JPH11165771A - 電子レンジ調理用食品の包装用シート材及びそれを用いた包装体 - Google Patents

電子レンジ調理用食品の包装用シート材及びそれを用いた包装体

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JPH11165771A
JPH11165771A JP9344471A JP34447197A JPH11165771A JP H11165771 A JPH11165771 A JP H11165771A JP 9344471 A JP9344471 A JP 9344471A JP 34447197 A JP34447197 A JP 34447197A JP H11165771 A JPH11165771 A JP H11165771A
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food
packaging
packaging sheet
package
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JP9344471A
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Shuichiro Akimaru
修一郎 秋丸
Tomohiro Igarashi
朋広 五十嵐
Takashi Nakao
尚 中尾
Isao Naito
勲 内藤
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KEIHAN CELLOPHANE KK
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/34Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
    • B65D81/3446Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated by microwaves
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子レンジで加熱調理した際に適当な時期に
適度な大きさの脱気孔が自動的に形成され、耐衝撃破袋
性に優れ、効果的な蒸気抜きが行なわれ、製作工程も比
較的簡単である包装体を製造できる包装用シート材を提
供する。 【解決手段】 基材フィルム10に積層されるシーラン
トフィルム12が、異なる融点を有し互いに熱接着性を
有する熱可塑性の合成樹脂でそれぞれ形成された第1樹
脂層16と第2樹脂層18とを積層させた層構造を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子レンジを使
用して加熱調理される食品を包装する包装袋や包装容器
に使用される包装用シート材、並びに、その包装用シー
ト材を用いた包装袋や包装容器などの包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジによりそのまま加熱調理する
ことができるように、耐熱性を有する素材で形成された
包装袋や包装容器内に食物を密封した食品が、電子レン
ジの普及に伴い、また、その簡便さから、近年、生産量
を伸ばし種類も多様化している。この種の食品では、工
場で内容物を調製して袋詰め或いは容器詰めする際に内
容物を完全密封することにより、運搬や店頭陳列中での
雑菌の混入を防止するようにしている。このように包装
袋や包装容器の気密性が高いために、密封された食品を
そのまま電子レンジで加熱調理すると、袋内或いは容器
内で水蒸気が発生して内部の圧力が高まり、包装袋や包
装容器の覆蓋シート部が爆発的に破裂して、食品が電子
レンジ庫内に飛散することになる。そこで、加熱する
前、或いは場合によっては加熱の途中に、袋に空気抜き
のための孔をあけたり容器の覆蓋シート部の一部を剥が
したりしていた。また、食品を袋や容器から取り出して
皿などに移し替えた後、電子レンジで加熱調理を行なう
ようにしていた。
【0003】しかしながら、一々袋に孔をあけたり容器
の覆蓋シート部の一部を剥がしたりするのは面倒であ
る。また、袋に形成された孔や覆蓋シート部の剥離部分
の面積が適切でなく、その面積が小さ過ぎると、包装袋
や包装容器の覆蓋シート部がやはり破裂し、また、破裂
しないまでも袋内や容器内に水蒸気が過度にこもって内
容物がふやけたり、一方、孔等の面積が大き過ぎると、
袋や容器内から水蒸気が必要以上に放出されて内容物が
硬くなったりし、内容物の含水量の過不足で食感が低下
するといった問題がある。また、食品を包装袋や包装容
器から皿などに移し替えて加熱調理するのは頻雑であ
り、また、食品保護ラップで皿などの上を被覆するとき
には、上述と同様の問題が生じる。そこで、加熱時に袋
面や容器の覆蓋部に自然に蒸気抜きの孔が形成されるよ
うな工夫が、従来より種々なされている。
【0004】例えば、特開昭63−138975号公
報、実開平1−102605号公報等には、袋のヒート
シール部(熱接着部)の一部を弱シール部とし、電子レ
ンジを用いて食品を加熱した際に、水蒸気の発生によっ
て袋内の内圧が上昇することにより、ヒートシール部の
弱シール部を破壊して脱気路が形成されるようにした包
装袋が開示されている。また、実開昭52−57076
号公報等には、ヒートシール部に切欠きなどを設けて所
望部分の接着強度を弱く形成し、電子レンジによって食
品が加熱されたときに所望部分が破れるようにした包装
容器が開示されている。さらに、実開平2−93604
号公報等には、覆蓋シート部をなす合成樹脂フィルムが
熱接着される容器の周縁部に突起を設けたり、容器の周
縁部を網状に熱接着するなどして、食品を電子レンジで
加熱して内圧が所定の圧力に到達したときに容器の周縁
部から合成樹脂フィルムが容易に剥離できるようにした
包装容器が開示されている。
【0005】また、特開昭61−69576号公報、特
開昭62−54707号公報、特開昭62−27186
4号公報等には、容器の開口面を塞いでいる覆蓋シート
材の一部に、電子レンジで食品を加熱した際にマイクロ
波を吸収して発熱する付着層を形成し、その付着層の発
熱により覆蓋シート材が溶融して脱気用の小孔が形成さ
れるようにした包装容器が開示されている。また、特開
昭63−307085号公報等には、容器に水蒸気を逃
がすための孔を設け、この孔を塞ぐように、マイクロ波
の照射によって発熱する材料の層を有したシートを接着
剤で貼り付けた電子レンジ調理用食品包装体が開示され
ている。さらに、実開平1−116186号公報、実開
平1−168481号公報等には、ヒートシール部の一
部に導電性材料等の発熱体を挾み込み、電子レンジで食
品を加熱した際に、マイクロ波照射によって発熱体が温
度上昇し、ヒートシール部の一部の接着強度が低下する
ことにより、上記の逃げ口が形成されるようにした包装
体が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】包装袋や包装容器の包
装体に入った食品を電子レンジで加熱調理した際に、包
装体に水蒸気を逃がすための脱気孔が自動的に形成さ
れ、適切な加熱調理が行なわれるようにするためには、
食品の加熱による水蒸気の生成速度、従って包装体内の
温度や内圧の上昇程度、脱気孔の形成速度、すなわち脱
気孔の形成時期、並びに、脱気孔を通しての水蒸気の放
出速度、従って形成される脱気孔の大きさの、これら3
者のバランスがとれていることが必要である。ところ
が、電子レンジのマイクロ波出力は一律ではなく、家庭
用としては一般に300〜600Wの出力のものが使用
され、自動販売機などの業務用としては1,000W前
後の出力のものが使用される。また、マイクロ波の吸収
率も、食品の誘電損失、面積、厚みなどによって変化す
る。従って、電子レンジ調理用食品の包装体の脱気能力
としては、前記諸条件の変化に追従する適応性の広いこ
とが要求される。
【0007】しかしながら、特開昭63−138975
号公報、実開平1−102605号公報等や実開昭52
−57076号公報等に開示されているように、ヒート
シール部に弱シール部や切欠きなどを設けて所望部位の
接着強度を弱く形成したり、また、実開平2−9360
4号公報等に開示されているように、覆蓋シート材が熱
接着される容器の周縁部に突起を設けるなどして、電子
レンジによる食品の加熱に伴って内圧が高まったときに
容器の周縁部から覆蓋シート材が容易に剥離するように
した包装体では、使用する電子レンジのマイクロ波出力
の大きさや食品の性状などの諸条件に追従するように、
包装体内での水蒸気の生成速度、脱気孔の形成速度及び
包装体内からの水蒸気の放出速度を相互にバランスさせ
ることは、実際上は難しい。また、加熱調理前の包装体
は、外部からの雑菌の混入による食品の汚染を防ぐため
に密封性と共に耐衝撃破袋性が必要とされる。しかしな
がら、ヒートシール部に弱シール部や切欠きなどを設け
て部分的に接着強度を弱く形成したり、容器の周縁部に
突起を設けるなどして食品の加熱時に容器の周縁部から
覆蓋シート材が剥離し易くしたりした包装体では、ダン
ボールケースに多段積みされて輸送や荷扱いされる際な
どに、上方のダンボールケースや包装体が下方の包装体
に衝突して下方の包装体のヒートシール部が破壊され
る、といったことが起こり易い。
【0008】また、特開昭61−69576号公報、特
開昭62−54707号公報、特開昭62−27186
4号公報等に開示されているように、覆蓋シート材の一
部にマイクロ波を吸収して発熱する付着層を形成した
り、実開平1−116186号公報、実開平1−168
481号公報等に開示されているように、ヒートシール
部の一部にマイクロ波照射によって発熱する発熱体を挾
み込んだりした包装体では、覆蓋シート材やヒートシー
ル部に脱気孔を形成するためには大きな発熱量を必要と
し、脱気孔が形成されるまでの時間が長くかかって、効
果的な蒸気抜きを行なうことができないことも考えられ
る。また、特開昭63−307085号公報等に開示さ
れているように、容器に蒸気抜き用の孔を予め設けてお
き、この孔をマイクロ波照によって発熱する材料の層を
有するシートの貼付によって塞ぐようにした包装体で
は、容器の孔加工や孔を塞ぐためのシートの貼付工程な
どを必要とし、工数が増えて製作工程が複雑化する、と
いった問題点がある。さらに、これら公報に開示されて
いるような包装体では、発熱体の面積によって脱気孔の
大きさが一律に決まってしまうので、使用する電子レン
ジのマイクロ波出力の大きさや食品の性状などの条件に
よっては、包装体内での水蒸気の生成速度などと水蒸気
の放出速度とのバランスがとれず、適切な加熱調理が行
なわれない、といったことも考えられる。
【0009】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、電子レンジで加熱調理した際に、電
子レンジのマイクロ波出力の大きさや食品の性状などの
諸条件の変化に対応し、適当な時期に適度な大きさの脱
気孔が自動的に形成されて、食品の加熱による水蒸気の
生成速度、脱気孔の形成速度及び脱気孔を通しての水蒸
気の放出速度を相互にバランスさせ、もって適切な加熱
調理が行なわれるようにすることができ、また、耐衝撃
破袋性にも優れ、脱気孔の形成にそれ程時間を要しない
で、効果的な蒸気抜きを行なうことができ、製作工程も
比較的簡単である電子レンジ調理用食品の包装体を提供
すること、並びに、そのような包装体を製造することが
できる包装用シート材を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
基材フィルムと少なくともシーラントフィルムとを積層
させ互いに貼り合わせて形成された電子レンジ調理用食
品の包装用シート材において、前記シーラントフィルム
が、少なくとも、異なる融点を有しかつ互いに熱接着性
を有する熱可塑性の合成樹脂によってそれぞれ形成され
た2つの樹脂層を積層させた層構造を含むことを特徴と
する。
【0011】請求項2、請求項3及び請求項4に係る各
発明は、それぞれ内部に食品が封入されるようにするた
めに、請求項2に係る発明では、基材フィルムと少なく
ともシーラントフィルムとを積層させ互いに貼り合わせ
てそれぞれ形成された2枚の包装用シート材を、それぞ
れ基材フィルムを外面側として互いに重ね合わせ、各包
装用シート材の周縁部同士を熱接着して袋形態に形成
し、請求項3に係る発明では、基材フィルムと少なくと
もシーラントフィルムとを積層させ互いに貼り合わせて
形成された包装用シート材を、基材フィルムを外面側と
して折り重ね、各端縁部同士を熱接着し各側縁部同士を
それぞれ熱接着して袋形態に形成し、また、請求項4に
係る発明では、基材フィルムと少なくともシーラントフ
ィルムとを積層させ互いに貼り合わせて形成された包装
用シート材で容器の開口面を、基材フィルムを外面側と
して覆蓋し、容器の開口面周縁部と包装用シート材の周
縁部とを接着した。請求項2、請求項3及び請求項4に
係る各発明は、そのような電子レンジ調理用食品の包装
体において、前記包装用シート材の前記シーラントフィ
ルムが、少なくとも、異なる融点を有しかつ互いに熱接
着性を有する熱可塑性の合成樹脂によってそれぞれ形成
された2つの樹脂層を積層させた層構造を含み、請求項
2に係る発明では、電子レンジ調理時の加熱により、前
記包装用シート材周縁部の熱接着部が部分的に破壊して
脱気孔が形成されるようにし、請求項3に係る発明で
は、電子レンジ調理時の加熱により、前記包装用シート
材端縁部の熱接着部及び/又は包装用シート材側縁部の
熱接着部が部分的に破壊して脱気孔が形成されるように
し、また、請求項4に係る発明では、電子レンジ調理時
の加熱により、前記容器の開口面周縁部と包装用シート
材周縁部との接着部が部分的に破壊して脱気孔が形成さ
れるようにしたことをそれぞれ特徴とする。
【0012】上記した請求項1に係る発明の包装用シー
ト材を使用して製造された請求項2、請求項3及び請求
項4に係る各発明の包装体では、それによって包装され
密封された食品を電子レンジにより加熱調理したとき
に、マイクロ波の照射によって包装用シート材が発熱し
たり、食品の加熱に伴う包装体内部からの伝熱により、
包装用シート材の温度が上昇する。また、食品の加熱に
より水蒸気が発生して包装体の内圧が上昇する。包装用
シート材は、そのシート材のシーラントフィルムを形成
している2つの樹脂層が常温では相互に固着している
が、何れの樹脂層も熱可塑性の合成樹脂によって形成さ
れているので、包装用シート材が加熱されてその温度が
上昇すると、各樹脂層がそれぞれ軟化し、それぞれの樹
脂層は、力が加えられると容易に変形する。そして、こ
の際、2つの樹脂層は互いに融点が異なるので、低融点
である一方の樹脂層は、高融点である他方の樹脂層より
熱変形量が大きくなる。この結果、包装用シート材に応
力歪みが生じ、包装体の内圧の高まりにより、接着部に
おける2つの樹脂層のうちの一層或いは両層において部
分的な破壊が促され、接着部に脱気孔が自動的に形成さ
れる。そして、この脱気孔の大きさは、軟化した合成樹
脂層の強度と包装体の内圧の大きさによって決定される
ことになる。
【0013】この包装用シート材の接着部における破壊
は、上記した通り、シーラントフィルムの2つの樹脂層
の融点の違いに基づく熱変形量の差によって起こる。従
って、接着部の強度は、2つの樹脂層のそれぞれの厚み
を適切に設定することにより調節される。この場合、そ
れぞれの樹脂層の厚みを厚くし過ぎると、接着部の強度
が不必要に高くなって脱気孔が形成されにくくなるの
で、2つの樹脂層の厚みがそれほど厚くならないように
設定される。一方、例えば四方袋(図2参照)や合掌袋
(図5参照)では、縦方向の熱接着部と横方向の熱接着
部とが交差する個所やシート材を折り曲げた個所に、熱
接着が不完全で接着されていないトンネル状の隙間を生
じ易く、包装体の密封性を低下させることがある。この
ような熱接着不良を防止するためには、通例、熱によっ
て軟化し溶融するシーラントフィルムの総厚みが、四方
袋では50μm、合掌袋では60μm程度必要とされ
る。また、包装袋や包装容器において、熱接着に際して
使用される包装機のヒートシールバーの平滑性や、シー
ラントフィルムの夾雑シール性、シート材の耐ピンホー
ル性、袋の剛性などが要求される場合には、シーラント
フィルムの総厚みをさらに増す必要がある。シーラント
フィルムの総厚みを或る程度に確保するために、2つの
樹脂層の厚みを厚くすると上記した不都合があるので、
その場合には、必要により、2つの樹脂層以外に熱可塑
性の合成樹脂によって形成された1又は2以上の別の樹
脂層を積層させた3層構造又は4層以上の層構造とし
て、2つの樹脂層以外の樹脂層の厚みを調整することに
より、シーラントフィルムの総厚みを必要な程度に確保
するようにすればよい。
【0014】また、この包装用シート材を使用して製造
された包装体は、接着部に弱シール部や切欠きなどを設
けて特定部位の接着強度を弱く形成したり、容器の周縁
部に突起を設けるなどして温度上昇時に容器の周縁部か
ら覆蓋シート材が剥離し易くしたりして、接着部に脱気
孔が形成されるようにする構成ではないので、輸送や荷
扱い中の衝撃によって接着部が破壊される心配は無い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は、この発明に係る包装用シート材の
構造を示す部分拡大縦断面図である。この包装用シート
材は、基材フィルム10とシーラントフィルム12とを
積層させ、アンカーコート剤、例えばイソシアネート系
のアンカーコート剤14を介し互いに貼り合わせて形成
されている。基材フィルム10は、軟化温度が高く強度
も大きい合成樹脂、例えば2軸延伸ナイロンや2軸延伸
ポリプロピレンなどによって形成される。また、シーラ
ントフィルム12は、それぞれ熱可塑性の合成樹脂によ
って形成された第1樹脂層16及び第2樹脂層18を積
層させた2層構造を成している。そして、第1樹脂層1
6は、熱接着性を有する合成樹脂、例えばポリオレフィ
ン系の熱接着性樹脂によって形成されている。また、第
2樹脂層18は、第1樹脂層16との間で互いに熱接着
性を有し、かつ、第1樹脂層16とは異なる融点を有す
る合成樹脂によって形成されている。この第2樹脂層1
8は、包装用シート材を使用して包装袋や包装容器の包
装体を製造したときに、食品が密封された包装体の内面
を成すことになるので、その材質は内容物の性状を基に
して選択される。例えば、包装体の内部に封入される食
品が、マイクロ波を吸収すると高温になる油性食品など
の場合には、耐熱性に優れた、例えばポリプロピレンに
よって形成される。また、高水分率の食品は、発熱温度
が低く、充填包装時にシール面に内容物が付着し易いの
で、そのような食品を包装体内に封入する場合には、第
2樹脂層18は、ポリプロピレンより低融点であるが夾
雑シール性の良い、例えばポリエチレンによって形成さ
れることが望ましい。尚、基材フィルム10とシーラン
トフィルム12との間に、易引裂性、機械強度、ガスバ
リヤー性、保香性などを付与する機能を有する合成樹脂
の層を付加することもできる。
【0017】基材フィルム10の厚みは、例えば10〜
20μm程度であり、また、シーラントフィルム12の
第1樹脂層16及び第2樹脂層18の各厚みは、それら
の層の厚みが厚くなり過ぎ熱接着部の強度が不必要に高
くなって脱気孔が形成されにくくならないように適切に
設定され、例えばそれぞれ5〜30μm程度とされる。
【0018】図1に示したような積層構造の包装用シー
ト材を製造するには、例えば、基材フィルム10の層と
シーラントフィルム12の第1樹脂層16及び第2樹脂
層18とを共押し出しコーティング法により積層させ
る。或いは、予め第1樹脂層16と第2樹脂層18との
2層構造をなすシーラントフィルム12を形成し、この
シーラントフィルム12を基材フィルム10にドライラ
ミネート法或いは押し出しラミネート法により貼り合わ
せるようにする。
【0019】ところで、例えば肉まんなどのように1個
ずつ食する食物では、1つの電子レンジ調理用食品の包
装用シート材で複数個の食物を集積包装すると、その食
品を電子レンジで加熱調理するときに複数個の食物を同
時に加熱することになり、一度に全部を食べ切れない場
合には甚だ不都合である。従って、この種の食品では、
食物を1個ずつ電子レンジ調理用食品の包装用シート材
で個別に包装し、この個装物を複数個、耐熱性や脱気機
能の無い外装用の包装用シート材で集積包装して、二重
包装の形態としている。このような二重包装では、内容
物の保護性(密封性、ピンホール性)や装飾性(包装体
の皺の防止、包装体の立体形状の保持)といった機能
は、主として外装用の包装用シート材に受け持たせるこ
とができる。このため、個装用の包装用シート材(電子
レンジ調理用食品の包装用シート材)については、上記
したように、シーラントフィルム12を第1樹脂層16
及び第2樹脂層18の2層構造とし、第1樹脂層16及
び第2樹脂層18の各厚みを、熱接着部の強度が不必要
に高くなって脱気孔が形成されにくくならないように、
例えばそれぞれ5〜30μm程度としても、特に問題は
無い。これに対し、二重包装形態としない場合におい
て、例えば四方袋では50μm程度、合掌袋では60μ
m程度のシーラントフィルム12の総厚みが必要である
とされる。また、第2樹脂層18の夾雑シール性や、シ
ート材の耐ピンホール性、袋の剛性、或いはシート材を
熱接着するのに使用される包装機のヒートシールバーの
平滑性などが要求される場合には、さらに厚くされる。
この場合には、第1樹脂層16及び第2樹脂層18の厚
みは、上記した範囲のままとして、第1樹脂層16及び
第2樹脂層18以外に熱可塑性の合成樹脂によって形成
された1又は2以上の別の樹脂層を積層、例えば第2樹
脂層18上に積層させた3層構造又は4層以上の層構造
として、シーラントフィルムの総厚みを必要な程度に確
保するようにすればよい。
【0020】以上説明したような包装用シート材を使用
して製造された包装袋の1例を図2及び図3に示す。図
2は、包装袋の平面図であり、図3は、図2のIII−III
縦断面の部分拡大図である。尚、これらの図においては
(後述する図4ないし図8においても同じ)、内容物の
図示を省略している。
【0021】この包装袋は、一般に四方袋と呼ばれてい
るものであり、表裏2枚の包装用シート材20、22の
周縁部同士を熱接着することにより、両シート材20、
22の各内面と熱接着部24とで囲まれた収容部26を
有する袋形態に形成されている。そして、内容物は、収
容部26に収容されて密封される。2枚のシート材2
0、22の周縁部同士を熱接着する際には、それぞれ基
材フィルム10が外面側となりシーラントフィルム12
の第2樹脂層18が内面側となるように両シート材2
0、22を重ね合わせるようにする。
【0022】以上のような構成の包装袋に密封された食
品を電子レンジに入れて加熱調理すると、マイクロ波の
照射によって包装用シート材20、22が発熱したり、
食品の加熱に伴う包装袋内部からの伝熱により、シート
材20、22の温度が上昇する。それと同時に、食品の
加熱に伴って袋内で水蒸気が発生して、包装袋の内圧が
上昇し、その力が熱接着部24にも加わる。そして、シ
ート材20、22の温度上昇により各シーラントフィル
ム12が軟化し、第1樹脂層16と第2樹脂層18間の
融点の違いによる両樹脂層16、18間の熱変形量の大
きさの違いから、両シート材20、22に応力歪みが生
じる。そのように応力歪みが生じた熱接着部24に、包
装袋の内圧上昇による力が加わることにより、熱接着部
24における第2樹脂層18或いは第1樹脂層16と第
2樹脂層18との両層が部分的に破壊し、図4に平面図
を示すように、包装袋の温度と内圧の上昇に感応して適
度な大きさの脱気孔28が熱接着部24に自動的に形成
される。そして、その脱気孔28を通して包装袋内の水
蒸気が放出されることとなる。
【0023】図5に平面図を、図6に図5のVI−VI矢視
縦断面の部分拡大図をそれぞれ示した包装袋は、上述し
た包装用シート材を使用して製造された包装袋の別の形
態例である。この包装袋は、一般に合掌袋と呼ばれてい
るものであり、1枚の包装用シート材30を、基材フィ
ルム10を外面側としシーラントフィルム12の第2樹
脂層18を内面側として折り重ね、各端縁部同士を熱接
着するとともに、各側縁部同士を熱接着することによ
り、シート材30の内側面と端縁熱接着部32と両側縁
熱接着部34、34とで囲まれた収容部を有する袋形態
に形成されたものである。この図5及び図6に示した包
装袋でも、図2ないし図4に示した包装袋と全く同様に
作用し、この包装袋に密封された食品を電子レンジに入
れて加熱調理したときに、包装袋の温度と内圧の上昇を
感知して端縁熱接着部32や両側縁熱接着部34に適当
な時期に適度な大きさの脱気孔が自動的に形成される。
【0024】図7及び図8は、上述した包装用シート材
を使用して製造された包装容器の1例を示し、図7は、
包装容器の縦断面図、図8は、図7のA部分の拡大縦断
面図である。
【0025】この包装容器は、上面が開口した容器本体
部36の上部開口面全体を、上述した構成の包装用シー
ト材40で完全に覆蓋し、容器本体部36の上部開口面
の周縁部38とシート材40の周縁部とを接着剤で接着
し或いは熱接着することにより構成されており、容器内
部に内容物(図示省略)が密封される。シート材40を
容器本体部36の上部開口面の周縁部38に接着する際
には、基材フィルム10を外面側(上面側)としシーラ
ントフィルム12の第2樹脂層18を容器内部側(下面
側)とする。
【0026】図7及び図8に示した構成の包装容器に密
封された食品を電子レンジに入れて加熱調理すると、上
記した包装袋における場合と同様に、シート材40の温
度が上昇するとともに、容器内で水蒸気が発生して内圧
が上昇し、その力が接着部42に作用する。そして、シ
ーラントフィルム12が軟化して、第1樹脂層16と第
2樹脂層18間の融点の違いによる両樹脂層16、18
間の熱変形量の大きさの違いから、シート材40に応力
歪みが生じ、その応力歪みが生じた接着部42に容器の
内圧上昇による力が加わることにより、シート材40
の、容器本体部36の上部開口面の周縁部38との接着
部42が部分的に破壊する。このようにして、シート材
40の接着部42に、包装容器の温度と内圧の上昇に感
応した適度の大きさの脱気孔が適当な時期に自動的に形
成され、その脱気孔を通して包装容器内の水蒸気が放出
されることとなる。
【0027】
【実施例】以下、この発明をより具体化した実施例につ
いて、試験の結果を示しながら説明する。
【0028】厚みが12μmで2軸延伸されたポリエチ
レンテレフタレートからなる基材フィルムにイソシアネ
ート系のアンカーコート剤を塗布し、厚みが10μmで
融点が142℃であるポリオレフィン系の熱接着性樹脂
からなる第1樹脂層、及び、厚みが10μmで融点が1
05℃であるポリエチレンからなる第2樹脂層と、前記
基材フィルムとを、共押し出しラミネータを使用して共
押し出しコーティング法により積層させ、シート材を試
作した。また、比較のために、厚みが12μmで2軸延
伸されたポリエチレンテレフタレートからなる基材フィ
ルムにイソシアネート系のアンカーコート剤を塗布し、
厚みが20μmで融点が105℃であるポリエチレンか
らなる単一樹脂層と前記基材フィルムとを押し出しコー
ティング法により積層させ、シート材を試作して、それ
をコントロールとした。以上のようにして試作した本発
明に係るシート材及びコントロールのシート材のそれぞ
れについて、電子レンジ適性及び密封性を調べた。
【0029】電子レンジ適性の試験は、本発明に係るシ
ート材及びコントロールのシート材により図5に示した
形態の合掌袋をそれぞれ作り、それぞれの袋内に水と濾
紙(脱気孔の形成時に水蒸気の吹出しにより内容物が飛
散する現象を確認するため)を入れ、開孔部を熱接着し
て内容物を密封し、これを電子レンジで加熱し、脱気孔
の形成状態、破裂音の有無及び濾紙の飛散状態を調べる
ことにより行なった。合掌袋の大きさは、15cm×1
7cmとし、内容物は、1cm×1cmの濾紙を20枚
と水を10ccとし、シート材の周縁部の熱接着部の幅
寸法は10mm、熱接着時の熱接着圧力は2kg/cm
2、熱接着温度は160℃、熱接着時間は1秒とした。
また、電子レンジとして、(株)日立製作所製のMRO
−A81(マイクロ波出力=500W)を使用した。サ
ンプル数は、それぞれのシート材について50ずつとし
た。
【0030】また、密封性の試験は、本発明に係るシー
ト材及びコントロールのシート材によりそれぞれ上記と
同一条件で作成された各合掌袋について、赤色に着色さ
れた高浸透性のシールチェック試験液を袋の内部に噴霧
し、袋の外部へ滲出した試験液を観察して熱接着不良や
ピンホールなどの密封不良個所を特定することにより行
なった。シールチェック試験液としては、日本油脂
(株)製のエージレス・シールチェックを用いた。
【0031】本発明に係るシート材及びコントロールの
シート材の電子レンジ適性及び密封性の試験結果を表1
に示す。表1中、「脱気孔の形成」の欄には、熱接着部
に脱気孔が形成された包装袋の割合を示し、「破裂音」
の欄には、破裂音が認められた包装袋の割合を示し、ま
た、「濾紙の飛散」の欄には、濾紙が包装袋内から外へ
飛散した包装袋の割合を示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示した試験結果から分かるように、
本発明に係るシート材で作られた包装袋は、電子レンジ
で加熱すると、破裂音を発することなく、端縁熱接着部
(図5に符号32で示した部分)の中央に脱気孔が形成
されてその脱気孔を通し袋内の水蒸気が放出され、濾紙
の飛散も皆無であった。これに対し、コントロールのシ
ート材で作られた包装袋は全て、脱気孔が形成されずに
爆発的に熱接着部から破裂し、濾紙が電子レンジ庫内に
散乱し、破裂音も明確に確認された。
【0034】また、包装袋の密封性については、本発明
に係るシート材で作られた包装袋及びコントロールのシ
ート材で作られた包装袋の何れも、98%の高率で密封
不良が発生した。密封不良は、いずれの場合も、図5の
IX−IX矢視縦断面の部分拡大図を図9に示すように、端
縁熱接着部32と側縁熱接着部34とが交差する個所に
認められ、当該個所を顕微鏡(ベルテックス製のBMS
−25A)により観察すると、直径0.5mm程度の熱
接着されていないトンネル状の隙間44が確認された。
このトンネル状の隙間44は、通気性はあるが、電子レ
ンジによる加熱時に発生した水蒸気を脱気させる孔とし
ては大きさが不十分であり、このため、上記したよう
に、コントロールのシート材で作られた包装袋は全て爆
発的に破裂することとなった。
【0035】尚、本発明に係るシート材で作られた包装
袋も高率で密封不良が発生したが、上述したように、本
発明に係るシート材で作られた包装袋を二重包装の個装
用として用いるようにすれば、内容物の密封性は外装に
よって確保されるので、特に問題は無い。また、包装袋
の形態が合掌袋以外の、密封性が高くなるような形態と
すれば、上記実施例に係るシート材で作られた包装袋で
も、密封性の問題が解消される。さらに、第1樹脂層1
6及び第2樹脂層18以外に熱可塑性の合成樹脂によっ
て形成された別の樹脂層を積層してシーラントフィルム
の総厚みを必要な程度に確保するようにすれば、この発
明に係るシート材で作られた合掌袋にも密封性を持たせ
ることができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る発明の包装用シート材を
使用して製造された包装体では、また、請求項2、請求
項3及び請求項4に係る各発明の包装体では、その包装
体に封入された食品を電子レンジで加熱調理した際に、
電子レンジのマイクロ波出力の大きさや食品の性状など
の諸条件の変化に対応し、包装体の温度や内圧の上昇に
感応して、適当な時期に適度な大きさの脱気孔が自動的
に形成され、食品の加熱による水蒸気の生成速度、脱気
孔の形成速度及び脱気孔を通しての水蒸気の放出速度を
相互にバランスさせることが可能になるので、適切な加
熱調理が行なわれることとなる。また、この包装体は、
耐衝撃破袋性に優れるので、輸送や荷扱いの際に包装体
の接着部が破壊して食品が汚染される、といった心配が
無く、さらに、脱気孔の形成にそれ程時間を要しないの
で、効果的な蒸気抜きが行なわれることとなる。また、
この包装体の製作工程は、比較的簡単であり、製造上も
有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施形態を示し、電子レンジ調理
用食品の包装用シート材の構造を示す部分拡大縦断面図
である。
【図2】図1に示した包装用シート材を使用して製造さ
れた包装袋の1例を示す平面図である。
【図3】図2のIII−III縦断面の部分拡大図である。
【図4】図2に示した包装袋の熱接着部に脱気孔が形成
された状態を示す平面図である。
【図5】図1に示した包装用シート材を使用して製造さ
れた包装袋の別の例を示す平面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視縦断面の部分拡大図である。
【図7】図1に示した包装用シート材を使用して製造さ
れた包装容器の1例を示す縦断面図である。
【図8】図7のA部分の拡大縦断面図である。
【図9】図5のIX−IX矢視縦断面の部分拡大図に相当
し、包装袋の密封不良個所を説明するための図である。
【符号の説明】
10 基材フィルム 12 シーラントフィルム 14 アンカーコート剤 16 第1樹脂層 18 第2樹脂層 20、22、30、40 包装用シート材 24 熱接着部 26 収容部 28 脱気孔 32 端縁熱接着部 34 側縁熱接着部 36 容器本体部 38 容器本体部の上部開口面の周縁部 42 接着部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムと少なくともシーラントフ
    ィルムとを積層させ互いに貼り合わせて形成された、電
    子レンジ調理用食品の包装用シート材において、 前記シーラントフィルムが、少なくとも、異なる融点を
    有しかつ互いに熱接着性を有する熱可塑性の合成樹脂に
    よってそれぞれ形成された2つの樹脂層を積層させた層
    構造を含むことを特徴とする、電子レンジ調理用食品の
    包装用シート材。
  2. 【請求項2】 基材フィルムと少なくともシーラントフ
    ィルムとを積層させ互いに貼り合わせてそれぞれ形成さ
    れた2枚の包装用シート材を、それぞれ基材フィルムを
    外面側として互いに重ね合わせ、各包装用シート材の周
    縁部同士を熱接着して袋形態に形成し、内部に食品が封
    入される、電子レンジ調理用食品の包装体において、 前記包装用シート材の前記シーラントフィルムが、少な
    くとも、異なる融点を有しかつ互いに熱接着性を有する
    熱可塑性の合成樹脂によってそれぞれ形成された2つの
    樹脂層を積層させた層構造を含み、 電子レンジ調理時の加熱により、前記包装用シート材周
    縁部の熱接着部が部分的に破壊して脱気孔が形成される
    ようにしたことを特徴とする、電子レンジ調理用食品の
    包装体。
  3. 【請求項3】 基材フィルムと少なくともシーラントフ
    ィルムとを積層させ互いに貼り合わせて形成された包装
    用シート材を、基材フィルムを外面側として折り重ね、
    各端縁部同士を熱接着し各側縁部同士をそれぞれ熱接着
    して袋形態に形成し、内部に食品が封入される、電子レ
    ンジ調理用食品の包装体において、 前記包装用シート材の前記シーラントフィルムが、少な
    くとも、異なる融点を有しかつ互いに熱接着性を有する
    熱可塑性の合成樹脂によってそれぞれ形成された2つの
    樹脂層を積層させた層構造を含み、 電子レンジ調理時の加熱により、前記包装用シート材端
    縁部の熱接着部及び/又は包装用シート材側縁部の熱接
    着部が部分的に破壊して脱気孔が形成されるようにした
    ことを特徴とする、電子レンジ調理用食品の包装体。
  4. 【請求項4】 基材フィルムと少なくともシーラントフ
    ィルムとを積層させ互いに貼り合わせて形成された包装
    用シート材で容器の開口面を、基材フィルムを外面側と
    して覆蓋し、容器の開口面周縁部と包装用シート材の周
    縁部とを接着し、内部に食品が封入される、電子レンジ
    調理用食品の包装体において、 前記包装用シート材の前記シーラントフィルムが、少な
    くとも、異なる融点を有しかつ互いに熱接着性を有する
    熱可塑性の合成樹脂によってそれぞれ形成された2つの
    樹脂層を積層させた層構造を含み、 電子レンジ調理時の加熱により、前記容器の開口面周縁
    部と包装用シート材周縁部との接着部が部分的に破壊し
    て脱気孔が形成されるようにしたことを特徴とする、電
    子レンジ調理用食品の包装体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110248036A1 (en) * 2008-09-02 2011-10-13 Steamfast Europe Limited Improved food packaging sheet for use in microwave ovens
CN114716758A (zh) * 2018-03-30 2022-07-08 大日本印刷株式会社 异味吸附成型品树脂组合物、异味吸附成型品以及包装材料

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