JPH1116427A - 線材結束治具 - Google Patents

線材結束治具

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Publication number
JPH1116427A
JPH1116427A JP9169762A JP16976297A JPH1116427A JP H1116427 A JPH1116427 A JP H1116427A JP 9169762 A JP9169762 A JP 9169762A JP 16976297 A JP16976297 A JP 16976297A JP H1116427 A JPH1116427 A JP H1116427A
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JP
Japan
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jig
wire
clip
wire harness
base block
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JP9169762A
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English (en)
Inventor
Fumikazu Ohashi
史一 大橋
Yasushi Ishikawa
泰史 石川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、所定の延伸方向に配索されたワイヤ
ーハーネスに対して、ワイヤーハーネス作製図板上に設
けられる治具相互の位置関係に制約されることなく、任
意の寸法位置にバンドクリップを簡易に取り付けること
ができる線材結束治具を提供することを課題とする。 【解決手段】クリップ取付治具10は、ワイヤーハーネ
ス作製図板から突出するロッド部12の先端に固定され
た基部ブロック11aと、基部ブロック11aの一面に
配置された複数の係止凹部14a〜14cに係合係止す
る係止凸部13aを有するヘッドブロック13により構
成され、基部ブロック11aは、ワイヤーハーネスの延
伸方向に延在するプレート形状を有し、所定寸法L1、
L2、L3の位置に係止凹部14a、14b、14cが
設けられ、また、ヘッドブロック13は、基部ブロック
11aの係止凹部14a〜14cに係合して係止する形
状の係止凸部13aを底部に有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意の延伸方向に
配索された電線、エア配管、光ファイバ−等の線材を結
束バンド等により所定の位置で結束するための線材結束
治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用、通信用を始めとして電線
や光ファイバー、あるいはエアー配管等の線材を結束し
て、所定の取り付け位置に、所定の配索方向を保持して
固定するための線材結束具が広く使用されている。特に
車両内に配索されるワイヤーハーネスにおいては、大量
の電線が集束する幹線部や電装部品等へ分岐する電線か
らなる支線部、あるいはこれらの電線が分岐する分岐部
周辺の結束保持においても線材結束具が多用されてい
る。
【0003】一般に用いられている線材結束具の形態と
しては、図7に示すように、結束バンドと固定用クリッ
プとが一体的に形成されたバンドクリップ40がある。
図において、41は、ロック部42が設けられた基部、
43は、基部41から延在するバンド部、44は、基部
41上に突出するクリップ部である。このようなバンド
クリップ40をワイヤーハーネスの結束固定に適用した
場合の線材の結束方法について、図8を参照して説明す
る。
【0004】図8(a)は、ワイヤーハーネス作製図板
上の一部分を示すものであって、ワイヤーハーネス作製
図板上には、ワイヤーハーネス50を所定の延伸方向に
配索するとともに、分岐部51を形成する分岐治具30
と、分岐部51等の基準位置から所定の取付寸法の位置
にバンドクリップ40を取り付けるクリップ取付治具6
0が設けられている。分岐治具30は、ワイヤーハーネ
ス50の分岐部51の形状に応じて三又、あるいは四又
状の分岐形成ピンが突出した分岐ヘッド部31と、分岐
ヘッド部31を布線作業高さに支持する昇降可能なロッ
ド部32とを有して構成されている。また、クリップ取
付治具60は、図7に示したバンドクリップ40のクリ
ップ部44を仮保持する掛止溝が設けられたクリップ保
持部61と、クリップ保持部61をワイヤーハーネス5
0に近接する所定の取付位置(図中実線位置)と待機位
置(図中二点鎖線位置)との間を回動させる回動機構部
62と、これらクリップ保持部61及び回動機構部62
を支持するロッド部63とを有して構成されている。
【0005】このような治具類を有するワイヤーハーネ
ス作製図板において、図8(a)に示すように、分岐治
具30の分岐ヘッド部31により所定の分岐部51を有
するワイヤーハーネス50を形成した後、分岐部51を
基準位置として、所定の寸法位置にバンドクリップ40
を取り付けるため、待機位置にあるクリップ取付治具6
0のクリップ保持部61を、回動機構部62を中心とし
て矢印Aのように回動して取付位置に移動させる。次い
で、クリップ保持部61に仮保持されたバンドクリップ
40のバンド部43をワイヤーハーネス50の外周に巻
き込み、基部41に設けられたロック部42に挿入、絞
め込みを行ない、図8(b)に示すように、分岐部51
から寸法L5の位置にバンドクリップ40が取り付けら
れたワイヤーハーネス50を形成する。このようなワイ
ヤーハーネス50は、車両への装着工程において、バン
ドクリップ40を所定の係止穴に係止することにより、
ワイヤーハーネス50の装着固定及び所定の配索経路の
保持が図られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両側
の設計変更等により係止穴の設置位置が変更された場合
には、ワイヤーハーネス作製図板上のクリップ取付治具
60の配置自体を変更するか、新たに別のクリップ取付
治具を設ける等の必要が生じ、バンドクリップ40の取
付寸法の変更に対して迅速に対応することができない問
題があった。また、図8に示したように、分岐部51の
近傍にバンドクリップ40を取り付ける場合には、ワイ
ヤーハーネス作製図板上での分岐治具30とクリップ取
付治具60との設置位置が近接するため、治具相互が干
渉しない最低限の寸法(概ね、50mm程度)を確保す
る必要があり、車両メーカー側の指示寸法通りの位置に
バンドクリップ40を取り付けることができないという
問題に加え、分岐部51周辺での治具の密集により、ワ
イヤーハーネス作製図板のレイアウト自由度の低下を招
くという問題も有していた。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを目的とし、所定の延伸方向に配索されたワイヤーハ
ーネスに対して、ワイヤーハーネス作製図板上に設けら
れる治具相互の位置関係に制約されることなく、任意の
寸法位置にバンドクリップを簡易に取り付けることがで
きる線材結束治具を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、所定の基面から突出する
ロッド部に、線材結束具を保持する結束具保持部を具備
し、任意の延伸方向に配索された複数の線材を、前記結
束具保持部に保持された前記線材結束具により結束する
線材結束治具において、前記結束具保持部が、前記ロッ
ド部に固定され、前記複数の線材の延伸方向に延在する
基部ブロックと、前記線材結束具を保持し、前記基部ブ
ロックの任意の位置に着脱可能に設けられたヘッドブロ
ックとを有し、前記複数の線材に対する前記線材結束具
の結束位置を変更可能としたことを特徴としている。
【0009】このような請求項1記載の線材結束治具に
よれば、クリップ取付治具(線材結束治具)のクリップ
保持部(結束具保持部)が、ロッド部に固定された基部
ブロックと、基部ブロック上の任意の位置に着脱可能な
ヘッドブロックとから構成され、ワイヤーハーネス(線
材)に対するバンドクリップ(線材結束具)の結束位置
を可変とすることができるため、バンドクリップの取付
寸法の変更が生じた場合にも、ヘッドブロックを基部ブ
ロック上で移動させるだけで簡易に所定の取付寸法を実
現することができ、寸法変更に対してワイヤーハーネス
作製図板や治具類の生産設備の迅速な対応を図ることが
できる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、所定の基面
から突出し、複数の線材を任意の延伸方向に配索、保持
する線材配索治具の配索ヘッド部に、嵌合固定され、前
記複数の線材の延伸方向に延在する基部ブロックと、前
記複数の線材を結束する線材結束具を保持し、前記基部
ブロックの任意の位置に着脱可能に設けられたヘッドブ
ロックとを具備し、前記複数の線材に対する前記線材結
束具の結束位置を変更可能としたことを特徴としてい
る。
【0011】このような請求項2記載の線材結束治具に
よれば、ワイヤーハーネス作製図板(基面)から突出し
て設けられた分岐治具やU治具等の線材配索治具のヘッ
ド部(配索ヘッド部)に設けられた突出ピンに嵌合固定
される基部ブロックを設け、この基部ブロック上の任意
の位置に着脱可能にヘッドブロックを取り付け、ワイヤ
ーハーネスに対するバンドクリップの結束位置を可変と
することができるため、バンドクリップの取付寸法の変
更が生じた場合にも、ヘッドブロックを基部ブロック上
で移動させるだけで簡易に所定の取付寸法を実現するこ
とができ、ワイヤーハーネス作製図板や治具類の生産設
備の迅速な対応を図ることができる。
【0012】また、分岐治具やU治具等の線材配索治具
のヘッド部を構成する突出ピンに、ヘッドブロックを取
り付けた基部ブロックを嵌合固定することにより、線材
配索治具とクリップ取付治具を一体とした治具、すなわ
ち、ワイヤーハーネスの配索、分岐機能と、バンドクリ
ップの取付位置の可変、決定機能の両者を有する治具を
構成することができるため、ワイヤーハーネス作製図板
上での治具数を削減し、分岐部等における治具の密集を
抑制して、ワイヤーハーネス作製図板のレイアウト性を
向上させることができる。
【0013】さらに、線材配索治具とクリップ取付治具
が一体的に構成されるため、従来の治具相互の干渉を考
慮する必要がなくなり、分岐部の中心に十分近い位置
(例えば、分岐部中心から50mm以内)にバンドクリ
ップを取り付けることができ、車両メーカー側からのク
リップ取付寸法の指示に十分対応することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の線材結束治具につ
いて、実施例を示して詳しく説明する。本発明に係るク
リップ取付治具の第1の実施例について、図1を参照し
て説明する。図1(a)は、クリップ取付治具10の要
部を示すものであって、図示を省略したワイヤーハーネ
ス作製図板から突出するロッド部12の先端に固定され
た基部ブロック11aと、この基部ブロック11aの一
面に配置された複数の係止凹部14a〜14cに係合係
止する係止凸部13aを有するヘッドブロック13によ
り構成されている。
【0015】基部ブロック11aは、後述するワイヤー
ハーネスの延伸方向に延在するプレート形状を有し、所
定の基準位置、例えば、分岐治具中心位置から寸法L
1、L2、L3の位置に各々溝状の係止凹部14a、1
4b、14cが設けられている。また、ヘッドブロック
13は、基部ブロック11aの係止凹部14a〜14c
に係合して係止する形状の係止凸部13aを底部に有す
る。一方、上部には、図7に示したバンドクリップ40
のクリップ部44を仮保持する掛止溝が設けられてい
る。
【0016】このようなクリップ取付治具10におい
て、図1(b)に示すように、あらかじめ指示されたバ
ンドクリップ取付寸法、例えば、寸法L2の位置の係止
凹部14bにヘッドブロック13の係止凸部13aを係
合するとともに、ヘッドブロック13にバンドクリップ
40を仮保持する。次いで、ワイヤーハーネス50を所
定の延伸方向に配索した後、バンドクリップ40のバン
ド部43をワイヤーハーネス50の外周に巻き込み、ロ
ック部42に挿通して絞め込むことにより、寸法L2の
位置にバンドクリップ40を取り付ける。なお、クリッ
プ取付治具10は、ワイヤーハーネス50の配索作業時
には、図8(a)に示したように、待機位置にあって、
バンドクリップ40取り付け時に基部ブロック11a及
びヘッドブロック13を含むヘッド部を取付位置に回動
させる構成であってもよい。
【0017】次に、本発明に係るクリップ取付治具の第
2の実施例について、図2を参照して説明する。本実施
例の特徴は、上述した第1の実施例における基部ブロッ
ク11aとヘッドブロック13との係止機構、すなわ
ち、着脱機構が基部ブロック11b上に設けられた係止
穴15a〜15cと、ヘッドブロック13の底部に設け
られた係止ピン13bにより構成されていることにあ
る。
【0018】すなわち、図2(a)に示すように、クリ
ップ取付治具10は、ロッド部12の先端に固定された
基部ブロック11bと、この基部ブロック11bの一面
に配置された複数の係止穴15a〜15cに挿入係止す
る係止ピン13bを有するヘッドブロック13により構
成されている。基部ブロック11bは、第1の実施例と
同様に、ワイヤーハーネスの延伸方向に延在するプレー
ト形状を有し、所定の基準位置から寸法L1、L2、L
3の位置に各々1組の係止穴15a、15b、15cが
設けられている。
【0019】また、ヘッドブロック13は、基部ブロッ
ク11bの係止穴15a〜15cに挿入して係止する形
状の係止ピン13bを底部に有している。このようなク
リップ取付治具10において、図2(b)に示すよう
に、バンドクリップ40を取付寸法L2でワイヤーハー
ネス50に取り付ける場合には、寸法L2の位置の係止
穴15bにヘッドブロック13の係止ピン13bを挿入
するとともに、ヘッドブロック13にバンドクリップ4
0を仮保持し、所定の延伸方向に配索されたワイヤーハ
ーネス50に、バンドクリップ40を絞め込む。
【0020】上述した第1及び第2の実施例において
は、基部ブロック11a、11b上に所定の寸法L1、
L2、L3で係止凹部14a〜14c、あるいは係止穴
15a〜15cを設け、任意の寸法位置L1、L2、L
3にヘッドブロック13を係止固定することができるた
め、バンドクリップ40の取付寸法を多段階的に変化さ
せてワイヤーハーネス50に取り付けることができる。
【0021】次に、本発明に係るクリップ取付治具の第
3の実施例について、図3を参照して説明する。図3
(a)に示すように、クリップ取付治具10は、ワイヤ
ーハーネスの延伸方向に延在するプレート形状を有し、
そのプレート形状の中央部を一端側から切り落とした切
り欠き部16が設けられた基部ブロック11cと、この
基部ブロック11cの切り欠き部16に挿入され、基部
ブロック11cを下方から挟み込んで固定する係止ナッ
ト13cを有するヘッドブロック13により構成されて
いる。
【0022】基部ブロック11cに設けられた切り欠き
部16は、ワイヤーハーネスの延伸方向と同一方向に均
等な幅で形成されている。また、ヘッドブロック13の
底部には、切り欠き部16の幅と略一致する回り止め部
13dが突出して設けられているとともに、回り止め部
13dからネジ部が突出している。一方、上部には、図
7に示したバンドクリップ40のクリップ部44を仮保
持する掛止溝が設けられている。
【0023】このようなクリップ取付治具10におい
て、図3(b)に示すように、あらかじめ指示されたバ
ンドクリップ取付寸法、例えば、分岐治具中心位置から
寸法L4の位置となるように、切り欠き部16内でヘッ
ドブロック13をスライドさせ、係止ナット13cを底
部のネジ部に締め込んで固定するとともに、ヘッドブロ
ック13にバンドクリップ40を仮保持する。次いで、
ワイヤーハーネス50を所定の延伸方向に配索した後、
バンドクリップ40のバンド部43をワイヤーハーネス
50の外周に巻き込み、ロック部42に挿通して絞め込
むことにより、寸法L4の位置にバンドクリップ40を
取り付ける。なお、基部ブロック11cとヘッドブロッ
ク13との係止機構として、ヘッドブロック13底部か
ら突出するネジ部に係止ナット13cを締め込む構成を
示したが、ヘッドブロック13の底部に設けられたネジ
穴部に係止ボルトを締め込む構成であってもよい。
【0024】次に、本発明に係るクリップ取付治具の第
4の実施例について、図4を参照して説明する。本実施
例の特徴は、上述した第3の実施例における基部ブロッ
ク11cとヘッドブロック13との係止機構、すなわ
ち、調整機構が基部ブロック11dに設けられた細幅の
突出プレート部17と、ヘッドブロック13に設けられ
た挿通口13e、及び、この挿通口13e内に先端部が
突出する蝶形ボルト13fにより構成されていることに
ある。
【0025】すなわち、図4(a)に示すように、クリ
ップ取付治具10は、ワイヤーハーネス作製図板から突
出するロッド部12の先端に固定され、ワイヤーハーネ
スの延伸方向に延在するプレート形状を有する基部ブロ
ック11dと、この基部ブロック11dの両側部が一端
側から均等に切り落とされ、均等な細幅で形成された突
出プレート部17と、この突出プレート部17が貫通す
る挿通口13eを有するヘッドブロック13と、挿通口
13e内の突出プレート部17を下方から押圧固定する
蝶形ボルト13fにより構成されている。
【0026】このようなクリップ取付治具10におい
て、図4(b)に示すように、バンドクリップ40を取
付寸法L4でワイヤーハーネス50に取り付ける場合に
は、寸法L4の位置となるように、突出プレート部17
をヘッドブロック13に貫通してスライドさせ、蝶形ボ
ルト13fを締め込んで固定するとともに、ヘッドブロ
ック13にバンドクリップ40を仮保持する。
【0027】上述した第3及び第4の実施例において
は、基部ブロック11c、11dに設けられた切り欠き
部16、あるいは突出プレート部17に対してスライド
させて、ヘッドブロック13を任意の寸法位置L4で固
定することができるため、バンドクリップ40の取付寸
法を無段階的に変化させてワイヤーハーネス50に取り
付けることができる。
【0028】次に、本発明に係るクリップ取付治具の第
5の実施例について、図5を参照して説明する。図5
(a)に示すように、クリップ取付治具10は、図示を
省略したワイヤーハーネス作製図板から突出して設けら
れた線材配索治具、例えば分岐治具30の分岐ヘッド部
31を構成する分岐形成ピン31a〜31cのうち、2
本の分岐形成ピン31a、31bのピン径及び突出位置
に対応して開口された貫通穴20を一端側に有する基部
ブロック11eと、この基部ブロック11eに設けられ
た複数のU字カット部18a〜18cに係合し、基部ブ
ロック11eを下方から挟み込んで固定する係止ボルト
13gを有するヘッドブロック13により構成されてい
る。
【0029】基部ブロック11eは、上述した第1及び
第2の実施例と同様に、ワイヤーハーネスの延伸方向に
延在するプレート形状を有し、所定の基準位置、例え
ば、分岐治具中心位置から寸法L1、L2、L3の位置
に各々カット幅が均等なU字形状のU字カット部18
a、18b、18cが設けられている。また、ヘッドブ
ロック13は、基部ブロック11eのU字カット部18
a〜18cの幅と略一致する回り止め部13dが底部に
突出して設けられているとともに、回り止め部にネジ穴
が設けられている。一方、上部には、図7に示したバン
ドクリップ40のクリップ部44を仮保持する掛止溝が
設けられている。
【0030】このようなクリップ取付治具10におい
て、図5(b)に示すように、分岐治具30の分岐ヘッ
ド部31の分岐形成ピン31a、31bに、基部ブロッ
ク11eの貫通穴20を貫通固定し、あらかじめ指示さ
れたバンドクリップ取付寸法、例えば、分岐治具30の
中心位置から寸法L2の位置のU字カット部18bにヘ
ッドブロック13の回り止め部13dを係合するととも
に、ヘッドブロック13にバンドクリップ40を仮保持
する。次いで、ワイヤーハーネス50を所定の延伸方向
に配索した後、バンドクリップ40のバンド部43をワ
イヤーハーネス50の外周に巻き込み、ロック部42に
挿通して絞め込むことにより、寸法L2の位置にバンド
クリップ40を取り付ける。
【0031】次に、本発明に係るクリップ取付治具の第
6の実施例について、図6を参照して説明する。図6
(a)に示すように、クリップ取付治具10は、ワイヤ
ーハーネスの延伸方向に延在するプレート形状を有し、
そのプレート形状の中央部を切り抜いた長穴部19が設
けられた基部ブロック11fと、この基部ブロック11
fの長穴部19に挿入され、基部ブロック11fを下方
から挟み込んで固定する蝶形ナット13hを有するヘッ
ドブロック13により構成されている。
【0032】基部ブロック11fに設けられた長穴部1
9は、ワイヤーハーネスの延伸方向と同一方向に均等な
幅で形成されている。また、ヘッドブロック13の底部
には、長穴部19の幅と略一致する回り止め部13dが
突出して設けられているとともに、回り止め部13dか
らネジ部が突出している。一方、上部には、図7に示し
たバンドクリップ40のクリップ部44を仮保持する掛
止溝が設けられている。
【0033】このようなクリップ取付治具10におい
て、図6(b)に示すように、分岐治具30の分岐ヘッ
ド部31の分岐形成ピン31a、31bに、基部ブロッ
ク11eの貫通穴20を貫通固定し、あらかじめ指示さ
れたバンドクリップ取付寸法、例えば、分岐治具30の
中心位置から寸法L4の位置となるように、長穴部19
内でヘッドブロック13をスライドさせ、蝶形ナット1
3hを底部のネジ部に締め込んで固定するとともに、ヘ
ッドブロック13にバンドクリップ40を仮保持する。
次いで、ワイヤーハーネス50を所定の延伸方向に配索
した後、バンドクリップ40のバンド部43をワイヤー
ハーネス50の外周に巻き込み、ロック部42に挿通し
て絞め込むことにより、寸法L4の位置にバンドクリッ
プ40を取り付ける。
【0034】上述した第5及び第6の実施例において
は、基部ブロック11e、11fを分岐治具30の分岐
ヘッド部31に嵌合固定することにより、分岐治具とク
リップ取付治具を一体的に設けた治具を構成することが
でき、ワイヤーハーネス作製図板上での治具相互の干渉
等を考慮する必要がないため、分岐ヘッド部31により
形成されたワイヤーハーネス50の分岐部51から十分
近い位置にバンドクリップ40を取り付けることができ
るとともに、ワイヤーハーネス作製図板上での治具数を
削減して、分岐部近傍における治具の密集を抑制するこ
とができ、ワイヤーハーネス作製図板のレイアウト性を
向上させることができる。また、ヘッドブロック部13
を基部ブロック11e、11fに設けられたU字カット
部18a〜18c、あるいは長穴部19に対してスライ
ドさせて、ヘッドブロック13を任意の寸法位置L1〜
L3、L4で固定することができるため、バンドクリッ
プ40の取付寸法を変化させてワイヤーハーネス50に
取り付けることができる。
【0035】加えて、このような線材結束治具によれ
ば、従来から使用されている分岐治具あるいはU治具の
ヘッド部の突出ピンに、基部ブロックの貫通穴を嵌合す
る作業だけで、クリップの取付位置や取付個数等の設計
変更に対して容易に対応することができる。なお、上述
した各実施例においては、基部ブロックの一端側(図面
左下方)をロッド部に固定、あるいは分岐治具に嵌合固
定した構成を示したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、基部ブロックの中央部をロッドあるいは分岐
治具に固定し、ワイヤーハーネスの延伸方向に均等に延
在する構成のものであってもよいことはいうまでもな
い。
【0036】また、本発明の線材結束治具が適用される
対象としてピンが三又状に突出するヘッド部を有する分
岐治具を示したが、本発明はこれに限定されるものでは
ないことはいうまでもない。すなわち、四又状のヘッド
部を有する分岐治具、あるいは線材を保持するだけのU
治具を対象としてもよく、要するに2本以上の複数のピ
ンが突出する形状のヘッド部を有する線材配索治具であ
れば、良好に適用することができる。そして、線材結束
治具の基部ブロックに設けられる貫通穴としては、2本
の分岐形成ピンに嵌合する2カ所の例に限定されるもの
ではなく、ヘッド部のピンに嵌合する形態であれば、3
カ所、あるいは4カ所設けたものであってもよい。例え
ば、3カ所以上貫通穴を設けた基部ブロックにおいて、
適宜2カ所の貫通穴を選択してピンに嵌合させることに
より、分岐治具に対して任意の位置関係及び方向にヘッ
ドブロックが配置されるように構成することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の線
材結束治具によれば、クリップ取付治具のクリップ保持
部が、ロッド部に固定された基部ブロックと、基部ブロ
ック上の任意の位置に着脱可能なヘッドブロックとから
構成され、ワイヤーハーネスに対するバンドクリップの
結束位置を可変とすることができるため、バンドクリッ
プの取付寸法の変更が生じた場合にも、ヘッドブロック
を基部ブロック上で移動させるだけで簡易に所定の取付
寸法を実現することができ、寸法変更に対してワイヤー
ハーネス作製図板や治具類の生産設備の迅速な対応を図
ることができる。
【0038】そして、請求項2記載の線材結束治具によ
れば、ワイヤーハーネス作製図板から突出して設けられ
た分岐治具やU治具等の線材配索治具のヘッド部に設け
られた突出ピンに嵌合固定される基部ブロックを設け、
この基部ブロック上の任意の位置に着脱可能にヘッドブ
ロックを取り付け、ワイヤーハーネスに対するバンドク
リップの結束位置を可変とすることができるため、バン
ドクリップの取付寸法の変更が生じた場合にも、ヘッド
ブロックを基部ブロック上で移動させるだけで簡易に所
定の取付寸法を実現することができ、ワイヤーハーネス
作製図板や治具類の生産設備の迅速な対応を図ることが
できる。
【0039】また、分岐治具やU治具等の線材配索治具
のヘッド部を構成する突出ピンに、ヘッドブロックを取
り付けた基部ブロックを嵌合固定することにより、線材
配索治具とクリップ取付治具を一体とした治具、すなわ
ち、ワイヤーハーネスの配索、分岐機能と、バンドクリ
ップの取付位置の可変、決定機能の両者を有する治具を
構成することができるため、ワイヤーハーネス作製図板
上での治具数を削減し、分岐部等における治具の密集を
抑制して、ワイヤーハーネス作製図板のレイアウト性を
向上させることができる。
【0040】さらに、線材配索治具とクリップ取付治具
が一体的に構成されるため、従来の治具相互の干渉を考
慮する必要がなくなり、分岐部の中心に十分近い位置に
バンドクリップを取り付けることができ、車両メーカー
側からのクリップ取付寸法の指示に十分対応することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る線材結束具の第1の実施例を示す
図である。
【図2】本発明に係る線材結束具の第2の実施例を示す
図である。
【図3】本発明に係る線材結束具の第3の実施例を示す
図である。
【図4】本発明に係る線材結束具の第4の実施例を示す
図である。
【図5】本発明に係る線材結束具の第5の実施例を示す
図である。
【図6】本発明に係る線材結束具の第6の実施例を示す
図である。
【図7】バンドクリップの構成を説明する図である。
【図8】従来技術に係るバンドクリップによるワイヤー
ハーネスの結束形態を示す図である。
【符号の説明】
10 クリップ取付用治具(線材結束治具) 11a〜11f 基部ブロック 12、32、63 ロッド部 13、61 クリップ保持部(結束具保持部) 13a 係止凸部 13b 係止ピン 13c 係止ナット 13d 回り止め部 13e 挿入口 13f 蝶形ボルト 13g 係止ボルト 13h 蝶形ボルト 14a〜14c 係止凹部 15a〜15c 係止穴 16 切り欠き部 17 突出プレート部 18 U字カット部 19 長穴部 20 貫通穴 30 分岐治具(線材配索治具) 31 分岐ヘッド部 31a〜31c 分岐形成ピン 40 バンドクリップ(線材結束具) 41 基部 42 ロック部 43 バンド部 44 クリップ部 50 ワイヤーハーネス(線材) 51 分岐部 60 クリップ取付治具 61 クリップ保持部 62 回動機構部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の基面から突出するロッド部に、線材
    結束具を保持する結束具保持部を具備し、任意の延伸方
    向に配索された複数の線材を、前記結束具保持部に保持
    された前記線材結束具により結束する線材結束治具にお
    いて、 前記結束具保持部が、前記ロッド部に固定され、前記複
    数の線材の延伸方向に延在する基部ブロックと、前記線
    材結束具を保持し、前記基部ブロックの任意の位置に着
    脱可能に設けられたヘッドブロックとを有し、 前記複数の線材に対する前記線材結束具の結束位置を変
    更可能としたことを特徴とする線材結束治具。
  2. 【請求項2】所定の基面から突出し、複数の線材を任意
    の延伸方向に配索、保持する線材配索治具の配索ヘッド
    部に、嵌合固定され、前記複数の線材の延伸方向に延在
    する基部ブロックと、前記複数の線材を結束する線材結
    束具を保持し、前記基部ブロックの任意の位置に着脱可
    能に設けられたヘッドブロックとを具備し、 前記複数の線材に対する前記線材結束具の結束位置を変
    更可能としたことを特徴とする線材結束治具。
JP9169762A 1997-06-26 1997-06-26 線材結束治具 Pending JPH1116427A (ja)

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