JPH11162993A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11162993A
JPH11162993A JP34196597A JP34196597A JPH11162993A JP H11162993 A JPH11162993 A JP H11162993A JP 34196597 A JP34196597 A JP 34196597A JP 34196597 A JP34196597 A JP 34196597A JP H11162993 A JPH11162993 A JP H11162993A
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gate
drain
semiconductor substrate
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JP34196597A
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Tokuhide Kitamura
徳秀 北村
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低濃度領域である導通チャネル領域が高濃度
の不純物拡散領域にぶつからないようにして高耐圧化し
た接合型電界効果トランジスタ(JFET)及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 このJFETは、ソース領域22とドレ
イン領域23とが分離されている。ソース/ドレイン領
域22、23と、これらのそれぞれと離隔して配置形成
されたゲート領域21とに半導体基板1主面に沿って配
置された導通チャネル領域30が形成されている。導通
チャネル領域は、従来半導体基板主面に形成されていた
ゲート領域(高濃度不純物拡散領域)を有していないの
で導通チャネル領域が高濃度領域にぶつからないためゲ
ート−ドレイン(又はソース)間の耐圧を高耐圧化する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高耐圧化した接合
型電界効果トランジスタを有する半導体装置及びこの半
導体装置を形成する製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】接合型電界効果トランジスタ(JFE
T:Junction Field-Effect Transisitor)は、原理的に
説明すれば、チャネルとなる比較的高抵抗なn型半導体
(nチャネルJFETの場合)の両端にソース、ドレイ
ンのオーム性接触電極を有し、その中間部にチャネルと
整流性接触をなすゲート電極を有している。ゲート電極
とチャネルの接合部に空乏層が生じるが、この空乏層幅
をゲート電圧で制御することにより電気的に中性状態に
あるn型領域のチャネルの抵抗が制御される。従って、
ドレイン−ソース間を流れる電流は、ゲート電圧によっ
て制御される。図11は、接合型電界効果トランジスタ
を半導体チップに形成した従来例である。半導体基板1
は、P型シリコン基板11と、その主面に形成されたN
型シリコンエピタキシャル成長層(以下、エピタキシャ
ル層という)12と、シリコン基板11とエピタキシャ
ル層(Nepi)12の境界の所定の領域に形成された
シリコン半導体埋め込み層(以下、埋め込み層とい
う)13とから構成されている。エピタキシャル層12
の不純物濃度は1016〜1017/cm3 (1E16〜1
E17)程度である。エピタキシャル層12には、P型
素子分離領域121が形成されている。P型素子分離領
域121内に、エピタキシャル層12の表面に接して高
濃度のN不純物拡散領域122が形成されている。
【0003】N不純物拡散領域122は、導通チャネ
ル領域として用いられる。N不純物拡散領域122内
にエピタキシャル層12の表面に接して高濃度のP
純物拡散領域123が形成されている。半導体基板1主
面、すなわちエピタキシャル層12表面は、シリコンの
酸化膜や窒化膜などの絶縁膜14により被覆保護されて
いる。絶縁膜14にはコンタクト孔が形成され、その上
に各領域に電気的に接続されたアルミニウムなどの金属
電極が形成されている。これら金属電極の内第1のゲー
ト電極18は、コンタクト孔を通じてP不純物拡散領
域123に電気的に接続され、ソース及びドレイン電極
16、17は、コンタクト孔を通じて導通チャネル領域
であるN不純物拡散領域122に電気的に接続され、
第2のゲート電極18′は、コンタクト孔を通じてP型
不純物拡散領域(素子分離領域)121に電気的に接続
されている。
【0004】次に、図12を参照して接合型電界効果ト
ランジスタ(JFET)の従来の製造工程を説明する。
図は、JFETの製造工程断面図である。半導体基板1
は、P型シリコン基板11主面と、その主面に形成され
たN型エピタキシャル層(Nepi)12と、両者の境
界の所定の領域に形成されたN埋め込み層(BN+)
13とから構成されている。この半導体基板1のエピタ
キシャル層12にボロン(B)などの不純物を拡散して
P型不純物拡散領域121を形成する(図12
(a))。次に、パターニングされたフォトレジスト2
6をエピタキシャル層12表面に形成し、P型不純物拡
散領域121の表面はフォトレジスト26から部分的に
露出させる。このフォトレジスト26をマスクにしてリ
ン(P)もしくは砒素(As)などの不純物をP型不純
物拡散領域121にイオン注入し、これを熱拡散させて
不純物拡散領域122を形成する(図12
(b))。次に、上記フォトレジスト26を除去してか
ら、N不純物拡散領域122を部分的に露出するパタ
ーニングされたフォトレジスト27をエピタキシャル層
12表面に被覆する。そして、このフォトレジスト27
をマスクにボロンなどの不純物を高濃度にイオン注入
し、これを熱拡散させてP不純物拡散領域123を形
成する(図12(c))。次に、上記フォトレジスト2
7を除去してからエピタキシャル層12の表面に絶縁膜
14を被覆形成させる(図11参照)。次に、金属電極
16、17、18、18′を絶縁膜14上に形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
JFETは、高濃度(1020/cm3 のオーダー)のP
不純物拡散領域と導通チャネルである高濃度のN
純物拡散領域とが接触するように構成されているので耐
圧が精々10ボルト(V)程度であり、これ以上に高耐
圧化することは困難であった。本発明は、このような事
情によりなされたものであり、低濃度領域である導通チ
ャネル領域が高濃度の不純物拡散領域にぶつからないよ
うにして高耐圧化した半導体装置及びその製造方法を提
供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ソース領域と
ドレイン領域とが分離しており、これらのソース/ドレ
イン領域と、これらのそれぞれと離隔して配置形成され
たゲート領域とに形成され、半導体基板主面に沿って配
置された導通チャネル領域を有することを特徴としてい
る。導通チャネル領域は、従来半導体基板主面に形成さ
れていたゲート領域(高濃度不純物拡散領域)を有して
いないので、導通チャネル領域が高濃度領域にぶつから
ないためゲート−ドレイン(又はソース)間の耐圧を高
耐圧化することができる。本発明の接合型電界効果トラ
ンジスタは、ソース領域と、ソース領域とは所定の間隔
で対向配置されているドレイン領域と、ソース及びドレ
イン領域間に形成されたゲート領域と、これらソース及
びドレイン領域間に配置され、半導体基板の主面に沿っ
て形成されている導通チャネル領域と、この導通チャネ
ル領域上に絶縁膜を介して形成されている第1のゲート
電極と、半導体基板の主面に形成され、前記ゲート領域
と接触している第2のゲート電極とを備えていることを
特徴としている。
【0007】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板に第1導電型不純物を注入してゲート領域を
形成する工程と、前記半導体基板に第2導電型不純物を
注入して少なくとも前記ゲート領域の一部がそれらの間
に配置されるようにソース/ドレイン領域を形成する工
程と、前記半導体基板の第1の主面に第2導電型不純物
を注入してその表面領域の前記ソース/ドレイン領域及
びこのソース/ドレイン領域間に第2導電型チャネル領
域を形成する工程と、前記チャネル領域上に絶縁膜を形
成し、この絶縁膜上に第1のゲート電極を形成する工程
と、前記半導体基板の前記第1の主面もしくは第2の主
面に、前記ゲート領域と接触している第2のゲート電極
を形成する工程とを備えていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して発明の実施
の形態を説明する。まず、図1乃至図8を参照して第1
の実施例を説明する。図1は、本発明の接合型電界効果
トランジスタ(JFET)を半導体チップに形成した断
面図である。半導体基板1は、P型シリコン基板11
と、その主面に形成されたN型シリコンエピタキシャル
成長層(エピタキシャル層)12と、シリコン基板11
とエピタキシャル層(Nepi)12の境界の所定の領
域に形成されたNシリコン半導体埋め込み層(以下、
埋め込み層という)13とを備えている。この実施例で
は、P埋め込み層15、25がシリコン基板11とエ
ピタキシャル層12の境界の所定領域に形成され、N
埋め込み層13と合わせて双方向埋め込み領域を構成さ
せる。双方向にすることでゲート抵抗を小さくすること
ができる。
【0009】エピタキシャル層12の不純物濃度は10
16〜1017/cm3 程度である。エピタキシャル層12
には、その表面に露出するように、P型素子分離領域2
1、Nソース領域22、Nドレイン領域23、P型
ゲート領域24が形成されている。ゲート領域となるP
型素子分離領域21は、P埋め込み層(BP+)15
の上にこれに接して形成されている。Nソース領域2
2は、N埋め込み層(BN+)13の上にこれと接し
て形成されている。Nドレイン領域23は、N埋め
込み層(BN+)13の上にこれと接して形成されてい
る。ゲート領域となるP型不純物拡散領域24は、P
埋め込み層(BP+)25の上にこれに接して形成され
ている。これらのP型素子分離領域21、Nソース領
域22、Nドレイン領域23、P型ゲート領域24
は、エピタキシャル層12に互いに離隔されて形成され
ているので、互いに低濃度不純物領域(エピタキシャル
層)によって分離配置されていることになる。
【0010】導通チャネル領域30は、半導体基板1主
面、すなわち、エピタキシャル層12の表面領域に形成
される。導通チャネル領域30の幅、すなわち、半導体
基板主面からの深さは、0.2μm程度である。導通チ
ャネル領域30は、低濃度不純物拡散領域であり、P型
素子分離領域21、Nソース領域22、Nドレイン
領域23にまたがって形成され、P型不純物拡散領域2
1に重なる部分は、低濃度不純物拡散領域(N)にな
っている。エピタキシャル層12の表面は、シリコンの
酸化膜や窒化膜などの絶縁膜14により被覆保護されて
いる。絶縁膜14にはコンタクト孔が形成され、その上
に各領域に電気的に接続されたアルミニウムなどの金属
電極が形成されている。ゲート電極(即ち、第1のゲー
ト電極)19は、絶縁膜14上に形成され、絶縁膜14
を介して導通チャネル領域30に対向しており、コンタ
クト孔を通じて導通チャネル領域30に接触していな
い。ソース及びドレイン電極16、17は、コンタクト
孔を通じて導通チャネル領域30に電気的に接続されて
いる。制御電極(即ち、第2のゲート電極)20は、コ
ンタクト孔を通じてゲート領域24であるP型不純物拡
散領域に電気的に接続されている。ゲート電極19及び
制御電極20に所定の電圧を印加してJFETのスイッ
チング動作を行う。
【0011】次に、図2乃至図4を参照して図1に示す
接合型電界効果トランジスタ(JFET)の製造工程を
説明する。図は、JFETの製造工程断面図である。半
導体基板1は、P型シリコン基板11主面と、その主面
に形成されたN型エピタキシャル層(Nepi)12
と、両者の境界の所定の領域に形成されたN埋め込み
層(BN+)13及びP埋め込み層15、25とから
構成されている。この半導体基板1のエピタキシャル層
12にボロン(B)などのP型不純物を拡散して素子分
離領域21及びゲート領域24となるP型不純物拡散領
域を形成する。素子分離領域21は、N埋め込み層1
5に接しており、ゲート領域24は、N埋め込み層2
5に接している(図2)。次に、パターニングされたフ
ォトレジスト28をエピタキシャル層12表面に形成
し、P型不純物拡散領域21、24は、フォトレジスト
28によってマスクされるようにする。このフォトレジ
スト28をマスクにしてリン(P)もしくは砒素(A
s)などのN型不純物をエピタキシャル層12にイオン
注入しこれを熱拡散させてソース領域22及びドレイン
領域23となるN型不純物拡散領域を形成する(図
3)。
【0012】次に、上記フォトレジスト28を除去して
から、素子分離領域21、ソース領域22及びドレイン
領域23が露出したパターニングされたフォトレジスト
9をエピタキシャル層12表面に被覆する。そして、こ
のフォトレジスト29をマスクにリン、砒素などのN型
不純物を低い濃度でイオン注入し、これを熱拡散させて
導通チャネル領域30を形成する(図4)。次に、
上記フォトレジスト29を除去してからエピタキシャル
層12表面に絶縁膜14を被覆形成させる。この絶縁膜
14にRIEなどの異方性エッチングによりソース領域
22、ドレイン領域23及びゲート領域24を露出する
ようにコンタクト孔を形成する。素子分離領域21を露
出させるコンタクト孔は形成しない。そして、素子分離
領域21の上の絶縁膜4上にはゲート電極19を形成
し、それぞれソース領域22、ドレイン領域23、ゲー
ト領域24にコンタクト孔を介して電気的に接続される
ように絶縁膜14上にソース電極16、ドレイン電極1
7及び制御電極20等の金属電極を形成する(図1参
照)。
【0013】導通チャネル領域は、従来半導体基板主面
に形成されていた高濃度のゲート領域(図11の12
3)を有しておらず、また、ソース領域と素子分離間又
はドレイン領域と素子分離領域間が低濃度領域により離
隔されているので、導通チャネル領域が高濃度領域にぶ
つかることがなく、ゲート−ドレイン(又はソース)間
の耐圧を30V程度に高耐圧化することができる。従来
は、高々10V程度であった。図5乃至図8を参照して
ゲート電極下の導通チャネル領域(N領域:図1の3
0)、その下の素子分離領域(P領域:図11の21)
及びその下のP埋め込み領域(BP+領域:図1の1
5)領域濃度分布とゲート−ドレイン間の耐圧を説明す
る。
【0014】図5は、縦軸が各領域の不純物濃度(/c
3 )を示し、横軸が基板表面(図1のエピタキシャル
層12の表面)からの深さを表わしている。図に示すよ
うに、素子分離領域(P領域)は、イオン注入エネルギ
ーが100keV、ドーズ量が1.0E14(1.0×
1014/cm2 を表現する)でボロン(B)をイオン
注入して形成される。導通チャネル領域(N領域)
は、5.0E13(5.0×1013/cm3 を表現す
る)の不純物濃度を有している。この時のリン(P
の濃度曲線は、図に示す通りである。この曲線におい
て、ピーク濃度は、2.9E18であり、ピーク濃度の
基板表面(図1のエピタキシャル層12の表面)からの
深さ約0.1μmの位置にある。そして、前記導通チャ
ネル領域は、この基板表面から約0.18μmの深さま
での範囲に形成されている。前記素子分離領域(P領
域)を形成するボロン(B)の濃度曲線は、図に示す
通りであり、前記素子分離領域は、前記導通チャネル領
域を除くと、前記基板表面から約0.18μmから約
1.0μmの深さまでの範囲に形成されている。
【0015】図6は、図5とは、導通チャネル領域の不
純物濃度と素子分離領域の形成条件が異なる。図6は、
縦軸が各領域の不純物濃度(/cm3 )を示し、横軸が
前記基板表面からの深さを表わしている。図に示すよう
に、素子分離領域(P領域)は、イオン注入エネルギー
が100keV、ドーズ量が5.0E13/cm2 でボ
ロン(B)をイオン注入して形成される。導通チャネ
ル領域(N領域)は、2.5E13/cm3 の不純物
濃度を有している。この時のリン(P)の濃度曲線
は、図に示す通りである。この曲線において、ピーク濃
度は、1.3E18であり、ピーク濃度の前記基板表面
からの深さ約0.1μmの位置にある。そして、前記導
通チャネル領域は、この基板表面から約0.2μmの深
さまでの範囲に形成されている。前記素子分離領域(P
領域)を形成するボロン(B)の濃度曲線は、図に示
す通りであり、前記素子分離領域は、前記導通チャネル
領域を除くと、前記基板表面から約0.2μmから約
1.0μmの深さまでの範囲に形成されている。
【0016】図7は、図5とは、導通チャネル領域の不
純物濃度と素子分離領域の形成条件が異なる。図7は、
縦軸が各領域の不純物濃度(/cm3 )を示し、横軸が
前記基板表面からの深さを表わしている。図に示すよう
に、素子分離領域(P領域)は、イオン注入エネルギー
が100keV、ドーズ量が6.0E12/cm2 でボ
ロン(B)をイオン注入して形成される。導通チャネ
ル領域(N領域)は、3E12/cm3 の不純物濃度
を有している。この時のリン(P)の濃度曲線は、図
に示す通りである。この曲線において、ピーク濃度は、
1.3E17であり、ピーク濃度の前記基板表面からの
深さ約0.1μmの位置にある。そして、前記導通チャ
ネル領域は、この基板表面から約0.2μmの深さまで
の範囲に形成されている。前記素子分離領域(P領域)
を形成するボロン(B)の濃度曲線は、図に示す通り
であり、前記素子分離領域は、前記導通チャネル領域を
除くと、前記基板表面から約0.2μmから約0.82
μmの深さまでの範囲に形成されている。
【0017】図8は、本発明によりゲート−ドレイン
(又はソース)間の耐圧が高耐圧化することを説明する
特性図である。図は、縦軸がゲート−ドレイン間の耐圧
(Vdgo)を表わし、横軸が導通チャネル領域(N
領域)を形成するために行われるリン(P)のイオン
注入時のドーズ量(E12/cm2 )を表わしている。
図において、○印は、前記素子分離領域(P領域)を形
成する時の条件であるドーズ量が6.0E12/c
2 、100keVでボロン(B)をイオン注入した
ときの本発明のNチャネルJFETのゲート−ドレイン
間の耐圧を示し、△印は、前記素子分離領域(P領域)
を形成する時の条件であるドーズ量が2.0E13/c
2 、100keVでボロン(B)をイオン注入した
ときの本発明のNチャネルJFETのゲート−ドレイン
間の耐圧を示し、□印は、前記素子分離領域(P領域)
を形成する時の条件であるドーズ量が5.0E13/c
2 、100keVでボロン(B)をイオン注入した
ときの本発明のNチャネルJFETのゲート−ドレイン
間の耐圧を示している。前述のように、本発明のJFE
Tは、高耐圧化が可能になり、導通チャネル領域(N
領域)を形成するために行われるリン(P)のイオン
注入時のドーズ量(E12/cm2 )が少ないほど高耐
圧化が顕著に生じている。
【0018】次に、図9及び図10を参照して第2の実
施例を説明する。図9は、本発明のNチャネルJFET
の平面図、図10は、図9のA−A′線に沿う部分の断
面図である。半導体基板1は、P型シリコン基板11
と、その主面に形成されたN型シリコンエピタキシャル
成長層(エピタキシャル層)12と、シリコン基板11
とエピタキシャル層(Nepi)12の境界の所定の領
域に形成されたP埋め込み層15、25が形成されて
いる。この実施例ではN埋め込み層13は形成されて
いない。P埋め込み層を形成することでゲート抵抗を
小さくすることができる。エピタキシャル層12の不純
物濃度は1016〜1017/cm3 程度である。半導体基
板1表面には、部分的にフィールド酸化膜2が形成され
ている。また、半導体基板1表面、すなわち、エピタキ
シャル層12には、その表面に露出するように、P型素
子分離領域21、Nソース領域22、Nドレイン領
域23、P型ゲート領域24が形成されている。P型素
子分離領域 (PWELL)21は、P埋め込み層
(BP+)15の上にこれと接して形成されている。ゲ
ート領域となるP型不純物拡散領域(PWELL)24
は、P埋め込み層(BP+)25の上にこれに接して
形成されている。
【0019】これらのP型素子分離領域21、Nソー
ス領域22、Nドレイン領域23P型ゲート領域24
は、エピタキシャル層12に互いに離隔されて形成され
ているので、互いに低濃度不純物領域(エピタキシャル
層)によって分離配置されていることになる。導通チャ
ネル領域30は、半導体基板1主面、すなわち、エピタ
キシャル層12の表面領域に形成される。導通チャネル
領域30は、P型素子分離領域21、Nソース領域2
2、Nドレイン領域23にまたがって形成されてお
り、P型素子分離領域21に重なる部分は、低濃度不純
物拡散領域になっている。Nソース領域22、N
レイン領域23及びP型不純物拡散領域(PWELL)
にはそれぞれそれらの表面領域にコンタクト領域3、
4、5が形成され電極とオーミックコンタクトが得られ
るようになっている。
【0020】エピタキシャル層12の表面は、シリコン
の酸化膜や窒化膜などの絶縁膜14により被覆保護され
ている。絶縁膜14にはコンタクト孔が形成され、その
上に各領域に電気的に接続されたアルミニウムなどの金
属電極が形成されている。金属電極の内、ゲート電極1
9は、絶縁膜14上に形成され、絶縁膜14を介して導
通チャネル領域30に対向しており、コンタクト孔を通
じて導通チャネル領域30に接触していない。ソース及
びドレイン電極16、17は、コンタクト孔を通じて導
通チャネル領域30に電気的に接続されている。この実
施例では、ソース及びドレイン電極16、17は、直接
コンタクト領域3、4に接続されておらず、ポリシリコ
ン配線6、7が間に介在している。ソース電極16は、
複数のコンタクト8を介してポリシリコン配線6と接続
されている。ドレイン電極17は、複数のコンタクト9
を介してポリシリコン配線7と接続されている。制御電
極20は、コンタクト10を介してゲート領域24であ
るP型不純物拡散領域に電気的に接続されている。しか
し、図10に示す領域には制御電極20は、形成されて
いない。ゲート電極19及び制御電極20に所定の電圧
を印加してJFETのスイッチング動作を行う。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上の構成により、導通チャ
ネル領域は、従来半導体基板主面に形成されていた高濃
度不純物のゲート領域を有していないので、導通チャネ
ル領域が高濃度領域にぶつからないためゲート−ドレイ
ン(又はソース)間の耐圧を高耐圧化することができ
る。また、埋め込み層を双方向構造にした場合は、ゲー
ト抵抗を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置(JFET)の断面図。
【図2】図1のJFETを製造する製造工程断面図。
【図3】図1のJFETを製造する製造工程断面図。
【図4】図1のJFETを製造する製造工程断面図。
【図5】本発明の半導体基板に形成された素子領域の不
純物の濃度分布図。
【図6】本発明の半導体基板に形成された素子領域の不
純物の濃度分布図。
【図7】本発明の半導体基板に形成された素子領域の不
純物の濃度分布図。
【図8】本発明のJFETの耐圧の不純物濃度依存性を
示す特性図。
【図9】本発明のJFETの平面図。
【図10】図10のA−A′線に沿う部分のの断面図。
【図11】従来のJFETの断面図。
【図12】従来のJFETの製造工程断面図。
【符号の説明】
1・・・半導体基板、 2・・・フィールド酸化膜、
3、4、5・・・コンタクト領域、 6、7・・・ポ
リシリコン配線、8、9、10・・・コンタクト、
11・・・P型シリコン基板、12・・・N型エピタキ
シャル層、 13・・・N埋め込み層、14・・・
絶縁膜、 15、25・・・P埋め込み層、16・
・・ソース電極、 17・・・ドレイン電極、18、
18′、19・・・ゲート電極、 20・・・制御電
極、21・・・素子分離領域、 22・・・ソース領
域、23・・・ドレイン領域、 24・・・ゲート領
域、26、27、28、29・・・フォトレジスト、3
0、122・・・導通チャネル領域、 121・・・P
型不純物拡散領域、123・・・Pゲート領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成された第2導電型ソース領域と、 前記半導体基板に形成され、前記ソース領域とは所定の
    間隔で対向配置されている第2導電型ドレイン領域と、 少なくとも前記ソース/ドレイン領域間に形成されてい
    る第1導電型ゲート領域と、 前記ソース/ドレイン領域及びこのソース/ドレイン領
    域間に配置され、前記半導体基板の第1の主面に沿って
    形成されている第2導電型チャネル領域と、 前記チャネル領域上に絶縁膜を介して形成されている第
    1のゲート電極と、 前記半導体基板の前記第1の主面もしくは第2の主面に
    直接接触して形成されている第2のゲート電極とを備え
    ていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ソース/ドレイン領域間に形成され
    ている前記ゲート領域は、前記ソース領域及び前記ドレ
    イン領域とはそれぞれ所定の間隔で離れていることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ドレイン領域と前記ゲート領域及び
    前記ソース領域と前記ゲート領域との間の領域は、前記
    ソース/ドレイン領域及び前記ゲート領域より不純物濃
    度が低いことを特徴とする請求項2に記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 半導体基板に第1導電型不純物を注入し
    てゲート領域を形成する工程と、 前記半導体基板に第2導電型不純物を注入して少なくと
    も前記ゲート領域の一部がそれらの間に配置されるよう
    にソース/ドレイン領域を形成する工程と、 前記半導体基板の第1の主面に第2導電型不純物を注入
    してその表面領域の前記ソース/ドレイン領域及びこの
    ソース/ドレイン領域間に第2導電型チャネル領域を形
    成する工程と、 前記チャネル領域上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜上に
    第1のゲート電極を形成する工程と、 前記半導体基板の前記第1の主面もしくは第2の主面に
    直接接触している第2のゲート電極を形成する工程とを
    備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7994535B2 (en) 2003-05-30 2011-08-09 Panasonic Corporation Semiconductor device including a JFET having a short-circuit preventing layer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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