JPH11165745A - 流体試料用薄板製バッグ - Google Patents

流体試料用薄板製バッグ

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JPH11165745A
JPH11165745A JP34998897A JP34998897A JPH11165745A JP H11165745 A JPH11165745 A JP H11165745A JP 34998897 A JP34998897 A JP 34998897A JP 34998897 A JP34998897 A JP 34998897A JP H11165745 A JPH11165745 A JP H11165745A
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JP
Japan
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bag
frame
thin
stainless steel
thin plate
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JP34998897A
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Inventor
Shigeru Yanagihara
茂 柳原
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Tsukasa Sokken KK
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Tsukasa Sokken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】200℃以上の使用温度、気密性の確保、内容
積を大きくした時の応力集中の緩和、形状の復元性の向
上、耐久性の確保などを可能にする流体試料用薄板材製
バッグを得ること 【解決手段】対向する2枚の可撓性の流体不透過性の薄
板2、3の間に流体を収容可能な室4を形成したバッグ
であって、重ね合わせた2枚の薄板2、3の周辺部に貼
着して2枚の薄板材間の流体密性を保つ気体不透過性の
テープ6と、前記2枚の薄板材間の周辺部に沿って配置
して前記周辺部を前記テープの上から挟持するフレーム
7とを備えている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の材質による
内容成分の変化を少なくする必要のある大気汚染関係の
公害技術分野、薬品、飲食品などの産業分野で使用する
流体試料用容器、特に流体試料用バッグに係わるもの
で、とくに試料の高温保持や容器の表面影響を抑制する
必要のある自動車排気ガス測定などの環境技術分野に関
係する。
【0002】
【従来の技術】これまで、自動車排気ガスなどの試料採
取はテフロン(四フッ化エチレン)、テドラーなど比較
的表面の反応性が低いプラスチックフィルムで構成した
試料バッグが用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、プラスチッ
クフィルム製バッグは一般に弾性に富んだ表面材をも
ち、変形における応力集中が少ないので使いやすい点は
あるが、試料ガスの中の特定成分に対する表面の付着
性、反応性やガス透過性で問題がある場合が多く、特に
付着成分の焼出しの困難さや高温時の可塑剤その他の高
沸点成分の影響を抑制することが困難であった。
【0004】一方、試料バッグをステンレス鋼製フィル
ムで構成する試みも行われたが、従来のステンレス鋼製
フィルムバッグは試料ガスの供給、排出に伴う内容積の
変化に対する表面の応力が一部に集中し易く、形状の復
元性が確保できる範囲での内容積を大きくすることが困
難で、耐久性などに問題を残していた。
【0005】この発明は上記のような問題に対応するた
めのもので、200℃以上の使用温度、気密性の確保、
内容積を大きくした時の応力集中の緩和、形状の復元性
の向上、耐久性の確保などを解決すべき課題としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】バッグを構成するステン
レス鋼薄板の一部に応力が集中することをある程度緩和
する手段として、耐熱性のある粘着材を含むアルミニウ
ム箔、ステンレス鋼箔などを必要な箇所を主としてステ
ンレス鋼薄板の外面にラミネートすることを前提とし、
矩形の各辺をステンレス鋼チューブで構成したフレーム
としてその近傍のステンレス鋼薄板などの変形をできる
だけ防止し、ステンレス鋼薄板の接合部からのリークを
確実に防止するために折り曲げ可能なステンレス鋼製粘
着テープを利用して共にかしめるなどの手段を講じる。
さらに、実験的な研究からフレームの初期形状やばねの
力を活用するなどの手段も採用した。その他に真空に近
い時のバッグ内部の流路の確保やバッグのコーナー部で
の金具の利用など課題を解決するための幾つかの手段を
講じた。すなわちこの発明の流体試料用薄板製バッグ
は、対向する2枚の可撓性のある流体不透過性の薄板の
周辺部を接合してその間で流体を収容可能な室を形成し
たバッグであって、接合した前記2枚の薄板の周辺部の
外側に貼着している気体不透過性で強度のあるテープ
と、前記周辺部に沿って配置して前記周辺部を前記テー
プの上から前記周辺部を相互に密着させて前記周辺部相
互間の気密性が保たれかつ前記周辺部を確実に保持する
十分な保持力を有するように接合し挟持するフレームと
を備え、前記フレームは長さ方向の少なくとも一部分が
波形に湾曲していることを特徴としている。またこの発
明の他の流体試料用バッグは厚さ10μm〜100μm
のステンレス鋼製の薄板またはこれと類似の伸びの小さ
い材料製の薄板、またはこれらの薄板の外面の一部また
は全面に粘着剤を含むアルミニウム箔またはステンレス
鋼箔もしくは耐熱性プラスチックフイルムをラミネート
して構成した薄板を2枚対向させて配置し、この間に流
体を収容可能な室を形成したバッグにおいて、前記対向
する薄板の重ね合わさった周辺部に沿ってフレームを配
置し、前記フレームの長さ方向に連続した溝を設けてこ
れに薄板の周辺部を1mm以上差し込みかつ前記フレー
ムの溝の周辺をかしめて前記周辺部を接合または折り曲
げ保持した構造において、薄板の接合または折り曲げ保
持される薄板の周辺部の外面に、厚さ45μm以下の折
り曲げ可能なステンレス鋼製粘着テープを両薄板にまた
がって貼合し、前記粘着テープの上から前記かしめが施
されていることを特徴としている。
【0007】
【発明実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によっ
て説明する。図1、図2及び図3において、1は本発明
の流体試料用薄板製バッグである。流体試料用薄板製バ
ッグ1は、内面を対向させて重ね合わせた2枚の可撓性
の流体不透過性の薄板2、3を備えている。薄板材2、
3は厚さ10μm〜100μmのステンレス鋼製の薄板
またはこれと類似の伸びの小さい金属またはテフロン等
の材料製の薄板、またはこれらの薄板の外面の一部また
は全面に粘着剤を含むアルミニウム箔またはステンレス
鋼箔もしくは耐熱性プラスチックフイルムからなる補強
材9、10をラミネートして構成した薄板で構成する。
本発明の流体試料用薄板製バッグ1はこの薄板2、3の
間の空間が流体試料を収容する室4を構成するものであ
る。薄板2、3は同形の矩型のものを各周辺部を一致さ
せて重ね合せ、この重ね合わさった周辺部を流体密に接
合されて室4を構成するか、或るいは一枚の大版の薄板
を中央から折り曲げて重ね合わさった薄板2、3を形成
する。この場合は接合する周辺部は折り曲げた辺以外の
3辺となる。厚さ10μm以上のステンレス鋼薄板製の
バッグでは薄板の周辺部の接合部での流体のリークを防
止することが最も重要で、対向する薄板2、3の周辺部
5を重ね合わせてその全周に亘って接合しまたは折り曲
げて室4の流体密を形成して密封容器を形成する。この
接合または折り曲げられた薄板2、3の周辺部5の外面
に、接着剤19を含む気体不透過性で強度のある粘着テ
ープ例えば厚さ45μm以下の折り曲げ可能なステンレ
ス鋼製粘着テープ6を薄板2、3に跨がって貼着する。
【0008】一方、対向する薄板2、3の重ね合わせた
周辺部5に沿ってフレーム7を配置する。フレーム7は
薄板2、3の周辺部5の形状に対応して一対の長辺11
a、11bと一対の短辺12a、12bを持つ矩形をな
している。フレーム7として厚さ0.5mm以上外径3
〜5mmのステンレス鋼チューブを用い、これに薄板
2、3の周辺部5に対向する側面に長さ方向に沿って連
続して幅0.5mm程度の溝8を設け、この溝8に薄板
2、3の周辺部5を粘着テープ6とともに1mm以上差
し込みかつフレーム7の溝8の周辺を粘着テープ6の上
からかしめて薄板2、3の周辺部を接合または折り曲げ
保持した状態で強力に挟持する。これによって薄板2、
3を確実に接合しかつ保持しかつ流体の洩れをなくすよ
うにすると共に、フレーム7としてのステンレス鋼チュ
ーブの変形が常に初期の形状にほぼ復帰することが可能
になる。
【0009】フレーム7の外形は前記の通り、バッグ1
の厚み方向の平面視では一対の長辺11a、11bと一
対の短辺12a、12bを持つ矩形状にしてあるが、バ
ッグの厚み方向に垂直な方向の側面視ではその一対の短
辺12a、12bに対称的に薄板材面に垂直方向におお
むねピッチ250mm以下の波状の変形20(図4参
照)を予め与えておいて、バッグ内の圧力が外気より低
く内容積がゼロに近いときフレームがほぼ矩形状を保
ち、バッグ内容積が増加したときに生じるステンレス薄
板の極端な局部的変形を短辺12a、12bの波形形状
が抑制することができる。
【0010】バッグ1の試料出入り口や圧力検出口はス
テンレス鋼パイプ17などと確実にリークなく接続でき
る必要がある。バッグ1の試料出入口金13a、圧力検
出口金13bとして図3に示すように、薄板2を挟んで
内部口金14とO−リング溝付きナット15がバッグO
−リング16を介して締め付けられている。O−リング
溝付きナット15の外側にはステンレス鋼パイプ17を
溶接した袋ナット18が袋ナットO−リング21を介し
て密着されている。内部口金14のバッグ内の円板部2
2には流通溝23が設けられ、これに連絡できるスペー
サ24が一筆書き状に口金13a、13bの近傍に配置
される。スペーサ24は柔軟性があり形状が保持できバ
ッグ内面を傷つける恐れがなく適当な太さを有するステ
ンレス線のような線材で構成され、バッグが真空に近い
状態で薄板2、3が密着した場合でもガス状成分を完全
に排出するように口金13a、13bとの流路が確保で
きるようにしてある。
【0011】バッグ1の矩形状のフレーム7の四隅のコ
ーナー部25、25、25、25にはフレーム7に沿っ
た辺の長さ30〜40mmの2辺を持つほぼ三角状のフ
レーム保持材26を配置してフレーム7のコーナー部2
5を保持している。図5に示すように、フレーム保持材
26は上片材27a及び下片材27bからなっていて、
上片材27a、下片材27bは共に内側面にフレーム7
のコーナー部25を受け入れる溝28を有していて、こ
の溝28内にフレーム7のコーナー部25を受け入れた
状態で上片材27aと下片材27bがねじ31などによ
り締結されて協同してフレーム7のコーナー部25を挟
持し確実に保持する。また上片材27aと下片材27b
はスペーサ24を薄板2、3の上から狭んで、スペーサ
24を保持する場合もある。
【0012】コーナー保持材26には各々リング32が
取り付けられ、バッグ1は普通にはこのリング32で保
持されるが、このフレーム保持材26に引きばねを取り
付けてそれぞれのコ一ナー部25を引き合ってバッグ1
を保持してもよい。このとき引きばねとして機能する各
々のコーナー・スプリング33で外側方向に引っ張るよ
うにして、フレーム5の各辺に予め適当な張力をかけて
おく。この力はバッグ内部の圧力と容積にも関係する
が、バッグの膨らみにおいて生じる変形を整える役割も
果たす。コーナー・スプリング33の他方の端34は固
定された枠または吊り具35によって方向や回転角自由
に一定位置に保持される。
【0013】バッグ1の矩形状のフレーム7の一対の長
辺11a、11bのそれぞれの中央部近辺に長辺11
a、11bから垂直方向内側に20〜60mm離れた位
置にバッグ1を構成する両薄板2、3を引き離す力の働
く板ばね36を両薄板2、3の外面に、補強材9を貼着
している場合にはその補強材の上から接着して、バッグ
1が膨らむときに各長辺11a、11bの薄板2、3が
ほぼ対称的に角度を大きくできるようにしてある。
【0014】このように構成した流体試料用薄板材製バ
ッグ1は、ステンレス鋼製の薄板材2、3とフレーム
7、ステンレス鋼製粘着テープ6、ラミネートされたア
ルミニウム箔などの補強材9、10、板ばね36、コー
ナー保持材26、試料出入口金13a、圧力検出口金1
3bなどを主な部材として作られている。図1に示すよ
うに試料流体を内部に入れて行くとバッグ1は枕型のよ
うな形状で膨らむが、矩形のバッグ1のフレーム7の二
つの短辺12a、12bについては両コーナーから強い
押し縮める力が働く。矩形のバッグ1のフレーム7の二
つの長辺11a、11bにも押し縮める力が働くが、フ
レーム7の長片11a、11b及び短片12a、12b
のそれぞれの中央部近辺ではバッグ1の中心方向への力
もあり、短辺側12a、12bの変形との関係では長片
11a、11b側はバッグ1の中心側に僅かに曲がる程
度にすることができる。短辺12a、12bには図4の
ように予め波状の変形を与えておき、コーナーからの押
し縮める力に対応して両端間の距離を縮め易くすること
ができる。
【0015】図4は、バッグ1が真空に近い状態のとき
(図4a)と試料ガスを十分に入れて膨らんだ状態のと
き(図4b)のバッグ中心部近くの状態を半裁断面とし
て示してあるが、この一例から分かるように短辺12
a、12b側は膨らみが大きくなるのに従い波状の振幅
が大きくなり、コーナー部間の直線距離Lが縮小され
る。長辺11a、11b側もそれぞれ縮む方向に力を受
けるが、普通にはその変形は小さい。バッグ1の中央部
付近は、板ばね36の力を補助的に受けて、ほぼ対称的
に枕状に変形する。
【0016】このように当初は矩形状のバッグが枕状に
膨らむとき、フレーム7の短辺12a、12b側の近く
では皺を生じることになるが、短辺12a、12bの波
状の形のピッチが皺の深さと関係する。種々な条件が関
与するが、フレームの波状のピッチをほぼ250mm以
内とすることによって、フレームの凸側の薄板で生じる
凹側の皺の凹角度を鈍角に保ちながら中央部付近の膨ら
みを大きくすることができる。このとき生じる皺の位置
はおおむね定まっており、この位置を含めて薄板材の外
面をアルミニウム箔またはステンレス鋼箔、その他の補
強材9、10でラミネートして予め補強しておき応力な
どを緩和できる。
【0017】
【発明の効果】本発明によるステンレス鋼薄板製バッグ
の構造では、ステンレス鋼チューブの溝部分を強力にか
しめて最内側のステンレス鋼薄板どうしを密着させて、
さらにその外側をステンレス鋼製粘着テープでカバーす
る形でしかもステンレス鋼チューブの溝部で強力にかし
められていて、ステンレス鋼薄板の接合部分においてリ
ークを生じる恐れは全く無くなっている。また粘着テー
プは、接合されまたは折り曲げられて強固にかしめられ
た周辺部の外側に貼着するので粘着テープなどの粘着剤
の成分や吸着性の影響がバッグ内部に及ぶことも無い。
完全にステンレス鋼薄板による密閉空間が構成でき、気
密性を保ちながら内部容積を変化できるバッグとするこ
とができる。本発明によると伸びの少ない薄板で構成さ
れたバッグでも、周辺のフレームに適当な変形を予め与
えておきさらにばねの力を適切に利用することによっ
て、膨らみの増加に応じて生じる薄板の皺を比較的少な
くし、とくに鋭角的な薄板面の変形を防ぎながら内容積
を大きくすることが可能となる。これによってステンレ
ス鋼薄板製バッグの耐久性を向上させ、実用性を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステンレス鋼薄板製バッグの斜視説明図で内容
積がかなり大きくなっている状態を示す説明図。
【図2】本発明のステンレス鋼薄板製バッグのフレーム
部近傍の断面拡大説明図。
【図3】ステンレス鋼薄板製バッグの試料出入口近傍の
減圧力状態の断面説明図。
【図4】ステンレス鋼薄板製バッグの内容積変化に伴う
フレームの変形と中心部付近バッグの膨らみを説明する
半裁断面図で(a)は内容積がゼロ、(b)は内容積が
増加した状態を示す解説図。
【図5】フレーム保持材を示す平面説明分解図。
【符号の説明】
1 流体試料用薄板製バッグ 2 薄板(表) 3 薄板(裏) 4 室 5 周辺部 6 ステンレス鋼製粘着テープ 7 フレーム 8 溝 9 補強材 10 補強材 11a、11b 長辺 12a、12b 短辺 13a 試料出入口金 13b 圧力検出口金 14 内部口金 15 O−リング溝付きナット 16 バッグO−リング 17 ステンレス鋼パイプ 18 袋ナット 19 粘着材 20 波状の変形 21 袋ナットO−リング 22 円板部 23 流通溝 24 スペーサ 25 コーナー部 26 フレーム保持材 27a 上片材 27b 下片材 28 溝 31 ねじ 32 リング 33 コーナー・スプリング 34 他方の端 35 枠または吊り具 36 板ばね

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する2枚の可撓性のある流体不透過
    性の薄板の周辺部を接合してその間で流体を収容可能な
    室を形成したバッグであって、接合した前記2枚の薄板
    の周辺部の外側に貼着している気体不透過性で強度のあ
    るテープと、前記周辺部に沿って配置して前記周辺部を
    前記テープの上から前記周辺部を相互に密着させて前記
    周辺部相互間の気密性が保たれかつ前記周辺部を確実に
    保持する十分な保持力を有するように接合し挟持するフ
    レームとを備えることを特徴とする流体試料用薄板製バ
    ッグ。
  2. 【請求項2】 厚さ10μm〜100μmのステンレス
    鋼製の薄板またはこれと類似の伸びの小さい材料製の薄
    板、またはこれらの薄板の外面の一部または全面に粘着
    剤を含むアルミニウム箔またはステンレス鋼箔もしくは
    耐熱性プラスチックフイルムをラミネートして構成した
    薄板を2枚対向させて配置し、この間に流体を収容可能
    な室を形成したバッグにおいて、前記対向する薄板の重
    ね合わさった周辺部に沿ってフレームを配置し、前記フ
    レームの長さ方向に連続した溝を設けてこれに薄板の周
    辺部を1mm以上差し込みかつ前記フレームの溝の周辺
    をかしめて前記周辺部を接合または折り曲げ保持した構
    造において、薄板の接合または折り曲げ保持される薄板
    の周辺部の外面に、厚さ45μm以下の折り曲げ可能な
    ステンレス鋼製粘着テープを両薄板にまたがって貼合
    し、前記粘着テープの上から前記かしめが施されている
    ことを特徴とする流体試料用薄板製バッグ。
  3. 【請求項3】 請求項2の流体試料用薄板製バッグにお
    いて、フレームとして厚さ0.5mm以上外径3〜5m
    mのステンレスチューブを用い、これに幅0.5mm程
    度の溝を設けて前記周辺部を差し込み前記溝の周辺をか
    しめて溝幅をせばめステンレス薄板を確実に保持しかつ
    流体の洩れをなくするようにすると共に、フレームとし
    てのステンレスチューブの変形が初期の形状にほぼ復帰
    することを可能にした流体試料用薄板製バッグ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3の流体試料用薄板製バ
    ッグにおいて、フレームの外形を一対の長辺と一対の短
    辺を持つ矩形状にしてバッグ内の圧力が外気より低く内
    容積がゼロに近いときほぼ矩形状とし、その一対の短辺
    に対称的に薄板面に垂直方向におおむねピッチ250m
    m以下の波状の変形を予め与えておいて、バッグ内容積
    が増加したときに生じるステンレス薄板の極端な局部的
    変形を抑制するような構造の流体試料用薄板製バッグ。
  5. 【請求項5】 請求項2、3または4の流体試料用薄板
    製バッグにおいて、バッグ内部に試料の出入り口から柔
    軟性がありバッグ内面を傷つける恐れがなく適当な太さ
    を有するステンレス線を配置して、バッグ内部を真空に
    する時にガス状成分を試料の出入り口から排出する流路
    を確保できるようにした流体試料用薄板製バッグ。
  6. 【請求項6】 請求項2、3、4または5の流体試料用
    薄板製バッグにおいて、矩形状のそれぞれのフレームの
    コーナー部に、フレームに沿った辺の長さ30〜40m
    mの三角状のフレーム保持材を配置し、ねじなどにより
    フレームのコーナー部を確実に保持すると共に、このフ
    レーム保持材に引きばねを取り付けてそれぞれのコ一ナ
    ー部を引き合って保持するようにした流体試料用薄板製
    バッグ。
  7. 【請求項7】 請求項2、3、4、5または6の流体試
    料用薄板製バッグにおいて、矩形状のフレームの一対の
    長辺のそれぞれの中心部近辺に前記長辺から20〜60
    mm離れた位置にバッグを構成する両薄板を引き離す力
    の働く板ばねを両薄板の外面に接着して、バッグが膨ら
    むときに各長辺の薄板がほぼ対称的に角度を大きくでき
    るようにした流体試料用薄板製バッグ。
JP34998897A 1997-12-04 1997-12-04 流体試料用薄板製バッグ Pending JPH11165745A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013521196A (ja) * 2010-02-26 2013-06-10 ネクストテック エルエルシー 柔軟な金属合金の壁部を備えた流体サンプリング容器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013521196A (ja) * 2010-02-26 2013-06-10 ネクストテック エルエルシー 柔軟な金属合金の壁部を備えた流体サンプリング容器

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