JPH11164437A - 耐火チップおよび配線器具 - Google Patents

耐火チップおよび配線器具

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JPH11164437A
JPH11164437A JP9329315A JP32931597A JPH11164437A JP H11164437 A JPH11164437 A JP H11164437A JP 9329315 A JP9329315 A JP 9329315A JP 32931597 A JP32931597 A JP 32931597A JP H11164437 A JPH11164437 A JP H11164437A
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Shingo Goto
新吾 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施工作業性の良い配線器具を提供する。 【解決手段】電線が接続された配線モジュール20をは
め込むことが可能な開口部2を有する取付け枠1と、取
り付け枠1の開口部2を閉塞する耐火部材により形成さ
れた閉塞部12、この閉塞部12の端部に設けられ取り
付け枠1の一面側に接触させ得る接触片13a、および
閉塞部12と接触片の間に設けられ接触片13aとの間
に取り付け枠1の開口部2の縁を挟み込むことによって
閉塞部12を取り付け枠1の開口部12を閉塞した状態
に保持させ得る突出部13bとを有する耐火チップを備
えた配線器具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配線器具に耐火性能
を付与し得る耐火チップおよびそれを具備する配線器具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の配線器具としては、例えば
特開平6−315217号公報に開示されるものが知ら
れている。この配線器具は、電線が接続された押し釦ス
イッチモジュールやコンセントモジュールなどの配線モ
ジュールと、図示しない壁、天井または埋め込みボック
スなどの取り付け材に固定され所定数の配線モジュール
を枠内に取り付け可能な取り付け枠を有し、この取り付
け枠の表面には樹脂製の化粧プレート等が取り付けられ
る。また、取り付け枠の枠内において、配線モジュール
が取り付けられていない部分には、耐火チップが取り付
けられている。この耐火チップは実質的に取り付け枠の
開口を閉塞する閉塞部と、この閉塞部の両端に設けられ
た取り付け部とを有している。この取り付け部は閉塞部
の両端部を湾曲形成して断面がU字形のフック状に形成
されている。そして、この取り付け部をそれぞれ取り付
け枠に勘合させることによって耐火チップが取り付け枠
に取り付けられる。
【0003】このように、耐火チップを具備することに
より、例えば壁面に本配線器具が設けられた室内におい
て火災が発生した場合に、樹脂製の化粧プレートに火が
燃え移ったとしてもこの火が壁面内に広がることを防止
でき、火災の広がりを極力抑えられるという効果を有す
る。
【0004】また、本配線器具は、取り付け枠内におい
て耐火チップが配線モジュールと同等の寸法を有してい
るため、配線モジュールが取り付けられていない部分に
配線モジュールに代えて耐火チップを取り付けることが
できる。したがって、配線モジュールの大きさや取り付
け数に係わらず、一種類の配線モジュールを使って取り
付け枠の枠の開口をほぼ完全に閉塞することが可能とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
配線器具は、耐火チップの取り付け部の形状が前述のよ
うにU字状のため、耐火チップの両端部を端部方向から
挟持して取り付け枠に取り付けようとすると、取り付け
部のU字の開口部分が狭まって取り付け枠に嵌合しにく
くなるという問題が発生すると予測される。
【0006】また、耐火チップの取り付け時に耐火チッ
プを勘合させるべき取り付け枠の部分のほとんどが耐火
チップに隠れてしまうため、取り付け部を嵌合させる位
置が認識しにくく、耐火チップを配線モジュールの連接
方向に若干ずれた状態で取り付けてしまう虞がある。そ
して、耐火チップがずれて取り付けられていると、配線
器具の耐火性能が低下する。
【0007】これらの問題によって、配線器具の施工に
おいての作業効率が悪くなる可能性がある。
【0008】本発明は、耐火チップの取り付け構造を改
善することによって上記の問題を回避し得る耐火チップ
および配線器具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の耐火チ
ップは、電線が接続された配線モジュールをはめ込まれ
た開口部を有する取付け枠に前記開口部の少なくとも一
部を閉塞するように取り付けることが可能であって、取
り付け枠の開口部を閉塞する耐火部材により形成された
閉塞部と、この閉塞部の端部に設けられ取り付け枠の一
面側に接触させ得る接触片と、閉塞部と接触片の間に設
けられ接触片との間に取り付け枠の開口部の縁を挟み込
むことによって閉塞部を取り付け枠の開口部を閉塞した
状態に保持させ得る突出部と;を具備していることを特
徴とする。
【0010】本発明および以下各請求項に記載の発明に
おいて、各構成要件は特に言及しない限り次のとおり定
義する。
【0011】配線モジュールは、例えば押し釦スイッチ
やコンセントなどのことを意味し、壁面等に取り付ける
ことを要するものであれば、その他の電気器具であって
もよい。
【0012】取り付け枠は、金属を材料として形成でき
るが特に材料は限定されない。また、形状も配線モジュ
ールを取り付けられる開口を有していればどのようなも
のであってもよい。
【0013】耐火チップは、金属によって形成できるが
耐熱樹脂などであってもよく特に材料は限定されない。
閉塞部の形状は特に限定されるものではなく、配線モジ
ュールがはめ込まれた部分を除く全体を完全に覆うよう
にすることは要さない。また、閉塞部、接触片および突
出部は一体的に形成されている必要はない。閉塞部、接
触片および突出部を個々の部品として形成してこれらを
組み立てて耐火チップを形成してもよく、当然に他の部
材を組み合わせて形成してもよい。また閉塞部、接触片
および突出部は一枚の金属板を屈曲形成する等して一体
的に形成してもよい。さらに、耐火チップは取り付け枠
内において配線モジュール1個分の寸法を必ずしている
必要はなく、例えば同時に2つの配線モジュール分のス
ペースが塞げるような大きさの閉塞部を備えた構造とし
てもよい。
【0014】また、突出部は、接触片とによって常に取
り付け枠を狭持するような形状または位置に形成されて
いる必要はなく、突出部と接触片との間に取り付け枠を
位置させた状態を保持できればよい。
【0015】本発明の耐火チップによれば、その取り付
け部で取り付け枠の一部に嵌合させて取り付ける構造で
はないから、どの部位を持ってもそれによる取り付け枠
への取り付け作業性の悪化を招くことがない。
【0016】また、この耐火チップは、閉塞部の端部に
設けられ取り付け枠の一面側に接触させ得る接触片と、
閉塞部と接触片の間に設けられた突出部によって取り付
け枠を挟み込んで取り付けるものであるから、その取り
付け作業において取り付け部で取り付け枠の一部を一面
側から覆い隠すことがなく、位置合わせが取り付け枠へ
の位置合わせが行いやすい。
【0017】請求項2に記載の配線器具は、電線が接続
された配線モジュールをはめ込むことが可能な開口部を
有する取付け枠と、取り付け枠の開口部に取り付けられ
た配線モジュールと、取り付け枠の開口部の少なくとも
一部を閉塞するように取り付けられた請求項1に記載の
耐火チップとを具備していることを特徴とする。
【0018】本発明の配線器具によれば、耐火チップの
取り付けにおいて請求項1に記載の発明と同様の作用を
奏する。
【0019】請求項3に記載の配線器具は、請求項2に
記載の配線器具において、取り付け枠には耐火チップの
位置決めを行うためのガイド部が形成されていることを
特徴とする。
【0020】ガイド部は、例えば耐火チップの外径寸法
に合わせた溝を取り付け枠の開口縁に形成したものや、
耐火チップが取り付け枠内における配線モジュールの連
設方向への動きを規制するように取り付け枠の内方に突
出した突起であってもよく、耐火チップの配線モジュー
ルの連設方向への移動を規制する作用を備えていれば、
その他諸々の形態を許容する。
【0021】本発明の配線器具によれば、ガイド部に沿
って耐火チップを取り付け枠内にはめ込むことで、耐火
チップの位置合わせを容易に行え、耐火チップの取り付
け作業が一層に容易になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に図1ないし図3を参照して
本発明の実施形態を説明する。
【0023】図1は本発明の配線器具の一実施形態を示
す分解斜視図である。図2は本発明の耐火チップの一実
施形態を示す斜視図である。図3は同じく断面図であ
る。図において1は金属製の取り付け枠であり、中央部
に電気器具すなわち配線モジュール20を取り付けるた
めの開口部2を備えている。そして、上下両端部には造
営材などの壁面3に埋設された配線ボックス4の取り付
け孔5、5に対応する取り付け孔6、6が設けられてい
るとともにプレート取り付け孔7、7が設けられてい
る。この取り付け枠1は開口部2の一側に配線器具20
の一側部に突設した突片21が係合する係合孔8および
配線器具20の他方に突設した突片21が弾性的に係合
する係止孔9を備えて形成した3組の器具固着手段10
を設けている。この取り付け枠1は一般にワンタッチサ
ポートと称されるものを可とする。
【0024】配線器具20は例えばスイッチで、このス
イッチ20は前面に揺動可能の操作部22を有し、短方
向の外径寸法が取り付け枠1の開口部2の長手方向寸法
の約3分の1に形成されている。
【0025】そして、この配線器具20は前面の両側部
に取り付け枠1の係合孔8および係止孔9に係合する突
片21を備えている。これら突片21は配線モジュール
20の本体部23とカバー部24とを固着する取り付け
金具25に一体に形成することを可とする。
【0026】11は耐火チップであり、この耐火チップ
11は金属板などの耐火性を有する板材によって形成さ
れている。耐火チップ11は、配線モジュール20の外
径寸法と略同寸法に形成された矩形形状の閉塞部12を
有し、この閉塞部12の各辺から連続して一体形成され
閉塞部12と直交する面を有する取り付け部13を有
し、取り付け部13にはさらに接触片13aと突出部1
3bとが形成されている。接触片13aは取り付け部1
3とは略直交する平面によって構成され、突出部13b
は取り付け部13の一部を押し形によって押し出して形
成したものである。耐火チップ11は、接触片13aと
突出部13bによって取り付け枠の開口部2の縁を挟み
込むことで取り付けられている。
【0027】耐火チップ11の取り付け枠1への取り付
け作業においては、耐火チップ11を本配線器具の表面
側から挿入する。このとき、耐火チップ11は、取り付
け枠の開口部2の縁に形成したガイド部2aに沿わせて
開口部2内に挿入し、取り付け枠1が接触片13aと突
出部13bに狭持される状態になるまで、耐火チップ1
1を押し込むことにより行う。この挿入時においては、
接触片13aまたは突出部13bと取り付け枠1との間
には若干の隙間が存在するため、最後まで耐火チップ1
1を挿入したことが感覚的に確認しやくすなる。
【0028】また、耐火チップの取り外しは、接触片1
3aと取り付け枠1との間にマイナスドライバーなどの
を挿入して、この治具よって接触片13aと取り付け枠
1との隙間を大きくこじ開けることで行う。
【0029】なお、この耐火チップ11の取り付け構造
は、接触片13aと突出部13bとによって取り付け枠
1の縁の全厚み分を狭持するのではなく、一部の厚さ分
だけ狭持するようにしたものであってもよい。
【0030】15は合成樹脂で形成されたプレートで、
このプレート15は取り付け枠1の開口部2に対向する
プレート開口16を有するとともにプレート取り付け孔
7に嵌合する図示しない突部を有し、この突部をプレー
ト取り付け孔7にはめ込んで取り付け枠1に取り付けら
れる。
【0031】このプレート15は、プレート開口16の
周辺部に凹部17を形成した基体部18およびプレート
開口16に連通する窓孔19を有し基体部18の凹部1
7に着脱可能に嵌合する化粧枠20を含んで形成されて
いる。
【0032】30は操作体で、この操作体30は配線器
具20の操作部22に装着され、かつプレート15の窓
孔19に臨んで窓孔19を塞ぐように形成されている。
【0033】31は操作体30の略中央部に設けた表示
窓であり、この表示窓31は配線モジュール20の前面
略中央部に設けた例えばネオンランプや発光ダイオード
などの図示しない表示素子からの光を導光して、スイッ
チのオン・オフのいずれか一方または両方を表示するよ
うになっている。
【0034】32はプレート15の取り付け孔33およ
び取り付け枠1の取り付け孔6を貫通し、これらを配線
ボックス4に固着するねじである。
【0035】本実施形態の配線器具によれば、耐火チッ
プ11を器具の表面から取り付けることができるため、
例えば複数の配線器具の配線モジュールを取り付けた取
り付け枠1を先に室内の所要箇所に取り付けておき、後
から耐火チップ11のみをまとめて取り付けていくよう
な作業が行え、施工作業の効率化がはかれる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の耐火チップによれば、
その取り付け部で取り付け枠の一部に嵌合させて取り付
ける構造ではないから、どの部位を持ってもそれによる
取り付け枠への取り付け作業性の悪化を招くことがな
い。また、この耐火チップは、閉塞部の端部に設けられ
取り付け枠の一面側に接触させ得る接触片と、閉塞部と
接触片の間に設けられた突出部によって取り付け枠を挟
み込んで取り付けるものであるから、その取り付け作業
において取り付け部で取り付け枠の一部を一面側から覆
い隠すことがなく、位置合わせが取り付け枠への位置合
わせが行いやすい。
【0037】請求項2に記載の配線器具によれば、耐火
チップの取り付けにおいて請求項1に記載の発明と同様
の効果を有する。
【0038】請求項3に記載の配線器具によれば、ガイ
ド部に沿って耐火チップを取り付け枠内にはめ込むこと
で、耐火チップの位置合わせを容易に行え、耐火チップ
の取り付け作業が一層に容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線器具の一実施形態を示す分解斜視
図。
【図2】本発明の耐火チップの一実施形態を示す斜視
図。
【図3】本発明の耐火チップの一実施形態を示す断面
図。
【符号の説明】
1・・・取り付け枠、 2・・・開口部、11・・
・耐火チップ、 13・・・取り付け部、13a・・
・接触片、 13b・・・突出部、20・・・配線
モジュール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線が接続された配線モジュールをはめ込
    まれた開口部を有する取付け枠に前記開口部の少なくと
    も一部を閉塞するように取り付けることが可能であっ
    て;取り付け枠の開口部を閉塞する耐火部材により形成
    された閉塞部と;この閉塞部の端部に設けられ取り付け
    枠の一面側に接触させ得る接触片と;閉塞部と接触片の
    間に設けられ接触片との間に取り付け枠の開口部の縁を
    挟み込むことによって、閉塞部を取り付け枠の開口部を
    閉塞した状態に保持させ得る突出部と;を具備している
    ことを特徴とする耐火チップ。
  2. 【請求項2】電線が接続された配線モジュールをはめ込
    むことが可能な開口部を有する取付け枠と;取り付け枠
    の開口部に取り付けられた配線モジュールと;取り付け
    枠の開口部の少なくとも一部を閉塞するように取り付け
    られた請求項1に記載の耐火チップと;を具備している
    ことを特徴とする配線器具。
  3. 【請求項3】取り付け枠には耐火チップの位置決めを行
    うためのガイド部が形成されていることを特徴とする請
    求項2に記載の配線器具。
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