JPH1116226A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH1116226A
JPH1116226A JP9172186A JP17218697A JPH1116226A JP H1116226 A JPH1116226 A JP H1116226A JP 9172186 A JP9172186 A JP 9172186A JP 17218697 A JP17218697 A JP 17218697A JP H1116226 A JPH1116226 A JP H1116226A
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JP9172186A
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Yuji Ogami
裕二 大上
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体に記録された情報を現在位置より前の
位置に戻す早戻しモードで動作しているときに、早戻し
動作が確実に行われていることを確認できるようにした
情報記録再生装置を提供する。 【解決手段】情報をファイル単位で管理する情報記録再
生装置であって、情報がファイル単位で記録される記録
手段である記録媒体7と、この記録手段に記録された情
報の現在位置を表示する表示手段である表示器13と、
動作モードとして現在位置を前に戻す早戻しモードを有
し、この早戻しモードにおいて現在位置から前の位置に
戻る早戻し速度が所定の速度より遅い場合に表示手段の
表示する現在位置の表示を実際の早戻し動作に先行して
変更するように制御する制御手段であるシステム制御部
6とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報記録再生装
置、詳しくは情報をデジタル処理して記録、再生する情
報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロフォン等の音声入力手段
によって得られる音声信号をデジタル信号に変換して、
例えば半導体メモリ等の記録媒体に記録し、またこの記
録媒体に記録されたデジタル音声信号を読み出してアナ
ログ信号に変換し、スピーカ等の音声出力手段に出力し
て再生する、いわゆるICメモリレコーダ等の情報記録
再生装置が種々提案されている。
【0003】このような情報記録再生装置によってデジ
タル化されて記録媒体に記録された音声データ等の情報
は、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)等の
外部の情報処理装置等に転送し、これらの外部機器によ
って利用されることがある。
【0004】そのために、上記情報記録再生装置が扱う
音声データのファイル形式として、通常のPC等におい
て一般的に利用されているDOS(Disk Operating S
ystem)が扱うことのできる標準ファイル形式であるFA
T(File Allocation Table)を採用したものがある。
【0005】上記FATとは、ファイル内容の格納単位
であるクラスタの位置を羅列したリストからなってお
り、ディスク等の記録媒体上において、どの場所にどの
ようにファイルを配置しているかを記録し管理するファ
イル記録方式である。
【0006】つまり、上記FAT形式を使用した記録媒
体上においては、ファイルの名前や属性、ファイル処理
の順番情報等のファイル管理情報を記録するディレクト
リ領域と、FATエントリ(入口番号)等のファイル位
置等を管理する情報を記録するFAT領域と、上記クラ
スタ位置等を記録するデータ領域等が形成されている。
【0007】図3は、FATによって管理される通常の
記録媒体上において、上述の各領域の位置関係を示す概
念図である。この図3によって、記録媒体上の所定のフ
ァイル名が指定された場合に、対応するデータが読み込
まれる際の動作の流れを簡単に説明する。
【0008】ファイル名[FILE1]が呼び出された
場合を考えると、まずディレクトリ領域において一致す
るファイル名が検索される。
【0009】呼び出されたファイル名[FILE1]と
一致するファイル名がディレクトリ領域内から検出され
ると、次にディレクトリ部であるディレクトリエントリ
(ディレクトリ領域内の各ファイルの管理情報の単位)
内のFATエントリ(図3では、[002H])を参照
して、このFATエントリ[002H]に対応するクラ
スタの内容、即ち[FILE1]のデータ1が読み込ま
れる(FATとデータ領域のクラスタは1対1の関係に
対応している)。
【0010】上記FATエントリ[002H]には、次
のFATエントリ[003H]が書かれており、これに
対応するクラスタの内容([FILE1]のデータ2)
が続けて読み込まれる。このようにして、最終クラスタ
[FFF]が読み込まれると、[FILE1]の内容が
すべて読み込まれたことになる。
【0011】したがって、記録媒体のファイル形式とし
てFAT形式を使った場合には、所定ファイルの読込動
作中において、次のセクタの位置を容易に探し出すこと
が可能であるという利点がある。ここでセクタとは、デ
ィスクの使用最小単位を示し、例えば1セクタ=512
バイト毎の単位で管理され、複数セクタによって1つの
クラスタが構成されるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、記録媒体の
ファイル形式としてFAT形式を使った場合、現在読み
込んでいるデータファイルにおいて、既に読み込まれた
セクタ位置以前に位置する任意のセクタ位置を探し出す
ためには、再度そのファイルの先頭セクタから現在のセ
クタ位置まで全てを検索する必要があり、ファイル検出
時間が長くなるという問題がある。
【0013】一方、内部演算処理を16ビット単位で実
行する16ビットCPUを利用した携帯型の小型情報機
器等が、従来より一般的に普及している。
【0014】このような携帯可能な小型情報機器等にお
いては、情報等の処理を実行する領域として内部に搭載
できるメモリ等の内部記憶手段の容量は、収納スペー
ス、製造コスト等の理由から限られたものとなってい
る。
【0015】したがって、上記小型情報機器等において
記録媒体のファイル形式にFATを使った場合には、扱
うファイルサイズが大きくなると、少ない搭載メモリ領
域内で処理が行われるファイル検出時間は長くかかるよ
うになってしまい、例えばFATの連結構造の順とは逆
に辿ることによって、記録媒体上の現在位置を戻す早戻
し動作を行う際には、ファイル検出時間が非常に長くな
ってしまうという問題がある。
【0016】また、ファイル検索動作時には、その処理
が終了するまで他の処理を行なうことができないといっ
た状況となる場合もあり、その間、操作者は、上記小型
情報機器等が確実に動作しているか否かの確認ができ
ず、動作が停止してしまったのではないか等の不安感を
持つことにもなり、操作感、操作性を阻害する原因とな
っていた。
【0017】本発明の目的は、上記従来の問題点を解消
し、記録媒体のファイル形式としてFATを使った場合
に、記録媒体に記録された情報を現在位置より前の位置
に戻す早戻しモードで動作しているときに、早戻し動作
が確実に行われていることを確認できるようにして、操
作感、操作性を向上させた情報記録再生装置を提供する
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明による情報記録再生装置は、情報をファ
イル単位で管理する情報記録再生装置であって、情報が
ファイル単位で記録される記録手段と、この記録手段に
記録された情報の現在位置を表示する表示手段と、動作
モードとして上記現在位置を前に戻す早戻しモードを有
し、この早戻しモードにおいて、上記現在位置から前の
位置に戻る早戻し速度が所定の速度より遅い場合に、上
記表示手段の表示する現在位置の表示を実際の早戻し動
作に先行して変更するように制御する制御手段とを有す
ることを特徴とする。
【0019】したがって、第1の発明による情報記録装
置は、情報がファイル単位で記録される記録手段に記録
された情報の現在位置を表示手段が表示し、動作モード
として上記現在位置を前に戻す早戻しモードを有する制
御手段が早戻しモード時において、上記現在位置から前
の位置に戻る早戻し速度が所定の速度より遅い場合に
は、上記表示手段の表示する現在位置の表示を実際の早
戻し動作に先行して変更するように制御する。
【0020】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
る情報記録再生装置において、上記記録手段は、さらに
上記ファイルの処理の順番情報を含むディレクトリ部を
有しており、上記制御手段は、上記早戻しモードにおい
て、早戻し動作を実行したファイルの現在位置が先頭位
置まで戻ったときには、上記早戻しモードから抜けるよ
うに制御し、また現在位置がファイルの先頭にある場合
には、次の順位のファイルの終端位置に移って早戻し動
作を開始するように制御することを特徴とする。
【0021】したがって、第2の発明による情報記録装
置は、上記記録手段が、さらに上記ファイルの処理の順
番情報を含むディレクトリ部を有しており、上記制御手
段は、上記早戻しモードにおいて、早戻し動作を実行し
たファイルの現在位置が先頭位置まで戻ったときには、
上記早戻しモードから抜けるように制御し、また現在位
置がファイルの先頭にある場合には、次の順位のファイ
ルの終端位置に移って早戻し動作を開始するように制御
する。
【0022】そして、第3の発明は、上記第1又は第2
の発明による情報記録再生装置において、さらに上記早
戻しモードを停止させる停止手段を具備し、上記制御手
段は、上記停止手段によって上記早戻し動作が停止され
たとき、上記表示手段の表示する現在位置の表示と実際
の現在位置が異なる場合には、実際の現在位置を上記表
示手段が表示する現在位置に一致させるように制御する
ことを特徴とする。
【0023】したがって、第3の発明による情報記録装
置は、さらに上記早戻しモードを停止させる停止手段を
具備し、上記制御手段は、上記停止手段によって上記早
戻し動作が停止されたとき、上記表示手段の表示する現
在位置の表示と実際の現在位置が異なる場合には、実際
の現在位置を上記表示手段が表示する現在位置に一致さ
せるように制御する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す
情報記録再生装置の構成ブロック図である。なお、この
一実施形態における情報記録再生装置は、音声信号(デ
ータ)等を扱うICメモリレコーダについて例示してい
る。
【0025】図1に示すように、この一実施形態の情報
記録再生装置は、音声を電気信号に変換する音声入力手
段であるマイクロフォン1と、このマイクロフォン1か
ら出力される音声信号を増幅する入力アンプ(AMP)
2と、この入力アンプ2からの出力がローパスフィルタ
(LPF)3を介して入力され、この入力信号(アナロ
グ信号)をデジタル信号に変換するA/D変換器4と、
音声信号(デジタル信号)を所定のフォーマット形式の
データに圧縮変換(符号化)処理したり、伸長変換(復
号化)処理するデジタル信号処理部(DSP)5と、こ
のDSP5からの出力信号(デジタル信号)をアナログ
信号に変換するD/A変換器9と、このD/A変換器9
によって変換された音声信号(アナログ信号)を増幅す
る出力アンプ(AMP)10と、この出力アンプ10か
らの音声信号を音声として出力する音声出力手段である
スピーカー11と、この情報記録再生装置全体を制御す
る制御手段であるシステム制御部(CPU)6と、この
システム制御部6に電気的に接続される、以下のような
各部材によって構成されている。
【0026】上記システム制御部6には、上記DSP5
と、半導体メモリ等によって形成され、情報がファイル
単位で記録される記録手段である記録媒体7と、上記情
報記録再生装置全体に電源電圧を供給する電池(図示せ
ず)の制御を行なう電源制御部14と、各種操作を行な
う操作ボタン等からなる操作入力部19と、駆動回路1
2を介して動作モード装置の状態や日時等の各種情報を
表示する表示手段である表示器13等がそれぞれ電気的
に接続されている。
【0027】なお、再生時や早戻し時等において、上記
表示器13には、記録媒体7に記録された複数のファイ
ルの内、再生や早戻し動作を行っている所定のファイル
の現在位置が表示されるようになっている。この現在位
置を示す表示としては、例えば所定ファイルの先頭位置
から現在位置までの録音時間等である。
【0028】そして、上記表示器13に表示されるファ
イルの録音時間の情報は、上記各ファイルのセクタヘッ
ダ領域(セクタの先頭領域)に記録されている録音レー
トや無音圧縮の有無等の情報に基いて割り出された後、
その演算結果が表示されるようになっている。
【0029】上記操作入力部19は、この情報記録再生
装置における複数の動作モードのうちから所定の動作モ
ードを設定する動作モード設定手段であって、複数の操
作部材、例えば録音モードに設定する録音ボタン(RE
C)、再生モードに設定する再生ボタン(PLAY)、
停止モードに設定する停止ボタン(STOP)、早送り
モードに設定する早送りボタン(FF)、早戻しモード
に設定する早戻しボタン(REW)等の各種操作ボタン
によって構成されている。
【0030】なお、上記早戻しモードは、FATの連結
構造の順とは逆に辿ることによって、記録媒体7上の現
在位置を戻す動作モードをいうものである。
【0031】一方、上記システム制御部6内には、上記
記録媒体7に記録されているファイルを読み出す際に、
FATの連結構造の順に読み出した内容の少なくとも一
部を一時的に記憶する二つのバッファからなる一時記憶
手段(図示せず)と、この一時記憶手段に記憶されたF
ATの内容を、読み出し時とは逆の順序で読み出すこと
のできる一時記憶読出手段(図示せず)等が設けられて
いる。
【0032】そして、上記システム制御部6は、上記操
作入力部19が操作者によって操作されることで生じる
入力信号に応じて、DSP5から供給される音声データ
のほか、日時情報、インデックス情報等を所定のフォー
マットに基づいて記録媒体7に記録したり、記録媒体7
に記録されている各種データを読み出してDSP5に供
給するようになっている。
【0033】このように構成された上記情報記録再生装
置における作用を、以下に説明する。
【0034】まず、マイクロフォン1によって音声情報
が集音されて電気的な音声信号(アナログ信号)に変換
される。この音声信号は、入力アンプ2によって増幅さ
れた後、ローパスフィルタ3において不要な周波数帯域
がカットされる。その後、上記音声信号(アナログ信
号)はA/D変換器4に入力され、このA/D変換器4
によってデジタル信号に変換されてDSP5に入力され
る。
【0035】上記DSP5は、録音動作時においては、
システム制御部6によって制御されることで、A/D変
換器4によりデジタル信号に変換され、このDSP5に
入力された音声信号を所定フォーマットのデータに圧縮
変換する符号化処理を行なう。ここで符号化されたデー
タはシステム制御部6に伝送される。
【0036】そして、システム制御部6は、上記符号化
されたデータ、即ち音声データのほか、日時情報、イン
デックス情報等の各種情報を所定のフォーマットに基づ
いて記録媒体7に記録する。
【0037】一方、再生動作時においては、システム制
御部6が記録媒体7に記録されているデータを読み出し
てDSP5に伝送する。このDSP5は、システム制御
部6によって制御されることで、このシステム制御部6
から供給された符号化データを伸長変換する復号化処理
を行なう。その後、ここで復号化されたデジタル信号
は、ただちにD/A変換器9に出力されてアナログ信号
に変換される。
【0038】上記D/A変換器9においてアナログ信号
に変換された音声信号は、ローパスフィルタ(図示せ
ず)を介して不要な周波数帯域をカットされて量子化雑
音が軽減され、スピーカー11を駆動する出力アンプ1
0に対して出力される。この出力アンプ10において上
記音声信号は増幅され、スピーカー11よって発音され
る。
【0039】そして、上記動作モード設定手段である操
作入力部19の早戻しボタン(REW)によって早戻し
モードが設定されたとき、上記システム制御部6は、記
録媒体7に記録されているFATを検出して、FATの
連結構造の順に読み出し、その内容の少なくとも一部を
一時的に一時記憶手段である二つのバッファに記憶す
る。この動作を以下、[SET UP処理]というもの
とする。
【0040】ここで、上記一時記憶手段(バッファ)内
の状態を概念的に図示すると、次のようになる。即ち、
上記二つのバッファの内、一方のバッファAの状態を表
1に、また他方のバッファBの状態を表2に示す。な
お、表中に示す数値は、ファイル内のデータを管理する
ための識別番号であるアドレスを示している。また、こ
こでは、ファイルの先頭アドレス=2、ファイル途中の
現在位置アドレス=53であるものとし、この間のアド
レスは連続しているものとして考えることとする。
【0041】
【表1】
【表2】 この表2に示す状態では、未だバッファB内に現在位置
アドレス(=53)までの内容が記憶されていないの
で、表1に示すバッファAは、さらに次の表3に示すよ
うに更新される。
【0042】
【表3】 そして、この表3に示すように、上記バッファAに先頭
アドレス(=2)から現在位置アドレス(=53)まで
の内容が記憶された時点で早戻し動作が開始される。
【0043】つまり、現在位置がファイルの途中にある
ときに早戻しモードが設定されると、まず、上述のよう
に[SET UP処理]が実行される。このとき、先頭
アドレス=2、現在位置アドレス=53である場合に
は、表1に示すように先頭アドレス2からFATの連結
構造の順にデータが順次読み出され、バッファAに順次
記憶される。このバッファAの記憶領域が表1のように
一杯になると、続けて表2に示すようにバッファBの記
憶領域に対してデータの記憶がなされる。
【0044】そして、上記バッファBの記憶領域が表2
のように一杯になっても、現在位置アドレス53までの
内容がバッファBに記憶されていない場合には、さらに
続けて表3に示すようにバッファAの記憶領域に対して
記憶がなされる。このようにしてファイルの現在位置ア
ドレス53までの内容が上記二つのバッファA又はBの
いずれか一方に記憶された時点で早戻し動作が開始され
る。
【0045】上記二つのバッファA,Bに記憶されたF
ATの内容は、その読み出し時とは逆の順序、即ちFA
Tの連結構造とは逆順に一時記憶読出手段によって読み
出される。そして、現在位置アドレス53に対応させ
て、表示器13に現在位置の時間表示、即ち先頭位置か
らの録音時間が表示され、これが順次変更される。
【0046】このとき、まずバッファAの現在位置アド
レス53から逆順に読み出しが行なわれ、アドレス42
までの内容を読み終えると、続けてバッファBの内容、
即ち表2に示すアドレス41から逆順にアドレス22ま
での内容が読み出される。このようにバッファA,Bの
内容が交互に読み出される。
【0047】一方、バッファAの内部では、上述の早戻
し動作によってすでに読み出された領域に対して[SE
T UP処理]が同時進行で行われる。即ち、上述した
ようにバッファAのアドレス53から逆順に読み出しが
行われ、アドレス42まで読み終えると、続けて一時記
憶読出手段は、バッファBの内容を読み出す動作を行
う。このバッファBの読出動作に並行して、バッファA
の[SET UP処理]がバックグランドで行われる。
このときのバッファAの状態を表4に示す。
【0048】
【表4】 この表4は、上述の表3に示す状態のバッファAのアド
レス42〜53の記憶領域が、ファイル先頭アドレス2
〜13までの内容によって更新された状態を示してい
る。
【0049】このように二つのバッファA,Bに記憶さ
れたFAT情報の読み出しと並行して、バックグラウン
ドで[SET UP処理]がなされる。
【0050】したがって、ファイルの現在位置が先頭か
ら近い場合には、バックグラウンドで行われる[SET
UP処理]にかかる時間が、一時記憶読出手段による
FAT情報の読出動作と同期して行われるので、スムー
ズに早戻し処理が行われることとなる。
【0051】以上のようにして上記システム制御部6
は、記録媒体7に記録されているFATを連結構造の順
序とは逆にデータを辿る制御がなされている。
【0052】なお、上述の早戻し動作では、所定のファ
イル(以下、ファイルCという)の現在位置がこのファ
イルCの途中にある場合(表2に示すアドレス53)
に、早戻しモードが設定されて早戻し動作が開始され、
この早戻し動作の途中で停止ボタン(STOP)が操作
されなければ、上記ファイルCの先頭位置まで戻された
時点で早戻し動作が自動的に停止するように制御されて
いる。
【0053】また、この状態で、さらに続けて早戻しボ
タン(REW)が操作された場合には、ディレクトリ領
域が検索されて、上記ファイルCの直前に存在するファ
イル(以下、ファイルBという)が検出され、このファ
イルBのFATの終端位置からの逆順読み出し、即ちフ
ァイルBの早戻し動作が開始される。そして、このファ
イルBの先頭位置までの早戻しが行なわれると、早戻し
動作は自動的に停止する。
【0054】図3において、[FILE2]の途中より
早戻し動作が行なわれると、[FILE2]の先頭で早
戻し動作は自動的に停止し、さらに早戻しボタン(RE
W)が操作されると、[FILE1]のFATの終端位
置からの早戻し動作が開始され、[FILE1]の先頭
で自動的に停止する。
【0055】また、所定のファイルのファイルサイズが
大きくなればなる程、実際の[SET UP処理]にか
かる時間は長くなってしまうので、この場合には上記バ
ッファA,Bに記憶されたFAT情報が不足してしまう
ことがある。
【0056】つまり、上記一時記憶読出手段によるFA
T情報の読み出し動作が、これと並行して行われている
上記[SET UP処理]よりも充分に速い場合には、
バッファA,B内に記憶されていたデータが全て読み出
された後は、バッファA内は、表5のような状態となっ
てしまう。
【0057】
【表5】 ここで、バッファBの先頭位置に記憶されているデータ
(アドレス22;表2参照)までが読み出された後は、
通常バッファA側の最終位置のデータを使用して早戻し
処理が開始されることとなる。
【0058】しかし、バッファAを使用するためには、
このバッファAの空き領域が埋まった状態とならなけれ
ば使用できないことになっているので、バックグラウン
ドで実行されている上記[SET UP処理]がバッフ
ァAの空き領域を全て埋めるまで、早戻し処理が待機さ
れることとなる。したがって、システム制御部6による
現在位置のカウント動作も停止してしまうこととなる。
【0059】そこで、本実施形態では、上記現在位置の
カウント動作と上記表示器13の表示部への表示動作と
を独立して行うようにして、上記早戻し処理の待機が無
い場合の現在位置のカウント動作速度に対応した速度
で、上記表示器13の表示部への表示動作を行うように
している。つまり、実際の現在位置のカウント動作速度
が早戻し処理の待機が無い場合の現在位置のカウント動
作速度より遅い場合に、上記表示器13の表示部への表
示動作は、実際の現在位置のカウント動作に先行して変
更される。そして、停止ボタン(STOP)からの停止
指示信号を受けると、その時点における現在位置を表示
器13の表示に一致させるように制御している。
【0060】即ち、早戻し動作中に早戻し処理の待機が
発生して現在位置のカウント動作が停止した場合にも、
カウンタ表示は停止することなくカウントダウンを継続
するようにし、停止ボタン(STOP)が操作されて早
戻し動作の停止が指示されると、この時点における実際
の現在位置(の録音時間)を表示器13の表示する位置
と一致するように制御している。
【0061】なお、通常の場合の早戻し処理において、
早戻しボタン(REW)が押された直後から、略1.5
秒毎に3倍速→6倍速→12倍速→24倍速→48倍速
→96倍速等のように、早戻し速度が段階的に加速され
るようになっている。これに対応して、上記表示器13
のカウントダウン表示も行われる。
【0062】次に、上記一実施形態の情報記録再生装置
において、早戻しモード時に実行される[早戻し処理]
シーケンスを図2のフローチャートによって、以下に説
明する。
【0063】上記情報記録再生装置に電源電圧が供給さ
れている状態にある場合に、上記操作入力部19の上記
早戻しボタン(REW)が操作されると、早戻しモード
に移行して、図2に示す[早戻し処理]シーケンスが開
始される。
【0064】この[早戻し処理]シーケンスに移行する
と、まずステップS1において、現在位置アドレスがフ
ァイルの先頭にあるか否かの判断がなされる。ここで、
現在位置アドレスがファイルの先頭にあると判断される
と、次のステップS2において、ディレクトリ領域が検
索され、直前のファイルの終端に現在位置を変更した
後、ステップS3の処理に進む。一方、上述のステップ
S1において、現在位置アドレスがファイルの先頭では
ない、即ちファイルの途中にあると判断された場合に
は、すぐにステップS3の処理に進む。
【0065】ステップS3において、表示器13の表示
が更新(初期化)され、続けてステップS4において、
ファイル中における現在位置のカウントが更新される。
次にステップS5において、上記制御手段であるシステ
ム制御部6は、現在位置がファイルの先頭位置にあるか
否かの確認を行う。ここで、現在位置がファイルの先頭
位置にあると判断された場合には、ステップS7の処理
に進む。
【0066】また、上述のステップS5において、現在
位置がファイルの先頭位置にないと判断された場合に
は、次のステップS6の処理に進み、このステップS6
において、操作入力部19の停止ボタン(STOP)が
操作されたか否かの確認がなされる。ここで、停止ボタ
ン(STOP)の操作がなされたと判断された場合に
は、次のステップS7の処理に進む。また、停止ボタン
(STOP)の操作がなされなかった場合には、上述の
ステップS3の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0067】ステップS7において、表示器13の表示
と現在位置のカウントが一致するか否かの確認がなされ
る。ここで、表示器13の表示と現在位置カウントが一
致していると判断された場合には、この[早戻し処理]
シーケンスを終了する(リターン)。
【0068】また、上述のステップS7において、表示
器13の表示と現在位置のカウントが一致しない場合に
は、ステップS8の処理に進み、このステップS8にお
いて、現在位置のカウントと表示器13の表示とを一致
させた後、[早戻し処理]シーケンスを終了する(リタ
ーン)。
【0069】以上説明したように上記一実施形態によれ
ば、早戻しモード時における早戻し動作中に、表示器1
3によって所定のファイルの現在位置を順次変更しなが
ら表示するようにしたので、早戻し動作が確実に行われ
ているか否かを確認できるので、早戻し動作に長時間か
かってしまい、操作者が、装置が停止してしまったので
はないか等の不安感を取り除くことができ、これによ
り、操作感、操作性の向上に寄与することができる。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように請求項1に記載の発明
によれば、早戻しモード時の早戻し速度が所定の速度よ
り遅い場合に、表示手段の表示する現在位置の表示を実
際の早戻し動作に先行して変更するようにしたので、常
に表示手段の表示が止まってしまうようなことがない。
よって、操作者は、確実に装置が動作していることを確
認でき、良好な操作感を得ることができる。
【0071】また、請求項2に記載の発明によれば、早
戻しモード時に、早戻し動作を実行したファイルの現在
位置が先頭位置まで戻ったときには、早戻しモードから
抜けるようにし、また現在位置がファイルの先頭にある
場合には、次の順位のファイルの終端位置に移って早戻
し動作を開始するようにしたので、良好な使用感を得る
とともに、操作性の向上に寄与することができる。
【0072】そして、請求項3に記載の発明によれば、
停止手段によって早戻し動作が停止されたとき、表示手
段の表示する現在位置の表示と実際の現在位置が異なる
場合には、実際の現在位置を上記表示手段が表示する現
在位置に一致させるようにしたので、操作感、操作性の
向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の情報記録再生装置の構成
を示すブロック図。
【図2】図1の情報記録再生装置における[早戻し処
理]シーケンスを示すフローチャート。
【図3】FATによって管理される記録媒体上のファイ
ル位置の関係を示す概念図。
【符号の説明】
1……マイクロフォン(音声入力手段) 4……A/D変換器 5……デジタル信号処理部(DSP) 6……システム制御部(CPU;制御手段) 7……記録媒体(記録手段) 9……D/A変換器 11……スピーカー(音声出力手段) 13……表示器(表示手段) 19……操作入力部(動作モード設定手段) STOP……停止ボタン REW……早戻しボタン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報をファイル単位で管理する情報記
    録再生装置であって、 情報がファイル単位で記録される記録手段と、 この記録手段に記録された情報の現在位置を表示する表
    示手段と、 動作モードとして上記現在位置を前に戻す早戻しモード
    を有し、この早戻しモードにおいて、上記現在位置から
    前の位置に戻る早戻し速度が所定の速度より遅い場合
    に、上記表示手段の表示する現在位置の表示を実際の早
    戻し動作に先行して変更するように制御する制御手段
    と、 を有することを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記記録手段は、さらに上記ファイル
    の処理の順番情報を含むディレクトリ部を有しており、 上記制御手段は、上記早戻しモードにおいて、早戻し動
    作を実行したファイルの現在位置が先頭位置まで戻った
    ときには、上記早戻しモードから抜けるように制御し、
    また現在位置がファイルの先頭にある場合には、次の順
    位のファイルの終端位置に移って早戻し動作を開始する
    ように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 さらに、上記早戻しモードを停止させ
    る停止手段を具備し、 上記制御手段は、上記停止手段によって上記早戻し動作
    が停止されたとき、上記表示手段の表示する現在位置の
    表示と実際の現在位置が異なる場合には、実際の現在位
    置を上記表示手段が表示する現在位置に一致させるよう
    に制御することを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の情報記録再生装置。
JP9172186A 1997-06-27 1997-06-27 情報記録再生装置 Withdrawn JPH1116226A (ja)

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JP9172186A JPH1116226A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 情報記録再生装置

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JP9172186A JPH1116226A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 情報記録再生装置

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JPH1116226A true JPH1116226A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15937179

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JP9172186A Withdrawn JPH1116226A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 情報記録再生装置

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