収縮ラベル、ストレッチフィ
ルム、文具、工具、機械部品等の保護フィルム、柔軟性
を要求される各種ラミネートフィルムおよびチューブ
(歯磨き練り剤、ワックス等)、トイレタリー、化粧
品、メディカル用途(貼布剤包装)の保香性フィルム、
ジュース、酒類等向け無吸着性紙パック用フィルム等の
各種用途に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 7:00 C08L 67:00 (72)発明者 畠山 達彦 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸および/またはそのエステ
    ル誘導体を主成分とするジカルボン酸成分とテトラメチ
    レングリコールおよびポリテトラメチレンオキシドグリ
    コールを主成分とするジオール成分とからなるポリエス
    テルエーテルを成形してなるフィルムであって、該ポリ
    エステルエーテルにおけるポリテトラメチレンオキシド
    グリコール残基の割合が1〜30重量%であることを特
    徴とするポリエステルエーテルフィルム。
  2. 【請求項2】 ポリテトラメチレンオキシドグリコール
    の数平均分子量が500〜6,000であることを特徴
    とする請求項1に記載のポリエステルエーテルフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 ポリエステルエーテルの融点が200〜
    225℃であることを特徴とする請求項1または2に記
    載のポリエステルエーテルフィルム。
  4. 【請求項4】 ポリエステルエーテルの溶融粘度が温度
    250℃、剪断速度100sec-1の測定で1,000
    〜20,000ポイズであることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載のポリエステルエーテルフィ
    ルム。
  5. 【請求項5】 ポリエステルエーテルのASTM、D7
    90規定の1/4”試験片での曲げ弾性率が、2,50
    0〜18,000kg/cm2であることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載のポリエステルエー
    テルフィルム。
  6. 【請求項6】 ポリエステルエーテルフィルムの厚みが
    5〜300μmであることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかに記載のポリエステルエーテルフィルム。
  7. 【請求項7】 ポリエステルエーテルフィルムが無配向
    フィルムまたは一軸で配向若しくは二軸で配向された延
    伸フィルムであることを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれかに記載のポリエステルエーテルフィルム。
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