JPH11163037A - インナリードボンディング方法及びインナリードボンディング装置 - Google Patents

インナリードボンディング方法及びインナリードボンディング装置

Info

Publication number
JPH11163037A
JPH11163037A JP32863997A JP32863997A JPH11163037A JP H11163037 A JPH11163037 A JP H11163037A JP 32863997 A JP32863997 A JP 32863997A JP 32863997 A JP32863997 A JP 32863997A JP H11163037 A JPH11163037 A JP H11163037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
position data
carrier tape
inner lead
reference point
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32863997A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyasu Kashima
規安 加島
Riku Suematsu
陸 末松
Akira Ushijima
彰 牛島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP32863997A priority Critical patent/JPH11163037A/ja
Publication of JPH11163037A publication Critical patent/JPH11163037A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】キャリアテープのリードピッチの微細化に対応
して高精度の位置決めを行うことができるインナリード
ボンディング方法を提供すること。 【解決手段】基準点Sの位置データを記憶部83に記憶
する位置データ記憶工程と、キャリアテープ1を搬送す
るキャリアテープ搬送工程と、基準点Sの位置データに
基づいてキャリアテープ1上の十字マーク1dを撮像す
る撮像工程と、十字マーク1dの位置データを算出する
位置データ算出工程と、十字マーク1dの位置データに
基づいてインナリード部1bとICチップ2との位置決
めをするボンディング位置位置決め工程と、位置データ
算出工程において算出された十字マーク1dの位置デー
タに基づいて新たな基準点Sの位置データを算出し記憶
部83に格納する基準データ算出工程とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャリアテープに形
成されたインナリード部と電子部品とを接合するインナ
リードボンディング方法及びインナリードボンディング
装置に係り、特にキャリアテープの位置決め精度を向上
させるものに関する。
【0002】
【従来の技術】図3の(a)は、キャリアテープ1に形
成されたインナリード部1bとICチップ2とを接合す
るインナリードボンディング装置10を示す図である。
また、図3の(b)は、キャリアテープ1の要部を拡大
して示す平面図である。なお、これらの図3の(a)中
矢印XYZは互いに直交する三方向を示しており、特に
矢印XYは水平方向、矢印Zは鉛直方向を示しており、
矢印θは矢印Zを回りの回転方向を示している。
【0003】キャリアテープ1は、図3の(b)に示す
ようにテープ本体1aと、このテープ本体1aに所定の
ピッチPで設けられたインナリード部1bとを備えてい
る。インナリード部1bは、複数のインナリード1cが
設けられ、位置合わせ用の十字マーク(認識点)1dが
形成されている。
【0004】インナリードボンディング装置10は、キ
ャリアテープ1を所定方向に1ピッチ分ずつ送るキャリ
アテープ搬送機構20と、ICチップ2を位置決めする
チップ位置決め機構30と、ウエハWからチップ位置決
め機構30に設けられたダイステージ32にICチップ
2を搬送するピックアップヘッド40と、インナリード
部1bとICチップ2との接続を行うボンディング機構
50と、キャリアテープ1とICチップ2との位置合わ
せを行う位置合わせ制御部60とを備えている。
【0005】キャリアテープ搬送機構20は、キャリア
テープ1に係合する一対のスプロケットホイール21
と、この一対のスプロケットホイール21を駆動する駆
動部(不図示)とを備えている。
【0006】チップ位置決め機構30は、図3の(a)
中矢印XYθ方向の位置決めを行うXYθテーブル31
と、このXYθテーブル31に支持されICチップ2を
保持するダイステージ32とを備えている。
【0007】ボンディング機構50は、後述するボンデ
ィングツール52の図中矢印XY方向の位置決めを行う
架台51と、この架台51に図中矢印Z方向に駆動され
るボンディングツール52とを備えている。
【0008】位置合わせ制御部60は、上述した架台5
1に支持されキャリアテープ1を撮像するキャリアテー
プ撮像カメラ61と、ダイステージ32の上方に配置さ
れICチップ2を撮像するチップ撮像カメラ62と、キ
ャリアテープ撮像カメラ61によって認識されたインナ
リード部1bの位置及びチップ撮像カメラ62によって
認識されたICチップ2の位置に基づいてチップ位置決
め機構30を駆動する駆動部63とを備えている。
【0009】このように構成されたインナリードボンデ
ィング装置10では、次のようにしてインナリードボン
ディングを行う。なお、予めキャリアテープ撮像カメラ
61にはその撮像範囲の設定が行われている。すなわ
ち、図4の(a)に示すように撮像範囲Gの中心が基準
点S(x0,y0)となるように設定する。
【0010】次にキャリアテープ搬送機構20でキャリ
アテープ1を1ピッチ送り、キャリアテープ撮像カメラ
61により撮像を行う。そして、キャリアテープ撮像カ
メラ61からの画像信号に基づいて、基準点Sと十字マ
ーク1dの位置のずれ量を算出する。
【0011】一方、ウエハWからピックアップヘッド4
0により、ダイステージ32に搬送したICチップ2を
チップ撮像カメラ62で撮像し位置認識する。このずれ
量とICチップ2の位置データに基づいてICチップ2
の電極とインナリード部1bのインナリード1cとが一
致するようにXYθテーブル31を作動させる。そし
て、ボンディングツール52でインナリード1cを加圧
してインナリードボンディングする。
【0012】次にキャリアテープ搬送機構20によりキ
ャリアテープ1を1ピッチ分送り、1番目のインナリー
ド部1bをボンディング位置に搬送する。このとき、キ
ャリアテープ撮像カメラ61は基準点Sに移動し、同様
にして十字マーク1dとの位置ずれ量を算出し、XYθ
テーブル31を作動させる。そして、インナリードボン
ディングを行う。その後、キャリアテープ搬送機構20
によりキャリアテープ1を1ピッチ分送り、同様の動作
を連続して行う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のインナ
リードボンディング装置10では、次のような問題があ
った。すなわち、キャリアテープ1のリードピッチは年
々微細化する傾向にあり、より高精度な位置決めが要求
されている。高精度化の一手段として、カメラ倍率を上
げることが考えられる。こうすることで解像度が上が
り、検出精度が向上するが、視野は狭くなる。
【0014】キャリアテープは、前述のようにスプロケ
ットホイール21で搬送・位置決めされるが、スプロケ
ットホイール21の製作誤差やキャリアテープ1自体の
寸法誤差・変形などによりスプロケットホイール21を
同じ量だけ回転させたとしても搬送されるキャリアテー
プ1の位置決め精度がばらつく。
【0015】なお、図5はキャリアテープを間欠送りし
た時のキャリアテープ1上の位置ずれ量の一例を示す図
である。この図からわかるように、十字マーク1dの最
大位置ずれ量Eは撮像範囲Gを越えることがあるが、1
ピッチ毎の位置ずれ量の最大値eは撮像範囲Gに比べて
小さい。これは、位置ずれの原因がキャリアテープ1の
うねりやスプロケットホイール21の芯ずれによるもの
がほとんどであり、キャリアテープ1内のインナリード
部1cのピッチPのばらつきがそれほど大きくないこと
を示している。
【0016】このため、図4の(b)〜(d)に示すよ
うに十字マーク1dはキャリアテープ搬送機構20の送
り精度や部材精度のばらつきにより、キャリアテープ撮
像カメラ61の視野の中心からずれる。この時、十字マ
ーク1dの位置は送り精度・部材精度等の累積誤差分の
ずれが発生している。上述したように視野が狭くなると
十字マーク1dが撮像範囲からはずれ、位置検出できず
装置が停止する場合があった。
【0017】また、十字マーク1dが撮像範囲からはず
れることによる停止を避けるために、キャリアテープ撮
像カメラ61をXY方向に一定量ずらしながら、再度位
置認識を行った場合、装置のインデックスが遅くなって
しまうという問題があった。
【0018】また、キャリアテープ撮像カメラ61の視
野内であっても、十字マーク1dが視野端部にある場
合、照明の状態やキャリアテープ撮像カメラ61のレン
ズの解像度の影響で、精度悪化が予想される。また、送
り機構の累積誤差が発生した場合、加工位置がずれるこ
とになり、加工不良の原因となる。
【0019】そこで本発明は、キャリアテープのリード
ピッチの微細化に対応して高精度の位置決めを行うこと
ができるインナリードボンディング方法及びインナリー
ドボンディング装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された発明は、所定方
向に沿って複数のインナリード部及び位置決め用の認識
点が間欠的に形成されたキャリアテープの前記インナリ
ード部と電子部品とを接合するインナリードボンディン
グ方法において、予め設定された認識点の位置データを
基準点の位置データとして記憶部に記憶する位置データ
記憶工程と、前記キャリアテープを前記所定方向に沿っ
て所定量搬送するキャリアテープ搬送工程と、前記記憶
部に格納された基準点の位置データに基づいて前記キャ
リアテープ上の認識点を撮像する撮像工程と、この撮像
工程によって得られた画像から前記認識点の位置データ
を算出する位置データ算出工程と、この位置データ算出
工程において算出された前記認識点の位置データに基づ
いて前記インナリード部と前記電子部品との位置決めを
するボンディング位置位置決め工程と、前記位置データ
算出工程において算出された前記認識点の位置データに
基づいて新たな基準点の位置データを算出し前記記憶部
に格納する基準データ算出工程とを備えるようにした。
【0021】請求項2に記載された発明は、所定方向に
沿って複数のインナリード部及び位置決め用の認識点が
間欠的に形成されたキャリアテープの前記インナリード
部と電子部品とを接合するインナリードボンディング装
置において、前記キャリアテープを前記所定方向に沿っ
て搬送するキャリアテープ搬送機構と、予め設定された
認識点の位置データを初期の基準点の位置データとして
記憶する初期データ記憶部と、基準点の位置データを格
納する記憶部と、この記憶部に格納された基準点の位置
データに基づいて前記キャリアテープ上の認識点を撮像
する撮像部と、この撮像部によって得られた画像から前
記認識点の位置データを算出する位置データ算出部と、
この位置データ算出部において算出された前記認識点の
位置データに基づいて前記インナリード部と前記電子部
品との位置決めをするボンディング位置位置決め部と、
前記位置データ算出部において算出された前記認識点の
位置データに基づいて新たな基準点の位置データを算出
し前記記憶部に格納する基準データ算出部とを備えるよ
うにした。
【0022】請求項3に記載された発明は、請求項2に
記載された発明において、前記基準データ算出部は、認
識点の位置データを蓄積して格納する位置データ格納部
を具備し、この位置データ格納部に格納された位置デー
タに基づいて前記新たな基準点の位置データを算出する
ようにした。
【0023】請求項4に記載された発明は、請求項2に
記載された発明において、前記位置データ算出部は、前
記認識点の位置データと前記初期データ記憶部に記憶さ
れた位置データとの差が所定値以上であるときは、エラ
ー信号を出カするようにした。
【0024】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。すなわち、請求項1に記載された発明では、所
定方向に搬送されるキャリアテープ上の認識点を撮像す
る際の基準点を、得られた認識点の位置データに基づい
て記憶部に格納し、次回はその位置データに基づいて撮
像を行うので、キャリアテープの送り量のずれの蓄積を
キャンセルすることができ、基準点と認識点とのずれ量
を最小限に抑えることができる。このため、撮像する際
の倍率を高めて認識点を検出することができるととも
に、カメラ等の視野の中央付近で位置認識できるため、
照明の状態やレンズ解像度等の影響を受けにくい。その
結果、高精度なボンディングを行うことができる。
【0025】請求項2に記載された発明では、所定方向
に搬送されるキャリアテープ上の認識点を撮像する際の
基準点を、得られた認識点の位置データに基づいて記憶
部に格納し、次回はその位置データに基づいて撮像を行
うので、キャリアテープの送り量のずれの蓄積をキャン
セルすることができ、基準点と認識点とのずれ量を最小
限に抑えることができる。このため、撮像する際の倍率
を高めて認識点を検出することができ、その結果、高精
度なボンディングを行うことができる。
【0026】請求項3に記載された発明では、位置デー
タ格納部に格納された複数の認識点の位置データに基づ
いて新たな基準点の位置データを算出するようにしたの
で、設計範囲外のずれ量を有する認識点があった場合の
影響を最小限に抑えることができる。
【0027】請求項4に記載された発明では、位置デー
タ算出部は、認識点の位置データと初期データ記憶部に
記憶された位置データとの差が所定値以上であるとき
は、エラー信号を出カするようにしたので、設計範囲外
のずれ量を有する認識点があった場合にボンディングを
中止させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、キャリアテープ1に所定
のピッチPで形成されたインナリード部1bとICチッ
プ2とを接合するインナリードボンディング装置70を
示す図である。なお、これらの図中矢印XYは互いに直
交する水平方向を示しており、矢印θは矢印XY方向に
それぞれ直交するZ方向を軸心とする回転方向を示して
いる。また、図1において図3と同一機能部分には同一
符号を付した。
【0029】インナリードボンディング装置70は、キ
ャリアテープ1を所定方向に1ピッチ分ずつ送るキャリ
アテープ搬送機構20と、ICチップ2を位置決めする
チップ位置決め機構30と、ウエハWからチップ位置決
め機構30に設けられたダイステージ32にICチップ
2を搬送するピックアップヘッド40と、インナリード
部1bとICチップ2との接続を行うボンディング機構
50と、キャリアテープ1とICチップ2との位置合わ
せを行う位置合わせ制御部80とを備えている。
【0030】キャリアテープ搬送機構20は、キャリア
テープ1に係合する一対のスプロケットホイール21
と、この一対のスプロケットホイール21を駆動する駆
動部22とを備えている。
【0031】チップ位置決め機構30は、図1中矢印X
Yθ方向の位置決めを行うXYθテーブル31と、この
XYθテーブル31に支持されICチップ2を保持する
ダイステージ32とを備えている。
【0032】ボンディング機構50は、後述するボンデ
ィングツール52の図中矢印XY方向の位置決めを行う
架台51と、この架台51に図中矢印Z方向に駆動され
るボンディングツール52とを備えている。
【0033】位置合わせ制御部80は、架台51に支持
されキャリアテープ1を基準点Sに基づいて所定の撮像
範囲Gを撮像するキャリアテープ撮像カメラ61と、ダ
イステージ32の上方に配置されICチップ2を撮像す
るチップ撮像カメラ62と、制御部81とを備えてい
る。
【0034】制御部81は、当初の基準点S(x0,y
0)=S′の位置データを記憶する初期データ記憶部8
2と、更新される基準点Sの位置データを記憶する記憶
部83と、キャリアテープ撮像カメラ61によって得ら
れた画像から十字マーク1dの位置データを算出する位
置データ算出部84と、この位置データ算出部84にお
いて算出された十字マーク1dの位置データとチップ撮
像カメラ62によって得られたICチップ2の位置デー
タとに基づいてチップ位置決め機構30を駆動する駆動
部(ボンディング位置位置決め部)85と、位置データ
算出部84によって算出された十字マーク1dの位置デ
ータに基づいて新たな基準点Sの位置データを算出し、
記憶部83に記憶する基準データ算出部86とを備えて
いる。
【0035】このように構成されたインナリードボンデ
ィング装置70では、次のようにしてインナリードボン
ディングを行う。なお、予めキャリアテープ撮像カメラ
61にはその撮像範囲G0の設定を行う。すなわち、図
2の(a)に示すように撮像範囲G0の中心が基準点
S′(x0,y0)となるように設定し、初期データ記
憶部82及び記憶部83に記憶する。
【0036】次に、キャリアテープ搬送機構20でキャ
リアテープ1を1ピッチ送り、図2の(b)に示すよう
にキャリアテープ撮像カメラ61により記憶部83に記
憶された基準点S(x0,y0)に基づいて所定の撮像
範囲G0の撮像を行う。そして、キャリアテープ撮像カ
メラ61からの画像信号に基づいて、位置データ算出部
84により基準点Sと十字マーク1dの位置のずれ量
(−x1,y1)を算出する。そしてこのずれ量に基づ
いて基準データ算出部86において新たな基準点Sの位
置データとして十字マーク1dの位置データ(x0−x
1,y0+y1)を算出し、記憶部83に新たな基準点
Sとして記憶する。
【0037】一方、ウエハWからピックアップヘッド4
0により、ダイステージ32に搬送したICチップ2を
チップ撮像カメラ62で位置認識する。駆動部85では
ずれ量(−x1,y1)とICチップ2の位置データに
基づいてICチップ2の電極とインナリード部1bのイ
ンナリード1cとが一致するようにXYθテーブル31
を作動させる。そして、ボンディングツール52でイン
ナリード1cを加圧してインナリードボンディングす
る。
【0038】次にキャリアテープ搬送機構20によりキ
ャリアテープ1を1ピッチ分送り、図2の(c)に示す
ように1番目のインナリード部1bをボンディング位置
に搬送する。このとき、キャリアテープ撮像カメラ61
は新たな基準点S(x0−x1,y0+y1)に移動
し、所定の撮像範囲G1を撮像する。同様にして、十字
マーク1dとの位置ずれ量(−x2,−y2)を算出
し、記憶部83に新たな基準点Sとして座標データ(x
0−x1−x2,y0+y1−y2)を記憶する。そし
て、XYθテーブル31を作動させる。そして、インナ
リードボンディングを行う。
【0039】その後、キャリアテープ搬送機構20によ
りキャリアテープ1を1ピッチ分送り、図2の(d)に
示すように同様にして新たな基準点S(x0−x1−x
2,y0+y1−y2)に基づいて撮像範囲G2を撮像
し、インナリードボンディングを行う。
【0040】なお、初期の基準点S′と新たに検出され
た十字マーク1dとの位置ずれ量が予め定めた限界値を
超えた場合には、エラーを出力することにより装置を停
止するようにしている。
【0041】上述したように本実施の形態に係るインナ
リードボンディング装置70では、新たに十字マーク1
dを検出する度に記憶部83に記憶された基準点Sを移
動することで、累積誤差をキャンセルすることが可能と
なる。このため、キャリアテープ1の位置検出に際し、
キャリアテープ撮像カメラ61がキャリアテープ1上の
検出すべき十字マーク1dから1ピッチ毎の位置ずれ量
の最大値eの範囲内に位置決めされる。このため、キャ
リアテープ撮像カメラ61のカメラ倍率を高めて視野が
狭くなっても十字マーク1dを検出できる。また、十字
マーク1dが視野の中央付近に位置することとなり照明
の状態やレンズの解像度の影響を受けにくい。
【0042】このため、高精度な位置検出が可能とな
り、キャリアテープ1のリードピッチの微細化に対応し
た高精度なインナリードボンディングを行うことができ
る。また、基準データ算出部86において例えば直近2
回分の十字マーク1dの位置データを記憶しておき、新
たに検出された十字マーク1dの位置データとの3回分
の平均を新たな基準点の位置データとすることで、設計
誤差以上のインナリード部の位置ずれの影響を最小限に
抑えることも可能である。
【0043】また、新たな基準点Sに基づいてキャリア
テープ撮像カメラ61の位置を移動させるようにしてい
るが、キャリアテープ搬送機構20にフィードバックす
ることにより、キャリアテープ1の送り量を調整するよ
うにしても同様の効果を得ることができる。
【0044】さらに、十字マーク1dが1個の場合につ
いて説明したが、十字マーク1dを2箇所以上有する場
合にも同様に適用することで、XYθ方向における位置
決めを行うことができる。
【0045】一方、上述した実施の形態では、キャリア
テープ1のインナリード部1bの位置を検出する場合に
ついて説明したが、ICチップ2の位置検出についても
同様に適用することができる。これにより、ウェハWか
らピックアップヘッド40によりダイステージ32上に
ICチップ2を搬送した際のばらつきを吸収することが
でき、高精度の位置決めが可能となる。なお、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論
である。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、所
定方向に搬送されるキャリアテープ上の認識点を撮像す
る際の基準点を、得られた認識点の位置データに基づい
て記憶部に格納し、次回はその位置データに基づいて撮
像を行うので、キャリアテープの送り量のずれの蓄積を
キャンセルすることができ、基準点と認識点とのずれ量
を最小限に抑えることができる。このため、撮像する際
の倍率を高めて認識点を検出することができるととも
に、カメラ等の視野の中央付近で位置認識できるため、
照明の状態やレンズ解像度等の影響を受けにくい。その
結果、高精度なボンディングを行うことができる。
【0047】請求項2に記載された発明によれば、所定
方向に搬送されるキャリアテープ上の認識点を撮像する
際の基準点を、得られた認識点の位置データに基づいて
記憶部に格納し、次回はその位置データに基づいて撮像
を行うので、キャリアテープの送り量のずれの蓄積をキ
ャンセルすることができ、基準点と認識点とのずれ量を
最小限に抑えることができる。このため、撮像する際の
倍率を高めて認識点を検出することができ、その結果、
高精度なボンディングを行うことができる。
【0048】請求項3に記載された発明によれば、位置
データ格納部に格納された複数の認識点の位置データに
基づいて新たな基準点の位置データを算出するようにし
たので、設計範囲外のずれ量を有する認識点があった場
合の影響を最小限に抑えることができる。
【0049】請求項4に記載された発明によれば、位置
データ算出部は、認識点の位置データと初期データ記憶
部に記憶された位置データとの差が所定値以上であると
きは、エラー信号を出カするようにしたので、設計範囲
外のずれ量を有する認識点があった場合にボンディング
を中止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すインナリードボン
ディング装置を示す斜視図。
【図2】同インナリードボンディング装置における基準
点の変化を示す説明図。
【図3】(a)は従来のインナリードボンディング装置
を示す斜視図、(b)はキャリアテープを示す平面図。
【図4】同インナリードボンディング装置に組込まれた
撮像カメラの撮像範囲における基準点及び認識点を示す
模式図。
【図5】キャリアテープの認識点の基準点からの位置ず
れを示す図。
【符号の説明】
70…インナリードボンディング装置 20…キャリアテープ搬送機構 30…チップ位置決め機構 50…ボンディング機構 80…位置合わせ制御部 61…キャリアテープ撮像カメラ(撮像部) 62…チップ撮像カメラ 81…制御部 82…初期データ記憶部 83…記憶部 84…位置データ算出部 85…駆動部(ボンディング位置位置決め部) 86…基準データ算出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定方向に沿って複数のインナリード部及
    び位置決め用の認識点が間欠的に形成されたキャリアテ
    ープの前記インナリード部と電子部品とを接合するイン
    ナリードボンディング方法において、 予め設定された認識点の位置データを基準点の位置デー
    タとして記憶部に記憶する位置データ記憶工程と、 前記キャリアテープを前記所定方向に沿って所定量搬送
    するキャリアテープ搬送工程と、 前記記憶部に格納された基準点の位置データに基づいて
    前記キャリアテープ上の認識点を撮像する撮像工程と、 この撮像工程によって得られた画像から前記認識点の位
    置データを算出する位置データ算出工程と、 この位置データ算出工程において算出された前記認識点
    の位置データに基づいて前記インナリード部と前記電子
    部品との位置決めをするボンディング位置位置決め工程
    と、 前記位置データ算出工程において算出された前記認識点
    の位置データに基づいて新たな基準点の位置データを算
    出し前記記憶部に格納する基準データ算出工程とを備え
    ていることを特徴とするインナリードボンディング方
    法。
  2. 【請求項2】所定方向に沿って複数のインナリード部及
    び位置決め用の認識点が間欠的に形成されたキャリアテ
    ープの前記インナリード部と電子部品とを接合するイン
    ナリードボンディング装置において、 前記キャリアテープを前記所定方向に沿って搬送するキ
    ャリアテープ搬送機構と、 予め設定された認識点の位置データを初期の基準点の位
    置データとして記憶する初期データ記憶部と、 基準点の位置データを格納する記憶部と、 この記憶部に格納された基準点の位置データに基づいて
    前記キャリアテープ上の認識点を撮像する撮像部と、 この撮像部によって得られた画像から前記認識点の位置
    データを算出する位置データ算出部と、 この位置データ算出部において算出された前記認識点の
    位置データに基づいて前記インナリード部と前記電子部
    品との位置決めをするボンディング位置位置決め部と、 前記位置データ算出部において算出された前記認識点の
    位置データに基づいて新たな基準点の位置データを算出
    し前記記憶部に格納する基準データ算出部とを備えてい
    ることを特徴とするインナリードボンディング装置。
  3. 【請求項3】前記基準データ算出部は、認識点の位置デ
    ータを蓄積して格納する位置データ格納部を具備し、こ
    の位置データ格納部に格納された位置データに基づいて
    前記新たな基準点の位置データを算出することを特徴と
    する請求項2に記載のインナリードボンディング装置。
  4. 【請求項4】前記位置データ算出部は、前記認識点の位
    置データと前記初期データ記憶部に記憶された位置デー
    タとの差が所定値以上であるときは、エラー信号を出カ
    することを特徴とする請求項2に記載のインナリードボ
    ンディング装置。
JP32863997A 1997-11-28 1997-11-28 インナリードボンディング方法及びインナリードボンディング装置 Pending JPH11163037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32863997A JPH11163037A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 インナリードボンディング方法及びインナリードボンディング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32863997A JPH11163037A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 インナリードボンディング方法及びインナリードボンディング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11163037A true JPH11163037A (ja) 1999-06-18

Family

ID=18212519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32863997A Pending JPH11163037A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 インナリードボンディング方法及びインナリードボンディング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11163037A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011004544A1 (ja) * 2009-07-09 2011-01-13 パナソニック株式会社 部品実装装置及びその方法
KR101273523B1 (ko) * 2010-12-22 2013-06-14 주식회사 루셈 모터를 이용한 테이프 캐리어 패키지의 정렬 보정 장치
TWI407523B (zh) * 2009-07-07 2013-09-01 Shinkawa Kk A bonding device and a bonding device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI407523B (zh) * 2009-07-07 2013-09-01 Shinkawa Kk A bonding device and a bonding device
WO2011004544A1 (ja) * 2009-07-09 2011-01-13 パナソニック株式会社 部品実装装置及びその方法
KR101273523B1 (ko) * 2010-12-22 2013-06-14 주식회사 루셈 모터를 이용한 테이프 캐리어 패키지의 정렬 보정 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101605587B1 (ko) 다이 본더 및 그 본드 헤드 장치와 콜릿 위치 조정 방법
JP2941617B2 (ja) 電子部品の部品データ記録装置およびそれを用いた電子部品の搬送組み付け装置
JP3744251B2 (ja) 電子部品実装方法
JP4871234B2 (ja) 部品実装装置の異常検出方法及び装置
JPH11214900A (ja) カメラ位置の偏差補正方法およびその装置、並びにカメラ位置補正用のダミー部品
JP3273697B2 (ja) 実装機の位置補正方法及び装置
TWI429902B (zh) 電路板的標記檢知及偏移量檢知之方法及其置件方法
JPH11163037A (ja) インナリードボンディング方法及びインナリードボンディング装置
JP4927776B2 (ja) 部品実装方法
JP2003318599A (ja) 部品実装方法及び部品実装装置
JP5243284B2 (ja) 補正位置検出装置、補正位置検出方法及びボンディング装置
JP4421281B2 (ja) 部品認識方法、部品認識装置、表面実装機、部品試験装置および基板検査装置
JP2000252303A (ja) ペレットボンディング方法
JP4156882B2 (ja) マーク認識装置および方法
JP3564191B2 (ja) 実装機の位置補正方法及びその装置
JP3445681B2 (ja) チップマウンタ
JP5181383B2 (ja) ボンディング装置
JP3142720B2 (ja) 実装機の位置補正方法及びその装置
JP2872765B2 (ja) チップ部品の装着装置
JPH05265027A (ja) 位置決め方法及びその装置
JP2002076696A (ja) 実装機における基板認識装置
JPH0758157A (ja) テープ・キャリャ・パッケージ接続装置および接続方法
JP2008004657A (ja) 表面実装装置
CN108432361B (zh) 安装头的移动误差检测装置及元件安装装置
JP2000357896A (ja) 電子部品装着方法及び装置