JPH11162596A - 小形短絡コネクタ及びその組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路基板等にアレイ状に植立された多数のポ
スト状コンタクトのうち選択された隣接コンタクト間を
シャントする製造組立の容易な小形短絡コネクタ及び組
立体を提供すること。 【構成】 小形短絡コネクタ又はシャント１０は、ハウ
ジング１２のコンタクト受容キャビティ１６に挿入保持
された短絡コンタクト１４を有する。この短絡コンタク
ト１４は１対の接触部４６，４８と、その間に形成され
た保持部５０とを有する。また、ハウジング１２には破
断可能なツールハンドル８０を有する。更に、小形短絡
コネクタ組立体は、複数の小形短絡コネクタのハウジン
グ同士及び抜去工具を破断部８８を介して一体に連結す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電気コネクタ、特に
隣接して植立された複数のポスト又はピン状コンタクト
（ここでは総称してポスト状コンタクトという)間を短
絡するシャントと称される小形短絡コネクタ及びその組
立体に関する。

【０００２】

【従来の技術】電気シャントと称される小形電気コネク
タ（以下、シャントという）は、ハウジングや基板に植
立又は固定された複数のポスト状コンタクト間を短絡
（コモニング）する手段として周知であり且つ広く使用
されている。ここで、複数のポスト状コンタクトは、例
えば、ポストコンタクト部が挿入されるハウジング開口
内にアライメントされたコンタクト（接触）部を有す
る。多くのシャントが回路基板上に取付可能であって、
夫々回路基板の回路に電気的接続されている基板上のポ
ストを短絡する。一般に、これらポストは、ポストのア
レイ（配列）内にあり、選択されたポスト間のみが短絡
されるので、シャントは小形であり、この配列内に容易
に位置できるようにする必要がある。また、ポストは細
長いので、シャントはポストがハウジングを完全に貫通
して延びるようにしなければならない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】斯るシャントは組立が
容易であり、相互に隣接して配置されたポスト状コンタ
クトに容易且つ選択的に取付けられるのが好ましい。し
かし、従来のシャントは、これらの点で十分ではなかっ
た。

【０００４】従って、本発明の目的は、組立及び取付作
業が容易であるシャント即ち小形短絡コネクタ及びその
組立体を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の小形短絡コネク
タ（又はシャント）は、ハウジングのコンタクト受容キ
ャビティに挿入保持され隣接するポスト状コンタクト間
を短絡する短絡コンタクトを有するものであって、ハウ
ジングは短絡コンタクトが挿入されるコンタクト受容キ
ャビティと直交して貫通する１対のポスト状コンタクト
挿通開口を有し、短絡コンタクトは１対の接触部及びこ
れら接触部間の保持部を有することを特徴とする。

【０００６】また、本発明の小形短絡コネクタ組立体
（又はシャント組立体）は、各ハウジングに破断部を介
してツールハンドルを有する複数個が一体的に連絡さ
れ、少なくとも一端にハンドルを有する抜去工具が一体
的に形成されることを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の小形電気コネクタ
（シャント）の好適実施例の構成及び動作を添付図を参
照して詳細に説明する。

【０００８】図１乃至図３のシャント組立体１０は、コ
ンタクト受容キャビティ１６内に配置されたコンタクト
１４を含んでいる。このコンタクト受容キャビティ１６
は、組立面２０において入口１８から延びる。ハウジン
グ１２は、第１端２６に第１対の開口２２，２４と、第
２端に第２対の開口２８，３０を有する。ポスト受容開
口２２，２８は、ポスト受容又は嵌合面３４に沿って形
成され、ポスト出口開口２４，３０が嵌合面３４からポ
スト出口面３６に沿って形成される。

【０００９】ハウジング１２は、１対の案内スロット３
８を有する。これら案内スロットは対向する壁面４０に
沿ってキャビティ１６内に延びる。ハウジング１２は破
断部８２においてツールハンドル８０の角度付き（傾
斜）作業端突起８４に一体に連結されている。

【００１０】図４には複数のコンタクト１４を示す。こ
れら複数のコンタクトはキャリアストリップ４２に連結
され、組立時の取扱と共にコンタクトの打抜き折曲げ加
工の便に供する。これらコンタクト１４は、各ハウジン
グ１２に組立時にキャリアストリップ４２から切除され
る。図４中、１個のコンタクト１４aは打抜き後折曲げ
加工前の状態で示す。各コンタクト１４は、ボディ（本
体）部４４、このボディ部の反対端から延びる第１及び
第２接触部４６，４８及び１対のタブ５０を含んでい
る。これらのタブ５０は、ボディ部４４の側壁５２，５
４から横方向外方に折曲げられ、タブ自由端５６におい
て短いフランジを形成する。これらタブ５０は、コンタ
クト１４をハウジング１２のキャビティ１６に組立てる
際に案内スロット５８と関連付けられて、これに沿って
通過する。タブ自由端５６のフランジは、タブ５０から
のばね偏倚により案内スロット５８内で係合するよう構
成されている。１対の接触部４６，４８間の中央に保持
タブ又は保持部５０を設けることにより、コンタクト及
びそれ用のハウジングの長さを最小となし得る。

【００１１】各接触部４６，４８は、ベース５８と、こ
のベース５８の両側縁から同一方向に起立する１対の対
向するばねアーム６０，６２とを有する。これらばねア
ーム６０，６２は、先端近傍で相手側に向け、相互に内
方に曲げられてポスト接触部６４を形成する。ベース５
８は、好ましくは平板状のボディ部４４と一体であり、
ベース５８には、このポスト接触部６４とアライメント
された穴又は開口６６が形成されている。コンタクト１
４をハウジング１２のキャビティ１６に組立てると、接
触部４６，４８は、ポスト受容及びポスト出口開口２２
-２４，２８-３０間に位置する。よって、図示しない各
ポストは、開口２２，２８に入り、ポスト接触部６４及
び開口６６を通って開口２４，３０から外方に突出す
る。コンタクト１４の挿入端６８は、突起７０を有し、
コンタクト１４をハウジング１２のキャビティ１６に完
全に挿入すると、ハウジング１２の後壁７４の対応する
スロット７２に受容されるよう構成している。

【００１２】このシャント組立体１０をコモニング（短
絡）したい隣接ポスト状コンタクトに取付けた後、ツー
ルハンドル８０をハウジング１２の破断部８２から破断
することにより容易に除去可能である。角度付き作業端
部８４は、シャント組立体１０をツールハンドル８０及
び作業者からオフセットすることにより、このシャント
組立体１０がコモニングしたい選択されたポストに正し
く取付けられていることを視認することができるように
する。

【００１３】次に、図５及び図６は、当初一体のツール
ハンドル８０のストリップ８６をこれに一体連結された
シャント組立体１０と共に示す。ツールハンドル８０
は、付加破断部８８において相互に連結されている。更
に、ストリップ８６は両端部９０を含んでいる。この両
端部９０は、シャント抜去工具として使用可能であるの
が好ましく、破断部８８にてストリップ８６に連結され
ている。各端部９０には、凹部９２と１対の対向するス
ロット９４とを有する。端部９０のハンドルは、ハンド
ル８０と同一面であり、一体ストリップ８６をコンパク
トに形成する。

【００１４】１対の対向するポスト状コンタクトに取付
けられた各シャント１０に挿入すると、シャント１０は
シャントハウジング１２の開口端２６，３２の棚部（レ
ッジ）９６がスロット９４にラッチされるまで凹部９２
内に押込まれる。その後、シャント１０を引張ると関連
するポスト状コンタクトから抜去される。

【００１５】以上、本発明の小形短絡コネクタの好適実
施例を詳述したが、この例は単なる例示にすぎず、特定
用途に応じて種々の変形変更が可能であることが理解さ
れうよ。

【００１６】

【発明の効果】上述の説明から理解される如く、本発明
の小形短絡コネクタ及びその組立体によると、シャント
の製造組立が極めて簡単になり、回路基板等にアレイ状
に植立された多数のポスト状コンタクトのうち選択され
た隣接ポスト状コンタクト間にツールハンドルを用いて
挿入又は装着し、更に必要に応じて一度挿入されたシャ
ントを引抜き工具を用いて容易に抜去することが可能で
ある。更に、複数の小形短絡コネクタ又はシャントを挿
入工具及び抜去工具と共に一体に形成し、必要時に破断
して個別部品として使用するので、作業性が良好であ
る。また、シャントハウジング及びコンタクトをコンパ
クトとし、且つコンタクトをハウジングのキャビティ内
に確実に保持可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ツールハンドルの一端から延びる本発明による
小形短絡コネクタの好適実施例の拡大部分斜視図であ
る。

【図２】破断部でツールハンドルに連結された図１の小
形短絡コネクタの断面図である。

【図３】図１及び図２に示す小形短絡コネクタの拡大断
面図である。

【図４】本発明の小形短絡コネクタに使用するコンタク
トの一例の斜視図である。

【図５】ツールハンドルに一体連結された本発明の小形
短絡コネクタのアレイの斜視図である。

【図６】図５の小形短絡コネクタの平面図である。

【符号の説明】

１０ 小形短絡コネクタ（シャント） １２ ハウジング １４ 短絡コンタクト １６ コンタクト受容キャビティ ２２−２４，２８−３０ ポスト状コンタクト挿通開
口 ４６，４８ 接触部 ５０ 保持部 ８０ ツールハンドル ８２，８８ 破断部 ９０．９２．９４ 抜去工具

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジングのコンタクト受容キャビティ
   に挿入保持され隣接するポスト状コンタクト間を短絡す
   る短絡コンタクトを有する小形短絡コネクタにおいて、 前記ハウジングは、前記短絡コンタクトが挿入される前
   記コンタクト受容キャビティと直交して貫通する前記１
   対のポスト状コンタクト挿通開口を有し、 前記短絡コンタクトは、１対の接触部及び該接触部間の
   保持部を有することを特徴とする小形短絡コネクタ。
2. 【請求項２】 前記ハウジングには破断部を介してツー
   ルハンドルを有する複数個が一体的に連結され、少なく
   とも一端にハンドルを有する抜去工具が一体的に形成さ
   れていることを特徴とする請求項１の小型短絡コネクタ
   を使用する小形短絡コネクタ組立体。